喜多方市


喜多方市議会とEM

平成18年第3回定例会(3日目) 本文 開催日:2006.03.08
◯72番(庄司昭男君) 72番、庄司昭男、一般質問を行います。
 1番目の質問は、熱塩加納の学校給食の評価と取り組みについてという題で質問いたしましたが、熱塩加納の小中学校一貫しての給食の取り組みについての質問であります。
 それぞれの地域の守られるべき事業というものは、特例区事業だけではないと。その一つに、熱塩加納の学校給食があるということでの質問であります。
 まず、17年公布されました食育基本法の一節を紹介したいと思います。
 前文では、心身の健康増進する健全な食生活を実践するために、今こそ家庭、学校、保育所等を中心に国民運動として取り組むべきだというふうに述べ、さらに総則では子供の食育における保護者、教育関係者の役割を規定しておるところです。
 熱塩加納の学校給食は、こうした法律のできる前から、この法律の理念の実践があったということであるわけです。地域ぐるみ、村・農協ぐるみの協力で、顔の見える食材の提供で発展させてきたものであります。新しい共同調理方式の、これからの給食は中学校から幼稚園までを加えての発展的な取り組みであり、自校方式ではなくなるわけでありますけれども、長い間培ってきた学習としての給食の理念を守って、給食の質は落とさない、地産地消で顔の見える食材を使っての取り組みを続けるというのが村民との約束であります。
 そこで質問いたします。熱塩加納の学校給食は、質を落とさないでやる計画が定まっているのかどうかお答えいただきたい。
 二つ目には、平準化という話があるが、全国に評価の高い熱塩加納の給食を喜多方でも最大取り入れるのが平準化という考え方ではないのかという質問であります。

◯教育部長(矢部政人君) 私からは、まず熱塩加納の学校給食の評価についてお答えをいたします。
 熱塩加納地区の学校給食は、全国に先駆けて平成元年に地元産米による給食を開始し、平成2年にはまごころ野菜供給の会による地元産野菜の供給が始められ、学校と保護者、生産者農家が一体となった安全で安心して使用できる給食物資の導入システムが高く評価されるものであります。4月から共同調理場による給食が開始されることになりますが、今後とも熱塩加納の特色ある学校給食は維持すべきだと考えておりますのでご理解を賜りたいと存じます。
 次に、平準化についてのご質問でありますが、現在の学校給食におきましては地産地消、郷土食導入などの地域の特色を生かした学校給食に取り組んでおります。地域の実情に合う学校給食が望ましいと考えております。喜多方地区におきましては、鶏糞などによる有機肥料や低農薬栽培による野菜がJA女性ふれあい市を中心とした学校給食生産者の会より納入されております。塩川地区では農業認定団体の会に属する農業従事者から、山都地区では有機農業実践者などの山都生産者の会から、高郷地区ではJA女性部がEMぼかしで生産した野菜を購入しております。
 このように、熱塩加納地区が先駆けて地場農産物を導入したことで周辺部の地区においても地場農産物の取り組みがなされ、各地区の特産品が給食に使用されております。おいしくて安全で安心できる野菜の使用は、どこに給食に合わせるということではなくて、それぞれの地域の特性を生かした学校給食にしていきたいと考えております。


平成18年第3回定例会(4日目) 本文 開催日:2006.03.09
◯43番(五十嵐三重子君)

 次に、環境づくりの中のEM菌の活用について伺います。
 私は、水や川をきれいにする方法の一つにEM菌という微生物がいると聞きました。EM菌のEとは有用という意味の英語から来ていて、つまり人のためになることで、Mとは微生物という英語からで、つまり目には見えないほどの小さな生き物のことでございます。
 このEM菌というのは、沖縄県の比嘉教授という方が、もとは農業でよい作物をつくるために発見したもので、80種類もの菌が入っているそうです。そしてそれは米のとぎ汁をすみかとしています。また、黒砂糖がEM菌のえさになります。EM菌の働きには、二つあって、一つは水をきれいにする働き、二つ目は農業で土をきれいにする働きでございます。米のとぎ汁は、そのまま流せば汚染のもととなります。環境悪化のスピードが日々に激しくなっている現在、有機農法がクローズアップされております。台所や給食室から出る生ごみをポリ容器に入れ、EMぼかしをふりかけ発酵させる。生ごみは土とまぜて腐葉土にし畑や花のプランターに、またそこから出た汁はトイレに流し込むことによってにおいも消え、汚染された川の水がEM菌の力で魚やホタルがすめる水によみがえり、水質浄化には有効と考えます。
 ラーメンのまち喜多方は、水質が命でございます。EM菌については、生ごみの処理など環境にやさしいものとしての認識が高まりつつあり、喜多方市においても活発に推進している女性団体もあります。しかし、その効果の割には普及がおくれている感があります。
 そこで、この自然の力を利用した環境対策の普及に行政として取り組めないか伺います。
 次に、光触媒について伺います。
 光触媒は、太陽や蛍光灯などの光を当てることによって強力な酸化力を生み、細菌などの有害物質を除去する環境浄化剤で最もよく使われるのが酸化チタンという物質で、光のエネルギーを取り入れ、周囲の空気や水の化学反応を引き起し、活性酸素を発生させます。活性酸素は、有害物質を分解する作用があり、結果として空気の浄化や悪臭の分解、抗菌作用、そして汚れ防止などの効果を生み出します。トイレの中では悪臭が発生せず、いたずら書きの除去も容易にできるなど清潔さが保たれ、その効果は半永久的であります。
 光触媒アークフラッシュについては、今後一般家庭や公共施設などに浸透していく素材ではないかと考えますが、EM菌同様、効果の割には普及、認識がおくれております。このような自然の力を使った環境対策に力を注ぎ、環境づくりに努めることは、実質的な効果とともに新しい喜多方市のイメージアップにつながると考えます。環境づくりの施策の一つとして、その普及に取り組む考えはないか伺います。

◯市民部長兼福祉事務所長(原  稔君) 私からは、環境づくりについてと児童生徒の安全確保についてのご質問にお答えいたします。
 初めに、EM菌の活用についてでありますが、EM菌とは光合成細菌、酵母等を組み合わせた有効な微生物群で、使用すると土が蘇生され、流れ出た水は下流の水をきれいにすると言われております。
 喜多方市では、土壌改良や悪臭の軽減等に使用している農家や、試験的に水路等の浄化に活用している団体、学校のクラブ活動で給食の生ごみ等を使い堆肥をつくって花壇等に使用している小学校がございます。
 議員ご指摘のように、EMぼかし等を使用して河川の浄化に効果を上げている事例等が報告されてはおりますが、本市の場合、河川の浄化にぼかしや液剤を使用しても一般的に水路の幅が狭く流れが早いため、その効果が上がらないことや、稲作に使用しても使用しない普通米とEM米を比べても品質に差が生じないため、取り扱う米穀店も減っているほか、通常の作業以外の作業が必要となり、手間がかかるなどの問題があり、使用する方がふえない現状にあります。
 本市といたしましては、EM菌の成分は有効な微生物群であること以外に確証が得られていない状況でありますので、EM菌に限定せず微生物等を活用した有効な手段について調査研究したいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

◯43番(五十嵐三重子君) それでは、再質問させていただきます。

 次に、環境づくりの中のEM菌の活用についてでございますけれども、私は一昨年、佐賀県鹿島市に、このEM菌の視察に行ってまいりました。そこでは、市内7カ所に設置したタンクにEM活性液を仕込み、市民の方に無料で配布するというふうなことをやっていると。また、米のとぎ汁と糖蜜で米のとぎ汁EM発酵液をつくる。それを学校の子供たちにペットボトル1本ずつ持たせて、1本ずつEM菌の活性液を入れてあげるんです。うちに持って帰って流しにジャーッと水を、そのペットボトルを1本入れただけで水がきれいになるというふうに行政の方は答えておりました。
 それで、再度伺うんですが、何らかの形で、金がないと言えばそれまでなんですけれども、行政が環境対策にかかわることができないか、再度伺います。
 それから、例えば今後菜の花をつくるというふうになれば、そこには栄養分が必要ですよね。EMぼかしを生ごみにまぜるとさらさらとした土になるんですよ。それを菜の花にくれる、すると菜の花が生き生きと咲くと。こういう循環型です、これが循環型だと思いますので、その辺も踏まえてお答えいただきたいと思います。
 それから次に、光触媒についてでございますが、私はこれを言うのに当たって、実際、私も家庭でやりました。2年前なんですけれども、風呂場の天井と、それから浴槽、それからトイレ、やりました。浴槽については、前はうちは水道じゃなくて地下水ですから、黄色く黄ばんでしまうんですね。本当に、掃除をしても掃除をしてもその黄ばみが取れなくて、その光触媒、アークフラッシュをちょっとやってみたんです、試験的に。そうしたら、何と今は真っ白でございます。そして、汚れを落とすのにシャワーぐらいで落ちるというふうに私は実験済みでございます。天井にやったら、水滴が落ちてこない。そしてカビも生えない。これは本当にいいことではないかなというふうに思いました。

◯市民部長兼福祉事務所長(原  稔君) 五十嵐三重子議員の再質問にお答えいたしますが、まず一つ目にEM菌の件でありますけれども、EM菌、確かにさまざまなところに普及していることは存じております。
 ただ、EM菌、この菌がこの働きをするということがまだはっきりされていない部分であります。言葉で言いますと、同定化されていないという言葉になるんだそうですが、いろいろなものを集めて、そのうちの何かがこういう働きをするという、まだそういう段階なんだそうであります。そういうような段階でありますんで、行政がこれをいっぱい使ってというようなところまでにはまだ考えていないというところでございますので、ご理解いただきたい。
 それから二つ目の光触媒でありますが、今お話を聞きまして大変効果があるというようなお話でありましたけれども、実は先ほども申し上げましたとおり、市の方といたしましてもトイレでやっております、実験をしております。確かに、アンモニアのにおい等は少なくなっておるようでありますが、この件につきましてはやはりそういう効果があるということになれば、自然に市民に広がっていくものであって、行政の方でかかわってどうこうというものではないのかなというふうに考えておりまして、この点につきましてはまだまだ、もう少し様子を見させていただきたい、こんなふうに思います。

◯43番(五十嵐三重子君) それでは、再々質問させていただきます。
 大体わかりましたけれども、まず若年者雇用対策について、今ほど産業部長の方からありましたが、就職内定率が83.9%、残りの約17%はどういうふうになっているのか、ひとつ聞きたいと思います。
 それから、EM菌も随分わかりました。
 そして、最後なんですが、ステッカーのことでございます、これ要望です。それは、これから防犯協会、商工会、PTA、そして議員の方々も、せめて議会中だけでも張ってきていただければ市全体の防犯意識も高まるのではないかと思いますので、その辺、議員の皆様もよろしくお願いしたいと思います。以上でございます。

◯市長(白井英男君) 最初の質問の、公共下水道についてでありますが、これは今まで各旧町村でやってまいりました、喜多方市でもやってまいりましたから、基本的には10カ年計画の中で、新建設計画の中で引き継いでやっていくということになっております。ただ、状況が激変した場合、いろいろな要素が大きく変わった場合においては、その見直しというのはあり得ますけれども、基本的には前の計画を引き継いでいくというのが基本でございます。
 それから二つ目の新エネルギーにつきましては、大玉村とかハサカプラントの例が出されましたけれども、先ほどの説明にもありましたように、風力発電については秒速5メーターですか、が要件でございました。でも、技術革新によって、最近はもう2メーターでもできるというようなことにもなってまいりましたから、そういう技術革新もにらみながら、当喜多方市においてそういったものの導入が可能かどうかはぜひ研究したいなというつもりでございます。
 それから、ハサカプラントのようなプラントについてのお話でございますが、ハサカプラントもいわゆる発酵菌を利用した肥料をつくる施設であります。先ほどのEM菌の話もございましたけれども、EM菌もある意味で言えば発酵させて肥料をつくるという仕組みなんでありますが、最近そういう面で発酵させて、発酵の世界をうまく導入して肥料をつくるという分野が非常にいろいろ多種多彩なものが出てまいりました。したがって、喜多方にとって何がいいかという観点から、その中でもやはり効率性なり地域にそぐわしいもの、ふさわしいものというようなものを選んで、そういったところがぜひ喜多方地方に施設をつくりたいということになりますれば、工場導入というわけにはいかないのかもしれませんけれども、ある意味ではそれに近いものということになりますから、行政としても支援してもいいのではないかというふうに思っております。


平成18年第4回定例会(3日目) 本文 開催日:2006.06.07
◯3番(長澤勝幸君) 再質問させていただきます。
 随意契約の問題についてお伺いしたいと思いますが、先ほどの答弁の中にもありましたけれども、私はこの間、各作業所を回ってきたときに、例えばふれあいの家なんかでつくっているEMのボカシのやつですね。そういった部分とか、山都のひだまりも昨日もクッキーの販売等にもいらっしゃっていましたが、そういった部分等も含めて私はもっともっと市としてかかわれる部分があるんじゃないかなというふうに思いますので、そういった随意契約を市がもっと前向きにとらえていただいて、先ほど言いましたようにアンテナショップ的な役割、商品の開発等々も含めて積極的にやっていただけたらいいなと思いますので、再度答弁を求めたいと思います。
 新市の建設計画につきましてでございますが、同僚議員が同種の質問をされていますので、私なりの角度から申し上げますが、見方を変えて言いますが、市民が期待をしている、いわゆる一体性を感じるような事業、または新規事業というものをどういうものがあるのか、そういった視点からご答弁をお願いしたいと思います。


平成18年第6回定例会(4日目) 本文 開催日:2006.09.14
◯33番(大堀典男君)

 最後になりますが、本年1月4日に新市となり、市が収集、処理する地域の拡大に伴いまして、生ごみ処理機、この生ごみ処理機には二方式あるそうでありますが、生ごみを乾燥する方式と、その生ごみをEM菌などの菌を使っていわゆるリサイクル、堆肥化されるバイオ方式という二方式があるようでありますが、これら処理機に対する助成制度をもう一度復活させる考えはないかお尋ねをいたし、質問を終わります。

◯市長(白井英男君) 33番、大堀典男議員の生ごみの減量化と生ごみ処理機助成制度の復活についての中の生ごみ処理機の補助制度を復活させる考えはないかとのご質問にお答えいたします。
 議員おっしゃったように、旧喜多方市では、平成14年から16年の3年間に限りまして、3年間事業ということで電動生ごみ処理機の助成を行ってまいりました。実際に使用された市民の方々にアンケート調査をした結果では、一般家庭用電動生ごみ処理機は処理量が限られており、種類や大きさによっては処理できないものや処理に時間がかかるとともに、電気料も負担となるなどの問題が出されております。一定の成果があったことは確かでございますけれども、3年間という限られた中で利用をしたということでございます。
 その後どうするんだと、こういう話でございますが、それとあわせて、私ども旧喜多方市では、有識者、有機農業の実践者とか、それから消費者、さらには学識経験者、それらを集めまして、総勢39人ほどになりますけれども検討会 ── 有機資源の活用を考える検討委員会を設けて検討してまいりました。その中で、結論といたしましては、一般家庭の生ごみの処理も含め、大量に処理し農地に還元できる堆肥化施設の設置が必要というような答申をいただきました。したがいまして、それらについて模索をしてきたところでございますが、この堆肥化施設につきましては、現在市内に土地を求め堆肥化施設の建設を計画している企業もありますので、それらの企業の動向を注意深く見守っていきたい。私どもとしては、ぜひ立地していただきたいというふうに思っているところでございます。したがいまして、現時点におきましては、生ごみ処理機の補助制度の復活は考えておりません。
 その他のご質問につきましては、関係部長から答弁をいたさせます。


平成20年第3回定例会(3日目) 本文 開催日:2008.03.11
◯3番(田部輝雄君)

 また、関連して、喜多方市の基本計画にある生ごみの堆肥化等による循環型社会を形成し、有効な自然環境を適正に保全し、管理するとする課題については、現状、どのように進められておりますかお伺いをいたします。

◯市民部長兼福祉事務所長(遠藤 寛君)

 次に、市役所における生ごみの堆肥化等の取り組み状況につきましては、市保健センター、水道課、教育委員会事務局では、生ごみ処理機を利用して堆肥化し、庁舎前の花壇などに利用しているほか、保育所でもコンポストを利用し、堆肥化を図り、小学校では、EM堆肥化を実施して循環型社会の形成に努めております。


平成22年第5回定例会(2日目) 本文 開催日:2010.06.07
◯12番(長澤勝幸君)

 二つ目として、関係団体への支援についてであります。
 この間も、川前の自然とヘラブナを守る会のEM菌による水質浄化の取り組みや漁協組合の近年の取り組みとして、炭や炭素繊維の藻での水質浄化などの各種団体による保全を進める活動が行われてきたようであります。先ほど述べましたように、抜本的な対策が必要不可欠としても、当面する対策が必要になってくるわけであります。
 そこでお聞きいたしますが、関係団体と相互理解をするための意見交換と当面する継続的な財政的支援が必要と考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

◯建設部長(中川善一君) 長澤議員の再質問にお答えしたいと思います。
 まず、地域間との一体となった考え方という質問がございましたが、今まで所有権及び管理者がはっきりしていないという部分がございました。これが、今年度に入りまして、再度阿賀川河川事務所経由で北陸地方整備局の方に確認したところ、初めて、まだ財務省であるというのが判明したことになっております。ですから、先ほど申し上げたとおり、まだ国、県、会津坂下町、喜多方市、それから関係団体との話し合いは持っておりませんので、今の段階で一体となった考え方を示せと申されてもちょっと、今後協議の中で一体となった考え方を示したいと思いますので、ご了解お願いいたします。
 それから、水質浄化の効果はどうだったんだというようなご質問がありましたが、耐性ですか、EM菌等炭素繊維の入れたところにつきましては、非常に浄化されていると、効果があったと聞いております。
 ただ、非常に現在の水質がリンが多く含まれているということで、リンの排除が必要不可欠だというような結果も聞いております。
 それと、市長答弁で、成果を見きわめて、その後どうであったのかというようなご質問ですが、はっきり申し上げて建設課の方には、その後の報告がございませんでしたし、まだやっていないというのが現状でございます。ですから、今後いろいろな結果を見ながら、やはり国、県、それから会津坂下町、市も含め、関係団体も含めて、どうすればいいのかということを考えていきたいと思いますので、ご了解お願いいたします。

  • 最終更新:2013-11-22 05:58:39

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