久喜市(3)

久喜市議会とEM(その3)

平成24年  6月定例会-06月08日-03号
◆ 15番(鈴木精一議員)
  次に、大項目の5番です。フェイスブックの活用について伺います。フェイスブックの活用は、佐賀県の武雄市で全国で初めてホームページからフェイスブックページに移行をしました。全国の注目を集めているところでありまして、昨年の8月にフェイスブックページに移行して以降、それまでのホームページでは月のアクセスが5万回だったものが300万回にはね上がったそうです。つまり60倍にはね上がったと聞いています。このフェイスブックを利用するメリットとしては、次の3つが考えられます。1つに行政の見える化、2つに情報共有のスピード化、3つ目がコミュニケーションの活発化であります。従来のホームページを中心とした情報発信と比べ、情報共有が進み、情報の進化も深まると言われています。フェイスブックの利用者は、この半年間で倍増し、既にツイッターの利用者を超え、国内最大の利用者を抱えています。今後はツイッター以上の活用が見込めるだけに、新たな情報発信手段としてフェイスブックの活用を進めない手だてはありません。市のお考えを伺いたいと思います。
  次に、大項目の6番、EM菌の活用について伺います。EM菌とは、共存共栄する有用な微生物の集まりという意味で、河川浄化、悪臭対策、農作物への活用など環境、農業、教育部門でEM菌が活用されています。EM菌を市政運営に積極的に活用している沖縄県うるま市では、EM菌を多角的に活用し、効果が出ているといいます。EM菌の活用については、昨年の2月議会と9月議会で取り上げ、市の見解も伺ってきています。それらの答弁を踏まえ、これまでどう取り組んできたのか伺います。また、検討・研究していくとした分野について、どのように判断されてきたのか、今後の見通しを含め、伺います。
◎教育部長(田中利和) 大項目6の教育分野についてご答弁申し上げます。
  EM菌を活用した学校のプール清掃の取り組みといたしましては、昨年の11月に既に実施をしている江面第二小学校を除くプールのある小中学校27校に対して、EM菌を活用したプール清掃の実施についての意向調査を行ったところでございます。その後、平成24年2月に実施を希望する小中学校11校を対象に、EM菌を活用したプール清掃についての説明会を開催し、改めて参加の意向確認を行ったところ、小学校4校、中学校1校が新たにEM菌を活用したプール清掃を実施することになったところでございます。この実施に当たりましては、各学校におきまして、平成24年2月下旬に米のとぎ汁にEM活性液と糖みつを加え、EM菌を培養させ、4月上旬にプールに投入いたしました。プールの清掃につきましては、EM菌による効果もあらわれる5月下旬から6月上旬とし、既に5校で実施したところでございます。実施したすべての学校からは、以前よりもにおいが少なくなった、水が比較的きれいになった、清掃が楽になったなど一定の効果があったと伺っているところでございます。このような効果が見られることから、今後も継続して各学校の協力を得ながら、EM菌を活用した学校のプール清掃を促進してまいりたいと考えております。
◎環境経済部長(森田晃) 大項目6の環境、農業分野のご質問に対して順次ご答弁申し上げます。
  初めに、環境分野でのEM菌活用の取り組みでございますが、本町7丁目地内にございます甘棠院の竹林に毎年3月ごろから9月ごろまで営巣するサギのふんのにおい対策といたしまして、平成19年度から毎年度2回ずつEM菌を竹林内に散布しているところでございます。過去に散布いたしました際に、竹林周辺の一部の市民の方から、悪臭が少し減少したといった声も聞いており、一定の効果があるものと考えております。平成23年度につきましても平成23年7月22日と翌3月2日に同様の場所に散布を行ったところでございます。
  次に、今後の見通しでございますが、地権者の理解を得ながら、継続的にEM菌の散布を行ってまいりたい、このように考えております。
  続きまして、農業分野についてでございます。農業分野でのEM菌の活用につきましては、土壌改良材として使用されておりますが、その有効性につきまして賛否両論がありますことから、調査研究のため、引き続き情報収集に努めてきたところでございます。その中の一つでございますが、埼玉県春日部農林振興センターから有用微生物資材の効果測定と土づくり、括弧してEM菌、VA菌根菌の野菜に対する使用効果という県農林総合研究センターの研究結果を入手いたしましたが、一部には効果が見られたものの、全体的に使用効果は認められなかったという内容のものでございました。
  また、一方では、EMを研究開発いたしました比嘉照夫琉球大学名誉教授を初めとして、EM菌の効果を実証し、有効活用している方々も数多くいることも事実でございます。いろいろと調査した結果から、EM菌の有効性は少なからずあるものの、使用する土壌を含め、周りの環境に左右され、効果に差が出るのではないかと、このように考えるところでございます。
  また、昨年の9月議会後に、ご質問者からEM実践事例集2010というパンフレットをご提供いただきました。その中には、EM菌を使用する実践団体が掲載されておりますが、この団体が所在する市町村の農政担当に行政としてのEM菌に対する取り組みの状況を確認させていただきましたところ、行政としてはEM菌は不確実な部分が大きいなどの理由から、推奨する取り組みはしていないといった意見でございました。したがいまして、市として農業分野での使用推進につきましては、どのような条件のもとでどのように使用するといった使用方法が確立されるまでは難しい状況にあるものと考えております。
  なお、EM菌につきましては、環境保全型農業の推進に重要な役割を発揮してくれる可能性がありますことから、今後におきましても調査研究を続けてまいりたいと存じます。
  以上でございます。
◎建設部長(関根武視) 大項目6の河川浄化についてご答弁を申し上げます。
  EM菌を活用した河川浄化の取り組みにつきましては、久喜地区の中心市街地を流れる中落堀川の河川浄化について、実施に向けた検討を進めてきたところでございます。そのような中で、EM菌を取り扱う事業者の方とお話をさせていただいたところ、中落堀川のように降水時と晴天時で水位が急激に変化するような河川では、EM菌による河川浄化の効果が得にくいということを伺ったところでございます。そのようなことから、今後河川浄化の必要な対象地も含めまして、引き続き調査研究をしてまいりたいと考えております。
◆15番(鈴木精一議員) わかりました。正直残念です。世の中これだけ変わってくる、意識も世の中これだけ動いているというご意識を持ちながら、3カ月先までに結論が出せないというのでは、私もあきれました。それで結構です。周りの状況がうんと変わったときに始めてください。
  次へいきます。EM菌の活用についてです。まず、効果の確認についてはわかりましたので、それを来年度以降、すべての学校に周知をしていっていただきたい、そして参加していただく学校をふやしていっていただきたいというふうにまずは周知をしていっていただきたいと思いますけれども、すべての学校に今回のやった結果について。その点お願いいたします。
◎教育部長(田中利和) EM菌を活用したプール清掃の関係につきましては、先ほどもご答弁申し上げましたように、それぞれの学校から効果の大小とか内容の違いはありましたが、それぞれに効果があったということで報告を受けておりますので、その効果をお示ししながら、市内の小中学校にEM菌の活用について要請をしてまいりたいというふうに考えております。
◆15番(鈴木精一議員) 来年度もっと多くの学校に参加できるような環境を整えていっていただきたいと思います。こちらは要望します。
  それから、環境分野についてはわかりました。そのとおりお願いします。
  それから、農業分野のほうなのですけれども、効果については、いろいろ効果のことを言われましたけれども、ぜひひとつお願いしたいのですけれども、すぐ隣の加須市で先ほどのご答弁の中にあったのがそれなのだと思うのですけれども、EMを活用した農業ですごく成果を出しているところがあります。そこをまず実地で調査してもらえませんか、実地で。聞き取りではなくて実地で調査してもらいたいと思うのですけれども、それはどうでしょう。
◎建設部長(関根武視) EMを用いた河川浄化の関係でございます。こちらのEMの効果につきまして、先例となっております日本橋川ですとか、こういう状況を私どもで調査をさせていただいたところ、悪臭ですとかヘドロですとか、そういうものに効果があるというような内容の情報を得てございます。そういうものの本市の中で、例えばヘドロで困っているとか、あるいは悪臭で困っているというのは今のところ聞いてはございません。河川としてそういう地域につきましてはございませんし、水質調査も行っておりますが、そういう中で本市の河川についての状況というのは、それほど悪臭で困っているとかという部分では伺っておらないところでございます。今後そういう内容のお話とか伺いましたら、その活用方法につきまして検討してまいりたいというふうに考えております。
◆15番(鈴木精一議員) ぜひEMを使った水辺再生というものを図っていっていただきたいので、その候補地、ここが候補地になり得ると、EMを使った水質浄化だとか水辺再生に役立つという場所を選定していただいて、まずは取り組んでいっていただきたいというふうにお願いします。これまで中落については、検討した結果、候補地としては適していないということもわかりましたので、適するような候補地を選定して取り組んでいっていただきたいと、これ要望させていただきます。
  それから、一番最後になりますけれども、空き家条例について1点伺いたいのですが、広域化、それから強制化というのが全国的な流れに今なりつつあると私は思っているのです。市は、まず先ほどのご答弁だと、条例制定することが先だというふうにとらえていらっしゃいますけれども、全国的なこういうふうな流れに今なりつつあるというふうにとらえていますので、市はその点について、全国的な流れになり得るのかどうか、そのご認識を伺いたいと思います。

平成24年  9月定例会-09月12日-05号
◆ 28番(松村茂夫議員)
  それで、自分はごみについてずっと発言しなかったのです。それは、今堆肥化を4トンやっておりますよね。それはHDMシステムです。でも、その前の4.8トンの堆肥化の実証プラントをつくりました。あれは事業化に失敗をいたしました。その失敗をした責任は私にあったと思っています。誰ひとりおまえの責任だと言いませんでしたけれども、私は事業化ができなかった失敗は私にあったと思っています。だから、身を慎んでごみについてはやらないできたのですけれども、今非常に大変なときになってしまったと思っていますので言わせてもらっています。ごみ処理は基本的に自区内で自己完結型、最終処分はあなたが要らぬものはわしだって要らぬと言うに決まっているのですから、自己完結型の自区内処理、それと環境負荷を限りなくゼロにすること、それと熱回収を含めた資源循環型のサイクルを確立すること、この3つは全く共通していると思っています。それは、田中市長も言ってきた、衛生組合が取り組んできた中身だと思っています。それに今は誰でも出せる形というのを加えていかねばならないのではないかというのが私の今提案している根幹なのです。それについて、それを宮代町さんは本当に高い識見で燃やさないのだぞとかやってきているわけですから、だからここは一回組合を解散して久喜市で久喜市民が誰でも出せるというごみ処理システム、計画をつくらねばならないのではないかという考えなのですが、どうでしょうか。

平成24年  9月定例会-09月11日-04号
◎市長(田中暄二) 例えば現在生ごみの減量化の中で進めておりまするHDMシステムによりまする生ごみ処理の関係については、少なくともしばらく前にはちょっと思いもつかなかったような減量の方法でございまして、このようないわゆるごみの減量化については非常に時代とともにその方法が変わってくるようなことが現実にこれまでもあったわけであります。また、特に今回に問題となってまいりますのは、1市3町が合併いたしまして、3つの炉を持っているという中で、この炉の統合、統廃合といってもよろしいかと存じますけれども、その問題があるわけであります。したがって、それぞれの課題がもちろんあるわけでございますけれども、先行き組合だけで実施できるものだけではございませんので、相手のある事業もございますので、そういった中で現実的に結論を出すような中で細かなところについてはさらに検討して決定をしていくということも必要になってくるのではなかろうかなというふうに思っております。

  • 最終更新:2014-01-13 18:44:08

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