三笠市(2)

平成24年第4回三笠市議会定例会

◎3番(齊藤 且氏)

 次に、養豚場の悪臭についてお伺いします。
 本年9月定例会でも質問し、一定の答弁もいただきました。企業側も住民説明会の開催などで、理解を求めることも耳にいたします。最近も地域住民の方から、悪臭もかなりおさまり一定の効果も期待できているのではとの電話もいただきましたが、気温や風の変化などの気象条件などの違いもあると聞いております。この際、企業はどのように改善の努力をしているか、経過と現状についてお聞かせください。

◎総務福祉部長(松本哲宜氏)

 私のほうから、養豚場の悪臭防止対策について、現状と今後のことについて、ちょっとお話しさせていただきたいと思います。
 議員も今までも、24年第3回の定例会でもお話しいただいて、その折もいろいろとお話しさせていただいておりますが、このにおいがことしの2月ぐらいから発生して、特に夏場がすごくという状況が今、来ております。
 現実的に今、事業者がこれに対してどういう対策をとってきたのかと言いますと、におい処理施設、これは当然悪臭を発生させるような施設ですから、これに対するオゾン脱臭装置をつけまして、においの防止を図るということで、このオゾン脱臭装置を設置してございます。それから、豚舎棟から出るにおい対策ということも含めて、EM菌によって継続して散布したり、今現在は食べる飼料の中に消毒サプリメント、これを投入して、逆に豚の中の胃の中にこれを入れることによって、胃の中から出てくる段階からもうにおいを落とそうということで、これは今、継続的に実施をしていると。
 それから、悪臭とは別ですけれども、実はあそこ、豚舎の中を乾かすために送風機というでっかい送風機がついていまして、ここからも実はすごい騒音がするということで地域住民の方からもお話が実はあって、この対策としてもダクトを取りつけたりということで改善を図りましたので、音のほうはほぼおさまってきているのかなと思っています。
 それから、当然、事業者に対しては、正直言って二、三日前でも、やっぱりにおいはします。ですから、においはなくなってはいません。一生懸命こうやって事業者としても努力はしているかもしれませんが、その効果はなかなか表に出てきてないというのが現状だと思います。当然地域の住民の皆さんに、事業者みずからが説明会を開いて、こういう経過ですよと言って説明させてもらっているという話を聞いていますが、なかなかそれも皆さんが理解できるような説明会になっていないというのが現状かなというふうに思っています。
 三笠市としては、当然悪臭防止法というにおい対策の関係からいくと、市のこれ業務ということになります。当然、においが相当ひどかったということもあって、当市でも機械をもって検査をした結果、9月24日の段階ではその基準を下回ったということです。下回ったということであって、においがなくなったわけではありません。下回ったということです。そういうことも踏まえて今日まで、先ほど言った尿処理施設、この設置は北海道は許可をしています。したがって、ここから出てくるような対策を含めたら、北海道が一生懸命それに対する指導をしないといけないということになっています。悪臭については当然三笠市としてその関係で、ですから基準は下回っていますけれども、なかなかそのにおいが抜けないということもあって、今まで北海道に対しても、何とかこの尿処理施設の関係について改善をちゃんと図ってほしいと、そうしないとにおいがそこから発生してきますから、そういう関係の要請もしながら、また指導体制も含めて、そのときには市も入って、一生懸命事業者に対しては、その指導を今まで5回なり、現地立ち入りについては15回ほどしています。していますが、なかなかそこのにおいがまだとれていないと。
 ごく最近でいきますと、気候も含めてこうやって雪が降っておさまって、寒さが出てきたということを含めて、におい的にはやっぱり感じるところは少なくなってきたというふうに私も思っています。現実的に今でも、市の職員において毎日のようににおいについては現地のほうに行って、そこの探知をしながら、出れば事業者に対してどういうことだということの指導をさせていただきながら、少しでもにおいが出ないようなことでやらせていただいています。
 あと、今後について、今現状そういうことで、においについては一部地域を除いておさまりつつはあるのですが、まだ今言ったように完全なものではありません。においというのは全くなくなるということは、生き物を飼っている以上そうはならないということだと思いますが、当然それが不快なにおいであっては、市民生活も含めたら、これは大変な話でございます。先ほど言ったとおり、道の尿処理施設の許可関係についても、今、事業者のほうからは、毎回指導することによって施設の変更届が出されてきています。変更するたびに現地に入っていって、それが適正になっているかどうかを見ながらやっていっているのですが、なかなかそこは道の指導があってもなかなか事業者それに応えるのが、スピードが遅いというのですか、なかなかそこは伝わっていっていないと。ごく最近においても今、11月30日には実は3者会議ということで…

◎総務福祉部長(松本哲宜氏)

 それから、ちょっと養豚のほうの関係でもう少し詳しくという話の中で、いろいろと事業者のほうで手を打っています。先ほど言ったサプリメント、これについては実は11月2日から始める。今までは実は、EMをもとに、豚舎の中にEM菌をまいて、それによってにおいを落とそうという話と、今度はこれを豚の中にこのサプリメントを入れることにやろうと。ただ、これについても、結果的にはやっぱり3カ月ぐらいかかるという話は出ています。ただ、いかんせんやはり、いいものというか、いい情報を含めて何かをやってもらうと。その結果がもし違うのであれば、また違う方法ということで、そこは市のほうからもいろんなアイデアというか、そういった方法、指導というか、お話ししながら、事業者としてもそれを取り組んでいると。ただ、現実的には今言ったように、なかなかまだそこまで至っていないと。
 そこで、市としても、これはこのままではもう雪解けて、来春になったらまた暖かい時期になってきてというのは、もうこれはどうしようもないと。そのためには、これ抜本的にやっぱりにおいを消してもらう、なくするということからいけば、1回、あそこを休んでもらう、やめてもらうと。生き物がいる以上はやっぱりなるということでしょうから、完全に例えばしてからまたするというのだったらわかりますけれども、今までも指導していても中途半端というか、結果的には改善をしていて、やってもなかなかそこがうまくいっていない。いっていないからまた計画を変更しながら、次の次の手といっていますけれども、それが一向に芽が見えないということを含めれば、今、実は地域の方からも、何とか、もうこのままでは、来春、夏になってくればもうこの状態も含めたら大変だということで、地域からもちょっと市のほうに対してお話を、意見を交換しようという場を設けてくれという話もあって、今それをしようと思っています。これを受けて、当然先ほど言った尿処理施設については北海道が許可ということですから、北海道に対して、何とかそこは操業停止も含めてしてほしいと。ただし、来春雪解けまでにはと。今言ってもどうしようもありませんので、そういった面で、来年のときに、暖かくなってきたときにはよかったなとなるように、もう今からでも厳しい指導をしもらうような形をやりたいなということで、今その動きもしていますので、いずれにしてもいい方向でいくように、そこは考えていきたいというふうに思っています。


平成25年第3回三笠市議会定例会

◎3番(齊藤 且氏)

 最初に、養豚場の悪臭問題の対応についてお伺いいたします。
 昨年、私は、9月と12月議会で、2度お尋ねしましたが、この問題はいまだに解決されず、地域の方々も大変悩み苦しんでいると伺っております。
 弥生花園町にお住まいで知人のお母さんは、ことしも大変な猛暑の中、窓もあけられずに、体調も悪くされ入院したとも聞いております。昨年同様、ことしの夏、日本列島は熱中症あるいは脱水症などで入院または通院される方、さらに最悪、亡くなる方のニュースを聞くたびに、悪臭で悩まされている皆様の健康面と精神面を心配されている方は、私一人ではないと思っております。昨年12月議会で、小林市長からも、悪臭問題は断固たる処置をとるとありました。悩める住民の方々の期待も高かったと思っております。
 そこで、養豚場建設計画当時を振り返ってみたいと思います。書面に残したかは別にしても、「悪臭を出しません」「住民に迷惑をかけません」との説明もあり、6,000頭もの豚のふん尿を浄化槽とバクテリアで分解するので、住民の方々には悪臭で迷惑はかけないとの条件を信じて、農業委員会も通って、北海道から認可がおりたと思っております。
 当時、議会は、生ごみ対策の利活用として、石狩市の生ごみ処理施設を視察し、バイオマスなどの研修も受け、私もEM菌やバイオマス産業に大変関心を持ちました。
 また、我が家では、長年、EM菌の愛好者から勧められ、試してみました。消臭効果のほかにやけどにも効果があることがわかりました。食事の支度をしていた妻が、みずからの不始末で顔と腕などにやけどをしてしまい、皮膚科の治療を受けながらもEM菌を試したところ、家族もびっくりするほどの効果を発揮し、腕には若干やけどの跡は残りましたが、水膨れまでになった顔には-カ所もやけどの剛《は残りませんでした。
 なお、インターネットなどで調べてみると、EM菌など、当然とは思いますが、条件によっては消臭効果などを含め、効き目に違いはあるようです。
 そこで、私が疑問に感じることは、企業経営として経営方針は当然ありますが、一度認可がおり、操業を始めた企業の立入調査が難しく、行き過ぎた行動をとると、営業妨害になりかねないなどの声を聞きますし、この点は慎重であるべきとは思いますが、最初の段階で、どのようなバクテリア菌を使ってふん尿を分解し、悪臭を出さない企業努力をしたのか、資料などの提示や悪臭対策に積極的に取り組む姿勢は見受けられたか、疑問に感じます。
 さらに、先日のまちづくり調査特別委員会の説明で、企業側の説明する態度と姿勢に、不快感と違和感を強く感じました。悪臭問題で地域,住民に迷惑をかけている、大変申しわけないとの様子は見受けられず、現在は、悪臭防止法の基準値はクリアしているのに、なぜ住民は騒ぐのか、とも言わんばかりに感じたのは、私一人だけではないと思っております。
 そこで、小林市長にお伺いいたします。
 昨年12月議会でも、「断固たる処置をとる」との答弁もいただきましたが、条例の制定まで考えているのかお聞かせください。調べてみると、自治体によっては、たばこのポイ捨て防止や公共施設での禁煙、さらに知られた条例では、スカートの盗撮などの迷惑防」上条例などもあります。ほかの条例で、公害防止条例などが知られております。
 なお、条例の違反には、2年以下の懲役や100万以下の罰金、拘留、科料もしくは没収の刑もあるようです。
 また、一昨日の新聞報道によりますと、岩見沢市では、「地域経済の活性化を目指して、中小企業振興基本条例の制定を準備」、芦別市では、「空き家等対策条例の制定を定例市議会に提案」とあります。今回の悪臭問題の解決として一番望ましいことは、官民関係が悪臭問題を解決し、地域住民の方々に、快適で安心した生活を取り戻すことと思っておりますが、今後の企業誘致などを考えたとき、三笠市迷惑防止条例の準備があってもよいのではと思っております。見解をお聞かせください。


平成26年第1回三笠市議会定例会

◎3番(齊藤 且氏)

 次に、環境衛生についてお伺いいたします。
 以前は、ごみの無料化、有料化と物議を醸し、細やかな分別作業など、各地方自治体は積極的な取り組みがあります。本市も、FAリサイクル株式会社の誘致などが、カラスの減少や衛生面、または排出ごみの減量など、一定の効果があったと思います。ただし、今後も可能な限りごみの排出量を減らす努力は必要と思っております。そこで、現在のごみ処理場が使える年数と、今後の考え方についてお聞かせください。
 あわせて、以前はEM菌と生ごみの容器を、無償配付やモニターなど積極的な取り組みがありましたが、循環型社会の構築について、今後の取り組み方などお聞かせください。

◎総務福祉部長(松本哲宜氏)

 私のほうからはごみ処分場の関係について、お話しさせていただきたいと思います。
 現行のごみ処分場につきましては、平成8年のときに設置をさせていただいて、何とかそれを長く使うということでございました。
 当初は、ごみそのもの自体を捨てるということでしたので、平成16年ぐらいまでしかもたないだろうということでしたが、その後、破砕、今ありますけども、破砕処理をして、細かくして埋め立てていこうということに変えましたので、それによりまして平成24年ぐらいまで延びるだろうということでした。
 その後、平成12年のときに容器包装リサイクル法という法律が出てきて、ここでプラスチックごみ等の分別収集とかが開始されるということで、当市も早駆けてこれを実施をしたということも含めて、そのことによって平成32年まで延びるということの推定をしました。
 その後、また、平成13年に大型家電リサイクル法という法律が出て、それが、あそこに、ごみ捨て場に投げられなくなったということで、そういうことによって、35年、最終的には、今現在、当市のほうでやっている生ごみは、結果的には一般ごみから、これを資源化していこうということでございますので、それがごみ捨て場から消えていったということで、今現在は、平成39年度まで延命が図られるだろうということでございます。ここが、今現在で言える一番新しいところかなと思っています。
 そこで、もう一つのお話がありました循環型社会の構築ということもあります。これはちょうど、国のほうで平成12年のときに、循環型社会形成推進基本法に基づいて推進していこうというものが出されて、そこには、今まで大量に生産し、大量に消費されていって、そういう時代から、そのもの自体を少なくしていこうと、ごみ自体を少なくしていこうという運動、それとリデュースということでごみを出さない、それから、再使用するリユース、それから、再利用するリサイクルと、この3Rを推進していくのだということの国のことも含めて、先ほど言ったとおり、当市としても、いろんな面でリサイクルできる物はリサイクルしていくということで、ごみ捨て場には投げさせないということの形で今日まで来ています。
 ですから、今後についても、さらなるごみの減量化も当然でしょうけども、さらにリサイクルできるなり、そういったものを考えて、少しでもその延命が図れるように今後はしていきたいなと思っています。

◎3番(齊藤 且氏)

 あと、それとごみ処理場の問題ですけども、これは延びるということは非常にいいことだけども、でも、その当時の人口は、想定としては1万1,000人以上の人口の想定でなかったかなと思うのです。それが今、実際9,700人程度まで下がってしまって、ごみが減量されているぞというようなことでなくて、やっぱり人口が減ったためにごみの排出量が減ったのではないかなと、こんな見方もできると思うのです。だから、やっぱり分別のことだとか、そういうことも、これからも、今後ぜひ努力しながらやっていかなかったら、これは限りあるものですから。
 それと、当時はやっぱりEM菌だとか、生ごみの容器だとか、この容器だって、もう各家庭に配られているのは古くなって壊れたりだとか、いろんな問題、出ているような気がするのです。そのような声も踏まえながら、今後どうしていくのかと、こんな答えもいただきたいと思うのですけども、よろしくお願いします、答弁のほう。


  • 最終更新:2014-06-04 14:31:17

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