和光市(1)

和光市とEM(年表)

  • 平成元年5月 田中茂氏市長就任
  • 平成6年5月 EM市民300人モニター開始
  • 平成7年1月 EM実践交流会開催
  • 平成7年9月 EM堆肥製造システム実証実験開始
  • 平成10年8月~9月 ダイオキシン抑制実証実験実施(於・清掃センター焼却施設,EM研究機構,三菱エンジニアリング)
  • 平成11年1月 EM-Zによるダイオキシン抑制実証実験結果説明(EM研究機構,三菱エンジニアリング)
  • 平成11年11月 EMフェスタ'99に田中茂市長が福本潤一参議院議員と共に参加。
  • 平成11年12月 平成10年度会計決算審査にて生ごみリサイクルEM堆肥化事業について見直しを図る旨明記。
  • 平成12年12月 田中茂市長に対する問責決議案可決(EMに関する件も含む)
  • 平成13年5月 田中茂氏市長退任,野本実氏市長就任
  • 平成21年5月 野本実氏市長退任,松本武洋氏市長就任
  • 平成24年7月 田中茂氏逝去

平成11年  6月 定例会

◆ 15番(須貝郁子議員)

リサイクルの問題で、EM生ごみのリサイクルの問題点と利点について伺いたいと思います。
 この事業は平成6年からモニター 300人を募集して始められました。目的はごみ減量だけでなく、堆肥にして資源の有効利用とし、都市農業の中で活用することによって、環境保全の循環型社会をつくるとしております。水分70%、ごみ量の25%を占める生ごみを何とかしたいというのはどの自治体も同じであります。この生ごみリサイクルは、生ごみが堆肥となり、農業に利用され、作物が再び消費者の手に届く、農業、市民、行政の一体となった循環型社会を形成するものであり、また、それぞれの立場の異なる人々がつながり合う人の和をつくることでもあります。このシステムはすばらしいと思っておりましたが、今なおシステムとして完成されず、モニターでの取り組みに終始しています。簡単に今までのモニターの経過と問題点はどこにあるのか伺いたいと思います。多くの市民が疑問に思っているところだと思います。また、モニターに対するアンケートでは、いつもおおむねこのシステムをよいとするアンケート結果が出ているように思います。市としての利点を聞かせていただきたいと思います。
 また、生ごみ処理機の導入についてですが、EMによる生ごみリサイクルがまだよくシステムとして構築されていないにもかかわらず、今年度は生ごみ処理機を購入し、モニターに使用していただくとのことですが、具体的な実施計画がありましたら教えてください。機種、台数、消費電力、1日の電気代などです。

◎ 市民環境部長(柴崎紀弘)

まず、EMによる生ごみのリサイクルの問題と利点につきましてでございますが、このごみの減量を進めていく中で、生ごみの減量は非常に分別そのものが難しく、どこの自治体におきましても焼却しているのが現実だろうと思います。当市のこの生ごみの排出量につきましては、組成分析から見ますと、可燃ごみの量の約30%が生ごみであります。平成10年度の一般家庭から排出されます生ごみは年間で約 4,815tに達しております。この生ごみを焼却すれば、2次公害といたしまして、ダイオキシン類等の有害物質を発生させまして、ごみ問題や環境問題を解決する上で大きなネックとなっております。
 そこで、ごみ問題の解決の一つの手法といたしまして、「環境にやさしいまちづくり」をテーマにいたしまして、ごみの減量とともに環境保全型農業への土づくりといたしまして、EM菌を応用いたしますと、EM処理した生ごみは抗酸化物質やミネラルが含まれておりまして、乳酸やクエン酸などの働きによりまして、水系や土壌中におきまして有害な物質を無害化し、生物の多様化を促進し、改善する効果があるというようなことから、平成6年度よりEMモニターを募集をいたしまして、試行的にごみの資源化に取り組み、肥料の効果性を行ったところでございます。
 その結果、土壌改良に肯定的なモニターからのアンケート集約が得られましたので、以来、モニターを当初 300名から、平成10年度におきましては、モニターが 676名に拡大をいたしております。平成7年9月より、EM生ごみ堆肥化装置を導入をいたしまして、生ごみを有効な堆肥及び肥料といたしまして、使いやすいペレット状の生産、加工ができるように実証試験を行い、安全性の問題や肥料取締法に基づきます特殊肥料といたしまして、公定検査を受けまして、県に届け出を行っております。肥料としての効果的受理がなされまして、生ごみの有機肥料としての活用が大変意味のある事業となってきております。有機肥料として活用されており、規模は小さいながらも循環型社会システムを構築し、環境保全対策を進めているところでございます。
 そこで、土づくりを通じた環境保全型農業を推進し、EMによる生ごみリサイクルの問題といたしましては、各モニターが一次発酵された有効な生ごみ堆肥を農家の方々が肥料として利用しやすいようにペレット状に生ごみ堆肥化装置によりまして加工製造をいたしております。コストが平成10年度におきまして1㎏当たり約 148円ぐらいの負担となることや、各モニターが生ごみを一次発酵する場合においては、水分を完全に処理しないとEM菌が好気性菌のために腐敗が生じまして悪臭が発生するなどの難点もございます。
 また、このモニターにおいて、EM発酵基材、ボカシを使って生ごみを発酵させるわけですが、発酵過程において直射日光を避けまして、十分な液肥を取り除いた後、完熟をさせ、肥料として使用する場合、酸性が強いものでありますから、2週間ぐらいは播種しないとか、2週間以上経てから植え込むとかの利用対応策について、それらの注意が必要でございます。
 なお、この現在の生ごみの堆肥化装置の処理能力が堆肥生産能力として、1時間当たり 120㎏でございまして、現在、1日6時間の稼働で約63㎏のペレットを生産しており、約53%の稼働率でございます。そこで、能力的には余裕がございますが、生ごみの減量対策といたしまして、さらなるモニターをふやしまして、増産の体制ができるようなシステム化と費用の効率面で対策が必要であるというふうに考えております。
 一方、この有用微生物基材により発酵されました有機物肥料でございますので、農薬や化学肥料で汚染された土壌に対しましては、有用微生物の分解によりまして、土壌の改良が行われ、団粒効果作用により、土壌がやわらかく、安全性とともに、生ごみを良質な堆肥にするリサイクル技術の確立がなされ、生ごみ資源化への効果が期待される利点がございます。
 次に、生ごみ処理機の導入につきましてでございますが、EMによる生ごみ堆肥化の推進と同様に、生ごみの減量を目的といたしまして、平成11年度ではテスト的に行うものでございますけれども、集合住宅等においても、においの問題なども解消されるというようなことから、いろいろと実施を行うものでございます。
 なお、11年度は生ごみ消滅型といたしまして2種類の機種を20台、各10台ずつでございますが、合わせまして20台購入をいたしまして、モニターを公募し、アンケートなどを行いまして、今後の生ごみ減量対策の手法ということで導入を行う計画で考えております。なお、生ごみ処理機の機種でございますが、これはナショナルでございます。台数は20台、電気代につきましては、夏場におきまして1カ月約 350円、冬場におきましては月約 850円と聞いております。

◆ 15番(須貝郁子議員)

 EMのモニターをしている方の評価としましては、ごみ減量に役立ったとおっしゃる方が86.6%、そして、農地に対する、農業に対する意識も非常に高いのです。新鮮な野菜の供給に農地が重要であるというのが72.9%、緑の景観を守る、62.5%、災害時の避難場所に役立つ、44.4%、そして今後の利用について、農業へ継続的に利用してほしいという希望が73.6%もありました。農家としても農地について、農地が都市環境の保全や防災に役立っていると認識している方が8割であります。この理念を中心に置いて、今この生ごみリサイクルについて考え直していくときにきているのではないかと思います。
 今、EMを使って、このリサイクルが行われておりますけれども、EMを使わなければならない理由というのは何なんでしょうか。宮城県のハザカプラントというのがありまして、これは埼玉県では江南町の畜産センターに設置されておりますが、全く菌を入れていません。土着菌といいましてその土地の菌を活用しているのであります。また、愛知県の中部エコテックというところでやっておりますプラントも全国的には 1,700カ所設置されておりまして、特に宮崎県の綾町のこのプラントでの活動は皆さんテレビや新聞なんかでごらんになったことがあるかもしれませんが、非常に有効な活動をしておりまして、これも土着菌を利用したものであります。EM菌を入れなくてもやる方法があるかもしれないということを、そしてまた、ほかにも方法があるかもしれないということを市としてはいろいろ検討なさっているのでしょうか。そして、どうしてもやっぱりEMがいいとおっしゃるのか、その点もお聞きしたいと思います。
 今地球環境はもうこういう微生物に頼らなければ成り立たなくなってきている段階にきております。愛媛大の橘教授の発表によりますと、キノコに含まれる、これは土の中に含まれる菌ですが、木材腐朽菌がダイオキシンを85%分解できると今特許出願中であります。EMをどうしても使わなければならないことについてお聞きしたいと思います。また、ごみの減量化にはいろいろな選択肢があることが必要でありますが、生ごみは何からできているかといいますと、空気と水と土の栄養分であります。燃やさないで土に返すのが一番合理的で科学的なのです。これを燃やすことになれば、CO2 が出てきます。また、この生ごみの処理機なんですが、電気を使うわけですね。CO2 が出るわけなんです。日本では2000年から6%のCO2 削減を目指しております。中でも埼玉県は非常に厳しい目標値を設定しておりまして、20%の削減を目 標にしています。この松下電気の生ごみイーターくんは 250Wです。そうしますと、1カ月 21.6㎏のCO2 ができます。これを和光市としてはどこかで削減しなければならないと思いますが、そういうことに対してどう考えてこれを取り組まれたのかお聞きしたいと思います。

◎ 市民環境部長(柴崎紀弘)

 まず、1点目のEM菌の関係を応用してなぜ使用したかということでございますが、この辺につきましては、EMを処理した生ごみにつきましては、抗酸化物質、あるいはミネラルが含まれているというようなことでございまして、さらには乳酸、あるいはクエン酸などの働きによりまして、土壌中で有害な物質を無害化するというようなことで、生物の多様化を促進する効果があるというようなことで、ごみ減量化対策の一つとして今まで試行的にやってきたわけでございます。いろいろごみ減量化対策については、先進地において行われているわけでございますが、その次の対策として先ほど申し上げました生ごみ処理機を導入いたしまして、このごみ減量化対策をやっていこうということで考えまして、今回お願いしたわけでございます。
 そういう中で、確かに私どもとしては、EM菌の活用を、あるいは生ごみ処理機の導入をということでいろいろ考えておりますが、先進地の事例等についてもいろいろと調査はしておりますが、今回はとりあえず平成11年度は生ごみ処理機で対策を立てていくということで考えたものでございます。いずれにいたしましても、今いろいろとるる先進地の事例が提言されましたけれども、この辺につきましても今後また先進地のいい事例を調査して、導入できるものであれば、考えていかなければならないと思っております。いずれにしても和光市としては今2つの方法で考えているということで御理解をいただきたいと思います。
 CO2 の関係でございますが、確かに今回の生ごみ処理機の導入については、ナショナルの機種を使いまして電気を使うわけでございますが、やはり何らかの方法でないとなかなか採用できないものでございます、今回の電気ということもございますが、これらについては検討いたしまして、できるだけ電気を使わない、そして安いというようなことで、今回この処理機ということでやってみたものでございまして、今後のモニターを使ってみたいろいろなアンケート等も使いまして、種々まだまだ検討していかなくちゃならないというふうには考えておりまして、あくまでも試行ということでございますので、その辺は御理解を賜ればと思います。

◆ 22番(山口慶子議員)

そして3点目、EM・Zによるダイオキシン抑制システム開発実証実験のその後についてであります。本年1月20日水曜日、イーエム研究機構と三菱エンジニアリングから全員協議会室にて実証実験の結果について説明がございました。その後5カ月を経過しておりますが、その後の報告は全くいただいておりませんが、その後どうなったのかをお示しいただきたいと思います。

◎ 市民環境部審議監(柳下幸夫)

次に、EM・Zによりますダイオキシン抑制システム開発実証試験のその後についてでございますが、イーエム研究機構におきましては、有用微生物群を利用した技術など、新たなダイオキシン対策技術の把握やその効果、有用性に関する調査・研究を重点的に進めまして、実用可能な技術開発普及に努力をいたしまして、現在、厚生省、環境庁等、あるいは国会の参議院予算委員会の中でも取り上げるなど、普及活動に努めていると聞いております。いずれにいたしましても、この中でも厚生省におきましては、新技術導入に当たりましては、法律的にクリアされていない現状から、構造基準等を守っていただきたいといった、まだ厳しいお話もあるようでございます。

◆ 22番(山口慶子議員)

今、審議監の方からは、平成10年6月22日に補助金説明会があって、それで周知されたと。それはもう2回目ですよ。ですから、平成9年に既にその話があって、今、審議監はプロジェクトチームのチームリーダーですから、平成10年の10月1日にプロジェクトチームというのは立ち上げているんです。その以前から、所管はわかっているはずなんです。ですから、当時の担当者及び市長、どんな考えでいたんでしょうか。私は、このプロジェクトチーム設置基準、これを見ますと、この中に第2条、「チームは、次のいずれかの事務を処理させる場合に限り、設置することができる」と。第1項は「企画立案、計画策定等の事務で、かつ、2以上の室課所等から必要な知識、経験等を有する職員の参画を得て進めることが適当な事務」と書いてあるんですね。そして第2項、「その他市長が特に必要と認めた事務」。私は個人的な考え方から言いますと、この第2条第1項、「必要な知識、経験等を有する職員の参画」は、1人しか得ていないと。なぜ、チームをつくったんだろうと、今になって考えると、とても不思議な感じがいたします。
 特に、数値が高いわけでもない和光市。県内は、埼玉県、所沢市、三富新田、あの関係は高いです。しかし、和光市はそれほど高い数値ではない。それなのに、なぜ県内でも数少ないプロジェクトチームを立ち上げたんだろう。そして、その2項を見れば、「その他市長が特に必要と認めた事務」、これはEM・Zによるダイオキシン抑制システム開発実証実験が、この8月から9月17日の3週間にわたって行われたからこそ、こうしたプロジェクトチームを立ち上げなければいけなかったのではなかろうかと、そのように私は思われるわけでありますので、もう既に市長は平成10年6月22日の補助金説明会において通知がなされ、その1年前の9年度にはそうした内容も所管には届いているはずですので、担当者及び市長はどんな考えでいたのか、お示しをいただきたいと思います。市長にお聞きいたします。

◎市長(田中茂)

 平成10年8月に県並びに国のダイオキシン抑制システムの補助金についての説明を、部長から口頭でもらったところでございます。しかし、具体的なその手続についてのことの説明は受けておりません。

◆22番(山口慶子議員)

 改めて確認をいたしますけれども、平成10年8月、そうしますと平成9年に県は一度説明をしているという話でありましたけれども、それは所管の部長からは聞いてはいなかったということですね、市長。

◎市長(田中茂) 全く聞いておりません。

◆ 22番(山口慶子議員)

また、埼玉県議会においても取り上げていただきたいということを、私は県議会の方にも要請をしていきたいなと思っております。なぜ、埼玉県がこういうふうな2年前倒しになったかといいますと、我が党のダイオキシンチームの副リーダーでもあります福本潤一議員が、この2月、国会の予算委員会で質疑をしておりますけれども、例えば、産業廃棄物で東京のごみを8割方燃やしている所沢市にあっては、本当は国基準であれば平成14年12月1日までですよね。ですから、そこまで燃やし切るだけ燃やしてもうけようと。そして商売がえをしてもいいんだと、そういう状況でいるんだと。それではいけない。産業廃棄物業者も、協会に所属しているのは1万 5,000軒程度だと。でも、実態は8万軒産業廃棄物業者はいますよと。そういう業者の人たちが、2002年までどんどん燃やそうという状況でいるわけですよ、実態的には。だから、2年前倒しにして、一刻も早く手を打っていくべきではないかと。自治体の炉を初め、小型焼却炉まで規制をかけてきたという中身でありますので、市長知らなかったなら、ぜひ私は県にそういう要請をしていただきたいし、また市長もEM・Zに関しては、私もこの前の説明会で聞いたときには、その前は非常に不信感を持っておりましたけれども、まんざらでもないなという実態がありまして、これは冷静に少し期間を置いて見ていこうではないかと、実際にそう思ったんですよ、市長。
 ですから、このEMも国会質疑でも取り上げられて、今度はこの緊急対策は昨年我が公明党がリーダーシップをとりまして、 1,000億円計上いたしまして、これが恒久対策としてバグフィルターが各自治体に、今ついていく作業に入っているわけですよね。そして、今の国会の参議院の方に自民党、民主党、公明党、3党共同で、超党派での議員提案でダイオキシン対策特別措置法案という、仮称ですけれども、法案が提案され、成立の動きに今入っていて、厳しい基準をつけていっていると。国挙げてのダイオキシン対策であります。ですから、市長もそういうことで、EMがよかれと思って開発したということは私にもわかるんですけれども。そして、次の段階は今度はダイオキシンが体に蓄積されたものをどうやって体外に排出するかと、もうそういう研究に向かっていますよね。そういうときに、いろいろな研究の分野があって、その1つにEMもあるんだと、そういうことを私も伺っているわけでありますので、ぜひ市長、補助金を平成13年度も出してもらうように知事に要請をしていただきたいと思うんですね。
 そして、これらのことを踏まえて、私はダイオキシン対策チームが本当に今後も必要なのだろうかということで、お話をさせていただきたいんですけれども、設置期間は平成13年3月31日までの期間でありました。しかし、私は、前倒しをしてことし国庫補助申請を終われば、何もダイオキシンプロジェクトチームをそのまま続行する必要は、もうない。私は思うんですけれども、恒久対策として出口対策をやったわけだから、本来もっと大切な、ダイオキシンは環境ホルモンの一つであります、ダイオキシンだけに目が行くと、環境ホルモン全体、あるいは公害問題全体から意識がずれていきます。そのために、環境課から出されたこの平成11年、12年の実施計画を見ても、ほとんど何も書いてない。

◎市長(田中茂)

 お申し入れの知事に対する、これは私だけではございませんで、33の市があるということを今聞きましたが、この市全体を含めて知事に強く要望をしてまいりたいと思っております。
 さらに、ダイオキシンの対策チームについては、これは私は今後も継続してやるべきではないかと。市民の不安は、今ますます大きくなってきております。私のところにも不安な投書が来ております。そういう時を見まして、ダイオキシンが今後学会においても、いろいろまたこれの害毒、予防、いろいろな問題が今討議されておる最中でございますから、私も医師といたしまして、これの弊害を未然に防ぐ、その方策についても検討してまいりたいと思っておりますので、ダイオキシンの対策チームは、今後も継続してやっていきたいと、こう考えております。


平成11年  9月 定例会

◆ 15番(須貝郁子議員)

次に、生ごみリサイクルの問題点ですが、前回の一般質問において、従来の生ごみリサイクルを継続していくとの回答をいただきました。年間75tのEMペレットが製造されているとのことですが、回収されている生ごみ量を伺いたいと思います。また、ペレットの利用状況と市外から購入者もあるとのことですが、その点もどのような状況かお聞きしたいと思います。

◎ 市民環境部長(柴崎紀弘)

循環型社会システムの構築と資源循環型農業を目指すとともに、環境に優しいまちづくりのため、EM微生物を応用いたしました生ごみ減量に取り組んでおります。これは生ごみを有機質肥料に変えまして、生ごみを資源として土に返す。このためにEM堆肥製造システムとして平成7年の9月から実証実験を重ねまして、事業化に取り組んでいるところでございます。EM微生物によります生ごみ減量化につきましては、確かに御指摘がございますように問題点もございますが、コスト面を含めましてさらなる可能な工夫あるいは研究を重ねまして、事業の充実に努めたいと思っております。御提言の趣旨につきましては、可能性を図れるようにあわせて調査研究をしてまいりたいと思います。

◆15番(須貝郁子議員)

 75tのペレットをつくるのに、51tのぬかを買ってきて、それに24tの生ごみを入れているということですか。これでは生ごみのリサイクルではなくて、EMペレットを製造しているだけにしかならないのではないでしょうか。このぬかをわざわざ市外から買ってこなければならないのはどういうわけなんでしょうか。和光市のお米屋さんの1軒で聞きましたら、15tのぬかが出ると聞いております。何軒のお米屋さんがあるかわかりませんが、できる限り市内の有機物を使っていくという方向でなければ、生ごみリサイクルにはならないのではないでしょうか。
 また、そのほかにも有機物が利用できるか、あるいはコーヒーかすですとか、今ある落ち葉、そういうものを使ったときに、どういう肥料成分になるのか、そしてどこまでが市の農家で使ってくれるのか、そういう調査はなさったのでしょうか。

◎市民環境部長(柴崎紀弘)

 米ぬかの関係でございますが、確かに御質問の内容のとおりでございまして、市内で買うことが先決だろうと思いますけれども、調達の量がどうしてもできないというようなことで、まとめて先ほど申し上げましたところから購入している状況でございます。
 それから、落ち葉とかコーヒーにつきましては、この辺の調査というのはしておりません。

◆15番(須貝郁子議員)

 できる限り生ごみリサイクルをどう構築していくか、真剣に考えていただきたいと思います。
 また、稼働率が53%ですから、まだまだやれる余裕はあるのではないかと思います。また、できたペレットにつきまして、10㎏当たり 1,670円かかっていると前回伺いましたが、これを200 円で売っていますね。市内の農家が使う分には構わないと思いますが、市内で余っているわけではないと思います。市外の人に対してはもう少し値段を考えてもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

◎市民環境部長(柴崎紀弘)

 肥料の価格につきましては、今まで需要と供給の関係から 100円ということで確保していたんですね。それでかなり在庫も残らないで処理できたというようなこともあって、途中で 200円に上げております。まだ 200円に上げたばかりでございまして、すぐにはできませんけれども、いずれにしても価格についてもう少し、コストの関係もございますので、十分検討してみたいというふうに思います。

  • 最終更新:2021-06-17 12:10:13

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