上尾市

上尾市議会とEM

平成17年  3月 定例会
◆ 17番(畠山稔議員)
  次に、水質浄化についてお伺いをいたします。さて、EM菌を使用することによる水質浄化が今話題になっています。EM菌の活用については、我が党の武藤政春議員が以前に質問しております。引き続き継続質問させていただきます。EM菌とは、乳酸菌や酵母菌、光合成細菌など自然界の微生物の中でも人間に有用な微生物菌群で汚れた腐敗菌をきれいにする働きを持っております。生ごみを従来のコンポストを利用して処理する方法とEM菌を用いて処理する方法の最大の違いは、コンポストは腐敗させて堆肥をつくるのに対して、EM菌は発酵させてつくる点です。生ごみを腐敗させると有毒ガスが発生されることもありますが、発酵させる場合はごみのにおいもほとんどなく、堆肥をつくることができます。EM菌は、比嘉照夫琉球大学農学部教授によって発見されました。

  さて、上尾市においてもEM菌の活用を普及している団体が複数あります。その一つ、環境浄化を進める会、あおばという環境ボランティアグループであります。お伺いをし、活動状況を聞いてみました。事業としては、鴨川にEM菌だんご、これ元気玉と通称言っておりますが、月1回投入をし、水質浄化を図っております。池にEM菌活性機を投入して水質浄化を図っております。これ上尾ではなくて大宮と聞いております。それから、小学校のプールへのEM活性機の投入、これはもうすでに上尾小学校、大谷小学校、桶川朝日小学校、大宮島小学校、大宮小学校、大成小学校の計6校について実施済みとのことでございます。また、学校トイレのにおい消し浄化についても、大谷小等で行っております。そのほかに各地でのセミナーを実施し、EM菌活用について普及事業を行っております。この団体からの要望といたしましては、各家庭に広げていきたい。現在EM菌を購入して活性機をつくっているが効果であり、ボランティアグループで行っているが、今の事業で、現状で手いっぱいの状況になっているそうです。また、EM菌の液をつくる機械が必要だとのことです。このようにボランティア団体だけではおのずと限界もあります。

  そこで、上尾市がEM菌活用による環境浄化にボランティア団体と一緒に以下の点について取り組んでみてはどうでしょうか。鴨川、芝川等河川浄化、丸山公園池の水質浄化、学校のプール、トイレについて、各家庭よりの排水浄化、ふろ、洗濯水、その他です。それから、生ごみから有機肥料をつくってみてはどうか。農業、それから健康増進等々あると思います。行政とボランティア団体で協力しながら、市民が必要とするEM菌を広く自由に使えるように常に用意できる体制を整えてもらいたい。EM菌の原液は、EM菌活性液培養装置、EMオートという機械でつくられます。よって、上尾市がこの機械を購入していただき、行政、地域ぐるみの環境浄化に取り組んではどうかお伺いをいたします。


◎ 環境経済部長(島田弘治)
◎環境経済部長(島田弘治) 畠山議員さんの2番目のご質問、鴨川水害防止と水質浄化の中で、EM菌による水質浄化につきましてご質問いただきましたので、お答え申し上げます。
  台所、ふろ、それから洗濯水等の生活雑排水や工場排水等の未処理水が水質汚濁の大きな原因と考えられております。このようなことから、市では公共下水道の整備、小型合併処理浄化槽の整備や設置費用に助成制度などを取り入れまして水質の汚濁防止に努めているところでございます。
  また、市民の皆様には、広報を通じまして日常生活から出される生活排水が河川の水質汚濁の大きな原因になっていることを呼びかけ、油の処理方法や野菜くずの取り扱い方法などをお知らせし、市民の皆様の協力が何よりも大切であるとお願いをしているところでございます。

  ご質問の中でお話もありましたが、平成14年12月議会におきまして武藤議員さんから、市民グループの方が鴨川にEM液とヘドロを混ぜてつくった泥だんごを川に投入した結果、悪臭が減った、水の透明度がよくなったなど水質の浄化に効果が表れたとの実施例をいただいたところでございます。

  EM菌を活用することによりまして、有機栽培の農産物生産、生ごみの堆肥化、黒カビの除去、河川の浄化、家畜のふん尿の無臭化、さらにくみ取りトイレの無臭化に効果的だと言われております。近隣では、北本市が平成14年4月から市の障害者福祉施設あすなろ学園でEM活性液製造機を購入し、そこでつくられるEM活性液による小・中学校のプール清掃であるとか、市内で販売することで各家庭でも活用され、水質の浄化に努めていると伺っております。

  さらに、戸田市におきましても平成14年5月からEM活性液製造機を購入し、清掃施設内に設置いたしまして、NPO団体に無償で貸し出し、水質の浄化に取り組んでいると伺っております。

  また、上尾市におきましても、社会福祉法人上尾あゆみ会上平作業所でEMぼかしを手作業で、月平均30個程度製造して、市役所の地下の売店など市内三、四カ所で販売をしております。今後一般家庭や工場等から排出する処理水の初期の改善方法の一つといたしまして、このEM菌の活用を前向きに検討してまいりたいと考えております。ただ、このEM活性液製造機の設置場所あるいは貸し出し方法、管理コストの問題など課題も若干ございますので、市民団体の方々とよく話し合いをしながら、実施に向けて取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。


◆ 17番(畠山稔議員)
  それから、EM菌による水質浄化についてでございますが、ただいま実施に向けた方向で調査研究をしていただけるとのご答弁をいただきました。ありがとうございました。取り組み方法等については、今後市民団体など協議が必要でありますが、ぜひ将来的EM菌活用による環境浄化にまちを挙げて取り組みができますようにお願いを申し上げたいと思います。

平成17年  6月 定例会
◆ 17番(畠山稔議員)
  第4点目でございます。EM菌活用についてお伺いします。3月議会に引き続き一般質問させていただきます。この間で市内小学校2校、上尾小学校、大谷小学校のプール閉鎖時にEM菌を散布していましたものを、過日プール掃除を行い、それに立ち会ったのでご報告いたしたいと思います。

  小学校における実施状況でございますが、一つは、上尾小学校について、ことしで2回目でございます。EM菌を散布したのは、昨年の9月とことしの4月の2回でございます。量的にはおのおの200リッター、ドラム缶1本ぐらいです。プール掃除の結果、これはビオトープというかプールの中に周りの落ち葉が多く入っておりまして、トンボやいろんな水虫というのでしょうか、などのヤゴがいっぱい生息しておりまして、子どもたちは自然観察に夢中であります。落ち葉やごみを全部取り除いてからプール掃除を開始いたしました。1年目より2年目の方がヤゴが多く発生したと伺っております。プールの底とか側面等もきれいに掃除ができました。

  それから、もう一点は、大谷小学校、ことしは1回目の実施でございますが、EM菌の散布、ことしの1月、それから4月、2回行いました。おのおの200リッターでございます。プール掃除に関しては、プールの底面はきれいだが、側面が少し黄色みがあった。ブラシで除去。EM菌散布期間が短かったためと思います。掃除等については容易に行っております。

  EM菌の効果を見ると、1、プール水のにおいが少ない。これは水質浄化のため。2、プール掃除が容易だ。これはプールの下に土ぼこりが残るわけですけれども、量が少ない。それから、プール面へのこびりつきがない。環境への負荷が少ない。洗剤等を使用しないで掃除やっております。それから、炭酸使用はしないということになっております。それから、生物、環境に関する教育に役立つ。先ほど言いましたビオトープ状況になって、いろんなトンボなどのヤゴがいっぱい生息している状況でありました。

  さて、この活動は、3月議会でも紹介しましたが、環境浄化を進める会、青葉というボランティアグループの協力のもとで実施しております。小学校のプールやトイレにおけるEM菌の活用をさらに拡大すると同時に、河川浄化への活用を図るべく、丸山公園の池でのEM菌の有効性について、調査研究をご提案いたしたいと思います。効果を確認後、早期にEM菌の本格導入を図っていただきたくお伺いをいたします。

◎環境経済部長(武藤昭夫) それでは、畠山議員さんの4番目のEM菌活用についてのご質問をいただきましたので、お答えをさせていただきます。

  平成17年の3月の定例議会におきましても、EM菌による水質浄化についてのご質問をいただき、現在調査研究を継続して進めているところでございます。EM菌の活用は、畠山議員さんのご質問の中にもございましたが、プールへの活用、水質浄化への活用以外にもさまざまな活用例がございます。担当課では、戸田市のEM菌の活用先進事例について視察をさせていただきました。EM菌製造機の導入の経緯、導入費用、維持管理費用、設置場所、活用実績、さらには効果等について確認をさせていただいたところでございます。今後も継続いたしまして、他の活用先進事例を検討する予定でもございます。

  また、EM菌につきましては、その有効性が叫ばれている一方で、反対の意見があることも事実でございます。また、水質専門家による科学的な有効性につきましても、確認されておりません。しかしながら、いろいろな意見がある中、市といたしましては関係部署と調整を図りながら、またご提案にありました丸山公園の大きな池の方ですと、なかなか効果が分かりませんので、小さな池の方におきまして、EM菌団子を用いた水質浄化実験を行い、水質の変化や透明度等その有効性を見きわめ、良好な結果が得られれば、時期を見て導入をしていきたいというふうに考えてございますので、ご理解のほどをお願い申し上げまして、以上答弁とさせていただきます。

◆ 17番(畠山稔議員)
  最後になりますが、EM菌活用について、丸山公園の池で調査研究をしていただくということでございます。本当に自然環境保全あるいはいわゆる環境保全という観点から、広く使えればいいなということと思いますけれども、まず学校で行って、池で行ってということで、結果を着実に出す中で、導入についてどのようにするのか、今後またご検討のほどをよろしくお願いしたいと思います。

平成17年 12月 定例会
◆ 17番(畠山稔議員)
◆17番(畠山稔議員) それでは、第1点目といたしまして、生ごみのたい肥化についてお伺いいたします。
  焼却ごみゼロを目指し、ダイオキシンの発生を極力抑制することが地球環境保全にとって最も大切なことであり、今求められております。世界を見渡しても、地球温暖化傾向が顕著に見られ、各地で水害など異常気象現象が多発しています。日本国内でも、ことし京都議定書が締結され、地球環境に対する意識が高まりを見せており、各自治体において独自的な取り組みがなされております。上尾市においては、資源循環型社会を目指し、ごみの分別収集に取り組み、リサイクル活動を積極的に推進してきております。特に地域リサイクルが活発に行われており、年々回収量も増加傾向にあります。また、近年集積所回収も行っており、全市的なリサイクルに取り組んでいることは、環境保全から大変すばらしいことと思います。現在の分別収集法は、家庭ごみの中に生ごみが一緒に含まれております。分別はされていません。生ごみの発生量も大変多くあり、可燃ごみの二、三割を占めるとも言われております。この生ごみを分別収集し、たい肥化が図れれば焼却ごみが減り、環境にも優しく、資源リサイクルされ、すばらしいまちづくりができると思います。

  過日、7月30日土曜日ですが、茨城県取手市にありますNPO法人緑の会、代表者、恒川敏江理事長、視察のため訪問しました。ここでは、回収した家庭ごみをEM菌を使用し、たい肥化しているところでありました。この会の発足は、平成6年4月から始めたEMによる生ごみ処理の普及活動に当たって、自家利用できない人のために始めた回収活動が原点で、会員の献身的なボランティアにより、以来週1回の回収を継続し、モデル世帯を徐々に拡大し、そして取手市が進めている資源循環型社会実現の重要施策の一つとして検討され、モデル事業として決定されたそうです。この事業の概要は、期間5年間でありまして、平成14年から18年までということです。その後はどうなるかというのは、まだ分かりませんが、実施世帯数が現在で920世帯、PR活動としては市主催の説明会年4回開催している。無償配布、容器1個、生分解性プラスチック袋、これはトウモロコシ原料でつくってある透明な袋、これ週1枚、それからボカシ1キログラム入り月に1個。排出方法としては、週1回決められた日に指定袋に入れた、指定袋というのは先ほどのトウモロコシ原料のものですね、指定袋に入れたボカシⅠを、指定場所の指定容器に入れる。回収は、1トントラック2台。人員は、シルバー人材センターから4名の派遣がされて、作業を行っております。たい肥化作業については、本当に簡素な工場の中でたい肥化作業が行われておりました。ちょうど見学している最中に、生ごみを回収してきた1トントラックが帰ってきました。すぐトラック2台からペール缶をおろして、たい肥化作業に入りました。至って簡単な作業であり、短時間で終えました。

  説明いたしますと、回収したEM入り生ごみを、袋をペール缶から取り出して、中身を確認します。異物が入っているかどうか確認します。その後、粉砕機に入れて袋を破って、そこに水分調整剤、これもみ殻たい肥を使っていましたが、あるいは戻りたい肥をまぜて、それをパレットに入れて保管する。要するにごみを、袋を破って、もみ殻と一緒にかきまぜて、パレットで保管するという簡単なものでした。保管期間は、夏期4から5週間、冬期6から7週間で、そのまま発酵、乾燥させるものでありました。つくられたたい肥はビニール袋に梱包され、会員や市民の方々に安く譲られておりました。以上が取手市の生ごみのたい肥化についてであります。

  また、この件とは別に、先ほどお配りいたしました資料につきまして説明をさせていただきたいと思います。上尾市でも、環境浄化を進める会、青葉が中心になって、EM菌を活用しての環境問題に取り組んでおります。市内小学校においても、上尾小学校、大谷小学校2校で実施しております。この表は、上尾小学校でのEM活用を取り入れた環境教育の取り組みの状況を示しているものであります。これを見ましても、上尾小学校の環境教育として三つに分けられておりますが、EM活用、それから授業、授業も全教科、総合的な学習の時間、それから環境の三つに分けてあります。EM活用を取り入れた環境教育の取り組みの内容が、これを見てもよく分かると思います。

  このEM活用について見ますと、書いてあるとおりなのですが、どういったことをやっているか。プールの浄化、これプールの壁の浄化、プール清掃時に薬剤散布なし、いわゆる清掃が簡単で短時間で終わるということですね。これは以前にも報告をさせていただいております。それから、廃油石けん手づくり、これは廃油リサイクル、地域の方のご協力を得て、EM菌を入れてつくります。トイレなどで使用し、掃除、におい消し効果があります。それから、ヤゴ救出と書いてありますが、EM菌を入れたプールの水、冬の間は使わないわけでありますけれども、プールの水交換をやるときに、ヤゴが100匹この間のやつでいたと言っております。トンボですね、大きなトンボでしたけれども、トンボのヤゴです。自然観察ができるということで、そのほかにもプールの中に水生昆虫が多くいて、観察ができるということです。それから、EM培養液、これは自分たちでEM培養液をつくって、ペットボトルで発酵させるということをやっております。どういうところに使用しているかというと、先ほどのプールに投入、あるいはまたこの間も、前々回だったでしょうか、丸山公園のあひるが池の水質も悪いということもありまして、そこにも上尾小学校でつくったペットボトルでEM培養液が、子どもたちが行って投入されているという状況であります。それから、学校の池、小学校の入り口のところにちっちゃな池がありますが、そこに入れている。いわゆる水質の浄化、あるいはヘドロの除去、あるいはプール掃除等が簡単になると、いろんな使うことによっての効果が出ております。それから、たい肥づくり、これは今であれば落ち葉、どこの学校でも落ち葉の処理が困っていると思いますし、学校に限らず上尾市じゅうの木から落葉樹、葉っぱが落ちるわけなので、かなりの量になると思いますが、落ち葉それからせん定枝、あるいは雑草、草類ですね、あるいは生ごみということで、たい肥をつくっております。ことしは見に行ってきましたけれども、たい肥を増やそうということで、たい肥置き場を学校の隅々に多くつくっておりました。それから、地域ボランティアにつきましては、これは環境浄化を進める会の青葉等々協力し合いながら、この廃油石けんを利用して校内のトイレ掃除等を行っているということです。こういったことが、EM活用によって行われている。
  この活用が授業でどのように生かされているかというと、もちろんこういった体験も生かされますけれども、ここに書いてありますように、これ1人1鉢栽培と書いてあります。6年生は大菊をつくる、5年生は稲、4年生はヘチマ、自分たちでつくったたい肥を利用して、校舎内の畑でこういったものをたい肥として使っている。また、校舎に行ってみますと、あらゆるあいているところに畑がいっぱいつくられております。これも、たい肥を利用しての野菜づくりを一生懸命やっているということで、体験教育にも力を入れていたということです。それから、緑のカーテン、ヘチマで教室温度を下げるということも、このたい肥を使ってやっております。なかなか扇風機が買えないというようなことを言っていましたけれども、そういった温度を下げる効果が多分にあるわけでございますので、そういった活動をやっている。
  また、環境の方を見てみましても、花壇整備、それから温室とヘチマ、あるいは節電、これはむだなエネルギーを使用しないということでの節電にも力を入れているようです。それから、PTAリサイクル活動ということで、リサイクルでの資源化。それで、その真ん中の下に書いてありますが、特別活動で環境整備と書いてありますが、各委員会が設置されて、子どもたちが中心となって組織立った環境教育が行われているということで、一連のこのフローを見て、大体お分かりになると思います。これらを見ると、水質浄化、プールの水、トイレの排水あるいは池の水等々の水質浄化、それから大気浄化、当然焼却が少なくなりますので大気浄化、たい肥づくり、資源リサイクル、自然観察など、一連の環境教育を通じていろいろなことが学べる大変すばらしい取り組みであると思いましたので、紹介をさせていただきました。それでは、以下に何点かについてお伺いいたします。
  1、現在のごみの発生量とその内訳について。
  2、リサイクル活動の進ちょく状況について。
  3、分別収集法について。

  4、ごみ減量化をするための今後の取り組みについてどのように考えているのか。また、モデル事業の一つとして、EM菌で生ごみのたい肥化について検討していただきたく、お伺いをいたします。

  5、小・中学校の環境教育の一環として、EM菌の活用の考え方についてお伺いをいたします。

◎ 環境経済部長(武藤昭夫)
  続きまして、5点目のごみの減量のモデル事業としてのEM菌を使った生ごみのたい肥化についてでございますが、生ごみのたい肥化につきましては、平成13年5月に食品リサイクル法が施行されたことなどから、現在食品関連事業者等から収集された食品廃棄物は、そのほとんどがたい肥化を中心として資源化されていると聞いているところでございます。このことから、市といたしましても焼却処理をしておりました生ごみにつきましても、ごみの減量化の対象とすることが望ましいと考えておりますことから、ごみ減量のモデル事業の一つとして、ご提案をいただきましたEM菌を使用したたい肥化を含め、今後研究をしてまいりたいというふうに考えてございますので、ご理解をお願い申し上げます。

◎ 学校教育部長(井川隆)
それでは、続きまして畠山議員さんから大きな1番、6点目になるかと思いますが、小・中学校における環境教育の一環として、緩やかな資源循環型社会を目的としたEM菌活用についてのご質問をいただきましたので、お答え申し上げます。

  議員さんのお話にありますEM菌を活用した小学校の取り組みについてでございますが、市内の小学校におきましては環境教育の一環として、EM菌を使った独自の取り組みを行っている学校が2校ございます。ただいま畠山議員さんより、上尾小学校の実践事例を詳しくご説明いただきました。本当にありがとうございます。市内の小・中学校の中でも、上尾小学校においては先進的な取り組みを行っている学校の一つでございます。重複しますが、具体的な取り組みといたしましては、プールの水質浄化を目的として、EM液を水泳指導が行われない期間に散布することにより、藻の発生や悪臭の発生が抑えられ、プール清掃の折にはプールの底にコケ等が生えておらず、ぬめりがないため、短時間で安全に清掃作業を終えることができたと伺っております。また、小学校の4年生を中心に総合的な学習の時間の中で、EM菌を入れた米のとぎ汁発酵液をプールや校内の池に散布して水質浄化に取り組んでおります。さらには、ボランティアの方々のご協力をいただき、トイレや流しにEM液を散布したり、EM菌入りの廃油石けんを便器の中に置くなどして、においや汚れを取り除いていると伺っております。

  こうした取り組みにつきましては、教育委員会が実施する環境教育の研修において、各学校にこれまで以上に積極的に紹介してまいりたいと考えております。なお、EM菌の活用につきましては、まだ科学的に十分検証されていない部分もあると聞いております。今後の検討課題としてまいりたいと考えております。これからも教育委員会といたしましては、環境に対する感受性を豊かにして、自然への畏敬の念を醸成し、生涯にわたって環境保全に努めようとする児童生徒の育成を推進してまいりたいと考えております。どうぞご理解のほどよろしくお願いします。

◆ 17番(畠山稔議員)

 まず、第1点目の生ごみのたい肥化についてでございますが、先ほどのご答弁を聞いておりますと、平成16年度でごみ発生量が、前年対比でマイナス3.4%、2,688トンが減になっておりますということの答弁をいただきました。まさしく市民のリサイクル意識が高揚したものと思われます。しかし、依然として回収ごみ全体の90%を可燃ごみが占めている状況です。ダイオキシンの発生を抑制するためには、焼却ごみゼロに限りなく近づけることが大切であります。そのためには、集積所回収の回数をもっと増やして、効果的な、効率的な資源回収を行うことも考慮すべきかと思います。また、可燃ごみのさらなる分別回収が必要となっています。生ごみについては、今後ごみ減量のモデル事業として、EM菌を使ったたい肥化について研究してまいりますとのご答弁をいただき、ありがとうございました。ぜひ前向きな取り組みをお願いしたいと思います。また、廃食用油、庭木のせん定枝、落ち葉、雑草などについても、生ごみ同様たい肥化の検討をお願いしたいと思います。いよいよ地球環境保全について本格的に考え、実行する段階に来ました。上尾市の清掃行政全体を見直す中で、よりよい環境が維持できますように、さらなるご努力をお願いし、要望とさせていただきます。


平成20年  9月 定例会
◆ 18番(池野耕司議員)
  2点目です。ごみ減量とリサイクル推進のための市民に対する啓発活動が行われております。その一つとして、家庭生ごみの減量化の取り組みとして機器購入に対する助成制度がありますが、その制度の利用、普及状況についてお教えいただきたいと思います。

  2点目です。ごみ減量とリサイクル推進のための市民に対する啓発活動が行われております。その一つとして、家庭生ごみの減量化の取り組みとして機器購入に対する助成制度がありますが、その制度の利用、普及状況についてお教えいただきたいと思います。

◎ 環境経済部長(新井正敏)
  ご質問の2点目、生ごみ処理機の普及状況と助成状況についてのご質問ですが、この事業は平成元年より生ごみ処理機を購入した市民に補助金を交付する事業でございます。コンポスト式処理容器につきましては、1世帯当たり年度内に2器まで購入でき、機器別に購入金額の約2分の1の額を補助しており、コンポスター190型が2,600円、コンポスターD70型が2,500円、EMサポートR15型が900円の補助額となっております。また、電気式処理機につきましては平成11年度から実施しており、1世帯当たり5年間で1台とし、購入金額の2分の1の額とし、2万円を上限としています。コンポスト式は、JA上尾市各支店で補助金額分を控除した価格で購入することができ、また電気処理機につきましては、市内の事業者より購入することを条件として、購入後に補助金を交付しております。
  利用条件でございますが、平成19年度までにコンポスト式が4,750器、電気式が1,312台となっております。事業開始より19年間で4,563万7,200円の補助金の交付を行っております。また、平成19年度の実績でございますが、コンポスト式が78器、電気式が60台、131万7,500円の補助金を交付しております。市では、重要行政課題としてごみ減量化に取り組んでおりますことから、堆肥化するなどにより資源化、施設の負担軽減、処理経費の軽減に寄与すると考えておりますので、引き続き本事業の普及のため、市民への理解と啓発になお一層努めてまいりたいと考えています。



  • 最終更新:2013-11-27 08:29:27

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