入間市

入間市議会とEM

平成 5年 12月 定例会
◆1番(石本勝彦 君)
 次に、3番目のごみ環境行政について、ごみ問題や環境問題に対する研究部門の設置について質問します。ごみ問題や環境問題についてはこれまで多くの議員から一般質問で取り上げられてきましたし、市にとっては緊急で大変に重要な取り組み課題でもあります。そしてそれらの問題の解決に施設の建設や事業の推進等、多くの資金が今後とも必要であります。また、行政だけの取り組みだけではなく、市民1人1人の協力がなくしては問題の解決はできるものではありません。そうした市民の中にはごみ問題や環境問題について大変に熱心に取り組まれているかたも少なくありません。そういうかたがたの協力を行政が取り込んでいける状況にあるのだろうかと思うものであります。行政の職員は一般的に3年から5年で人事異動があります。清掃事業所や生活環境課に配属された職員は、ごみ問題や環境問題についての専門的な知識を学んでいくわけであります。そしてごみ問題や環境問題について専門的な知識を持ったころには他の部所に配転となります。そして次の職員のかたがまた同じことを繰り返すのであります。全員が一度に配転はしませんので、日常業務には支障はないものの、これから必要となってきます専門職的な人材や研究についてはいつまでたっても育成できませんので、一生懸命にごみ問題や環境問題に取り組んでいる人に専門的な対応ができない状況にあると思います。
 最近、有効微生物群、一般的にはEM菌と呼ばれていますが、このEM菌が大変にすばらしいということで、EM菌を使って生ごみを堆肥にする取り組みをしている自治体や団体の記事が載っております。11月22日の東京新聞にこのような見出しが出ております。「EMと呼ばれる微生物群を台所から出る生ごみにまぶし、短期日で堆肥にしてしまったリサイクル運動が全国の家庭に広がっている。特にごみ減量に抜群の成果があわられていることから、多くの自治体が本気で取り組み出した。神奈川県平塚市は4月から市民、農家、行政が一体で実験を始めている。高層住宅でもベランダなどで堆肥化ができるとマンション住民も協力。堆肥はかあちゃん農業の畑に出て作物のできも試験している」というふうな記事が載っております。市内の中でもこれらに取り組んでいる団体もありまして、私もその集会に参加をさせていただきました。また、12月2日の千代田区の公会堂で某新聞社の主催によります、または某新聞社の財団法人の主催によります「こうして減らすみんなの生ごみ」という環境浄化シンポジウムがあり、この中でEM菌の発見者の琉球大学の比嘉教授の講演があったり、また東京都衛生局の部長も参加されたシンポジウムもありました。そういうことでこのEM菌の効果は今後下水道や河川の浄化、家畜のふんの再利用、いろいろな分野に期待されるという話でありました。
 以前に私も生ごみ分解消滅器というものを一般質問で取り上げてまいりました。これもEM菌のように微生物を発酵させるものであり、微生物の活用は今後さらにふえてくるものと思います。私たちが知らないだけでごみ問題や環境問題についていろいろな専門的な取り組みがされているのではないかと思います。11月27日、駿河台大学でダイアプランの中の入間川の水をきれいにするというシンポジウムがありました。私は入間市が今すぐ取り組むということではなく、ごみ問題や環境問題がこれからますます重要であると考えますので、そうしたことに対応できる研究部門といいますか、スタッフ的な部署といいましょうか、行政に質の高い提言ができる部署及び人材が必要であると思いますが、その辺についての考えをお尋ねいたします。

◎市長(木下博 君)
 次に、ごみ問題、環境問題でございますが、ご指摘がございましたように、市民のかたがたの多くが何とかこのままごみをふやしてはしょうがない、どうしょうもないだろうというようなことから、いろいろな角度から取り組みをいただいているところでございまして、それらのご努力に対しましては心から敬意を表するところでございます。そしてまた、そういった皆さんのご意見をお聞きいたしますと本当に真剣にごみ問題に取り組みをいただいているという姿勢が見えるわけでございまして、大変ありがたいというふうに考えているところでございます。
 そういった市民の取り組みと、今度は行政側の取り組み、これらが問題があるのではないかというようなご指摘で、特に職員の場合には人事配置等の関係から、1カ所への勤務年数が四、五年というようなサイクルが中心でございまして、なかなか専門職が育たないのではないかというご指摘もいただいたわけでございます。私はただこの問題について思うのに、やはり環境、ごみ、そういった問題、専門職化というのも非常に大切なことでありますけれども、職員がやはり問題意識を持つということで、その問題意識が持てるかどうかということがまず大切なことではないかというふうに思うわけでございます。そういった問題意識を持って、ではそれにアプローチする方法はどうかと、その段階でいろんな専門家のご意見等も拝聴する場をつくるということが大切ではないのかなというふうに考えておるわけでございます。
 ご質問者がご提案をいただきました例えば研究部門を独立をさせて、そしてそういったところに人材等を配置をする必要があるのではないかというご提言でございますが、先々そういった問題は当然議論されなければならないと思いますけれども、現状においてはやはり職員の皆さんに今のごみ問題、そしてまた環境問題の重要さというものをまず認識していただいて、それらに対する取り組み、市民がいろんな取り組みをしているわけでございますから、そういった取り組みに積極的に加わって、そして一つでもいいから問題を解決していってもらうと、そういうふうな形で職員にも今後指導し、また要請をしてまいりたいと、そんなふうに考えておりますので、この研究部門につきましては今後の研究課題というふうにさせていただきたいと、そんなふうに思っているところでございます。
 先ほどいろいろとご質問者がおっしゃっておられましたごみ減量、資源化、そういった問題の一環として堆肥をつくるとか、そういった運動も私も承知をしております。そういうふうな皆さんからもいろいろなご意見をお伺いして、そして取り組んでいかなければいけないなと、そんなふうに考えているところでございます。


◆23番(長谷川武夫 君)
 まず、有効微生物群による環境浄化活動に行政の援助をということでお伺いいたします。
 この有効微生物群とは、既に新聞、テレビ等で紹介されているところですが、琉球大学の比嘉教授が発見したイフエクティブオーガニズムの頭文字をとりEMと呼ばれ、自然界に存在する微生物の中から作物生産に有効な乳酸菌、酵母菌、放線菌、光合成細菌など従属80種以上の微生物群を選び出して複合し、培養液を指すもので、その特徴は、好気性菌と嫌気性菌が液中で共存していることにあり、薬ではなく有効微生物なのです。このEMを使い生ごみの減量を行う方法を研究し、市民に呼びかけているグループがあることを知り、お話を聞かせていただいたところ、これからも増大していくであろう生ごみの減量に経費が少なくて済み、画期的な方法がこのEM活用であると思いました。
 このEMの活用により生ごみの醗酵の際出る液肥を、トイレあるいは流しに流しますと、悪臭を消す作用と下水道の管に付着した不純物が取れ、排水管の掃除の役割も行い、その液肥を薄めて作物及び草花にかけると発育がよくなり、それから生ごみは作物、草花の堆肥となり農産物の増収と品質の向上に役立ち、病害虫の発生をも抑制するなど効果があると発表されております。
 次に、汚水処理については、浄化槽の中にたまる汚物にEMを入れるとEM菌は繁殖し、汚物を食べることにより汚泥のくみ取りをほとんど行わないで済むようになり、家庭の経費が非常に節約されると思われます。
 三つ目に、このEMを使うことによる畜産公害の軽減と自然農法の普及の試みについてお尋ねをいたします。比嘉教授は今日まで自然農法の研究と普及に携わり、そこからEMという有効微生物を発見したと聞きました。他市では沖縄の具志川市が畜産と自然農法にEMを取り入れ、高松市でも今年より自然農法の推進のためEMを使った方法を始め、また先日11月22日の東京新聞では、平塚市でEMを利用し、生ごみ、農業の改善を図ることで努力しているというような新聞もございました。現在では全国で多くの自治体が注目し、取り入れのため準備にはいっておると聞いております。我が入間市におきましても畜産の悪臭に悩まされ、畜産農家は肩身の狭い思いで営業を続けているありさまです。そこで、このEM菌を小屋に散布することにより悪臭がなくなるとともに、ハエの発生もなくなり、えさの中にEMをまぜて食べさせることによりふんは体内で醗酵し排せつされ、においがなく、その堆肥を作物に与えると虫がつかず、これまでの堆肥より作物の発育がよくなり、農薬も一切必要がないこととなるようです。そこで、この方法を一日も早い時期に取り入れ、公害のない入間市を目指すべきと思いますが、市長にお尋ねいたします。

◎市長(木下博 君) 長谷川議員さんのご質問にお答えを申し上げます。
 まず、有効微生物群を使用してごみの減量化、また堆肥化、そしてなお畜産公害等の排除に取り組めないか。それに対して公的な支援ができないかと、こういうご質問であろうというふうに思うわけでございます。実は私もこのEM菌を利用したごみの処理というものについて、その経過等のお話をお聞きをいたしたわけでございます。なおまた、市の職員の中にもそういった容器を購入して実際にごみを処理してみたという職員もおるわけでございます。私がそういったところで拝見をした限りにおいては非常にすばらしい方法である。そして、なおかつ入間市内で 100人ぐらいのかたがたがごみ減量化のために取り組んでおられるということは、非常に敬意を表するところでございます。
 ただ、これも非公式な報告でございますからはっきりわかりませんけれども、職員からの報告では、どうもにおいの関係が解消されておらないというような報告も来ておるわけでございます。それからなお、私のところにはほかの自然農法をぜひ取り入れてほしいという申し出が3件ほど来ているわけでございます。それぞれの皆さんがそれぞれの効用というものを説明をしていただきまして、私もいささかその判断に苦慮をいたしているところでございます。
 このEM菌の具体的な内容は別といたしまして、今現在入間市ではご承知のように生ごみ処理容器購入費補助金制度というのを実施をいたしまして、現在この制度によっておおむね容器を購入するときには市の指定の容器の場合には、本人のご負担は 1,500円程度で済むということで現在までに 2,112基のご協力をいただいているところでございます。ただ、この容器について比較的場所をとるというようなことから、特に団地等においてはなかなか使えないというようなことでネックはございますけれども、これらによって生ごみの減量化には相当寄与いただいているということでございます。
 先ほど具体的なご提案としては畜産公害、畜産のにおいというものを消す方法としてこのEM菌を飼料等にまぜればよろしいのではないかというようなご提案があったわけでございます。現在市の畜産農家が取り組んでおられますそういったにおいの予防とか畜舎の清潔を保つという観点から、ビタコウゲンという飼料があるのだそうでございますけれども、これを3%程度給与することによって排ふん時から臭気を抑えることができると。NS菌という菌については好気性で多量の空気を必要とする菌であるため、1週間ごとに坪 400グラム程度を散布することによって臭気発生を抑えることができるというようなものもあるようでございます。
 いずれにいたしましても、このEM菌の問題につきましては、先ほどもお話を申し上げましたけれども、具体的に役所の方といたしましてもその効用というものを確認をするというような検討をしなければならないであろうというふうに思っておるわけでございまして、今すぐにこれを取り入れますというようなお答えができかねるわけでございます。いずれにいたしましても、一つの段階を経た上で、確かにご説明を聞く限りにおいては非常に有効な方法だというふうに理解をいたしますので、今後そういった方向で取り組んでみたいというふうに考えておるところでございます。なお、先ほど来申し上げておりますように、その他につきましても自然農法、いわゆるごみの堆肥化というような問題についてはいろんなご提言があるわけでございますから、それらとの兼ね合わせも考えながら対応していかなければいかぬ問題だというふうに思っているところでございます。ぜひその点で、今後我々の方といたしましてもこういったEM菌の問題について試験的な取り組みということはやらなければいかぬというふうに思っております。
 なお、その中で堆肥の問題、ちょっと私も聞いたわけですが、そういったものがどこか使えるところはないかというようなお話がその次あったわけでございますが、これらについては、今度の家庭菜園というような中で実験的にそういった堆肥化されたものを使って取り組んでみるのも一方法ではないかというようなお話もさせていただいたわけでございます。そういった問題も含めて検討をさせていただきたいというふうにお答えをさせていただきたいと思います。

◆23番(長谷川武夫 君) 2回目の質問をさせていただきます。
 最初に、有効微生物群による環境浄化の関係ですが、大変前向きな答弁をいただいたわけですけれども、確かに今いろいろな生ごみの減量のお話があるわけでございます。このEM菌の生ごみ減量あるいは家畜の公害を防止するための方法と自然農法ということ、非常にこの方法は金がかからない方法だと思います。そういう意味で、先ほど市長申されましたように早速実験的に、私はすぐ補助をどうしてくれとかということではなくて、まず平成6年1年ぐらいは実験的に生ごみの関係を、例えば二、三十件とか指名をして実験をしていただく。あるいは浄化槽の関係も実験とか、そういった形でやっていただいて、畜産については酪農、養豚、養鶏ございます。その各団体にいろいろ相談をしていただいて試験的にやっていただいた中で、今後の検討をしていただきたいと、このように思っておるわけでございます。その辺についてもう一度ご答弁をお願いいたします。

◎市長(木下博 君) まず、EM菌の関係について、三、四十名のモニターによる実験、そしてまた畜産各団体等に対する働きかけの考えはということでございますが、その数の問題は別といたしまして対象はとりあえず職員の何名かにそういったモニターになっていただくようお願いしながら、この効果というようなものについて研究をさせていただきたいというふうに思います。また、畜産団体等に対するものにつきましては、協議はさせていただきたいというふうに思います。ただ、先ほど来申し上げておりますように今いろんな方法があるようでございますから、余り一方づいてこれを押しつけるということも、やはり団体の方の事情もあるでしょうから、そういった点を十分お話を聞きながら取り組んでまいりたいと、そんなふうに思っております。

◆23番(長谷川武夫 君) ちょっと2回目に一つお願いをし忘れたので、もう一つお願いしたいのですが、実はEMの関係で先ほど申しましたように各市でいろいろと注目されているところでございますし、またこのEM菌を発見した比嘉教授、琉球大学の教授なのですが、できれば入間市でも講演なりそういったことを要請していただければぜひ行かせていただきたいというようなお話もありますので、できれば来年あたりに一度行政と関係団体等を含めて、そういった講演を持っていただければありがたいと思います。

平成 6年  3月 定例会
◆11番(金沢実千代 さん)
 次に、清掃行政でございますが、二つぐらいご質問したいと思いますけれども、広域的に取り組んでいただくということについて1点。
 それから、販売店の育成、再生品の業者についてですけれども、実は足立区では今年の1月からごみ減量推進のためにRのお店といったお店をつくりまして、いわゆるリサイクルのお店なのですけれども、このリサイクル店になっていただいたかたには区で推薦をするという方向です。応募しましたところ150店舗ほど応募があったそうですけれども、発泡トレイとか牛乳パック、乾電池、瓶、缶そういうものはもう当然のことながら、おもしろいことはノー包装デーを区で決めたり、また例えばお刺身の盛り合わせなどは自分で持っていく。お皿を持っていくとか、それからカメラとか自転車などについても、リサイクルのお店をつくりまして、そのお店、洋品店などで子供服とかリサイクルの婦人服を販売をする。自転車もそうですけれども、再生トレイを全面使用させるとか、足立区では取り組んでおりますので、ぜひこういった関与の仕方を参考にしていただきまして、ぜひ検討していただきたいと思います。
 1点、生ごみの減量についてですけれども、私は市の給食センターとか学校、公共施設に例えば生ごみの処理容器を導入したり、EMの処理による生ごみ減量対策も検討したらいかがかと思いますが、この点について、生ごみの減量について一言お伺いしたいと思います。

◎市長(木下博 君)
 それから、生ごみ処理の一環としてのEM菌の問題でございますが、これは予算書でもご説明したかと思いますけれども、一応平成6年度に3台を購入をいたしましてEM菌を使いながらその効果、方法等についてテストをしていきたい、そんなふうに思っております。なおまた、モデル地区の補助金制度というようなものについても検討をしていきたいと、そんなふうに考えます。

平成 6年 12月 定例会
◎文教経済常任委員長(金沢実千代 さん) 文教経済常任委員会審査報告を申し上げます。
(中略)
 委員より、畜産業費の脱臭剤の関係について、最近各自治体でEM菌の活用があるが、5年度に取り組みがあったのかとの質疑に、養豚、肉牛、養鶏、野菜、お茶農家のかたがたにEM菌の話をし、今年の6、7月から取り組んでいるが、実績はまだ出ていないとの答弁がありました。

平成 7年 12月 定例会
◎決算特別委員長(長谷川武夫 議員)
議長のお許しをいただきましたので、決算特別委員会の審査報告を申し上げます。

 委員より、畜産環境事業費の関係で、畜産農家に対して脱臭剤を購入する際に組合に補助金が出されているが、日常の衛生管理及びその効果等の調査をされているのかとの質疑に、脱臭剤等の購入を積極的に進め、特に今話題になっているEM菌等も含めて奨励をしており、幸い農政課等への苦情はほとんどない状態ですが、今後も引き続き関心を持ち、畜産農家の指導をし、一層注意を払うようにしたいと思いますとの答弁がありました。

平成 8年  9月 定例会
◆12番(近藤常雄 議員)
 まず始めに、環境行政についてお伺いいたします。
 毎年6月1日から7日までの環境週間に当たり環境展が開催されております。本年も6月3日から7日までの5日間、市役所1階ホール市民ギャラリーにおいて、市民団体等のご協力により、リサイクル石けんづくり講習会等が開催され、延べ 865名の入場者数であったと聞いております。環境展の趣旨は、今さら私が申し上げるまでもありませんが、今の社会において市民一人一人が日常生活の中で身近な環境問題について考えるよい機会であり、広範な取り組みを市政に期待しているものであります。内容については、地球的規模の環境保全や資源の有効利用にこたえるごみの減量化、リサイクル推進に向けての資料、合併浄化槽の展示や環境展のアンケート等であります。そこで、1点目として、環境展のアンケートの内容と集計結果についてお聞かせください。
 2点目として、全国汚濁河川ワースト2位から5位に常にはいっている不老川の汚濁原因の7割が生活雑排水であります。市では合併処理浄化槽の設置における費用の一部を補助し、水質浄化推進を図っているところでありますが、環境展の会場は市庁舎だけでなく、各地域の公民館を持ち回りで開催したら、多くの市民に見学していただき、理解が得られると思います。特に合併浄化槽については、公共下水道の許可区域の市街化区域でなく、市街化調整区域に設置することを目的としたものであり、均衡ある行政のあり方を考慮していただき、来年度から開催方法についてご検討いただければと思いますが、いかがでしょうか。
 なお、自然展、野鳥展等毎年恒例行事がありますが、おのおの催し物を交互に開催することも期待しており、市民からの要望も多くあります。ぜひ実現していただきたく、今回取り上げてみました。


◎市長(木下博) 近藤議員のご質問にお答えを申し上げます。
 まず、環境行政についてのご質問でございます。環境展の関係につきましては、より多くのかたがたに環境問題について学んでいただきたい。また、お考えを持っていただきたい。そんな場として毎年6月5日の環境の日を中心に実施しているところでございます。今年度は6月3日から7日まで5日間開催をいたしまして、EMボカシの使い方講習会とか廃油からリサイクル石けんづくり講習会、こういった講習会を開かせていただきまして、先ほどのお話のとおり 865人のかたにご参加をいただいたわけでございます。
 このアンケートの内容、集計結果というようなことでのご質問があったわけでございますが、このアンケートは自由意見ということで参加されたかたがたに意見をお書きをいただいたというのがその内容でございます。幾つか紹介をさせていただきますけれども、例えば「ほんの少しの心遣いで家庭からの汚れが減ることがわかったのでお母さんに言っておく」というような女性から、「各地区の公民館などで石けんづくりやEMボカシの使い方の講習会を行ってほしい」、「個人レベルで環境を保全するためのアイデアを募集したらどうか」、「市民がもっと参加できる環境展にしてほしい」、「会場はデパート等人が集まるところでも行ってほしい」など貴重なご意見をちょうだいをいたしたわけでございます。
 そういった皆さんの反響の中で、この会場を各地区の公民館等を持ち回りのような形でやったらどうかと、こういうご質問がございました。現在は市役所のホール等を使ってやっておるわけでございますが、趣旨とするところは、よりたくさんのかたが集まりやすい場所、確かに地域的ということもあるのですけれども、持ち回りをすることによって参加者が減るということになりますと本来の目的が達せられないということでございまして、その点を考えながら取り組んでいかなければならないだろうと。特に公民館というと場所によっては非常に狭いところもございますし、駐車場が余りないというようなこともありますので、勢い参加者が限定をされてしまうという問題がございますので、今市役所等でやっている環境展とは別な形で、ミニ環境展と言うとちょっと言葉は悪いのですけれども、少し規模を小さくしたようなそういった環境展等についての開催をぜひ地域公民館でできないかどうか検討していきたいと、そんなふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。


平成 9年  9月 定例会
◆11番(金沢実千代 議員) 議案第60号 (仮称)入間市リサイクルプラザ建設工事(建築工事)請負契約の締結についてのお尋ねをいたします。
 まず、リサイクルプラザでの内容についてですが、具体的にどのような計画をもたらされているのかお伺いいたします。
 次に、クリーンセンターの建設のときには、障害者の方々の雇用が少しでも拡大できるようと期待したわけですけれども、現実は非常に厳しいものがございます。そこで、リサイクルプラザにおいては、障害者の方々の作業の内容と、それから何人程度の規模を計画されているのか、それをお伺いいたします。
 次に、その障害者の方の団体を雇用する場合に、どのような形態を結ばれていこうとするのか、これについてもお伺いいたします。

◎環境経済部長(池谷達雄) 金沢議員にお答えをさせていただきます。
 まず、リサイクルプラザの具体的な計画はということでございますが、恐らく内容の関係であろうかと思います。
 我々の方としましては、現在ふえ続けておりますごみの中に再利用や資源として再活用できるものがたくさん含まれておるわけでございます。これらのごみをごみとせずに資源としてとらえて、私たちの生活の場にもう一度カムバックしてもらいまして、再利用することが資源の有効利用、ごみの減量化、環境の保全といった面でも大切なことだろうと、こんなふうに考えております。
 そうしたことから、ごみの減量化を図るとともに、リサイクル資源の回収、修理、販売といった流れを定着させまして、資源の有効利用を一層促進をさせていきたいと、こんなふうな考え方でございます。
 我々としましては、ごみの減量化、資源の有効利用を図るためのリサイクルの実践的な活動の拠点といたしたいと考えております。それから、リサイクルのための体験学習教室やリサイクル教室を通じまして、リサイクルの普及のための推進の拠点にさせていきたいと考えております。それから、ごみの減量化、資源化の資源の有効利用のためにも、リサイクル情報の発信の拠点としてとらえていきたいという考え方でございます。
 そうしたことを踏まえまして、具体的な事業ということでございますけれども、今申し上げましたような趣旨を踏まえまして、例えば教室関係でございましたら、廃油から石けんをつくる教室、あるいは牛乳パックからの紙すきの教室、自転車の修理教室、あるいは家具等の修理の関係、あるいはEM菌を使っての正しい使い方の関係、あるいは衣類のリサイクルの関係、あるいはエコクッキングの関係、それから再生工房としては自転車の修理、家具等の修理、それから自転車の部品の保管及び販売、そういうふうな事業を推進をしていきたいということでございます。具体的な内容につきましては、今後十分詰めさせていただきたいわけでございます。

平成24年  9月 定例会
◆8番(関谷真奈美 議員) では、研究して、ぜひ実施していただければと思います。
 それで、今まさしくご答弁にありましたけれども、電気式生ごみ処理機よりもコンポストのほうが多い傾向に最近はあるということですけれども、平成23年度においては特にそうなのかと思いますが、電気式生ごみ処理機は節電を意識するとどうしても使われなくなる傾向があると思います。また、電気器具なので、数年後に使うことができなくなると、壊れるとか、そういうようなことあると思うのですけれども、そうしますと電気式生ごみ処理機自体が粗大ごみとなってしまうのですけれども、これについてはどのようにお考えでしょうか。

◎環境経済部長(石川仁) まさにそのとおりでございまして、例えば福島の原発が起きた、計画停電に入ったとき、これは給食センターでは「元気くん」という生ごみ処理機があるのですが、これを半年近く節電のためにとめてしまったということもございます。したがいまして、同じように家庭でも節電の意味から余り動かさないというようなことも起きるかもしれません。これはやはり電機機器でございますので、故障はつきものでございますので、故障して壊れてしまうと、やはり粗大ごみになってしまう。それよりもコンポストのほうがはっきり言って壊れることはまずないです。畑の中の土の中の菌を利用して微生物によって堆肥化しているわけですから、ただコバエが出るだとかにおいがするだとか、いろいろな問題がありますけれども、それさえ克服すれば、そちらのほうが入間市向きなのかと今は思っております。ただ、補助し出したころは電気式も相当購入者もあったという事実はございます。

◆8番(関谷真奈美 議員) ただいまコンポストのほうはほとんど壊れないといったことでいいますと、最近は段ボールを使って生ごみを処理する方法を自治体自体が普及促進しているところもあります。近隣では東京都の八王子市や三鷹市や日野市などがそういうことをやっていますが、入間市としてはこの情報を把握していてどんな見解なのかどうか、お伺いします。

◎環境経済部長(石川仁) コンポストといいますか、そういう方式のごみ処理機器には2種類ありまして、1種類はEM菌という菌を利用して発酵させて、堆肥化する容器と、それから自然の畑の土での自然の菌によって発酵させると、この2種類があるわけなのですが、EM菌のほうというのは極端なこと言えば、マンションであるとかアパートであるとか、庭をお持ちでないような方はそういう型を使うケースが多いのかもしれませんけれども、ほとんどの方がいわゆる畑にそのままバケツを埋めるような形でやる方が多くて、入間市の場合はそういうものが非常に多いと、だからそういうことやっていること自体はわかりますけれども、現状としてそういう環境がちょっと違うのかと、こういうふうに考えております。


  • 最終更新:2013-11-25 12:41:53

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