三郷市
三郷市議会とEM
平成24年 6月 定例会
◆ 13番(佐藤睦郎議員)
次に、イとして、EM菌などによる浄化についてお伺いいたします。
多くの地域でボランティア団体やNPO法人などが環境美化や河川浄化に取り組んでいますが、その中で戸田市においてEM菌を用いた活動で河川の水質浄化が飛躍的に進んだと聞き及んでおります。
EM菌とは、有用微生物群の俗称で、自然界に存在する微生物のうち、有害物質の浄化や病原菌の繁殖抑制などに効果があるとされています。当初は、農業での利用を主体とし、土壌改良、作物の品質向上を目的に研究されていましたが、次第に利用範囲は広がり、農業のほか畜産業、水産業、食品加工業や飲食業、清掃業などに活用されるようになっています。
戸田市のNPO法人の活動では、10年ほど前に悪臭のする水路にEM菌の活性液を流し込んだところ、ヘドロだらけの川底に水草が生え、ザリガニ、ドジョウ、カエルなどが生息するようになるとともに、悪臭の除去にも効果があり、今日まで活動は継続されているとのことであります。
三郷市においても、同様に河川の浄化が期待できるのではないかと考えます。そこで、EM菌などによる河川の水質浄化についてお伺いいたします。
◎ 環境経済部長(大久保正司)
次に、イ、EM菌などによる浄化についてでございますが、EM菌は有用微生物群の略称で、当初は、先ほど佐藤議員もおっしゃっていたように、農業分野での土地改良用に開発された微生物資材でございまして、農業や畜産などの分野で利用されておりました。河川浄化作用においては、伊予2号などの微生物が河川のにおいや汚れをとるために有用であるとする報告がある一方で、逆に余り効果がないという報告もございます。
また、大量に微生物を河川に投入することにつきましては、河川管理者であります県をはじめ、道路治水課や専門家との十分な協議と連携が必要となりますので、戸田市などの先進市等の事例や実施効果等を調査、研究してまいりたいと考えております。
◆ 13番(佐藤睦郎議員)
EM菌につきまして、効果がある反面、批判的な意見があるというご答弁もありました。これにつきまして、期間や地域を限定して実験的にEM菌を活用した河川の浄化の取り組みを開始していただければというふうに思います。そういった実験を通して、プラス面とマイナス面を検証していただいて、その後の取り組みを検討してはどうかと、このように考えます。これにつきましても要望といたします。
- 最終更新:2013-11-19 09:00:45