加須市(2)

平成24年 第2回 定例会

◆8番(竹内政雄君)

 六郷堀が若干きれいになったんではないかという答弁なんですけれども、私が見る限りは、決してきれいにはなっていないと思っているんですけれども、今後もこの六郷堀の浄化に関しては、いろいろな施策を試みていただいて、もちろん排水路ですからそう簡単にはいかないんですけれども、先ほどの答弁の中にも、市としましても浸透をするあれでもって何か月かやってみたんだけれども、そんなに効果がなかったということで、そこで、EM菌という、これを使っていろいろ浄化をしている実例がたまたま載っていまして、何か話によりますとプールの掃除を、加須市でも騎西地域の小学校が3校と久喜市の小学校が6校、これを使いまして掃除が比較的簡単にできるということで流用し出したということで、たまたまこういう文献がありますので、ちょっと紹介したいと思います。
 「東京・大都会の中心で清流がよみがえる」ということなんですけれども、これは「よみがえる日本橋川!」を合い言葉に、多くの市民団体、環境保全に貢献する企業、住民が、日本橋川を魚がはぐくみ、泳げるような川によみがえらせることを目的としてスタートしたのがEM菌、つまり有用微生物群を活用した環境浄化活動であります。
 EM活性液の投入から数か月で、悪臭は全く感じなくなり、ヘドロも減少し始めました。ミジンコやイトミミズ、ゴカイなどが発生し、小魚が群れをなすような劇的な変化があらわれました。また、それをえさとする水鳥等も見られるようになり、さまざまな生き物が住める川へとよみがえってきました。浄化活動は現在も継続中で、多様な生態系の復活が期待されますということで、これは東京の日本橋川のことを取り上げてあるんですけれども、六郷堀も私は、これも試験的にたまたまあそこに花崎北小学校と幼稚園もございます、この子どもたちの校外活動、また環境教育面におきましても、何か聞いてみますと、このEM菌というのは、だんご状に泥とまぜて、子どもたちが週に1回か何回か分からないですけれども、ほうり投げていると、それが自然と浄化に役立つということで、ぜひこういう試みも、全国でもやっているそうなんで、いずれにしろ、結果はどういうふうになるか分からないですけれども、これは子どもたちにとりましてもいい機会だと思っています。すぐ前に自分たちの毎日利用している排水路の川ということで、ぜひこれに関しましては、教育委員会に答弁をお願いしたいんですけれども、通告はしていないので、まず、こういうことがあるという実例を示しながら、今後ぜひ検討していただければという要望にとどめておきたいと思います。

◆ 6番(古澤道雄君)

 次の質問に移らせていただきます。
 大きな項目で2点目です。2、環境問題と循環型社会の構築に向けて。
 石橋をたたいても渡ろうとしなかった加須市が日本一のリサイクルのまちの旗印を挙げて、当該事業を進めようとしています。背水の陣をしくその心意気に、微力ながら私も協力しようと考えております。
 そこで、次の3点、お伺いします。
 1、日本一のリサイクルのまちを目指すとするその考え方、方法及びその工程表はどのようなものを考えているのか。まず市長のお考えをお伺いします。
 次に、それを実現するための方法、工程表について、環境安全部長にお伺いします。
 2、去年3月の福島第一原子力発電所事故後、千葉県松戸市、流山市から出された焼却灰からの放射性セシウムが検出され、受け入れ拒否のあおりで昨年の12月初旬、当市も焼却灰を返却されるというトラブルに巻き込まれました。思いもしなかった事態となり、ごみのリサイクルで減量化を一段と進めなくてはならない要因の一つになったのかなと考えています。まず、ごみ自体を減らす取り組みが必要で、その実施方法の一つとして、燃やす必要がないので焼却灰が出ないEM有用微生物群を利用した生ごみの堆肥化の方法があります。活用例の一つとして、北本市ではごみ減量化の一環で、他自治体より早い段階から市民農園でEMぼかしを利用し、生ごみ堆肥で野菜や草花を育てています。このような取り組みをどのように考えているのかお伺いします。
 また、活用例の2つ目として、戸田市では市民の協力を得てバケツ入りのEM生ごみ発酵堆肥を集め、それらを完熟乾燥させ、公共施設に飾る花づくりや余った堆肥を県北の美里町のグループとともに600坪ほどの畑に施用し、白菜を栽培、戸田市の学校給食に支給したり、市の生ごみリサイクルイベントに活用しています。また、福島県内でEM活性液EMぼかしを散布して、セシウムなどの野菜等への移行を抑制する働きがあることが実証されています。これは福島県のホームページで公表されています。
 市内でEM生ごみ堆肥を活用した有機栽培野菜の学校給食への利用の考え方をどう考えるのか、すなわちどのような条件が整えば可能となるかお伺いします。
 次に、3番としまして、プール清掃で米のとぎ汁を利用し、プールの水300トンに対して300リットルほどのEM発酵液を作成、プールに投入、利活用している学校は平成22年時点、国内で沖縄から青森県まで1,560校ほどあります。家庭から持参した、または給食センターからの米のとぎ汁をえさに有用微生物を増やし、光合成細菌、乳酸菌、酵母菌などによって、アオコや土ぼこり、鳥のふんなどで汚れたプールの水、ヘドロを分解し、汚れがプール壁面や底につきにくくする働きを利用するものです。液体塩素や化学洗剤は使いません。プール内の清掃は水とブラシで1時間半余りで終了します。清掃時間の短縮、水の節減、労力の軽減、また液体塩素や化学洗剤は使わないので、田んぼのヤゴやミジンコなどは丸々と元気に泳ぎ回る環境になり、優しい取り組みであると思っております。
 加須市内では、平成19年に旧騎西町の騎西小学校から、環境問題に関心のある校長や教頭先生の力添えで取り組みが始まり、田ヶ谷小、種足小、また久喜市内では平成21年から江面第二小、本年、24年から5校、江面第一小、三箇小、東小、本町小、南中が取り組みを始めました。結果は、水がきれいになった、掃除が楽だった、田んぼのヤゴはたくさんいるなどの話を当6月の久喜市議会での答弁がありまして、私も傍聴しました。加須市内でも環境学習を兼ねて子どもたちの作成による米のとぎ汁EM発酵液でプールの水質浄化の取り組みを始めてはいかがでしょうか。このような取り組みに対する当市のお考えをお伺いします。

◎環境安全部長(木村弘君)

 環境問題と循環型社会の構築に向けてのご質問にお答えいたします。
 まず、日本一のリサイクルのまちを目指すことについてでございますが、ごみは私たちの日常生活や事業活動により絶え間なく排出されるとても身近なものでございます。本市が掲げましたごみ処理の答申は、将来にわたって安定的にごみ処理を行うため、焼却灰の埋立地である最終処分場の延命化を第一に考え、ごみの分別の徹底によりごみ焼却量を減少させ、焼却灰の量を減らし、地球温暖化抑止の推進を図りながら循環型社会の構築を目指すというものでございます。この方針に至った経緯につきましては、午前中の柿沼議員さんに申し上げたとおりでございます。
 このような現状を踏まえた上で、ごみの分別徹底を促進し、資源化率の目標値を40%という全国的に見ても高い数値に設定し、日本一のリサイクルのまちを目指すこととしております。今後の予定といたしましては、平成25年4月1日からごみの分別品目や指定ごみ袋の導入など、市内全域で統一すべく、各地域で自治協力団体ごとにきめ細かく説明させていただくため、加須地域では6月9日から、騎西地域では6月16日からごみの分別説明会を開始したところでございます。北川辺、大利根地域におきましても、自治協力団体のご協力をいただきながら、順次開催していく予定となっております。このような資源化の取り組みを効果的に実現するためには、市民の皆様のご協力が必要であり、地域ごとの説明会においてきめ細かな対応をしてまいりたいと考えております。
 次に、日本一のリサイクルのまちを目指す方法でございますが、1つ目といたしまして、指定ごみ袋制度であります。この目標を達成するための手段の一つとして、市民の意識を分別する方向に誘導し、燃やすごみを減少し資源化を促進するものでございます。
 2つ目は、プラスチック類を資源物として収集することでございます。加須地域ではこれまでプラスチック類を燃やすごみとして取り扱ってまいりました。この燃やすごみの中に含まれるプラスチック類について、これまで季節ごとに実施してきました組成分析調査結果を参考にしますと、プラスチック類の割合は約12%という結果が得られております。平成23年度の加須地域の燃やすごみに含まれるプラスチック類の推計値と既に実施している3地域の実施値を合わせますと、市全体で3,359トンになると推計しております。
 3つ目といたしまして、分別品目を統一し分別徹底を図ることにより、これまで北川辺、大利根地域では新聞、雑誌、雑紙、段ボールなどの紙類を燃やすごみとして収集し、焼却処分をしておりましたが、これを資源ごみとして回収することで、ごみの減量化と資源化を促進することが可能となります。北川辺、大利根地域の平成23年度のごみ発生量は合計9,120トンでありました。この中に潜在的に含まれる紙、布が5%とすると、約456トンは新たに資源化されることになります。
 4つ目といたしまして、道路や河川、また公園などの公共施設から大量に発生する剪定枝などをこれまで可燃系のごみとして焼却しておりましたが、平成23年4月から新たな取り組みとして、民間事業者と連携し、焼却せずにチップ化して資源化を推進する緑のリサイクル事業を実施しております。また、一般家庭から搬出される庭木などの剪定枝や枯れ草などにつきましても、集積所に出さず、直接民間業者に搬入していただけるよう、広報紙等を通じてご協力を呼びかけております。平成23年度加須市全域での草木類や粗大ごみとして搬入される家具類のうち、木くずとして資源化された量3,656トンが資源化されております。
 この4つの取り組みなどを推進して資源化率の目標値40%を目指してまいりたいと存じます。
 次に、EMを利用したごみの堆肥化の推進でございますけれども、現状では一般家庭から排出される生ごみは燃やすごみとして回収され、各地域ごとに加須または大利根クリーンセンターに搬入後、焼却による処分をしているところであり、生ごみに関連した減量化を図るため、生ごみは水分を十分切ってから排出していただくことをお願いするなど、啓発に努めております。
 市では、ごみの分別徹底と並行して生ごみの堆肥化などの資源化やごみ焼却量を減らすことを目的として、市内全域でEM容器を含むコンポスト容器及び電気式生ごみ処理機についての購入補助限度額の拡充を図り、コンポスト容器については1基当たり4,000円、電気式生ごみ処理機については県内トップクラスの1基当たり4万円の補助限度額といたしました。この補助制度につきましては、先行して平成24年6月1日から受付を始めております。今後ともごみの資源化と減量化の促進を図る取り組みを進めてまいりたいと考えておりますが、EM菌を利用した生ごみの堆肥化につきましては、これを有効利用することによりまして効果的にごみの減量化とリサイクルが図れるものと考えております。

◎学校教育部長(松永修君)

 環境問題と循環型社会の構築に向けてのうち、有機栽培野菜の学校給食への利用の考え方についてお答えいたします。
 学校給食センターでは、現在それぞれの地域の地場産の野菜を学校給食の食材として使用しております。その方法ですが、北川辺学校給食センターは直接生産者と交渉し農協を介して、また大利根学校給食センターは童謡のふる里おおとね農業創生センターから、加須鴻巣学校給食センター組合は農協からそれぞれ調達しております。また、加須学校給食センターでは、農業振興課や生産者と連携を図り、農薬の使用回数や化学肥料を抑えて栽培された特別栽培農産物を学校給食に使用しております。この特別栽培農産物は、市が生産者に栽培を依頼しているものでございまして、農業振興課が窓口となり、生産者や学校給食センターと調整を図り、野菜の旬に合わせて生産者から直接納入しております。
 学校給食への有機栽培野菜の利用についてでございますが、現在加須市では、加須鴻巣学校給食センター組合を含め4つの学校給食センターで幼稚園、小学校と中学校合わせておよそ1万600食ほどの給食を提供しており、一度に大量の有機栽培野菜が用意できることや品質、洗浄や皮をむくなどの処理を行う際に問題のない大きさや形が確保されていること。さらには適正な価格であることも要件となります。学校給食で有機栽培野菜を使用するためには、これらの要件を満たすことが必要となってまいりますが、まずは市民の皆様に栽培に使う生ごみの堆肥化をご協力いただくことが必要であると考えております。
 次に、子どもの作成による米のとぎ汁EM発酵液でプールの水質浄化の取り組みはについてお答えします。
 米のとぎ汁EM発酵液は、米のとぎ汁をEMと糖蜜、砂糖などで発酵させたものですが、発酵によって糖分やでん粉が分解され、微生物が増殖することを利用して汚れをとり、悪臭を抑える働きがあるとされております。今年度は、米のとぎ汁EM発酵液を利用したプール清掃を騎西小学校と田ヶ谷小学校、2校で実施いたしました。
 その内容、手順でございますが、まず児童が家庭から米のとぎ汁4リットル程度をペットボトル等によって学校へ持参し、学校が用意したEM活性液をとぎ汁にまぜます。その後数カ月間、校内の日当たりのよい場所で発酵させ、これをプール清掃の半月ほど前にプールに入れて清掃を行うものでございます。しかしながら、教育課程上、教科等の学習の中で炊飯等の活動により米のとぎ汁が発生するのは小学校5学年の家庭科と中学校2学年の技術家庭科の授業における調理実習に限られております。したがいまして、プール等の清掃に使用するだけの大量の米のとぎ汁を用意するには、家庭や地域の協力を得ることが必要となってまいります。また学校は、学習指導要領に定められた指導すべき内容と時間数に基づき指導計画を作成して日々の授業を実施しております。
 したがいまして、新たな学習内容を加えることにより、これまで実施してきた内容を縮減、あるいは削除する必要が生じてまいります。教育委員会といたしましては、米のとぎ汁EM発酵液についての情報を収集し、環境教育としての素材の価値について、学校の教育課程を踏まえて精査してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◎市長(大橋良一君)

 環境問題と循環型社会の構築に向けてのうち、日本一のリサイクルのまちを目指すについてのご質問にお答えをいたします。
 冒頭、現在の加須市について、石橋をたたいても渡らない市政だと、大変お褒めの言葉をいただいたところでございます。私は、市政を運営するに当たって、財源を無視したいわゆるパフォーマンス行政、あるいはばらまき行政というのはあってはならないというふうに考えております。しかし、決断するときはきちんと決断すると。これが必要だと考えておりまして、そういう考え方にのっとって、従来から加須市政を担わせていただいておりますし、これからもそういう考え方にのっとって、必要な課題について適切な対応をとってまいりたいというふうに考えております。
 お尋ねのこのリサイクルのまちにつきましても全く同様の考え方に立っているわけでありまして、やはり最終的には我々の生活の中で出てくるごみを安定的にどう処理していくか。その答えとして、結論としては、灰を埋め立てる最終処分場を延命化すると、悪く言えば先延ばしということになろうかと思いますが、そういうことが結論でございます。そのためにどうするか。やはり今出ているごみを、ごみは全体としてはそう簡単に減るわけはない。我々の生活の中でそうは減らすことはできないです。いろんな商業の問題とか、いろんな流通の問題等がございます。そういう中で、分別して資源として使えるようにすることは我々の努力でできる。そして、どうしても燃やさなくてはならないものについては、これはきちんと適正な、また適法な形で焼却をし、そして最終的にそれを最終のところまで処分をすると。これが必要だと私は考えておりまして、それを今回議会の皆様方にもご理解いただいて、今市民の皆さん方にご説明を申し上げているというところでございます。
 いずれにしてもこの問題は、市民の皆様方のご理解がなければ、本当にこれは絵にかいたもちになる可能性があります。そういうことにならないように、これからも精いっぱい、私のただいま申し上げました考え方に基づいて、このごみの問題を解決に導いてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

平成24年 第3回 定例会

◆ 6番(古澤道雄君)

 次の質問に移らせていただきます。
 快適に暮らせる環境のまちづくりについて。
 加須市総合振興計画の中で、環境への負荷の少ない循環型社会の構築を目指すとして、自然環境との共生、きれいな水の再生、景観保全、低炭素社会の実現、節電社会の構築と、安心・安全かつ快適に暮らせる環境のまちをつくるための施策が計画されています。
 近年は、健康を害するほどの暑さ、さらに福島第一原発事故による放射能汚染や内部被曝や農薬や化学肥料による土壌劣化や環境汚染、また食品添加物など、さまざまな要素が直接的・間接的に私たちの体の内部から負荷をかけ続けて、免疫力を低下させています。これは大量生産・大量消費の経済的活動あるいは経済性一辺倒のきわみの結果が、天につばするごとく人間に降り注いでいます。その影響を一番先に受けるのが子どもたちで、健康を損なう要因を一つ一つできるところから改善していくことが必要だと考えるのは私だけではないと考えます。健康で元気に勉強やスポーツに励むことのできる環境を大人の責任において整えていくことはもちろんですが、身の回りの生活環境を良好に保っていくために、子どもたちも関心を持つような、大人がそのきっかけをつくってあげることも大切と考えます。
 3点ほど質問します。
 1、「水と緑と文化の調和した元気都市」を掲げる当市の学校での環境教育の考え方をお伺いします。
 2、市内小・中学校における環境学習のテーマとその取り組み内容についてお伺いします。また、環境にかかわる再生エネルギーの取り組み事例がありましたらお伺いします。
 3、米のとぎ汁利用のEM有用微生物群)によるプールの水質浄化について、たびたび今まで質問をさせていただいておりますけれども、この液体(ペットボトル提示)がEMという種菌でございます。茶色になっているのは、サトウキビの糖みつの色でございます。同じ微生物が含まれている、これも(ペットボトル提示)EMWという、これは果実の糖をこの微生物がえさとして生きているんです。これが(ペットボトル提示)サトウキビの糖みつ、かりんとうの黒糖の香りと同じでございます。こういったものが、私たちが以前から質問しているEMというものでございます。
 まず、EMとは何かからちょっと説明させていただきます。
 この有用微生物群は、5科10属81種の人に役に立つ微生物の混合体で、主なものは光合成細菌が中心的微生物で、有害物質を浄化し、抗酸化物質を生成します。自然界では、田んぼの土の中などに生息しております。
 次に、乳酸菌は、有機物を発酵する力が強く、強い酸を出し、病原菌の繁殖を抑制、例えばヨーグルトやチーズ、漬物などの発酵食品をつくるときに活躍します。そして酵母は、有機物を発酵する力が強く、菌体にアミノ酸、ビタミンなどを多く含み、例えばパンのイースト、ワイン、ビール、みそづくりに役に立ちます。
 さて、このEMを利用したプール清掃は、2011年9月現在、全国で1,636校で取り組んでおります。また、当地域でいえば、今年は久喜市内の小・中学校で6校、子どもたちや先生方につくり方を指導、加須市内の騎西地域では、平成19年から、今年は2校、総合学習の時間に、5年生の子どもたちに、EMのお話と米のとぎ汁EM発酵液のつくり方を90分間学習として、ボランティア指導を私が行っております。
 学校の先生方の話では、以前は、アオミドロなどの発生したプールに液体塩素などを投入し、水を抜いた後、掃除を一日がかりで行っていた、暑い中、金属たわし、ブラシなどを使ってもそのぬめりがなかなか取れず、腐敗臭も加わり、子どもたちは飽きて、最後ややむなく先生方で後片づけをしたということです。プール清掃は一年で最も気の重い、つらいイベントだったというようなお話を伺っております。''
 米のとぎ汁EM発酵液というのは、EM活性液、それと水路に流せば水質汚濁の原因になる米のとぎ汁をえさに、それに糖みつを加えて、それらはEMのえさとなっています。作成に当たっては、ペットボトル2リットルなどを利用して培養、3週間ほど増殖させ、プールに投入すると1カ月前後で水質が改善され、水が澄み、ヘドロのにおいもなく、プールサイド、壁面、底のぬめりが水とブラシだけでスムーズに汚れ落としができるようになります。液体塩素などの薬剤や洗剤を使わず、環境に優しいEMを利用した取り組み方法です。短時間でプール内の清掃が終わり、そのとき使用する水の節約、プール清掃作業負担軽減と時間短縮等の省力化が図れます。
 また、この一連の学習で、人に役に立つ微生物がいることを知る、汚れた水を浄化する微生物がいて、自ら自分たちでつくった、そして増やした微生物の効果、働きをプール清掃時に体験することを通して、身の回りの生活環境を考えるきっかけとして環境学習に役立てることができます。
 さて、米のとぎ汁利用のEM有用微生物群)によるプールの水質浄化、具体的にはプール清掃への導入の考えをお伺いします。

◎学校教育部長(松永修君)

 快適に暮らせる環境のまちづくりのうち、市内小・中学校における環境学習のテーマとその取り組みはについてお答えいたします。
 環境教育につきましては、平成20年中央教育審議会答申7、教育内容に関する主な改善事項の(7)「社会の変化への対応の観点から、教科等を横断して改善すべき事項の環境教育の中に、21世紀に生きる子どもたちに、環境や自然と人間とのかかわり、環境問題と社会経済システムのあり方や生活様式とのかかわりなどについて理解を深めさせ、環境の保全やよりよい環境の創造のために主体的に行動する実践的態度や資質、能力を育成することが求められる」と、その趣旨と目的が示されております。
 本市においては、この考えのもと、市内のすべての小・中学校において、学習指導要領に基づき、環境教育の全体計画、年間指導計画を作成し、社会科や理科、生活科、家庭科、総合的な学習の時間等、教科・教育活動を通して横断的に環境教育を展開しております。
 その中から特色のある教育活動の事例を紹介いたしますと、「動植物と生態系の保護」をテーマにした教育活動といたしましては、加須小学校や樋遣川小学校におけるホタルの保存や大越小学校、大利根東小学校、原道小学校が取り組んでいる利根川へのサケの放流、北川辺地域の小・中学校が取り組んでいる渡良瀬遊水地に生息する動植物の観察、不動岡小学校等における羽生領島中領排水路土地改良区の支援を得た用水路にすむ魚の観察などがございます。また、多くの小学生で取り組んでいる稲作(米づくり)も環境教育としての要素を多く有したものとなっております。
 また、「資源の保護」や「環境破壊の防止」「環境美化」をテーマとした教育活動といたしましては、環境政策課と連携して、市内すべての幼稚園・小学校で実施しているグリーンカーテンの設置、三俣小学校や北川辺東小学校、大利根東小学校、騎西中学校で取り組んでいるリサイクル活動等のこどもエコクラブ、不動岡小学校における国土緑化推進機構みどりの少年団に参加しての緑化推進活動等がございます。
 また、日常生活における環境教育の一環として、資源リサイクル課と連携して、「日本一のリサイクルのまちづくり」を目指したごみの分別収集にも、市内すべての小・中学校が着手したところでございます。既に水深小学校では、なぜごみの分別が必要なのか、なぜ焼却ごみを減少させなければならないのか、どんな環境のまちを目指すのかを考え、理解させる学習を実施した上で、「水深リサイクルステーション」と称した分別のコーナーを設置し、主体的に環境保全のために行動する児童の育成に取り組んでおります。
 教育委員会といたしましては、各学校が学習指導要領に示された環境教育にかかわる教科の指導内容を確実に指導できるよう、また学校の実態に応じた特色ある環境教育が効果的に展開できるよう、各学校を指導・支援してまいります。
 次に、米のとぎ汁利用のEM有用微生物群)によるプールの水質浄化の導入の考えはについてお答えいたします。
 米のとぎ汁EM発酵液は、米のとぎ汁をEMと糖みつ、砂糖などで発酵させたものですが、発酵によって糖分やでん粉が分解され微生物が増殖することを利用して、汚れを取り、悪臭を抑える働きがあるとされております。
 一方、平成24年7月3日の朝日新聞デジタルによりますと、青森県において、EM菌を川の水質浄化に用いる環境教育について、県が十分に効果を検証しないままに学校に無償で提供し、あいまいな効果を事実と教える教育に批判の声が上がるなど、一部にその効果について批判的な意見も見られます。
 このようなことから、教育委員会として、現在の段階で、管内の学校にEM菌有用微生物群)によるプールの水質浄化を一斉に奨励することは難しいと考えておりますが、今後も環境教育の素材としての価値について、さまざまな情報を収集しながら精査してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◆6番(古澤道雄君)

 ご答弁ありがとうございました。
 プールの清掃に関してですけれども、一斉にやってくださいということではございません。モデル校をつくって、実際に試してもらって、一つずつ、加須市の場合、特にそうですね、一歩一歩積み上げていかなくてはならないと考えております。性急にやりなさいということではなくて、よく検討していただいて--じゃ、ほかで、全国で1,600校余り取り組んでいると、それを1回、2回ではありません、継続してやっております。
 近くでは、栃木県の葉鹿小学校、これは環境省の賞もいただいたぐらい、水の環境、水を浄化する非常すばらしい取り組みをやっています。川とか自分たちの学校のプール、自分たちでつくって、自分たちが遊泳中にも米のとぎ汁発酵液を入れて、塩素の肌にしみないような、アレルギー体質の子たちも泳げるような状態にしてプールを使っていると。その裏づけとして、保健所に持っていって、ちゃんと塩素分の濃度が保たれているかどうか、それも確認をして、オーケーの上で使っているということで、ぜひとも栃木県の足利にあります葉鹿小学校、参考にしていただいたらばよろしいんではないかと思っています。地域のNPOと連携をして、これは活動をやっているということでございます。
 実際に、学校のプールを我々が教えてやっていますと、プールの水がきれいになって、非常に掃除が楽になると。それで、以前は、先ほど言いましたように、液体塩素を入れてプール内を全部殺菌して、ということは、水中の生物もトンボのヤゴとかミジンコとかそういったものは全滅します。そういった状態を学校でやりながら、プール清掃が大変だというようなことで、じゃ水中のそういった生物も元気に育って、なおかつ掃除が楽になると、流した水は水路に流せば水路をきれにしていきながら、水をきれいにしていきながら流れていくと、そういったメリットを担当の方はよく研究していただいて、トータルで子どもたちにも優しい、周りの自然にも優しいというような取り組みをやっていくのは環境教育ではないかと思っております。
 ただ一部の新聞記事だけ、先ほどちょっと内容がよく分かりませんでしたけれども、そういったものだけ取り上げて、すぐやらないための理由を探し出すと、これは官僚さんの非常に得意なところですけれども、もっと素直になっていただきまして、進歩するためには素直になるということが、これは非常に大事でございます。ぜひともいろいろな事例を、いい面、悪い面、いろいろ実際に体験していただいて、その取り組みを進めていただければと思っております。

平成25年 第1回 定例会

◆ 6番(古澤道雄君)

 有用微生物群資材の利活用で環境浄化の取り組みについてお伺いします。
 まず、人の体に微生物はどの程度いるのか、ちょっと調べてみましたらば、手のひらに1平方センチメートル当たり10万から100万個、それから皮膚には20から30万個、口の中には100億個、人の腸の中には100兆個いるとされています。善玉菌が多ければ健康を良好に保つことはできます。その一方で、悪玉菌が増えると病気になったりします。
 さて、EMという言葉は造語で有用な微生物群といい、商品名ではございません。また、EM菌という呼び名でマスコミで報じられていますが、単体の菌ではなく、光合成細菌、乳酸菌、酵母など多くの種類を凝縮させた、人に有用な微生物の集合体で、具体的にいえば、みそ、しょうゆ、酒、ヨーグルト、パン、納豆、ワインなどの食品に使われております。その資材は開発されてから31年たち、EU、ヨーロッパから中近東、アフリカ、東南アジア諸国、ロシア、中国、オーストラリア、カナダ、アメリカ、中南米諸国まで広がり、世界150カ国以上で、その技術情報は伝えられています。
 活用範囲の一例を挙げますと、環境浄化、シックハウス対策、塩類集積対策、抗酸化力を生かした食品加工、食品残渣等で肥料及び堆肥製造などに利活用されています。
 施政方針の中で、加須市は日本一のリサイクルのまちを目指す、ごみの分別、減量化に本格的に動き始めつつありますが、分別を徹底し、燃やすごみをなくすこと、究極の目標は焼却灰なしですが、現実的には減量化を図ることから取り組まなければならないと考えます。
 そこで、ごみの中で堆肥や肥料としてリサイクル可能なものは生ごみであり、水分調整用として公園等住宅から破砕した剪定枝であります。これらは燃やすのではなく、好気性微生物を使って効率よく減容化、堆肥として土壌改良剤に、または嫌気性微生物を使って、減容せずに発酵肥料をつくり、家庭菜園、農地に利用する2つの方法が実用化されています。
 地域の事情により製造方法を使い分け、循環型社会の構築をまずごみをリサイクルで減らしつつ、雇用の創出を進めることが肝要かと思っております。
 そこでお伺いいたします。
 ①として、公園等の公共の剪定枝の状況と処分量と、その経費はどの程度かけているのかお伺いします。また、剪定枝、生ごみを好気性微生物、例えば放線菌、糸状菌、油分解菌、リグニン分解菌などを利用、空気を送り込み攪拌しながら、容量を24時間で約10分の1に減容化し、堆肥化を図る事業が近隣衛生施設組合、また県内の民間企業でも稼働しています。生ごみを燃やしてダイオキシン類を発生させずに、土に戻す取り組みの研究をお勧めしたいと考えますが、いかがでしょうか。
 ②として、落ち葉堆肥製造を一日も早く再開し、それを願っている市民の声が聞こえます。秋から冬にかけ、有用微生物群資材を使ったノウハウの検証、それから秋から冬にかけ、シルバー人材センターへの業務拡大確保のため、落ち葉堆肥製造の現状と市内の当該放射線測定についてお伺いします。また、農林水産省の方針は現在どのような考えなのかお伺いします。

◎環境安全部長(木村弘君)

 有用微生物群の利活用で資源リサイクルや環境浄化を進めるまちづくりについてのご質問にお答えいたします。
 まず、公園等の公共の剪定枝の処分量とその経費についてでございますが、平成23年度、加須市全域における公園等の公共の剪定枝に限っての全体の処分量は把握をしておりませんので、市内で発生する草木類等をクリーンセンターで焼却せずに、民間事業者においてチップ化することで再資源化する緑のリサイクル事業として受け入れた剪定枝や、刈り草等の草木類と家具類の処分量について申し上げます。
 平成23年度において処理しました草木類は1,308トン、家具類につきましては418トン、合計1,726トン処理し、この処理費用である処理業者への委託料は1,404万795円でございます。平成24年度につきましても、1月末現在で草木類を1,058トン、家具類468トン、合計1,526トンを処理しております。この処分量は、昨年の同時期と比較いたしますと、4トン増加をしております。
 これらの草木類は、公園や道路などの公共施設から排出される剪定枝や刈り草などが大きな割合を占めておりますことから、今後におきましても、関係部署と連携を図り、事業の推進を図ってまいりたいと考えております。
 また、一般家庭から多量に排出される庭木などの剪定枝や刈り草などにつきまして、これらも各地区のごみ集積所に出さず、緑のリサイクル事業として、直接民間事業者に搬入いただけるよう広報紙等を通じて協力を呼びかけているところでございます。
'' 生ごみの堆肥化についてでございますが、加須市では、生ごみの減量化を図るため、市内全域でコンポスト容器及び電気式生ごみ処理機についての購入補助限度額を拡充いたしました。コンポスト容器については、1基当たり4,000円、電気式生ごみ処理機については、県内トップクラスの1基当たり4万円の補助限度額としております。このコンポスト容器や電気式生ごみ処理機の処理によりまして、生ごみを肥料としても使っていただけるものと考えております。
 今後ともごみの資源化と減量化の促進を図る取り組みを進めてまいりたいと考えております。''

◆6番(古澤道雄君)

 ご答弁ありがとうございました。
 平成23年度は剪定枝1,308トン、家具を含めて1,726トン、1,400万円余りを緑のリサイクル事業ということで、処分量として使っています。これはこれでいいんでしょうけれども、市内の、例えばシルバー人材センターの人たちに雇用を発生させて、そういう生ごみ堆肥をつくってはいかがかということで今提案しているわけなんですけれども、同じお金を使うんだったらば、やっぱり市内の高齢者の方々、元気で働ける人たちにそういったお金を還元できるような仕事の場をつくっていっていただきたいと考えております。
 コンポスト補助金でもって、皆さん方に生ごみを堆肥化して、家庭菜園なりにまいてもらう。これも一つの方法なんですけれども、これをせっかくやるんでしたらば、もう少し規模を拡大をして、事業として成り立つような方法でやっていただければなと思っております。このコンポストの関係は、前にも一般質問で紹介しました埼玉県戸田市が先進的に今やっているところでございます。市民の協力者を得て、コンポストのバケツでEMのぼかしを一緒に差し上げて、生ごみが出てきたならば、その都度生ごみにまぶして、そのバケツがいっぱいになったらばフラワーセンターに持ってきてもらってお花と交換すると。
 そこで働いている方々はシルバー人材センターの方もいますし、障害者の方々もいますし、そういった働く場を少しでも市が、同じお金を使うんだったらば、機会を与えて、それですばらしいお花を栽培してもらって、市内の公共施設に飾ってもらうとか、そういった連携をした取り組みが欲しいんです。ただ生ごみが出ましたから、畑にまきます。それはそれでいいんですけれども、これからの公共と言われるものは、市民の皆さんと横の連絡をつなげて、一つの循環型のごみの利用を考えていくと。その中で雇用とか、環境もよくなるし、ということで、そのような取り組みを積極的にやっていただきたいと思って、何回も提案しているところでございます。
 非常に取り組みが後ろ向きで、ちょっと私も提案する、余り力がだんだん最近は入らなくなっちゃったんですけれども。近隣では、久喜市がいろいろ議員さんがEMというものに興味を持って、沖縄のEM研究機構本部に研修に行って、その実験圃場を見学したり、やはり安心・安全な作物をつくる、その一つとして、こういった生ごみ、EMで発酵させた生ごみを使えるというふうなことで、広がりを持っていただければと思っております。
 もう一つ、先ほど嫌気性の微生物を使って、あと好気性の微生物を使って、二通りのごみの処理の仕方ができるというようなことがありました。ごみの量は、増え過ぎて困ってしまう、処理し切れない場合は、その好気性の微生物を使って空気を振って攪拌して減量化させる、10分の1まで減らす、24時間で。そういったことを久喜宮代衛生施設組合では取り組んでおります。また、民間でも、そういった野菜残渣とかを使って、そういった堆肥をつくるのを取り組んでいるところもあります。
 私が前々から行っているのはコンポストで、ごみの量が減らない。しかし、エネルギーは100%近く保っておける。だから、それを発酵肥料として畑にまけば、肥料として非常に有効に使える。減容化したものは、有機質とミネラル分程度ぐらいしか残りませんから、どっちかといえば、エネルギー的にはゼロ、かすであるというような、両方の堆肥または肥料のつくり方が、この微生物を使ってできるわけです。市の内情に応じて、そういった取り組みをすれば、減容化もできるし、立派な肥料として畑にも使えるしというふうな使い方ができるということでございます。
 次の質問に移らせていただきます。
 ③として、久喜市教育委員会は、今年も小・中学校に対し、米のとぎ汁と有用微生物群資材を使ったプールの水質浄化の取り組み参加のアンケートをとり、去年は6校でしたが、今年は参加希望校が8校に増え、小学校6校、中学校2校となりました。2月中旬から下旬にかけて発酵液づくりを実施し、現在ポリタンクで培養中でございます。その中の1校は、取り組みを始めて5年目で、小学校5年生、全員15人を対象に環境学習として、身の回りの環境問題のお話をして、その後米のとぎ汁発酵液のつくり方を教える2コマ、90分の授業を行い、約4週間後、プールにその発酵液を投入する予定です。
 彼らが6年生に進級し、その5月半ば過ぎに自らが培養し育てた微生物の働きで、アオコやヘドロなどが発酵分解され、水が澄み、ぬめりがなくなり、節水でき、掃除がやりやすくなったかをプール掃除で自分自身が身近な環境問題として実体験できる、このような一連の取り組みを行っております。
 そのほかの7つの学校は、各々先生方が、4人から6人ほどの先生方が立ち会って、つくり方、管理の方法を教えております。
 なお、発酵液は小学校でプール1つ当たり300リットル、中学校で400リットルを目安にして作成し、今般、給食センターの協力で、今年は米のとぎ汁の濃い部分を用意してもらうことができました。
 初参加の中学校の校長は、体育の先生当時、プール掃除を担当して大変苦労し、今回の効果を大変期待しておりまして、とにかくやってみようという考え方で協力して今進めてくれているところでございます。
 そこで、加須市内の学校プールの水質浄化の取り組みの考え方についてお伺いします。

◎学校教育部長(松永修君)

 有用微生物群の利活用で資源リサイクルや環境浄化を進めるまちづくりのうち、市内の学校プールの水質浄化の取り組みについてのご質問にお答えいたします。
 有用微生物群の働きによって、汚れを取り、悪臭を抑える効果があるとされる米のとぎ汁、EM発酵液を活用した学校プールの清掃については、環境教育の一環として今年度、騎西小学校と田ケ谷小学校の2校が取り組みました。学校は、学習指導要領に定められた指導すべき内容と時間数に基づき、指導計画を作成して日々の授業を実施しております。
 学校における環境教育は、あらかじめ各学校が作成したこの指導計画に基づき、それぞれの学校や地域の特色、児童・生徒の実態を考慮して総合的な学習の時間や理科等の教科において実施しているものでございます。
 現在、市内の小・中学校におきましては、校内に設置したごみの分別コーナーを活用した資源リサイクルの学習、グリーンカーテンの設置、蛍の飼育・保護、利根川へのサケの放流、渡良瀬遊水地に生息する動植物の観察、田んぼや用水路の生き物の調査、観察など、各学校が主体となってそれぞれの地域や施設、人材等の特色を生かした多様な環境にかかわる教育活動を計画、実践し、成果を上げております。
 学校の指導計画につきましては、毎年度、その成果を評価し、十分に検討した上で改善を図り、新たに作成をしておりますが、例えば総合的な学習の時間に有用微生物による水質浄化にかかわる学習活動を位置づけるとすると、これまで実施してきた各学校の特色ある教育内容を縮減あるいは削除する必要が生じてまいります。
 また、有用微生物群による水質の浄化につきましては、汚れや悪臭を抑える効果があると積極的に取り組む動きがある一方で、その効果についての批判的な意見も報道されております。
 このようなことから、教育委員会として、現在の段階で管内の学校に有用微生物群によるプールの水質浄化を教育課程に位置づけて実施するよう奨励することは難しいと考えております。このことにつきましては、今後も環境教育の素材としての価値と、その定着について、さまざまな情報を収集しながら精査してまいりたいと考えております。

◆6番(古澤道雄君)

 ご答弁ありがとうございました。
 ほかの授業を削ってまで、このような取り組みをするのはなかなか難しいというようなことですけれども、我々の実際の名前を出せば、田ケ谷小学校とか騎西小学校、種足小学校、これは校長先生にお願いをして、このプール掃除関係するお話をし、理解をしてもらって、担当の先生方に協力を得て、1時間から1時間半ぐらいの授業時間をとって、このプールの水質浄化について教えています。これは、騎西小学校が平成19年から始めていますから、このように、理解ある校長先生、非常に協力的で、実際に現場を見て、なるほど掃除の時間が減ったと、子どもたちの負担が減ったと、先生方の負担も減ったと、水も余り使わずに済んだと。騎西小学校でいえば、1時間45分ぐらいでプールの中の清掃が終わってしまったと。プールの水を抜いて、水をかけるだけで、一応流して終わりというようなことです。
 プールの汚れの切れが非常にいいわけです。以前みたいに、さらし粉、濃い液体塩素をそのプール掃除の前に入れて、全生物を滅菌して、殺菌をして掃除を昔はやっていたそうですけれども、それでやっぱり中の生物が全部死滅して、そのまま流れていっちゃうと。この有用微生物を使った場合、トンボのヤゴ、ミジンコとか、たくさん増えまして、非常に丈夫に育つということで、非常に環境にもいいと。その流れた先の水路とか下水管ですね、きれいに掃除をしながら流れていってくれるというような効果も期待しております。
 学校の教育とすれば、できるだけ簡単に掃除が終われば一番いいわけですから、そういったものに少しでも取り組んでいただければ、環境に優しい掃除の仕方があるんだと。全国で1,600校余りも今取り組んでいるわけですから、よく効いた、効かない、これは発酵液のつくり方によって随分変わってきます。正しい指導を得てつくれば、効果が出てきます。非常に汚れの切れがいいわけです。
 栃木県の葉鹿小学校では、子どもたちがプールの清掃にそれを使っておりますし、プールの遊泳中にも塩素を入れたほかに、これは文部科学省の規定があるでしょうけれども、塩素を入れたほかに、自分たちがつくった活性液を入れてプールで遊泳していると。保健所で調べてもらったらば、大腸菌ゼロだというようなことで、なおかつアトピーの子も、非常に腹を刺さずに泳げたというようなことで、非常に効果があるんではないかということで、学校ですから、子どもたちに、授業は知識を教える場ですから、いろいろ挑戦してもらって試してもらって、その効果を、効かなかったときに、どうしてなのか、効いたときに、じゃ更なる効果を生むためにはどうしたらいいかとか、そういった取り組みが必要ではないかと思っています。
 先ほど答弁の中に、ゴーヤを植えたりとか、ヘチマを植えて日陰をつくって、夏場、環境事業として、環境教育の一環としてやっているということなんですけれども、先ほど生ごみの堆肥のところで出ましたけれども、地植えでもってそういったグリーンカーテンをやるのはいいですけれども、プランターでやる場合、栄養分がどうしても不足しますから、有用微生物をつくったり、生ごみ堆肥を使ってより繁茂させて、3階のほうまで届くような、元気な木を育てることもできます。
 そういった有用に、非常に応用範囲が広い物ですから、学校の先生方もぜひとも興味を持ってもらって、自分たちにプラスになる面をどんどん利用してもらうと、積極姿勢で取り組みをお願いしたいと思っております。
 以上で私の一般質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。

平成25年  3月 予算特別委員会

◆3番(大内清心君)

 ありがとうございます。そういった声がありましたときには、ぜひ考慮していただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 では、次の質問に行きます。273ページのごみ減量化啓発事業についてお伺いいたします。
 これまでの生ごみ処理器の購入の台数とかが分かりましたら教えていただきたいんですが。

◎資源リサイクル課長(森博司君)

 3月7日ぐらいまでですと、今年度はコンポスト、EM容器をあわせて214基の申請がございます。電気式は205基の申請がございます。今年度で合計で419基ほど申請があります。

◆3番(大内清心君)

 申請の分は全て助成ができるものと考えてよろしいのでしょうか。

◎資源リサイクル課長(森博司君)

 補正もして、全て対応可能です。

◆3番(大内清心君)

 新年度の生ごみ処理器の助成が、予想というか、見込み台数というのは何台ぐらいで予算を組んだのでしょうか。

◎資源リサイクル課長(森博司君)

 新年度は、電気式を200基、コンポストを200基予定しております。

◆3番(大内清心君)

 新年度は合計400基ということで、これを超える申請があった場合は補正等を組んで、すべて対応していただけるというふうに考えてよろしいでしょうか。

◎資源リサイクル課長(森博司君)

 これを超えた場合は、補正なりをして必ず対応いたします。 [#ee9c06ed]

  • 最終更新:2014-11-06 08:19:34

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