五所川原市

おことわり

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平成18年五所川原市第一回定例会会議録


〇3番(阿部春市議員) ー登壇ー

 おはようございます。平成18年第1回定例会に当たり、一般質問をさせていただきます。今定例会では、通告に従い4点について質問します。
第1点目は、地方改革の象徴的事業とも言えるアースラブの導入についてであります。議場におられる皆さんの多くは初めて聞く言葉ではないかと存じます。私は、昨年の11月14日から15日にかけて先進地行政視察に単身で岩手県水沢市に行ってきました。目的は、アースラブ構想の現地見学であります。アースラブとはEM菌と似たようなものです。東北地方で一番早く実証試験をしたのが水沢市で、視察に多くの人が来ているそうであります。公共下水道事業や集落排水事業から出る汚泥を消滅させてしまうのです。つまり有機物を酵素分解する環境用資材がアースラブ酵素であります。水沢市では、環境保全とコストダウンを踏まえ、集落排水処理施設4カ所で汚泥処理にアースラブを導入していたのであります。市職員に現地を案内してもらいました。職員いわく、「従来の施設では最終的に汚泥が水槽の底に残り、定期的なくみ取りと専門の処理施設で焼却処理する必要があった。4カ所の農集排事業から年間600トンの汚泥が発生し、その処理費用として450万円の費用が見込まれていました。それがアースラブを導入したことによって最大のメリットはにおいがなくなったことである。アースラブの投入は、1度の投入で永久的に活用できることから、2年間で投資額を回収できる。そして、平成14年度から導入したのですが、基準値に達しないので、以来一度もくみ取りをしていない」とのことであります。経費の節約という点ではすごい内容だと思います。また、この農集排施設から出た処理水を利用して米づくりもしていました。品種はひとめぼれだそうです。収穫して間もないとのことで、いただいて自宅で食べたのですが、本当においしかったのであります。
 アースラブは、現在東北地方各地に広がり、青森県では十和田市が昨年8月に導入しています。また、牛ふんにアースラブを混入して堆肥づくりをしている酪農家を訪問してきました。できた堆肥は、農家に配分して畑の肥料にして、この周辺の農家は化学肥料を使用していないそうであります。そして、この土壌改良の効果を確認するために花巻温泉のバラ園にも行ったのです。管理人いわく、「年に3回この堆肥をやっているが、バラの生育は勢いを増している。見てわかるように葉っぱの色が違うでしょう」と絶賛していました。私は、現地からのお土産としてこの堆肥を10袋買い求め、ことしの夏にリンゴ畑に散布することにしています。また、アースラブごみ処理機を購入し、我が家の生ごみを処理しています。以上が一般調査費を充当しての研修の内容でございます。汚泥は、近代生活が進むにつれふえてきます。その処理に多額の費用を要します。それを少しでも少なくすることが必要と思うのであります。バイオマス構想もその一つの方法と存じます。この構想には農集排事業は入っていないと確認しています。とりあえず当市の農集排事業に導入することを強く求めたいと思います。行政投資は、最少の経費で最大の効果を上げることが常に求められています。合併後も財政的には厳しいものがありますが、その目的にかなっているのがこの事業ではないかと思います。財政基盤の確立のためにも必要と考えます。新市の活性化対策第3弾として御提言申し上げますので、前向きに検討していただきたいと存じます。これは、市長職務代理者である助役に御答弁を求めます。

〇市長職務代理者助役(雨森康夫)

 おはようございます。阿部議員から御質問のありましたうち、アースラブの関係と、それからアスベスト対策についてお答え申し上げたいと思います。
 まず、汚泥処理にアースラブの導入をという御質問でございますが、集落排水事業は市街地から離れた地域にある農漁村の住宅地を対象に普及されてきた下水道事業でございます。農業用水及び沿岸地域の水質保全による農漁業の安定と環境保全、さらには生活環境の向上を図るために実施されております。現在当市におきましては、農業集落排水処理施設が市内に3カ所、また漁業集落排水施設は1カ所、あわせて4カ所の処理区が供用開始されております。これら4カ所の排水処理施設は、いずれも活性化汚泥方式という方式を採用してございまして、これは汚水表面に生育する微生物と汚水を接触させて汚水を浄化し、その後一般河川に放流する、処理方法としては一般的に広く採用されている方式でございます。しかし、この処理方式は最終的に汚泥が水槽に残るということで、定期的なくみ取りと専用の施設での焼却処理が必要となってございます。

御質問のありましたアースラブ酵素につきましては、家畜の腸内微生物から抽出した酵素の活性化により有機物を分解、消滅させるという画期的な処理方式であるため、近年排水、有機廃棄物、畜産、農業分野の多岐において採用されてございます。中でも排水処理におきましては悪臭を解消し、汚泥の発生を大幅に抑制し、さらに1度の酵素投入による永年活用ができると。そして、その処理水は一般水とほぼ変わりがないというふうに言われてございます。このようにアースラブ酵素汚水処理方式は、環境保全とコストダウンを踏まえた環境に優しい処理システムとして、県内でも昨年より実験導入している自治体、阿部先生御紹介ありました十和田市でやっているそうでございますが、当市といたしましても先進地の取り組み状況を把握しつつ、厳しい財政状況ではございますが、投資効果を踏まえた上でその導入について検討してまいりたいというふうに考えてございます。

〇3番(阿部春市議員)

 いろいろ御答弁をありがとうございました。
 まず、アースラブの導入についてですが、平成18年度の当初予算が今定例会で提案されていますけれども、集落排水事業では汚泥の処理費用としてこの新年度予算、当初予算に261億円計上されています。先ほども言いましたとおり、初期投資というのは費用がかかるわけでございますけれども、2年目から経費がゼロなわけです。そういう意味からも導入に向けた取り組みをお願いしたいわけですけれども、財政部長からも一言いただきたいなと、こう思います。

〇財政部長(三橋俊一)

 それでは、私の方からアースラブの導入ということについてお答えを申し上げます。
 今の阿部議員のお話を聞きますと、大分以前からアースラブを導入している団体もあるというふうにお聞きしましたけども、県内では十和田市がつい最近始めたと、こういうことでございますが、なかなか普及していないような感じもしておりますので、先ほど助役お答えしましたとおり、平成18年度もしくは19年度に導入できるかどうかも含めまして担当課と検討してまいりたいと、このように考えてございます。よろしくお願いをしたいと思います。

平成23年五所川原市議会第3回定例会

〇1番花田進議員

旧十川の水質が悪化しているという話があります。住宅地からの生活排水が流れ込んでいるためであります。エルムの街の近くに田園町町内会がありますが、夏から秋にかけてヤスデなどの虫が大量発生し、周辺住民が薬剤散布をしているそうです。水質の汚濁がひどくなる前に対応が必要ではないでしょうか。水をきれいにするためには、生活排水を川に流入させないことが対策の一つであります。下水道の整備計画はどのようになっているのでしょうか、お知らせください。
一方、汚れた水は水質浄化に向け、現在EM菌の活用などにより悪臭の改善や水質管理が図られている事例が各地で生まれています。近くでは、弘前城のお掘りや板柳町で使用しているようであります。水質調査を実施し、浄化対策を進めるべきと考えますが、いかがでしょうか。また、水田の落水後に旧十川の水が少なくなると、虫の発生も多くなるようです。寒くなるまで水量を確保することを関係機関に働きかけるべきと考えますが、いかがでしょうか。

〇葛西西孝徳上下水道部長

次に、旧十川の水質浄化についてでございますが、旧十川は青森県で管理をしておりますが、当市では下水道法事業認可区域を公共下水道事業で、また下水道計画の未定な区域は合併浄化槽の設置を促進しており、公共下水道は五所川原市浄化センターで処理後、旧十川へ放流しております。そのほか、平成21年度からは悪臭などの防止のため、4月から11月まで新十川から旧十川へ分水し、旧十川の水質向上を図っております。
次に、水質検査についてでございますが、五所川原市浄化センターで年に4回、旧十川、新十川及び松野木川の鎌谷橋、十川橋、尻無頭首工、相原頭首工並びに志ん橋で水質検査を実施しており、5月から7月までは7項目、8月のみ10項目を測定しております。市としましては、今後ともこれらの取り組みを継続し、必要に応じて河川管理者とも協議を重ね、旧十川の水質維持に努めてまいります。

〇1番花田進議員

あと質問したいことは、十川の水質改善なんですが、県の管理している川に対して、市役所がどのくらいのことができるのかと。要するに、全部県がやるのか、例えば水質改善みたいなことは話し合いをすれば、やる、やらないは別、理論的な話で、五所川原が何らかの手段をとって水質改善のためのEM菌の活性化の液を流すとか、そういうことは独自にしようと思えば県管理河川でもできるのかどうかについて、関係する土木課ですか、よろしくお願いします。

〇菊池司建設部長

基本的には、県管理の河川につきましては、市のほうでどうのこうのということはできませんが、ただ旧十川に汚水を流入させている等の関係であれば、やはり下水道課のほうで水質を改善したり、水質検査を行ったりというようなことは対応していかなければいけないというふうに考えております。

  • 最終更新:2015-03-13 12:33:48

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