名古屋市

名古屋市議会とEM


平成22年  総務環境委員会
◆ 田口委員
 これ、生ごみの堆肥化というのはなかなか言うほど簡単じゃなくて、うちは団地ですからベランダで生ごみ堆肥をもっぱら妻がやっているんですけど、あれは段ボールでもできるんですね、堆肥というのは。もちろん電気式の高価なものもある。今うちがやっているのは、普通のバケツにふたかぶせただけのやつを使っています。数100円で買えるんですけどね、それが一番いいと。中に入れる菌、EMにするのか、ボカシにするのか、いろいろあるんです。結局、虫がわいたり、においがすごかったり、やっていらっしゃる方わかってみえると思うんですけど、かなり大変なんですよね。
 そういう取り組みを予算で100軒構えてみえるでしょう。100軒の規模で継続してやろうとなると、本当にこれ大変なんだと思うんです。
 ですから、コンポスト容器もらって始めたはいいが、途中でやっぱりうまくいかなくなってやめてしまったと、こういうことになっては、せっかくの事業としてはよくないわけですから、やっぱり成功させる、こういう事業を本当に成功させるには、地域委員会の議論とあわせて実施主体、この場合でいいますと愛好会ですよね、そちらのほうでよく議論して、実際これにまず初年度は何軒ぐらいが参加してもらえるだろうかと、現実的な目標を立てて。そういう議論の中で、実際必要なコンポスト容器だとか、ボカシだとか、どこまで税金を使ってやってもらって、どの部分は自分たちが負担をしていくのかと、こういう真剣な議論、これがあってこそこの運動は成功すると思っておるんです、こういう運動は。また、そういうことをやってこそ本当に住民自治の発展につながっていくと思っているんです。
 そういう点で、これは一つの例なんですけども、そういう観点が、今回ちょっと期間が短かったんで、そこまで十分論議する時間がなかったといえばそうかもしれませんが、この地域委員会をやっていく上で、今僕が言ったような観点が大事じゃないかなと思っているんですけども、これは総括的に総務局の人に聞きたいんですけど。

◎渡邊総務局区役所改革等推進室長 全く委員御指摘のとおりでございまして、地域委員会の議論と担い手の議論、これが両輪となって地域の課題が解決されていくだろうというふうに考えております。

平成24年  土木交通委員会
◆ 西川委員
◆西川委員 今すばらしい将来イメージを御説明いただきまして、丁寧懇切に説明をいただきましてありがとうございました。
 河川の利活用、まちづくりといったいろいろなこの将来像を見させていただいているんですけど、非常にすばらしいものだなと思って見ていました。この参考資料2の中の7ページ、8ページのような堀川沿いのまちづくりができていければ、これ全国から観光客を呼んでこれることになるであろうし、また、この名古屋城のおかげ横丁ですとか、そういったものと連携を深めていけば、本当にこの一体化、名古屋の目玉となる、日本の目玉となる、これは間違いないと思います。それが思います。
 これは、そういった方向をもととしてちょっとお聞きをしたいということがあります。
 今、堀川の現状といいますのは、このまちづくりも大切なことだと思うんですが、これちょっと違うかもしれませんが、水質という観点からお聞きをしたいんですが、確かに以前はヘドロが浮いていたり、ぼこぼことガスがその川の外から浮いてきて、奇妙な泡が浮いていたり、机や自転車が流れていたような臭い川であったんです。最近ちょっとはましになってきましたが、まだまだ、このオープンカフェとかというお話ありましたが、臭いところの横で彼女と一緒にコーヒー飲んだっておいしくないと思うんです。
 やっぱりきれいな清らかな川があって、そのたもとでオープンカフェがあるならば、たくさんの人が、やっぱり人を呼んで来てそこへ集まってくる、そうするとそのまちも生きてくると思うんですが、例えばこの資料の3ページで堀川が抱える課題の中に4点挙げられましたが、これ水質の向上だとか、そういったことはこの中に含まれているのかいないのか、ちょっと教えていただきたいんですが。
 それとともに、もしないならば、なぜ含まれていないのか教えてください。
◎小島緑政土木局河川部主幹 水質につきましては、説明資料の5ページを見ていただきますと、堀川まちづくりの指針、テーマ6として「水・緑・生物を育む」ということで挙げさせていただいております。その中で水と水辺をきれいにするということで、まず、構想全体としては水をきれいにするということは含まれるということと考えております。
◆西川委員 確かに5ページには、テーマ6として指針に上がっています。ただ、これは僕、水というものは非常に大事なことでありますし、本来もっとこの一番大きい課題の中に上がってきてもいいんではないかなということと、きれいな水の周りに人は集まる、生き物は生きてきて栄えていく、そしてそこにまちができると思うんですよ。確かに例えばこの資料の中で、別紙のほうでいろいろとありますよ、河川整備、浄化、ヘドロのしゅんせつだとかあるんですけれども、これで追いついていくのかなというのがちょっと不安要素の一つであります。
 例えばですよ、なぜこんなことをお聞きするか、例えば、あるところの湖では--池でしたかね、非常に水質が落ちた、臭くもなった、そうしたときに地域の人々がいろいろと工夫をして、僕、何カ所か調べたんですけども、例えばある一種の貝をたくさん放流して、貝というのは自分の中で水を浄化する力を持っているので、それで水を非常にきれいにさせていった実験結果が出ているパターン、それからもう一つは、何とか酵素という、EM菌みたいな何かそういう細菌というか何というんですか、酵素がありまして、そうしたものを川にちょっとまいてみて水質浄化の研究をしてみたパターン、もう一つは、水というものは本来自然の治癒力というか、非常に強い生命力を持っていまして、もともと古代のクラスターの小さい水と言いますか、普通の水道ひねると出てくるような水ではなくて、もっと活発に分子が活動するような小さなクラスターを持った水というものを、そのたまった、滞った池のところへ流してみたりして、その力で水をきれいにしていくというような研究をいろいろな地域でされてみえるんです。
 これ決して大きい市町村ではないんですが、さまざまなところでされてみえるんですけども、例えばそうしたことを、これ市民グループで、たしか黒川の上のほうで炭か何かで実験を前にされたこともあったかと思いますし、導水も入れてみえるかと思うんですが、そうしたいろいろな研究といいますか勉強というのはされてみえるのかなと。水がきれいにならない限り、ヘドロのしゅんせつと書いてありますけども、これ非常に莫大な予算がかかりますし、取っても取っても次から次へ流れてきます。もとからきれいにしていこうというような、水をもっと大事にきれいにしていこうというような研究というのは、今までされたことがあるのかないのか、まずそれをお願いします。
◎小島緑政土木局河川部主幹 御指摘の研究でございますけども、これまで本市といたしましても、導水社会実験など浄化実験等はしてまいっております。あと、御指摘いただきましたとおり、全国さまざまなところでさまざまな浄化がされているということは勉強はしてまいっておるつもりです。そういった中で堀川でも、先ほど御指摘ありましたが、幾つかの実験をしておるのは確かでございます。
◆西川委員 堀川で実験されているのを具体的に幾つかちょっと教えていただけますか。
◎小島緑政土木局河川部主幹 例えば、先ほどの木曽川の導水社会実験もそうですし、納屋橋ではエアレーション施設といって空気を送り込むような実験もしております。そのほか、民間の方でいろんなデータをとりたいということで、堀川の水とヘドロをくみ上げて実験されたような例もございます。
◆西川委員 僕、今のお話聞いてまだまだ全然足りないと思うんですよ。その民間の方が水をとって、ヘドロとって研究されるというのは、本来行政がこういうまちづくりをしていこうとするならば、その以前の問題として先んじてやらなければならないことではないのかなと思いますし、その導水は、新しい水を流してきれいにしていこうと、それはわかりますよ。それから、エアレーションですか、それも一部では。では、エアレーションの結果というのはどうだったんですかね。やられてみてどういう結果が出たのか。
◎小島緑政土木局河川部主幹 エアレーションにつきましては、やはり空気を送るということで、非常に範囲としては限定的なものであったかと考えております。限定的な納屋橋付近につきましては、溶存酸素について効果があるというふうに考えております。
◆西川委員 溶存酸素というのは魚がすめるような水に、酸素を含んだ水にしていくということですよね、ではなくて水の浄化。というか、もとから、そこだけやったってしようがないわけであって、もとをきれいにしていくことによって、根本的に川の水をきれいにしていこうという、そういう気構えといいますか、その工夫をされてみえるかということをちょっとお聞かせいただきたいなと思っているんですけども、その根本的な部分の、そのちょっとしたことではなくて、もっと、この堀川まちづくり構想ということ自体が大きいではないですか。堀川まちづくり構想をするならば、みんなが来やすいまちづくりというか、堀川にすることがまず第一だと僕は思うんですが、それが違うのであれば違うと教えてください。
◎山田緑政土木局河川部長 今、委員からの堀川の浄化についての御質問でございますけども、堀川でやはり一番きれいにしなあかんのは水質というのは、私どもも十分認識しているところでございます。この浄化を進めるのに、大きく分けて、今、委員も言われましたが、まず汚れる根本は何にあるかと、堀川の流域の大半が合流式下水道ということで、下水道の関係がどうしても離せない関係でございます。
 私どもとしては、上下水道局とも連携しながら、まず汚れるもとである処理、堀川のちょうど上流部には名城水処理センターと、処理水が1日10万トン近く流れるわけでございますけども、そういう処理水のより高度化といいますか、こういうものもまず進めていただく。それから、合流式の下水道でどうしても出てくる初期の雨水の汚い水を川へ直接入れないように、滞水池といいまして、合流式改善を進めながら初期の水をためるといった施策も打ってもらっております。これも堀川については平成22年度でしたか、堀川の右岸滞水池というのが1万3000トンのボリュームでございますけども、でき上がって稼働しているということが一つございます。
 私ども河川側としましては、先ほど申し上げましたヘドロを取るというのが一番の効果がありますけども、ヘドロを取るには護岸改修も進めなくてはいけませんので、護岸改修にあわせてヘドロを取っていく。
 それから、もう一つは、水源をより確保すると。今平成13年からは庄内川から暫定導水的に毎秒0.3トンの水を流させていただいております。そのほか地下水をいろいろとくみ上げたりしております。それから、交通局の地下鉄の水も取り入れたり、いろんな施策を打ちながら、たとえ10リットルでも100リットルでも、そういう微量な量でも川へ流してやると、きれいな水を流すという施策もあわせて打っておりまして、こういうものを合わせて徐々に浄化施策を進めているというところでございます。よろしくお願いいたします。
◆西川委員 ありがとうございました。今お答えいただいたとおり、例えば他局、上下水道局とも連携をちゃんととっていただいて、そうしたもとを抑えるということともに、今後その水源の確保を含めて、これ、護岸を整備しなければヘドロを取れないというところがまたあれなんですけども、護岸は護岸で自然を守る団体から何か言われるかもしれませんし、難しいとこかもしれませんが、そうしたことをしっかりとしていただいた上で、またその新しい技術の研究というものも前向きに、そのFFCとかいう水を、例えば要するにクラスターの小さい生きた水を流すと、それがヘドロも自分を、その活性炭みたいな役目をして吸収して、自分自身がきれいになって流れていくというような技術も今すごく開発研究されてきていますので、そうしたことも前向きに受け入れていただいて、せっかくこうやって大きなこの名古屋の堀川というものをきれいにしていく、まちづくりをしていかれるのであるならば、たくさんの方が本当に喜んで来ていただけるようなまちづくりを幅広い意味で前向きにやっていただきたいということを強く要望させていただいて、終わらせていただきます。
 以上です。

◆浅井委員 関連で一つ。
 今、やっぱり水質改良ということになると、今おっしゃったようにまずはヘドロを取らあかんことは間違いないです。それから、ヘドロを取るには当然護岸整備をする、これ資料のほうの、ほかの資料の19ページに書いてあったとおりでありますが、平成19年から平成22年にかけて木曽川水系から一時的に3年間、社会実験的にやられた結果なんていうのはどうだったんですか。その辺をちょっと教えてください。
◎小島緑政土木局河川部主幹 木曽川からの3年間の導水の結果ですけども、例えばBODということで、水の汚れの指標で説明させていただきますが、社会実験の前が6、これは数字が小さいほうがきれいということなんですが、6に対して導水期間中は3.7ということで、こちらが西区の小塩橋に当たりますけども、堀川中流域まで効果があったと認識しております。
◆浅井委員 そんないい結果が出たら、ずっと継続的にやる必要性とか、あるいはやったらよかったんではないですか。それ、どうして3年間でやめられたんですか。
◎小島緑政土木局河川部主幹 社会実験の内容なんですけども、実験期間としては5年間ということが定められております。その5年間のうち当初の3年間が導水の期間、その後2年間、これが平成22年4月から平成24年、この3月までになりますが、そちらが事後調査期間ということで、停止しての影響を見るという、そういう期間ということで導水を停止しております。
◆浅井委員 今の結果でいくと、本当に半分ぐらいきれいになるではないですか。やっぱり堀川で一番問題になるのは、先ほどから出ているように、常時水源がないんですね。せいぜい今おっしゃったように、ほかの河川から導水してやっている状況が続いているわけで、当然その河川も雨が降ったりなんかするとき、庄内川ですか、そういうところでもやっぱり汚れた水が入って来ちゃうと。先ほどの説明の中にあったように、やっぱりそれは完全に合流式だったり、今、分流式でないからやむを得ないといえども、やっぱりこれは今の話、雨水管と汚水管の完全分離を考えなあかんと。これがずっと終わらない限りは、ヘドロに対しては何ら解決策にならぬと思うんですよ。
 ヘドロは、やっぱり取れば取っただけ上流から当然流れてくると。これは、順次堆積してきますからね。だから、上からきれいな水がずっと流れれば自然に浄化が進むし、先ほど西川委員のおっしゃるようにいろんな、EM菌とか、浄化するような、新しい水をきれいにするそういった薬剤とか、そういうのがあるわけですけども、それと両方並行してやればいいことであって、せっかくこの木曽川でこんなにいい数字が出たやつだって、今検証期間があるということで、今後これまた再度もう一回やるような予定とかはお考えですか、それはないんですか。
◎小島緑政土木局河川部主幹 5年間の社会実験が、国を初め関係機関に御理解いただき、実施できたと考えております。現在は、まず5年間の検証結果を御報告する段階かと考えております。
◆浅井委員 何か、これはやはり今国との政策の問題があるということで、今ちょっと耳に入りましたんで、これ以上の追及はしませんけど、基本的にやっぱりきれいになったほうがいいということで、そういうことをやっぱり国ともタイアップして考えていただきたいなということをお願いします。


  • 最終更新:2013-11-22 08:37:13

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