北本市(8)

北本市議会とEM(その8)

平成16年 第3回定例会
No.4 高橋節子議員
 件名2、環境問題とEM活用について伺います。
 要旨1、小・中学校12校のプールにEMを投入していただきました。大変効果があったというご報告をいただいております。野外活動センターや県の自然学習センターの付近の水辺の浄化へ、EMをどう活用していくかということ、特に市民の皆さんへの協力をどんなふうに進めていくのかということを伺うわけです。
 EMとは、ここにあすなろ学園で製造しておりますEM活性液です、これが。1本200円で売っています。EMは皆さんもご存じだと思うんですが、微生物を80種類以上含ませている有用な微生物群という、EMは、有用なのエフェクティブのEと、それからマイクロオーガニズムズの微生物群のM、頭文字をとってEMというふうに呼ばれているようです。文字どおりEMは、安全でよい働きをする善玉菌の微生物が80種類以上含まれている。その中でも乳酸菌、酵母菌、光合成細菌、これが特に大きな働きをしてまいります。乳酸菌は、ご存じのように、有機物を発酵させたり、悪玉菌の活動を抑えてまいります。酵母菌も有害物を発酵させる力が強くて、その菌そのものが栄養分の塊で、作物にもいい影響を与えています。光合成細菌は、EMの中心となる微生物ですが、汚染を無害化する働きがあります。これらの微生物がバランスよく働くと、ほかの有用微生物も活発に働くというふうな作用をしてまいります。
 そこで、EMは今、教育委員会を中心にして大変よく活用していただいております。もちろんプールに投入していただいたわけですけれども、先般、西小学校にお伺いしたときに、子どもたちがトイレの掃除をした後に、「EMちょうだい」と言って職員室にもらいに来るそうです。トイレにあと散布をして終わりというふうにするそうなんですが、大変悪臭が消えたというふうな感想を聞いてまいりました。もちろん市役所の中でも使っていただいております。
 先日、野外活動センターのバーベキューに参加することがありまして行きましたら、「北本市の議員さん、ちょっと来てください。この水辺、見てください」と言われまして、連れていかれまして流れを見ました。本当に汚れておりまして、アオコが噴いておりまして、「ここで子どもが足を滑らせたら危ないでしょう」ということまで言われました。本当に何とかしなければいけないなということを目で見てまいりまして、聞きましたら、月10本程度は入れているんだということを伺いましたが、足りないんだなということがわかりました。これをまたさらにお金を出して、野外活動センターの経費であすなろから買っていくことが可能なのかどうなのかわかりませんが、これをもっとボランティアの力によって増やすこともできますので、それを活用できないかなというふうに思っておりますが、どんなふうに考えていらっしゃるか。
 それから、これ今月の「エコピア」というEMの雑誌なんですけれども、これに瀬戸内海の浄化の状況が出ております。瀬戸内海はヘドロで埋まっていたものが、今はこんなにきれいになったということが出ているんですけれども、瀬戸内海の浄化は、4、5年前ぐらい、大変汚かったんですけれども、内海町にあるノリ業者さんが、自分のノリの製造段階で大変悪臭がすると、それでEMを使い始めて、それがどんどん今度は瀬戸内海に流れ出ていって、それが海流に乗って、瀬戸内海のある部分にいい作用をしてきたと、それで、あるところではトリガイがたくさん発生して大量にとれたと、水が浄化されたと、いろいろな作用が出てきまして、それが功を奏して、広島市とか今治市ですか、今度は瀬戸内海沿岸の町、市、それから漁業協同組合なんかが大がかりに乗り出して、今、本当に効果が上がっているというふうなことで、今度は有明海の方でもまねをし始めたということを聞いております。
 先般、大阪市の漁業協同組合がこれを視察に来まして、道頓堀にもやってみようということで、2月3日のNHKのテレビで放映されたそうですが、私は見る機会を失っていたんですが、道頓堀の浄化作戦というのをやっているようです。
 EMはかなり多くの自治体で使われ始めておりますし、北本市でももちろん使っていただいているんですが、もっともっといい効果が上げられないかなということで、今回は市民の皆さんへのご協力も含めて質問とした次第です。どうぞご答弁をお願いいたします。

No.8 新井省吾市民経済部長
 件名2、環境問題とEM活用、要旨1、小中12校のプールにEMを投入し効果があったが、野外活動センターや自然学習センター付近の水辺浄化へ、EM活用をどう進めていくのか。特に市民の皆さんへの協力について伺うにつきましてお答え申し上げます。
 はじめに、野外活動センターの関係、この池から流れます水につきましてですが、これはすべて井戸水をくみ上げて利用しているとのことでございます。この池に上流から生活排水が流れ込んでいるのではないかとのご心配があったわけでございますが、過日、現状を把握するため現地に行きまして、野外活動センター所長にも現状について確認をしてきたところでございます。
 具体的には、上流からの生活雑排水については、野外活動センターの池の手前でバイパス管に流れ込む構造になっているとのことであります。また、野外活動センターでは、このアオミドロを除去するため、一昨年までは業者委託し対応してきたとのことでありますが、現在はEM活性液を使用し定期的に対応しているとのことでございます。そのような中でアオミドロガ発生していることから、野外活動センターでも原因がわからないとのことでございます。
 次に、埼玉県で管理しております北本自然観察公園内にある自然学習センター付近の水辺浄化へ、EM活用をどう進めていくのかという点でございますけれども、ご承知のとおり、この地域は市街化調整区域ということで、公共下水道の実施区域に入っていないために、台所からの水やお風呂の水などは、道路側溝や排水路を通じ北本自然観察公園に流入をいたしております。
 北本自然観察公園は、できるだけ自然の形態を残すように整備されてきました。自然学習センター付近の池の水は、公園周辺から流入する水を浄化沼という幾つかの池により自然に浄化しているとのことですが、水量により池の水質が悪化している現状であると、管理しております埼玉県北本県土整備事務所から伺っております。
 なお、埼玉県では、池の浄化を図るための対策を現在検討中とのことであります。したがいまして、市で現在使用しているEM活性液についても、浄化対策の1つに含めていただきますよう県に働きかけていきたいと考えております。
 なお、今後、自然学習センター周辺の県の水質調査データの確認、またこれを含めて県と協議を行いまして、周辺自治会と話し合いの場が持てるかどうか、はたらきかけをしていきたいと考えております。

No.10 小尾富士雄教育長
 それでは、件名2、環境問題とEM活用についての要旨1について、教育委員会に関係する部分についてお答え申し上げます。
 野外活動センターの親水池とせせらぎ川がアオミドロで覆われてしまったことから、その水質改善を図るための対応策につきまして、先ほど市民経済部長からご答弁申し上げたところでございます。教育委員会といたしまして、野外活動センターは、多くのお子さんや親子連れが利用されており、とりわけ親水池とせせらぎ川の浄化を図り、きれいな水辺環境の中で遊べるような施設整備を図ることが課題であると考えております。
 この対応策といたしまして、平成15年7月から、毎月10本ずつ10リットルのEM活性液をあすなろ学園から購入いたしまして、親水池とせせらぎ川へ投入してまいりました。また、春先から秋までの間、ホテイアオイの投入を行い浄化対策に努めてまいりましたが、現在、解決には至っていないという状況でございます。
 そこで、EMを活用して川や海の浄化を専門に研究していらっしゃいますEM研究機構に相談いたしましたところ、EM活性液の月10本--200円掛ける10本で2,000円という値段ですが、の投入では量が足りないと、また、投入時期の間隔も短くすること、さらにはEMだんごの投入が効果的であると、そういったご指導をいただいたところでございます。しかしながら、厳しい財政状況がございますので、EM活性液の投入量や回数の増加が現状では難しいところでございます。
 今後、EM活性液を使ったコメのとぎ汁発酵液やEMだんごのつくり方について研究し、これらの活用が可能かどうか検討してまいりたいと考えております。あわせて、市内でもEM菌を活用して水質改善に取り組んでいる団体があると伺っておりますので、ボランティアとして市民の皆様のご協力をいただければ大変ありがたいと考えております。子どもたちが安心して過ごせる水辺の環境整備に努めてまいりたいと存じます。

No.14 高橋節子議員
 件名2の環境問題なんですが、これはとにかく野外活動センターの方は、今、教育長の答弁で、いろいろ研究機構の方に問い合わせてくださったと、そういうことで、やる方法はあると思うんですが、要はボランティアの力をかりないとなかなか大変かなというふうに思うんです。市長にもお答えいただきたいですが、そういうふうなボランティアの活用ということになりますと、こちら側がきちっとしていないと、こういう部分をやってほしいんだと。ボランティアにただ何だかわからないけどやってくださいじゃ、ボランティアもやりようないので、こちらがきちっとしたスタンスを持って、それでこういう部分を皆さんで行ってほしいと、そういうものを提示していかないと、なかなかボランティアとの協働というか、そういうものが動いていかないだろうというふうに思うので、その辺、市長も含めて、教育長も含めてお答えいただきたいというふうに思います。
 今、ごみ減量等推進市民会議の方でそういう活動もしておりますので、何らかの形で一緒にやっていけるかなというふうには思っておりますので、こちら側の体制をきちっと固めていっていただきたいと思うんです。
 先般、西小学校に私たち、4年生のEM石けんづくりの授業に3クラス、先生としてお邪魔してまいりました。とても楽しかったです。子どもたちの反応はいいんだなということを感じまして、西小でも、現王園議員が言っておりました「江川が汚いね」ということは話していました。西小の学校の先生たちも、「子どもたちを使ってでも江川の浄化ができればいいんだけど」なんていう話もしておりましたので、いろいろと進められることはたくさんあると思いますので、含めてお答えください。
 それから、自然学習センターの水辺の汚さというのは、これは西部地区の北本市の家庭の雑排水が入り込んでいるんです。ですから、県の方でどうにかしなさいという話ではないので、その前に雑排水をどうにかしなければならないので、EM活用いかがですかというふうな話をしたわけで、今、県の方にEMを働きかけていくとかなんとかという答弁がありましたけれども、地元の足場をもうちょっと固めていただきたいと思いますので、お答えください。
 それから、ごみ減量の環境省の方針はこれから出るところなので、まだということですので、出てからどういうふうに対処するか、また考えていくということですので、わかりました。
 それから、要旨2の学校給食のリサイクル化ですが、ぜひ学校に一つずつ、一遍に入れられないですから、1校ずつでいいですから、ごみ処理機をぜひ、2校は入っていますので、環境教育という面もありますのでね。自分たちが出したごみがただもやされてしまうというのは、とても子どもの目に見ても余り好ましくないと思いますので、1校ずつでもいいですから、順番にごみ処理機を入れていっていただきたいと思いますので、いかがでしょうか。

No.18 石津賢治市長
件名2と件名4と両方でございますが、ボランティアの活用ということに関連いたしまして、まさに行政でできないことを市民の皆様の力をいただくということは、市民との協働ということで大変重要だと考えておりますので、まだ全体的な整備ということはできていないわけでありますが、できるところから取り組んでいくということは可能だと思います。
 ごみの問題につきましては、部長や教育長からもご答弁申し上げましたとおり、費用対効果と実効性ということも十分に検証しながら対応しなければならないわけでありますが、ごみ減量市民会議の皆様のご意見などもいただき、あるいはお力をいただき、進めていければと思います。

No.20 新井省吾市民経済部長
 EM活用に関してでございますが、これらにつきましては、地元への働きかけという主なお尋ねかと思います。その必要性については十分理解をするわけでございますが、有償というふうな点もございますので、地元への働きかけあるいは市民へのPR、これらについては機会をとらえて進めてまいりたいと考えてございます。

No.22 小尾富士雄教育長
 まず、件名2、市民の皆様との協力という部分でございますが、先ほど議員がおっしゃっていただきました総合的な学習の時間の中での専門性を生かしたゲストティーチャー、あるいはボランティアティーチャーとして、じかに児童・生徒に教育をしていただくという部分、子どもたち一人ひとりがそうした環境意識を持っていくということで、保護者の環境に関する意識も高まっていくのではないかというふうにも考えられます。こうしたご協力をいただきたいということ。それから、環境浄化の部分では、EMだんごあるいはコメのとぎ汁発酵液等のつくり方などで、ごみ減量市民会議さんと教育委員会が連携を図っていければというふうに考えております。
 それから、件名3のリサイクルの件でございますが、給食の生ごみ処理機の導入につきまして、教育委員会といたしましては、毎年1校ずつ導入することを検討、計画してきております。ぜひ来年度以降の予算化に向けて、財政当局に積極的に働きかけてまいりたいと存じます。

No.24 高橋節子議員
 自然学習センター付近の水辺の浄化について、部長は何かお金がかかるからとかと言っていましたかね、今。EMを買うという意味なんでしょうか、それは。まず、どういうふうにしたらできるかということを考えないで、なるべくやらない理由を述べないで、どうしたらできるんだろうということを考えていただきたいんです。
 この間、彩の国生きがい大学という大学が、今、伊奈町の方でやっていますが、そこに集っている34人で、県の学習センターの付近の水辺を見に来たそうです。そこがたまたま、生活環境をテーマとして、埼玉における新たな環境行政の展開と、「生態系の価値を踏まえた環境政策」というテーマで勉強しているグループが来たそうです、34人。そのときに、その水辺を見て、とても臭いし、泡が立っているし、ここは北本市の雑排水が流れてきているところだから臭いんですというふうな説明を受けて、その中に北本市民がいたそうです。とても恥ずかしかったというように言っていました。
 だから、そのできない理由を述べないで、どういうふうにしたらできるかということを考えなければ。お金がかかるからとか、いやどうとかという話ばかりで、前向きじゃないんです。もうちょっと前向きに、じゃどうすればいいんだろうということ、ごみ減量等推進市民会議でやっているのであれば、ご協力願いたいんだけれども、私たちもこうするからとか、そういうふうな前向きなご答弁がいただきたいんですけれども、もう一度ご答弁ください。それだけでいいです。

No.26 新井省吾市民経済部長
 市長の方からもお答え申し上げましたけれども、ごみ関係の行政につきましては、ごみ減量推進市民会議等のご指導をいただきながら、EMの活用の部分につきましても、地元自治会への働きかけということがありますけれども、例えばEMのつくり方等を広めるとか、そういう点について、講習会等が開催できるかどうかについては、地元に伺ってみたいと考えてございます。

平成18年 第1回定例会
No.26 高橋節子議員
 要旨2、水環境をどう守っていくのかについて伺います。
 何回か質問させていただいておりますが、具体的には学習センターの水辺がとても汚くなってということを、EMを活用してやったらどうなのでしょうかという質問をしてきました。私たちもお手伝いすることがあればお手伝いをしていきますので、その辺について、もう少し詳しくお尋ねをしたいと思います。

No.28 石津賢治市長
 続きまして、要旨2、水環境をどう守っていくのかについてお答え申し上げます。
 市内の水環境を把握するため、定期的に市内の河川、水路8地点の水質調査を実施し、その結果を広報紙6月号に掲載し、市民の皆様にお知らせをしているところでございます。
 平成16年度と平成17年度の河川、水路の水の状況を単純に比較いたしますと、わずかながら改善されていると判断をしております。8地点で採取した排水につきまして、水質測定結果を生物化学的酸素要求量で比較いたしますと、6地点で前年度より下がっております。しかし、残念ながら2地点でわずかながら上回りました。数値的に見てみますと、上回った数値は0.3ミリグラム/リットルと2ミリグラム/リットルでありました。これらの数値は天候状況により変化するものでございますので、特に意識するものではないと考えております。
 水の汚れる原因の約7割が人口の増加に伴う家庭からの生活排水の増加であると言われております。そのため、市では都市計画に基づき、公共下水道や合併処理浄化槽といった生活排水処理施設整備促進等を図ることにより、生活排水対策を進めているところでございます。
 また、埼玉県におきましても、各家庭に向けた台所でできる生活排水対策として、台所から油を流さない、洗剤は使い過ぎないなどの啓発に努めております。
 市といたしましては、公共下水道整備区域外の各家庭において、わずかな創意工夫により水環境への負担を大きく減らすことにつながることを、今後も市民の皆様に市広報紙等で啓発を図ってまいりたいと考えております。

No.32 高橋節子議員
 件名3、水環境の保全についての公共下水道と合併浄化槽の今後についてですけれども、計画区域があるので、なかなか今のところは見直しということも不可能かなと思いますが、一昨日、加藤勝明議員の方から、県の方に伺ったら計画区域の見直しもあるやに、ちらっと伺いましたが、いずれそういうふうなこともあるのかなというふうに思います。公共下水道が計画されてから30年近くですかね。そうすると、ある一定の時期が来ると見直しということも必ずあると思います。
 その見直しに際して、それでは北本市全域どういうふうな形で公共下水道をやっていくのかということですが、調整区域というか、本当に1軒、次のおうちまで50メートル間隔があると、そこに公共下水道管を布設するのは大変もうお金がかかり過ぎるそうです。そこを全部合併浄化槽、私たち、全国でいろいろと合併浄化槽だけで、もう町を網羅しているところもあるのですけれども、たまたま以前に秋田県の二ツ井町というところに行ったときに、二ツ井町では合併浄化槽で、多分、合併浄化槽を布設するのに、全額町でお金を出したとしても公共下水道よりはずっと経費は少ないのですと、そういうふうなことを言っておりました。
 この間のセミナーに出たときも、下水道と合併浄化槽の組合せの例を提示していただきまして、何か当初の計画区域5,425世帯あったのを、それを公共下水道は3,500にして、あと612世帯は合併浄化槽、あともう既存の合併浄化槽が1,200あるそうなのですが、そういうふうにしていきますと、そこで63億円減額したと、そういう例があるので、やはり調整区域に住んでいる人たち、いつになったら公共下水道が来るか、もうとにかく20年たっても30年たっても40年たっても多分見込みがないと思いますので、早く計画区域の見直しということが県の方でありましたら方向転換をして、こちらの具体的な方針を庁内でも固めておかないと。これ、今縦割り行政で、下水道の方はまちづくりですし、合併浄化槽は市民経済部ですので、その辺、みんなで、いずれそういうふうになった場合にどうするかということをきちっと考えておかなければならないと思いますが、いかがでしょうか、お尋ねします。
 それから、要旨2の水環境をどう守っていくかということなのですが、ちょっと質問の趣旨と違いますので、具体的に私申し上げました。EMを活用して、学習センターの水辺どうするのということを、前にも言っていたのですが、その辺で私たちもお手伝いしますよということを申し上げましたので、これ部長の方からお答えいただきたいと思います。

No.38 新井省吾市民経済部長
それから、件名3の水環境の保全の関係でございますけれども、自然観察公園の関係につきましては、昨年の9月議会でも高橋議員よりご質問をいただいているところでございます。当該地区に居住する家庭から排出される家庭雑排水が入ることにより富栄養化が進むため、浄化施設やEM菌等による対策が必要ではないかということでございました。
 関係地区の自治会長さん宅へ伺いまして、また地区集会所で説明をする場を設けていただきましたところ、ある地区では、県の自然観察公園となる前から私たちは生活しており、人間の生活基盤を優先することが必要であると。地域住民は浄化槽法の規定等に基づき浄化槽や合併処理浄化槽を設置して昔から生活排水を流しているところであり、適切に対応していることから、これ以上の対策は地域住民に対する負担となることから、説明ができないというお話がございました。
 また、ある地区にありましては、説明会場を設け地域の住民が15人ほど参加をしていただきましたが、埼玉県が自然観察公園として購入する際に、周辺に居住する各家庭から生活排水が流れ込むことを十分理解をしていたのであるから、県が自然観察公園内に浄化施設を設けるなど対応すべきであり、地域住民に負担を求めることや日常的な対応を押しつけることが考えられないというご意見をいただいたところでございます。
 なお、北本県土整備事務所の公園担当者にも確認をいたしましたが、この公園は自然観察公園であることから、敷地内に自然浄化池を設けまして、接触浄化、またれき岩浄化の自然浄化をもって対応しているということでございました。浄化槽の設置に向け予算確保に努めているということでございますが、埼玉県におきましても財源が厳しいということの中で、なかなか予算の確保が図れないということでございます。
 この点につきましては、また引き続き県とも協議を進めてまいりたいと考えております。

No.40 高橋節子議員
 市長との考え方のすれ違いなので、しようがないのでしょうけれども、ごみ減量等推進市民会議の皆様にもご了解いただいたということですが、了解はしていないようです。
 それで、5週目実施するというのだけれども、5週目実施すると次の週にまた実施するんですよ。そうすると、また次の週出すということになりますし、私、費用対効果からいっても4回やって300万円というのはどういうふうに考えるのだろうということをお尋ねしたわけです。とにかく減らしていくということを啓発活動していけば、今のままで十分だということが、ごみ減量等推進市民会議の皆さん、市長にもお会いしに行ったのじゃないかと思うのですけれども、ちょっとその辺で市長とのギャップがあるので、またいろいろと検討していただきたいと思います、納得できませんので。よろしくお願いいたします。水環境の保全については、集会を開いたけれども、ちょっとだめだったということで、持って行き方が悪かったなと思っていますので、よろしくお願いいたします。

平成18年 第4回定例会
No.117 高橋節子議員
 いろいろとひずみが出てきております。9月議会に伊藤議員が話していましたが、賃金ではないんですけれども、野外活動センターの雑草が生い茂っているとか、せせらぎだったのがどぶ川になっているとか、これ人手不足で。せせらぎはきれいだったんです。私たち、ごみ減量等推進市民会議のリサイクル委員会で、EMをボランティアで投入して、あそこはきれいにしてまいりました。ですけれども、指定管理者制度になって手が出せないので、私たち委員会としては引き上げましたけれども、その後、本当にどぶ川になってしまいました。そういうことで人手も足りない。やっぱり人件費削減ということになってくるのかなというふうに、そこから見えてきますが、野外活動センターの受付けの方に聞いてみますと、私たちの賃金は会社からもらっているんで、ここの経費には入っていませんと。そうしますと、その島村工業さんで、賃金を丸々抱え込んであそこに人を常駐させているわけですから、いつまで、3年後に撤退されてしまうんじゃないかな。そんなにそんなに自分の会社で、ボランティアじゃないんですから、人件費まで見て北本の施設を運営していってくれるだろうか。そんなふうな心配も出てきております。
 ですからやはり、経費の削減というのは、低価格というのは質の低下が懸念されるんだろうというふうに思います。そこで、普通の公共工事の入札ではないので、一概にそうは言えませんけれども、やはり委託契約の改革の必要というのも出てくるんではないか。選定委員会に提示する場合に、こんな基準で見てくださいというのをこちらで示しておかないと、その辺は通り一遍な見方になってしまうと思いますので、やはり自治体独自の運用とか条例とか、それから制度設計とかというのが必要になってくるのではないかなというふうに思いまして、総合評価型制度というのはいかがでしょうかというふうな提案をさせていただいたわけですけれども、もう一度ご答弁をお願いいたします。

平成20年 第1回定例会
No.42 加藤勝明議員
 そして、要旨4の風呂場の排水などによる水路の悪臭については、そんなことはないという部長の答弁です。きれいな水を流しているというのは、排水の出るところでの検査かと思います。その水が、なぜ何メートルか流れるうちに汚水になり、そして悪臭の発生源になるのか、私にはわかりませんけれども、そうなると担当が違ってしまって、下水道課のほうに移っていくのかと思いますので、その辺をまちづくり推進部長、答弁ありましたらお願いしたいと思います。
 議員の中にはとても浄化に強い人がいます。EM菌と言いまして、すべてのものを食べてくれるとてもいい菌らしいのですが、それをすぐ近くのあすなろ学園でつくっているというのはずっと前から聞いているのですが、なぜ近くにあるのに使ってもらえないのかということもあるので、その辺もあわせてお答えできれば、お願いしたいと思います。

No.46 小川政美まちづくり推進部長
 それから、健康増進センターの排水の関係でございますけれども、あの水路につきましては開渠というようなこともございまして、以前は耕作地の水路ということで利用しておったものでございますが、近年は家庭の排水等、健康増進センターの排水も含めてでございますけれども、排水路として活用されている状況もございます。また、水路が開渠というようなことから、大雨のときに土砂等が流入して、その土砂によって流れが滞ってしまうような部分もあって、においが発生しているのかなというふうに思っているところでございます。
 そんなようなこともありまして、水路のしゅんせつ等、維持管理につきましては重要なことだというふうに認識してございまして、加藤議員のほうから1回目の質問にございました水路の管理につきましても、平成18年度、それから今年度と、健康増進センターから中丸学習センターにかけて延長で約430メートルの区間でございますけれども、しゅんせつ工事を実施したところでございます。今後におきましても、排水路等の調査等も行いながら、適正な維持管理に努めていきたいというふうに考えております。


平成20年 第3回定例会
No.46 高橋節子議員
 件名3、環境問題とEM活用について伺います。
 要旨1、学校でのEM活用の効果をどのように生かしていくのかということです。
 大変今教育委員会のご努力で使っていただいております。今小・中学校全12校のプールにEMが使われていますし、また、学校によっていは独自の思いで、トイレとか、それから飼育小屋とか、それから給食室の排水のにおいのあるところに使っているとか、いろいろな形で学校で使われております。これはあすなろ学園でEM活性菌を製造しておりますので、このあすなろ学園の園生の工賃にもなってまいりますので、ぜひたくさん使っていただきたいと思います。合成洗剤を使うよりはもっとずっと安全で環境にも優しいということがありますので、推進していただきたいと思いますが、学校によっては大きな差があると感じております。その辺で今後さらに進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 この新聞は朝日小学生新聞、これは石戸小学校だそうです。新聞に出ておりまして、プールの掃除がとっても楽だという朝日小学生新聞に出たということなのですが、学校の中でたくさん使われるのです。さっきも教育長に資料を渡したのですが、ここに見えないかな、トイレのお掃除にも使えますし、それから、靴箱のにおいがとてもこもってしまうところにシュッシュッと吹きかけるとにおいもなくなるし、もちろんここにプールが書いてありますが、北本市は全校使っています。それから砂場には大腸菌などがいるそうですが、ここにも振りかけておくといいらしいのです。それから、跳び箱とか回転するマットなどにも汗臭いですから振りかけるといいということが書いてありますので、いろいろと学校の場で使えると思いますので、今後さらに使っていただきたいと思いますが、いかがでしょうかお尋ねいたします。

No.52 尾崎美弥子保健福祉部長
 続きまして、件名3、環境問題とEM活用について、要旨2、公共施設及び福祉施設での活用についてのうち、福祉施設での活用についてお答えいたします。
 EM活性液の効能については、製造販売しているあすなろ学園、それから販売しているふれあいの家、ふれんどりぃは承知しているところでございまして、積極的利用にも努めております。また、学童保育室の一部が利用しております。まだ未使用の福祉施設、特に健康増進センターでの活用についてでございますが、トイレの清掃時やお風呂の清掃時等にEM活性液を利用することにより、最終的には河川の浄化等にも結びつくことから、今後、活用に向け研究してまいりたいと考えております。

No.56 小尾富士雄教育長
 件名3、要旨1、学校でのEM活用の効果をどう生かしていくのかについてお答えいたします。
 EM菌は環境に優しい微生物約80種類を培養したもので、汚れやにおいのもとを分解し、水質浄化に役立つとされており、本市では平成5年ごろからごみ減量対策として、市環境課と北本市ごみ減量等推進市民会議の協働により、EM菌を活用した生ごみの堆肥化等について調査研究がされてきました。
 その後、平成13年からあすなろ学園においてEM活性菌を製造できるようになり、平成15年から市内小・中学校のプールに年2回、2月に100リットル、5月に50リットルを投入し、プール清掃の作業緩和に利用しております。
 EM菌投入の効果としまして、利用する学校の反応を紹介しますと、プールの底に緑の藻が発生し底が見えない状態だったが、投入後は掃除の前でも底の白線がはっきりと見えるようになった。プールの壁は軽くこするだけできれいになり、短時間で清掃を終わらせることができるようになったなどの報告がなされております。そのほかにも小学校4年生、5年生の総合的な学習の時間において、EM菌を使った石けんづくりなどを行い、環境学習に活用している学校もございます。
 EM菌は、当初は農業での利用を主体とし、土壌改良、作物の品質向上を目的に研究されてきたものですが、微生物がつくり出す酵素や抗酸化物質が生活のあらゆる場面で有効であることがわかり、近年では特にその水質浄化効果が着目され、河川の水質浄化に利用している自治体も増えてきていると聞いております。
 教育委員会といたしましては、今後もプールやトイレの清掃におけるEM菌の効果について検証するとともに、子どもたちが具体的な体験を通して環境問題をとらえることができるよう、各学校ごとの取り組みについて検討、指導してまいります。
 続いて、要旨2、公共施設での活用について、教育委員会部分についてお答えいたします。
 EM菌の効果につきましては、生ごみの堆肥化や学校、市役所などの公共施設から排出される生活雑排水の異臭除去、河川や湖沼にたまった汚泥の中の有害物質の分解等、環境浄化の効果があると言われています。各地域の拠点施設である地区公民館のトイレ等の排水施設につきましては、西部公民館が合併浄化槽が設置され、そのほかの施設は公共下水道に直接下水を排水しています。文化センター、中央公民館、勤労福祉センター、北部公民館の3施設におきまして、トイレの清掃、消臭、排水汚濁の負荷の低減のためにEM菌をあすなろ学園より購入して使用しております。
 現在、使用していないほかの各地域の公民館、学習センター、コミュニティセンターにつきましては、過去にEM菌の活用の実績がありました。近年は文化センター、中央図書館、勤労福祉センター、北部公民館の3施設以外の活用はされていませんが、今後につきましては、EM菌の活用を検討してまいりたいと考えます。

No.58 中島猛総務部長
 件名3、環境問題とEMの活用について、要旨2のうちの市役所庁舎内での活用についてお答え申し上げます。
 市役所庁舎内におきましては、平成12年度からトイレの清掃や排水等にEM活性液を使用してまいりました。消臭や水質の浄化について効果が出ているものととらえておりまして、EMを継続的に活用することで汚れが付着しづらくなるため、今後も使用していきたいと考えております。
 また、今後につきましては、現在廃油石けんを購入して、手洗いや流しのところに置いておりますが、EM入りの廃油石けんを、手洗いや容器の洗浄に使用しまして、EMが排水管から下水道管に流れ、最終的には河川等の水質浄化にも役立つことが考えられますので、EM廃油石けんの活用について検討していきたいと考えているところでございます。

No.60 高橋節子議員
 件名3の環境問題とEM活用についてです。
 本当に学校では、よく近隣の桶川市でも余りやっておりませんし、鴻巣市はほとんどやっていないのではないかなと思いますし、北本は本当によくやっていただいております。学校によって差があるので、その辺で気になったものですから、これからどのようにしてというふうにお聞きしたのです。
 私たちもボランティアで今小学校3校に総合学習の時間ですが、EM石けんづくりを担当させていただいております。そのときにいろいろな先生と面談するのですが、全くわからないと、全然使っていなかったと、プールは持ってきたので、EM活性菌持ってきたのでただ入れていたと、その程度のところもありますし、積極的に使っているという学校もありました。
 ですから、その辺の差異がありますので、今後どのように皆さんにお願いしていくのかということをもう一度お尋ねをしておきたいと思います。
 それから、このまえ新聞に、ある市で、学校の中で、深谷市ですね、これ。洗剤を回収したと、学校から洗剤を回収したという記事があったのですが、トイレにやはり有害な洗剤を使っていたと、そんな記事もありましたけれども、EMでやればお掃除も楽ですし、EM活性菌ですから有害なものは全くありませんので、トイレのお掃除などはどの程度の学校でやっていたのかお尋ねいたします。
 それから、要旨2の公共施設ですが、市役所の中は平成12年からですか、使っていただいております。でも、少しうっかりすると別なものを使っています。この間も何か青い洗剤をトイレで使っておりましたので、これはできたら合成洗剤でということで、ですから、EM活性菌は総務課で買ってからその業者さん、お掃除の業者さんに、これでやってくださいというように、そのようなルートでやっているのかどうなのか、その辺でルートについて、どのようなやり方でやっているのかお答えをいただきたいと思います。
 それから、福祉施設での活用ですが、今健康増進センターというお話が部長のほうから出ました。ここでよく加藤勝明議員が健康増進センターから流れ出ていくところの水路からにおいがすると、とてもひどいということ、改修していただきたいけれどもという質問もしておりましたが、あそこはやはり健康増進センターの水がきちんときれいに流れていけば、そういうにおいも発生しないだろうと思うのですが、健康増進センターで使っていただきたいと思いますが、どのようにして話しかけて使っていただけるようになるのか、研究していくというご答弁でしたが、研究ではなくて、実際にやっていただきたいと思いますので、その辺でお答えいただきたいと思います。

No.64 尾崎美弥子保健福祉部長
 それから、EMの関係で、健康増進センターについて、研究と申し上げました。この点については、健康増進センターの管理をお願いしています指定管理者のシルバー人材センターと具体的に協議をしてまいりたいと考えております。


平成20年 第3回定例会(第 4号 9月18日)
No.68 小尾富士雄教育長
 各学校の状況についてということで再質問をいただいたわけですが、先ほどお答え申し上げましたように、環境学習というものが各学校ごとに年間指導計画を立てて行っているわけでございますが、その中で、特にこのEM菌等について力を入れている学校が3校ということで、議員からお話のあった学校、これは特に力を入れている学校ということでございます。
 今後、この取り組みについて、各学校ごとの環境問題、あるいは環境学習についての取り組みについて、教育委員会として検討の上、指導してまいりたいということでございまして、トイレの清掃につきましても、その3校が特に積極的に取り組んでいるということでございます。それぞれ環境学習等について交流がございますので、このEM菌の活用についても広まっていけばよいと、考えているということでございます。


No.72 中島猛総務部長
 件名3の要旨2、公共施設における、特に庁舎におけるEMの使用方法はどのようにというご質問ですが、EMについては市の予算で購入し、委託業者に渡しまして使用するように指導しています。
 議員のご質問の中にありました青色の洗剤、これについては使わないように今後指導を徹底してまいります。
 ただ、どうしても汚れがひどいところですね、これについては専用の洗剤を使うという場合もございますので、その点についてはご理解を賜りたいと思います。

No.76 高橋節子議員
 それから、シルバー人材センターと健康増進センターの協議と、ぜひ部長もきちんとEMの効果についてよく勉強していただいて、そしてシルバー人材センター等にお願いをして、協議ということではなくて、要請をしていただきたいと思います。その点だけで結構です。


  • 最終更新:2013-12-06 05:45:18

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