北海道

北海道議会とEM

平成6年第1回定例会-03月16日

◆(八番石井孝一君)

 (登壇・拍手)(発言する者あり)私は、さきに通告をいたしました農業と林業の問題について質問をさせていただきます。
(中略)
 次に、最近、話題ともなっているEM農法について伺いたいと存じます。
 EMとは、琉球大学の教授が開発した画期的な有機農法であると言われていますが、この農法は、数種の微生物を生かしたまままぜた特殊な肥料を与えたものであると言われています。
 有機農法は冷害にも強く、化学肥料農薬を使わないので需要者から広く人気がありまするが、その特性から来る必然的な結果として、収穫量が若干少なく、虫害を防ぎ切れないとも言われており、それだけに、だれもがいいとわかっていても日本じゅうが採用できないでいるものだと私は思います。
 EM農法は量と虫害を解決する可能性を持っていると宣伝されていますが、果たしてどうなのか。道としては、どんな対応を、あるいは既に研究をされておるのかどうか、お聞かせをいただきたいと存じます。
 また、アメリカでは、輪作体系の導入、耐病性品種の導入により農薬や化学肥料の節約を図り、環境保全と収益性を両立させる投入維持型農業の確立に取り組んでいると言われておりまするが、EMとの違いはどこか、二つの農法に対する所見をお聞かせいただきたいと存じます。

◎(知事横路孝弘君)

 (登壇・拍手)石井議員の御質問にお答えをいたします。
(中略)
 アメリカの低投入型農業とEMについてでございますけれども、低投入型農業は、特定の資材に頼ることなく、輪作や緑肥作物の導入、耐病性品種の作付、天敵の利用など、さまざまな技術を幅広く組み合わせることによりまして、農薬や化学肥料の節減を図り、環境保全と収益を両立させようとするものでございます。
 また、EM農法というのは、EMと称する微生物資材を用いて、無農薬・無化学肥料で収量や品質の向上を実現しようとする生産技術であるというように承知をいたしております。

平成13年第4回定例会-12月05日

◆(二番新野至都子君)

 (登壇・拍手)知事及び教育長に再質問をいたします。
(中略)
次に、BSE対策についてです。
 骨粉を含む調製品を給与していた農家が三戸確認され、さらに同様のケースについて調査すると答弁されました。
 九月の調査報告では、十九戸の農家で一千五百八十一頭の牛に肉骨粉を給与していたとされていましたが、蒸製骨粉はゼロでした。
 今回の答弁で、新たに蒸製骨粉が給与されていたことが明らかにされました。この問題は、ある支庁管内の農家三戸で蒸製骨粉入りEM菌体飼料を濃厚飼料に混入、牛に給与していたものです。
 一戸は平成三年から、もう一戸は十一年から未登録業者より購入し、牛に給与してきたのです。農家は、牛骨粉が入っていることは知らず、普及所から言われて初めて知ったとのことです。支庁からは、蒸製骨粉入りの飼料は使わず、春に畑地などに肥料としてまくことも検討すると指導を受けているのです。
 同様のケースは、業者の聞き取りなどから、複数支庁にまたがる七市町村以上で搾乳牛三千頭に給与されてきたものと推計されます。


  • 最終更新:2013-11-18 12:37:35

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