久喜市(1)

久喜市議会とEM(その1)

平成 8年  第 8回定例会(9 月定例会)(旧久喜市)-09月05日-02号
◆ 12番(原進一君)
  もう一つは、さらに分別をということで生ごみの堆肥化について取り組んだらどうかということであります。つまり新たな分別を入れることによってもう一回分別、ごみ減量ということを市民の皆さんに考えていただくということでございます。生ごみの堆肥化につきましては、やり方が幾つかございます。一つは、自然堆肥化です。臼田町などで行われているような生ごみを牛ふんとまぜて自然発酵をさせるというやり方、これ一つ。あと、高速堆肥化ということで、機械によって熱をやって堆肥化をするのが一つであります。あと、ご案内のように、久喜もモニターでやっておりますが、EM等取り入れた微生物群によって堆肥化するというやり方が一つであります。堆肥化の方法については、そんなに難しい問題ではありませんので幾つかございますけれども、どれを取り上げても今後の検討課題だと思いますが、問題は堆肥化した肥料の使い道でございます。
◎ 市民経済部長(高山孝夫君)
  この関係につきましては、市長の方から行政目標といたしまして、ごみ対策を進めていきたいということで既に表明しておるところでございます。衛生組合といたしましては、平成7年度より分別の徹底による減量化大作戦を実施をしておるところでございます。ごみ減量を進める一つの方策といたしましては、自家生産、自家処理の生ごみ堆肥化について平成8年度からEMボカシの生ごみ処理容器に対してまして半額補助の制度を導入したところでございます。併せまして、既に導入されておりますコンポストへの半額補助制度につきましても、継続して行っておるところでございます。

平成 8年  第 9回定例会(12月定例会)(旧久喜市)-12月09日-04号
◎市民経済部長(高山孝夫君) 再質疑にお答えいたします。
  生ごみの堆肥化の関係でございますけれども、これにつきましては、自家生産、また自家処理方式で、コンポスト、EMボカシによる堆肥化の普及を図っておるところでございます。

平成11年  第19回定例会(3 月定例会)(旧久喜市)-03月03日-03号
◆ 11番(原進一君)
  1号炉の停止でありますけれども、1号炉を停止するためには生ごみの堆肥化というご案内でございました。生ごみの堆肥化については、実はもう2年前に坂本市長さんがパネルディスカッションに出て、堆肥化をするということを言明をしています、私ども市民運動の中で。田中市長さんにおきましても、管理者という立場で正式に堆肥化するのだということで取り組んでおりますし、事実コンポストからEMへ、そして今度は電気による分解の生ごみ堆肥化、自家生産、自家焼却という意味では進めてきたわけです。または市民農園だとかそういうところでも進めていこうということになっておりますが、これだけでは実は1号炉の停止の量が賄い切れないというのが事実なのです。100%全部なればいいですが、100%にならないと、90でもだめなのです。


平成13年  第10回定例会(3 月定例会)(旧久喜市)-02月27日-03号
◎ 市長(田中暄二君)
  次に、衛生組合における生ごみの堆肥化に向けて市として成功させるためどのような取り組みをしていくのかとのご質問でございます。さきの質問者への答弁で申し上げましたとおり、久喜宮代衛生組合における現在のごみ処理につきましては、市民の皆様の大変なご協力によりまして、ごみと資源の2分類、15種分別によりましてごみの減量化やリサイクルの推進をお願いをしているところでございます。また、コンポスト、EM処理容器、電気式生ごみ処理機の購入に対する補助制度を導入いたしまして、家庭から排出される生ごみの堆肥化を行うことにより燃焼処理するごみの排出量の抑制に努めております。衛生組合では、現在燃焼処理をしている生ごみについて、将来的には全量の堆肥化を目指しております。しかしながら、均質で価値の高い堆肥をつくるには生ごみの徹底した分別が不可欠であります。そこで、分別になれてもらうための啓発やごみに対する意識の高揚を図ることを目的に、それぞれの地域の方々のご協力のもと大型の生ごみ処理機を設置して、試験的な使用を開始をしたところでございます。設置場所につきましては、久喜市では2地区、青葉団地67世帯、上清久地区135世帯、宮代町では1地区83世帯でございます。これによりまして、これまで燃焼処理をしていた年間約58トンの生ごみが堆肥化されることになります。こうした試みは埼玉県内では初めてでありますけれども、環境への配慮と循環型社会に向けての取り組みの一環としてとらえております。私は、人類が人として存続するために環境の持つ価値を再認識し、市民や事業所などあらゆる活動主体が環境保全を自らの責務として自主的、積極的に進めなければならないと考えています。このことをお互いが認識することにより、生ごみの分別や堆肥化など資源の有効利用につながるものと考えております。いずれにいたしましても、今後ともあらゆる活動主体のご理解とご協力がなければ達成できない大変大きな問題でありますことから、堆肥化につきましては久喜宮代衛生組合と協力しつつ対応してまいりたいと存じます。

平成14年  第14回定例会(3 月定例会)(旧久喜市)-02月28日-05
◆ 9番(後上民子議員)
  それで、自分でやるのには電気生ごみ処理機だと電気料がかかるとか、EMボカシを使うとボカシ代がかかるとかというので、経費がかかってくるわけです。電気代の助成というのは難しいと思うのですが、EMボカシなんかではボカシの部分に助成をしているところもありますので、是非そういうことも検討しながら、まずは自分のところでやってもらうことが何なのかというのを工夫、研究してもらうよう市民に呼びかけていただきたいというふうに思いますので、是非これはよろしくお願いいたします。
◎ 市民経済部長(浅子秀夫)
  それから、行政の徹底分別よりも市民の方が先であろうというふうなことでございます。コンポスト、EMボカシ、電気処理機ということで、これも衛生議会の議員さんの中の要望、意見、そして市民の多くの方のご意見等をいただいた中で、そういうふうな経緯で進んできております。しかしながら、全体的なそういったものを処理するには、やはり行政として手を加えなければ処理できないものがあるわけでございます。資源の回収にしても、子供会とかいろんな形で協力いただいております。だけれども、それは一部の人であって11万市町民の皆さん方に協力していただくには、行政として手を、やはりお互いにやっていかなければいけないのではなかろうかということで、衛生議会の中でも十分論議された中でこのような形できておりますので、その点についてもご理解をいただきたいと思います。

平成20年  第9回定例会(12月定例会)(旧久喜市)-11月27日-01号
◎12番(矢野裕美議員) 平成20年10月17日金曜日、北海道津別町における生ごみ分別収集、堆肥化を視察いたしましたので、ご報告いたします。
  津別町は、人口約6,000人、世帯数2,600世帯の山間地域の町で、総面積717平方キロメートルの86%を山林が占め、林業とともに酪農が盛んな町です。平成13年から生ごみの堆肥化に取り組み、平成19年に津別町バイオマスタウン構想を策定し、環境保全型地域循環社会の構築に取り組んでいます。
  堆肥化の方法ですが、津別町の基幹産業である林業から排出される木材の残材バークを利用し、酪農において、敷きわらのかわりにバークを床に敷いて牛のふん尿とともに回収し、発酵させて堆肥をつくります。木材の廃材、木の皮などの廃材を有効活用し、酪農家にとっても敷きわらのかわりとして喜ばれており、2つの事業間で廃棄物をうまく組み合わせ、それを発酵させて堆肥をつくります。汚泥の処理も同じように処理していましたが、それだけでは経済的にコストがかかるため、事業展開を考えていたところ、一般ごみの生ごみを分別収集し、投入して処理費を町から払うことを考え、考案いたしました。
  生ごみの堆肥化処理施設工程ですが、共和堆肥センターは平成13年に稼働開始、国8割、町2割負担、5億円で建設いたしました。JAが管理委託しています山の中に最終処分場と広大な堆肥センターがありました。生ごみに関しましては、平成16年から試験的に給食センターや町営温泉宿泊施設から出る生ごみを堆肥化いたしました。それがうまくいったため、平成16年からは一般家庭に生分解性の袋の導入とともに分別収集を試験的に始め、平成17年4月から全自治会で生ごみの分別収集を開始、袋を有料といたしました。木材のバークと牛のふん尿からできた床に発酵促進剤としてHDM菌を投入、その床に収集した生ごみを粉砕してまぜ込む。1週間に2回の収集のため、3日ほどですべての床をコンポストターナーという機械を使って切りかえしますが、そのときにはすっかり生ごみは消えてしまっています。臭気も全くなく、それぞれのブースで生ごみを入れたばかりのものと発酵が終わって寝かしてあるものなどが山になっていましたが、水分が流れ出たりすることもなく、ごみが消えてしまうため、どんどん量がふえてしまうこともありませんでした。
  久喜宮代衛生組合において10月から試験的に始めたHDMシステム、生ごみ堆肥化の先進事例を視察いたしましたが、久喜全世帯の生ごみを対象にした場合の処理センターの面積をどこに確保するのかが重要な課題であります。また、津別町のように床にするものが身の回りにあるものでないことから、菌床を買い続けなければならないことなどの2点が大きな課題であることがわかりました。
  以上、報告とさせていただきます。
  
平成21年  第15回定例会(9 月定例会)(旧久喜市)-09月28日-02号
◎ 市長(田中暄二)
  次に、ごみの分別方法の違いを3年以内にどのように再編をし、生ごみの減容、堆肥化に結びつけていくのかとのご質問でございます。新市のごみ処理事務につきましては、新市の区域を久喜宮代衛生組合が行うこととしてございます。こうしたことから、ごみの排出、収集体制につきましても現在の久喜宮代衛生組合の方式を基本といたしまして、合併後3年以内に再編をしていきたいと考えております。また、久喜宮代衛生組合では、環境型社会の構築のため、生ごみを焼却せず、資源となる堆肥化を推進するために、昨年10月からコストが大幅に削減できる新たな処理法式、HDM方式を導入し、生ごみの減容、堆肥化事業に取り組んでおります。実験の結果は、投入した生ごみが1日で90%以上分解し、悪臭の発生がなく、また土壌改良材としての活用も確認できましたことから、本年4月からモデル地区から収集する生ごみの全量、日量約4トンを新たな生ごみ減容化及び堆肥化製造システムにより、生ごみの減容化及び堆肥化を推進しております。現在までのところ生ごみの減容化は順調に進み、においなどの発生も少なく、予定どおりの処理が行われております。このように生ごみの減容化、堆肥化につきましては新方式が順調に機能しておりますことから、合併後の分別方法の再編を踏まえ、これまでの生ごみの減容化及び堆肥化がさらに推進できますよう取り組んでまいります。

平成21年  決算委員会(旧久喜市)-10月29日-02号
◎環境課長(木村保夫) まず、古久喜公園につきましては、都市整備課のほうで少し木のほうを整理をして、巣をというか、立ち寄りにくくするような作業をするということでございます。官地ですので、その辺の対応も可能でございます。甘棠院の場合には、民地なものですから、なかなか極端な話すれば、立ち入りさえもご本人のご承諾が得られないとできないような状態で、私どもとしては、実情も十分承知しておりますことから、甘棠院さんと相談をして、いろんなことお願いはしている中で、ことしも2回ほどEM菌を私どものほうでまきまして、それにつきましては、近所の方につきましては、においについては、かなり改善があるというふうな言葉をいただいております。ただ、あと羽とか、その辺の問題については、引き続き残っている状態でございます。

平成22年 11月定例会-12月03日-05号
◆ 26番(足立清議員)
  ここでは久喜宮代衛生組合、一部事務組合がありまして、既に取り組まれておりますので、市の方向性としてお伺いをしておきたいと思います。久喜宮代衛生組合では生ごみを堆肥化する事業をいち早く取り組まれておりまして、平成15年1月には生ごみ処理施設が稼働して取り組まれてきました。処理量に比べ処理コストが高いことから平成21年4月からはHDMシステムに切りかえられて、堆肥化に取り組まれております。平成20年には生ごみ堆肥化モデル地域対象世帯が1万世帯となり、50%を超える世帯の方々が堆肥化にご協力をされているということでございました。大変にすばらしい事業を進められていると思っております。堆肥化処理能力につきましては、1日に4トン処理をされており、21年度における堆肥化実績は12トンとなっております。これはエコ菜クル、菜のクルと書いてエコ菜クルという製造堆肥名がついているそうであります。こうした取り組みに対する評価は高くて、各地、全国からの視察や埼玉県の職員も視察に来られているということをお聞きしております。こうした堆肥化を進めるために八甫クリーンセンター周辺に施設を設置していく計画についてお伺いをいたします。


  • 最終更新:2014-01-13 18:49:47

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