三笠市(1)

平成20年第4回三笠市議会定例会

◎9番(谷津邦夫氏)

 農業振興等に関する調査の関係で、今市長のほうから沖縄のうるまのほうに行って、一定の成果を上げてきたというふうに聞いています。それで、議会報告にもそのうち何らかの形で出るかというふうに思っていますが、実態として今FAリサイクルの、いわゆる生ごみをリサイクルして、いずれ農産物にいわゆる食の安全・安心の関係でつながってくるとか、そういうふうに期待をしております。いずれにしても、地球温暖化の大きな視点のもとにこういう政策的なものが出ていますが、こういう今実態EM菌、入ってきた菌はそうですから、バイオマス構想との関係で、どんどんとそういうバイオに関する研究する方々というか、かなり幅広くおります。そして、どれがいいか悪いかは別にしても、いろんな研究者の持論でいろんな企業化したり、研究開発をしたり、選択制に困るほど、今、次から次とそういう専門家が出ております。
 そういう中で、特定のこれがいい悪いとかは別にして、これからの新しい農業政策なりそういう農産品の開発、加工等を含めていくときに、この三笠のバイオマスタウン構想との関係で、新たなものが次から次と目を向けてくる可能性が企業としてあります。今回、夕張の問題できょう新聞に出ていましたけれども、産廃のリサイクル、これも複数にわたって道のほうに問い合わせをしていると。そんな関係で三笠にもそういう話もないわけではありません。そういう関係でいくと、こういうバイオマス構想という一つの私たちのまちの構想との関係からいって、新たなものが次から次と来た場合に、どんな調整なり、視点に立って調整していくのか、そこだけちょっと見解いただきたいと思っています。

◎市長(小林和男氏)

 まだ三笠のまちをそういった新しい視点でどうするかということは、内部でも本格的議論はしておりません。ただ、今の私ども有機肥料、生ごみをやって完熟する。堆肥をつくっているわけですけれども、それだけでいいのかという問題も実はあるわけです。もっとこのできた堆肥を有効に活用する方法、つまり今のところは畑だけなのですよね。いわゆる農産物をつくるという、あるいは家庭菜園の部分でやっていくという部分でもっと一歩進めることができないかということの議論も、実は今回視察した中での向こうとの会議の中での議論の中で若干ございました。それらを含めて、うちらとして一定の内部整理をいたしまして、皆さん方にもいずれ出さなければならないわけですけれども、まず行ってきたばかりなものですから、それらについても私自身も内容的に膨大な資料でございますので、整理をしていかなければならないというふうに思っております。ただ、有機農法につきましては、昨年、御承知のように、有機肥料を使った新しい農業の法律というものが確立いたしまして、農水省も大変今回の部分について、今まで非常に懐疑的な部分もありましたけれども、農水省のほうもかなり力を入れるというようなこともございまして、ことし2月に京都での有機農法に関する会議がございまして、その資料等も見させていただきますと、これらについても全国的に出てきて、広められてきておるということと、農水省のほうも、これらについては、今後、積極的に取り組んでいくというような姿勢もこの会議の中で出されておりましたので、それらについてももっとこれから農水省とも場合によっては私どもも赴いて、いろいろとこのFAがやってきたときには、農水省の肝いりでやってきた部分もございますので、それらとの兼ね合いを含めながら、それらをもっと三笠にとっていい方向に発展させていきたいと、そういうように考えております。いずれ視察の細かいことについては、議会のほうに報告する機会をぜひ持ちたいというふうに思っておりますので、今その段階でひとつ、内部でもまだ十分議論しておりませんので、そういった点で御理解いただきたいと思います。


平成21年第1回三笠市議会定例会

◎市長(小林和男氏)

平成21年第1回定例会の開会に当たり、市政執行への私の所信と施策を申し上げます。

 次に、「活気みなぎり元気に働けるまち」についてであります。
 地域産業の振興は、地域の活性化そのものであります。このため、農業をはじめ地場産業の支援、新産業の創出、企業誘致、商工業・観光など、これらを緊密に連携させながら、地域産業の振興やたくましい産業構造の構築を図り、働きやすい環境づくりを目指して、活気みなぎるまちづくりを進めてまいります。
 農業については、農産品の加工による高付加価値化や都市と農村との交流の場となる滞在型の交流体験農園の検討、市場性の高い作物づくりのため、クリーン農業への取り組みを進めるとともに、従来からの消費拡大活動に加え、安全・安心な地元農産物の生産に向けたEM栽培技術の試験研究を新たに実施する三笠市農産物振興事業や、適正な施肥によるコスト低減と高品質・高収量な農産物の生産を図るため、農地に対する土壌診断経費に対して助成を実施し、本市の基幹産業である農業の基盤強化に取り組んでまいります。

(中略)

 次に、「水清く緑あふれ快適に暮らせるまち」であります。
 本市には、豊かな自然という貴重な財産があり、この豊かな恵みを将来に引き継いでいくことが私たちの責務であります。自然環境の保全を図りながら、暮らしやすい生活環境を確保したまちづくりを進めてまいります。
 クリーン三笠については、不法投棄防止対策として多発箇所に看板を設置するとともに、山間部などにおける夜間巡回などの監視体制の強化を図り、ごみのないまちづくりに取り組んでまいります。
 また、食品残渣の分別収集に伴い、専用容器からのにおいがもとで、一般ごみへの混入などの実態が見受けられることから、消臭効果のあるEM活性液を市民に配布・活用してもらうことで、適正な分別を促進し、市民の快適な生活環境を確保することを目的とした「クリーンライフ推進事業」を実施してまいります。


◎市長(小林和男氏)

 議案第21号平成21年度三笠市一般会計予算から議案第29号平成21年度市立三笠総合病院事業会計予算まで、一括して提案説明申し上げます。

 衛生費では、健やかな妊娠・出産のため、健康診査の助成を従来の5回から14回に拡大する経費と、生活習慣病予防対策として実施する温浴施設を活用した水中運動教室にかかわる経費を措置するほか、生ごみ収集用の容器から発生するにおいを軽減するため、消臭効果のあるEM活性液を全世帯に配布し、市民が生ごみを出しやすい環境を整備することにより、温室効果ガスを抑制するとともに、地球温暖化防止の一助とするものであります。また、みどりが丘環境センター、清住火葬場ほか衛生関連3施設について必要な施設修繕等を実施するほか、下水道処理計画区域外の世帯に対し、浄化槽設置整備費補助金を措置するものであります。

◎3番(佐藤孝治氏)

平成21年第1回定例会におきまして、通告に基づきまして、市政執行方針及び教育行政執行方針について御質問させていただきますので、御答弁のほどよろしくお願いいたします。

 次に、クリーンライフ推進事業についてでありますが、生ごみの消臭効果があるEM活性液を市民に配布、活用とありますが、私は提示された資料などでは自分自身が確信を持って市民の方々へ本当に安全で効果がありますと説明することができません、なぜなら、自分で体験していないから確信がない。生ごみの堆肥化のときは、ほとんどの議員が実施している施設に行って調査しております。これは市の職員の皆様が先に実際に体験するなり、モデル地区を設けて実施してみるなど、行ってから打ち出すべきであり、いきなり市民配布の政策を出すのは少し無理があるように感じられますが、いかがでしょうか、お聞きいたします。

◎環境福祉部長(澤上弘一氏)

 それから、3点目だったと思うのですが、クリーンライフ推進事業についてで、まずこのEM活性液が安全なのかどうかというところも議員も確認できていないのでということなのですが、このEMと申しますのは、エフェクティブ・マイクロオーガニズムスということで、複数になるのですが、有用微生物群ということで、例えば乳酸菌ですとか、御存じかと思うのですが、そういったいわゆる俗に言う善玉菌というのですか、そういったものの集合体ということで、人体には無害というふうにされて、人体といいますか、無害ということで言われております。それと、市政執行方針の中でもEM活性液を配布して活用してもらうよと。いきなりではちょっと無理があるのではないかと、職員でも試してみてはどうだったのだということの御指摘でございますが、実際には、これEM活性液を市の職員、主に環境福祉部の職員でありますけれども、市長、副市長にも皆さんにも使って実証的に試験をしていただいております。その結果も係のほうでアンケートをとって集約しておりますけれども、やはり消臭効果があるということでは実際に確認をしております。それと、市政執行方針の中では端的にお示ししておりましたけれども、実際にはモデル事業ということで、生ごみを収集開始するときもモデル地区を選定させていただいて取り組ませていただいたのですが、同じような手法で町内会二地区ぐらいを選定するなりして、モデル事業として前段でやっていくということで考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

◎3番(佐藤孝治氏)

 それから次に、クリーンライフのEM活性液という部分で、答弁の中でも職員の方も実際に体験していると。そして、モデル地区をつくって、それから配布するということですので、それを聞いて私も安堵しております。とにかく自分で実際に体験していないものですから、こういういただいた資料を見てあれしても、本当にいいものだなというのはわかるのです。いいものだなというのはわかるのだけれども、逆にこれだけいいものが、したら何で今まで全国的に広まっていないのかなという、そういう新たな疑問もまた生じてくるわけです、本当にこれだけいいものが何で広まっていないのと。それですから、とにかく自分でやっぱりこういうのは実際に体験してみるのが一番いいのでしょうけれども、とにかく職員のほうでも実際に体験しているし、モデル地区をつくってからやっていくということなので、とにかく安全のためにも進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

平成22年第1回三笠市議会定例会

◎市長(小林和男氏)

 平成22年第1回定例会の開会に当たり、市政執行への私の所信と施策を申し上げます。

 次に、「水清く緑あふれ快適に暮らせるまち」であります。
 本市には、豊かな自然という貴重な財産があり、この豊かな恵みを将来に引き継いでいくことが私たちの責務であります。自然環境の保全を図りながら、暮らしやすい生活環境を確保したまちづくりを進めてまいります。クリーン三笠については、昨年、消臭効果のあるEM活性液を全戸配布し、食品残渣の分別収集を促進してまいりましたが、今後は民間との連携によりEM活性液の普及を図るとともに、悪臭対策等への活用も研究し、よりクリーンなまちづくりを進めてまいります。

平成22年第2回三笠市議会定例会

◎9番(谷津邦夫氏)

 第2回定例会に当たりまして、通告順に従い御質問を申し上げます。
その1に、市長の政治姿勢について、その(1)として、道立三笠高校の市立化について御質問を申し上げます。

 二つ目に、クリーン三笠、クリーンライフ推進事業についてお尋ねを申し上げます。この事業は、昨年度から実施されておりますが、いま一つ市民の反応が鈍いと言わざるを得ません。目的は、食品残渣、いわゆる生ごみの保管専用容器からの生ごみ臭や腐敗臭の軽減対策で、消臭効果があると言われているEM活性液を昨年7月に全世帯に配布されました。その効果を期待しておりますが、まだ漠然としたもので、EM活性化液を追加注文する家庭は少ないというふうに聞いております。市では、民間との連携により、EM活性液の普及を図るとしておりますが、現状における効果の内容とその取り組み状況についてお聞かせいただきたいと思います。
 さらに、市長は、この事業の導入に当たり、平成20年12月に沖縄県うるま市へ視察調査に行っております。そこで、EM菌の開発者と言われております琉球大学の比嘉照夫名誉教授とお会いし、その後、当市にも講演会で来られている方でもございます。比嘉名誉教授の人物像について、市長はどのような人物と評価しているのか、見解をいただきたいと思います。

 なぜならば、インターネットでEMモデルタウン推進事業の連載がございまして、「新・夢に生きる」の題名で三笠プロジェクトとしてレポートとして紹介されております。その内容について、初めて知り得る中身もございまして、確認の意味も込めての質問でございますので、申し添えておきたいと思います。御答弁をよろしくお願いいたします。

◎環境福祉部長(永田 徹氏)

 続きまして、私のほうから、クリーン三笠についてということで2点ほどありましたが、まず一つ目にクリーンライフ推進事業におけます現状における効果についてということでありますが、この部分につきましては、昨年クリーンライフ推進事業としまして、まず一つ目にはEM活性液利用モデル事業ということで、これにつきましては、食品残渣を保管する専用容器からのにおい対策としましてEM活性液を無料配布するに当たりまして、EM活性液に対する市民の理解を深めまして、利用に関する意見を聴取するため2町内会を選定し、実施しております。世帯数としては97世帯で、5月15日から6月9日までの26日間実施しておりまして、そのときにはアンケート調査も実施しております。
 次に、その後、EM活性液の市民配布事業としまして、これらの食品残渣を保管する専用容器からの生ごみ臭や腐敗臭を軽減するため、EM活性液を全世帯に配布しております。一応そのときのモデル事業としてのアンケート結果をしたのですが、においがなくなったという声もありますけれども、効果につきましては、まだ十分検証されていない状況でありまして、今後、検証する予定でおります。
 次に、琉球大学の比嘉名誉教授の人物像ということで、谷津議員のほうでインターネットのほうで確認されたというお話でありますが、実はまずこの辺の話につきましては、私どものほうで今回の比嘉教授のインターネットの内容をまず確認し、ちょっと対応したことについて説明させていただきます。
 実は、ことしの4月20日に、FAリサイクルの社長から今回の記述についての話がありまして、その後、資料を入手しまして、三笠市がEMモデルタウン推進事業を実質的にスタートしたという記述を私どものほうでそのときに確認させていただきました。その後、4月22日にEM研究機構の三笠市の担当部長に連絡を入れまして、その事実確認と合意なき勝手な解釈で記述していることについて抗議いたしましたところ、そのときには内容が確認できていないということで、後日回答をもらうこととしまして、その後4月27日に担当部長から連絡がありまして、そのときには、合意していないことは承知していると、しているのですけれども、三笠市長、また市役所の担当者だとか、農業関係の方が直接沖縄に来られて現場視察だとか、市長とも詳しい話し合いを行った上で、昨年3月には三笠市においても教授の講演会を開催したことから、実質的にEMモデルタウン推進事業がスタートしたと解釈して記述したものでありまして、担当レベルとしては三笠市は慎重に対応していると、私たちも同様に思っているのだけれどもというような話をされております。その後、5月13日には、EM研究機構の安里社長が来庁されまして、今回の記述について謝罪がありました。また、FAリサイクルの筆頭株主になることから、引き続き三笠市の委託を受ける地元企業として鋭意努力することについて話をされております。
 以上のことから、EMモデルタウン推進事業が実質的にスタートしたとのインターネットでの記述につきましては、研究者としての比嘉教授の強い思いで書かれたものでありまして、この部分については事実とは異なっている部分であります。
 なお、今後の考え方としましては、FAリサイクルにつきましては、現在、当市の生ごみリサイクルの推進に欠かすことのできない企業でありますので、その筆頭株主になりますEM研究機構とはうまく連携していきたいなというふうに考えています。
 以上のことでありますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

◎9番(谷津邦夫氏)

 今度、市長、もう一つ最後にクリーンライフ推進事業、これ意見一致するかしないかわからないけれども、質問します。ちょっと何点か質問しますけれども、確認だけさせてもらいたいと思っています。と申しますのは、本当にこの三笠のまちがEMを中心としたまちづくりを考えているのかどうか、最終的にはそこの市長の判断を求めたいと思っていますし、本当にこのEM効果というのがどういうことになってくるか、いいことばかり聞かされていますから、本当にそうなのかどうかを含めて、これからの話ですけれども。
 先ほどの答弁で、比嘉教授が考えているEMモデルタウン推進事業、これについては教授の一方的な思い込みで出しているのでしょうと。おまけに、北海道の三笠市が第1号だと、そういうふうな表現もして出しています。ちょっと市長に聞きたいのが、この比嘉教授という方は三笠にこれ3回来られているのでしょう。市長、何回会って、話が、私心配しているのは、この三笠市を利用して自分を売るというか、大きく見せようというか、本当にこのまちにとって大事なことなのかどうか、最後はそこに結論行くのですけれども、どんな人なのでしょうか。大宝ですか。

◎市長(小林和男氏)

 どんな人ですかと言われてもちょっとあれなのですけれども、とにかく大学の教授ですから、それなりの学問の研究だと思っております。それから、このEM菌というのは、実はこのEM研究所以外にも実はEM菌を使っている会社があるのです。実際に、私はいろいろな文献、例えばこのEM菌を使って京都で全国大会をやったときに、京都の副知事も来賓として呼ばれてあいさつをしておりますし、農水省の審議官も出てあいさつしていると。ですから、これからも補助事業について、このEM菌を広めていく補助事業についても国として関与したいというようなことすら発言していますから、私は怪しいものだとは思っておりませんでした。一番先に、私自身もどういう沖縄で農業栽培が行われているのかということで視察いたしました。いいところばかり案内しているのだろうから、いい方です、正直に申し上げて。それから、帰ってきて、農業団体の皆さん方にお話しして、農業団体の方々もとにかく行って見てこようということで。先駆的に北海道は新篠津がやっております。御承知のように新篠津もEM米ということで特選米として売り出しをしております。米の袋にEM特選米という形で書いてある。ですから、新篠津は私たちよりもずっと先輩です。そういうことで、まず私自身も三笠でやっていただいて、農家でやっていただいておりますけれども、それぞれの農家の人に聞きますと、形の上ではそんなにぴりっと急激に増収があったとか、品質のいいものがとれたとかということは目に見えてこないと。使って1年や2年では出ないのだろうとは思うのだけれども、ただ、今、農家の、議長が専業農家ですからわかると思いますけれども、土地が今まで化学肥料やなんかを使って、御承知のように起こしてもかたいのですよね、土地が、土が。それを有機物を入れるわけですから、これ、やわらかくなるのは当たり前のことなのですけれども、そのことによって土壌の活性化がよくなって、そしてなるというふうなこともありますけれども、しかし農家の人の実感としては、いいのだか悪いのだかわからないというのが正直なところ大多数です。でも、よくなったと言う方もいるのですよ。例えば昨年の冷害があったときは、うちは平年並みにとれたという農家もありました。そんなことで、意見が分かれているのが実態でありますから、やはりこれはあくまでも行政が使えとか使うなとかということではなくて、見ていきたいと思っています。
 それからもう一つは、御承知のように産業廃棄物が川内のところに捨てられましてね、その後、御承知のように悪臭が出て大変なことがあったので、これを何とかしなければならんということで、実は試験的に北海道のほうも、ことしじゅうに道としてボーリングをおろしてEM菌を入れると、それによってにおいが消えるのだとすれば、これは道としても使っていきたいと、こういう状況になっておりますし、確かにおととしから見たら去年あたりはあそこを通ってもにおいがあるのが少なくなってきている。あれは本郷町におられる方もそういうお話をさせていただいておりますけれども、そんなことで北海道のほうもそういう方向で使っております。ただ、私どもが市として本格的にどうのこうのということについては、これからも十分検討しなければならん問題ありますので、ただにおい消しだけは確実に間違いないです、私は自分で実際に使って、去年の秋に畑にあそこでFAでとったやつをまいて、袋あけただけでにおいしますからね、それにEM菌の活性液をやりますとにおいがぱっととまります。その後、雪降って、春先にはほとんどぽこぽこの土になって畑を起こしますとミミズがたくさん出てきておりますので、まんざら悪いわけではないなという自分の実感として思っております。だけれども、副市長のほうはそれ使ったら、もう野菜がだめになったということで、かなりお怒りになっている方もいますので、何か正直に申すと余りわからないということであります。そんなことで、今のところ全く深入りするつもりは持ってございません。

◎9番(谷津邦夫氏)

 平成19年でしたかね、石狩湾新港にあるK&K、私どもも直接議会として行ってみたり、EM菌を使った培養土を使って、あそこのいろんな作物等を含めてあっちのまちで使っている、こっちのまちで使っていると、いい宣伝しておりました。ただ、それ以後、余り普及していないなという気がするのですよ。ただ、三笠が率先して取り入れて、生ごみも含めたこのリサイクル循環型の形をとっているから、それとしてはわかるけれども、今回のレポートを見ると、水道からブドウからタマネギからすごくいいことばかり書いているのですよ。まだ始めたばかりで試験段階だというふうに思うのですけれども、この結果が本当にこんな早く出ているのかなと、そんなちょっと、やっぱり偽りの中身ではないかなということで私は受けているのですけれども。
 それともう一つ、三笠市内に何だか研究機構の支店というか、支所というか、営業所があるのですか。ちょっとその辺、聞かせてください。

◎環境福祉部長(永田 徹氏)

 三笠には、このEM研究機構の支店はございません。ただ、FAリサイクルの筆頭株主であります。

◎9番(谷津邦夫氏)

 農作物いいのかな、これ。この実績、間違いないの。

◎副市長(西城賢策氏)

 まだすべて何ていうのですか、実験段階というか、私どももまだ、谷津議員がごらんになった記事の中身というのは、先生が相当三笠市に今入れ込んでいるということが一生懸命書かれているのだなというふうにしか思っておりません。農業関係で今30農家がぼかしを使っていただいて、そのうちのさらに15戸がぼかしと活性化液を併用してやって、それが本当にいい効果が出るのかどうか、それが市長が先ほど言われたことだというふうに思っていまして、私どもとして軽々にここに飛びつくというような姿勢ではありませんで、私どもなりにしっかりと検証した中でというふうに思っております。それから、各家庭にお配りしたものも、今これからアンケートをとる予定にしておりまして、そういった方々が本当に効果を実感されたかどうかというようなことも含めて、しっかり検証した中で判断していきたいというふうに思っています。

◎9番(谷津邦夫氏)

 実態として500ミリ、これ各全家庭にスプレーボトルと一緒に無料配布になりました。先ほど言った8カ所で1本500ミリ、280円ですか、税込みで売っていると、販売していると。余り追加注文ないようですけれども、その辺、この効果というのは、まだこれからアンケートとるとか何かと言っていましたけれども、どういうものに効果があらわれるのかというのはなかなか実体験としてわからないのですよ。生ごみだけの話で来ているものだから、そういう事例というのを出していいのかどうか、そこがちょっとわからない。だから、マイマイガに効くとなれば、すぐぱっといくのだけれども、その辺が何かに効果があるというものが欲しいのです。そうでなければ、なかなかにおいだけで余り生ごみ、わからないというのが、結構、うちのばあさんではないけれども、やはり高齢だとにおいも余り敏感でないのですよ。くさいと言ったってくさくないと言うのですから、使わないのですよ。だから、その辺ちょっと何らかの形でもう少し研究する与地あるのではないかと。何々に効果ありますという、そういうものが欲しいなと思うのですが、その辺どうでしょうか。

◎環境福祉部長(永田 徹氏)

 昨年、無料配布したときに若干活用方法についてお知らせしておりますが、今後も市民になるべくわかりやすいような形でちょっと考えてみたいと思います。
よろしくお願いいたします。

◎9番(谷津邦夫氏)

 わかりやすいのは、この広報で出ています、去年の7月に。このときに、台所だとか、犬の小屋だとか、ガラスふきだとか、ふろだとか、トイレ、これに出ているのです。だから、本当にこれが効果があるから出したというか、なのかどうか、そこがちょっとわからないのさ。

◎市長(小林和男氏)

 少なくとも私が沖縄で見聞してきた部分では効果があります。例えば、あそこでは、うるま市が図書館がございまして、そこで使う水、トイレの水は1回、普通ですともうそれは汚水として流してしまうのですけれども、そこを通してEM菌で活性化液をかけてやることによってまた使えると、無色無臭で私も実際に行った職員と二人でトイレの水をなめてみましたけれども、全く無色無臭です。職員もなめておりましたし私もなめてみましたけれども、その後、食中毒になったわけでありませんけれども、そんなことで何ともなかったということは実証であります。
 それから、家庭でも、沖縄のうるま市の場合は、市役所に町内ごとに大きなドラム缶を置いて、そこから自由に持っていけるのです。ただし、ペットボトル1本までですよということで原液を置いているのですよ、常に。市民が来て、自分の分を持って帰るという形でやっていまして、そういう意味では市民もたくさん使っているなというふうに思っております。それで、うるま市の場合は、家庭でも使っております。ただし、石けん、粉石けんが、有機物の粉石けんでなければ、いわゆる石油系の粉石けんであればちょっとやっぱりまずいので、普通の植物性のものであれば非常に泡もなくなって、排水では本当にきれいになって、そのままきれいな水を流すことができる。それを温室の水に使うというようなことで、水を非常にうまくリサイクルするものとして使っておりましたので、それはそれなりに、うるま市民の中では評価されているのではないかと思っております。
 それからもう一つ、鶏舎がどうしてもにおいをしますね。牛だとか豚を飼っているところは、ハエもいるのですけれども、あるいはまた鶏なんかのところも、実は鶏なんかはその鶏舎の手前でハエがとまっていて、入るまではぶんぶん我々の体にハエが飛んでいるのですけれども、鶏舎の中では全く1匹も飛んでいないし、牛、豚飼っているところも行ってまいりましたけれども、全くにおいがないということで。牛乳は高いです。沖縄のイオンが全部引き取って牛乳なんか売っておりますけれども、普通の市販の牛乳よりもやはり高いです。2割から3割ぐらい高く売っておりました。そんなことで、評価が分かれているというのも実態です。しかし、北海道と沖縄は違いますから、気候的なものもあるし、冬というところを通りますので、それらについてはどうなのかやっぱり今後検証してみなければならないと思っております。
 以上です。

◎9番(谷津邦夫氏)

 一連の話を聞きましたら、いわゆる比嘉教授のレポートというのは、訂正があり、謝罪があったと、これからもインターネット上に出るサイトについてはこういうことは表現されないと、そういう理解をしてよろしいですか。

◎環境福祉部長(永田 徹氏)

 はい。先ほどの中にもありましたけれども、EM研究機構とはそういう形で話が済んでおりますので、今後はそういう記述がされないというふう
に私も思っております。



  • 最終更新:2014-06-04 14:30:47

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