うるま市(8)

平成23年2月第60回定例会

◆ 33番(金城勝正議員)

 続きまして143ページ、EMによるまちづくり推進事業費の事業内容についてお聞かせください。

◎ 経済部参事(上間秀二)

 続きまして143ページ、EMによるまちづくり推進事業費の事業内容についてご説明いたします。EMによるまちづくり推進事業につきましては、平成23年度もEM生産企業の協力を得まして、昨年と同様に自治会を中心に普及のための無料配布等を行う予定をしております。一方でEMの活用事例発表会や実演講習等につきましては、多くの市民の皆様に活用方法がおおむね周知されたこともあり、実施しないこととしております。事業費の内容としましては、嘱託員2人の報酬、EM配布に係る消耗品や車両経費等を計上してございます。

◆ 16番(下門勝議員)

 (4)環境問題についてでございますけれども、悪臭対策の取り組みについてお伺いしてまいりますが、①として、これまでも多くの同僚議員からも質問がありましたけれども、豚舎や鶏舎などからの悪臭対策として、今どのような対応をして、そしてどういう対策を考えているのか、その辺についてお聞かせください。②として、これは海中道路入り口の悪臭対策の問題でございますけれども、観光地として考えると、これまでも何度か質問してきましたが、同僚議員からもありましたけれども、この海中道路入り口の悪臭については抜本的な解決がぜひ必要であると私は考えております。風光明媚な観光地の入り口でもございますし、その海中道路の入り口は非常に重要な場所であると考えていますので、もっと予算とか時間を投入して抜本的な解決を目指すべきだと思いますが、それについての所見をお伺いいたします。

◎建設部長(久田友三)

 施政方針の中の大きい項目1.(4)環境問題についての②海中道路の悪臭対策の取り組みについてお答えいたします。
 この件につきましては以前から何度か一般質問がありまして、お答えしたところでございますけれども、これまで実施しました悪臭対策の取り組み状況を申し上げますと、まず屋慶名青増排水路の閉塞した土砂の除去工事を行いました。それとあわせまして堆積したヘドロや漂着したごみ等の除去作業も行っております。また悪臭の原因にもなっておりますヘドロの堆積を減らすために、現在もEM用のタンクを設置しておりますけれども、週一回1トンのEMを定期的に青増排水路に投入しているところでございます。このような悪臭対策の取り組みによりまして、合併前にくらべますと大分、悪臭が緩和されているものと思われます。議員ご質問の予算や時間を投入しての抜本的な対策につきましては今後、検討させていただきたいと思います。以上でございます。

平成23年6月第62回定例会

◆ 8番(又吉法尚議員)

 続きまして、2番目の悪臭問題についてであります。現在じんぶん館隣にある一個人の経営する豚舎が糞尿を適切に処理しないで、じんぶん館隣の原野沿いに垂れ流しをしているために、雨の日や風向き等により、川崎区民や周辺地域に悪臭やハエの発生などの公害を撒き散らし、糞尿の悪臭による被害を地域に与えていると。すぐ目の前に住むマンションの住人より苦情があり、行政としてどうにかならないかと相談がありました。ただ、その一豚舎におきましては、じんぶん館が建設する以前から養豚業を営み、生活の糧として経営していることから、養豚業を廃止するように要請することは生活権、生存権の侵害になることから無理があるかと思われます。近隣の別の方が経営するある豚舎におきましては、行政からの指導により糞尿処理施設を設け、糞尿等をEMを活用して肥料として出荷していると聞いております。そこで質問をいたします。糞尿公害の発生の改善を図ってもらうために、行政としてどう指導できるのかお伺いいたします。

◎市民部長(登川謙二郎)

 2点目の悪臭問題についてお答えいたします。
 川崎区内じんぶん館に隣接する豚舎の悪臭問題につきましては、今年の6月6日、環境課は農政課とともに現場確認を行いました。ご指摘の豚舎の周辺は、当日は特に強い悪臭は感じませんでしたが、豚舎内はかなり悪臭がございました。市といたしましては、悪臭緩和剤購入の補助金を活用するよう豚舎経営者にアドバイスをしてございます。当該豚舎は約450頭ほど飼育しており、家畜排せつ物法の規制を受ける施設でありますので、家畜排せつ物の適正処理が行われるよう市農政部門及び中部家畜保健衛生所などと協力して指導を行ってまいります。また豚舎からの悪臭に対しましては、うるま市公害防止条例及び悪臭防止法に基づき、今後も畜舎の清掃と飼養管理を徹底し、悪臭の発生を抑えるよう指導してまいりたいと考えております。以上でございます


◎市民部長(登川謙二郎) 2点目の悪臭問題についてお答えいたします。

 川崎区内じんぶん館に隣接する豚舎の悪臭問題につきましては、今年の6月6日、環境課は農政課とともに現場確認を行いました。ご指摘の豚舎の周辺は、当日は特に強い悪臭は感じませんでしたが、豚舎内はかなり悪臭がございました。市といたしましては、悪臭緩和剤購入の補助金を活用するよう豚舎経営者にアドバイスをしてございます。当該豚舎は約450頭ほど飼育しており、家畜排せつ物法の規制を受ける施設でありますので、家畜排せつ物の適正処理が行われるよう市農政部門及び中部家畜保健衛生所などと協力して指導を行ってまいります。また豚舎からの悪臭に対しましては、うるま市公害防止条例及び悪臭防止法に基づき、今後も畜舎の清掃と飼養管理を徹底し、悪臭の発生を抑えるよう指導してまいりたいと考えております。以上でございます

平成23年12月第65回定例会

◆27番(川野進也議員)

 企画部長の答弁、前向きに考えていただけるということであります。友好都市を結ぶことによって、いろいろな形で物産の交流、人の交流、そしてぜひ私がやっていただきたいのは児童交流です。それも将来は雪のない沖縄の子供たちを雪のいっぱい降る盛岡で冬体験という体験事業にも広げていけるのではないかと思います。また、うるま市はEMの発祥の地ということで以前から、旧具志川市時代からやっていますけれども、盛岡のほうでもEMを使ったいろいろな環境の改善とか、そういうのがやられているようであります。そういう意味でも産業の交流とかもこれからどんどん広めていくことのできる地域ではないかと思います。それと、先日、谷藤市長がお見えになったときに防災協定という話もございました。これも今回の東日本大震災のときに我々もいろいろな形で支援を、義援金なども募って日赤を通して送るわけですけれども、それよりもやはり、そういう防災協定を直接結んでいると、直接に困っている、自分たちの友好のあるところに直接支援ができるという、そういう面からもやはり有効な協定ではないかと思います。東北の盛岡と南の国の沖縄がそういう形で、いろいろな形で助け合えるような状況をつくる一つの手として防災協定というのも有効かと思いますので、まずはその防災協定を結んでいただいて、それをさらに進めていって、いろいろな形で人の交流、産業の交流、物産の交流などを通して将来は姉妹都市という形の段階を踏まえての進め方もいいのかなと思っていますので、ひとつその辺についても企画部長のお考えをお聞かせください。

平成24年2月第67回定例会

◆4番(兼本光治議員)

 大変予算がかかるということであります。この湾は屋慶名に住む私たちは海中道路が引かれない前、潮の流れがきれいで海や砂浜がきれいなときによくイルカが迷い込んできて、屋慶名住民の方がイルカ漁をしたという記憶が私はあります。また、私たち以前にクジラが多々寄ってきたという話もあります。そういうことから、沈埋トンネルそれが世界中の観光を誘致することができるのではないかという思いでの提案でございます。それでは進めていきたいと思います。また、年間約20万人の観光客が海中道路を訪れると予想されております。与勝半島及び島しょ地域の玄関口ともいえる屋慶名地先は悪臭が日々悪化する中、悪臭問題や海洋汚染は観光客へのイメージにも悪い影響を与えることが考えられます。そこで再質問を行います。
 現在、悪臭問題について市当局が悪臭に対する事業を行ったかお伺いしたいと思います。

◎建設部長(久田友三)

 再質問にお答えいたします。
 これまで悪臭対策に関して取り組んできておりますが、まずこの悪臭の原因でございますけれども、屋慶名青増排水路から生活雑排水などが海へ流れ、そのはけ口部分で堆積し悪臭を発生していることと、それから2月から5月ごろにかけて特に夏場になりますと海藻が堆積いたします。その堆積した海藻が腐敗し悪臭が発生している状況であります。現在その対策としまして与那城庁舎内にタンクを設置し、週一回1トンのEM活性液を投入し、悪臭対策として進めております。

平成24年6月第69回定例会

◆6番(佐久田悟議員)

 それでは最後の質問になりますが、海中道路入り口、東側海岸沿いの悪臭問題について。これは両側においがするという話もありますが、2月議会でも兼本光治議員による同様な質問があったと思いますが、東海岸開発構想や、それから観光地としても重要な位置を占める海中道路入り口の悪臭問題というのは、私はやはり深刻な問題だと本当に受けとめなければならないと思っております。これからの具体的な対策というのを市がどのように考えているか、まず伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◎建設部長(久田友三)

 7点目の海中道路入口の悪臭問題についてお答えいたします。
 この悪臭の原因は、屋慶名青増排水路から生活雑排水等が海へ流れ、そのはけ口部分で堆積し、悪臭が発生していることと、2月から5月ごろに成長した海藻が、特に夏場になりますとこの一帯に堆積して腐敗し、悪臭が発生しているというのが原因でございます。その悪臭対策としまして、現在も与那城庁舎内にステンレスタンクを設置しまして、毎週1回1トンのEM活性液を投入しております。それから、悪臭の長期的な対策ということになりますが、現在、下水道整備が済んだ屋慶名区、勝連平安名区、内間区の下水道の接続率を上げることで、その海域に流れている陸水からの生活雑排水を減らすことも大きな長期的な対策にはなりますが、この排水路に流れ込む区域の接続率が約40%と低い状況にございます。まずこの下水道接続率を上げて、その海域に流れ、流入している陸水の生活雑排水を減らすというのが一つの長期的な展望に立った対策かと思いますので、地域の方々の下水道の接続に対するご理解が得られるようお願いしていきたいと考えております。

◆ 6番(佐久田悟議員)

 答弁ありがとうございました。
 後期基本計画の中でも本当に観光地の整備をまたしっかりと進めていくという方針も示されておりますので、よろしくお願いしたいと思います。また、きのうもハーリーもあって、桃原のハーリーもありました。平安座のハーリーもありましたけれども、また海中道路では、そこをメーン会場にトライアスロン大会もあって、本当にすごい人出でした。きのうはにぎわっていました。先ほど言いましたように、この後期基本計画の中でもうるま市の与勝地域の海岸部というのは、ビーチなど、海浜レクリエーションの場として大きく活用されており、今後も産業面や観光面での活用を充実するとともに、海岸の保全や環境美化を推進していきますと強くうたわれております。やはりうるま市の観光地、観光資源といえば、海中道路から島しょ地域の風光明媚な自然とか、きれいな海岸線だと思います。その海中道路入り口が日によっては、これからだと思うんですが、鼻をつくにおいがしたり、そういったものも出てきます。これからきれいな海へ泳ぎに行こう、ビーチパーティーをしよう、バーベキューをしようというときに、せっかくの観光地の評価も下がってしまう。イメージダウンにもつながってしまうと思います。今、建設部長からの答弁にもありましたけれども、やはり、EMを入れてにおいを抑えているとか、そういったものもありましたが、しかし、根本的な解決には至っていないと思います。もっともっと専門的に検証して、下水道の整備率とかもありましたが、本当にその地域というか、その場所自体の埋め立て案とか、それから平安座側にも小さな橋をかけて、海中道路の下のほう、潮の流れをよくしてつくったところもあるんですが、そういう方法が本当に効果があったのかどうか。海中道路での観光推進を活性化させるためにも、東海岸開発構想の実現のためにも真剣にこれから取り組んでいってほしいと思います。応急処置的な取り組みではなく、訪れる人が気持ちよく利用して、また何度も何度も訪れたいと思わせるような対策が必要だと思いますので、これからもその点については強く要望して、質問を終えたいと思います。ありがとうございました。

平成25年2月第75回定例会

◆21番(高江洲賢治議員)

 ありがとうございます。
 宮里・江洲自治会関係者、周辺住民のご参加をいただいて、3回のワークショップを開催し、地元のニーズとキーワードを反映させた公園として多目的広場や交流ステージなどの整備、健康をキーワードとした施設としてのウォーキングロードや健康遊具などを整備して、平成25年度中には工事を完了し、平成26年4月の供用開始を予定しているということで、周辺住民は大変喜んでいるところでありますので、ひとつすばらしい公園ができますようによろしくお願いいたします。
 次は大きい項目の2点目、EMによるまちづくり推進事業について。EMによるまちづくり事業の現在の状況について伺います。

◎経済部参事(上間秀二)

 EMに関するご質問にお答えします。
 平成24年度におきましてもEM生産企業のご協力を得まして、52自治会を中心に普及のため無料配布等を行っておりますが、一方でEMの活用事例発表会や実演講習会等については、多くの市民の皆様に活用方法がおおむね周知されたこともあり、実施をしておりません。現在は52自治会のうち約半数で独自にEMぼかしや、石鹸づくりを継続しているということをお聞きしております。

◆21番(高江洲賢治議員)

 EM活性液の各自治会への配布状況等はどういうふうになっているのか、お伺いいたします。

◎経済部参事(上間秀二)

 お答えします。
 現在、うるま市全自治会63自治会ございますが、そのうち52自治会を環境浄化モデル自治会に指定しまして、農業用タンクを設置し、嘱託員2名で1回当たり200リットルのEMの配布を行っております。また市内小中学校につきましても要望があった場合には配布を行っている状況でございます。

◆21番(高江洲賢治議員)

 ありがとうございます。
 EM活性液はこれまで本庁舎や各支所でも配布をしていましたが、現在はどういう状況になっているか伺います。

◎経済部参事(上間秀二)

 お答えいたします。
 以前は本庁舎の地下でEM活性液を配布しておりましたが、地下並びに周辺につきましては、駐車場がございますので、自動車の往来が多く、危険な状況もございまして、現在では石川庁舎の倉庫と各自治会での配布となっております。

◆21番(高江洲賢治議員)

 ありがとうございます。
 平成25年度におきましても、活性液の配布については、熱帯資源植物研究所のご好意によりEMの提供を行っていることについては感謝をいたします。今後ともそのEM活性液による生ごみ処理等のこれがぜひとも必要でございます。そして各自治会の女性会や老人会の活動の活性化にもなると思いますので、ぜひとも今後とも活性液の配布をよろしくお願いしたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。これで一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございます。

◆3番(田仲康和議員)

 ただいま取り組み状況について答弁があり、平成17年から毎年、家庭用生ごみ処理機購入助成事業を展開してきたとのことですが、推移を聞きましてもそんなに伸びていない状況にあります。そこでもう少し工夫してもいいのではないかと思いますが、新たな取り組みの考えはないか伺います。

◎市民部長(登川謙二郎)

 再質問にお答えいたします。
 家庭用生ごみ処理機購入助成制度の課題といたしまして、家庭用生ごみ処理機は6万円から7万円の値段で少々高価であり、助成金が3万円を上限としていることから購入にちゅうちょしている方々もいらっしゃると聞いております。平成25年度はより安価に生ごみ処理ができないかということで、うるま市女性連合会の協力をいただき有用微生物を活用した段ボールコンポストによる生ごみ処理のモニターになっていただき、使い勝手や効果、問題点などを検証し、本市においてもだれでも容易に実施が可能であると判断できればその普及も図ってまいりたいと考えております。今後、生ごみ処理に関しましては市民の方々の選択肢を広げることにより、一層の生ごみ減量化に取り組んでまいりたいと考えております。

平成25年6月第77回定例会

◆ 18番(名嘉眞宜德議員)

 それでは2点目に入ります。2点目、EMによるまちづくり推進事業についてであります。この質問を取り上げることになったのは、たまたま直近で、市民の方からうるま市のEMによるまちづくりは今どういう形で進んでいるのかということがございまして、私もその辺うとくて、うまく返事ができませんでしたので、幸いということで、今回取り上げてみました。EMの効果については、これまでも至るところで賛否両論あったわけです。私も一度これまでの去る議会で一度取り上げたことがありますけれども、賛否両論ある中で、本市はEMによるまちづくりを推進していこうということで、本年度も377万5,000円という予算を計上しております。旧具志川市時代からそういう形で取り組んでおりますので、恐らくこれまでEMによるまちづくり推進事業については、およそ5,000万円は超えている予算が投入されてきたのではないかと見ております。そういうことで、まずはこの事業内容について、どのような形で行っているのか、ご案内をお願いいたします。

◎経済部参事(上間秀二)

 名嘉眞宜德議員のご質問2点目、EMによるまちづくり推進事業についてお答えいたします。
 事業内容でございますが、現在の事業内容につきましては、平成25年度におきましても、EM生産企業の協力を得まして、EMによる環境浄化モデル地区指定を受けました49自治会を中心に、EM生ごみ用のボカシづくりや、廃油を活用した手づくり石けん等の材料として、2人の嘱託職員を採用しまして、配布等を行っている状況でございます。

◆18番(名嘉眞宜德議員)

 私は今、経済部のほうからご案内がありましたけれども、土木建築のほうの事業としてもあるのかと思って、あえて質問通告書の中にはそのことも入れておいたわけですが、それがないということは、ほとんどその事業はやっていないということで、受けとめておきたいと思っております。と申し上げますのは、何年前ですか、いわゆるうるま市の図書館を建築する際にもEMが活用された。あるいはまた川崎小学校の校舎建築についても活用されたと。そういうことがあるわけですが、最近ではそういう構築物についてEMが活用されたという声がほとんどない、聞こえてこないものですから、私にこのことを聞いた一般市民もそのことを言っておりました。どうなっているのかと。一体どこまでの事業を推進しているのかということでございましたので、あえて私は経済部、土木建築部ということで、分けてありましたけれども、ないということだということでございますので、そのように受けとめておきます。それでは経済部のほうから環境浄化のために嘱託職員2人を採用しているということがありましたが、成果といいますか、答えにくい部分もあるかと思うのですが、成果としてどういう形なのか。それから現状について、以前は活動はもっと大きかったと思うのですが、現在がどうも尻すぼみになっているのではないかということで、気になっているのですが、成果と合わせて、この現状についてでも答弁いただけましたら、ひとつよろしくお願いします。

◎ 経済部参事(上間秀二)

 これまでの成果と現状ということでございますけれども、本市では旧具志川市時代の平成11年にEMによるまちづくり推進プロジェクトを発足し、「環境にやさしい癒しのまちづくり」の理念のもと、EMを活用したまちづくりを進めてきた経緯がございます。プロジェクト発足以前の昭和60年ごろより、研究・実践を行う微生物の応用研究会、それからEM関連異業種交流会、EM建築研究会など、EMに関する活動が盛んに行われ、水処理、食品加工、農業などの多くの活用事例が公表されております。その代表的な活用事例としましては、現在も視察の申し出がございます市立中央図書館における「水のリサイクル」が挙げられます。年間の水道料金や電気料金の節約など、EM活用により成果を生み出しております。また行政においても、地域や家庭の環境浄化への意識の高揚を図るため、家庭でできるEM活用の一環として、生ごみの肥料化及び廃油を活用した石けんづくりの推進など、一定の成果は得られていると認識しております。現状ということでございますが、本市では旧具志川市からの取り組みに引き続き、合併後もモデル地区を中心にEMに関する利活用の普及に取り組み、EMを活用する企業の事業拡大や、地域におけるEMによる環境づくりの支援を行ってきておりますが、本市の総合計画では各企業や地域及び各家庭における有用微生物を活用した環境にやさしいまちづくりを促進していくということで掲げておりまして、その方針に基づきまして、各地域への支援を行っている状況でございます。

◆18番(名嘉眞宜德議員)

 わかりました。経済部の活動においては、引き続きこういう活動があり、また成果もそれなりに上げているということでございます。それでは今、報告にもありましたように、水のリサイクル、図書館については非常にいい状況であるという報告がありましたけれども、恐らく他自治体から、議員団も含めて、視察が結構来たと思うのですが、その状況についてご案内をお願いいたします。

◎経済部参事(上間秀二)

 視察状況についてお答えします。
 平成24年度においては、市立図書館への視察が2回ございました。1回目は昨年の5月17日で、埼玉県北本市議会4人が「市立図書館のEM活性液の合併浄化槽への投入及びその他EMの活用状況について」をテーマとして視察をしていただいております。2回目は8月13日、沖縄県企業局において、水不足問題等を抱える太平洋島しょ国を対象に、「島嶼における水資源、保全管理」と題したJICAの研修員受け入れ事業の一環として20人が視察をしております。本年度については今のところ視察の申し出はございません。

◆18番(名嘉眞宜德議員)

 今ご案内がありましたように、他市町村から視察にも来るという事業があったわけです。このような中で、私があえて取り上げたのは、そのことをうるま市としてあまり引き続きやられていないというのがちょっと気になって取り上げているわけです。それでは質問通告書にも書いてありますけれども、統合庁舎建設もいよいよ建設に向けて進んでおりますけれども、この建設についてEMの活用ということは考えられていないのか、ひとつご案内をお願いいたします。


◎総務部参事(山口清)

 お答えいたします。
 統合庁舎建設でEMを活用する計画は現在のところございません。

◆18番(名嘉眞宜德議員)

 わかりました。それではこれはどこにお答えをいただけるのかよくわかりませんけれども、私が冒頭に申し上げましたいわゆる取り上げた理由でございますが、かつては水のリサイクルも兼ねて、水の浄化ということも兼ねて、うるま市の図書館をつくる際に、それを活用してやった実績があって、しかもそのことについては注目を浴びて、視察にも他市町村から来られているという実績があるわけです。そして川崎小学校の校舎建築においては、そのことが問題となって裁判ということにもなりました。しかし、裁判では勝っているわけですから、肯定をされているわけです。しかしながら、その後うるま市の校舎建築にしろ、いろんなものの建築物がありましたけれども、そのEMを活用されていないということが少し気になっているのです。なぜ図書館にはやったのに、そしてうるま市もEMを使ったまちづくりを推進していこうという中で、なぜその後そういう活用がなされていないのか、これは担当部が決断することでもなくて、あれはどこで決めるかよくわかりませんけれども、ある小学校をつくるときに、今度はEMを使うようにやりましょうという判断というのはどこでやられるのか、やられているのか。今回も統合庁舎に入れる、入れないと、要らないということ、活用しないということですが、それは議論にもならなかったのかどうなのか、そこら辺をひとつご案内いただきたいと思います。まず統合庁舎について、統合庁舎に活用するしないの、これは議論さえ起こらなかったのかどうなのか、ひとつよろしくお願いします。

◎経済部参事(上間秀二)

 EMの建築物等に対する利用についてのご質問だったと思います。
 EMの建築物への利用につきましては、2000年に株式会社EM研究機構が発行しております「EMの世界と未来」の中で取り上げられておりまして、旧具志川市の公共建物の建築の際に、一部の建築工事の中で活用が図られたようでございます。旧具志川市においては、EMをさまざまな視点から活用していくことを想定し、プロジェクトとして取り組んでいったようでございますが、合併後は「EMによるまちづくり事業」の対象としましては、肥料や石けんづくり、悪臭対策などで主に農業、環境分野での活用を目的として進めてきております。EMの効能につきましては、企業や学際的な取り組みによる研究が進められていると聞いておりますので、議員ご質問の建物への利用につきましては、これらの状況を踏まえ、個別に検討がされるものと考えております。

◎総務部参事(山口清)

 統合庁舎でのEMの活用についてお答えをいたします。
 統合庁舎建設でEMの活用については検討はしておりません。特に汚水の処理に関する件なのですが、統合庁舎周辺については、下水道が完備されておりまして、合併浄化槽等をつくる状況にございませんので、汚水を処理するということは想定をしてございません。ただ中水として、雨水と、それから現在井戸がございますので、現庁舎のほうで雨水を活用しておりますので、両方を活用する形で中水を建設する予定でございます。

◆18番(名嘉眞宜德議員)

 いずれにしても、議論にもならなかったということで、また経済部のほうからの答弁で、建築物については今後いろいろと見きわめる必要があるというたぐいの話もありましたけれども、これは今後はこの建築物については、市としては積極的には活用しないということで理解していいのか、それともまた今後そのEMの研究、他の団体の研究によっては、これはコンクリートに入れてもやはりすばらしいものだということがあれば、まず活用していくということなのか、その辺どうでしょうか、お答えいただきたいと思います。ちょっと答えづらいと思うのですが、要するに私の素朴な気持ちとして、EMはすばらしいものだということで、かつてそういうこともやってきたと。ところが今はそれをやっていない状況にあるということは、うるま市の姿勢として少しそれが変わっているのかと。今後はそんなに積極的にやるというつもりはないのかどうなのか、それの判断というのはどこでやるのか、やはりうるま市全体のまちづくりとして、ただ一部建設部、あるいは経済部が判断することではないと私は思うのです。そこら辺を現在のうるま市の姿勢としては、水の浄化とか、そういうものについては活用は考えているけれども、引き続きやるけれども、建築物への活用については今のところどうなのだという答弁をいただきたいと思います。

◎経済部参事(上間秀二)

 大変失礼しました。これはご質問の5点目、今後の取り組みという項目とも関連してきますけれども、合併後、旧具志川市の取り組みを受けまして、「人と自然にやさしい基盤と環境を育てます」という基本目標のもと、有用微生物によるまちづくりの推進を施策等を掲げまして、環境にやさしいまちづくりを進めてきております。旧具志川市からの取り組みに引き続き合併後もモデル地区を中心に、EMに関する利活用の普及に取り組み、EMを活用した企業の事業拡大や地域におけるEMの活用による環境づくり、ごみの減量、環境美化などが図られてきております。本市の総合計画は平成24年度より後期基本計画に移行し、有用微生物を活用した取り組みにつきましても、これまでの活用の促進から企業や地域及び各家庭における有用微生物を活用した環境にやさしいまちづくりをNPOなど、環境団体と連携強化を推進していくということにしてございます。先ほど建築関係への活用もございましたけれども、今後につきましては、これまでと同様、地域や団体が取り組む環境活動において求められるEMなど、有用微生物の活用に際して、環境まちづくりの立場から支援を行っていくことを考えておりますけれども、特に建築物、構造物等への活用につきましては、現在の事業の中では想定はされていないということでございます。

◆18番(名嘉眞宜德議員)

 わかりました。皆さんもご記憶の方もいらっしゃるかと思うのですが、もう十何年前ですか、十五、六年、さらにまだ古いのでしょうか、コンベンションホールでEMの開発、EMの大きな大会がありまして、テレビで中継もございました。そのEMを開発した方と鹿児島県出身の衆議院議員との対談もテレビでございました。ごらんになったかと思いますけれども、そこでその開発した大学教授が言った言葉が私はこの耳から離れないのです。記者の質問だったのか、あるいは衆議院議員との、それだったのかちょっと記憶が定かではないのですが、EMについてはいろんなことがありますけれども、どうなのですかと。宗教と一緒ですと。信じる者は信じるし、信じない者は信じないでしょうと、開発した方がそれを言っていたのです。そのことが耳に私は残っていまして、EMが水処理だとか、農業関係だとか、そういう効能については、素人ながらも、なるほど菌だからそういうこともあり得るのかと思っていたのですが、それがコンクリートにもきく、焼き物にもきく、飲んでもきくということで、国会議員あたりもその水を持って歩いたりという状況があったわけです。うるま市もそれはいいことだということで、臨床試験もなされていない部分があるにもかかわらず、市全体としてそれを取り組んでいるということに私は少し疑問があったわけです。それで今は少しトーンダウンをしているのかなと思っているわけですが、私としてはトーンダウンしていることは目が覚めていいことではないかと個人的には思っておりますが、このことについては少し当局と考え方も違うわけですが、また今後見守っていきたいと思っております。

平成25年12月第82回定例会

◆ 4番(兼本光治議員)

 3点目の屋慶名地先の悪臭対策についてでございます。(1)屋慶名地先の悪臭を平安座海中大橋を中心に、金武湾側・屋慶名港側の航路しゅんせつができないか。屋慶名地先の悪臭は、海中道路が開通して40年余りと年月がたち、金武湾側の砂や海藻等が屋慶名地先や海中道路に集まり、漂流物等や生活排水がたまった状態になり、潮の流れが悪くなったのが大きな原因とされております。当局におきましても屋慶名地先の悪臭対策事業として、EM液を海中に投入して、対策が行われておりますが、効果がなかなか見られないのが現状であります。この件については第67回定例会と今回で2回目の質問になります。旧与那城町時代に平安座海中大橋を中心に、金武湾側、屋慶名側の航路しゅんせつを行ったところ、潮の流れがよくなり、生活排水や海藻等、ヘドロ等が潮の満ち引きで押し流されることにより悪臭対策の効果が高かったと地域に住む方々の意見であります。屋慶名地先の悪臭については、地域住民の大きな悩みの一つでありますが、何よりもこの地域は住宅密集地の中にあり、学校、病院、老人施設等があり、うるま市の中でも最も観光客が立ち寄る観光地であります。当局が悪臭対策としていろいろ対策を講じているのはよく理解しますが、これまで当局の悪臭対策の中で、悪臭対策事業とは違う別事業でありますが、航路しゅんせつが最も効果的であると地域の方々もそのように見ております。今後の悪臭対策として、海中道路・平安座海中大橋を中心に、金武湾側、屋慶名港側の航路しゅんせつの計画ができないかと考えますが、当局のご見解をお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。

◎建設部長(久田友三)

 お答えいたします。
 市としましても、これまで海中道路屋慶名地先の悪臭問題に対し、与那城庁舎内にタンクを設置しまして、EM活性液を投入し、悪臭対策に取り組んでいることから、ある程度の効果があるものと考えております。議員ご提言の悪臭対策として、屋慶名第2航路のしゅんせつはできないかということでございますが、この件に関しまして、県中部土木事務所にお聞きしたところ、現在、航路を利用する漁船・船舶からの苦情・要望等がなく、屋慶名第2航路は平成15年度に完了しておりまして、10年を経過していることから多少の土砂などの堆積があるとは思われますが、現在、平安座第1航路のしゅんせつ整備を進めていることから、漁船・船舶の航行に支障がある場合は、市のほうから次回の整備要望として要望書を出してほしいとのお話でございました。このことを与那城町漁業協同組合に確認をしましたところ、屋慶名第2航路の土砂堆積はあるとのことでありましたので、市としても懸念をしております悪臭問題の解決策になるよう漁業組合と連携を図り、整備要望してまいりたいと考えております。

◆4番(兼本光治議員)

 ありがとうございます。
 航路が完成してから10年が経過し、現在は第1航路のしゅんせつが行われている。今後は漁協と連携をとりながら、整備要望に向けて進めていきたいとのことであります。現在も悪臭苦情が多くある中、今後は漁協と地域を取り巻きながら悪臭対策を図っていただきたいと思います。
 次に進みます。(2)屋慶名地域と平安座海中大橋の間に潮の流れを蘇生する桟橋型橋を新設し、悪臭環境対策ができないかと考えます。屋慶名地先の悪臭については、多くの苦情があります。観光地として悪いイメージを与えないように、屋慶名地先から平安座海中大橋の区間に新しく桟橋型橋を新設し、潮の流れを蘇生することでヘドロ等の沈殿物をなくし、金武湾一帯の海中を蘇生させるほうが悪臭対策の効果は大きいと考えますが、当局におきましては悪臭対策として海を蘇生させるために新設桟橋の計画ができないでしょうか。当局のご見解をお聞かせください。よろしくお願いします。

◎建設部長(久田友三)

 お答えをいたします。
 悪臭対策としてのご提案がございます桟橋型の橋の新設ができないかということでございますが、道路管理者である県中部土木事務所にお聞きしたところ、海中道路は平成11年度に事業完了していることから、新たな事業導入は大変厳しく、悪臭対策だけのための桟橋型の橋の設置理由では費用対効果が望めないとのことでございました。また県の意見としましては、金武湾側の周辺海域は良好な漁場ともなっており、もずくや潮干狩り等、それから海洋レジャーのウインドサーフィンなどで多くの方々が利用する箇所でもあることや、新設桟橋を設置した場合、遠浅である海浜地からの海砂が桟橋の下部に堆積して、潮の流れを阻害する恐れがあり、その後の砂のしゅんせつ等が想定され、維持管理的にも厳しいということでございました。市としましても、悪臭対策としまして、前に述べましたように、現在行っておりますEM活性液の投入を継続し、また第2航路のしゅんせつの要望を考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

◆4番(兼本光治議員)

 ありがとうございます。
 平成11年度に海中道路の再工事が完了したと。まだ新しく悪臭だけでは費用対効果が望めないということでありますが、また県の意見では金武湾側の周辺海域は良好な漁場で、もずく、潮干狩り等、レジャー等が多く利用されているということでありますが、屋慶名地先では実際、もずくや潮干狩りはとれません。レジャーもやってはおりません。いま一度、屋慶名地先の状況を再確認していただきたいと思います。地域に住む私たちと県と関係部局とは悪臭対策については大きな温度差があるように思います。私は地元で生まれ、地元で育ち、現在も地元に住んでおります。私が幼少のころは、屋慶名に住む子供たちは屋慶名の浜で遊び、魚を捕り、泳いだりしたものであります。昔はヒートゥ(イルカ)が寄ってくる海で、またその昔はクジラも寄ってくるほどのきれいな海でありましたが、現在は悪臭に大変悩んでいるという状況でありますので、その対策を早急にとっていただきたいと思います。今後の当局の健闘に期待申し上げて、その件については終わりたいと思います。

◆17番(島袋行正議員)

 ぜひ拡大できるようによろしくお願いします。
 最後になりますけれども、悪臭対策について。これもせんだって兼本議員などから質問があったのですけれども、海中道路の屋慶名側の悪臭対策は、本市としてはどのような対策をとられているのか。

◎建設部長(久田友三)

 お答えいたします。
 悪臭対策として、市はこれまで与那城庁舎内にタンクを設置し、継続してEM活性液を投入して悪臭対策に取り組んでいることから、ある程度の効果はあるものと考えております。EM活性液の投入は1トンタンクで毎日少しずつ流し、月2回その活性液を補充しております。

◆17番(島袋行正議員)

 ある程度効果があるということなのですけれども、抜本的な改革として、せんだって兼本議員からもしゅんせつはできないかと聞いたら、できないということなのですけれども、だったら、ここの潮の流れがよくなるように埋め立てなどをするとかできないかどうか。

◎建設部長(久田友三)

 再質問にお答えいたします。
 議員ご提言の埋め立てにつきましては、まず埋め立て事業を行うには、その目的が重要であることや、地域の合意形成が図られるか。また、周辺海域の良好な漁場を要している漁業組合との合意、それから周辺海域の環境に与える影響調査などハードルが非常に高く、悪臭対策として埋め立て事業を行うのは非常に厳しいものがあると考えておりますので、ご理解を願いたいと思います。

  • 最終更新:2015-02-23 07:53:12

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード