四日市市(1)

四日市市議会とEM(その1)

1998.03.12:平成10年3月定例会
◯石川勝彦議員

 次に生ごみでありますが、これについては農水省が1995年以降、生ごみ堆肥化プラントの補助金を出すなど、資源化への動きが大きくなっております。神戸生協、川崎市、京都府亀岡市、埼玉県和光市、上尾市、岡山県船穂町、広島県因島市などでもどんどん生ごみの資源化が進んでおります。また、EMによる生ごみの処理が行われ、有機農法にも浸透するなど、省資源化に蟹江町のように町挙げて取り組むところも出ております。亀岡市では、有機廃棄物の資源化プラントの建設が進められ稼働しておるやに聞いております。85%が農水省補助であり、有機肥料化とともに京野菜の特産化を目指しているとのことであります。

◯環境部長(堀 正生君)
 次に、生ごみの資源化、いわゆる堆肥化についてでございますが、平成5年度よりコンポスト化の補助、平成7年度より生ごみ処理器の補助を開始いたしまして、生ごみの堆肥化の促進を図っておりますが、実効を上げるという点におきましては、まさに緒についたばかりでございます。そこで、新年度より生活環境課にリサイクル係を設置いたしまして、さらなる対応をいたしてまいりたいというふうに考えております。具体的な例といたしましては、農業サイドでは、個々の畜産農家において、ふん尿堆肥化を進め、自己の農地やほかの農家の農地への還元している実態がございます。今後家庭等から出る生ごみを中心にいたしまして、畜産ふん尿と混合する堆肥化や、あるいは有用微生物を複合培養する等の方法について、関係部局の枠を越えて調査、研究をいたしてまいりたいというふうに考えております。

2000.09.13:平成12年9月定例会
◯藤原まゆみ議員
 続いて、地元阿瀬知川のヘドロ対策についてお尋ねします。
 地球の温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、私たちの生命をはぐくんできた地球が今、危機的な状況にあります。地球の危機を救うためには、私たち一人一人が生活排水やごみなど身近なところから環境問題を考え、自分自身のライフスタイルを変えていくことが不可欠ですとは、北川三重県知事の言葉です。
 阿瀬知川も昔はきれいな川で、子供のころには貝をとり、魚釣りをし、水遊びを楽しんだ水辺空間だったようです。いつの間にか変わってしまい、今では手の施しようのない最悪の川になってしまいました。しかし、昔を忘れられない人もたくさんいます。何とかきれいな川にしたいものです。
 まず、阿瀬知川のヘドロの撤去についてですが、いつもどす黒く漂っているヘドロに対し、地元住民はそのにおいに大変悩んでおります。特に夏場には、鼻が曲がり、息ができません。平成9年3月には30cmぐらいのヘドロを取り除きました。その後はヘドロの処分費用がかかり過ぎるということで、置き去りにされてきました。このヘドロの層はますます厚くなるばかりで、今では1m50cmぐらい蓄積されているそうです。地元自治会が要望を出しますと、お得意の財源がないからとか、いつつくるかわからない親水公園をつくるとか、JRの高架のときに合わせてとか、逃げの一手です。さらに、平成10年5月には阿瀬知川に落ちて死亡された方がいました。そのとき、警察官は首までヘドロにつかり、ボートを出して遺体を収容したそうです。ヘドロ対策のためにEM菌が使われますが、この阿瀬知川のヘドロ対策は予断を許しません。早急な対策が必要です。どのように対処されるのか、お聞かせください。

◯下水道部長(水谷嘉孝君) 阿瀬知川のヘドロ対策につきましてお答えをさせていただきます。
 阿瀬知川下流のヘドロ対策につきましては、ヘドロの堆積状況を見た上で、川底のしゅんせつ工事、つまり川ざらえでございますが、これを行うことで対応しておりまして、ちょうど3年前の平成9年度には大規模なしゅんせつ工事を行い、本年度もヘドロの一部を取り除いたところでございます。ところが、幾ら取り除きましても、すぐに上流からヘドロが流れ込みまして、この対応に苦慮しているのが実情でございます。
 このような状況の中で、ボランティア団体の方から発酵系微生物、つまりEM菌と呼ばれております土壌改良微生物でございますが、これを直接阿瀬知川に投入して、河川の浄化を図りたいとの申し出がございました。このEM菌は汚泥を分解しまして、悪臭あるいはヘドロの堆積を少なくする働きがございまして、全国の各地でその成果が上がっていると聞き及んでおります。したがいまして、このEM菌を阿瀬知川の下流部に定期的に投入していただきまして、阿瀬知川の河川浄化につなげたいと考えております。このEM菌の投入はあくまでも試験的なものでございますが、その成果を十分に見きわめた上で、阿瀬知川のヘドロ対策を検討してまいりたいと考えております。
 次に、コンクリート張りにつきましては、阿瀬知川の沿川の住民の方々から悪臭解消の強い要望がございましたので、暫定的にコンクリート張り工事を行ったわけでございますが、やはり自然環境保全の観点から好ましくないとのご意見もございましたので、三滝通りから上流部におきましては動植物の生態系に配慮した魚等に優しい池を要所要所につくったところでございます。阿瀬知川沿川の方々からは、引き続きまして国道1号から上流部の整備要望がなされておりますが、議員ご指摘のように、川底をコンクリートで全面覆うようなことのないような工法で整備してまいりたいと考えております。
 次に、阿瀬知川上流部の水質汚染につきましては、現在公共下水道の面整備を鋭意進めておりますが、しばらくの間時間がかかりますので、水路を汚すようなものは流さないようなことを指導してまいります。これは規制はできませんが、あくまでも指導をさせていただきます。

◯藤原まゆみ議員 ご答弁ありがとうございました。
 まず、順序を変えましてヘドロ対策の方からお話をさせていただきます。
 非常に前向きなご答弁で、9月5日から阿瀬知川のヘドロ対策がスタートし、また、17日からEM菌による悪臭対策が始まるということで期待しております。EM菌は有用微生物群と言われ、ヘドロ対策には効果があるようです。汚染日本一のチャンピオンである千葉県手賀沼にも浄化目的として使用されているそうでございます。
 既に沖縄の具志川市役所では農業、環境、健康、医療等の課題も解決できる有用な方法としてEM菌をまちづくりに活用しています。市立図書館では、省資源、省エネルギーを目的としたEM浄化法とその処理水のリサイクル、小学校のプールには塩素による人体への影響緩和のためにEM菌を使用しています。環境分野においては、畜産排せつ物の畑地還元、また悪臭、ハエの抑制を図るためにEM菌を使用し、さらにダイオキシンに対する実験も行われています。具志川市は、EM菌によるまちづくり推進プロジェクトチームを立ち上げ、8部19課にわたる25人の職員がこれにかかわっています。
 その他、愛知県岡崎市もEM菌を使い、河川美化に努めています。私も、岐阜県のBCファームという牛800頭飼育している牧場に行きました。これが牛800頭もいるところなのかと目を疑うほど、夏場ですのにそのにおいもほとんどなく、EM菌の効果を肌で感じてまいりました。
 市長、EM菌は取り扱いも簡単で、安全、財政負担も少なく、幅広く利用できるのですが、いつまでもボランティアに頼らずに、本市もぜひ全庁体制でEM菌のプロジェクトチームをつくっていただき、魅力的なまちづくりをしていただきたいと思います。
 また、阿瀬知川浄化のために阿瀬知川サミット、または阿瀬知川を守る会を官民一体でつくっていただきたいと思っております。これは要望で終わらせていただきます。

2001.03.06:平成13年3月定例会
◯小林博次議員

 次に、ごみの問題と同様に汚水処理についてお尋ねをしておきたいと思います。
 実は、つい先日沖縄県の具志川市に行ってまいりました。そこでは、知念恒男市長の熱心な取り組みで、EM(有用微生物群)によるまちづくり推進プロジェクトチーム、これを発足させて、EMを使ったまちづくりが23事業進められています。そこで、23事業の一つであります具志川市の市立図書館の汚水処理場を視察をしました。これは実は10年前にも視察をしてきました。随分説明をして、その結果どうなってるのかということを視察に行ってまいりました。建設後ちょうど10年、9年何カ月を経過しているわけでありますが、素知らぬ顔をして説明を聞きました。そして、汚水処理の水を飲んできました。水はちょっとまずかったわけでありますが、ここから水路に流し出す水はゼロ、それから、10年で汚水処理槽にたまるヘドロはほとんどないと、こういうふうに報告を聞きました。念のためマンホールをあけていただいて中をのぞいて、中に鉄のはしごと鎖がありましたが、全くさびておりませんでした。これはEM、有用微生物群をうまく汚水処理に使った、随分大きな成果を上げた事例だと、こんなふうに思っています。
 そこで、その市の観光部長が、実は四日市市さんに進んだ例があるからということでお聞きをしました。聞き始めやなあということで、帰って早速調べましたら、私が帰って3日後に四日市へ経済部長が来られました。四日市ではEMを使ったボランティア団体と昌栄町の自治会が、阿瀬知川に米のとぎ汁でつくったEM液7,000l、EMだんご600kgを散布して河川の浄化に取り組んでおりまして、阿瀬知川のヘドロは減少、悪臭も減った。チッソ、リンは実に10分の1に減ったと、こういうふうに報告がありました。非常にすばらしい取り組みであります。こんな感じですね。これは河川の浄化のことがずっと書いてあります。こんなすばらしいことがありながら、しかし、市の方は一体どうやって取り組んでいるのかなと思いきや、成功したらやりますよという感じで、取り組んでいないようであります。
 そこで、高花平の汚水処理場では、放流先の稲田川でもう過去何年も悪臭で困っているわけであります。悪臭に有効だということが実証されているわけでありますから、EM処理に変更したらどうか。あるいは今テストしてる菌があるとするなら、放流先できちっとしたEM処理をしたらどうかと、こんなふうに思うわけでありますが、いかがでしょうか。
 四日市のボランティア団体も、ここの図に示してあるみたいに一生懸命取り組んでやっているわけであります。このEM処理液をつくるのに、どっかのメーカーがつくったやつだと思うんですが、100倍力2と書いてあります。「ニ」と読むのか「ツー」と読むのか知りませんが、これが80万円するそうです。これでつくって培養すると、ペットボトル1本100円で市販できると。大変効果があるようでございますので、こういう問題についても、80万円民間で買えと言わずに、市の方で買って貸してあげると、こういうふうなことなんかも必要ではないかと、こんなふうに思っているわけであります。市の方の考え方があれば聞かせていただきたい。

◯市長(井上哲夫君)
 環境問題で、まず議員の方から、一体ごみ減量について、本当の意味で決意を持っているのかというご質問がございました。事業系のごみ処理につきましては、重量制を導入して、私の方も鋭意減量作戦に手を尽くし、さらに文書、機密書類についてもリサイクルに回す事業に踏み込み、それから、平成12年度には、昨年11年度に続きましてでございますが、一般市民の生活ごみの減量大作戦をお願いをして、27%ぐらい、平成9年度の市民が出すごみの量を圧縮減量したという実績を持っております。平成12年度の最終データはまだこれからでございますが、さらに、平成9年度の量を基準にしますと、30%を超えるような減量の成果を見るものと思われておりますが、いずれにしても、これはもっと減量していかなければならない。そのためには、廃家電リサイクル事業が4月から始まることに端を発して、粗大ごみの戸別有料収集システムを導入すると。そのことによっても一層ごみの減量につなげたいという意欲を持っておりますし、さらに生ごみの問題から、いわば先ほど自分が出ました廃油、食用油の問題、さらに野焼きができなくなりましたから、そういう清掃の後に出る雑草の問題まで含めて積極果敢に取り組んでいかなければならないと思っております。ただ、この問題、いかに民間の事業の方とご支援を得てタイアップできるかどうか。それにも意を尽くさなければならないというふうに考えております。
 それからもう一つは、ごみ処理の問題では、いかに広域的な処理体制をつくることができるかという意味では、県民局やあるいは隣接の町の関係者とも連携プレーをできるような体制をつくっていかなければならない。その中にあってリサイクルの促進を図り、そして一方では、トータルごみの減量を失敗を恐れずに大胆にやっていくというふうに考えております。
 そうした中で、議員のご質問の中に、EM菌の活用のご提言及びご質問がございました。有用微生物群、これをEMというそうですが、有用微生物群を利用したEM菌のいろんな意味での活用は、今マスコミにおいても報道される機会がどんどんふえております。で、議員は沖縄県の具志川市の実態を調査されてみえたようでございますが、私どもにおきましても、ご指摘のとおり、阿瀬知川の浄化に市民の方がEM菌で浄化活動をしたいというとこで、もろ手を挙げてどうぞやってくださいという、消極的じゃなくて、むしろ積極的にやっていただく体制を整えるというふうにしたいと思っております。当初は確かに市民活動が最初に行動を開始された。私も、毎10日、20日、30日ですか、EM菌を阿瀬知川に入れてるわけでございますが、ある10日の日に現場に見に行きまして、昨年の8月あるいは9月から始めたわけですが、見た目でもだんだんと浄化が進んでおります。あるいはきれいになっておりまして、ある意味ではヘドロの除去作業が、そのスパンが長くなれば、その分経費はかなり節減できるという効果もあるわけでございます。そして、ヘドロの堆積で悪臭を放っていたところが干潟になって、水生動物や、あるいはそのほか小鳥も来るということになれば、これはもう一石二鳥どころか一石三鳥の効果があるものと思って、市民団体の皆さんにも本当に感謝を申し上げているところでございます。
 この問題で、高花平の浄化センターの問題ももっと積極果敢にやれというご提言でございまして、まさに私どもも積極果敢にやっていきたいと思っております。高花平浄化センターの放流水の悪臭対策では、これまでも鋭意努力をしてまいりましたが、稲田川へ処理水を流しておる。そこにEM菌を投入するという点について考えてみたい。これも地域住民の皆さんと声をかけ合いながらやっていきたいという意味で検討したいと思っておりますので、今後もご理解をお願いしたいと思っております。
 時間がないのではしょりますが、市民菜園あるいは老人生きがい農園の実態は、議員がご紹介いただきましたので、まさにそのとおりでございますが、これをもっと拡大しないといけないんではないか、その点はまさに私も同感でございます。したがいまして、老人生きがい農園をつぶさに分析調査し、あるいは市民菜園についても、これまでの長い歴史の中でうまくいってなかったところをどのように直しながら拡大をできるか。これは先ほどもご質問の中にもございましたが、市が積極果敢に取り組むことと、農業関係者のご支援をいただくことと、それからご利用になる住民の皆さんとの三者が心合わせをしてやっていかなければならないという点では、鋭意取り組んでまいりたいと思っているところでございます。

◯小林博次議員
 その次の資源循環型社会の問題で、例えばごみの減量で、話としてはごみの減量はたびたび問題提起される。ここ2~3年ごみの減量化には成功しておると思っているわけでありますが、それはヨーロッパあたりと比べれば全然成功してるうちに入らないんで、まだ入り口の「イ」までしか行ってない。そういうことを考えていきますと、市民でグループをつくって、例えば、有料化も含めてどうしたらいいのかということを相談していただくようなことも、今後の一つの方向として取り上げてやってもらったらどうか、こんなふうに思っています。
 私、正確な答弁いただけませなんだが、例えば従来水道は有料で、ごみは無料で、ごみを有料にというと、えらい問題になるような感じが実はあったわけであります。しかし、むしろ水道の方が日常生活に欠くことはできませんが、ごみは徹底的に減らそうとすると、あるいは自分で処理をしようとするとできるわけであります。努力して努力できるものについては、努力しなかった分だけお金をいただく。これは別に今の時代ではそんなまずい発想ではないと、こんなふうに思っています。しかし、そのまま進めていきますと、やっぱり大変な時代ですから、市民の皆さんでご検討いただくような、そういうグループをつくって実施したらどうかと、こんなふうに、実施の仕方について研究したらどうかというふうに思って提案をしておきたいと思います。
 それから、汚水処理の問題で、高花平の処理場は、処理場の下、稲田川の部分でヘドロと悪臭対策をやる、こういうことで聞いたわけでありますが、あそこは悪臭対策で実は予備タンクを一つつくりました。EMが生きるのは、嫌気性バクテリアでありますから、予備のタンクがある施設ならそのまま活用できるかというふうに思ってます。そんなことで、とりあえず川の問題で結構ですが、施設本体についても対応していただきたいなと、こんなふうにお願いをしておきます。
 それから、それ以外のところ、例えば市の処理場もありますが、30億円かけて汚泥焼却炉をつくって、出てきた汚泥を焼却しているわけでありますが、もし汚泥が半分であったとするなら、今度買いかえる、あるいはつくりかえる処理場はうんと小さいもんで済むわけであります。それから、これがもし各家庭から、ご協力いただく家庭から、EM菌の入った米のとぎ汁を少しずつ流していただくと入り口で激減をするだろう。ですから、処理場で改めて処理をしなくても、処理場以前に処理をされて処理場に来る可能性が強い、こんなふうに思うわけであります。ですから、この問題につきましても、ボランティア団体が河川を、これはもう大変結構なことで、ありがたいと思うわけでありますが、それをさらに発展させて、市民の皆さんにお取り組みをいただくような、そういう取り組みが要りはしないかなと。これも場合によっては、どこか場所決めて市民参加でお手伝いをいただくと、こんなことを試しとしてやるのも一つの方法かと、こんなふうに思います。
 その場合、さっきもお示しをいたしましたが、100倍力、あの菌をつくる機械は80万円するそうでありますから、これを市の方でお買いいただいてお貸しいただくと、かなり安く皆さんがEMを手に入れることができる。例えばリサイクルに回すペットボトルに持ってきて、どこか地区市民センターにでも置いといて、EM菌入れればただであげますよと。あるいは円のところ50円でいいですよという話をすれば、これはかなり前進できるかなと、こんなふうに思っています。
 その次に高齢対策についてでありますが、菜園は、問題点もあったかというふうに思うわけでありますが、全市的にこういうことを拡大の方向で取り組んでいただく。市もやるが農業者にも協力を求める。これは大変いいことで、ぜひ進めてほしいな。そして元気で長生きする市、健康長寿市を目指して何か物差しを示してほしいなと、こんなふうに思ってるんですが、そのあたりだけ追加で聞いておきたいと思います。

2001.03.09:平成13年3月定例会
◯日置敏彦議員
 それから、二つ目には、いわゆる環境保全のためのEMの活用ということについてであります。
 昨年、私はある方から、一回この本を読んでみたら、こういうことを言われて2冊の本を貸していただきました。それが琉球大学の比嘉照夫教授の著書であります「地球を救う大変革」というものでありまして、いわゆる有用(インフェクティブ)と微生物(マイクロオーガニズムス)の頭文字で呼ばれているEMであったわけであります。
 本によりますと、自然界には大別して蘇生と崩壊という二つの方向性があるということでありまして、蘇生の方向に進みますと、すべてのものが生き生きとし健全な状態を維持する。逆に崩壊の方向に進みますと、腐敗や汚染が進み病気が発生して、すべてがだめになってしまう、こういうことでありますが、この方向性を左右するのが微生物であるんだ、こういうことがわかってきたようであります。つまり、EMとは蘇生の方向性を持つ微生物、例えば、代表的なものには光合成細菌であるとか、酵母菌であるとか、乳酸菌、こうじ菌などがあるようでありますが、これは5科10属80余種に分類できるようであります。そして、この有用な微生物をたくさん集めて、例えば土の中で増殖させることによって組成構造へと変えていく、そして土中の空気や水が浄化される、こういうことのようであります。通常的にはこの微生物を集めてタンク培養して、液体として使用がされるようであります。
 さて、私は今回、EMを活用し、有機肥料として有効活用することによりまして、ごみの減量に効果を出している岐阜県の可児市を視察させていただきました。可児市の具体的な取り組み方法は、EMボカシ、これは液状のEMを糖蜜と混ぜて、そこに米ぬかなどを入れてEM菌をふやす、こうした粉状のものなんですが、通常はボカシという形で呼ばれているんですが、それを生ごみと混ぜて発酵させる、こういう方向で取り組まれておりました。平成5年ぐらいから、ボカシを使いながらモデル事業として取り組みを進められてきて、平成8年度ぐらいから本格的にこの事業がやられたということであります。この事業を通じながら生ごみを減少させるという効果以外にも市民の皆さんの環境に対する意識、あるいは土壌改良として有効活用、リサイクルできるようになった、こういう効果もあったようであります。可児市ではさらに一歩進めて、各家庭で有機肥料としてされたものを1カ所に集めて、さらにそれを質の高い肥料としてつくりかえていきたい。そしてまた、環境にやさしいごみの処理方法を研究していきたい。あるいは、その肥料を使いながら農業としてどう有効に使えるのか、こういうことを研究をしていきたいという形で、生ごみ減量研究施設というものの設置を平成11年8月にされておりまして、民間、市民団体の皆さんに委託されているわけであります。この施設で、もう既に平成11年の8月に設立されて、12年3月までの8カ月間のデータしかないわけでありますが、この中で9,000kgの新しい肥料が製造された、こういう話も伺ってまいりました。このように大変効果がある取り組みがされているわけであります。
 このEMは、もともと土壌改良にも大変大きな効果があるという形でありまして、本によりますと、世界80数カ国で大変多く使用されているようであります。一番多く使用されているのがブラジルで、月産700tぐらいが使用されていると、こういう話も記載がされておりました。そして、私たちの身近なところでは、阿瀬知川で市民団体の皆さんが河川浄化で研究されている、こういうこともありますし、私たちの会派の佐藤議員の地元であります東橋北では、花いっぱい運動という形でEMボカシを使われておりますし、さらには、ほかのグループなり個人でもこのEMを使いながら研究がされているところがたくさんあるわけであります。
 こういうことを考えていきますと、本市としても、このEMを活用しながら、いわゆる水質浄化なり、環境改善、環境保護、あるいは土壌改良、こういう視点で総合的な研究を進めるべき、こういうふうに考えるわけでありますが、この辺についてのお考えをお聞かせ願いたいというふうに思います。

◯助役(玉置泰生君)
 最後にEM菌でございますが、EM菌の研究をもっとやれと、こういうご指摘を賜りました。EM菌につきましては、全国いろいろなところで、あるいは、市内でも幾つかのグループや個人で取り組みがなされておりまして、その活動の成果が報告をされておりますが、非常によい結果が出ていると、こういう報告を私もいろんな文献で拝読をするところでございます。
 ちょうど三重県では、EM菌につきまして平成13年度、来年度でございますが、適用性、有効性の調査を行う、このような予定というふうに聞いております。市といたしましても、それらの調査結果も踏まえまして、市といたしまして、EM菌の利用をどのような切り口に位置づけていくんか、あるいは市民活動とどういうふうにリンクをさせていくんか、こういうことを整理をしつつ、EM菌の利用の輪を、おっしゃるように大きくしていくべく努力をしてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

◯日置敏彦議員
それから、EMにつきましては、私、可児市を見せていただきまして、可児市が一つすばらしいなというふうに思いましたのは、反応がすごく早いんです。可児市、もともとボカシを取り入れて有機肥料として堆肥化されたのは、ボカシを考案した方が市民の中にいらっしゃって、その方から、これを活用してごみの減量をやったらどうですか、有効活用したらどうですか、こういう提案があったそうなんです。そして、担当者が即沖縄まで行って比嘉先生に話を聞いて、これはいい、こういう判断をされて即行動に移された、こういうことなんですね。
 確かに多種多様な提案がされるでしょうから、すべてに対応していくということは難しいんでしょうが、それらを取捨選択し、本当に有効と判断されるものについてはやっぱり機敏な反応をしていただく、即行動を起こしていただく、こういうことが今行政に求められている一つの重要なファクターと違うのかな、こういう気がいたします。

2001.06.11:平成13年6月定例会
◯藤原まゆみ議員
次に、阿瀬知川の浄化対策に学ぶまちづくりについてでございます。
 阿瀬知川のヘドロ対策にEM菌を使い始めて9カ月たちました。その結果、悪臭のたち込めていた阿瀬知川は見事に浄化され、その成功事例としてテレビや新聞にたびたび紹介されております。地元四日市の皆さんはもとより、県内・県外を問わず多くの市町村から視察要望があり、阿瀬知川浄化の波が広がり、ますます関心が高まっております。
 先日、5月13日に津市で開かれたEM技術交流大会では、阿瀬知川浄化の取り組みがパネルディスカッションで紹介され、市民団体、地元の自治会長、四日市市下水道部の次長の3人が取り組みを発表いたしました。その大会で地元昌栄町の自治会長は、長年ヘドロに苦しんできたが、浄化作戦により40年前に撤去された橋脚の跡まで水面に出てくるまでになり、予想以上の効果に、昔のようにホタルが乱舞する所になるのではと感激の涙を流されておりました。
 今の阿瀬知川の状態をパネルにいたしましたので、紹介いたします。
 こちら側ですね。久保田町ユーストア付近のEM投入直後の様子です。汚れた水を養分とする水ワタが一面にはびこっていました。掃除をしてもすぐに生え始めるとてもしつこい汚れでした。こちらが最近のでございます。水面が上がり、EMの活動が活発になり、今まで流し続けてきた米のとぎ汁、EM発酵液の効果が劇的にあらわれ、5月中旬、水ワタは完全に取れ、きれいになりました。ちょっと見づらいかわかりませんけど。
 これも同じような状態でございます。市立図書館横の水路です。ここも水ワタでとても汚れていました。5月中旬、水ワタが全くなくなり、川底が見えるほどきれいになりました。比較でございます。
 最後に、現在の阿瀬知川の河口の様子です。手前に見える柱の跡、これでございますね。これが橋脚の跡ですね。これまではヘドロに埋もれて全く見ることはできませんでしたが、現在ははっきりと確認できます。また、川岸の矢板についた黒い跡はヘドロの跡です。この部分ですね。この跡は川底からはかると約60あります。ここ6から10カ月の間に変化したヘドロの深さをあらわしています。つまり60の深さのヘドロがなくなったということになります。
 以上です。
 市民団体の方は、昨年9月からことし5月まで川の4カ所でEM発酵液1万1,450と、ヘドロの中に菌が繁殖しやすようにとEMだんご565を投入いたしました。さらに効果を上げるため、川の最上部である常磐の窪田神社にEM投入機を設置しました。一方、四日市市では、下水道部内に職員3人からなる支援チームを立ち上げ、5月から常磐の神社に設置された投入機の電気代を補助しております。
 市長は、3月議会で小林議員の質問に対し、ヘドロの堆積で悪臭を放っていたところが干潟になって、水生動物やそのほかの小鳥も来るということになれば、一石二鳥どころか一石三鳥の効果があるとご答弁され、まさしく一石三鳥以上の効果が出ております。この結果を踏まえて、今後どのように取り組まれるんでしょうか。
 官民協働のモデルケースのわりには、官である本市の力の入れ方が少ない。地元住民は市民団体任せではないかと危惧しております。阿瀬知川浄化に対し9カ月に及ぶボランティアの方々の献身的な活動に対し、市長はどのようにこたえようとしておられるのでしょうか。
 阿瀬知川の浄化対策は一応の効果が上がりましたが、次の展開はこの経験を生かして、自然の摂理に近い循環型のまちづくりに発展させることが大切です。それには下水道部ばかりでなく本市の全体を巻き込んだ全庁体制によるプロジェクトチームづくりが肝要です。この全庁体制づくりはどのように推進されるのでしょうか。
 阪神・淡路大震災の被害を受けた兵庫県尼崎市の市長は、何とか市民に元気になってほしい、前向きに生きてほしいと思い、心が和む花づくりをしようと決めました。なぜ花づくりなのか。震災後でお金がなかった。お金がなくてもできることで、花づくりに決められたそうです。「街なみ街かど花づくり運動」とネーミングし、実行に移しました。その結果、思いもよらず「全国花のまちづくりコンクール」で最優秀賞を受賞しました。尼崎市はEM技術を使ってまちづくりを成功させましたが、決して市民、あるいはボランティア団体に任せたのではなく、花さくまち推進室を設け、講習会を開き事実的なかかわりをしました。
 阿瀬知川はボランティア団体が主体で、本市はサポート役に徹しましたが、今後は、本市に広がっているEM技術の高まりを点から線へ、そして面に広げることが大切です。それはまさしく市長の英断にかかっております。それに向けての前向きなご答弁を期待しております。今回は全庁的なセクションと考えておりますので、助役からご答弁をいただきたいと思います。

◯助役(山下正文君) 藤原議員からご質問いただきました2点目の阿瀬知川の浄化対策に学ぶまちづくりについてということにつきまして、私の方からお答えをさせていただきます。
 ご質問にもございましたように、阿瀬知川で行われておりますEM技術、すなわち有用微生物群を活用した環境浄化技術による河川の浄化運動ということでございますが、これにつきましては、周辺のボランティア団体が主体となりまして、役所はサポート役というふうな形でこれまで展開をされてまいりましたわけですが、周辺自治会の協力体制も日ごとに高まる中、ご質問にございましたように、9カ月間の活動の結果、窒素あるいはリンの減少による水質浄化とともに、ヘドロが目に見えて減少し、悪臭の弊害がほとんどなくなるといった成果をもたらしながら現在も続けられておるところでございます。今回のこの阿瀬知川の浄化活動は、ヘドロあるいは悪臭の軽減といった本来の目的を達成するとともに、上流の常磐地区の自治会、あるいは婦人会の皆さん方の関心を引き起こすなど、いわゆる官民協働体制のまちづくりといったものへの市民参加意識の高揚といった大きな成果をもたらしたものというふうに認識をいたしております。特に昌栄町の自治会におかれましては、阿瀬知川の浄化運動に熱心に取り組んでいただいておりまして、私どもといたしましても感謝をしているところでございます。
 今回、このご質問をいただくに当たりまして、私も、いささか泥縄式ではございますが、先日、阿瀬知川の方を見てまいりました。大変きれいな水が流れておりまして、驚いたところでございます。
 そこで、議員ご提案の今回の活動を教訓にしたまちづくりの取り組みでございますけれども、基本的にはEM技術の活用といったものを、官民協働のまちづくりの有効な手法の一つとして活用してまいりたいという考えは持っておりまして、ご提言にもございましたように、花づくり運動、あるいは生ごみの堆肥化、福祉施設でのEMぼかしづくりなど、多岐にわたるEM技術の活用が考えられますが、まず第一には、EM技術を活用したまちづくり、そういったものへの市民の皆さんの意識の高揚を図っていくということが必要であろうというふうに考えておりまして、それにはEM技術といったものへの市民のご理解、ご協力が不可欠であろうというふうに考えております。現在、阿瀬知川だけではなしに、その他のところ、例えば、大谷台小学校とか塩浜小学校、あるいは橋北地区での花づくり運動にもこのEM技術が活用されているというふうなことも聞いておりますし、また、市におきましても、公園あるいは街路樹の剪定枝のチップ化、あるいは農業センターでの生ごみの堆肥化などに活用をしているところでございます。
 そうした動きの中で、今後の取り組みといたしましては、今、活動中のボランティア団体、あるいはEM技術のまちづくりNPO、そういったNPO法人化といった動きも出てきておるというふうなことでございますので、今後ともEM技術の啓発に努めまして、市民意識の醸成を図りながら、いろんな分野での官民協働体制を構築した上で、できるところから順次、EM技術を活用したまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
 また、ご質問にもございました全庁的なプロジェクトの設置というご提案がございました。ご質問の中にもございましたように、このEM技術の活用分野といいますか、これは非常に多岐にわたっております。したがいまして、一つの部局で推進するというふうなことはなかなかできないだろう。したがいまして、ご提案にもございましたような全庁的なプロジェクトづくりといったものも一つの手法であるというふうなことになろうかと思っております。したがいまして、こういったプロジェクト組織をつくっての取り組みというふうなことについては、今後、私どもといたしましても十分検討をしてまいりたいというふうに考えておりますので、どうかよろしくご理解を賜りたいと思います。

◯藤原まゆみ議員
 次が、阿瀬知川の件に関連するまちづくりでございます。
 ご答弁には具体的な方向性が全然感じられませんので、何のために助役にご答弁していただいたか本当にわからないなと思っております。きょうの議会の模様は、ビデオにとってボランティア団体の方も見てくださると聞いております。こんなやる気のない答弁では、あしたから阿瀬知川の浄化対策に熱心に取り組んでくださった方々は、もうやめたいと言われるかもしれません。10カ月に及ぶ活動に対して、ヘドロが減ったとの結果が出ても、次に何の手も打たない、何もしないのでは、やる気が起きないではありませんか。市民の意識の高揚といいますが、本市の職員の意識が全くないんです。下水道部でさえも、部長、次長以下3~4人ぐらいですよ。最も関心を持ってほしい環境部なんか、化学に強い人ばっかりでも意識がないんです。そして、その次が市民意識の向上じゃないんですか。順番が逆さまだと思います。全庁体制をとってくださるというお話も聞いてますけど、じゃあどのように具体的にという話も全然ございません。市民の方がEMに対する理解はあると思います。現に阿瀬知川の上流にあったおにぎり工場は、もう既にEMの100倍機を購入し、浄化対策を行っております。市長、尼崎の市長は、公害のまちのイメージをこのEMのまちづくりで払拭しました。市長もこのような点をもっと勉強していただきまして、まちづくりに向かっていただきたいと思います。この点についてはもう一度ご答弁をいただきたいと思います。

◯助役(山下正文君) まず、EM技術の活用の点につきまして、具体性がないとか、やる気がないんじゃないかと、非常に厳しいご意見をいただきました。決してそういうことではございませんで、まず、藤原議員にご質問いただいたその趣旨といいますのは、要は、行政が音頭をとってまずやっていけということであろうというふうに思っておりますが、私も先ほどのご答弁で申し上げましたように、まちづくりといいますのは、行政が主導権をとっていくケース、あるいは市民の方が主導権をとっていくケース、これはさまざまあろうかと思いますが、今回の、特に阿瀬知川の浄化につきましては、行政がリーダーシップをとったということではなしに、市民の方からのいわゆる働きかけによって、行政もお手伝いをさせていただいたというふうな形でそもそも始まったものであろうというふうに私は理解をいたしております。したがいまして、こういった形でのまちづくり、特に、これまでにないEMという新しい技術を応用した形でのまちづくりというふうなことになりますと、そもそもEMとは何なのか、どういったところに効き目があるのか、効果があるのか、そういったことも踏まえて、市民の方に十分その中身を理解をしていただく必要があるだろうというふうに思っております。したがいまして、そういったことを踏まえて、市民の啓発、あるいはEMに対する意識の高揚を図っていった上で、市民の方々が中心になってまちづくりの中に生かしていただく。そういった形で、先ほど答弁の中でも申し上げましたように、いろんな形で、こういったEMを活用したいろんなやり方というのが出てきておるわけでございます。ただ、だからといって行政は全くノータッチだよというふうなつもりはございません。阿瀬知川の件につきましても、行政としてかかわるべきところはかかわってきておるわけでございますから、私どもといたしましては、いわゆる市民の方々の動き、そういったことをサポートしていくという立場が必要なんではなかろうかなと。先ほど藤原議員の再質問の中では、順序が逆だというふうなことでございますけれども、私どもといたしましてはそういうふうな考え方を持っているというふうなことでございます。
 それから、職員の意識が低いというふうなご指摘もいただきました。これらにつきましては、私どもといたしましても反省すべき点はあろうかと思いますけれども、先ほど言いましたように、EMの応用技術の範囲というのは非常に多岐にわたりますので、そこらも踏まえた上で、プロジェクトチームの編成、そういったことについては、藤原議員のご意見も踏まえた上で十分検討をしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

◯藤原まゆみ議員 ご答弁ありがとうございました。
 阿瀬知川の件からさせていただきますけど、後ろから紙が回ってきました。平成9年度に阿瀬知川のヘドロ対策を3,000万円かけてしていただいたんですね。今回60、先ほど言いましたけど、ヘドロが減ったわけですね。それに対して市は、金銭的な部分で言いますと、電気代を払っておる。しかも5月からですので、1万円ぐらいかなと私は思っております。金額的な面は別といたしまして、私たちは私たちで一生懸命やっているからええやないかというような感覚のお答えなものですから、それは自治会長も憤慨しながら、地元自治会長も今ここに来ていただいておりますけど、憤慨しながら聞いてみえるんではないかというふうに思っております。
 ボランティアの方は浄化対策についてどう思っているか紹介させていただきますと、川がきれいになっていくのを見るのが非常に楽しい。ヘドロと悪臭がEMで解決できると知った市民が立ち上がった。まず阿瀬知川をきれいにして、EMの効果を知ってもらうことが目的や。予想以上のスピードで浄化が進み、行政や流域の住民の協力の輪が広がってきています。先ほども言いましたように、庁内でもいろんなところで使ってはいるんですよね。市民の方もいろんなところで使ってはいるんです。だから、相乗効果を出そうと思ったら、やはり市の職員の方の研修が一番大事なんですよね。市民の人は「まちづくりやるぞう」と言って、もう構えているんですけど、市長、本当にこれ、皆さんの統一的なものがないんですよね。だから、本当にばらばらであるというところから、やっぱりこれは、市長に音頭取りしていただいて、市全体のEMに対する教育という部分が欠けているんではないかと思って私は提案させていただいたんですね。ですから、市民参加型まちづくりだよというて、市民の人がしてくれるからというのではやっぱりいけないと思うんですね。そういう点が今回は欠けているんではないかというふうにして指摘させていただきました。

◯市長(井上哲夫君) 今、藤原議員のご指摘の問題は、私の方も重く受けとめて、これから対応していかなきゃならんと考えております。といいますのは、いわゆる行革で職員の意識改革、実際、意識改革というのは机の上でやっても何も改革できないんですね。議員がご指摘のように、具体的な行動、具体的な実施、そういう中で職員自身も意識改革を促されていくというか、やっていく。そういう意味では、ご指摘の点を十分かみしめて今後生かしていきたいと思っております。
 なお、具志川市とか尼崎市とかでEMをまちづくりに非常にうまく活用しているというふうなことがございますので、我々もそういう先例都市の実情ももっと勉強しなければならないと思っております。


  • 最終更新:2013-11-20 16:34:28

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