うるま市(3)
平成17年9月第5回定例会
◆35番(伊波隆議員)
通告どおり質疑を行います。最初に75ページ、EMによる街づくり推進費の活性液配布委託料及び養豚農家活性液配布委託料の増額の理由をお聞きかせください。
次に同じくEM関連の特定非営利活動法人うるま環境ネットについて伺います。1点目の補助金交付に至った経緯をお聞かせください。2点目に補助金の使用目的及び活動計画、内容をお聞かせください。3点目に事務所の所在地をお聞かせください。4点目に役員体制、それに役員の氏名及び会員数について。また役員とEM関連会社とのかかわりがあるのかないのかお聞かせください。
◎経済部長(幸地政和)
第7款1項5目EMによるまちづくり推進事業について、お答えを申し上げます。
まず、活性液配布委託料及び養豚農家活性液配布委託料の増額の理由についてお答えを申し上げます。これまで具志川地区で実施してきた事業は、合併後うるま市全域において展開していくための増額でございます。それから養豚農家への活性液の配布につきましては、これも今まで具志川地区で行ってきましたが、本年度から具志川地区以外にも展開して事業を進めていく考えの増額でございます。
特定非営利活動法人うるま環境ネットについてお答えします。補助金の使用目的でございます。今回の補助金は本市が取り組んでおります、EMによるまちづくり推進事業に賛同する株式会社EM研究機構からの指定寄附を受けまして、市当局から当NPO法人に対して補助金を交付するものでございます。
それからうるま環境ネットの活動内容でございます。まず、資源循環型社会実現のための普及啓発事業、有用微生物を活用した生ごみ堆肥化及び廃棄物等のリサイクル推進に関する事業。無農薬有機農法を普及し健康と環境を図る事業。水及び土壌の浄化推進に関する事業を活動として取り組んでおります。それから事務所の所在地でございます。うるま市字川崎468番地でございます。この所在地はいちゅい具志川じんぶん館内でございます。役員の体制でございます。理事長を含めて副理事2名、理事8名、監事2名、事務局1名の14名体制でございます。正会員につきましては32名、賛助会員は3社でございます。
それから補助金の関連会社との関係でございますけれども、関連はございません。
それから補助金交付の決定に至る経緯ということでございます。平成17年8月22日にEM研究機構から団体育成資金の寄附の申し込みがございまして、これはうるま市が取り組んでおりますEMによるまちづくり推進事業に対して、EMを活用した事業を展開する特定非営利活動法人うるま環境ネットに対して、団体育成のための補助金を交付してもらいたいということでございましたので、それに沿って補助金の交付を行う考えでございます。
◆35番(伊波隆議員)
EMの活性液配布委託料については、うるま市全体に広げるという意味と思いますが、旧石川市については、これまで養豚農家に対して、木酢液、本年度予算にも380万円計上されたと思いますが。石川地区の養豚業にEM液を配布したり、予算をつけるということになりますと、今回の補正予算には木酢液の予算が削減されておりませんが、木酢液もそのまま散布して、EMもやるということなのか。これまで石川市でも木酢液を何年か散布してきましたが、改善の兆しが見られないと。私は6月の議会でも申し上げましたが。木酢液は、価格はちょっと高いですので、効果のあるEMにしたらどうですかということで、ご提案もしましたが。今回、石川地区にEMを散布するということで、木酢液に予算化された費用は減額になるのか、ゼロになるのか。これもお聞かせください。
次に環境ネットについてですが、私はこの環境ネットについては、今お伺いしましたらEMの関連企業が立ち上げた環境ネットだと。積極的に住民が自らうるま市の環境をよくしようというための立ち上げではないわけですよね。結局、市長の公約でもあるみたいですが、EMの宣伝に行政が使われているんではないですか。何でわざわざ、EMの会社が役所に寄附をして、EMを使ってうるま市の環境をよくしてくださいということでしょう。なぜ役所を通すのか。役所の仕事が増えるんではないですか、この団体に対してのいろいろ。直接EM関連会社が自ら協力者を募って、NPOを私は立ち上げるべきと思うんですが。行政に寄附をして、行政に窓口を置いて、EMを使って環境をよくしてくださいと。結局、具志川市から現在まで、いろいろ活性液配布に800万円の予算をつけたり、企業との癒着といいますか、行政とEM企業とのあまりにもくっつきすぎる、私はそう思います。ですからEMの企業が寄附をして、条件つきですよこれは。EMを使って環境をよくしなさいということでありますが。こういう住民、積極的にNPOを立ち上げるということはいいんですが、いかにも行政が住民にEMを使った環境のために補助金を流すと。これ市民の税金ではないわけですけれども、いかがなものか。こういうのは行政を通さずに、住民自ら立ち上げて環境をよくするためにさせる方法が私はいいと思うんですが、この点どう思いますか。
◎経済部長(幸地政和)
木酢液の減額との関連ですけれども、木酢液は現在、石川地域だけではなくて、全地域の農家を対象とするものでございます。悪臭対策として、これがいいという農家はこれを使っていただきたいということの予算でございますので減額はいたしません。それから今の養豚農家への活性液の配布につきましては、単なる配布ではなくて、実証をしていくという考え方の事業展開でございますので、ご理解をお願いしたいと思います。
それから指定寄附の件でございますが、これは自治法上できますので、ご理解をお願いしたいと思います。
◆ 79番(當間秋子議員)
それから74ページと75ページ、7款1項5目、先ほども出されておりました、EMによるまちづくり推進事業、そのうちの2、特定非営利活動法人うるま環境ネット補助金、NPOへの補助金ですが、その補助金に対する会計監査については、どのようになりますか、説明ください。
◎経済部長(幸地政和)
7款1項5目特定非営利活動法人うるま環境ネットの補助金の件でございます。質疑の中で会計検査はどうなりますかということにつきましては補助金の対象になりますので、うるま市監査委員が監査を行うことができます。
◎ 市民経済委員長(伊波良紀)
市民経済委員長報告。第5回うるま市議会定例会において、市民経済委員会に分割付託された議案第38号 平成17年度うるま市一般会計補正予算(第2号)に関することについて、平成17年9月21日、22日、26日の3日間にわたり、石川庁舎旧議場において、担当部課長の出席を求め、審査を行いました。一括してその審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
EMによるまちづくり推進事業について、「EMの無料配布をとめられた場合、使用をやめてしまう農家が出てくるのではないか」との質疑があり、「EM菌の培養の指導もしていき、継続使用を促していきたい」との答弁がありました。
◆ 35番(伊波隆議員)
次に来年度予算編成に向けての考え方について、以下伺います。(1)補助金交付団体の決算による繰越金が補助金より多い団体の件数について。(2)補助交付団体が他に補助金を支出しているところはありませんか。(3)営利団体への補助金を見直すべきと思いますが、ご見解を伺います。(4)EMの嘱託員を廃止し、市民みずから役所などへ受け取るシステムに改め、予算の削減を図るべきと思いますが、ご見解を伺います。(5)財団法人おきなわ健康長寿研究開発センターへの補助金交付は覚書など、約束事がなされておられるのか。また現・旧役員のEM関係者の氏名をお聞かせください。(6)本年度予算は旧4市町の事業、予算をすり合わせた公正・公平に欠けたものであり、市民に約束した合併の基本であったサービスは高い方へ、負担は低い方へがないがしろにされ、税金だけが増額統一されました。まだまだ真の合併とはいえません。よって各部署において公正・公平で統一すべき課題・項目を市民サービスの観点からどのように取り組むお考えなのかお聞かせください。
◎ 経済部長(幸地政和)
それから5番目EM推進事業について、お答えを申し上げます。EMによるまちづくり推進事業は活性液の無料配布が目的ではございません。環境にやさしいいやしのまちづくりの理念のもと、EMプロジェクトチームを設置して、EM推進事業を行うものでございます。市民への配布につきましては、当初事業開始から市民みずから役所で活性液をもらうシステムになっております。なお、EM推進事業につきましては、先ほど申し上げましたプロジェクトを設置して行っております。プロジェクトの事業につきましては産業環境班、教育福祉班、広報班、そして全体的な事業ということで取り組んでまいります。今後とも本事業につきましては推進をしてまいりたいと思います。県内行政でEMを推進し、予算を投入していることについてお答えを申し上げます。現在、我々が把握している市町村は座間味村がございます。EM活性液を培養して、村民へ配布を行っております。
◎建設部長(松田富雄)
それから5点目のEM関係についての(2)の②に関することでございますが、この件につきましては現在、裁判係争中ということでございます。この件について第一審で8月17日付で結審はしておりますが、その後、 30日に原告より控訴がされておりますので、その件については、まだ今後の裁判の関係もございますので、答弁は控えさせていただきたいと思います。以上です。
◎ 市長(知念恒男)
次にEMに関係することでございます。ご質問幾つかいただいておりますが、お答えする前に基本的な姿勢についてお答えをさせていただきます。お互い人間社会におきましては、いろんな職種の人がおられるわけでございまして、ある方は教育者であったり、あるいは企業の経営者であったり、あるいは農家の方であったり、また政治家といわれる議員、行政の立場のものであったり、いろんな職種の人がおられて、その中で世の中は構成されていると思っております。ただ少し、どういう職種にあろうとも大事なことは、その前に人間であれと。人間とは何かといいますと、私はお互い人というのは支え合うべきものであると常々思っておりますが、つまり与えられた責任、仕事についてはその期待を、その信任を裏切らない、ごくごく当たり前のことではありますが、それが基本にあるべきだと思っております。私も心しておりましても、ちょっとした気の緩み、あるいは心ないちょっとした発言によって大変な心の傷を受ける場合があります。そのようなことを少しでもしないように、避けるように努力をしておりますが、なかなかそれがかなわない。ただ申し上げることができますのは、要するに人間社会に生きる一人の構成員として、他人の痛みをわかる、他人の立場を尊重する、それはやはりしっかりとしたお互いの約束を守るということも一つのことだと思っております。そういう基本を前提にしてお答えをさせていただきます。
EM研究機構とのかかわりでございますが、EM研究機構は当うるま市のじんぶん館に入所いただいております企業でございます。そのような立場で私はEMウェルネスセンター&コスタビスタという名前のホテルでございますが、そこの開業式典のテープカットに出席をしたわけでございますが、特にこれまで旧具志川市はEMによるまちづくりを進めてきた経緯もございます。そのことも踏まえての出席でございますので、ご理解をお願い申し上げたいと思っております。出資につきましては、私自身、EMにこのようなかかわりは一切ございません。なお先般、本会議におけるご質問者の質疑の中で企業との癒着云々がありましたが、むしろそのようなご発言こそ、私自身も含めて、今どのような立場にいるかということをご質問者がお考えいただければと、そのように思っております。
次に市長の身内が勤務しているかどうかということでありますが、私が知る範囲内で身内といいますと、どこまでを指して身内と申し上げているかよく存じませんが、私の親、兄弟、それから孫等々、そのような立場の者が勤務しているということはございませんが、ここでひとつ申し上げたいことは、たとえそのとき自分の身内、親がどのような立場の人間であろうと、恐らく職業選択の自由というものがあるはずでございます。そのようなことまで、何かしらこのご質問の中身にあるような感じがいたしまして、むしろ社会的に考えて、あるいは倫理的に考えて、そのようなやましいことがなければ、私は身内であろうと、あるいは関係者であろうと、大いに職業選択の自由という観点から、自分の能力を最大限に発揮をして、社会に貢献する姿勢ということは大事だと、そのように考えているわけでございます。なお、EMの推進についてということでございましたが、このことについては担当する部長の方からお答えしたとおりでございますので、そのようにご理解をお願い申し上げます。
◆ 35番(伊波隆議員)
私はEMについて6月から言っていますが、私はEMが効く効かないの問題ではないんです。行政がある企業の製品を、スポンサーみたいに予算もかけて取り扱うというのはいかがなものかなということです。例えばうるま市は環金武湾構想で健康長寿構想を打ち出しています。具志川市にもろみ酢という健康にいい酢があります。じゃもろみ酢の会社からEMみたいにうるま市も予算もつけて推進してくださいと来たときにどうしますか。いろんな健康食品ありますよ、沖縄に。うるま市が健康を訴えていますから、これ健康にいいですよと。行政がEMみたいに取り扱ってくださいといったときに、断り切れますか。私たちはEMしか使いませんと。ですから企業との製品のかかわりというのは十分気をつけるべきと思いますが、幸いNPOを立ち上げましたので、NPOに預けたらどうでしょう。嘱託員に手当がいっているんですよ。嘱託員の仕事は何ですか。あとEMに関しては、平安座の出張所は海に面して台風とか潮風をまともに受けて、そこがさびしています、ペンキ塗っているから目立たないけど。この平安座の消防のさびにEMを散布したら、さび予防になりますか、市長。まずテストしてみてください。以上、答弁をお願いします。
◎経済部長(幸地政和)
次年度の予算編成に向けて今、与那城闘牛組合の補助の件が出ましたけれども、現在、闘牛組合との補助事業につきましては、私たちも次年度に向けて統一的な事業で話し合う予定で今考えております。それで具志川の闘牛組合、石川の闘牛組合にはそういう考え方を伝えてございます。よって今度の具志川まつりを終えてから、会議を行う予定で進めてございます。
それからEMによる行政のスポンサーの件がございましたけれども、これは特定の企業を推進しているものではございません。EMを増加するために、EM菌を本市は使っているということでございます。
◎ 市長(知念恒男)
次にEMでございますが、EMについては、これまでも申し上げておりますように、旧具志川市におきましては、EMによるまちづくりということを進めさせていただいておりまして、特に活性液等については、関係する企業からの無償提供でございます。ですから市内企業すべてについて、その商品、あるいは原材料等を無償で提供させてもらうということが可能かどうか。それがまた市の、ましては国の考え方と合致しているかどうかということも大事になってまいりますから、その辺もぜひあわせてご判断をいただきたいと思っております。うるま市内にある企業については、どの企業も雇用、あるいは財政も含めて貢献をしていただいているわけでありますから、特にそのことで企業を差別するということはありませんので、そのこともあわせてご理解をお願い申し上げます。
◆ 35番(伊波隆議員)
EMについては今、小泉総理が民間にできるものは民間にと、小さな政府を目指すとか、市長も小泉支持者と思いますが。民間にできるのは民間にというのが流れです。EMも行政から切り離して民間にできるものは民間でやってもらいたいと思うんですが。自分でできるのもお金を出して他人に委託するとか、うるま市は逆に私はいっていると思っていますが。ぜひこれも少し頭の隅に入れてほしいと思います。
◆66番(石川善一議員)
今定例会に3点ほど質問してございますので、順を追いながらお尋ねをしたいと思います。まず環境問題で、石川地区の木酢液散布が合併と同時に、その日からなくなっております。その理由をお聞かせください。2点目に、畜産三法、家畜排せつ物処理の方ですが、平成16年11月に完全施行されました。よって畜産農家においてはその対応は十分になされているのか、問題点があるとするならば、どういうところが問題点なのかお聞かせ願いたいと思います。3点目で、旧石川市ではEMでの悪臭対策、畜舎の対策については失敗といいましょうか、もくろんだけれどもできなくて、木酢液に変更されておりますが、今回、またEMを使っての悪臭対策と理解したんですが、そうではなくて、その他の産業に使えないものだろうかという委員会での答弁でもあったようであります。どっちがほんとなのかはわかりませんが、私が受けますところは、旧石川ではEMでの畜舎の対応は失敗だったと思っているわけであります。今回、このEMでどのような形での処理をなさるのか、お聞かせ願います。4点目に、EM使用で旧具志川市、悪臭が解消されたということも聞いているわけでありますが、そこで養豚団地で使用して、その効果はどこなのか。なお、EMの効果についてもこれまで答弁でも聞いておりますが、どういう農産物で、どういう形で効果があったとみなすのか、それをお尋ねしたいと思います。
◎ 経済部長(幸地政和)
次に、3点目のEMでの悪臭対策は失敗したということについてお答えを申し上げます。旧石川では、議員ご承知のとおり、平成3年度から悪臭緩和材としてMSKを使用して畜舎の散布を行ってまいりました。その後、アガリエ菌を使用し、これまで使用した木酢液にかわっております。MSKやアガリエ菌はそれぞれ一定の効果はございましたが、悪臭に対する遅効性、菌に対する管理や諸対策に十分ではなかっため、当時の市民感情からして、即効性を求められ、木酢液に使用がかわったのでございます。今回、うるま市で行うEMの使用につきましては、EMプロジェクトができまして、チームが畜産農家に対して正しい効果ある使用方法等を指導していくものでございます。ここで正しい効果ある使用方法には、畜産に対して飲ませる、食べさせる、散布するということを毎日、毎日継続して行うことでございます。石川におきましては、その対応が十分ではなかったということでございます。
それから4点目のEM使用で悪臭が解消されたと思われる養豚団地についてお答えを申し上げます。これは旧具志川市で養豚農家へのEM散布事業を実施してまいりましたので、これまで32の農家中17農家において実施をいたしてまいりました。その中で悪臭が緩和された養豚農家は2農家ございまして、これは養豚団地ではなくて、個人の養豚場でございます。
◆66番(石川善一議員)
おおむね理解もいたしました。まず環境問題等で石川の市長選挙で平川市長が誕生したことはただ一つなんですよ。今ある養豚場を撤去させます。今ある養豚農家を廃業させます。この2本で勝利したんですね。これだけ市民は大きな関心があったわけですよ。それが週5回散布していた木酢液ができない。これは合併のもとの問題ではないでしょうかね。今、部長がおっしゃるようにEMを使用していきたいというのであれば結構。その間は木酢液で対応していくのが普通ではないですか。これはお金がかかり過ぎるからだめですよという言い方ですよね。これではまずいですよ。市民は怒っていますよ。以前からありましたよ。この悪臭については住民運動を起こそうか、行政に対してその責任を追及しようではないかとありましたが、石川市民は我慢をしてきました。今のような発言では我慢も限度ですね。今、議会の解散請求とか、その他も出てきています。新たな問題を含む行政に対する大きな責任として、私は覆いかぶさってくると思いますよ。木酢液はまだ在庫あると聞いていますから。その間の散布は何とかして、EM活用できるまではやったらどうですか。そこでお尋ねをしますが、EM菌を使った場合の費用と今やっている木酢液の費用の違い、これは金額の違いですね。EMならどのくらいでできますよ。木酢液なら今あるわけですからかなり安くなるのか。確かにEMは永久的に稼動していくと思いますが、木酢液は瞬時のその場ですよね。市民は1日でもいいですから、その場臭みがなければいい。大きなイベントがあるとき、サミットのときでもそうですよ。徹底して木酢液をまいて、そこを、高速を通る皆さんがにおいを感じないような配慮もしたんです。こういう優しさといいますかね、あってしかるべきだと思いますが、EMができる間、この木酢液を利用する方法はないのか、お尋ねをしていきたいと思います。やっぱりEMでの効果というのは旧具志川では32あって、そのうちの17の業者にお願いをしたと。しかも団地ではありませんよ。小規模的だと思うんですね。そうなってくると効果はよく出ると思います、それだけの範囲ですから。しかしながら、団地的なものであればかなりの費用がかかるかなと私は思うんですが、これは抜きとして、先ほどのことだけお答え願います。
◎経済部長(幸地政和)
再度、お答え申し上げます。
環境問題でEMの利用できるか、木酢液を利用できないかということのご質問でございます。これまで議員ご承知のとおり、旧石川におきましては2人雇用いたしまして、週5回散布をしておりました。これは即効性がございまして、一時的に悪臭を軽減していくという方針からすると瞬時に悪臭が軽減できますので、いい即効性でございます。しかし、うるま市になりまして、畜舎から出る悪臭に対しては自ら努力して悪臭対策を行うという考え方になっておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。さらに農家は、先ほど申し上げましたとおり、木酢液を使用する場合はそれ相当の補助金で対応するという制度でございますので、農家自ら木酢液でできる農家につきましては、その制度を活用していただきたいなと思います。あわせて、この方式につきましては全農家を対象とした制度でございますので、ご理解をお願いしたいと思います。
平成17年12月第8回定例会
◆ 81番(照屋純議員)
29番目です。93ページ、図書館費のうち、需用費の補正減を説明してください。特に旧具志川市の水道料金について、EM効果ですか、あるいは中水道効果ですか、お答えください。
◎ 文化部長(田原正次)
それから特に旧具志川図書館の水道料金について、EM活用による中水道システム導入の効果によるものかというご質問でございますが、今年度は年間予算額を7万5,000円といたしまして、月額平均6,250円の水道使用料も見込んで計上しておりますが、4月から10月までの執行額が3万2,067円で、月平均4,581円の使用料金で推移しておりますので、中水道システム導入の効果は大であると考えます。
◆ 79番(當間秋子議員)
66ページの観光費ですが、その中の説明、EMによる街づくり推進事業ということでありますが、その中で印刷製本費が25万円、それから活性液の配付委託料ということで7万1,000円、補正されております。この印刷製本費とそれから活性液の配付委託先については、これまでどのようになっていたのか、それから委託料の補正増の要求があったのかどうか。そのことについて説明を求めます。
◎ 経済部長(幸地政和)
66ページのEMによる街づくり推進事業について、お答えを申し上げます。まず需用費の25万円の印刷製本につきましては、これは新しくうるま市になりましたので、EMパンフレットを作成するものでございます。
それから13節に委託料7万1,000円は従来、具志川地区以外の地区においても、EMモデル地区指定の要請がございます。その地区等への活性液配付のための委託料の増額でございます。
◆ 79番(當間秋子議員)
67ページでEMによる街づくり推進事業印刷製本費、具志川以外のところでの必要なパンフを作成するということでありますが、これについてはどの範囲内、具志川以外で各戸に配付する予定なのか、それからどういうパンフを作成するのかお聞かせください。以上です。よろしくお願いします。
◎経済部長(幸地政和)
66ページのEMによる街づくりの推進事業にかかる印刷製本費の配付についてでございます。まず配付の方法といたしましては、本年度は全世帯の配付は行わないという考え方でございます。そしてでき上がった印刷物、パンフにつきましては、県内、県外の視察団、あるいは市民への説明会、モデル地区の説明会等々の場合に配付をしていきたいと。またあわせて、市民からぜひ必要という場合に配付をしていく考えでございます。内容につきましては、EMの活用方法とか、正しい使い方とか、そういう考え方で作成をしていきたいと考えております。
◆ 36番(荻堂盛仁議員)
次に、2点目、悪臭対策としてEMを豚舎に散布することについてですが、6月定例会において、旧石川市の木酢液散布と旧具志川市のEMの散布の整合性を聞いたところ、石川地区の農家もEMを使っても構いませんという旨の答弁がありましたが、(1)そのEMの成分、要するに菌の種類やその混合物を教えていただきたいと思います。
そして(2)この菌の性質としては好気性菌、あるいは嫌気性菌であるのかお答えください。
(3)また菌の保管状態はどのようになっておりますか。
(4)悪臭であるアンモニアに対して酢酸が主成分である木酢液を散布しますと、当然化学反応が起きるということは理解できると思います。その際、悪臭であるアンモニアが分解されて悪臭解消につながるものと思われますが、アンモニアと細菌が化学反応を起こすということは考えられないんですが、EMが臭気に対して抑制できるという化学的根拠がありましたら示してください。
次に、(5)EM菌の中で、どの菌が臭気抑制に対して働いているのか特定していますか伺います。
9月議会で石川善一議員の、EMは石川地区においては失敗ではなかったかの質問に経済部長は、「農家がEMを正しく使いこなしていなかった」との答弁であり、EMの正しい効果ある使用方法を述べておられましたが、再度、正しい効果ある方法を教えてください。
◎経済部長(幸地政和)
悪臭対策としてEMを豚舎に散布することについてお答えを申し上げます。
まず(1)についてお答えを申し上げます。EMは人間にとってよい働きをする、自然界に生息する微生物を集合させた液体で、その微生物のほとんどは酒や味噌、チーズなどの発酵食品に使用されているもので、光合成菌や乳酸菌、酵母菌、放線菌、糸状菌など、80種類の菌で構成されていると言われております。
次に、(2)についてお答えを申し上げます。先ほど申し上げましたとおり、EM菌は80種類の菌で構成されておりますので、ある一種の菌のように好気性か、あるいは嫌気性かということで、区別されるものではございません。酵母菌、乳酸菌、光合成菌等の嫌気性が主流ですが、放線菌のような好気性菌も含まれております。好気性菌と嫌気性菌が一緒になった共存共栄の菌ということでご理解をお願いいたします。
(3)についてお答えを申し上げます。保存方法といたしましては、室温保存でよいということでございます。EMは生き物でございますので、その活動を抑える意味からも冷暗所に保管することがよいとされております。
(4)と(5)につきましては関連いたしますので、まとめてお答えさせてください。EMを構成する発酵系の糸状菌はアルコール発酵に使用されるアスベルギルス属が中心になっており、アルコールの生成力が強いため、悪臭を分離する働きがあると言われております。家庭のトイレ等にEM活性液をお使いになった方は臭気の抑制を実感していることと思います。また行政独自で実施した試験データはございませんが、EM情報誌において紹介されております悪臭緩和試験の結果報告によりますと、悪臭の原因の一つの硫化水素がEM使用前に0.024ppmだったのが約92%減少し、そしてし尿の臭いの主成分となっておりますアンモニアで0.93ppmあったものが約78%減少と。その他悪臭物質の濃度もかなり緩和されているというデータが公表されております。
EMの、正しい効果ある使用方法についてお答え申し上げます。EMは現在あらゆる分野で使用されておりますので、本市のEMプロジェクトにおいては、環境と農業面に重点を置いて活動をしております。その活動はEMモデル地区での生ごみの堆肥化、廃油を活用した石鹸づくりなど、そして農業分野では減農薬、減化学肥料を目的にEM農法の推進、養豚農家においては主に悪臭等対策を中心に実施しております。正しい使用方法につきましては多岐にわたりますので、後ほど資料を提供したいと思います。
◆ 36番(荻堂盛仁議員)
EM菌は好気性菌と嫌気性菌を混合してあるということなんですが、さっき聞いた菌の保存状態からして密封された容器、あるいはそういった中に好気性菌というのと嫌気性とのまるっきり相反する菌なんですよね。それを同じように入れて密封された状態の中に入れるということは、嫌気性菌は活躍できる、あるいは増殖できるということがあるんですが、好気性菌においては全く増殖もできないし、活躍もできないということで、恐らく菌の配合バランスというのは必ず壊れていくということは明らかであるわけですよね、だれが考えてもそうだと思いますよ。またそれを豚舎に散布するということになりますと、今度は全く逆の現象が起きます。これは空気中に散布するわけですから、今まで嫌気性菌は活発に増殖していたものが、空気中に放り出されると今度は酸素が多くなってくるものですから、嫌気性菌としては生きていけないという状態が起こるはずなんですけど、このことを論理的に説明していただきたいと思います。
また旧具志川市の方で豚舎の臭気対策としてやってきた実証データも示していただきたいと思います。
細菌の増殖には炭素源、窒素源、発育因子、無機イオン、水を必要とするということになっています。EMの混合物に糖蜜が加えられているということは有機栄養菌、つまり窒素や炭素のような有機物を栄養源としている菌であろうと推測されるわけです。この菌を豚舎に散布するということは、恐らく家畜のふんや尿をEM菌によって分解させようとするのがねらいであろうと思われます。部長の正しい効果ある使用方法は後でということでありましたが、前に伺っていることからしますと、毎日散布するということがありましたが、養豚農家は皆さんご存じのように、毎日ふんのかき出しをやったり、あるいは水洗で流して豚舎を掃除しているわけです。そういうことでありますから、水洗している農家でありますとEM菌も洗い流されると。ましてやそこにあるEM菌の栄養源となるふん尿はないということになりますので、この臭気抑制に十分効果を上げる状況にはないのではないかと思うんですが、このことについても答弁をいただきたいと思います。
◎ 経済部長(幸地政和)
◎経済部長(幸地政和) 菌の使用等について化学的データの件がございましたが、プロジェクトチームにおきましては、そういう化学的なデータにつきましては、専門の方で分析をしておりますので、先ほど申し上げたとおり、ご理解をお願いしたいなと思います。プロジェクトの方では、そういうところまでの実証データはございません。
それから水洗で豚舎を流すと臭気抑制効果はないのではないかということでございました。前回も申し上げましたとおり、石川地区におきましては、失敗した例といたしまして、取り扱いが十分ではなかったということでございます。それは当時申し上げてまいりましたが、やっぱり養豚の場合の臭気を解消するということは、正しい使用の仕方ということで、まずこれを水に入れて飲水をさせる。そして飼料におきましても菌を入れて混ぜて、その菌をあげると。さらに散水もEMの活性液で散水するということで、3つの方法を当時石川地区ではとらなかったと。そしてこの3つの方法をして初めて臭気に対する効果が出てきますよということで申し上げてまいりましたが、水だけで流すのではなくて、こういう3つのやり方で養豚の悪臭を解消しなければ、あるいはまた正しいEMの使用をしなければ効果は薄いだろうと考えております。
旧具志川市で行った養豚場の実証データにつきましては、数的なものはございません。ただ実施したデータはございます。18農家を対象に平成12年から行ってまいりまして、その実施データはございます。また好気性微生物と嫌気性微生物につきまして、この2つを一緒にすることは、これまで不可能と言われたようです。そして試行錯誤の末、このEMは可能になったということでございます。
◆ 36番(荻堂盛仁議員)
EMの、旧具志川市で18農家のうち2農家が効いていると。前に、部長は2農家が効果があったという答弁をなさっておりましたので、それで理解して一応そういうことで話を進めていきますが、私たち8月ごろでしたか、同僚議員の3名と一緒に、具志川地区のある養豚農家を視察に行きました。そのときに同僚議員の質問に対して、この農家の方が「EMが効いていたなら、私も大きな顔で部落の自治会の活動にも、いろいろ会合にも参加することができるんだけど、それが今は参加することができない」と。「できれば木酢液を散布してほしいんだ」という農家の答えもあったわけです。旧石川市において、先ほど部長はEMの散布は正しくやられていなかったんじゃないかということをおっしゃっていましたが、私が聞き取りをしたところ、そのEMを散布したのはEM関係者自身だというんですね。農家が散布したんじゃなくて、そのEM関係者がやってあげたということであるんです。そこら辺も部長お答えを願いたいと思います。
それと市長の方は農業関係に精通していらっしゃる方ですから、市長に答弁をいただきたいと思うんですが、一般的に豚舎の前の入り口に設けてある貯留槽がありますよね。そういう貯留槽の名前と役割について教えていただきたい。
◎経済部長(幸地政和)
旧石川市で行ったEM散布の件がございました。これは養豚農家自ら散布をしてほしいということで、EM資材を提供してございます。しかし、養豚農家におきましては、このEMを活用しなかったために、そこで悪臭がさらに政治的な問題になりまして、それを解消するために、当時の石川市はEMから即効性のある木酢液にかえたということでございます。農家の皆さんはこのEMについて使用をしなかったということでご理解をお願いしたいと思います。
◎ 市長(知念恒男)
◎市長(知念恒男) 荻堂盛仁議員のご質問にお答えを申し上げます。
養豚場などの出入り口にあります貯留槽のことにつきましては、私も教えていただいた方ですから受け売りになりますが、お答えをさせていただきます。踏込槽という言い方をしているようでございまして、ご存じのとおり、クレゾール液であるとか、あるいはバイチコール、パコマなどの薬品がその中に入っているということで、それぞれ消毒・殺菌、あるいは寄生虫の駆除、そして犬のパルボウイルスのウイルス駆除としての消毒剤という役目だそうです。
少しEMについてお話をさせていただきますが、荻堂議員は、農業、畜産も含めて、非常に見識の高い方ですから、私の方から大変失礼になるかもしれませんが、実際にEMを活用している養豚場といたしまして、特に場所につきましては、この場で申し上げていいか、まだはっきりはしませんが、本島北部に四、五千頭規模の養豚場がございます。そこの養豚場はご自分のところでEM活性液をつくっております。その費用は四、五千頭規模で月に3万円から5万円だそうです。それとEMの活性液を豚舎に散布するということで、豚舎を水洗いするということはやっていないと。そのふんにつきましては、集めて堆肥小屋で発酵させて、有機肥料として販売しているということであります。ちなみにこの養豚場から住宅地までの距離はおよそ200m程度ということでございます。私もそこの養豚場を視察させていただきましたが、そこの豚につきましては、大型店などで銘柄豚として販売されておりますから、その商品名につきましては申し上げるとご理解もいただけるかと考えております。
◆36番(荻堂盛仁議員)
そうですね。ただいま市長の方から答弁なされたとおり、踏込槽、私は大体薬液槽と言っていますが、これは豚舎内に菌を持ち込むのを防ぐ目的なんですよね。そういうことであるにもかかわらず、家畜の飼育管理をすることにおいては、畜舎内に菌を持ち込むのは家畜衛生学上、もってのほかだと思うわけです。それをわざわざ何十種類もの菌を混ぜたEMを豚舎に散布するということは大変危険を伴うと思うわけです。先ほど市長がおっしゃっていたように、豚舎外でふんに混ぜて使うという感覚でだったら私も少し理解できるところがあります。しかし、そうではなくて、豚舎内にまくということ自体、家畜衛生学上、大変危険であるのではないかと思います。先ほど部長の方からEMは農家が使用しなかったという答弁がありましたが、私はこの旧石川市で、EMを使った後、豚の死亡率が高くなったという事例を何名かから聞いているわけです。ところがEMがそれに関係したのかという証明ができないということで、私はその農家も特定はしていません。ですが、この細菌というのは、その環境とは無関係に一定の突然変異ですね、1掛ける10のマイナス5乗から、1掛ける10のマイナス8乗にしたがって、突然変異を起こすと。そして新たな遺伝子型の菌を生ずるそうなんです。このことからして、有用菌であっても、いつ有害菌に変わっても不思議ではないということで、菌を豚舎に散布するということは非常に危険であると指摘しているわけですが、この件についてお答えいただきたいと思います。
◎経済部長(幸地政和)
今、旧石川市におきまして、当時EMを使用して豚の死亡率が上がりましたということでご質問がございました。私もこの話はつい最近聞いております。しかし、先ほど議員が言われたとおり、これがEMによるものか、それとも感染症によるものか、そういうものについては当時のことですから証明はできませんが、やっぱり農家の方はそういうことを発言していることは聞いております。しかし、平成12年から、これまで私も申し上げましたとおり、旧具志川市におきましてEMの散布をやってきたわけです。その中でも1頭もそういう事故等の報告はなかったということでございます。先ほど申し上げましたとおり、正しい使用方法があるということでございます。当時、旧石川市ではどういう使用方法でやったかはわかりませんが、やっぱり何でも使用方法の基準はあると思いますので、そういう基準に基づいて行ったら豚の死亡はないものと考えます。また糸満のある養豚農家のお話でございますが、これはちゃんとした冊子で報告してございますが、この方はふんがあるところにこのEMをまきまして、週2回5,000倍に薄めてEMを飲ませると病気が少なくなりますと。内臓が強くなるのでは、ということで、養豚農家はそのようにおっしゃっております。またこのEMの菌については、先ほども申し上げましたとおり、事故等は報告されておりませんので、そういうことで、危険はないものと私たちは考えております。
◆36番(荻堂盛仁議員)
EMが臭気抑制できるという化学的根拠は今やらせていると。専門ではないから、こちらではやっていないということではあるんですが、私は化学反応が起きるということの理論からいきますと、菌とアンモニア、そういったもので化学反応が起きるということはまずないだろうと想定されますし、また菌は糸状菌であると特定されているような部長の答弁がありましたが、それが効くんだったら糸状菌だけまけばいいのではないかということになるわけで、あえて80種類以上も混ぜてまくということもおかしいことであり、正しい効果ある使用方法に対しても非常に疑問を感じるわけです。それで細菌の性質上からして、保管状況や散布をする環境からしても非常に矛盾しているわけです。好気性菌と嫌気性菌の状態を考えると。矛盾していると言わざるを得ません。それで家畜衛生学上、畜舎に菌を持ち込ませないとする畜産の常識を破って、わざわざ大量の菌をばらまく行為は非常に無謀であると言わなければならないと思います。賢明な市長のことですから、今の質問で大体EMの疑問点、矛盾点がわかったのではないかと思いますが、それでも養豚農家に散布を奨励するつもりなのかお聞かせいただいて、質問を終わります。
◎経済部長(幸地政和)
お答えを申し上げます。まずEM菌というものは有効微生物でございますので、病原菌ではないということで、まずご理解をお願いしたいと思います。実は財団法人自然農法国際研究開発センター事業部というところで、EMの安全性を確認するため毒性試験を、権威ある外部団体の財団法人に依頼をしてございます。そのときの結果によりますと、毒性は認められないという報告を受けておりますので、このように毒性はないということですので、危険はないということで、ご理解をお願いしたいと思います。
◎市長(知念恒男)
お答えを申し上げます。旧具志川市になりますが、全庁的にEMプロジェクトチームを立ち上げさせていただきました。その間、新市になったわけでございますが、新市になりましても全庁的にプロジェクトチームの方で活用できる分野で今取り組みをさせていただいております。特にこれまで化学肥料、あるいは農薬、薬剤等を使った畜産であり、農業の形態でございました。ここで荻堂議員にいろいろと申し上げるのは大変失礼になろうかと思いますが、実はお互い20世紀は大量生産・消費・廃棄の時代でありました。その結果、自然がどんどん壊されていったということは否めない事実だと認識をしております。その中で減農薬、減化学肥料、最終的には化学肥料を使わない、あるいは農薬を使わない農業、畜産というものをどうしても将来的に構築していきたいというのが、私は全人類に課された大きな課題ではなかろうかと理解をしております。つまり先ほど担当部長からありましたように、EMを使って、その弊害、副作用等が報告されたという事実は私は認識しておりません。それからいたしますと、むしろ有効微生物群を活用することによりまして、これから環境問題も含めて、お互いのこの地球上すべてをぜひ立派な形にして、これからも残したいと、伝えたいという考え方でございます。ですから私といたしましては、議会、市民、多くの方々のご理解をいただく中で、地元で生産をする、地元で企業活動をし、なおかつ、このように国際的にも高い評価もいただいておりますこのことにつきましては、ぜひプロジェクトとして今後とも継続をさせていただきたいし、特に今おっしゃる畜産面につきましても、これを的確に、適正に使用することによって、悪臭を含めた環境対策には今後ともご理解をいただく中で進めさせていただきたいということを申し上げます。
◆ 24番(石川眞永議員)
悪臭問題についてということで、最初に掲げてあります。昭和40年代後半から50年代にかけて旧石川市で農林漁業構造改善事業とか、あるいは土地改良事業等、多くの補助事業導入がなされております。数えまして、約50近くの補助事業が導入されております。そのかいあって、旧石川市は非常に農業の盛んな、また結果もそれなりに出ているという評価を受けております。その中に昭和48年から52年にかけて導入した養豚団地育成パイロット事業が2件、これは1件は現在移転されて所在地も変わっております。それと、あと1件は種豚生産組合という形で、現在も養豚をやっております。それとあと1点、畜産経営環境保全集落群育成事業等もあり、養豚が非常に盛んな市になっておりました。その導入時点は市街地から大分離れていたわけなんですけど、近年住宅がその設置場所のところに寄ってきているわけです。もちろん土地区画整理事業等もありまして、そういうふうに隣接したような状況下にあります。それで、昭和60年中間ごろからは非常に悪臭がひどく、名護やあるいは那覇から高速道路を通るときにも「石川の香水かじゃーよ」というのが名言になっているような状況下になっておりました。その間、市長も何代かかわりましたけど、その選挙のたびごとに公約として1番目にこの石川の悪臭対策を、悪臭をなくすんだというのが、歴代の市長の公約であり、また一番重点目標に掲げた公約だということで施政方針にも出てきたし、いろいろ対策を講じてきておりました。その間、中和剤あるいは悪臭をなくすんだということで、いろんなものを散布してきました。アガリエ菌もやりました。EMもやりました。最終的にたどり着いたのが十七、八年くらい前ですか、木酢をやってやっとその鎮静化を得たというのが現状でありました。がしかし、合併によってこの悪臭がまた15年前に逆戻りしたような感じがします。今、その隣接したところにはマックスバリューが来ております。買い物客からも敬遠されるような状況がありまして、非常にマックスバリューの従業員の皆さんも混迷しているというところであります。また、石川庁舎の方に行きますと、職員からも「臭いですね」と、これは切実に言われました。「これ、何とかできないもんでしょうか」ということも、職員の方からもこの声が出ております。そういうこともあって、効果の出た、また今までの市長が公約として掲げ実践してきたあの木酢液散布が、予算化して、行うことができないのかどうか、これは行政の立場で補助事業を導入して団体育成も兼ねながら誘致した事業でありますので、これは行政としてもその責任の一端はあるんじゃないかということ。これは事業を進めたがために起こってきた後遺症であるわけですけど、その辺を予算化できないものかどうか、これをお伺いしたいと思います。
◎経済部長(幸地政和)
悪臭対策についてお答えを申し上げます。
石川眞永議員から質問がありましたとおり、旧石川市ではこれまで養豚農家が抱える悪臭問題に対しては、行政は一般財源と国庫補助事業で臭気の軽減に取り組んでまいりました。特に平成16年度においては、毎日木酢液の散布を実施した経過がございます。しかし、当時の石川市の悪臭の要因は養豚悪臭だけではなくて、複合的な悪臭であるということもご理解をいただきたいと思います。再び悪臭が以前に戻っているということについてお答えを申し上げます。養豚の現状についてでございますが、平成17年度において市外養豚農家の経営者が石川におりました。これは大型養豚場でございましたけれども、その養豚場が閉鎖しております。本施設は約700頭規模の施設でございました。それが現在閉鎖しております。また、飼養頭数におきましては、平成15年12月末で、石川地域におきましては1万1,084頭の実績を県に報告してございました。しかし、現状におきましては5,421頭に減少しておりますので、さらに家畜排せつ物法が適用されましたので、排せつ物の処理施設が設置されてなかったところが現在設置されており、そして改善もされてまいりましたので、養豚臭気につきましては、現在相当軽減されているものだと思慮しております。
うるま市においては、家畜排せつ物法の適用がされ、原因者である農家が解決することで合併前の作業部会で話し合われておりますので、現在その考え方で進めております。本市の養豚臭気対策といたしましては、悪臭緩和剤などの購入補助事業を支援するとともに、うるま市畜産環境保全指導推進協議会を設置いたしまして、積極的に活用してまいりたい。そして、養豚農家に対し、排せつ物の処理と環境に配慮した意識改革をさらに経営の中で周知を図って指導していきたいと考えております。あわせて石川地域の臭気は先ほど申し上げましたとおり、複合的な臭気、さらには混合的な臭気と言われておりますので、既存肥料会社がございます。この肥料会社に対しても市民部と連携して、施設の改築及び管理状況等を指導してまいりたいと考えております。
- 最終更新:2014-06-04 11:46:20