北本市(1)
北本市議会とEM(その1)
平成 5年 第1回定例会
No.24 高橋節子君
件名4、生ごみ処理容器購入の助成制度の実施方法について、3点お尋ねいたします。
要旨1、補助額と手続について。
要旨2、発酵堆肥材(ボカシ)使用をあわせて推進すべきと思いますが、どうでしょうか。
このボカシというのは、台所から出る生ごみを有効微生物の入った発酵堆肥材(ボカシ)を加えることで良質な堆肥に変えてしまうという微生物の入った堆肥材です。私も、昨年の10月から使用しておりますが、台所でビニール袋の中で堆肥がつくれます。できた堆肥は庭の植木や家庭菜園で使用しておりますが、今年度はコンポスト容器と組み合わせて使用したいと思っております。
昨年の10月に、上尾市において環境浄化を進める会主催の「生ごみリサイクル運動を考える」というシンポジウムがあり、当市からも環境整備課からは1名出席いただきました。
私は、ちょうど行政視察と重なったため、友人がビデオに収録したものを後日見せてもらいましたが、琉球大学教授の比嘉照夫さんの講演、また岐阜県可児市の環境課長浅野満さんが、市民と行政が一体となってごみを減らす運動、生ごみボカシあえで堆肥化を進めている様子を披露してくれました。昨年10月の講演会がきっかけで、深谷市で取り組みを始め、与野市、大宮市でも準備を始めております。北本市も来年度、コンポスト補助金制度とあわせてボカシの使用を希望いたしますが、検討しておられるかどうか、お伺いいたします。
要旨3、学校で使用するにあたって、配置計画と使用方法についてお尋ねいたします。
No.32 教育次長(岡田勝雄君)
次に、飛びますが件名4、要旨の3、コンポスト容器の学校への配置計画と使用方法についてお答え申し上げます。
現在、地球環境問題や都市生活型公害などの解決に向けて、学校、家庭、地域が一体となった環境教育の推進が重要な課題となっていることは、ご高承のとおりでございますが、各学校におきましても、社会科でごみの問題や環境公害の問題について、理科では地球環境の問題を科学的な観点から学習するようになっております。
さて、ご質問のコンポスト容器についてでございますが、従来よりの検討課題であり、ただいま申した上げましたような教育の重要な課題でもあることから、平成5年度につきましては、まず2校分を予算化し、試行していこうと考えております。
具体的にどの学校に配置するかにつきましては、現在、学校の状況等を調査しながら、各学校の希望を聞きながら検討中でございます。
利用につきましては、勤労生産学習の体験農場や生活科の体験学習等に役立てるようにも指導していく考えでございます。
容器の使用につきましては、生ごみ処理コンポスターによる方法で、容量約350リットル、重量7.6キログラム、年間処理能力約12トンとなっております。容器内で醗酵分解し、2、3カ月後に堆肥として利用できるようになっております。英語で堆肥のことをコンポストというのだそうでございますが、この堆肥をコンポストの容器の中でつくるということであります。
これは、常温を利用し、自然のバクテリアを利用したものでございますが、三鷹市であるとか、県内でいいますと志木市等の電熱を利用した等も研究いたしましたけれども、市のごみ減量化対策等で家庭に要望を聞いておりますと、容器の大型のものをとりあえず利用して試行してみようというものでございます。
教育委員会といたしましては、この試行によりコンポスト容器の有効性について研究、調査し、今後につきましては結果を見て、さらによりよい方法がありますれば、それを検討していきたいと考えております。
No.36 市民生活部長(福島靖祐君)
要旨2のボカシの関係でございますが、これはEMという有効微生物分の500倍希釈液ともみ殻、ぬかなどをまぜて微生物を培養したものでございますが、ビニール袋に入れた生ごみにこのボカシを入れまして密封すれば、10日から2週間程度で生ごみ全体の発酵処理が進み、結果として腐った臭いのしない良質の有機肥料ができ上がるそうでございます。
このでき上がった肥料は、野菜や庭木の栽培に大きな効果があり、またこの肥料の液肥は、くみ取り式トイレや台所、側溝などに流しますとにおいが消えるなどの効果があるとのことでございます。
この生ごみ処理容器の堆肥化は、庭がなければ利用しにくいなどの制約があることから、生ごみ処理容器と合わせてこのボカシによる生ごみの堆肥化も、家庭ごみの減量化には効果があるものと考えております。
本市におきましては、ご承知のとおり現在廃棄物減量等推進審議会におきまして、減量化策について種々ご審議をいただいているところでございますが、その審議の過程においても、このボカシにつきましては意見が出されておりますし、結論も出されるものと考えております。
このボカシにつきましては、現在生ごみの処理容器の補助制度をスタートさせる矢先でもございますので、当面はこの生ごみ処理容器の普及に努めてまいりたいと思いますが、あわせて推進するよう検討させていただきます。
No.38 高橋節子君
件名4の生ごみ処理容器のことですが、要旨1の補助額とか手続はわかりました。
それで要旨2のボカシの使用ですが、これは推進していくように検討するというふうなご答弁でしたが、あくまでもこれは審議会の何かを待ってではないとだめなんでしょうか。私は、もう環境整備課独自でも早くしていただきたいということで、来年度の方針をお聞きしたわけなんですが、昨年の10月に市の職員の方が1人、シンポジウムに出ていただいたときに、私も資料をいただきまして、それからずうっと私は使っております。
このボカシというのは今持ってきてみましたので、見ていただきたいんですが、こういうものなんです。米ぬかともみ殻と、それからEMという酵素を配合してつくったものなんですが、これを生ごみに振りかけておきますと、本当に良質の堆肥ができるわけなんです。ですから、今回この生ごみ容器を私も購入しようと思ってますが、その中で堆肥が1週間から10日ぐらいで、本当に良質の堆肥ができちゃうわけですね。普通は2、3カ月かかるんですが、早くていい堆肥ができる、早く回転できるということで、大変いいものができたなというふうに思って、私は今は特殊な網のついたバケツの中で使用しております。台所に置いてます。ビニール袋の中でも堆肥はできるということで、今かなりな自治体で全国では取り組み始めたようです。
新聞にも、深谷市が早速取り上げたということを書いてありましたので、深谷市の方に聞きましたら、深谷市独自でこのボカシをつくって、そして市民の方に一度試験的に今使っていただいているということなんですが、ボカシは簡単にできますということです。米ぬかとそれからもみ殻があれば、微生物群というのが、EMというんですけど、4,000円か5,000円ぐらいでかなりたくさんできる原料になるEMを買えば、もうたくさんボカシができますので、それを今市民の方に配ってつくっていただいておりますということでした。
今、上尾市の方では、昨年の10月のシンポジウムに出たときには、それほど関心はなかったんだけれども、今本当にいいものだと、やってみたいということで、上尾市ではもう1回シンポジウムを開いていただきたいというふうに会の方に話が来ているそうです。
それから今、与野市の方では市を挙げて取り組もうかというふうな話し合いが進められているそうです。それから大宮市では、環境整備課の職員が自分の住んでいる団地で、ビニール袋の中で堆肥ができるものですから、1度住民の方に配ってやってみようということで始めるそうです。
とにかく、岐阜県の可児市の環境整備の課長さんが、昨年のこのシンポジウムのときに参りまして、いかに可児市ではごみが減ったかと、それでいいものだということでシンポジウムでお話がありましたが、可児市ではごく一部の、半分ぐらいですか、使った状況でもごみが20%減量になったと、これを全市で可児市では今使うということで、さらにごみの減量に拍車がかかるでしょうということをおっしゃっておられますので、ぜひ早急に検討していただきたい、早急に初めてほしいというふうに思います。
これは団地の方でも、高層住宅の方でも、ボカシを使った堆肥つくりできますので、家庭菜園などほかに畑を借りているようであれば使えると思いますし、今後それをさらに農協なんかと提携して使っていただくという方向も考えられていくと思いますので、ぜひ早急にお願いできるかどうか、来年度どうでしょうか、お尋ねしておきたいと思います。
要旨3の学校での配置計画なんですが、2校取り組んでいくということですのが、この2校分は1校につき何個配置されるんでしょうか。1個ではとても足りないかなというふうな気がするんです。堆肥になるまで2、3カ月かかるわけですから、1個据えつけても2、3カ月待ってなきゃならない、このボカシを使っていただければもう早いんですけれども、あわせてこれを使っていただけるかどうか、それと容器が何個なのかということについて、お尋ねします。
それと、今次長さんもお話されておりましたように、環境教育というのが大切だと、子供たちの環境教育の大切さをこれで示していきたいというふうな旨のご答弁でしたので、ぜひこれは要望しておきますが、堆肥を使った畑づくりとか、花壇づくりとかに役立てていただきたい。それと、ごみがこれだけ出るんですよ、減るんですよということも教えていただきたいというふうに思います。
平成 5年 第3回定例会
No.4 高橋節子君
件名3は、ごみ問題についてです。
今議会でも、議会からも委員長報告が出されましたが、廃棄物の問題は大きな曲がり角にきているのかもしれませんし、今後も尽きることのない重い課題です。行政としても努力していくことはもちろんですが、住民の皆さんにもご協力を求めることが不可欠です。
そこで、今回はごみ問題について2件質問いたします。
要旨1、中部環境で定期的に広報の発行をしてはどうでしょうか。
要旨2、コンポスト設置状況と堆肥化の問題については、今後どのように取り組んでいくのかご見解をお伺いいたします。
No.10 市民生活部長(福島靖祐君)
件名3のごみ問題についてお答え申し上げます。
要旨1の中部環境で定期的に広報を発行してはどうかということでございますが、現在のごみ問題につきましては、処分地や施設の問題等を含めて、1自治体の力では到底解決できないところまで来ております。このために市民の方々に状況を理解してもらうということは大いに必要と考えております。
現在、中部環境センター構成市町村の事務担当者で組織する管内連絡協議会が設けられております。これにつきましては、定例的に会合を開き、問題等意見交換を行っております。議員さんご提言の広報発行ということにつきましても、施設の現況等広く市民の方々に理解していただくために、有効な手段と考えておりますので、今後協議会の中で研究テーマの1つとして提案していきたいと思っております。
次に、コンポストの設置状況でございますが、9月1日現在161基の申請がありました。補助金の総額で52万4,500円、1件平均補助金の額は3,300円という状況です。これらの設置家庭の一部について、電話等で照会をいたしましたところ、現在のところ臭気や害虫等の心配はほとんどないとのことで、また集積所にごみを出す手間が省けただけでも便利などの好評をいただいております。
また、ある家庭では、もう1基あればもっと便利だからとの要望もございました。
また、堆肥のできぐあいでございますが、設置後間もないためにもう少し期間が必要と思っております。
今後の課題といたしましては、コンポストを設置するためには一定の土地を確保する必要があるために、マンション等に住んでいる方はほとんど利用できないということが一番の問題点と思います。
もとより、ごみの減量、リサイクル運動をより効果的に推進するためには、1人でも多くの市民の方の参加、協力が不可欠であり、そのためにもきめの細かい全市民的な施策が望まれているものと存じます。
このようなことから、過去にも議員さんより再三ご提言をいただいておりますEM菌を使ったボカシにつきましても、有効な方法の1つと考えております。このボカシの普及推進につきましては、今議会の廃棄物対策特別委員会委員長報告や廃棄物減量等推進審議会の中でもご提言を賜っておりますので、コンポストの普及とあわせて取り組む方向で検討を行っていきます。
No.12 高橋節子君
それから、要旨2のコンポストの設置状況と堆肥化の問題。
以前にも私、ボカシの問題でコンポストと併用して使うといいのではないか。またコンポストがなくても使えますということで、EMボカシの話をし、お願いしたところでございますが、3月の議会には部長は「検討してやってみたい」というふうな答弁でしだが、また同じような答弁なんですが、いつからこれはやていただけるのかと思いますが、どうでしょうか。
私、きょうも持ってきてみたんですが、この間もお見せしましたけれども、このボカシ、1袋250円で分けているんですけれども、5月の段階で私の個人的なニュースにこの記事を書きましたら、あちこちから電話の問い合わせがありまして、いただきたいということで。今までに私たちのグループ何人かでやっているんですが、「全部でどのくらい出たっけ」ときのう聞きましたら、「130個ぐらいは5月ぐらいから出ているんじゃないかな」というふうなお話をしました。何人も使っていただいているというふうな現状があるんですけれども、本当にこれを理解して使っていただく方の分は、生ごみとしても出ないわけですから、かなりごみの減量にもなりますし、それから、このEMというのは酵素が入っていますので、自然環境の中にもいいというふうな役割も持ってまいります。
このEM菌でつくられた堆肥の中から出てくる水分を河川にそのまま流しますと、河川浄化にもなりますし、それから、くみ取り式のトイレの方に流しますと、くみ取りの槽の中でバクテリアが、菌が食べてくれましてにおいも消えるというふうな、とにかく進めていただければ一挙両得で、かなりな成果が上がると思いますが、部長の考えとしてはどのぐらいをめどにやっていただけるのかということを具体的にお話いただければありがたいと思います。
それから、コンポストの設置状況なんですが、学校の場でも、たしか給食の残滓をコンポストの中で堆肥化するということで、学校にもたしか2つ設置されたと記憶しておりますが、状況はどうでしょうか。コンポストとあわせてEM菌の入ったボカシを使えば直ぐに、割と早く堆肥化ができるんです。
今、部長の答弁ですと、設置して間もないんでコンポストによる堆肥化の結果はまだ聞かれてないというふうなご答弁がありましたが、このボカシをあわせて使いますと、夏場でしたら10日間で堆肥化できますし、冬でしたら2週間でできますので、学校の現場なんかでは大量に残滓が出ますので、ボカシと一緒にあわせてコンポストを使っていただければいいんじゃないかなと思いますが、学校の状況はいかがでしょうか。
No.14 教育次長(関口明久君)
それから、コンポストの件ですけれども、現在では石戸小と南小に設置されております。6月から給食の残滓ですとか落ち葉、茶がら等の投入を続けておりますが、醗酵分解には何か2、3カ月かかるということで、現在その堆肥化するのを待っているというところです。
できた堆肥につきましては、勤労生産学習の場である体験農場や生活科の体験学習、理科の観察園等で利用計画しておりますし、教育委員会としまして、今後コンポストの有効性についてさらに研究を深めるとともに、ご提言ありましたボカシについても導入拡大ということで検討していきたいと思います。
No.18 市民生活部長(福島靖祐君)
それと、2件目のボカシの関係でございますが、市民グループの方が独自でこのような活用をしていただいているということにつきましては、市といたしましてもこの運動がますます盛り上がってくることを期待するところでございますが、ボカシの配布につきましては、できれば来年度取り組んでいきたいというふうに考えております。
平成 6年 第1回定例会
No.51 高橋節子君
要旨3は、平成6年度の新たな実施事業についてですが、事業系ごみの実態調査はいつ頃実施して、ごみ計画書の提出のスケジュールはどうか。ペットボトルの回収は6年度実施可能なのか。生ごみにEMを使用した堆肥化の普及はどうか。アルミ缶の分別、フロンの回収など、新たな事業として予定しているもの、推進の計画についてお伺いいたします。
要旨4、ごみ減量等推進市民会議の役割について伺います。
ごみ減量に対して、市民総ぐるみで推進に当たるための1つの組織としての市民会議ということになると思いますが、多くの市民が参加できて、市民のごみに対する意識の変革につながる効果を期待いたしますが、どのような組織になるのか。
廃棄物減量等推進審議会や議会の廃棄物対策特別委員会の審議結果を踏まえて、具体的に実践に入っていくための市民参加型の市民会議となるのか。どのようなものをごみ減量等推進市民会議に期待するのか、市民会議の役割についてお尋ねいたします。
No.63 市民生活部長(福島靖祐君)
件名4の廃棄物対策事業について、お答え申し上げます。
要旨1のリサイクルセンター構想でございますが、現在、県央都市廃棄物減量化推進協議会におきまして協議を行っております。
協議の内容といたしましては、構成市町村における資源回収をはじめとした、ごみの収集方法や処分の仕方などまちまちであるために、なかなか一定の方向が見出せない状況でございます。
これと申しますのも、各市町村において長年にわたるごみ収集の独自の歴史があるため、市民を巻き込んでの収集体制の変更ということは、できれば避けたいとの考えがあるようです。しかしながら、桶川市はともかくとして、他の市町村は焼却施設以外の施設はなく、不燃ごみや大型ごみについては独自の方法で処分している現状にあるため、問題があるものと考えております。
なお、議会での廃棄物対策特別委員会の委員長報告では、広域事業への取り組みとして、リサイクル施設の建設等、積極的な参画。また、廃棄物減量等推進審議会の答申でもリサイクルセンターや施設整備が提言されております。広域での減容施設について建設を前提に進めるよう協議をしてまいりたいと考えております。
また、この4月にごみ減量担当が置かれるわけでございますが、これらにつきましては、大型ごみと一部のものについてリサイクルできる施設について、市単独での設置を含め検討をいたしてまいります。
続きまして、要旨2の最終処分場の見通しでございますが、本市は株式会社ダイヤ整環に最終処分を委託しておりまして、昨年の4月からは栃木県内に同社が設置した処分場で埋立処分をしております。同社の話によりますと、その処分場は5年間程度はもつとのことであり、その後の新たな処分場の用地についても幾つかの候補地を選定し、今後の対応をしていくとのことでございます。
なお、現在の不燃ごみの最終処分業者におきましては中間処理工場を持っており、資源化、減容化を図り、埋立地の延命化を図っており、当分は問題はありませんが、埋立処分に当たって、全国的に環境問題の争いも起こってきておりますので、減容化施設とあわせ研究してまいりたいと考えております。
要旨3の平成6年度の新たな実施事業推進ということでございますが、平成5年度に開始いたしました生ごみ処理容器購入補助金につきましては、生ごみの自家処理を促進させるため、今後におきましても引き続き予定しておりますが、この生ごみの関係では、台所でできる堆肥づくりのための発酵堆肥剤、いわゆるボカシの配布を予定しておりますが、これらにつきましては、6年度はモニターを募集して普及を図ってまいりたいと考えております。
なお、今議会で議決いただきました機構改革で、ごみ減量担当が置かれるわけでありますが、議会特別委員会の報告書、減量推進審議会の答申書、また今までの議会での一般質問等提言されたことたくさんありますが、これらの事業化に向け、調査、研究、検討を行ってまいります。
なお、財源等の調整もありますが、この中でも早急に実施できるものにつきましては取り入れていきたいと考えております。
要旨4のごみ減量等推進市民会議の役割でございますが、ごみ減量等推進市民会議(仮称)ですが、これの設置に向け準備をしてまいりますとご提案申し上げるところでございますが、北本市民にごみ減量化に対する意識を高め、より効果的な運動の展開を図っていくため、設置ということで考えております。
この市民会議の役割ということでございますが、具体的な内容につきましては、準備委員会の方々らの意見を賜りながらまとめていかなければなりませんが、今までのごみ対策は、処分を前提に施策、事業を行ってまいりましたが、これからの施策につきましては、ごみをつくらない、ごみを買わない等、出口でなく入り口で減量していかなければごみ問題は解決されないと思っております。
過日答申された審議会の意見でも、市民の役割、事業者の役割が記されております。このような運動の展開ができるよう進めていきたいと考えております。
No.65 高橋節子君
それと、要旨3の新たな実施事業の推進についてですが、今までの一般質問や何かを踏まえて、ボカシ、EM剤を使った、台所でもできる発酵堆肥剤を使った堆肥の推進は、モニターを募集して図っていくということで、ぜひ推進していただきたいと思います。
平成 6年 第2回定例会
No.10 市長(新井馨君)
続きまして、要旨の2の現在見通せる範囲内で、今後の公共施設建設計画について、お答え申し上げます。
現在、埼玉県央都市づくり協議会を構成する3市1町1村の圏域を広域行政とした、広域利用公共施設といたしましては、川里村内への整備が予定されております火葬場の建設がございます。このほか、広域消防施設につきましては、鴻巣市が広域消防を念頭に、鴻巣市内に建設を行うべく既に用地の確保等もなされ、消防庁舎の建設着工の計画を立てている状況でございます。広域消防につきましても、現在県央広域消防推進協議会で調整を進めているところでございます。さらに、リサイクル施設につきましても、検討を進めてまいりたいと考えております。
参考までに、ソフト事業として6月28日に県央都市づくり協議会といたしまして、廃棄物減量等推進協議会の主催によりまして、地球にやさしい環境浄化と題しまして、EM菌に関連します講演会を鴻巣市民会館において開催される予定になっております。
いずれにいたしましても、今後の広域的な公共施設の整備に当たりましては、埼玉県央都市づくり協議会圏域を、1つの単位としてとらえてまいりたいと考えております。
平成 6年 第3回定例会
No.29 助役(加藤高君)
議長から発言の許可をいただきましたので、平成6年度第2・4半期における市政概要報告を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様方のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
(中略)
次に、市民生活部関係について申し上げます。
EMボカシ(発酵堆肥材)を使った生ごみの堆肥化について、その実践をしていただくためのモニターを委嘱しました。
EMボカシは、生ごみの減量化及び堆肥化による資源の有効利用として、EM菌を用いて生ごみを処理することにより、良質な有機肥料が短期間で出来るものであります。そこで、その実効性などを調べていただくために、モニターを募集しましたところ、定員枠の約3倍にあたる148人の応募がありましたので、定員を当初の50人から100人に増員いたしまして、抽選により決定し、去る6月30日に説明会を開催したところでございます。
モニターの皆様には、平成7年3月まで、このEMボカシの使い方や処理後の堆肥の効果などについて調査をしていただくことになっております。
No.44 高橋節子議員
それと、合併浄化槽ですが、ぜひ一度設置してからでもどのぐらいの汚染の具合かということは検査していただきたいというふうに思います。
それと、相談に来られた方は全員設置できているのかどうなのか。というのは、私なども自分の自宅につけたいなと思いまして、地形とか、それから空いている庭の具合とか、測りましたらとてもとても狭くてだめだったというふうな経過があったわけなんですが、そういうふうな方もいらしたのではないかなというふうに思うのですが、どうだったんでしょうか。
それから、私などが単独浄化槽しか使えないんですけれども、庭が狭くて。そういう人に対して、私はことしの1月からEM菌の入ったセラミック型の浄化のものを水槽の中につるしてあるんですが、そういうものをしますとかなり自分の単独浄化槽でもとても浄化ができるというふうなことがわかりました。今ブームのEM菌なんですけれども。そういうものもありますし、そういう指導もしていただきたいなと思うのですが、来庁して、それで使えなかったという人もいらしたのかどうなのか。
それから、今後の検査もやっていただけるかどうか。あわせてお尋ねいたします。
No.46 市民生活部長(福島靖祐君)
合併浄化槽につきまして、設置に相談に来た方がつけられなかったということでございますが、これにつきましては、設置ができる区域の方ということにつきましては全員の方に補助はしているそうでございます。
それと、検査につきましては、今後の検討ということにさせていただきます。
以上です。
No.60 高橋節子議員
要旨7、清掃事業に要する経費は年を追うごとに増加しているのは、全体的なごみの量がふえていること、これは人口増によるもの、また生活の内容、様式がさまざまに変化していることにつながると思います。
廃乾電池回収は前年度より減っておりますが、可燃ごみ、不燃ごみ、大型ごみ、資源回収ともに増加しております。全体的にごみは増加傾向にありますが、中でも資源ごみが大幅に伸びて、市民のごみの分別意識が高揚してきているように思います。清掃事業に要した経費と、市民意識変化の分析についてお答えください。
要旨8、生ごみ処理容器の補助実績は217基ということでしたが、利用者の反応、そしてまた、ごみの減量に対しての効果はどのようにとらえているのかお尋ねいたします。
要旨9、学校でのごみの資源化とコンポスト容器の使用実態についてですが、何個でどの程度の容量の容器が何基ずつ使用されているのか、効果はどうなのか、そのことから現場の調理員さん、先生たち、どのようにコメントを持っておられるのか。市の環境整備課の方向性も汲み上げながら、ごみの資源化をどのようにとらえてきたのか。また、子供たちへのインパクトはどうだったのかなどについてお伺いいたします。
No.68 市民生活部長(福島靖祐君)
件名3の要旨7、清掃事業についてお答え申し上げます。
まず、経費でございますが、平成4年度と平成5年度を対比してみますと、塵芥処理費にありましては、ごみの収集運搬及び処分委託料が増えております。収集運搬約836万円、不燃ごみの処分につきましては880万円でございます。これは、人口の増加及びごみの増加、また委託料の引き上げに伴うものでございます。
なお、収集処分委託料の状況ですが、可燃ごみにつきましては月1世帯300円、不燃ごみにつきましては月1世帯60円、これにつきましては平成4年度、平成5年度同額でございます。
なお、平成5年4月と平成6年3月の人口、世帯の伸びでございますが、760世帯となっております。
続きまして、資源回収でございますが、平成5年度月額345万5,000円、平成4年度が329万1,000円でありましたので、5%の増となっております。
それと、不燃ごみの最終処分の関係でございますが、平成5年度1立方メートル当たり2万622円、平成4年が2万250円ということで、2%の増でございます。それと、大型ごみにつきましては、平成5年度月60万円、平成4年度が月56万円ということで、7%の増となっております。
なお、し尿にありましては、公共下水道の普及に伴いくみ取り世帯が減少したことにより、減額となってきております。
これら清掃事業に要した経費に関連しまして、ごみの処理状況を、同じく平成4年度と平成5年度で対比してみますと、ごみ量全体では3.4%の増ですが、資源回収を除いたごみ量で見ますと2%の増加であり、これは人口の伸び3%に対し下回っております。
さらに、1日1人当たりの排出量で見てみますと、全体量では8グラム増えておりますが、燃やせるごみにありましては9グラム減少しており、また資源回収が14グラムも増えている状況でございます。
このようなことから、市民の方々が、本市の分別収集に理解を深めていただいていることと同時に、資源として有効利用を図るべきものは資源回収に努めたり、コンポストなどによる生ごみの堆肥化に取り組んでいただいたり、また極力ごみにしないよう家庭で工夫されているようなことのあらわれではなかろうかと考えているところでございます。
また、過日の補正予算審議の質疑でお答えいたしましたように、ごみ減量等推進市民会議設立に当たっての準備委員の公募についても、主婦の方と常勤役員の方なり、個人企業の役員の方、この方たちは男性ですが、ごみ処理に特別に携わったことはないとのことですが、応募され、活発に意見、また提案されております。また、本年度EM菌を使ったボカシによるごみの堆肥化事業にも148名という多くの方の応募がありました。これらのことはごみの減量、再資源化に理解が図られてきているものと考えております。
続きまして、要旨8の生ごみ処理容器補助の実績と効果ということでございますが、この補助制度は生ごみの自家処理を促進し、ごみの減量化等を図るために、平成5年度に新たに設けたものでございまして、昨年度におきましては、質疑にもありましたように217件の申請がありまして、補助金の交付総額は70万5,500円で、1件当たりの補助平均額は3,251円でございました。
その容量別では、230リットルが66件と最も多く、次いで130リットルが55件、全体では100リットルのものから250リットルのものまで、10種類のものが購入されております。
当初合計200件の利用を見込んでおりましたので、市民の方々が、生ごみの堆肥化による減量化への取り組みに関心及び認識を持っていただいたこととあわせて、先ほど申しました燃やせるごみが、平成4年度と平成5年度で対比したところ、1人1日当たりの排出量で、微量ですが9グラム減っていることも、これもコンポスト利用による効果の一つではなかろうかと考えるところでございます。
また、市民の方の反応でございますが、改めてとっておりませんが、お話を聞きますと、できれば2個目についても補助を願えればというお話もあります。今後の検討課題と考えておりますが、ごみ減量意識を高めていただき、自分で工夫をしていただくよう啓発に努めてまいりたいと考えております。
- 最終更新:2013-12-06 05:23:44