うるま市(1)

おことわり

 沖縄県うるま市は具志川市,石川市,中頭郡勝連町・与那城町の2市2町が2005年(平成17年)4月1日に新設合併して発足した自治体です。このうち,旧具志川市がEMを推進しており,その流れでうるま市でもEMが推進されています。
 本来であれば旧具志川市からの議事録を参照したいところではありますが,ネット上での検索が困難なため,検索できる範囲でうるま市発足後のものを掲載します。


うるま市におけるEM推進活動


「うるま市のEMプロジェクト」(うるま市Webページ)


EMでつなぐ未来への架け橋

EMで快適な生活


うるま市では、安心で安全な微生物「EM」を活用し、環境に配慮したまちづくり「EMによるまちづくり推進プロジェクト」を平成17年6月に発足しています。

これまで、畜舎の悪臭緩和、生ゴミの堆肥化、モデル地区活動、環境学習などのさまざまな分野で応用され成果を上げています。

※「EM」……有用微生物群の英語名、Effective Microorganisms(エフェクティブ・マイクロオーガニズム)の頭文字からつけられた造語。EMの形態は黒または茶色の液体状で、液中に複数の微生物を共生させた微生物資材です。

農業 安全で安心できる農作物づくりを目指して


農作物の生育に大きな影響のある土づくりに「EM肥料ボカシ」や「EM活性液」等を活用し、またEMの忌避剤や液肥で農薬の軽減や化学肥料を抑えることが可能になります。

畜産 

環境改善が高品質の食肉を提供できる

EMを活用した清潔な畜舎で育った豚は、生育が良くなるばかりではなく肉質も向上すると言われております。そのほかに養鶏にも活用されており、EMによる養鶏場の環境改善が質の良い卵の生産に期待されています。

自治体 環境にやさしい暮らしを実践中


市内37のモデル地区でEM活性液を無料配布しており、家庭での掃除や菜園などで活用しています。また講習会では米のとぎ汁発酵液や廃油石鹸を作る事で、廃棄物の再利用と環境改善を図っています。

環境教育 生活に欠かせない水資源への配慮


自然環境は地域の人々の生活や産業活動と深くかかわっています。農業や畜産業、自治会や学校など地域全体の地道な活動が、最終的には河川や海などの環境浄化につながっています。

出典:「うるま市のEMプロジェクト」(うるま市Webページより)

「EMによるまちづくり - 沖縄県うるま市」(Web Ecopure EM環境マガジン)


うるま市(人口約11万6000人)は、平成17年4月1日、具志川市を含む2市2町が合併して誕生、合併後も“EMによるまちづくり”に取り組んでいる。
平成11年、具志川市が打ち出した「EMによるまちづくり推進プロジェクトチーム」は、行政の主な部署にEM担当者を配置するという斬新な構想で注目されている。うるま市においても事業は継続されているが、今後はNPOなどとの協働事業に力を入れて、住民による“まちづくり“参画意識を深めたいとしている。

●34人体制のEM推進プロジェクトチーム

現うるま市長知念恒男氏は、具志川市長に就任した平成10年、「EMによるまちづくり」を打ち出した。翌11年には、「環境にやさしい、いやしのまちづくり」を基本コンセプトに「EMによるまちづくり推進プロジェクト」が発足した。

合併後も同プロジェクトは引き継がれ、環境、農業、畜産、商工、観光、広報、教育、福祉など関係部署の職員34人(兼務)からなるプロジェクトチームが活動している。

●地場産業としてのEM

知念市長は、具志川市長時代に「EMは大事な地場産業である。EMを行政が積極的に使うことで、環境浄化や市民の健康増進が図れる。さらに地場産業を振興して雇用の創出拡大にもつながる」とコメントしている。
また、地域にはプロジェクト発足以前から「微生物応用研究会」を始め、「EM関連異業種交流会」「EM建築研究会」などの活動が盛んで、市民の支持が得られやすかった。

●40地区が環境浄化モデル地区に

市民には、市役所や公民館などでEM活性液が無料配布される。特に、“EMによる環境浄化モデル地区”に指定された自治会では、EM活性液の無料配布の他、毎月1回のEM講習会開催で廃食油を活用した石けんづくり、EMボカシづくりなどが行われている。

17年度末には、全63地区の内40地区がモデル地区の指定を受けた。配布したEM活性液は約251tになる。

●NPOとの協働事業

プロジェクト編成は、EM活性液の無料配布やEM講習会開催が目的ではなく、EM活用で企業や住民、生産農家自らが地域の環境改善等に意識を持った実践者となることを本来のねらいとしている。
今後は、これまで行政主導で行ってきたプロジェクトの内容をNPOや環境団体の活動に移行して行くことが検討される。

すでに教育現場では、EMを活用したプール清掃をNPO法人うるま環境ネット(知念信正理事長)が実施しており、清掃時間の短縮や環境浄化に効果を上げている。清掃に使用するのは、地元泡盛製造工場から廃液として出る米のとぎ汁を利用した、米のとぎ汁EM発酵液だ。

NPOは、プール清掃以外の環境教育にも積極的に支援。また、生ごみの堆肥化や河川浄化などにも取り組み、同プロジェクトの良きパートナーだ。


  • 最終更新:2014-06-04 11:43:53

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