北本市(7)

北本市議会とEM(その7)


平成14年 第4回定例会
No.4 高橋節子議員
 件名3、環境問題について伺います。
 要旨1、EM活性液があすなろ学園で製造されております。これまではポリ容器でつくられておりましたが、12月4日から本格的に機械が入りました。これから大量に出てくるわけですが、ぜひ市が率先して、住民の皆さんにも呼びかけながら、これを使っていただきたいというふうに思います。
 これまでもあすなろ学園でマニュアルをつくっていただいたり、それから庶務課の方で設定していただきましたが、職員研修をやっていただいたり、それから庁舎内と文化センター、トイレなどにも散布していただいたり、それから学校でも一部トイレの臭気を抑えるために使っていただいたりと、いろいろとやっていただいてまいりましたが、今後さらに積極的にやっていただきたいというふうに思って、今回質問をさせていただいております。
 EMというのは、もう皆さんご存じだと思いますが、先般平成会では沖縄県の具志川市まで視察に行ってらっしゃったということで、いろいろと勉強されてきたようです。また、さっきも申し上げましたが、庶務課が率先しまして、職員の皆さんにこのEMについて知ってもらいたいということで学習会もしたというふうな状況もあります。
 皆さん知っているんですが、あえて申し上げますと、EMというのは微生物を利用した資材ということになりますが、EMのEはエフェクティブ、有用なという頭文字のEをとりまして、それからMはマイクロオーガニズム、微生物群というものの略称で、頭文字をとってEMというふうに呼ばれております。
 文字どおりEMは安全で、そしてよい働きをする善玉菌の微生物が80種類以上含まれておりまして、中でも乳酸菌、酵母菌、光合成細菌が特に大切な働きをしております。乳酸菌は有機物を発酵させたり、悪玉菌の活動を抑えたりします。酵母菌も有機物を発酵させる力が強くて、また菌そのものが栄養分の塊で作物にいい影響を与えます。光合成細菌はEMの中心となる微生物で、汚染を無害化する働きがあります。そして、これらの微生物がバランスよく働くと、環境にもいい影響を与えてまいります。
 これがEMなんですが、これからあすなろ学園でどんどん製造しますので、ぜひどんどん使っていただきたいと思いますが、その辺で今後またさらに積極的に公共施設、それから悪臭とか水質汚濁の関係で側溝また河川への活用、どのように進めていくのか。また、それから学校の場での環境教育にも子どもたちを含めた環境教育に力を入れていただきたいというふうに思うわけです。
 各地でいろいろな環境教育がなされております。今、学校現場でどのくらいの数がこのEMを活用して取り上げられているのかということを、ちょっと資料がありますので読み上げてみますが、現在小学校で1,970件取り上げられているようです。中学校では1,080件、また高校に至っては1,700件と、こういうふうなものを学校の現場で取り上げて環境教育に努めているようです。
 ある学校では、給食の残滓をEM処理して堆肥化していると、それからプールなどに入れまして、化学物質を使わない清掃をし、また塩素を和らげると、子どもたちがそれを率先してやっていると、そういうふうな実態もあります。ぜひ今後、教育の現場でも子どもたちを巻き込んだ環境教育をしていただきたいと思いますが、活用方法を伺います。

No.8 大澤薫総務部長
 件名3、環境問題、要旨1、EM活性液があすなろ学園で製造されているが、公共施設や側溝・河川への活用と学校での環境教育を含めた活用方法等につきまして、総務部の立場からお答え申し上げます。
 地球規模での環境問題が顕在化している今日、本市におきましてもごみ処理の問題を始めとしまして、水、大気、土壌の汚染など、環境に負荷をかけない、または改善する視点からまちづくりに取り組む必要がございます。
 ご質問のEM活性液の活用ということでございますが、全国的には人間に無害な微生物を発酵させた液体で、河川等の水質浄化や樹木、花等の生育などに幅広く活用され、成果があるということで、各地で環境改善の取り組みの1つとしてその実績が報告されております。
 このような中で、本市におきましても、高橋議員ご質問にもございましたが、市のあすなろ学園におきまして今年度から園生たちの手でEM活性液をつくり、販売を始めております。販売に際しましては、ふれあいの家の皆さんのお力をおかりしまして、月初めに市役所庁舎の一部におきまして市民向けにも販売をし、少しずつ実績も上がっているように聞いております。
 EM活性液にありましては、あすなろ学園によりますと、お風呂のカビ、ぬめりとり、トイレの消臭、庭木の成長の促進などに効果があり、環境に優しいものということでございます。また、庶務課におきましては、EMに対する正確な理解を深めるために、職員を対象としましてEMに関する基礎研修を去る7月10日に実施をいたしました。また、市役所庁舎内のトイレにおきまして、EM活性液をほぼ2年ほど前から使用してまいりましたが、その消臭につきまして効果が出ているというふうに感じております。
 今後におきましても、市役所庁舎内にありましては、EM活性液を使いまして、トイレ等の消臭に引き続き活用し、環境改善に努めてまいりたいというふうに考えております。

No.10 矢部英雄建設部長
 件名3、環境問題について、要旨1、EM活性液の側溝・河川への活用方法についてお答えを申し上げます。
 本年5月2日に、あすなろ学園主催の、EM活性液についての利用が想定される担当課を対象に、庁内の説明会が開催されたところであります。その説明によりますと、化学的な立証はないとのことでありますが、側溝・河川の悪臭防止対策、浄化に効果があるという説明がなされました。この説明を受けまして、試験的に使用してみようということになりましたので、早速購入をいたしました。
 これを使用してみようと考えましたのは、古市場地内におきまして毎年春から夏、初秋にかけて道路側溝及び水路の悪臭に対する苦情が寄せられておりますので、その対応に苦慮していたところでございました。実際に使用した結果でございますが、その効果につきましては現在のところはっきりとしませんが、何らかの効果があったように思います。
 しかし、臭気の発生する側溝・水路にEM菌が定着するまでには、方法にもよりますが定期的にEM活性液をまくことは、側溝という道路排水施設であり、難しい面もあるところでございます。また、雨水が大量に流れ込む一時的な側溝・水路・河川の公共施設については、EM活性液の使用について、手法にもよると思いますが、効能について検討を要することが残るところでございます。
 EM活性液の特性を考えますと、道路側溝に流れ込む前の各家庭で使用していただくことが、この臭気対策等に有効であるのではないかと考えます。今後ますます環境への意識が高まる中、このEM活性液による臭気対策、水質の浄化等の選択肢の一つとして、引き続き検討していきたいと考えているところでございます。

No.12 小尾富士雄教育部長
 件名3、環境問題について、要旨1、EM活性液があすなろ学園で製造されているが、公共施設や側溝・河川への活用と学校での環境教育を含めた活用方法を問うについてお答え申し上げます。
 EM活性液につきましては、様々な地域でその有効性が紹介されるに伴い、本市におきましても平成13年度より各校での取り組みが始まりましたことはご案内のとおりでございます。
 これまで、各校及び教育委員会の取り組みの経過でございますが、平成13年度には小・中学校にEM活性液を各10リットルずつ配布し、使用方法、効果等について周知いたしました。平成14年度は、あすなろ学園より60リットルを購入し、各校へ5リットルずつ配布し、継続的にトイレ等の消臭に使用しておりまして、複数の学校より効果があった旨の報告を受けております。
 今年7月6日、東京九段会館で開催されましたEM女性会議第5回フォーラム・イン・東京に総務課職員が参加いたしましたので、EM活性液による消臭、生ごみの堆肥化、水浄化等、会議の内容を8月・9月の校長研究協議会において周知するとともに、各校での積極的活用を促しました。また、資料提供の一環といたしまして、EM活性液活用の先進校である熊本県高森町立高森東中学校の取り組み状況をおさめたCD-ROMを各校に配布、活用を促した経緯もございます。
 現在のところ、いずれの学校におきましても、日常的なトイレの清掃活動で教師、児童・生徒とともにEM活性液を積極的に活用しているとの報告を受けております。また、トイレだけでなく、流しや池、グリストラップ、ごみのろ過器においても、その浄化のために活用している学校もございます。
 EMと環境教育とのかかわりについて、市内各校の実践例を申しますと、南小学校におきまして総合的な学習の時間に、5年生のグループの児童がEMボカシを追求課題とした学習を行い、クラスによっては給食の残滓をEMボカシで堆肥化し、花壇での活用を図っている事例がございます。また、中丸東小学校からは、夏季休業日に5年生児童がEM活性液を個人研究の課題としているとの報告もございました。
 教育委員会といたしましては、現在、清掃活動におけるEM活性液の活用が体験活動を通した身近な環境教育につながるものととらえ、積極的な活用を指導しているところでございます。さらに、今後コメのとぎ汁の活用により、EM活性液を広範囲に活用できる旨も周知いたしまして、プールや側溝の浄化等への活用の範囲を広げながら、環境教育の推進を図りたいと考えております。
 また、市内の公共施設につきましては、現在のところ勤労福祉センターにおける活用の報告を受けております。また、そのほかにも中央公民館、東部公民館、中丸公民館において活用しております。学校での取り組みによる成果等も紹介し、広く公共施設での活用について働きかけてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

No.18 高橋節子議員
 件名3の環境問題ですが、EM活性液、今ご答弁がありまして、それぞれの部署でそれぞれに工夫していろいろと使っていただいていることがよくわかりました。あと、建設部の方で古市場地内の側溝へ使ってみたけれども、余りよくわからなかった、はっきりしなかったというふうなご答弁がありました。今、東間・深井コミュニティの方で、旧谷田用水の汚濁をとめるための対策を何回かおコメのとぎ汁を入れて、EMだんごを投入して、様子を見ておりますが、かなりの効果が上がってきているようです。
 そういうふうな実態もありますし、それから上尾市の鴨川の浄化をしたという資料をいただきました。上尾市で環境浄化を進める会という会がやっておりますが、鴨川は物すごい汚染がひどいんだそうです。ダイオキシンも見受けられたし、環境ホルモンもあって、コイの雌化があったというふうな新聞報道もありましたが、そこにおコメのとぎ汁発酵液とEMだんごを投入しまして、今年3月27日から開始をしまして10月5日の段階では、ここにちょっと写真もありますが、後でまた建設部長の方にお見せしたいと思いますが、同じ地点で撮った写真、最初は汚濁があったんですが澄んできたというふうな実態もあります。
 後でまたこの写真を差し上げますが、結果として虫の発生が抑制された、悪臭が減った、それから水の透明度が上がった、それと野鳥が帰ってくるようになったと。カモ、サギ、セキレイ、それからドジョウとかザリガニが増えてきたと、そういうふうな実態も出てきたようです。こういうふうな事実があるわけですから、もうちょっと継続してやっていただくと。1回入れただけで全然わからないと思いますので、継続してやっていただくということが大切であろうと思いますので、ぜひ頑張っていただきたい。その辺のコメントをいただきたいと思います。
 それから、答えの中で家庭の使用が大切だということもありました。この家庭に対してどのようにアプローチをしていくのか、どこの部署で答えていただくのかわかりませんが、家庭に対してのアプローチの仕方、これは環境リサイクル課なのかな、お答えをいただきたいと思います。
 それと、あと総務部の方でお答えがありましたが、職員研修、大切だと思います。一度も職員研修、これも出られなかった方がほとんどですので、また再度、職員の皆さんに対しての研修をしていただきたいと思います。職員研修した直後は、出た人はとてもよくわかったんです。いいんだよねということを言っていましたが、だんだん忘れてきておりますし、出なかった方は全然わかりませんし、再度やっていただけないかどうか、お伺いをいたします。
 それと、学校の方で随分使っていただいております。ありがとうございます。平成13年に各小・中学校10リットルずつ、それから平成14年度には5リットルずつ配布していただいたと。ただ、このEM活性液というのは、製造してからできれば1か月で使い切っていただきたいんです。中の菌が80種類以上入っていますので、これがまた変化してきます。ですから、1回5リットルずつ配って、それでもう1年間終わりでは全然意味がないんで、毎月ぐらい配るとか、それから、それをもとにしておコメのとぎ汁発酵液を培養していくとか、そういうふうな働きかけが必要ではないかと思いますが、その辺について。
 それから、先生たちはこの高森小学校のCD-ROMを見て、どんなふうな感想を持ったんでしょうか。よし、やっていこうと思ったのかどうなのか、どの程度の先生がこれで認識してくださったのか、その辺の状況はいかがでしょうか。
 それから、授業の中で取り組んでいるという学校がたくさんあるんです。今、総合的な学習の時間というのが出てきておりますので、大体の小・中学校でその総合学習の中で取り組んでいるのが多いようです。どういうふうに学習の中で取り組んで、具体にどういうふうに取り組んでいくのか、どの時間で取り組んでいただけるのかについてもお答えください。
 それからあと、今お答えの中でおコメのとぎ汁を使って側溝とか、それからプールとか、そういうところにもやってみたいというふうなことでしたが、これは具体的に何か現場からそんな声も出ているんでしょうか。あと、プールの清掃、この間指扇小学校の方でやったようです。今投入しておいて、それから夏までにもう一度くらい入れるのかな、それであと夏直前にもう一度入れますと、清掃のときにごしごしこすらなくてもするっととれちゃうそうです。できればその後の、塩素投入されますけれども、プールの実際に泳ぐときですが、そのときにもちょっと入れていただいた方が塩素がやわらかくなるとか、いろいろな効果があるようですので、使い方たくさんありますから、ぜひ頑張ってやっていただきたいと思いますが、幾つかお答えをください。
 あと、アイドリング防止条例については、あるといいなと思ってきました。フリーマーケットの搬入のときに、車をあそこにとめてエンジンを吹かしたまま荷物を搬入しているんです。私たちはあそこで係でいますと、とめてくださいと言うとトラブルになるんです。ここで北本市にアイドリング・ストップ条例があれば、条例があるんですよということが言えるなということが随分遭遇するものですから、こういうふうな質問をしたわけなんですが、ぜひその辺で、できないんであれば何らかの方法で取り組んでいただきたいと。これは答えはいいです。

No.22 矢部英雄建設部長
 EM活性液の河川等への使用ということにつきましての、2回目の質問にお答えを申し上げます。
 今回、あくまでもEM活性液の活用につきましては、試験的にということで使わせていただいたところでございます。そういったことで、一つはご理解いただきたいと思います。
 また、2回目のご質問の中でも、旧谷田用水の東間・深井地区において、EMだんご等の活用ということで、大変これらについては感謝を申し上げるところでございます。その効果も出てきているということでございますが、これらについても後でいろいろ教えていただければというふうに思います。
 そして、各家庭での活用というようなことを申し上げましたのは、市街化区域につきましては公共下水道がかなり整備されてきております。したがいまして、そういったことも含めて、大分河川の汚れ等もなくなってきているのが実態でございますが、市街化調整区域にありましてはやはり家庭用の雑排水は河川の方に流れていくということです。側溝、水路そして、谷田用水の方へ。あるいは江川の方へ流れていくと、こういうことでございまして、そういうことであれば、台所においての油汚れ落としだとか、お風呂のカビとりだとか、こういったことにも活用といいますか、有効利用できる。こういうお話も聞いておりますので、先ほどそのようなことを申し上げたわけでございます。
 それと、市街化区域内におきましても、商店等で例えばラーメン屋さんや焼きとり屋さんなどで油分や汚れ物が完全に浄化されないで側溝に流れていることに対する苦情もございます。これらにつきましては、今後またさらにEM活性液を使っていきたいなというふうに思います。
 せっかくあすなろ学園で製造機を入れてやっておりますので、今後もそれらの活用について意を用いていきたいというふうに考えております。

No.24 大澤薫総務部長
 件名3のEMに関します職員研修でございますが、本年7月におきまして、2時間の時間帯を使いまして関東EM協会の伊藤明雄氏をお招きしまして勉強しました。当日は全部課に声かけをしまして、結果的には30名の職員が受講いたしております。今後におきましても、職員の理解を深めますとともに、業務の中でどう活用できるのか、十分研究したいと思っております。

No.26 小尾富士雄教育部長
 それでは、2回目のご質問にお答えいたします。
 EM活性液の各学校への今後の配布でございますが、EM活性液が一番有効かつ働きやすいように、配布方法を工夫してまいりたいと存じます。
 次に、高森東中学校のCD-ROMでございますけれども、こちらにつきましては教育委員会内部でも研究を進めておりまして、後の授業での取り組みとの関連もございますが、各学校とも総合的な学習の時間で、3年生から中学校3年生まで、ほとんどすべての学校で環境に関する事柄について取り組んでおりますので、その中にこのCD-ROMの内容を生かした環境問題への取り組みが、今後生きてくるであろうというふうに教育委員会内部では考えているところで、現在は学校がこのCD-ROMを見てどのように考えたかというようなことについて、意見聴取は行っておりません。
 それから、具体的な学校での取り組みということでございますけれども、先ほどご紹介申し上げましたように、子どもたちがその水の汚染ということに焦点を当てた取り組みの中で、例えば団地のそばに流れている江川の浄化とか、そういう方向に発展していく可能性も十分考えられるということでございます。時間がございませんので、詳しくは申し上げません。
 それから、プールのコメのとぎ汁の件でございますけれども、こちらにつきましても先ほど申し上げましたように、教育委員会内部で総務課を中心に学校教育課と連携をとりまして、コメのとぎ汁発酵液を活用してプールの浄化を進めていきたいという指導方針を持っておりますので、今後学校に働きかけていくということでございます。ですので、現場からの声ということではございません。

No.28 遠藤義泰市民生活部長
 家庭へのこのEM菌のPRでございますけれども、私どもにつきましては現在合併浄化槽の普及促進というのが課題になっておりまして、合併処理浄化槽の促進につきまして、EM菌の投入により汚水処理の効果があるというような報告もありますので、広報紙はもとよりごみ減量等推進市民会議を通じましてPRしたいというふうに考えております。

No.98 勝豊まちづくり推進部長
 それでは、件名3、北本市農業ふれあいセンター、要旨1、地域の食文化の新たな確立についてお答えを申し上げます。
 ご質問の内容は、新鮮野菜等の供給がこの農業ふれあいセンターで販売される場合にどう保証されているのか、こういった趣旨だと思いますので、その視点からお答えを申し上げます。
 まず、この安全性、いわゆるそこで販売される野菜の安全性という視点ですね。これは先ほど金子議員からも地産地消というところでお答えを申し上げました。まさに、阪井議員のご質問も地産地消イコール食文化、こういった視点のように思いますが、さきの答弁でもお答えをいたしましたように、いわゆる減農薬、減化学、こういった形では北本市も有機100倍運動等の延長線上にありまして、こういった安全な野菜をつくる、その体制は十分といいますか、かなり整っていると、こういうふうに判断をしております。
 しかし、よく考えてみれば、こういった農業が行われているのは結構大きい農業生産者が多いと思うんです。そういう点では、この農業ふれあいセンターの場合には、比較的小さい農業経営者の方が多く参加をするという状況がございます。したがいまして、こうした人たちがこういう有機100倍運動等の延長線上の中で、牛ふん等を使った堆肥あるいは荒川緑肥を使った堆肥、こういったもので生産をしているかどうか、こういうところはまだ疑問なところもありますので、この辺が一つの課題にはなると思いますけれども、小規模農家の方々も吉住議員のところの鶏ふんを使ったりとか、そういった形の中で、あるいは高橋議員お薦めのEM菌を使ったりとか、こういったことの中で安全な野菜がつくれれば、それがいいのかなというふうに思います。

平成15年 第1回定例会(第 1号 2月25日)
No.21 島野實郎助役
 つづきまして、保健福祉部関係について御報告いたします。
 まず、あすなろ学園でのEM活性液の製造と販売の取り組みについて申し上げます。
 同学園では、園生への作業指導の一環といたしまして、良性バクテリアを使用した「EM活性液」の製造機を平成14年12月に導入し、本年1月から、本格的に製造を開始いたしました。
 EM活性液は約1週間程度で製品になりますが、この間、園生が材料を機械に注入したり、出来上がった活性液をペットボトルに小分けする作業等に携わり、自主生産品の増販に取り組み始めたところでございます。
 この「EM活性液」につきましては、現在あすなろ学園で常時販売しておりますほか、月初めには市役所第3庁舎1階におきまして販売しております。
 今後の販売計画といたしましては、農業ふれあいセンターの物産展示場やさいたま市の「すこやかプラザ」内の作業所販売コーナーへの出店も予定しており、これらの取り組みが、園生の自立と社会参加に向けての一助になることを心から期待をいたしております。
No.7 島野和夫民生常任委員会委員長
 議長より発言の許可をいただきましたので、民生常任委員会委員長報告をさせていただきます。
 ●「議案第36号」保健福祉部関係について
 全体で10件の質疑・答弁がありましたので、その内容について、主なものを申し上げます。
 (1)授産施設費のうちあすなろ学園運営経費に関して
 「措置制度から支援費制度への移行に伴う方針について」質疑したところ、「あすなろ学園では、年度当初に園生一人一人の処遇について本人及び保護者や関係者の意見を聴いて、1年間の指導計画を作成していますが、この方針は支援費制度導入後も変わるものではありません。
 支援費制度導入後は、利用者の方が対等な立場で施設を選択できることとなりますので、個人の能力に応じて、やりがいや生きがいを持っていただけるよう、作業工賃に対して出来高制度を検討しています。そこで、知的障害の方は、本人の意思を伝えにくい部分もあり、施設としては、苦労もありますが、できるだけ本人及び保護者の意見を取り入れ、21世紀にふさわしい授産施設を目指し、職員一丸となって努力していきます」との答弁がありました。
 また、「賃金の減少が見られるが、改善に向けてどのように対応していくのか」と質疑したところ、「現在の景気低迷の中で、受託作業による工賃が減少し、100万円の補正減をすることになりますが、今後は自主生産品の部分に期待しています。昨年12月にEM活性液の製造機を購入し、今年の1月から試験的に製造作業を始め、平成15年度においては、通年で製造できるものと考えています。今後、新しい販売路として、5月3日に開所する農のあるまちづくりの『桜国屋』での販売や、さいたま市の『彩の国すこやかプラザ』の授産施設生産品販売コーナー等で販売する予定です。
 今後、市民等に呼びかけまして、売上げを伸ばしていきたいと思っています。そして、このことが園生の自立・社会参加につながるものとして、期待しています」との答弁がありました。

平成15年 第3回定例会
No.18 黒澤健一民生常任委員会委員長
民生常任委員会が行政視察を行いました。その内容についてご報告を申し上げたいと思います。
 民生常任委員会行政視察委員長報告
 1 視察期日  平成15年7月15日(火)から17日(木)
 2 視察地   宮城県白石市、東和町、女川町及び多賀城市
 3 出席委員  三宮幸雄、現王園孝昭、島野正紀、岸 昭二、金子眞理子、佐藤二朗、黒澤健一
 4 視察事項
〔白石市〕人口4万514人(H15.4.1)
 ①生ごみ資源化事業所「シリウス」について
 ②ごみ処理全般について
 ③社会福祉法人白石陽光園及び知的障害者地域生活援助事業について

(中略)

 はじめに白石市の視察概要から報告いたします。
 (1)生ごみ資源化事業所「シリウス」及びごみ処理全般について
 宮城県白石市は、事業所から発生する生ごみを使ったバイオガス発電を行っています。市内の学校給食センター隣接地に生ごみ資源化事業所(愛称:シリウス)を建設し、2月から試運転をし、このほど本格稼働に入りました。生ごみの受け入れ能力は1日当たり3トンで、発電能力は30kw/時。自治体が生ごみによる発電を行うのは全国的にも珍しく、バイオガス発電は新しい生ごみ減量のシステムです。
 シリウスの目的は、生ごみの減量化の方策として、生ごみを発酵させてメタンガスを主成分とする「バイオガス」を作り出し、電力と熱に変換して有効に活用する施設で、生ごみの残渣は2%程が残る程度で97%~98%が処理されます。
 総事業費約5億1千万円をかけ、延べ床面積336㎡の生ごみ資源化施設や農業用の温室ハウス2棟などを整備し、資源循環型社会の実現を目指し、食料と農業、そして環境の大切さを学ぶ場所と位置付けられています。
 シリウスの年間の維持管理コストは3,100万円を見込んでいます。現在の方法での処理コストは、3トンの生ごみを260日間稼動処理する予定をしており、この収集量780トンの燃やせるごみの処理コストとしては2,188万円になり、比較すると実証プラントは912万円の経費増となります。この差額が発電による電気料削減と廃熱利用した温室の暖房経費削減に相当していると思われました。
 生ごみの減量については、事業系の生ごみ排出量は一日4トンであり、そのうちの3トンはシリウスの実証プラントで対応していますが、家庭系の生ごみについては、EMぼかしやコンポスト、ごみ処理機による堆肥化を目指した活動はしていないとのことでした。その要因は、市民の高齢化により農地を利用しなくなっていることや、堆肥の塩分・油分の問題があるのではと指摘しておりました。
 平成14年度における白石市の燃やせるごみの処理量は1万868トンであり、当市の処理量1万8,110トンの概ね60%に当たり、人口一人当たりでは白石市265kg、当市257kgです。排出量については同程度でありますが、燃やせるごみのトン当たり処理経費については2万8,064円で、当市の2万3,583円より4,500円程度割高であり、当市の排出量から試算すると白石市とは8,115万円の経費の較差になります。

No.66 矢部英雄総務部長
 次に、職員研修でございますが、平成14年度は派遣研修、共同研修、自主研修、民間企業研修、合計43コースを実施いたしまして、延べ783人の職員がいずれかの研修を受講しております。
 具体的に申し上げますと、①派遣研修では、主に埼玉県自治人材開発センターで実施しております研修28コースに79人、②共同研修では、近隣団体で構成する北足立北部共同研修会で実施する研修5コースに26人、③北本市独自で実施する自主研修では、新規採用研修、NPO研修、EM研修、同和問題研修等9コースに延べ672人、④民間企業研修では、熊谷市にあります八木橋デパートで6人の職員が研修を受けてまいりました。
 これらの行政効果でございますが、派遣研修では公務員としての基礎知識の習得及び業務執行上の専門知識の習得、さらには職員個々の能力の向上を図られ、共同研修では近隣団体等共同研修を実施し、基礎的研修の習得と能力の向上が図られました。
 自主研修では、北本市独自の新規採用研修や管理職研修等を行うとともに、その時々の話題性のある研修を行っておりますので、職員の教養の高揚についても効果があったものと思います。
 また、民間企業研修では、効率的な業務の進め方、接遇態度、コスト意識、民間的発想方法等を理解、習得してきたものと考えております。
 いずれにいたしましても、今後とも基礎的な研修、あるいは専門的な研修を継続的に行うとともに、より実践的な研修につきましても実施してまいりたいと考えております。

平成15年 第3回定例会
No.80 高橋節子議員
 件名3、EM活性液の使用拡大と市民への啓蒙活動ということですが、2つお聞きします。
 EM活性液は、今あすなろ学園で製造されております。EMとは何回か質問しておりますので、もう皆さんも熟知しておられると思いますが、またまだ知らない方のために、EMというのは有用微生物群という略称なんですが、エフェクティブ・マイクロオーガニズムズという略で、エフェクティブのEをとりまして、マイクロオーガニズムズのMをとって有用微生物群という略だそうです。
 そして、文字どおりEMは安全でよい働きをする善玉菌の微生物が80種類以上含まれていますが、中でも乳酸菌、酵母菌、光合成菌、糸状菌とか、大切な働きをする菌が濃縮されております。
 乳酸菌は有機物を発行させたり悪玉菌の活動を抑えたり、酵母菌も有機物を発行させる力が強くて、また菌そのものが栄養分の固まりで作物にもいい影響を与えてまいりますが、光合成菌はEMの中心となる微生物で汚染を無害化する働きがあります。
 これらの微生物がバランスよく入っているのがEM菌で、そのEM菌をもとにして、EM活性液というのを今あすなろ学園で製造をしております。
 要旨1、今年プールへ小学校の南小、北小、栄小学校の方へプールへ活用いたしました。そして、大変効果が理解できたわけですが、環境教育の一環として今後どう位置付けていくのかということをお伺いするわけなんですが、これは教育委員会の方からいただいた資料なんですけれども、南小学校で実施された子どもたちの感想とか写真なんかをたくさんいただきました。
 本当に今まではヘドロがあって、去年はにおいがひどくて、マスクの上にタオルを巻いて掃除を行った子もいたけれども、それでも気分が昨年は悪くなった子がいたと、4人と書いてあります。今年はだれも気分が悪くなる子がいなかった。去年はプールの底に緑の藻があり、下が見えなかったが、今年は藻がなかったと。
 写真を見せてもらいましたら、お掃除の前に下の白線がはっきりと上から見える状態でした。昨年は全く下の白線なんてとんでもない、見えなかった状態でしたが、白線が鮮明に見えておりました。去年よりコケが少ない、水の濁りが少ない、においが余り感じられなかったとも、全員言っていましたということでした。去年より労力が半分くらいになった気分だと、担当の先生も言っているということですので、大変効果があらわれたというふうな、プールに活用してよかったというふうなご報告を私も見せていただきました。
 上尾市の小学校の場合には、子どもたちがこれに参加をしまして、子どももその活性液からお米のとぎ汁発行液をつくって、そして一緒にプールに入れるという作業をしているそうです。北本市の場合ですと今回初めてでしたので、先生たちが中心になって入れましたので、子どものかかわりがなかったわけですけれども、今後子どもたちにもそういうかかわりを持たしていった方がいいのではないかと思います。
 今、北小学校の調理室とか、それから栄小学校ですかね、トイレなどはやはり教頭先生なんかが中心になってその活性液をまいているようなんですが、子どもたちにどうかかわりを持たせていくのかということをお尋ねをいたします。
 要旨2、生活排水対策としてのEM活用ですが、EMというのは汚染を無害化する働きがあります。各地で福祉施設とか病院などでもにおいをとるとか汚濁を防止するとか、そういう現場でも使われておりますし、もちろん学校でも使われておりますし、そして私たちは各家庭で使っております。
 今、ごみ減量等推進市民会議のメンバーが中心になりまして、自分の家でお米のとぎ汁にEMを入れまして発酵させまして、自分のおうちのお風呂、トイレ、それからお洗濯、ふき掃除のときに入れたり、それを入れましたものが排水口から下水道に、そして河川に、海に流れ出ていくわけですので、環境にいいというふうな状況が生まれてきますので、多くの方に使っていただければ側溝などもきれいになっていくだろうし、それから県の自然学習センターの水辺、先般も見てまいりましたが、やはりちょっとにおいがあるなというふうな状況があるわけで、そこに家庭雑排水が流れていますので、その上流にある家庭でこういうものをつくって使っていただければ大変効果があるのではないかなと思いますので、その辺の活用についてお伺いをいたします。

No.82 石津賢治市長
 続きまして、件名3のEM活性液のうち生活排水対策としての活用ということについてご答弁申し上げます。
 現在、試行的に市役所、文化センター、学校等のトイレに投入しているところでございます。臭気対策ということでの取り組みですが、天候によって全くにおわない日もありますが、若干におう日もあるということで、その効果はもちろんあるというふうに認識しておりますが、今後その効果を十分に検証しながら、また他の公共施設への使用を拡大する中で、市民に対する啓発ということも行っていきたいと考えております。


No.84 遠藤義泰市民生活部長
 次に、件名3の要旨の2、生活排水対策としてEM活用についてお答えいたします。
 ご案内のように、EMは人間にとってよい働きをする微生物を集めた有効な微生物群で、本市ではこれまでEMボカシの無料配布やEM容器の購入補助などを行い、ごみの減量に努めてきたところでございます。
 北本市のごみ減量等推進市民会議でも、EMによるごみ減量、堆肥化した生ごみの利用としての市民農園の開設やEMボカシ講習会の実施、EMの石けんづくりを開催するなど、活動を行っております。
 また、生ごみの減量だけでなく、河川、水路、水質透明度の向上等の河川水質浄化、土壌の改良、害虫抑制、トイレ、鳥などの飼育小屋の悪臭防止など効果があると言われ、EMを利用した生活排水の浄化に取り組む自治体もあり、EM発酵液をつくり、台所から河川浄化を目指す試みが広がっているところでございます。
 市といたしましても、このようなEMの効用を踏まえまして、平成14年度にあすなろ学園にEM活性液をつくることのできる活性装置を導入し、園生の自主生産としてEM活性液を販売しております。
 そこで、公共施設では、役所であるとか文化センター、学校等のトイレ等につきまして、この活性液を投入いたしまして、試行的に臭気対策に取り組んでいるところでございます。また、一部の水路、道路側溝への使用も行ってみましたが、その結果では臭気が和らいだなどの効果が上がったんではないかと聞いております。
 ご承知のように、本市の生活排水処理計画につきましては、原則的には市街化区域に公共下水道の整備を行い、公共下水道事業認可区域外の市街化調整区域につきましては、合併浄化槽の設置等により生活排水処理対策を組み合わせて、効率のよい計画的な整備を行っているところでございます。
 この関係につきましては、平成13年4月1日にこの合併浄化槽の設置義務が法の改正によりまして出てまいりましたので、平成13年4月から単独浄化槽を合併浄化槽に転換すべく、改造費用につきましても追加いたしまして、補助制度の拡充に努めてきているところでございます。
 いずれにいたしましても、今後、公共下水道の整備が当分の間望めない地域の生活排水対策としまして、合併浄化槽の普及促進が課題となっており、今後その普及促進を進める中でEM活性液の試行範囲を拡大し、他の公共施設でも使用しながら、その効果を見て、北本市ごみ減量等推進市民会議と連携を図りながら、市民への普及啓発活動に取り組んでまいりたいと考えております。


No.86 小尾富士雄教育長職務代理
 続いて、件名の3、EM活性液の使用拡大と市民への啓発運動についてということでございますが、その要旨1、今年プールへ活用し効果が期待できたが、環境教育の一環としてどう位置付けていくかについてお答え申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、今年、南小、栄小、北小におきまして、関係各位のご協力を賜りまして、2月に100リットル、5月に50リットルずつ、プールへEM活性液を投入いたしました。
 その結果、例年に比べ、先ほどのお話にありましたように、ぬめりが少なくなった、においがなくなった、コケをたやすく落とすことができた等の報告があり、3校とも今後もぜひ継続して活用したいとの意向を寄せております。
 また、その成果により、他校からもEM活性液のプールへの投入を希望する声が上がっております。現在は、ほとんどの学校がトイレ清掃の消臭にEM活性液を活用しており、学校環境衛生の面で効果を発揮しているところでございます。
 環境教育への位置付けでございますが、教育委員会といたしましては、プールやトイレの清掃活動におけるEM活性液の活用が、児童・生徒への日常的かつ身近な環境教育であるととらえております。
 今年度は環境副読本の改訂作業を行っておりますが、市内小・中学校で広く使われます環境学習の副読本の中にEM活性液についての掲載を検討中でございます。今後も子どもたちの具体的な体験を通して環境問題をとらえることができるよう、EM活性液を活用した学習場面の構築について工夫してまいります。
 このほか、それぞれの家庭での活用方法について、より多くの情報を提供し、親子で取り組む活動のあり方につきましても考慮しながら、EM活性液の普及啓発に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

No.90 高橋節子議員
 件名3、EM活性液の活用、また市民への啓蒙活動ということですが、学校現場で副読本の中に掲載を検討していると。ぜひお願いをいたします。
 来年度からだと思うんですが、副読本の中に掲載をしていくからには、教師の皆さんがきちっとこのEM活性液とかEMについて知識を持たないと、子どもたちになかなか教えていけないというふうな状況があると思いますし、今、総合学習の中で環境ということをテーマにしてこういう何か取り組みも今から、今年度もできるかなというふうに思いますが、その辺はいかがでしょうか。
 プールがきれいになったというだけで、何でプールがきれいになったのか、どういうからくりだったのかということがまだ子どもたちにはわかられていないと思いますし、今年度何かできないかなと思いますが、いかがでしょうか。
 それから来年度、全校のプール12校、全部プールに投入していくということになると、すごく活性腋が、最初の1回目が100リットル、2回目が50リットルですから、12校になりますと大変な数になりますので、これをお米のとぎ汁発酵液というのを子どもたちにつくってもらって投入すると。それでもいいわけです。そういうふうなお考えがないでしょうか、いかがでしょうか。
 それから、要旨2の生活排水対策としてのEM活用なんですが、市民の皆さんへ啓発していくというふうなご答弁がありました。
 調整区域などに、ごみ減量等推進市民会議の皆さんの手助けをいただいて、何らかの方法で啓蒙活動をしていくということですが、どんなふうにしていっていただけるのか。ごみ減量等推進市民会議の方では、市がこういうふうに手伝ってくださいと言えば、どんなことでもするつもりでおりますので、その辺のお考えをお尋ねをいたします。

No.94 遠藤義泰市民生活部長
 件名1の事業系のごみの増加対策につきましてお答え申し上げます。
 このごみの可燃ごみの事業系の形態でございますけれども、中部環境センターで統計とった資料がございます。許可業者によって収集されたものは4,843トン、これを平成13年度で比較しますと112トンということで、2.4%増加になっています。それと自己搬入、これは415トンございます。これも8.9%増加しております。
 それで、あわせ廃棄物というのが産業廃棄物なんですけれども、これが95トン、これもやはり大きな28.2%の増ですか。これらを見ますとかなり、特にあわせ産廃につきましては、大工さんであるとか、また紙を使う印刷屋さん、それらが焼却ができなくなったというふうなことから、ここに増えてきているわけなんですけれども、ただ、鴻巣市と川里町につきましては、鴻巣市は509トン減になっているわけですね。その辺の理由をどうなのかということで今調査しているわけなんですけれども、その辺がはっきりまた出次第、どういう対策が講じられるか、検討してみたいと考えております。
 この処理単価の関係でありますが、これらにつきましても先ほど申し上げたとおりキログラム当たり12円というようなことで、実際の処理費用につきましては、キログラム当たり22円かかっております。したがいまして、県内の状況でございますけれども、高いところですとキログラム当たり23円で、12円という水準はどういう状況かで、36団体中16団体が中部環境保全組合の料金より高くなっているような状況であります。
 そんなようなことから、今後やはり料金の単価につきましてもアップの必要があるということで、中部環境保全組合へ具申するというようなことで考えているところでございます。
 それから、EMの利用の関係でございますけれども、公共下水の望めない区域につきまして今現在、単独浄化槽の世帯が約7,800戸把握しておりますが、これを何とか合併浄化槽に転換しようということで今回考えておりまして、それらに合わせましてその普及の中でそのEMの活性液ですか、これらを活用いたしまして、できれば県営北本自然観察公園エリアの西部地域のコミュニティ組織である自治会や地域コミュニティ委員会等の組織へ合併浄化槽の普及に合わせ働きかけてまいりたいと考えております。


No.96 小尾富士雄教育長職務代理
 次に、EM活性液の件、また米のとぎ汁発酵液の件でございますが、平成7年に教育委員会の方ではEMバケツとEMボカシを全校に配布いたしまして、給食の残滓からEMの液をつくるということを各学校に指導いたしました。当時、私は教頭でありましたが、学校の玄関のところでこれを行いまして、おいでいただくお客様方に皆さんに見ていただいた記憶がございます。
 現在、北本市内にいる教員はこうしたことを多く知っている教員がいるということでございますが、EM菌の効用につきまして、今後も情報提供し、研修についても考えていきたいというふうに考えます。
 それから、お値段の件でございますが、1校150リットルだと1校当たり1万5,000円かかってしまうということでございまして、議員のご提言のように米汁発酵液の活用も視野に入れまして、全校的な取り組みをしていきたいと考えております。
 それから、総合的な学習の時間の中での活用でございますが、市内ほぼ全校で環境に関する事柄を取り上げた総合的な学習の時間を行っておりますので、こうした中の課題を児童・生徒がつくっていく段階で、教師の側から視聴覚資料、あるいは体験学習という形で情報を提供してまいるわけでございますが、その辺につきましても学校の方に十分な指導をしていきたいと考えております。どうぞご理解賜りたいと存じます。


No.100 高橋節子議員
 それでは、件名3のEM活性液の使用拡大というところだけお答えしていただければなと思います。
 要旨1の方は総合学習の中で可能であるというふうなご答弁がありましたので、私たちボランティアで幾らでもお手伝いをしますので、どうぞご活用ください。
 それと、要旨2の西部地区へ働きかけていくというふうな部長のご答弁がありました。
 やはりどんなふうにやっていただけるのかということもちょっと具体的には聞ければいいかなと思ったんですが、またこれからそちらと相談しながら、どんなふうに働きかけていくのか、私たちの役割は何なのかということもあわせて相談しながら、やらせていただきたいなと思いますので、もし部長の、まだコメントいただける時間があるようですので、一言だけ、要旨2だけお願いいたします。

No.102 遠藤義泰市民生活部長
 西部地域のそのEM活性液の働きかけなんですけれども、これは特に県営北本自然観察公園ですか、これが池の浄化対策ですか、それが問題になっているところありますので、特に合併浄化槽を普及する区域が適当であろうということで、その中で生活排水対策としてEM活性液を使って浄化できればというふうに考えているところでございます。
 したがいまして、今後どういった組織を活用するか、コミュニティ委員会やら、また自治会等の組織がございますので、そちらへどのような形で働きかけていくか、その辺はごみ減量等推進市民会議のリサイクル推進委員会ですか、そちらとご相談申し上げまして調整してまいりたいと考えております。

平成15年 第4回定例会
No.10 矢部英雄総務部長
 続きまして、要旨3の職員教育訓練の具体的な方策と人事についてお答え申し上げます。
 まずはじめに、北本市の研修体系の概要についてでございますが、職員研修につきましては庶務課で実施しております職員全体を対象とする基本的な研修といたしまして、大きく分けまして①派遣研修、②共同研修、③自主研修の3つがございます。
 派遣研修は、主に埼玉人づくり広域連合自治人材開発センターで実施しております階層別の研修及び専門研修でございます。主事、主任、係長、課長等職階に応じた研修に参加させるとともに、憲法、行政法、地方自治法等、基本的な専門研修を受講させております。
 次に、共同研修でございますが、鴻巣市、桶川市、伊奈町、吹上町等3市2町2組合で意識改革、法制執務、JST等共同で実施しております。
 次に自主研修でございますが、北本市独自で実施しているものでございますが、新規採用職員の研修、管理職研修等のほか、住基ネット研修、NPO研修、EM研修、地球温暖化研修など、そのときどきの話題性のある研修を行っております。
 また、各担当におきまして必要とする知識を学ぶために、所属ごとに参加している専門的な研修もございます。例えば、市民課では戸籍事務の研修、財政、会計では財務会計研修、税務課では所得税実務研修などがございます。


  • 最終更新:2013-12-06 05:42:49

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