さいたま市

さいたま市議会とEM

 さいたま市議会の議事録検索システムで「EM or EM or 有用微生物」で検索した限りでは該当発言は見つかりませんでした。
 但し,さいたま市は2001年5月1日に浦和・大宮・与野の3市の新設合併により成立し,2005年4月1日に岩槻市を編入したという経緯があります。これらの旧自治体の市議会議事録はネット上から検索することができないため,状況がよくわかっておりません。

 何らかの方法で状況を探りたいと思いますが,ここでは他自治体の議事録や,ネット上に存在する情報からさいたま市(合併前の旧自治体を含む)におけるEMの状況を把握したいと思います。

他自治体の議事録における記述

埼玉県北本市議会

平成 5年 第1回定例会,高橋節子議員

 新聞にも、深谷市が早速取り上げたということを書いてありましたので、深谷市の方に聞きましたら、深谷市独自でこのボカシをつくって、そして市民の方に一度試験的に今使っていただいているということなんですが、ボカシは簡単にできますということです。米ぬかとそれからもみ殻があれば、微生物群というのが、EMというんですけど、4,000円か5,000円ぐらいでかなりたくさんできる原料になるEMを買えば、もうたくさんボカシができますので、それを今市民の方に配ってつくっていただいておりますということでした。
 今、上尾市の方では、昨年の10月のシンポジウムに出たときには、それほど関心はなかったんだけれども、今本当にいいものだと、やってみたいということで、上尾市ではもう1回シンポジウムを開いていただきたいというふうに会の方に話が来ているそうです。
 それから今、与野市の方では市を挙げて取り組もうかというふうな話し合いが進められているそうです。それから大宮市では、環境整備課の職員が自分の住んでいる団地で、ビニール袋の中で堆肥ができるものですから、1度住民の方に配ってやってみようということで始めるそうです。


埼玉県川越市議会

平成8年第4回定例会

◯水田英夫環境部長

 それから、最後の御質問ですが、EMボカシの関係でございます。市はどのような考え方を持っておるのかというおたずねでございます。すでにこれは何回もこの議会でもこの問題については取り上げられております。そういう中で川越市も昨年度、五十世帯にモニターをお願いいたしまして、現在、アンケート調査を実施をいたしまして、このアンケート調査のいま内容の分析に入っておるわけでございます。その結果をまたひとつは重視をしていきたい。それから、さらには、いま川越市内の市民グループが積極的にEMボカシを使ったごみの減量化を実践をしております。これは私のほうも実際に現場を見ております。
 いずれにいたしましても、そういう形で市民みずからが自分たちの力で生ごみの減量化に協力をしてくれるということで私どもは感謝をしているところでございますが、今後、こういった取り組んでいるグループの輪を広げながら、やはりまだ実施グループと市のほうが情報交換だとか、そういった会を持っておりませんけれども、情報交換の場を設定していきながら、そういったグループとのネットワーク化を図っていきたい。そういう中から、さらにはEMボカシを使ったこの減量作戦がいい方法だということであるならば、この普及促進に向けて私どもは支援をしていきたいというふうに考えておるわけでございます。
 それから、EM菌の関係でございますが、実際に埼玉県内では九市がすでに若干の助成をしております。大きな所では浦和、この近辺では和光が積極的に取り組んでるわけでございますが、いずれにいたしましても今後の生ごみの減量という一つの手法の中に大きくこのEM菌の問題もクローズアップされてくるということは私どもも認識しているところでございますが、もう少しお時間をいただきまして研究はしてまいりたいというように考えているわけでございます。


埼玉県上尾市議会

平成17年  3月 定例会

◆ 17番(畠山稔議員)

  さて、上尾市においてもEM菌の活用を普及している団体が複数あります。その一つ、環境浄化を進める会、あおばという環境ボランティアグループであります。お伺いをし、活動状況を聞いてみました。事業としては、鴨川にEM菌だんご、これ元気玉と通称言っておりますが、月1回投入をし、水質浄化を図っております。池にEM菌活性機を投入して水質浄化を図っております。これ上尾ではなくて大宮と聞いております。それから、小学校のプールへのEM活性機の投入、これはもうすでに上尾小学校、大谷小学校、桶川朝日小学校、大宮島小学校大宮小学校大成小学校の計6校について実施済みとのことでございます。また、学校トイレのにおい消し浄化についても、大谷小等で行っております。そのほかに各地でのセミナーを実施し、EM菌活用について普及事業を行っております。この団体からの要望といたしましては、各家庭に広げていきたい。現在EM菌を購入して活性機をつくっているが効果であり、ボランティアグループで行っているが、今の事業で、現状で手いっぱいの状況になっているそうです。また、EM菌の液をつくる機械が必要だとのことです。このようにボランティア団体だけではおのずと限界もあります。


埼玉県坂戸市議会

平成19年  6月定例会

◆ 6番(加藤則夫議員)

 次に、新エネルギーについてですが、気候変動に関する政府間パネル、IPCCの第一部会は、今世紀末の気温は、1990年比で最大6.4度上昇の可能性があると指摘、第二部会は水不足など生態系や人間社会に大きな影響が出るとの報告書をまとめている。第三部会は、費用をかければ温暖化影響の回避は十分に可能だと問題解決に向けた複数の筋書きを示したことから、パチャウリ議長は記者会見で、「何もしなければ温室効果ガスはふえる一方だが、化石燃料依存型社会からの脱却を目指し、コストをかければ地球温暖化は食いとめることができる」と述べております。私は、去る5月15日、会派で小川町での生ごみ資源化の取り組みについて行政視察研修を行ってきました。小川町では、一般家庭から出る生ごみを住民とNPO、行政の3者協同でバイオガス技術を用いて液体肥料とメタンガスを精製しておりました。また、地方自治体や民間が天ぷら油などの廃食用油からバイオディーゼル燃料(BDF)をつくり、軽油のかわりに使う動きが広がっております。京都市内では、一部の路線バスがBDFだけを使って走る市民の足となっていると聞いております。神奈川県大和市は、知的障害者授産施設でBDFを精製し、宮代町では、自前の精製装置を福祉作業所に設置し、燃料として有効利用しております。なお、さいたま市見沼区のあざみ共同作業所は、ごみ減量に取り組む同浦和区の木崎自治協力会と提携し、EMぼかしの販売で収益を上げるなど、それぞれの自治体等で環境と福祉のコラボレーションの取り組みも広がっております。


さいたま市とEMに関する記事

市報さいたま南区版(H17/8月号)

藤右衛門川 コミュニティ会議認定団体「かもかもクラブ」の取り組み

 南区コミュニティ会議認定団体「かもかもクラブ」では、藤右衛門川の水質改善のため関係機関に働きかけるとともに、水質検査や掃除を続けています。また、5月から県の許可を得て、川底のヘドロ分解のために、生ごみ処理などにも利用されている無害な有用微生物「EM菌」投与を開始しました。

市報さいたま西区版(2004/7月号)

西区コミュニティ会議活動紹介 - 「環境浄化を進める会・大宮」

 有用微生物群(EM)を活用して、生ゴミを肥料にし、野菜や花を育てたり、河川の浄化活動、廃油を使った石けん作りなどに取り組んでいます。

  • 最終更新:2015-02-23 14:43:49

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