一関市

平成18年 第 7回定例会 平成18年6月

武田ユキ子君

 それでは、決算書に沿ってお伺いいたします。
(中略)
 次に、86、87ページ、4款1項4目環境衛生費、生ごみリサイクル推進事業補助金、これにつきましても、事業の内容と評価、課題、取り組みに至った経緯、また、18年度事業に引き継がれたかどうかということについてお尋ねをいたします。

千厩支所市民課長(村上とも子君)


 生ごみリサイクル推進事業補助金についてお答えいたします。
 事業の内容といたしましては、生ごみを堆肥として還元する農地のない市街地の家庭から排出される生ごみを、有用微生物群EM菌により発酵処理し、再資源として有効活用する事業でございます。
 この事業は、平成14年9月から、生ごみの再資源として有効活用するためのシステムづくりのモデル事業としてスタートし、平成17年度から補助事業として実施しているものでございます。
 実施組織は、千厩町生ごみリサイクル実行委員会でございまして、65世帯が参加しております。
 評価といたしましては、できた堆肥をリンゴ園や農場、自治会花壇で再活用しているというものです。
 次に、取り組む皆さんの輪づくりや、環境に対して配慮して生活するという意識づけという面で大きな効果が上がっております。
 また、ごみ処理経費に換算してみますと、約45万円相当のごみ処理経費が削減になっているというふうな試算としております。
 課題といたしましては、できた堆肥、肥料の成分が一定でないということから販売等ができない、また、それによりまして、会員に成果が見えにくいということで、なかなか難しいところがございます。
 さらに、堆肥化するために、電動処理機で乾燥、堆肥化処理をしておりますけれども、機械の耐用年数及び機械の故障等により堆肥化が左右され、堆肥率が一定でないということがございます。
 平成17年度は、10月、11月は機械の故障で生ごみの回収を休止しているという状況でございます。
 機械も古くなりまして、部品の入手というのがなかなか困難になってきているという状況でございます。
 さらに、費用対効果という点についての課題がありますし、今後、できた堆肥をどのように循環していったらいいかというシステムの構築等が課題というふうなところでございます。
 この生ごみリサイクル推進事業の取り組みに至った経緯でございますけれども、循環型地域社会づくりの一環として、この活動を全町的な取り組みとして循環の輪づくりをしていきたいというのが大きな目的でございました。
 新市になりまして、平成18年度事業への引き継ぎはどうなっているかということでございますけれども、環境衛生費の生ごみリサイクル事業補助金に58万2,000円の事業費を計上させていただいております。
 以上でございます。


  • 最終更新:2015-03-13 09:15:46

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