北本市(2)

北本市議会とEM(その2):平成7年分

平成 7年 第1回定例会

No.26 関口欣一君

 件名2、環境行政について。
 要旨1、鴻巣市民会館において県央都市づくり廃棄物減量等推進協議会主催によるEM菌利用について。
 既にこの件については先輩議員が一般質問等でやられておりますが、①ごみ減量作戦、北本市の対応と現況及びコンポストについて。
 平成6年に100万円、平成7年に30万円の補助金が計上されているわけでありますが、この利用状況等について。
 平成7年にごみ減量等の推進市民会議に400万円が計上されてますが、この対応について。
 ②和光市のEMサミット参加について。
 これについては54自治体が参加されたそうですが、この件について。
 ③EM菌を市街化調整区域の浄化槽に利用しては。
 今までは合併槽による浄化槽でございましたが、この浄化槽は年限がたつと目詰まりがして使用不能になるおそれがあるので、EM菌を利用した浄化槽であればそういうことがないのではないかという、これは私の考えというか、別にこういう方式があるということは知りませんけれども、沖縄の図書館のように浄化槽でこれを単独にやればいいのではないかなというふうに考えます。
 次に、④EM菌を農業に利用してはどうかということで提案をします。
 このEM菌の農業については、海外では既に50カ国でEM農法を取り入れているところがあるということでございます。それで、国内においては、何カ所かEM菌を取り入れて、無農薬の米、野菜等をつくって、直売方式とか、むらおこし、まちおこしにしてはどうかという考えで、提案させていただきます。
 それから雑排水、県の自然学習センターへ流入する雑排水が県立自然観察公園に流れ込んでいるわけでございますが、このような場所にEM菌を使って雑排水の浄化を、千葉県では手賀沼、そういうところで雑排水の浄化をやっているということでありますので、これもやってはどうかということで提案いたします。

No.32 市民生活部長(福島靖祐君)

 件名2の環境行政についてお答え申し上げます。
 要旨1の①でございますが、鴻巣市民会館におきまして昨年の6月28日開催されましたEM菌講演会には、393名の参加のもとに、EM菌利用による環境浄化ということで、生ごみ処理とリサイクル、EM浄化法を応用した水のリサイクルの講演を行いまして、EM菌についての啓発を図ったところでございます。
 本市における対応の現況ですが、生ごみをEMぼかしによる堆肥化について、本年度、堆肥化した生ごみを、自己処理できることを条件に100名の方にモニターとして委嘱し、EMぼかしとは何かを知っていただき、その効果について実践をお願いしているところでございます。
 今まで出されましたモニターの主な意見ですが、草花、野菜の成長がよい、堆肥になる期間が早い、液肥を下水管に流したらたまりがきれいになった、ごみが減って楽になったと好評な意見と、たばこの吸い殻はだめ、大きなものは小さく切るなどいろいろと面倒、堆肥として土にまぜるとき、大きさがそのままなのでやりづらい、暑いときほどにおいが気になる、庭が狭い家庭やプランターだけでは処理し切れない等、苦労している意見も寄せられております。今後も様子を見ていきたいと考えております。
 また、コンポスト容器につきましては、平成5年度より容器購入に対して補助を行っております。平成5年度217世帯、平成6年度91世帯で、現在までに合計308世帯の方が利用されております。これらの普及につきましては、これからも啓発を図ってまいりたいと考えております。
 それと、平成7年度事業で行います市民会議の内容でございますが、これは先ほど高橋議員に若干お触れしましたが、まず、目的といたしましては、市民参加によるごみの減量化及び再資源化の促進を図る運動を推進し、市民のごみに対する意識の改革を図り、もって快適なまちづくりに寄与することを目的とすると。
 事業といたしましては、ごみに関する市民意識の啓発を図るための事業、ごみのリサイクルの促進とごみ減量化を図るための事業、その他ごみ減量に対する必要な事業となっております。
 構成といたしましては、一般市民の方また団体の方、また自治会から推薦された方、商業、工業などを営んでいる方、また廃棄物の収集業者、市の職員となっております。この中で専門委員会を設けまして各事業をスタートするわけでございますが、専門委員会としましては、総務企画委員会、意識の改革委員会、減量委員会、リサイクル委員会などが挙げられております。
 次に②の和光市のEMサミット参加についてでございますが、和光市の主催で去る1月21日の午後開催されました。
 EM行政実践団体交流会は、EM菌を使った生ごみの減量化などに取り組む行政団体が多くなってきていることから、広くEMに取り組む全国の行政関係者、市民団体等の参加を得て、環境行政の中でEM技術の可能性を検討することを目的に開催されたものです。
 当日は、行政関係者72市町村のほか、市民団体等総数800人の参加を得て、先進自治体より事例発表が行われました。
 内容といたしましては、香川県高松市、宮城県多賀城市の畜産の悪臭対策、この中では、舎内に噴霧したり、飲み水にまぜたり、発酵飼料を投与することでアンモニア濃度の減少などが述べられております。また、群馬県桐生市の河川の汚染対策では、河床にブロックを一定間隔に敷き詰め、ぼかしを合体させ、汚染濃度が低下した。また、埼玉県和光市、秩父市、茨城県日立市、北海道白老町の生ごみの減量対策では、EMモニターの経過報告がされたものでございます。
 当市でも生ごみの減量対策としてEMぼかしの取り組みを始めておりますので、他市の取り組み状況などの情報を得、今後の参考にするために職員を参加させたところでございます。
 続きまして、③EM菌を市街化調整区域の浄化槽に利用してはでございますが、先ほど申し上げました交流会の資料を見ますと、全体で106団体のうち埼玉県内40団体ありました。その取り組み状況は、生ごみ処理について現に行っているところ、今後取り組みたいというところがほとんどでありました。また、先ほど申し上げましたが、幾つかの団体で畜産の悪臭対策や河川の浄化等を行っているようであります。
 お尋ねの浄化槽への使用による水質浄化につきましては、沖縄県具志川市の市立図書館におけるEM浄化法があるわけですが、一般的にはまだまだEM菌が普及されてなく、浄化槽での使用は少ないようです。しかし、このことにつきましては、ご提言を踏まえまして今後研究していきたいと考えております。
 ④のEM菌を農業に利用をでございますが、最近EMという微生物菌の活用についての効果が報道され、各地で説明会、事例発表がされていることはご案内のとおりでございます。自然農法は有機質肥料や有効土壌微生物の利用によって化学肥料や農薬を削減し、健康増進に役立つことから、今後の新しい農業技術として注目されております。
 農林水産省は、自然農法技術普及要綱の中で、自然農法の定義、基準、運転方法について公表しております。
 これによりますと、自然農法では、化学肥料等に依存しないで、主として天然の資材を活用し、健全な土壌による作物生産を基本としておりますが、天然物なら何でもよいというものでなく、その内容を十分吟味する必要性があることが明示されております。
 農林水産省は1989年から91年にかけて微生物利用土壌改良資材の効果判定基準の開発を行いましたが、微生物資材の評価方法を定めるに至ってないとのことでございます。また、ある研究グループによるEM農法についても、その内容や効果について学術的に議論できるデータは十分発表されておらず、評価は定まっていないとの情報も聞いております。
 しかしながら、一方では幾つかの成功した事例もあり、現段階では賛否両論、両方の意見がありますが、ごみの堆肥化等も含め、今後農業改良普及センター等の関係機関と連携をとりながら研究をしてまいりたいと考えております。
 それと、自然学習センターへの雑排水の浄化についてということでございますが、このことにつきましては、平成7年度、研究のため実施したいと考えております。現在県と協議を進めているところでございますので、ご理解いただきたいと思います。
 以上です。

No.38 関口欣一君

 件名2のEM菌利用についてでございますが、現在、衛生組合でやっているのは活性療法でございますけれども、EM菌は電気製品等いろいろ熱に強いとか特別のあれが違いますので、衛生組合で良質な排水をやろうとすれば、それほど汚泥がいっぱいできるんだということを、鴻巣の市民会館で沖縄の図書館長の講演で聞いたわけでございますけれども、EM菌を利用すれば、排水水準についてははるかにBOD、SS、浮遊物が少なくなり、河川の浄化ができるんだと。なおかつ河川へ行ってもそのEM菌が働くから、河川はさらに地球に優しい、人間にも優しい、生物、植物全部に優しいあれになるんだというような感じがするわけでございます。
 たまたまEM菌の利用と水の電子イオン、イオン風呂のは電子イオンの方で、岐阜県可児市がEM菌も一生懸命やっているし、水の方も岐阜県可児市では水電子、風呂にはやっぱり水と風呂と電子食品と、無公害の食品、既にできている食品も処理して使うということで、健康管理には最高にEM菌もいいが電子水もいいと、イオン風呂もいいということで、岐阜県可児市の取組の状況が、EM菌のことを私も勉強している間に、電子水と、ちょうど電子のイオン風呂のことについても可児市は取り組んでいるという状況がありますので、やっぱり可児市の取組は、EMにも取り組み、電子にも取り組んでいるなということで、たまたまこのEM菌は日本の学会では認められなかったために、比嘉照夫教授が海外に飛んで、海外から日本に広めようということで、新聞等でもとりあげています。ちょっと読ませていただきます。
 比嘉照夫教授の、例えば宮崎県とか埼玉県は和光市、新潟県の長岡市、愛媛県の伊予市などでEMをごみ処理とか下水道処理に使って、ローコスト・ハイクオリティーのEM都市をつくろうという構想もあるようです。
 私どもの試算では、昨年1年間にEMの利用で減った生ごみの量は全国で約10万トン、処理費用25億円ぐらい節約できたと見ています。今年は100万トンで250億円ぐらいになるでしょう。効果ははっきりしているようですから、市ぐるみで取り組めば、環境対策はもちろん、市の財政にもかなりプラスになるはずです。町とか村のレベルでEMを農業に取り入れ、まちおこし、むらおこしのきっかけにしようという動きがあちこちで出ています、ということで、それで国の対策の仕方もかなり違ってきたのではないですか。全く新しい技術などの無理もないですが、以前は余りまともに取り合おうとしないところがあった。でも最近は風向きが大分変わってきました。
 先日、建設省の技術官が私のところへ説明を聞きに来ました。市役所とか町の役場に、EMを使いたいけれどもどうしたらいいかという問い合わせが住民からたくさん来る。ところが、どう答えていいものかわからないものだから、建設省とか農林水産省、厚生省、環境庁なんかに話が上がってくるらしいのです。そんなことで国も無視できなくなっているのではないでしょうか。
 こういうことでいろいろ比嘉教授と船井先生の問答が出ておりますけれども、もともと海外から始めたわけですから、非常に活発ですね、昨年の年末時点でもEM農法を普及させる目的で既に試験栽培も始めているとか、近く始める、あるいはEMの製造プラントを建設中であるといった国は約40カ国ありましたが、現在はさらに増えて50カ国以上になっている。その中でもインドネシア、バングラデシュやブータン、ネパールあたりは国連が特別プロジェクトを取り組んだらどうかという話が出ていました。インドネシアは9月中に最終的に結論が出るようです。私が委員長を務めている自然農法国際普及実行委員会にも国連からメンバーが入ってきました。最近は国連から問い合わせがかなり多くなって、利用分野もかなり広がっています。環境関連分野が目立っています。
 先ほどの生ごみや下水の処理に使おうというものの例ですが、昨年私は地球環境財団理事長を仰せつかったのですが、テーマとして千葉県にある手賀沼をきれいにしようと提案しているんです。あそこは全国の湖沼で汚染度ワーストワン記録を20年も続けている。犯人は生活雑排水と畜産の排水なんですね。いずれも現在の汚染を出す生活のあり方が特徴です。
 そこで、例えば生ごみの処理と同じように、米のとぎ汁を家庭にお願いしてバケツにとっておいてもらう。中にEMを入れ、3日ぐらいたったら捨ててもらうんです。そうするとEMがその中で物すごく増えていますから、それが手賀沼に流れ込んで食べる。地元では手賀沼浄化を目指す市民運動が活発ですから、その人たちと協力してぜひ取り組みたいと考えています。
 海外ではインドネシアが同じように計画を持ってます。あそこは今では農業を中心の利用が、先日環境大臣に会ったという、こんなことが、EMがいいということと、あとイオン風呂、水電子です。この水が今日私が家から持ってきた電子水です。この水は1分間で体内にどんどん浸透していく水でございますので、どうぞ体質改善に水を飲んでいただきたいと思います。
 そういうことで、風呂についてイオン風呂を設置していただくということでありますが、ぜひ設置していただいて、北本市が近隣にない、老人でなく、可児市は総合福祉センターと、それから学校とか幼稚園とかにこの水の装置を取りつけて水を飲ませているそうです。このような健康増進、自ら自分の体を守るということでお願いしたいと思います。
 次に、ごみのことでございますけれども、跡地利用ですが、今月中にお手元に配付するということで、そういうことで、これについてもお願いいたします。
 公会堂敷地でございますけれども、やがて、この間公会堂敷地は相続税が地主さんに発生して、次の世代にも何年かするとまた次が発生するような事態が生じるんじゃないかということで、ぜひともこの辺についてもある時点では買収をお願いしたいということでお願いいたします。

No.42 都市整備部長(遠藤義泰君)

 この健康増進センターの増築の部分に、先ほど2カ所、A、Bという形で設けるということで、Aについては東側ということで、規模が80平方メートルでございます。Bにつきましては72平方メートルというような形をとっております。
 それでイオン風呂の関係ですけれども、これについても、先ほどいろいろ何かイオン水については飲料についても何か効果あるということで申されておりますけれども、これはどういう形で取り入れるかというのが担当者としては課題事項になっておりまして、例えば整備の課題といたしましては、A浴室の副浴槽に個別に設ける方法と、浴室の利用水を一括イオン処理する方法とが考えられます。前者の方法でありますと、個別にお湯の水質管理のためのろ過設備が必要となってまいります。
 いずれにいたしましても、これらについて、コストの面やまた維持管理の面を踏まえまして、また将来の多様化するニーズの可能性にも配慮いたしまして、前向きに検討を重ねてまいりたいと思います。

No.44 関口欣一君

 イオン風呂については、私今西さんとお話ししたんですけれども、市が考えているのはどんなふうに考えているのかなということがわからないのですけれども、市販されているというか、日本電子物性中央研究所という、岐阜県にあるんですけれども、ここが開発しているものが私が言っているイオン風呂なんですけれども、市が考えているイオン風呂はどういうイオン風呂なのか、その辺のところはまだわかってないのだけれども、どういう考えなのか、その辺のあれがちょっとわからないんですけれども、ちょっと、ここにあるこういう、これは1人きり入れないけれども、今、これ消毒しなければというけれども、消毒は電子で消毒するから大丈夫なんですよね。そういうことなんですけれども、ちょっと説明の仕方が難しいんですけれどね。

No.46 関口欣一君

 ええ、今西さんの方に上げてあるんですけれども、岡村課長から話があったんで、一部提供してあるんですよ。これは一部市の方へは提出してあるんですけれども、それで今西さんとはちょっとお話はしたんですけれども、岐阜県可児市では総合福祉センターで水とおふろを取りつけてやってあるということなんですけれども、だからそういうところへ見に行っていただければ、可児市はだから電子とEMで両方やっているということはかなり私は進んでいるのではないかなというような。
 それから、EMも確かにいいのだけれども、いいものは残るということで、そういうことで北本市がせっかく健康増進センターで健康増進するための手段でやるわけですから、電子風呂は最高にいいのではないかなということで前回総合福祉センターの風呂の設置の件のときも市長は取り入れるということで答弁されているんですけれども、たまたまあそこへはいすへ腰掛けたままの特殊浴槽だったけれども、あれでは電子風呂施設ではないので、治療の効果というか、健康増進するという、病気にならない体質をつくるということにはならないのではないかなと、そういうことで私は電子風呂を提唱して、ぜひ健康増進センターに取り入れていただきたいということでお願いしているわけです。

No.36 高橋節子君

 件名2、EM菌の活用について伺います。
 昨年から、EMボカシを使用した生ごみの堆肥化に北本市としてもモニターさんを募集し、取り組んでいただいてきたところです。県央都市づくり協議会の中でも広域的な取組みの中で、沖縄県具志川市の図書館の館長を招き、EM菌について学習もいたしました。
 今、全国的にもEM菌の活用をしたさまざまな活動が広まっておりますが、その使い方は多方面にわたり、効果も広い分野で発揮されております。ごみの減量へEMボカシとして活用している自治体が大変増加していますし、また、農業分野へ使用して効果を上げているところ、また水質浄化のためにEM菌を用いているところ、埼玉県内だけでも環境、農業、園芸、畜産など、個人も自治体も思った以上に活用をし始めております。
 EMとは、有用微生物群のことで、使用している微生物は光合成細菌、乳酸菌、酵母グラム陽性の有用放線菌など数々の有用発酵菌です。最近はEM現象とかEM効果と称されるほどのEMブームで、乗りおくれまいとする自治体が次々と取組み始めているようです。そこでEM菌の活用について、5点お尋ねいたします。
 要旨1、EMボカシの作成について、要旨2、今後の堆肥化推進の手だてについて、要旨3、学校給食残滓の堆肥化について、要旨4、農業分野へ活用してはどうか、要旨5、水質浄化のための活用について。
 要旨5につきましては、下水道が普及していない市街化調整区域の排水対策もありますし、また私が以前から質問しておりました県の自然学習センターの水辺の汚染へも活用していければ効果が発揮できるはずです。昨日は、県と協議中なのか、いくということなのか、答弁がありましたが、どんな構想なのか、以上、EM菌の活用について対策を伺います。

No.38 市民生活部長(福島靖祐君)

 件名2を先にやらせていただきますが。
 まず、EM菌の活用でございますが、要旨の1のEMボカシの作成でございますが、生ごみを発酵・堆肥化させるEMボカシは、米ぬか、もみ殻、糖みつにEM菌をまぜて発酵させ乾燥させたもので、つくり方は特に難しくありませんが、発酵や乾燥などをさせる部屋が必要になってきます。
 EMモニターの中にボカシをつくってみたいという方がおりましたので、過日上尾にあります精神薄弱者厚生施設に視察に行きました。何か自分では無理とのことで、作成するまでには至っておりません。市での作成につきましては、施設の問題や職員体制、また配付方法等問題がありますので検討をさせていただきますが、なお現在市の施設あすなろ学園でつくることができるかどうか協議を諮ったところで、検討をいただいているとこでございます。
 続きまして、要旨2の今後の堆肥化の推進の手だてでございますが、今後EMボカシでのごみ処理による堆肥としての活用ですが、現在モニターの方には自分で家庭菜園等での処理をお願いしております。これらが長い期間になると処理できないことが今後予想されます。余った分を農家等で使用してもらうことはよいことと思いますが、農家の方が実際にこれを使用するかどうか。また、それらの収集方法、集積場所、また各家庭で集積場所まで持参できるのかどうか。また量的な問題、安定して供給できるのか。また、モニターの意見でもありましたように細かくする必要もあり、現状では難しい問題があります。
 過日の関口議員の質問でも、EM菌について学術的にも評価が定まってないとの意見もあり、国なり県なりの試験場等の情報を研究・検討していきたいと考えております。なお、当面は余ったとき、近所の農家の方にお話をしていただきまして処分していただければというふうに考えております。
 続きまして、要旨4の農業分野への活用ですが、近年生ごみの減量対策として、全国的にEM菌を使用した生ごみの堆肥化が叫ばれているところでございますが、このほど和光市におきまして農家と消費者が手を組んで生ごみリサイクルシステム化へ向け歩み出したようでございます。この中でモニターが3カ月使った感想としては、ごみが減り、堆肥化にも効果、期待ができるという肯定的な意見が半数を占めたが、4分の1の世帯では思ったより大変と答え、その理由といたしましては、においが耐えがたいというようなものであったのことでございます。また、家庭で余った堆肥は、農家が有効利用できるよう収集方法など、課題がまだまだたくさんあるとのことでございます。
 EM処理した堆肥の水分は70%、残飯の残骸が残り、畑にまきにくいこともわかったようでございます。また、実際に生ごみ堆肥を使って有機農業を行っている方から見た場合、粉砕、乾燥させる処理をしないと、この運動は農家に普及させることはできないと指摘しているようです。
 いずれにいたしましても、賛否両論の意見もございますので、生ごみの堆肥化等について調査・研究を進めるとともに、農業改良普及センター等の関係機関と連携を図ってまいりたいと考えているとこでございます。
 要旨5の水質浄化のための活用でございますが、このことにつきましては、先にも関口議員の質問で浄化槽の需要についてお答え申し上げましたが、この水質浄化につきましては、今後研究してまいりたいと存じます。また、自然観察公園の水質浄化の関係につきましては、EM菌の利用ができるのかどうか。またEM菌でするのか、またボカシとして使用するのか、方法についてはよく検討してみたいと思います。埼玉県とは十分協議を進めてみたいと考えております。

No.42 教育次長(関口明久君)

 件名2の要旨3の学校給食残滓の堆肥化について、お答えを申し上げます。
 ごみの減量化はすべての国民が心がけねばならない課題であります。こうした中での学校給食残滓の減量化について、教育委員会として各学校への指導を進めているところであります。
 この学校給食の残滓処理の状況につきましては、小学校では調理の下処理の段階で出る野菜のくず等は、各学校の小動物のえさとしております。また、1日に出る給食の残滓の量は約263キログラム、ドラム缶2本弱で、業者回収をしているのが現状でありまして、大量の堆肥化は、今のところ学校としてはいろいろな課題を解決しなければならないものがありまして厳しい状況にあります。
 なお、コンポスト容器では、南小では既にコンポストでつくられました堆肥を花壇等に使用しているということを聞いております。学校において、コンポストの活用の目的は堆肥をつくることでありますが、ごみの減量及び堆肥をつくる過程等を学習体験の場として活用することが最大の目的でございます。そのために平成7年度につきましても、残りの6校、小学校2校、中学校4校へ設置する予定になっております。
 これらの堆肥化を早めるためにEM菌やボカシの利用による処理方法で、良質の有機肥料が短期間で大量にできる再利用の方法について、昨年教育委員会としても鴻巣市で行われました講演会に参加し、学習してまいりました。しかし、給食の残滓を短期間で大量に堆肥化するためには、数多くのコンポストなどを設置しなければならないという財政的な課題もございます。
 また、中学校給食の残滓処理の現状につきましては、昭和56年の給食センター開設当初より市内の養豚農家の方のご協力によりまして、豚のえさとして毎日引き取りに来ていただいているところでございます。残菜の量としましては、平成5年度の実績で見ますと約1日平均270キログラム、ドラム缶にいたしますとやはり2本弱になろうかと思います。なお、調理の下処理の段階で出る野菜のくずなどは、子供公園の動物のえさとして活用しております。ごみの減量と残滓の有効利用ということから考えますと、最良の方法ではないかと思っているところでございます。
 今後残滓の堆肥化については、給食運営委員会等で十分に継続課題として、本市で可能な範囲で具体的な内容を検討していきたいと考えておりますので、ご理解を賜ればと思います。

No.44 高橋節子君

 それから件名2のEM菌の活用ですが、要旨1、EMボカシの作成なんですけれども、昨年から、ぜひあすなろ学園の方でこれをつくっていただきますと助かるんですけれどもということで、私もお願いしてまいりました。あすなろ学園の方でも検討していただいているわけなんですが、約1年近く経過しましすがなかなか実施に移されていないんですが、何か一番ネックになるのは何なのでしょうか。場所の問題ということも聞くんですが、ちょっと広い場所が要るので、その場所の問題が一番ネックになっているのかなというふうにも思うんですが、どうなんでしょうか。
 上尾市の方の精薄者厚生施設ではつくられておりまして、それを上尾市の売店なんですか、そこで100円で売っておりまして、北本市民もそちらに買いに行っている人いるんですが、私も桶川のある団体の方から取り寄せまして、それを市民の皆さんに分けて一緒に使っている、大変不自由さを感じているものですから、市内で、その授産施設でつくっていただければ大変ありがたいなということをずっと感じながら使ってきたんですが、その辺の見通しはいかがでしょうか。
 それから、要旨2の堆肥化の推進なんですが、これは別に堆肥にできたものを農家に使っていただくとかって、そういうことの質問じゃないんですが、今モニターさんを1年間募集しましてやっていただいてまいりましたけれども、これをどういうふうに推進して拡大していくのかということをお聞きしたかったわけなんですが、モニターさん1年間で終わり、それっきり終わりということなのかなと思いますが、その辺で今後のそれをどういうふうに継続していくのかということをお聞きしたいというふうに思います。
 それから要旨3の学校給食の残滓ですが、1日263キログラム、ドラム缶で2本弱出るということ、これは小学校のみの計算だったのでしょうか。またこれが業者委託ということになっておりますが、業者委託でこの行き着く先はどんなふうになっているのでしょうか。これが全部ごみとして中部環境に搬入されて、ごみとして燃やされているのかどうなのか。何か養豚業者にもというふうな話がありましたが、こちらの内容はどうなんでしょうか。
 それからコンポストを1校、南小学校だったと思いますが設置しておりますが、これをどんなふうに来年度は拡大し、学校給食の残滓の堆肥化に利用していくのか。コンポストだけでは、このEM菌の活用は本当はできないんですね。EM菌というのは嫌気性ですから、空気を嫌いますので、コンポストだと空気がかなり入ります。私たちが家庭でやっているはの小さなバケツでやっているわけで、空気がなるべく入らない方がいいわけです。ですからEM菌を利用して堆肥化を進めるには、コンポストは向かないんですね。その辺で、学校でどういうふうにこのコンポストとEM菌の関係、どんなふうに処理を来年度はしていこうとしているのか。その辺の見通しもお聞きしておきたいというふうに思います。
 それから要旨4の農業分野なんですが、これは昨日も関口議員がEM菌について随分詳しくおっしゃられておりましたので説明は省きますが、私も農業分野へどういうふうに活用していけばいいのか、ちょっと専門家ではないのでわかりませんが、部長の方の答弁ですと、学術的にまだ定まっていないのでというふうな答弁もあるのですが、しかし、学術的に定まっていないのだけれども、水質浄化の方には検討していくというふうなことなんでしょうか。その辺でちょっと、農業分野に対しては余り定まっていないのでちょっと控え目にしておくけれども、水質のことについては、学術的にはもう出ているというふうに解釈していいのかどうなのか。
 水質浄化のために、要旨5になりますが、県との協議を図りながら、県立の自然学習センターの方ではなるべく活用していきたいというふうな答弁かあったんですが、その辺で農業の分野も水質の浄化も、やっぱりEM菌というのは、同じような活用、働きをしてくるわけなので、その学術的云々というのはちょっと矛盾を感じるんですけれども、その辺で農業と水質と、どういうふうに解釈していらっしゃいますでしょうか。
 それから、この水質浄化なんですが、県の自然学習センター、私もあそこでEM菌を使えばかなり自然浄化になってくるのではないかなというふうにずっと思ってたんですが、これから方法を考えていくということなんですけれども、そうしますと県と市の費用負担とか、いろいろ出てきますが、あそこはあくまでも県の施設ですから、県が責任を持ってやるのか。それとも雑排水を流すのは北本市民ですから、北本市が責任を持ってやっていくのか。その辺で費用負担などもかかってきますけれども、その辺はどういうふうになっていくのでしょうか。

No.48 保健福祉部長(橋口穹枝君)

 続きまして、EM菌の活用についてのうち、あすなろ学園でその製品を生産できないかということでございますけれども、あすなろ学園におきましては、これらのご提言を受けまして研究してきているところでございますけれども、現在EMボカシを生産ベースにのせるには、原材料のもみ殻や製品等を保管しておく倉庫や生産するための作業場所等の検討が必要でございますし、また生産しました物品の販売ルートの開拓につきましても必要がございます。これは販売による収益につきましては園生の工賃ということにもなりますので、販売ルートがある程度の確約が必要と考えております。

No.50 市民生活部長(福島靖祐君)

 まず、ごみ減量の中のEMボカシの今後の対応でございますが、ごみ減量という観点から今後推進を図っていきたいと考えております。ただ、モニター制度につきましては、平成7年度は予定しておりませんが、ごみ減量等推進市民会議の設置を予定しておりますので、この中で普及啓発を取り組みたいと考えております。
 ただ全体的に普及させますと、この余った堆肥をどうするかが問題になるわけでございます。それらの活用については検討しなければならない問題と考えております。
 それと、農業分野において学術的にどうかということでございますが、これにつきましては県の普及センター、以前は普及所と申しましたが、それらと協議を図ってきたわけでございますが、普及センターにおいても、改めて検討はしていただくとのことです。また、有機農法をやっている農家の方にも、昨年鴻巣で講演会があった後お話したんですが、専門的にもわからない部分があり、現在使用については考えていないというような意見もございました。今後も経緯を見守ってまいりたいというふうに考えてございます。
 また、水の浄化の関係でございますが、これは自然学習センター内におきますのは、これ西側部分の方に実験的にやってみたいという考えでございます。費用につきましては、県か市かということはございますが、実験ということで市の方でEM菌は用意できればというふうに考えております。
 また、他の水路の関係でございますが、現在のところは考えておりませんが、自然学習センターの実験次第によって、また検討はしていきたいと考えます。

No.52 教育次長(関口明久君)

学校給食残滓の堆肥化について、2回目の質問にお答え申し上げます。
 小学校では1日約263キログラム、ドラム缶約2本弱というふうなことで、これは生ごみとして中部環境の方で処理していただくようお願いしてあります。
 それから、中学校は方は先ほど申しましたように約270キロ、同じくドラム缶にいたしまして約2本弱ですが、市内の養豚業者の方にお願いして、処理していただいています。
 それから、コンポストとEM菌の関係でございますが、来年度全校にコンポストが設置されますから、残滓とコンポストの活用、それからEM菌について実験校を指定いたしまして研究をしていただけるよう進めていきたいと考えております。

No.54 高橋節子君

 それからEMボカシなんですが、あすなろ学園の方でずっと検討、研究をしていただいてきているんですが、今も前向きに検討していくということなんですけれども、本当に倉庫が欲しいならば、ちょっとプレハブの倉庫をぜひつくっていただいて、早目にやっていただけないかなというふうに思いますので、時間がありませんので要望しておきたいと思います。

平成 7年 第2回定例会

No.23 高橋節子議員

 要旨4、緑のごみの堆肥化推進について伺います。
 家庭の生ごみの堆肥化ためにボカシを使用して実施していただき、昨年はモニターさんの堆肥づくりをしていただきました。また、今年度は希望者にボカシの無料配布と生ごみの堆肥化に力を入れていただいてまいりました。
 今回緑のごみと書きましたが、木の葉や垣根を切ったくずなども堆肥化し、自然に返してやる方がベターだと思いますし、本来の植物の正しい姿にも思います。どんな方法がよいのか、ぜひご検討ください。
 先日も係の方に住民からの苦情があり、近隣住民同士のトラブルにもなっておりますが、枯れ葉や落ち葉を焼却する煙が原因とのことでした。ごみにしないで資源にしていく方法をご検討いただきたいと思います。

No.29 加藤栄二市民生活部長

 次に、要旨4の緑のごみの堆肥化推進についてということでございますが、EM菌による堆肥化の件につきましては、さきの3月定例議会におきましてもご質問がありまして、ご答弁させていただいておるところでありますが、近年におけるEM技術の普及は著しいものがありまして、その使用用途も幅広く活用されていることは既にご高承のとおりであります。
 現在、当市におかれましても一般家庭の生ごみに対するEMの利用につきましては、既に活用していただいておるところでございますが、それ以外の可燃物として家庭から排出される庭木の緑や、また公園等から出る落ち葉や剪定された緑のごみにつきましては、自己処理、あるいは回収し処理をしているところでございます。
 そこで、ご質問のこれらに対する緑のごみの堆肥化を推進することにつきまして、現在ごみ処理容器購入費の補助も行っております。これらのコンポストでも緑のごみの堆肥化が可能と思われますので、今後PRを含めまして促進を図ってまいりたいと思います。

No.43 三宮幸雄議員

 続きまして、要旨2、21世紀を担う子どもたちの環境教育について、各校の取組とその特色、今後の課題についてお尋ねいたします。
 教育全体で言えば、枝葉部分でしょうが、地球規模で考えれば、教育もまた枝葉部分にすぎないわけでございます。
 特に、環境教育については、最も今日的な課題であり、地球規模で考え、足元から行動すると言われています。その原点に立てば、それには大人になってからの環境教育では遅く、小さいときからの教育の一環として位置付けていく必要があろうかと思います。学校はすこぶる組織的、計画的な集団であり、それぞれの学校を取り巻く環境も違います。
 しかしながら、その校独自の教育があってよいように思います。昨年11月15日、浦和市で開かれた環境教育フェアで、宮内中の取組が全国表彰を受けたと聞き及んでおります。大変名誉なことと思います。そこでの発表事例と教育委員会としてどのようなご指導をされたのか、あわせお尋ねいたします。

No.45 町田忠教育長

 次に、要旨2の21世紀を担う子どもたちの環境教育について、各校の取組と特色、今後の課題についてお答えを申し上げます。
 環境教育は、小学校では豊かな自然の中での活動や体験を大切にした指導によりまして、豊かな感受性を養うことを目的に進められております。
 また、中学校では環境問題を具体的に認識させ、解決能力を育て、環境に対する人間の責任や役割を理解させるとともに、環境の保全や生命尊重の立場からの実践的態度を育てていくことを基本として指導を行っております。
 北本市では平成3年度より各学校に県教委発行の「環境教育の指針」を配布いたしまして、また環境教育担当者を校務分掌上に位置付けました。そして、平成5年度からは県教委主催の環境教育講座に市の指導主事を派遣いたしまして、さらには平成6年度には環境教育指定校といたしまして南小学校及び宮内中学校を委嘱し、環境教育の推進に努めるとともに、全校にコンポストの設置やEM菌の配布、そして南小のビオトープ建設などを助成をしてまいりました。
 各学校の取組でございますけれども、大きく2つに分けて申し上げます。1つとしまして、それぞれの教科の中で環境教育の視点に立った授業を実践し、これを通しましての取組を推進することでございます。これにつきましては、平成6年度には環境教育の担当者研修会を実施いたしまして、環境教育全体計画及び年間指導計画を他市に先駆けて市内全校で作成し、本年度は各教科でこの実践が進められておるところでございます。
 2つ目といたしましては、特別活動や教育課程外で環境教育へ取り組んでまいるということでございます。こちらはそれぞれの学校の特色を反映いたしまして、さまざまな取組がなされております。議員さんご指摘のように、宮内中学校が第1回全国環境教育フェアで、展示部門で発表いたしましたし、南小学校がビオトープと緑豊かな環境を利用した環境教育を実践するなどの成果が見られたところでございます。
 また、中丸小学校で学年の木を設けましたり、南小学校では学級の木、それぞれの学級が学校の中の木を大切にということで定めまして、子どもたちは緑の命の大切さ、これを体験をもって日々学んでおるところでございます。

平成 7年 第3回定例会

No.44 高橋節子議員

 件名3、ごみ問題について。
 要旨1、包装リサイクル法に関して、業者とか計画書などについてお聞きしますが、この法律は6月9日に可決成立し、6月16日に公布されたものですが、一部5年後になりますが、ほとんど2年後に施行されます。市町村が分別収集した容器包装の再商品化をリサイクルするために設立する指定法人に委託するということになりますが、これまでの回収業者とのかかわりはどうなってくるのか。
 また、市町村は容器包装廃棄物の分別収集に関する計画を定め、県に提出しなければならないということになりますが、どんな手順で行うのか、内容についてもお聞かせいただきたいと思います。
 要旨2、林野庁が計画している廃棄物処理用地について、利用していく方策はないか、県や広域的な連携の中で活用できないか、お伺いいたします。
 要旨3、生ごみ堆肥化を進めるための機器の導入について伺います。
 北本市の可燃ごみ全体の中で生ごみが占める割合は約46.5%と、およそ半分近くが生ごみということになりますが、極力生ごみを減らしていくことが可燃ごみの減量につながってまいります。今後もEMボカシを使った生ごみの堆肥化がごみ減量と生ごみのリサイクルという観点から進めていただきたいと思います。
 昨年はボカシを使った生ごみ堆肥づくりにモニターさんを募集し、1年間実験していただきました。また、今年度は引き続きEMボカシを希望者に無料配布し、生ごみの堆肥づくりを継続していただいてまいりました。私自身も3年前からボカシの生ごみ堆肥を家庭菜園の野菜や鉢植えの花に使っておりますが、とてもいい肥料になりますし、何よりもいいことはごみをほとんど出さなくても済むということです。
 昨年度、今年度とEMを使った堆肥化を進めていただいてきましたので、来年度に向けてもう一歩踏み出して事業の推進を図っていただきたいと思います。来年度はどんな計画なのか、お尋ねいたします。
 また、EM処理した生ごみを機械を通すことによって使用しやすい状態に加工することができますが、取り入れてみることはできないでしょうか、お伺いいたします。
 この機器の導入が図られれば学校給食の残渣の処理の活用も可能かと思います。

No.48 加藤栄二市民生活部長

 次に、要旨2の林野庁が計画した廃棄物処理用地についてということでございますが、近年ごみ問題、特にごみの処理、処分地の問題につきましては、頭を悩ませている共通の地方自治体が多いことから、林野庁では生ごみを堆肥化し自然に戻すということは自然環境保護の原則から、また生ごみを環境にやさしく処理することができる施設、つまり家庭の生ごみや食品加工から出る廃棄物、また家畜の排せつ物など醗酵させて堆肥化する新たな処理施設として近年脚光を浴びておりますが、地方自治体がこれらの施設を整備する計画や構想があれば国有林を施設建設の用地として有償で積極的に提供していくという内容のものでございます。
 現在、当市としましても、生ごみの処理につきましては、昨年度からEM菌の活用による方法に取り組んでおりますが、さらにごみ減量等推進市民会議の中におきましても、研究に取り組んでいただけますようお願いしております。ごみの減量化やリサイクルのことを考え合わせますと、いずれ将来的には用地の確保が重要課題と認識をいたすものであります。
 これらの問題につきましては、立地的な問題や1市だけの問題、さらには財政面等、もろもろの問題もありまして大変難しい問題でありますので、今後これらの活用については広域で対応できないものか、さらには近隣市町村との会議の席上で研究課題とさせていただきたいと考えておりますので、ご理解を願いたいと思います。
 次に、要旨3の生ごみの堆肥化を進めるための機器の導入についてということでありますが、この機器の導入につきましては、県内では和光市が学校給食の残滓をEMボカシで乾燥処理し、粉末状の有機肥料としてリサイクルし、各公共施設の植木や花壇の肥料として、また希望する市民に配布していることは既にご承知のとおりであります。
 現在、市では生ごみの処理方法についてはご承知のとおり埼玉中部環境センターへ搬入し、焼却、埋め立て処分を行っていますが、この生ごみ乾燥処理器を購入設置する場合には、とりわけ格納するための設置場所の確保が必要となりますが、市内の中丸処分場においては地元の協定で、使用目的がごみの一時的なストック場所ということになっており、また中部環境センターにつきましても、地元との協定で現状の施設以外のものを建設してはならないという制約もございます。
 このような状況から見まして設置場所の確保、また財政的なものもありますが、現在のところでは導入については難しいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
 さらに、またEMボカシの件につきましても、来年度の計画ということでありますが、これらにつきましても今後も継続していきたいというふうに考えております。

No.54 高橋節子議員

 要旨3の生ごみの堆肥化なんですが、これはこれからのEMのボカシなども継続して実施していきたいということでした。和光市の方ではかなり進んでいるんですね。やっぱり学校給食の残滓を和光市の方では処理機器を通すことによってさらさらの堆肥にして、それを使っていただいてるということなんですが、置き場所がないという今ご答弁でした。中部環境もだめだし、中丸処分場も無理ですということですので、確かにそのとおりなんです。
 それで、学校給食の、私よくわかりませんが、中学校の給食センターの方に、あの場所にちょっとどこか一角に大した大きな機械じゃありませんので、置く場所はないこともないのではないかなというふうに思うんですが、その辺で機械を導入しないことにはとにかく置く場所と言っても機械の方が先ですので、ぜひこれは導入をしていただけないかなと思いますが、これも今機械にするか、それともEMボカシの処理容器にどうするか、補助を出すか、いろいろと検討中というふうなことも伺っておりましたので、このごみに関しては全部要望しておきますので、結構です。

  • 最終更新:2013-12-06 05:26:23

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