うるま市(2)

平成17年4月第1回臨時会

◆ 66番(石川善一議員)

 次に商工費の中で157ページにありますが、具志川はEMで具志川のまちづくりを今日までしてきたと思います。私たちも合併したわけでありますから石川、与那城、勝連へのEMの普及、どういう形でしていくのか。聞きますと今旧具志川の皆さんのところでは各自治会、公民館をとおしてEM菌を配付をしていると聞いておりますが、これを3市町石川、与那城、勝連に対してはどういう形で配付をしていくのか、その具体的な方法があればお示し願いたいと思います。同時にこのEMにつきましては、今裁判、係争中だと聞いております。なぜそうなったのか、これは私ども聞いておかないとなかなか理解もできないことがありますので、概略でいいですからお願いしたいなと思います。

◎ 経済部長(幸地政和)

 それから畜産に係る、うるま市の家畜の数でございます。これは合計で申し上げたいと思います。肉用牛、うるま市の中で3,152頭、それから乳用牛56 頭。養豚2万7,823頭。採卵鶏2万2,500羽となっております。そして今後の悪臭対策について、これまで各地域で取り組みしてまいりましたけれども、これについてお答えを申し上げます。まず、具志川地域につきましては、EMを活用した悪臭対策を実施してございます。さらには具志川市畜舎悪臭等対策協議会というものも設置いたしまして、取り組んでまいりました。また大きなハード事業としましては畜産環境対策事業2分の1補助つきリースを実施してまいっております。平成15年度におきまして3農家、16年度におきまして3農家が具志川地区で実施されております。それから石川地域におきましては木酢液で畜舎の散布を実施いたしまして、悪臭の低減に努めてまいりました。一方、石川地区におきましても畜産環境対策協議会を設置しまして、さらには旧石川市議会におきましても特別委員会を設けて悪臭対策特別委員会で十分市内の調査を行い、さらには県内の調査を行って悪臭対策に取り組んでまいりました。

◎建設部長(松田富雄)

 ただいまご質問のEMによるまちづくりに関連しまして、訴訟事件の質問がございました。現在、平成13年11月に市民9名から川崎小学校校舎改築工事に関連しまして、那覇地方裁判所に提訴された損害賠償事件がございます。現在係争中ということもございまして近々結審する見込みでございますので、その判決の結果を受けて詳しくご報告したいと思います。以上です。

◆ 81番(照屋純議員)

 157ページ、養豚農家活性液配布と減農薬作物実証圃の成果を伺います。

◎ 経済部長(幸地政和)

 シルバーセンターに委託して養豚農家への活性液配布を実施してまいりました。平成16年度は4つの養豚農家に配布をいたしております。11月から1月にかけて行っております。シルバーセンター委託とは別にいちゅい具志川じんぶん館に隣接する養豚農家にはEMプロジェクトで4月から9月、11月から12月まで活性液を配布して悪臭の緩和に効果を得ております。減農薬作物実証圃につきましては、2農家で実施してまいりまして、平成16年8月から平成17年2月までキク栽培に実施してございます。今回は試験栽培期間中に台風が4回も沖縄に上陸したこともあり、収量についてもEM棟と慣行棟に変わりはなかったということでございます。平成16年10月から平成17年2月においてトマトの栽培にも実施しております。収量に関しては植えつけの時期に2週間ほどずれがあったため、正確な比較はできませんでしたが、今回、試験圃場栽培で2農家とも今後ともEMを活用してまいりたいということでございます。

平成17年6月第4回定例会

◎ 市長(知念恒男)

 EMにつきましては、循環型社会を目指した長期的視野のもと、市全域に事業を拡大し、各自治会を単位とした「EMによる環境浄化モデル地区」による生ゴミ堆肥化や廃油のリサイクルとしてのプリン石鹸作りなどを推進するとともに、畜産等における悪臭緩和や減農薬、化学肥料の低減を推奨することにより「環境にやさしいいやしのまちづくり」に努めてまいります。

◆ 78番(伊盛サチ子議員)

 続きまして176ページ、7款1項5目のEMによる街づくり推進事業についてであります。そのことの具体的なご説明とその中に179ページの方に活性液配布委託料、養豚農家活性液配布委託料とか減農薬作物実証ほ設置委託事業、EM活性液配布業務委託料などがありますので、そのことについてもお願いいたします。

◎経済部長(幸地政和)

 7款1項5目EMによる街づくり推進事業についてお答えを申し上げます。
 EMによる街づくり推進事業、環境にやさしいいやしのまちづくりの理念のもと、各自治会、養豚農家、野菜農家、学校等を中心に主として環境、農業に重点を置いて事業を推進してまいります。自治会におきましては、生ごみの堆肥化、廃油を利用した石けんづくり等、その他にもEMの活用について講習会を開催してまいります。養豚農家においては、EM活性液の配布やえさにEMぼかしをまぜ合わせ、悪臭の緩和や豚舎の環境整備に努めてまいります。野菜農家においては、減農薬作物実証ほ場委託事業を実施いたしまして、EMを活用することによって減農薬、減化学肥料を実施して十分生産性が向上するか実証してまいります。学校教育現場においては、EMを活用して花壇の整備や生ごみの堆肥化、土づくりから野菜の栽培、トイレの清掃等と環境に対する意識高揚を図ってまいります。予算として801万1,000円を計上させていただいております。よろしくお願いします。

◆ 78番(伊盛サチ子議員)

 あとEMの街づくり推進ですけれども、これは今までずっと旧具志川市が推進してきた事業ではありますけれども、今後この事業というのはうるま市全体にどのようにしていくのか、考えているのかどうか、そこら辺のこともお願いいたします。以上です。よろしくお願いします。

◎経済部長(幸地政和)

 EM事業に対するうるま市全体での展開についてお答えを申し上げます。
 旧具志川市で実施していた事業をうるま市全体で展開してまいります。本年度はモデル地区10カ所増を考えて進めております。既に事務委託連絡会議の中で説明してございまして、石川、与那城からもモデル地区を受けたいということで今、希望がございます。

◆ 54番(金城勝正議員)

 11番目、179ページ商工費EMによるまちづくり推進事業費の3件の活性液配布委託料について、活性液の入手方法及び委託業務の内容について詳しく説明を求めます。

◎ 経済部長(幸地政和)

 179ページ、商工会のEMによるまちづくり推進事業の件でございます。活性化液配布委託料85万8,000円予算計上してございます。これは活性液を特別自由貿易地域にございます賃貸工場に入居している亜熱帯資源植物研究所から具志川庁舎地下に設置してあるタンクと各モデル地区への配布をするための委託料でございます。現在、シルバー人材センターに委託をお願いしてございます。2名の78日分でございます。
 養豚農家活性液配布委託料80万6,000円、予算計上してございます。具志川庁舎設置のタンクから養豚農家までの活性液配布と活性液の散布に係る委託料でございまして、シルバー人材センターにお願いしてございます。
 それからEM活性液配布業務委託料でございますが、これは旧具志川市で行われました未納金、未払い分の9万9,000円でございます。暫定予算に係る予算計上でございます。EM活性液の入手方法は亜熱帯資源植物研究所から現物寄附でございます。

◆ 65番(山内末子議員)

 次に商工費関係で2点伺います。まず177ページ心豊かなふるさとづくり推進事業255万5,000円の事業内容をお聞かせください。同じく177ページ、EMによるまちづくり推進事業の概要を通告いたしました。さきの答弁の中でこの事業を自治会への説明会を開き、自治会単位で進めるというようなことがありましたけれども、そのモデル地区は何箇所で、どのように決定していくのかお聞かせください。以上、よろしくお願いします。

◎ 経済部長(幸地政和)

 それからEMによるまちづくりの推進事業について申し上げます。各自治会よりEMを活用した事業計画を提出してもらって、モデル地区を決定いたします。現在29団体がこれまではございました。今度新たに10団体ふやしましてモデル事業を指定していきたいと考えております。

◆64番(新垣重光議員)

 悪臭問題は長年の懸案ですけれども、今名護の稲福という部落から山手の方に登って、約500メートルぐらいいったところに養鶏場があるんです。その養鶏場はウインドレス工法、つまり窓のない養鶏場なんですね。ですからそばにいってもにおいは全然しません。だからこういう工法で前々石川市長の金城市長が計画を立ててやろうとしたんですけれども、これはそのときは反対にあいまして、4億円の補助金が没になりました。こういう経緯があるわけです。方法としてはEM菌を用いたり、あるいは移設、あるいは廃業、そしてウインドレス工法、こういうのが挙げられますけれども、私はウインドレス工法が最適だと思っております。ですからそのウインドレス工法を用いてやれば、においは必ず消えると思います。そういうことでひとつ、よろしくお願いをいたします。

◆ 54番(金城勝正議員)

 次に、「自然と共生した安全で快適な生活環境づくり」のEMについてお聞きします。このEMについては、減農薬、化学肥料の低減を真に広めようとするのであれば、一般農薬、化学肥料との同量、または同価格での効果や、その効果の持続時間を対比する具体的なデータが必要になると思います。安価で、効果もすぐれているのかどうか、そのあたりがまだ市民もわからない点が多いと思います。私の身近な知人の中でも賛否両論あり、私も全くわからない状況であります。対比して一体どうなのか、具体的に説明をしていただきたいと思います。

◎ 経済部長(幸地政和)

 次に、EMについてお答えを申し上げます。20世紀は、ある意味で消費の時代といわれ、大量の消費を満たすため、いかに生産性を向上させるかに重点が置かれ、農薬、化学肥料を大量に使った農業が行われてきました。その結果、人体への健康被害や、水質、または土壌汚染等、環境に及ぼした悪影響は承知のとおりでございます。そういう状況の中、いかにして農薬、化学肥料等を減じ、さらに生産性を損なわない農業ができないものか。そのために、環境にやさしいまちづくりを実現するための手段として、EMの活用を図っていくというのが、現在の「環境にやさしい癒しのまちづくり」を理念としたEMプロジェクトの活動の原点でございます。そして、その取り組みの中の一つとして、野菜農家にお願いいたしまして、EM棟と慣行棟を設置していただきました。減農薬農作物実証圃設置事業でございます。これまで、平成13年8月から実施してまいりましたEM棟において、慣行棟に比較して収量等も増収が確認され、よい結果が出ております。また、農家の皆さんからも土の状況がすごくよくなったと、評価をいただいております。
 なお、減農薬農作業実証圃設置委託事業の効果につきましては、詳しいデータが出ておりますので、データで報告をさせていただきたいと思います。
 石川漁業協同組合具志川支所に関する事項について、お答えを申し上げます。平成 16年度において、石川漁業協同組合具志川支所、県漁連、県水産課、旧具志川市のもとで、具志川支所脱退問題について協議、検討会がなされ、平成17年2月9日に具志川支所より脱退届は撤回するという旨の報告で合意をされておりました。しかし、3月16日になりまして、石川漁業協同組合より脱退届の受理について具志川支所へ予告通知されており、4月14日、石川漁業協同組合を脱退する旨の届け出が具志川支所から申請され、4月14日、脱退受理となっております。その後、具志川支所の脱退を解消するために、これまでうるま市といたしましては、2回ほど具志川支所の所長と協議を重ねてまいりました。また、県漁連の対応についても、具志川支所の組合加入の意思がぜひ必要であるということで、一応意思表示を得るため具志川支所と県漁連も2回協議を行っております。大事なことは、具志川支所の組合加入の意思でございますので、私たちも具志川支所が漁業協同組合に加入し、不利益を受けないように指導し、県漁連、県水産課と連携してまいりたいと考えております。
 また、あわせてうるま市で組合合併協議会を8月に予定しておりますので、その合併とも絡めて、この問題についてお互い協議を進めてまいりたいと思っております。

◆ 36番(荻堂盛仁議員)

 次にEMによるまちづくり推進事業について伺いますが、せんだっての市長の施政方針の中の施策の概要説明の中でもこの事業を取り上げて説明なさるほど、EMを信頼しているように受け取れますが、EMによってまちづくりができるというその根拠をお聞かせください。またこの事業の開始年度は何年度からですか。その開始から現在までの実績と成果はどうなっているか、お示しください。
 それから川崎小学校の校舎建築に関わるEMの法廷争議があると聞いていますが、その経過あるいは結果はどうなっていますか、お伺いします。

◎ 経済部長(幸地政和)

◎経済部長(幸地政和) EMによるまちづくり推進事業について、お答えを申し上げます。まず1番目の推進事業はいつから始まったかということでございますけれども、平成11年度4月にEMプロジェクトチームを発足して、推進事業を始めております。2番目この事業の当初から現在までの実績と成果についてお答え申し上げます。このプロジェクトチームは、発足する前から旧具志川市において、いろいろな分野でEMが活用されておりました。その中で農業、環境問題を中心にEMの活用等について、広く市民を対象に事業を展開してまいりました。多くの市民の支持のもと、旧具志川市の30自治会のうち、29の自治会がモデル地区に指定され、生ごみの堆肥化、廃油を利用した石けんづくりなど、地域から環境浄化に対する意識高揚が図られ、事業が実施されてまいりました。平成13年度から実施しております減農薬農作物実証圃設置事業では、EM棟と慣行棟での比較栽培と耕作を実施し、EMを活用した野菜栽培等で良好な結果が出ております。それから天願川流域においては、水質の改善が見られ、ホタルがよみがえり、最近では観察会も開催されるようになっております。また小中学校におけるEMを活用した環境に関する実践学習などは、子供たちの環境の大事さ、大切さへの意識の高まり等が毎年開催されるEM事例発表会において実感されております。
 次に3番目に、EMによってまちづくりができるという根拠についてお答え申し上げます。EMの発祥地、そしてEMのふるさとは旧具志川市であるという認識もあり、また市内には微生物応用研究所、EM異業種交流会、熱帯資源植物研究所、具志川ランセンター、EM研究機構とEMに関連する企業、EMを活用して事業を展開している企業が数多くございます。それらの企業が生みだす雇用効果、地域経済にもたらす効果は大きいものがございます。そして現在、取り組んでおりますプロジェクトチームの事業が広く市民に浸透してきています。環境を大切にするまちづくりができていると考えております。

◎建設部長(松田富雄)

 EMに関係して法廷争議のことのご質問がございますので、お答えいたします。まず質問の中にございますように、川崎小学校校舎改築工事にEMを使用したことについて、建設基準法及び地方財政法に違反し、違法であるということで、平成13年11月27日に9名の方から那覇地方裁判所民事部に損害賠償請求事件が提訴されております。現在までの経過としましては、平成17年5月11日に第5回公判で結審をし、8月17日に判決の予定となっております。結果はまだこれからということでございます。以上です。

◆ 36番(荻堂盛仁議員)

 それとEMについてですけれども、先日の金城議員に対する質問の中でも実証圃場の実証結果が大変よかったという部長の答弁がありましたが、果たしてそうなのかですね。実証方法をかいつまんで説明していただけないものかと思います。平成17年度の予算の中でも減農薬作物実証圃設置委託事業費として30万円の計上がなされています。これ常識的に考えてみて、行政側がこの事業を推進していく上で、農家に普及させるというからには、実績効果なんか十分に検討して、効果があるということでこう進めていくのが筋じゃないかと思うんですが、この減農薬の実証をわざわざ行政の方で実証してあげましょうということで、こう実証する理由を、これは何か説明していただきたいんですけれども。
 それと予算の中で養豚農家活性液配布委託料が計上されています。これは旧石川市においても、養豚農家にEMを配布したことがあったように聞いております。ところがどういうことでそうなったか、はっきりわからないんですが、木酢液に変わっているわけですね、現在。それが去年までそのまま木酢液を使っているということで対応してきているようですが、合併した今ですね、旧石川市と旧具志川市のEMに対する取り扱い方ですね。整合性というんですか、これはどのように調整なさるおつもりですか、お聞かせください。

◎経済部長(幸地政和)

 減農薬を実施する理由といたしましては、農薬化学肥料を減じ、さらに生産性を損なわない農業ができないものか。そのために環境に優しいまちづくりを実現するための手段として、EMの活用を図っていくというのが、現在の環境にやさしいいやしのまちづくりを理念としたプロジェクトの活動を原点としての考え方でございます。そのために減農薬農作物実践実証圃設置事業を実施してまいりましたが、その結果によっては平成13年度から行って、いい効果が出ているということでございます。
 それから養豚農家でございますけれども、石川地域におきましては、以前EMから木酢液ということでなっていたということです。そして本年度どうなりますかということですが、現在、石川地域におきましては、予算の中でこれは悪臭を消臭するということでございますので、農家がまず悪臭を減少させるという考え方から使い慣れている木酢液でやっても構いませんと。そしてEMを使っても構いませんということで、ご指導をしてございます。

◎経済部長(幸地政和)

 実証圃の結果でございますけれども、まずかいつまんでご報告申し上げます。まずインゲンの実証圃につきましては、目的といたしまして、EMを活用し、環境にやさしいいやしのまちづくりを推進するために、EMを活用した減農薬、化学肥料の低減を再確認し、農家への推進を図るため、旧具志川市の農産物の一つであります野菜を対象とした農家の理解、協力のもと、EM技術を導入し、収穫量、農薬使用料、規格を比較して、その有効性を再確認するという目的で委託をお願いしてございます。それで工程といたしましては、まずEM区におきまして、EM肥料ボカシ、それからEMX、セラミックスパウダーを土壌に入れまして、EM活性液20倍、希釈液200L散布しながら、土づくりを行っております。またかん水におきましては、EM活性液100倍希釈液でアミノ酸液500倍を定期的に土壌かん水すると。そして病害虫予防といたしましてストチュウを散布いたしまして、これは300倍希釈液で散布いたしまして、病害虫が発生したときに農薬で対処すると。そして追肥につきましては、EM肥料用ボカシ、アミノ酸液肥、EM肥料用ボカシを使用して、ツカレや収量の向上に役立てておりますという工程でございます。
 考察ということでございます。EM区においては土づくりからEMを活用して、追肥にEMボカシ、EM液を活用して、EM資材を取り組んだ方法でスタートをしてございます。そしてその後も30日間隔で置き肥をすると、ツカレを防ぐことができたと。スプレッターの活用については、両面散布だけではなく、通路かん水も行ったということ等でございます。それで収量等におきましては、1月、2月、3月の結果でございますけれども、 244.7㎏でございます。

◆ 36番(荻堂盛仁議員)

 EMについてですけれども、さっき実証圃のことをちょっと教えてもらいましたが、この実証試験をやるときに、試験区と対象区があるはずなんですよ。先ほど部長の答弁の中でも、それを比較しているような感じは受けましたが、EMの試験方法のときに、いつも同条件じゃないような試験の仕方が見られるような気がするんですよね。例えばかん水とか、あるいは追肥とかそういったときに、同じように対象区にもかん水、EM追肥するときなんかは、当然水が入ってくるわけですから、慣行区にも、また対象区の方にもちゃんと水、その時点でまくか。そういった作業をやらないと、同じような条件とはいえないんですよ。これは私どもが自分の経験で申し上げるんですけれども、EMの方からサトウキビの実証圃をさせてくれということでありまして、約1町歩3,000坪ぐらいを使って、試験を5区に分けてやったことがあるんですけれども、そのときにも彼らのやるとおりにさせようとしたら、ちょっとおかしいんじゃないかということで待ってもらって、こういうふうにちゃんと水をまくときは水をまく。一緒にやるという同条件のもとで行った結果、結局は一番悪かったのがEM区で、あと普通にやっている慣行区の方がすごいよかったと。あと堆肥とか糖蜜とか、そういったものがあったんですけれども、そのようなこともありまして、試験方法に対しては、私も直接携わったことがあったものですから、ちょっと疑うというか、そういうことがありまして、聞いているんですけれども、それはそれとして、これは試験はちゃんと実証を皆さんでやっていることですから、それは結果として認めていきますけれども、この役所という公共団体がこの1企業ですね。まる抱えして推進していくということが果たして法的に問題はないのかどうか。それを答えてもらえませんか。

◎経済部長(幸地政和)

 EMの野菜等の比較結果でございますけれども、これは現在、JAの野菜部会におきましても、EM農法を使用しながら、そして従来の方法と比較しながら、結果としてはEM農法がいいということで、EMを取り入れる農家もおります。またEM農法を使って、反収も同じ反収がほぼ出てくるという野菜部会の中で言われている結果、化学肥料を使わないでEMを使って反収が同じということであれば、こういううるま市のプロジェクトからすると、私はいい環境がつくれているものだと考えております。そして1企業を推進して、法的根拠は問題ないかということでございますけれども、市としては環境にやさしいいやしのまちづくり事業を推進していく上で、手段としてEMの活用を推進してございます。このEMの液につきましては、無料で提供しているという状況でございます。1企業を支援するということではございませんので、ご理解をお願い申し上げたいと思います。

◆ 36番(荻堂盛仁議員)

 先ほどもお聞きしましたけれども、実際にEMというのが、旧石川市でやった結果、部長、今さきの答弁では農家にEMもありますよ、木酢液もありますよ、好きなのをどうぞということでありますが。結果としてですよ、前にEMを使ったことがあるんだけれども、結果として木酢液を使っているわけですね、現在の石川は。そういうことからしても農家が望んだEMなのかですね。恐らく望まなかったからこういう木酢液に変わってきたと。これについても費用対効果のものもありますけれども、部長の先ほどの答弁で化学肥料を使うというのと、EMを使う肥料が大体収量は同じだというんだが、それだったら費用的な面からEMが逆にいいんだという答弁なさっていましたけれども、石川の方では逆にEMは高くて、木酢液の方が安かったという話も聞くんですよ。それで木酢液を使っているんだということも聞いたものですから、そこら辺ほんとにEMの同じ収量というか、EMの金額的な問題で、費用の問題で果たして有利になるのかですね。もう一度答弁いただきたいと思います。このEMについてはかなりトラブルというか、そういうのがあるんですよね。新潮45、11月号の関連記事として、こういうことが載っているそうです。トンデモ微生物「EM菌」が自治体を食い荒らすという記事が載っているようですけれども、その件で新潮社と比嘉照夫先生の質疑・答弁が控えてありますけれども、それを見ても私には比嘉先生の答弁が納得いくようなものじゃないんですよ。この件だけじゃなくして、いろいろトラブルを抱えているように私は聞いておりますけれども、本市においても川崎小学校の問題なんかの件もありまして、EMによってほんとにまちづくりができるということを確信されているのかですね。逆にこのEMの事業費を使って、他の分野で有効に活用するという見直しは考えられないのか、そこら辺お聞かせください。

◎経済部長(幸地政和)

 今、旧石川の件が出ました。以前EMを使っていたんじゃないかと。10何年前でしょうか、いろいろ使っておりました。そのときに農家の皆さんも、それから当時、役所の皆さんもこのEMに対する、私は調査研究が十分ではなかったかなとそう思っております。一部業者のお話を聞きまして、EMがいい、あるいはMSKがいい、アガリエ菌がいいということで、そういう時代の中でまだまだ微生物等に対する知識がないときに走ったケースがございまして、そして肝心な農家がEMに対する、微生物に対する取り扱い方を知らなかったと。あるいはまた面倒とか、そういうのがございました。さらに悪臭に対するあの当時の意識もなかった関係で、手っ取り早い消臭剤として木酢液に変わったということでございますので、その辺はご理解をお願いしたいと思います。またある石川の養豚農家におきましては、EMがいいということで、自ら研究している農家もおりまして、そして悪臭の指導をしに行くときにも、私はEMを使っているということで、自信を持って申し上げている農家もおりまして、だからEMに対する理解度はその農家農家違っておりました。しかし、うるま市におきましては、このように長い間、研究して住民にも浸透し、このEMの効果におきまして、また環境面から私は理解をなされていると思っております。
 それからEMを使って食材等を生産するということにつきましては、今、言われております食の安全、安心からすると、私は今の時代にあった工法ではないかなと思っております。今後うるま市としては、あらゆる情報を市民に提供し、農家に提供し、いい環境といい食材の生産に努めるべきだと思っております。

◆36番(荻堂盛仁議員)

 EMについてはいろいろやりたいんですけれども、部長答弁でいいと思います。

◆ 35番(伊波隆議員)

 (3)のEMの件につきましては、7月6日の答弁で畜舎の悪臭対策として木酢液及びEMを使用するのは農家の選択にまかせるとのことでありました。木酢液は有料でこれまで余り効果も認められておりません。一方、EM活性液は無料で効果についてはるる述べられておりましたが、なぜ行政側からEM使用を推進されないのか。効果についてまだ半信半疑なのかご見解を伺います。

◎経済部長(幸地政和)

 施政方針の(3)EMによる畜産等悪臭対策についてお答えを申し上げます。旧具志川地区における養豚農家に対するEMプロジェクトチームの悪臭緩和に対する事業でございます。この事業は悪臭緩和と環境浄化を目的として、養豚農家の畜舎の内外にEM活性液を散布いたしまして、そしてプロジェクト事務局が養豚農家を訪問し、EM発酵飼料、ボカシ飼料の作成方法などEMの活性法を指導していくという事業でございます。期間は毎年度3カ月間ぐらいで行っております。その期間中のEM活性液は役所から提供しております。その後は農家自らでEMを調達していくということでございます。そういうことで農家に対するEMの提供は1年を通じてずっと実施するわけではございません。平成12年度から平成16年度までの5年間で旧具志川市においてEMを散布または指導した養豚農家は32農家中18農家でございます。EM散布等、期間中の農家からの声といたしまして悪臭が緩和された、それからハエの減少があるということで報告を受けてございます。それからご承知のとおり養豚農家の方々は病原菌の侵入を防ぐ意味で外部からの人の立ち入りをとても気を使っておりますので、そこらのご理解とご協力を得ながら、今後石川地区並びにうるま市全域に養豚農家あるいは畜産農家へ事業を展開していく考えでございます。

◆ 35番(伊波隆議員)

 EMについては最後に時間を取ってちょっと論議したいと思いますので後でお願いします。

◆ 35番(伊波隆議員)

 あと、EMについて残り時間伺います。EMについては担当部長は旧石川市の部長でかかわりが浅くて、再質問について答弁困ると思いますので、ぜひ市長がお答えいただきたいと思いますが。EMのまちづくり推進事業費に今回800万円余り予算がついております。前回もありましたが民間のEM業者の宣伝効果をもたらす行政が予算も使って、コマーシャル的なバックアップをするというのはいかがなものかと思いますが。まず、EM製品、1㏄当たり1g当たり有効微生物がどのぐらい確認されているのか、科学的根拠を示してください。今、具志川のEMショップを見に行きましたが、たくさんの製品があってこれは効きますよという宣伝文句はいっぱい書かれていますが、どういう成分が含まれているということは余りありません。科学的根拠があればお示し願いたい。また、EMに殺虫殺菌効果があるというふうに過大に宣伝されますが、じゃあ農協に活性液を無料で置いて農薬補助は削減して、農家に無料で活性液を散布させたらどうですか、予算は浮きますよ。このぐらい自信があれば。県内業者においてEM製品等、企業の製品をバックアップして盛り上げて予算まで使って頑張っている行政がありますか。うるま市だけですか。
 次に、EM効果というのが本当に認められるのであれば県の農業関係の事業所、農業試験場、農業大学、県内農業学校、いろんな公共的な施設でEMが評価されて使用されているのか。この辺はどうなのか、認められているのか、県全体で。石川でも生ごみ対策として具志川市が余り評判がいいものですから行政も予算をつけて、各行政区何名かにモニター的に生ごみ処理器とEMを配布しましたが、結果はウジ虫がわいたとか、シティーホーリーされて何の引き継ぎもなく、ぱーになって、わけわからなくなっていますよ。EMについては発祥の地は金武町の伊芸ですよ、具志川じゃなくて。私も当時からかかわっていますが、金武の元県外出身の医者がEMを開発して、ある大学教授が顧問に入ってこの大学教授がこの研究を自分で大々的に売り出したという経過がありますが、EMを使ったら農薬もいらないとか宣伝されて、農業がだめになった経過もありますが。山梨県がEMの会社に1億円予算つけて富士山の崖崩れ防止にEM団子をつくって雑草の種を付着させて富士山に付着させたんですよ、1億円かけて。パアですよ。何の効果もない。ですからこのEMというのが非常に効きますよという言葉、製品の文章を見たらだれでも納得しますが、実際、この成分が含まれていますよという科学的根拠、だから行政というのは建物買うにも鑑定士をたてて評価する。行政が予算をつけてある製品を宣伝するにはやっぱり科学的根拠を持ってやらないといけないと思いますので、この辺どうお考えなのか伺います。1つ例を言いますと、私の妻がEM菌を買ってきてミニボトル5,000円、冷蔵庫に入れて私はウーロン茶と思って一気飲みしたんです。これは5,000円もすると怒鳴りつけられて、これは 10倍か何倍に薄めるんですよ言われて、このまま体調崩れるのかなと思って心配しましたが、何の変化もないし、何でこのミニボトルが5,000円の価値があるかということですよね。有効成分、このEMのドリンク、ミニボトルつくるのに手間ひま、高い製品が入っての5,000円なのか、意味わからない。ですからまずは科学的根拠を持ってこのEMが信頼できるのか。なぜ県の行政が取り扱わないのか。旧具志川市だけが盛んに取り組んでいるのか。この辺のご感想なりご答弁いただきたいと思います。

◎経済部長(幸地政和)

 EMの1㏄当たりの有用微生物群についてお答え申し上げます。本市としてはそれの資料等は現在持っておりませんけれども、後日資料を提供したいと思います。それからEM効果について、農業団体で認められているかということでございます。これは中部農業改良普及所におきましてEM土壌効果について分析結果が出ております。大変土壌分析上いい結果が出ているということでございます。またあわせてJAの野菜部会におきまして土壌改良剤としてはEMが効果あるということで、野菜部会の農業関係者は申されております。また、鑑定におきまして科学的根拠があるかということでございますけれども、現在うるま市におきましては科学的根拠の実証はしてございませんけれども、専門的機関であります会社等ではその科学的根拠はあるものと思いますので、資料を入手してご提供したいと思っております。

◎ 市長(知念恒男)

 お答えを申し上げます。平成10年、私が旧具志川市の市長選挙に立候補いたしました際に、公約としてEMによるまちづくりの推進ということを挙げさせていただきました。その就任をした翌年の平成11年からEMによるまちづくり推進プロジェクトチームを全庁的に立ち上げさせていただきまして以来、職員の皆さんのお力もお借りしながら、これまでEMによる環境浄化も含めて事業の取り組み推進をしてきたところであります。その間、旧具志川市におきましては、30の自治会がございましたが29の自治会がモデル地区の指定を受けまして、市民の方々がそれぞれ生ごみの処理であるとか、あるいは農業であるとか、いろんな分野にEM活性液を活用したところであります。EMの関連する製品、商品はたくさんございまして、この場で逐一ご報告することは避けたいと思いますが、先ほどご質問者の伊波議員がお飲みになったというのはEM菌ではございませんでEMXだと私はそのように考えております。そのことも含めてぜひEMに対するご理解をお願い申し上げたいと考えるわけですが、ご案内のとおり20世紀は大量生産、消費、破壊、廃棄ということで自然環境も含めていろいろと後世に悔いを残すようなことがお互い市民の間で行われてまいりました。このことを少しでも解決をしていく、是正をしていくということでEMを使って農薬の使用量を減らしていこうと。将来的には無農薬農業までもっていこうと。あるいは化学肥料を努めて少なくするようにしようということも含めて自然に対する我々人間としての責任を立派に果たして後世に立派な地球環境、自然環境を残していきたい、伝えていきたいということもその1つでありますので、ご理解をお願い申し上げたいと考えております。

◆ 9番(池原トモ子議員)

 本当に悪臭対策については、これまで木酢液とかEM菌、おが粉などを推進してこられたことですが、去年JAさんの協力のもとに実証プラントが設置されましたよね。この実証プラントは石川で出るふん尿が約100トンから120トンの尿処理も固形化をし、肥料に変える技術を要すると言われ、行政としても高く評価をしていたところであると思います。その後の成果をお聞かせしていただきたいと思います。私たち市民はですね、市民とともにいかにすれば河川環境を改善していくことができるかと。河川汚染の対策にそれぞれ知恵を出し合いながら模索をしつつ、日夜努力を積み重ねております。そこで近日中に悪臭対策と河川汚染の改善策として、企業や環境に力を注いでおられる方々のご協力をいただき、EM活性化液として、産業廃棄物である酒造工場の洗米水とブレンドし、常時流させるようにある一定の場所にタンクを設置し、河川に流していこうと計画をしております。そのことによって悪臭や河川の汚染なども改善に導かれるのではないかと思います。実施を進めるに当たりましては、県管理の2級河川でありますので、中部土木事務所や当局のご理解と協力なしでは活動ができませんので、ご理解のほどをお願いいたしまして、そして皆さん方の力を、行政のご協力をお願いいたしまして、答弁漏れのところを答弁していただきたいと思います。

◎ 経済部長(幸地政和)

 それからふん尿の処理についてございました旧石川市におきましては、1日のふん尿が150トンから200トン出るという考え方で、これを無臭固形化して、肥料化していこうという考え方でございまして、JA石川支店でこの実証プラントを設置いたしまして、JAと一緒にその業者が取り組んでまいりました。現状におきましては一応実証を終えて、そしてこの実証の結果、琉球大学の産学に調査を依頼しまして結果も出ております。今後はこの実証プラントが企業化として育成することを願っております。現状におきましては、この会社は鋭意その事業に取り組んでいる状況でございます。

◎ 市民経済委員長(伊波良紀)

議案第19号 平成17年度うるま市一般会計予算に関することについて、平成17年6月29日から7月1日までの3日間にわたり、石川庁舎旧議場において、担当部課長の出席を求め審査を行いました。一括してその審査の経過と結果について、ご報告申し上げます。

 EMによるまちづくり推進事業について、「活性液はどこから購入しているか。減農薬作物実証ほを設置して何を実証するのか。」等の質疑がありました。当局から「活性液は購入ではなくて熱帯資源植物研究所から現物寄付されています。作物実証ほについては農家の方に委託して、従来通りの農法とEMを使った農法を比べてデータを作成してもらっています。」と答弁がありました。

  • 最終更新:2014-06-04 11:45:14

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