三重県(2)

三重県議会とEM(その2)

平成12年第3回 9月定例会
◆ 29番(福山瞳さん)
 六つ目に、生ごみ処理のシステム化について質問いたします。先日、私は白山町の堆肥、育土研究所を主催し、生ごみ堆肥化装置の研究、開発に長年取り組み、衣装ケースを利用した堆肥化装置を考案された橋本力男さんの農場を訪ねました。橋本さんは、その業績により第1回三重県環境功労賞や、第5回全国環境保全型農業推進会議会長賞を受賞され、その農場には年間、県外も含め数百人の見学者があるという、その道のパイオニアであります。何よりもすばらしいのは、自分が研究し開発した技術を、関心を持って訪れ教えを乞う人に惜しげもなく伝え、何とかして環境汚染から自然の生態系を守ろうとされているその熱意であります。

 生ごみの処理の方法は、EMボカシ、電動生ごみ処理機の使用を初め、いろいろと研究され、県内でも先進的な市町村、企業、民間グループなどが実際に取り組まれております。我が家でも、コンポスターにボカシを入れたり、電動式の生ごみ処理機を使ったりと、生ごみの減量化に努力しているわけですが、その結果できた堆肥の処理に困っております。住宅密集地やアパート、マンションなどでは、減量の意欲はあっても難しいのであります。橋本さんは、もみ殻、米ぬか、落ち葉など、すべてごみとして捨てられてしまうものに山土をまぜ、生ごみを堆肥化する床材を考案しました。穴をあけた衣装ケースに床材を入れて、生ごみを一次処理、これは各家庭で3ないし6カ月毎日ごみを入れてかきまぜます。それを集めて二次処理で良質の堆肥をつくり、その有機肥料で野菜を育て、また各家庭に届けるという、まさに理想的な資源循環型農業を実践されているわけであります。何人もの研修生たちが、常時指導を受けながら同居されているそうで、人材育成にも尽力されています。橋本さんは、農林水産商工部がことし力を入れて進めている地産地消を評価し、もう一つ地循、つまり地域で循環させることも加えた「地産、地消、地循」を提唱されております。第一次産業が本来使命としなければならない地域の自給率の向上と、安心、安全を基本とした農林水産業の再発見を願っているわけです。
 このような実践を、一民間人の取り組みとしてではなく、県の循環型農業、生ごみ減量リサイクルモデル事業として立ち上げ、農林水産商工部と環境部が一体となって推し進めていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。もし、事業が行政の支援により軌道に乗れば、多くの市町村、地域で取り組むきっかけになり、ごみの減量化が進み、環境保全に貢献できると考えますが、執行部の御所見をお伺いいたします。
 また、広く環境問題やごみ問題に目を向け、食と健康について考えを深め、地域で実践活動できる人材、コンポストマイスターとかコンポストアドバイザーのような人の養成事業や、既に実践活動をしている人たちのネットワーク化を進める事業も同時に立ち上げる必要があると考えますが、この点についても御所見をお願いいたします。
 最後に、教育長にお伺いいたします。教育現場では、さまざまな環境教育の取り組みをしていることは承知しておりますが、学校給食の残菜で、このようなリサイクルの実践をすれば、大変すばらしいと思うのですが、いかがなものでしょうか。環境についても部の枠を越え、マトリックス的に取り組んでいただくことをお願いして、次の質問に移ります。


◎ 環境部長(濱田智生君)

 次に、生ごみ処理の指導者の育成や人材のネットワーク化についてでございます。
 市町村において処理されています家庭等の生ごみは、一般廃棄物の約30%を占めており、生ごみの堆肥化はごみの減量化を図る上で大変有効な方法であると考えています。しかしながら、堆肥として活用するためには、堆肥の完熟化、利用先の確保、安全性など解決しなければならない課題も多く残っております。特に、生ごみ堆肥の有効利用を円滑に進めるためには、生ごみ堆肥製造者と利用先となる有機栽培農家との連携が重要でありますことから、農林水産商工部とともに、各地域で実践されている方々の意見交換や情報交換の場を設けるなどして、人材の育成やネットワーク化に取り組んでいきたいと考えております。


◎教育長(中林正彦君) 福山議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。
 まず、環境教育でございますけれども、県内の小中学校では、給食の残飯処理については、ほとんどが可燃ごみとして処理をしておりますけれども、一部の学校では、給食の残飯処理にコンポストと同様の器具を使って、ごみの再生利用に取り組んでおります。こうした学校では、学校生活の中で出る給食の残飯などを有機肥料として再生し、校内の学級菜園での野菜や花づくりに活用しており、環境循環型農業の考え方に基づく環境教育に取り組んでいます。また、多くの小学校では、学級花壇や学級菜園を使った勤労生産的活動も実施しておりますので、今後こうした実践事例も含め、各学校独自の環境教育の推進に取り組んでいきたいと考えております。

平成13年第1回 2月定例会

◆ 54番(森川義久君)  
 次は、いよいよEMと環境についてであります。

 今から約20年前に、琉球大学の比嘉先生によって発見された微生物群がEMであります。この微生物のEMは、利用すれば、世界の人口が必要とするところの食料は確保できると言われております。私たちEM勉強会は、1月16日、17日の2日間、岡山県、広島県に、生ごみの処理、海のヘドロは浄化され、海はきれいになり、ノリの養殖は成績がよくなった町を見学することができました。

 まず最初に行きましたのは、岡山県の船穂町の堆肥センターであります。若い土井町長さんの説明では、平成7年に現在の環境保全型農業推進総合事業で、国よりの補助金と町の負担を合わせて2億1000万円で堆肥センターをつくり、各農家に、生ごみにEM菌と米ぬかで処理をしてペレット化したものを渡し、農作物に使用することによって、農作物の育成はよくなり、また、水質保全、生ごみ処理と、一石三鳥の効果があったとのことでございました。

 次は広島県の内海町では、町長あるいは課長さん、あるいはノリの生産農家の鎌田さんより、EM菌を使用したことによって、下水は美しくなり、また、海のヘドロはなくなり、一部でしたが、その港は浄化をされておりました。公衆衛生推進協議会を結成して、EM活性液を町民に渡しました。これによって下水は浄化され、また、海にEM菌のだんごを──だんごですね、こういう土だんごをつくってそこへEM菌を入れると。それを投下することによってヘドロはなくなり、海は美しくなり、生物は戻り、また、ノリは良質で増産になったとのことでありました。今全国で問題になっておるこのノリのいろいろで、これを使ったらいいんじゃないかなと、こういうように思っております。
 そこでお伺いをいたしますが、一つとして、今、伊勢湾のヘドロの除去が言われておりますが、その一部の海を指定して、志摩の海でも結構ですが、ヘドロの除去はできないか。

 また、二つ目には、県のすべての試験センターで、農業とか畜産とか水産とか果樹とか、そういうところでEMを試験したらどうか。だまされたと思って一遍したらどうかと思います。

 先年、私は、この壇上でEMの質問をいたしましたが、そのときの答弁が全く消極的で、きょうはよい答弁がいただけると期待をしております。

 知事さんの提案説明の16ページに、伊勢湾の浄化、水環境保全、生活排水処理を進めることが急務であると言われております。21世紀は、ITの時代でもありますが、私は、EMの時代も来るのではないかと、こういうように思っております。また、部局長の議案説明の中でも、環境問題は各所に説明がありました。これも、やはりEMを使用することによってある程度解決できるのではないかと思っておるところでございます。


◎ 知事(北川正恭君)
 次に、EM菌の件についてお答えをいたします。

 環境に対する関心が高まる中で、県内及び全国各地で、EM菌を初めとする微生物を用いた河川の水質浄化や生ごみの堆肥化など、環境保全の取り組みが行われています。EM菌を用いた環境保全技術は、環境にとって優しい手法であることから、今後の環境保全の有効な技術として期待されるところです。

 こうした中、三重県としては、かねてから懸案になっている河川の浄化や内湾のヘドロによる漁場の悪化を改善するための方策の一つとして、EM菌を活用した環境浄化実証実験に取り組んでまいりたいと考えています。

 具体的には、平成13年度から、科学技術振興センターが中心となり、全庁的なプロジェクト体制のもとに、EM菌などの微生物を用いた汚泥の分解や水質改善等に関する試験研究を行い、環境浄化に及ぼす効果について検証していくことといたしております

◆ 54番(森川義久君)
 次に、EMのことについては、先ほど知事さんのお話で、一遍各試験場でやってみるわと。これは、前に私がこの壇上で言うたときは、もうそっけもでしたけれども、今度は非常に前進した答弁を知事からいただきましたので、一つだまされたと思って、私はだまされんと思うんですよ。だまされないけれども、このEMは、非常に私らは、勉強の中では、これをこれから利用することによって人との共生ができると、こういうように思います。

 私は、今、セラミックスの中にEMを入れたものですね、それを風呂の湯に入る前につけておくと肌がきれいになるという。それで、皮膚からEM菌を吸収するので健康になると。まだ私は入れてから間がないですから、それは効果は出ておりませんけれども、そういうようなことも言われておるわけ。朝、1杯の水にEMのセラミックスを入れて飲むと、これはまた勇気百倍、元気になると、こういうようなことも言われております。要は、県のそういうようなところで一遍見学に行こうかと、こういうことになれば、私たち勉強会もいろいろなところを知っておりますので、また誘導させていただきます。


◆ 13番(木田久主一君)

 5番目に、排水対策、排水浄化についてお尋ねいたします。
 水質悪化の影響について質問をさせていただいておりますが、何といっても、根本的には各種の排水を浄化して流すということに尽きると思います。三重県はジャンプアップ作戦によって全国で四十六番目から四十三、四番目に下水道の普及率が上昇したそうですが、まだまだ立ち遅れているのが現状でございます。
 住居がまばらな地域や過疎の地域においては、私は合併処理浄化槽が大変有効であると考えています。香川県の寒川町におきましては後々の維持、あるいは保全まで町で十分にかかわって、安価で確実な方法として合併処理浄化槽を活用して、下水道に頼らない方法で対応をしておりました。合併処理浄化槽を設置する広さのない、例えば離島のような地域では、漁業集落排水処理事業等を活用するとか、きめ細かい県全域にわたる対策が必要と思いますが、いかがでしょうか。

 EM菌を活用する海の浄化の方策につきましては、県当局の方から積極的な回答をいただいて喜んでおります。今後一段と力を入れて取り組んでいただきますように要望をいたします。


◆ 15番(岡部栄樹君)
さて、一般質問の初日に森川議員のEM菌の質問に対し、知事は、EM菌について汚泥等の研究に取り組んでいきたいとの回答がありました。菌と方法については違いますが、私も委員会において、その都度アースラブシステムによる矢部菌を提唱してきた一人として、県当局が前向きになっていただいたことに評価を申し上げたいと思います。

 森川議員はEM菌を紹介されましたが、私は、アースラブシステムによる矢部菌を御紹介したいと思います。菌というよりも、土という考え方でお考えになっていただいた方がいいかと存じます。
 現在、社会における環境汚染の問題は、世界的な規模での重要で、しかも深刻なテーマであることは間違いありません。このような時代背景の中で、全国各自治体における環境問題も決しておざなりにできない問題として、真剣な協議対策が検討されており、従来型の施策では財政的にも方法論的にも行き詰まりの状態になっている自治体が急増しております。
 つまり、抜本的な発想の転換を迫られているのです。特に、ごみ処理や水処理を初めとする廃棄物の処分から発生する大気、土壌、水質の汚染問題は、地域住民の生活環境及び健康状態までも大きく影響を与えつつあります。健全な社会生活を営む上で、決して無視できない重要な課題でもあります。このような複合的汚染の影響は、急速に国土や郷土の環境を破壊しつつあります。我々は、金銭にかえがたい貴重な生命活動圏をみずからの手で失いつつあるのです。
 したがって、緊急に何らかの抜本的な対策が必要であり、環境を保全・復元するために、早急に効果的な対策を施す必要があります。このことを踏まえながら、恐らく現在、世界の最先端を行くであろうアースラブシステムの真剣な御活用を提案するものであります。
 環境を保全するアースラブシステムとは、度会町の矢部栄治先生が開発されたものであります。全国的にも有名な繁殖豚の養豚業を営んでいたが、15年前より豚のふん尿を特殊な環境で何年間もかけて発酵・熟成する研究を行い、ふん尿の無臭化に成功するとともに、それからつくり出される酵素の代謝液で「矢部ゴールド」と呼ばれる生体活性水をつくることに成功。さらに、養豚場から排出、排水が一切出ないゼロミッションの養豚生産リサイクルシステムを完成し、NHK等でも数多く紹介され、全国からの視察者が度会町の研究所に訪問されているのであります。
 また、水処理過程で消滅化する有機分解作用の陸上での応用化技術の研究に着手。アースラブチップ材を使用することにより、有機物の急速分解、さらには短期間で行う高速堆肥製造技術を確立いたしました。生ごみ処理機の高速分解の中で活用され、優秀な結果を残しているのであります。さらに、アースラブでつくられた堆肥が極めて良質であることから、無農薬の有機農業への活用が全国の自治体で既に行われているのであります。自治体で排出される生ごみを高速堆肥化し、有機農業に活用し、安全な食料を住民に提供するという「環境保全型リサイクル式まちづくり」の構想も、実現化に向かっているのであります。
 また、現在、日本では汚泥等の廃棄物の大部分が焼却、または埋めたてられておりますが、汚泥の焼却処理はダイオキシンの発生の可能性が指摘されており、焼却エネルギーのロスや焼却灰、集じん処理水の処理などに多くの問題を抱えております。水処理過程で生ずる汚泥の減量化は、国内の焼却総量を減量化する上で重要な課題でもあります。
 アースラブシステムを活用することで、汚泥の抜き取りがゼロになります。つまり、酵母菌により分解され、沈降槽に沈殿物、いわゆる汚泥が発生しないのであります。今、アースラブシステムは、日本の大手企業や京都大学、大阪府立大学、北海道大学等が着目。信じがたい現象が現実に起きていることに多くの学者の方々が衝撃を受けているのであります。アースラブシステムは、今や韓国の病院関係でも採用され、世界的に通用するシステムとなりつつあります。
 そこで、お尋ねをいたします。
 1点目、県関係の浄化槽施設にアースラブシステムを採用すれば、汚泥は発生しなくなり、ダイオキシンの心配もなくなります。したがって、汚泥抜き取りの委託料は要らなくなり、膨大な経費が削減されると思います。アースラブシステムを採用されるお考えはありませんか。お答えをいただきたいと思います。
 2点目、各自治体においてアースラブシステムを採用すれば、少なくても汚泥や焼却灰をガス化溶融炉施設に持ち込まなくて済むと思いますが、いかがでしょうか。お答えをいただきたいと思います。
 3点目、ごみ処理についても消滅の方向で取り組んで行かなければならないと思います。ただいま御説明いたしましたごみ処理について、家庭や企業においてアースラブシステムを採用すれば、自治体の焼却施設にごみを持ち込まなくて済むのであります。閉鎖型ですべてを処理し、外部に排水を出さない。しかも、悪臭がなく、アースラブ基材を活用した生ごみ処理機を手始めとして各企業に設置すればと思いますが、県として奨励、指導していかれるお気持ちはありませか。御所見をお伺いしたいと思います。
 廃棄物対策として生ごみの完全消滅化、水処理対策として汚泥のゼロ化、農業対策として農薬減少、収量増加、畜産対策として悪臭、ふん尿処理と発育促進等、実際に北海道から九州までの各県、市、町、村の自治体や企業が採用をしております。
 300リッターのごみが、約30分で消滅。アースラブ水処理システムを導入後、配管の油が分解、悪臭もなくなり、汚泥も採用後、今日まで6年間発生していない。また、アースラブ導入後、川に魚が戻ってきている等々であります。また、農業対策技術では農産物の発芽が早く、枝や茎の太さが従来よりも3倍太く、糖度が2倍になり、収穫も2倍になった。また、鶏や豚にアースラブ酵素によって発酵させた米ぬかを食べさせたら、ふんのにおいがなくなった。つまり、ふん尿そのものが消滅したのであります。鶏においては、卵も良質で病気もなくなった。第2次公害も発生しないことが証明されたのであります。
 一人の県民が私財をなげうって研究に取り組み、今や世界に通用するアースラブシステムを完成されました。私も常任委員会において、その都度御紹介なり、提唱してまいりましたが、真剣に取り組もうとしなかった県当局に対し、いささか不満であり、残念であります。肝心の地元である県が採用していないことに大変残念であり、寂しい限りです。この際、県当局として真剣に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。御所見をお伺いしておきたいと思います。
 参考のため、アースラブ商品の用途を説明させていただきます。(実物を示す)これはパウダー状になっておりますが、これが今言ったアースラブ。これを生ごみあるいは畜産のふん等に入れますと消滅をする、その基材がこれであります。それから、今申し上げました水処理について。これはリンネということで、水処理の汚泥消滅化、ゼロ化になるのがこれであります。それから、矢部ゴールドというのはこれなんですが、生産には約五、六年かかりますが、発酵促進母液として雑草とか剪定の枝、これは発酵資材として、農業用として活性剤としても適し、発芽促進剤としてこれは使われております。矢部シルバーというのはこれでありまして、トイレの脱臭剤として使用されている。その他アミン、アンモニア、スカトール等のにおい消しにすぐれていると言われておりますのが、この矢部シルバーであります。


◎知事(北川正恭君)
 次に、アースラブシステムについて、私からお答えをいたします。

 微生物を活用した環境保全技術は、環境にとってやさしい手法であることから、今後の環境保全の有効な技術として期待されるところであり、平成13年度から有用微生物群を用いた汚泥の分解や、水質改善等に関する試験研究に取り組み、環境浄化に及ぼす影響について検証していくこととしていますが、御提案の菌につきましても、この一環として効果等について調査・研究していきたいと考えております。


平成14年第1回 2月定例会
◆ 22番(中村進一君)  
 私は、この質問に当たりまして、鳥羽市の木田議員の協力を得ました。神島、もう愛知県にほとんど近いんですが、神島、答志島、答志島の裏の桃取、こういったところにお邪魔をさせていただきました。神島では、自治会長さん、あるいは老人会長さん、あるいは婦人会の皆さん方、そういった方々から漁業の問題以外にも島の生活について聞かせていただきました。また、答志の方では、今インターネット販売で随分と頑張っておられる話、あるいは桃取では、EM菌で湾をきれいにしている、そんな話も含めまして聞かせていただきました。
 平成9年にまとめました三重県の漁業者意識調査、これによりますと、アサリ、カレイ類、クルマエビ等が大幅に減少しているという話でございますが、こういった離島の皆さんのお話を聞かせていただきましても、共通しているのは、磯が荒れている、いわゆる伊勢湾が、昔に比べると、どんどんどんどんと浄化が進んでいない、悪くなっている、そういう話を聞かせていただきました。こういった現場の声を聞きますと、一日も早く伊勢湾の環境を浄化し、漁業者の期待にこたえなければならないと思いますが、現在の伊勢湾の漁業振興はどうなっているのかお聞かせください。
 それで、答志島の漁師さんからお伺いしましたが、昨年の8月から年末にかけてですが、網を引き上げると、そこにどろっと黒い、ねとっとしたものがついてくる。これは大分続いたそうであります。これが漁業にかなり影響したそうでありますが、こういった事実を県は知っておられるのか。また、もしそういう事実があった場合に、県としてはそれに対応できるシステムを持っておられるのかどうか、お聞かせをいただきます。


平成15年第4回11月定例会

◆ 39番(福山瞳さん)
続きまして、生ごみ対策についてお願いいたします。
 RDF貯蔵タンク爆発事故への反省から、野呂知事は、これまでのごみ処理中心の対策からごみを発生しない、ごみゼロ社会の実現に向けた政策への転換を表明され、質問でもいろいろ出ております。県民しあわせプランの重点プログラムにも3カ年の事業費として1億9000万円が組まれております。

 私は、2000年、平成12年ですね、第3回定例会の一般質問で、可燃ごみの30%と言われております生ごみを堆肥化することにより、資源循環型農業を実践しておられる白山町の橋本力男さんの例を紹介し、一つの提案をいたしました。生ごみ処理の方法は、EMぼかしや電動ごみ処理機の使用を始め、いろいろと研究をされ、減量化も進められております。
 しかし、その中でも、橋本さんの考案された、衣装ケースを利用した生ごみ堆肥化装置は、エネルギーも使わず、もみ殻、米ぬか、落ち葉などを床材として良質の堆肥をつくり、その有機肥料で野菜を育てるといった素朴な方法ながらすばらしいもので、県外からも注目をされております。
 ただ、このような実践を広めるには地域での指導者が必要であり、技術だけでなく、広く環境問題やごみ問題に目を向け、実践活動のできる人材が必要ではないかと提案をしたわけであります。執行部は、この提案を参考にしていただいたのではないかと思いますが、翌年、コンポストマイスター養成事業を立ち上げていただきました。そして、第1会の卒業生9人を中心に、今年10月、持続的な活動を推進するため、情報交換や指導技術の研修をするという目的でコンポストマイスターの会が結成されました。このような会が自主的につくられ、活動されることは、知事の言われるごみゼロ社会の実現にとって大変大きな役割を果たすということになると思います。


◎環境部長(長谷川寛君) 生ごみ対策につきましての市町村についての今後の県の取り組み等を含めまして御答弁申し上げます。
 御所見のとおり、本県で発生するごみの3割は生ごみが占めております。それで、県といたしましては、生ごみの減量化と資源化対策が重要な課題であるということが現状でございます。
 このため、県内の多くの市町村で家庭での生ごみの堆肥化への支援を行っており、これとあわせて、県においても、生ごみ堆肥化施設への支援として、生ごみ減量化促進事業を20市町村で実施しているところでございます。
 先ほどお話がございましたように、ごみ減量化の促進事業の補助金の実績でございますが、15年度の桑名市、それから、13年度の飯南町でそれぞれ事業を行っておりまして、それぞれの実績が上がっています。飯南町におきましては、町内の家庭で排出される生ごみを各家庭で衣装ケースを使用して1次処理を行って、それら1次処理後、堆肥を一括して堆肥舎にて完熟処理して完熟堆肥を製造するというようなことでの実績が上がっておりますし、桑名市におきましては、市内の各家庭で排出される生ごみを各家庭で衣装ケース等を利用して1次処理を行って、それを1次処理後、堆肥を一括して、またこれも堆肥舎で完熟処理するということで、これも15年度からですが、非常に実績が上がっておるところでございます。
 それで、環境部といたしましても、来年度でございますが、平成16年度は重点プログラムのごみゼロ社会実現への支援モデル事業の一つといたしまして、さらにこのごみ減量化事業を発展させるような方向で、市町村が住民、事業者、NPOと協働で実施するような生ごみのリサイクルに対する支援策が実現できるように今鋭意検討して、整理しておりますので、御理解願いたいと思います。


平成20年第1回定例会

◆ 28番(藤田泰樹君)
 英虞湾のほうでの成果を利用して伊勢湾へと展開をされるというふうに今お伺いをいたしました。確かに、伊勢湾という広い海域になりますと、例えば、しゅんせつなんていうことになったら大変なことになるわけですよね。英虞湾でもすごいお金がかかっているわけです。これを伊勢湾で展開をするということは大変です。
 このヘドロ対策として、再生会議の中では、いわゆるヘドロの上に砂をまいて、覆砂というんですけど、それをして埋め込んでしまうということが検討されているということも伺いました。しかし、この方法というのは、ヘドロを隠すだけで根本的な解決にはならないわけですね。今も研究結果を利用してということでいろいろお話しいただきましたけれども、やっぱりヘドロを消してしまわんことには、先ほど言うた貧酸素水塊なんかは必ず発生をしてくることになってしまうわけです。だから、このことがまず一つ非常に大事になってくるだろうというふうに考えております。ぜひ、このことについては研究を深めていただきたいというふうに思います。
 突拍子もない話だというふうに聞かれるかもわかりませんけれども、ヘドロというのは、もともとは、要は死骸と泥ですからそんなに害はないわけですね。したがって、海の水をかき混ぜてやるということも一つ方法だと思います。例えば、台風のときなんかに海の水がかき回されることによってヘドロが減るというようなことも言われております。
 だから、根本的に今非常に問題になっております下水処理場の処理水、これは、今、沿岸のところへ放出をしておることで、沿岸部の水産業に影響があるんじゃないかということで今調査なんかも行っていただいていますけれども、こういう課題もあるわけですよね。この排水をそのままパイプで、いわゆる海の底のほうへ持っていって噴き上げてしまう、そして自然浄化を促す、こういうような方法もあるんじゃないかというふうに思っています。したがいまして、こういう観点も含めてぜひ研究を進めていただきたいというふうに、これは要望で結構です。お願いをしておきたいというふうに思います。
 それと、もう一つは、今、干潟の造成というお話が出てきました。実は、三重県内の伊勢湾内に残された干潟というのは限られたものになってきております。先ほども、私がクリーンキャンペーンに参加していると申しました高松干潟なんかも、その残された非常に少ない干潟です。実は、四日市港管理組合の関係で行きますと、あそこに霞4号線を引っ張るので非常に悩ましいところもあるわけですけれども、ぜひ、あそこの海流を変えることのないように整備をしていただきたいというふうに思っておるわけですが、あそこでも、実は、昨年ですかね、高松干潟の場合は、干潟の前にもう一つ浅瀬があります。ここにハマグリがわいたんです。地元の人たちが喜々としてたくさん集まってきてとってみえました。こんな干潟もまだ残っているんですよ。でも、これを今後きちんと残していくというのは大変なことだと思います。

 今、楠の吉崎海岸、ここにも干潟がありますけれども、これが南部下水処理場の関係で干潟が減るんじゃないかということを私はすごい心配をしております。裏腹なところがあるんですよね。だから、つくれるところにはこういった干潟をぜひ造成していってほしい。それと、今、多くの方々が川を浄化しようということで、例えばEM菌を投入するなどの取組をしてみえますけれども、こういった問題についてもぜひ積極的に三重県としてかかわっていっていただきたいというふうに思います。
 それと、二つ目、これだけ質問します。陸域からの汚濁負荷の軽減について、先ほど浄化槽の問題をお伺いいたしました。実は、浄化槽は法定点検が実施をされているということなんですけれども、実施率が20%前後だということを伺っております。何としても厳しいなというふうに思います。これの一番根本になってくるのが浄化槽の数の問題だと思います。

平成24年6月18日 環境生活農林水産常任委員会 予算決算常任委員会環境生活農林水産分科会 会議録

〇吉川副委員長
もう一つは、各民間やら地域の活動で河川をよくしましょうといってEM菌を流したりいろいろな活動を善意でやっておみえです。片や三重大学のかつてのラボでの実験で、EM菌については余り効果がない、富栄養化を進めるとかいって、そのほかのにおいとり以外の効果は期待できないという報告もあったと思うんですが、そういう中で市民活動がやっているときに、今富栄養化とかいう話をこの項目で進めるに当たって、どういう県としてのスタンスをお持ちなのかがちょっと見えてないんです。それを教えてほしいのと、同じく関連して、御承知のように英虞湾なんかで干潟の回復も農林水産部の方でやっておみえなんですが、干潟を回復させる場所、あるいは新たに作れる場所、あるいは保全していくような場所とかいった視点で戦略的に環境生活部が考えてやってみえるのか。今水質の数値的な規制とか総量規制の視点はここに数値で上げていただいてあるんですが、その辺をお教えいただきたい。
〇岡本次長
 それからもう一つ、EM菌の話でございますけれども、実は平成15年から17年にかけまして英虞湾で調査を行っております。結果といたしましては顕著な効果が見られなかったというような結果が出ておりまして、ただ、そういった有用微生物につきましては条件によって効果というのはなかなか定まりませんので、結果的にはちょっとわからなかったというような結果報告をしております。そういう状況でございますので、そういったものを県として活用していくといった点につきましては現在考えていないような状況でございます。
〇吉川副委員長
 それから、EM菌の話も、私は賛成とか反対じゃなくて、人によれば富栄養化を進めるという害の報告もあるという中で、それをどう位置づけておみえなんですかということをお聞きしたかったんです。ちょっともう一度再質問で。
〇岡本次長 EM菌のことなんですけれども、例えば自然の状態の中にそういうのを置くことによって、逆に自然破壊になるんじゃないかとか、逆に富栄養化になるんではないかというような、そういった意図の御質問だと思うんですが、ただ、さっき言いましたようにEM菌の効果についてもまだなかなか私どもとしても実験もやったけど検証はされてないという部分と、それと逆の効果についてもデータ的に承知してない段階ですので、この場でそのことについてこうだとかいうお答えはしにくいというような状況です。

平 成 2 5 年
三重県議会定例会会議録
第 29 号
○平成25年11月28日(木曜日)

○7番(石田成生)
続いて、有用微生物群の行政事業での活用についてお尋ねをいたします。
ウィキペディアによりますと、その一部、抜粋して説明しますと、有用微生物群は通称EMと呼ばれ、1982年に琉球大学農学部教授比嘉氏が農業分野での土壌改良用として開発した微生物資材の名称であると、そこでは解説されております。乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とする微生物の共生体とされて、農業、畜産、水産、環境浄化、土木建築など様々な分野に利用されていると、主張されていると、ウィキペディアは、こういう表現がされております。EMとは、比嘉教授の開発した微生物資材の呼称であります。
植物に病害が発生すると農薬をまき、動物が病気になるから抗生物質を与えると。それから、池ではヘドロが発生するからしゅんせつや池の破棄を行うなど、多くの地域で環境が、これまでの対症療法的な問題解決の手法を続けると環境破壊が進んでいくということを書かれております。
大半の場合、その問題の原因には微生物が関係しておって、悪玉菌と呼ばれる微生物の多くが有機物を腐敗させ、環境を悪化させているとされております。しかし、そこにEMを投入すると、有機物が腐敗しないばかりか発酵によって様々な抗酸化物質や養分がつくられて健全な環境を生み出し、植物や動物などに利用されやすい形になると主張されております。
この技術を用いた結果、農業では植物自体が健康に育つことで病害を克服する、畜産では動物の健康状態が改善される、ふん尿の悪臭がなくなる、水産ではヘドロや病害が発生しないといった現象が起こると主張されております。これ、いいところだけ抜粋して言っているように思われますが、客観性も持たせないけませんので、ウィキペディアの中には批判的な意見も書かれていることを申し上げておきます。
先ほど申し上げましたように、従来の対症療法的な問題解決で多くの地域に環境破壊を起こしてきたというところを自然な形に改善しましょうということを申し上げたいわけなんですね。費用もそこで比較もしていただきたい。
河川管理においては、コンクリートの三面張りではなくて、また、その都度のヘドロしゅんせつではなくて、微生物を使って本来の自然な形に戻して管理をしましょうと。学校のプールの水の利用や、また掃除、冬の間のプールの水は、夏の間はちゃんと管理してきれいに、当然、子どもが泳いだりしますから管理されておりますが、冬はほったらかしで水も腐っていくわけです。
その水は災害時に利用することもできませんし、次のシーズンのための掃除も汚れ取りの薬剤をまかなきゃ取れないですね。すると、排水したときに河川を汚してしまっているという結果があります。
効果を出した有名な例として、四日市市の阿瀬知川の例を紹介します。
(パネルを示す)阿瀬知川というのは、この真ん中を通っているブルーの部分が阿瀬知川で、生活雑排水によって随分汚されてきたという経緯があります。右上の写真がもっと大きくするとこれなんですけれども、(パネルを示す)この写真であれが汚れなのかヘドロなのかどうか、ちょっと見られた方は確認しにくいかわかりませんけれども、ヘドロがたまっている状態がこれであります。
その阿瀬知川にボランティアとか地域の人たちがEM菌を培養した液をこのように入れると。(パネルを示す)これもそうですが、(パネルを示す)このように皆さんの、地域のボランティアの手によって入れられていくと。
そして、EMだんごといいまして、(パネルを示す)土もまざっておりますが、EM菌とかぼかしとか、こういうだんごをつくって投入をしております。 そうすると、汚れていた川がちょっと、やや透明に、だんだんと透明になっていって、水草が生えて見えてくると。(パネルを示す)このようにきれいな水になって魚の群れも見れるようになると。(パネルを示す)これが四日市市の阿瀬知川。
当時の新聞では、こういう結果が出てくるのに大体6カ月という報道がなされておりましたが、もうちょっと長く見ても8カ月ぐらいでこういうような結果が出たというような報道もなされておりました。
ついでに、伊勢湾の浄化の活動も紹介をします。
(パネルを示す)これは四日市市の磯津というところの漁港で、もともとこのコンクリートの器は魚を入れるためのものですが、ここを使ってEM菌を培養しているところの写真です。(パネルを示す)そして、その培養したEM菌を四日市漁港に流しているという写真です。(パネルを示す)そして、船にも積みまして、ちょっと沖へ出かけて、やや沖で流していると。
ちなみに、顔の見えていない、麦わら帽子をかぶった男性は私の父親でありまして、もう今亡き父親なんですが、こっちを向いて写っておればいいのに何か向こうを向いて写って、私の父もやっておりました。
それから、四日市港あたりにも入れています。(パネルを示す)これ、四日市ドームの海側なんですが、年に1回、海の日あたりにEMだんごとかを投入しております。(パネルを示す)これが四日市ドーム側から撮った写真であります。
ざっとビジュアル的に紹介をさせていただきましたが、EM菌の活用については過去の県議会の会議録にも登場してきております。平成20年にも会議録に出てきておりますし、平成13年3月には当時の北川知事が、「微生物を活用した環境保全技術は、環境にとってやさしい手法であることから、今後の環境保全の有効な技術として期待されるところであり、平成13年度から有用微生物群を用いた汚泥の分解や、水質改善等に関する試験研究に取り組み、環境浄化に及ぼす影響について検証していくこととしています」とあり、この有用微生物群を用いた汚泥の分解や水質改善等に関する試験研究に取り組み、環境浄化に及ぼす影響についての、その検証というのが、県費を投じて英虞湾で実験されております。
平成18年10月にまとめられておりまして、これは、実験のフィールドは志摩市の2地区。この調査レポートのまとめが59ページにあります。水質については変化は確認できなかったと、残念ながら確認できなかったとあります。
そして、底質、底の土については、腐敗、還元性、悪臭の指標であるAVS及び汚濁指標であるCODに減少傾向が確認され、地域漁業者に対する聞き取りにおいても、アマモが増えた、悪臭がなくなったという回答がありました。そして、一定の効果ありと推定がされます。
このような報告がなされていますが、さて、この調査結果をどのように捉えておみえですか、お聞かせをいただきたいと思います。
そして、科学的根拠とか数値的根拠に基づかないとなかなか税金は使いにくいというのが大方の行政の姿勢であるのはわかってはおりますが、人の生活の歴史とか人の食の歴史を考えてみると、海の幸、山の幸、初めて口にした人は科学的根拠も数値的根拠ももちろん持ち得ないまま口にして、おいしいと感じて、そのまま現在まで食材として、食文化として伝えられてきているものもたくさんあります。中には、そういうチャレンジャーは命を落とす人もひょっとしたらいたのかもわかりませんが、現在まで伝えられているものはおいしくて安全なものだということが言えるわけです。
最近随分話題にもなっておりますけれども、今日の食の安心・安全には科学的根拠や数値的根拠が求められていますが、そういう根拠を示すことが可能になったのは、歴史上はつい最近のことであります。
私が言いたいのは、有用微生物群の活用も何が根拠かというと、もう見たままが根拠ではないか。そう理解して取り組んでいただいたらどうかなと、こういう意見を申し上げておいて、それについての御所見をお聞かせください。先ほどの写真で父親もやっていましたから、私の父の遺言だと思ってお答えをいただけるとありがたいなと思います。御所見をお聞かせください。
○環境生活部長(竹内 望) 有用微生物群の件について御答弁を申し上げます。
議員からもお話をいただきましたけれども、平成13年度から平成17年度の5カ年にわたりまして、英虞湾のほうで、有用微生物群を利用いたしました水質、底質等に関する実験、調査を実施したところでございます。
まず、水質の改善については、有用微生物群による効果は認められませんでした。
次に、底質につきましては、2カ所調査を行ったうちの1カ所で、お話がありましたように、腐敗、還元性、悪臭の指標でありますAVS(酸揮発性硫化物)及び有機物による汚濁の指標でありますCOD(化学的酸素要求量)に減少傾向が認められるなど、一定の効果はあると推定をされているところでございます。
一方で、この調査結果の中では、有用微生物群に限らず、微生物にはその特性を発揮するための最適な条件があって、微生物を活用した改善対策はそれを活用するフィールドの条件に左右されるということもまとめられているところでございます。幾つかパネル等でお示しをいただきましたけれども、その場合、有用微生物群と河川等の条件がうまく適合した可能性はあるのかなというふうにも思います。
一方で、有用微生物群の環境改善効果につきましては、肯定的な意見、否定的な意見の両論がございます。科学的な知見、根拠が不十分な状況にあるというふうに考えております。また、環境改善に効果を発揮するためには、先ほども触れましたけれども、そのフィールドに適合するかどうかも一つのポイントになると思われるんですけれども、これにつきましても科学的な知見が不十分な状況にあると思っております。いずれにいたしましても、引き続き知見であるとか事例の蓄積に努める必要があるというふうに考えております。
なお、水質の改善に向けましては、やはり陸域からの負荷の削減というのが重要であると考えておりまして、引き続き、工場、事業場の排水に対する規制であるとか、市町との連携による生活排水対策等に取り組んでいきたいというふうに考えております。
以上でございます。

○7番(石田成生) 環境生活部長にお答えをいただきましたが、県がやっている事業に向けて有用微生物群を用いたらどうかと思うところは答弁を求めませんけれども、河川管理とか、あと、実際に学校のプールの清掃なんかにも使っているところ、ありまして、効果というのは、水が腐らないとか、掃除をしやすいとか、臭くないとかというのは実際に出ているので、環境生活部長のお答えでは条件が合ったと。なかなか相手も生き物ですから、この有用微生物群とその現場の環境の相性というのもあるかわかりませんが、いずれにしても、いい結果が出ている、その結果を求めて相性を探していけば、これはもうええ話で、ぜひ今後も研究をしていただいて、河川管理もコンクリートで固めるんじゃなくて、もともとの昔の川で、土があって、砂があって、植物が生えて、魚がいて、虫がいてというような、それが望ましいと思いますので、ぜひ引き続き御研究をいただいて、有用微生物群等を活用した自然な形での河川管理等を探っていただくように要望をしておきます。よろしくお願いしたいと思います。

  • 最終更新:2015-04-30 18:27:08

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