国分寺市
国分寺市議会とEM
平成20年 建設環境委員会
◯大澤ごみ対策課長
それでは国分寺市廃棄物の減量及び再利用推進審議会の答申について報告をさせていただきます。資料の2をお願いしたいと思います。こちらの方は諮問の内容ですがめくっていただいて1ページ目の上から3段目になります。3行目に諮問の内容ということで、平成18年の10月26日に国分寺市から排出される生ごみ、剪定枝等の未利用有機資源の有効活用についてということで、審議会に諮問をいたしました。この諮問の経過としましては、前回の審議会において戸別収集並びにごみ処理費用の適正化の諮問で、平成18年2月2日に答申されております内容ですが、この審議の中でごみ減量手段の1つである肥料化堆肥化等の生ごみ対策とか剪定枝の取り扱いについて、十分な議論ができず課題として答申で残っておりました。そのためここで新たに審議会に諮問を行ったものです。審議会の方では平成18年6月から19回の審議を行っていただきまして、3月27日に答申されました。それでは答申の概要だけ説明させていただきます。5ページ目をお願いしたいと思います。5ページ目については現在の国分寺市におけるごみの実態とごみ減量の取り組みということで、堆肥化等ということは中段あたりに載っておりますが、現在生ごみ、剪定枝の堆肥化につきましては、生ごみにつきましては小学校5校分の給食残渣の堆肥化、あと剪定枝につきましては市シルバー人材センター等から搬入される剪定枝をチップ化し、堆肥化を行っております。アクションプランを前回御説明させていただきましたけれど、平成21年度までに1人1日当たりのごみ排出量の基本目標を634グラムと設定しております。このアクションプランの目標数値達成のためにもさらなる厨芥類とか木、竹、わら類の未利用有機資源をできる限り燃やさずに資源として再利用することが重要ということで、審議をいただきました。
6ページ目をお願いしたいと思います。6ページ目は未利用有機資源の再利用方法の例示と堆肥化の選択ということで堆肥化の未利用有機資源、こういう生ごみ等は堆肥化とか飼料化あとは油脂製品化、メタン化等の処理方法があります。この審議会では国分寺の今までの取り組みが先ほども説明させていただきましたように、堆肥化という形で行っておりますので審議会の方でも堆肥化を中心に議論をいただきました。
堆肥化の方法は7ページ目になります。4つございます。まずAが加熱発酵法ということでわかりやすい事例が今、給食残渣を西元町のストックヤードで堆肥化している方法です。電気で加熱して1次発酵させる方法になります。Bが非加熱自然発酵法ということでこれは電気を使わずに自然発酵する。市があっせんしているごみけしくん等はこういう方法で、米ぬかとかそば殻を入れまして自然発酵しているという形になります。Cが乾燥原料加湿発酵法ということで、こちらの方は電気とかガスで乾燥させて加湿加熱させて発酵させる方法です。これはお隣の小金井市がジャノメの跡地で今、機械を導入してNPO法人に委託して製品化を検討している形になります。Dは積み上げ自然発酵方式ということで生ごみと剪定枝を混合させて、切り返しといいましてかきまぜながら何回かかきまぜる作業を行いながら自然発酵させます。これは清掃センターの横でほとんど剪定枝のみですけれど、小規模ですけれどチップ化しまして剪定枝をチップ化して試行を行っております。2番の当面の受け入れ対象は家庭や事業所からの生ごみや草等、あとは街路樹、公共施設からの剪定枝になります。3番としまして家庭用生ごみ処理機の普及促進ということで、排出抑制の面からも生ごみ処理機、今説明させていただいたごみけしくんとか、あとは市販の電気式など各家庭の生活にあった生ごみ処理機の普及促進の必要があるという答申です。これにつきましては今年度市民活動団体と協働して、家庭用生ごみ処理装置の検証を実施して普及促進に市としてもつなげていきたいと考えております。
それでは8ページ目をお願いしたいと思います。生ごみ堆肥化のプロセスと素材ということで、現在の給食残渣等の処理方法は1次発酵のみで行っております。2次発酵につきましては農家にお願いしているという形になりますが、他市ではなかなかこの2次発酵までお願いする農家が少ないため、他市では業者に委託して行っている場合も事例もあります。2番の(2)の家庭からの生ごみにつきましては、現在一部新町のモデル地区でこの堆肥化、給食残渣にまぜて西元町の方でモデル地区11軒ほどですけれど、家庭からの生ごみの堆肥化の実験をしています。検証をしています。ただ、そのモデル地区の中でもかなり異物がまじるという問題があります。この問題をこれから拡大する上でこの問題の解決が課題になるということと、あと3番の家庭からの剪定枝の処理についても現在は燃やせるごみとして回収をしております。この回収方法等も家庭からの剪定枝を堆肥化する上では、分離して考える必要があるということです。
9ページ目は学校給食を軸とした生ごみ堆肥化モデル事業の構築ということで、現在5校で実施しています生ごみ堆肥化の対象校を10校に拡張することが、再利用促進の有効な手段となるということで、そのためには新しい堆肥化装置の機種選定や受け入れ先の問題解決に向けた農家も含めたプロジェクトを組織して、十分に検討しないと受け入れ先で詰まってしまうという形になります。またこの学校給食の事業をモデル事業として堆肥化を拡大する場合の推進体制、あと留意事項を検討するための指針とする必要があるという形です。(2)番は現行の堆肥の問題点ということで、塩分とか油分の濃度が高いという指摘が若干あります。この成分分析等を行いながら、今ほとんど給食残渣だけでやってますので、成分の安定性のためにチップ剪定枝のチップをまぜて副素材としてまぜて、あとは養生期間等を十分に検討しなさいと。こちらの方は資料の2番でそのチップと生ごみ等の混入のテストプロジェクトというテストパターンが示されております。また、給食残渣の堆肥を使用した野菜を学校給食の食材に取り入れたり、学校の花壇、学校農園あるいは学校でいろいろな形で使用して環境教育も図る必要があるということです。
あとめくっていただいて10ページ目になります。こちらの方も安定した肥料づくりのためには市だけではなくて大学等研究機関と協力してその機種等を研究していく必要があるという形になります。(2)はこの業務を継続して委託する場合は前年に実績した事業内容と成果を検証する必要もあり、翌年の取り組みに活用していくことが望ましいため、契約についてはもし委託する場合ですけれど、委託については複数年契約を検討する必要があろうということです。最後、推進体制と留意点になります。こちらの方は農家で受け入れやすい堆肥をつくって資源化を推進するために行政と排出元、受け入れ先の農家との連携が必要で体制づくりを確立する必要があるということ。また地産地消の啓発の必要性、市民農園での活用モデル地区の拡大のための地域による協力や支援の必要があるということです。これが答申の概略になります。この答申を受けましてごみ対策課としては、現在、環境部の中で未利用有機資源の再利用化の実施計画というのを持っています。こちらの方は平成12年に作成したもので、若干見直しを繰り返しながら行って、今のごみの肥料化等の基本になっているものです。この答申を受けましてこの実施計画の見直しを早急に行って、長計でもうたっておりますが、平成22年度に予定している新しい生ごみ処理機の導入方法、機種の選択また生ごみや剪定枝の搬入ルートとか排出ルートの検討、あとは家庭用生ごみ処理機の普及促進の検討を行っていきたいと考えております。以上でございます。
(中略)
◯伊藤委員 一つは、もう15年ぐらい前になりますので、おわかりかはわかりませんが、琉球大学の比嘉さんがEM菌の自然発酵のやり方を発表されて、それがもとになってディスポーザーが普及し始めたという経緯があると思いますが、市としての考え方は自然発酵させるわけですから、その辺についてどのような認識をお持ちかまずお伺いをしたいと思います。
◯大澤ごみ対策課長 処理方法につきましては今、伊藤委員が言われたようにEM菌を使ったり、いろいろな処理方法があると思います。先ほどちょっと自然発酵だけを考えるというものではございませんで、処理方法についても、自然発酵だとどうしても1次発酵、2次発酵が必要になってまいります。いろいろな出口の問題等もありますので、そういう処理方法等も含めましてこの答申を受けて今後考えていきたいという形で御理解いただければと思います。
平成20年 第4回定例会
◯4番(伊藤太郎君) 堆肥の問題については、大体20年ぐらい前にさかのぼってしまうのですが、私が秘書時代に、琉球大学の比嘉先生が、EM菌という菌を使った発酵の手法を使う、ごみ消し君みたいなこういう処理をする機械について、実際に見学をしに行った経験がございます。それからもう20年近くたっているわけです。当然、発酵させるものですから、臭いが出たり、攪拌をさせるために振動や音がするとかというような、課題はたくさんあると思うのです。ただ、学童農園とかを実際にやっている3校だと、比較的肥料を自分たちでまくとかということは可能なので、そこまで必要がないかもしれませんが、ほかの7校の児童の方が逆に食育を含めた堆肥の問題については非常に積極性を持つ必要性があるのかなというふうに私は感じております。
そこで、長期計画でいくと平成22年度から実施予定となっておりますが、せめて、一次発酵と二次発酵という発酵形態がございますが、それらの問題を超えて、10校が平成22年度にスムーズにそのシステムに移行できるように、要望にとどめたいと思っております。
また、堆肥と言いましても、例えばお弁当を例にとるとわかりやすいのですが、油分、塩分等が高くて、そういう塩分の高い堆肥というのは、余り農作物に向かないというような場合がございます。ところが、例えば、ごみというか、ディスポーザーみたいな機械に入れる場合に、水道で、1回大きなざるでさっさっさと流す。このことによって塩分を減らすということは、ほかの自治体でも既にやっております。
二、三日前の報道でびっくりしたのですが、クレーンで運ばなければできないぐらい大きな冬瓜ができたというニュースの報道があったのですが、地方公共団体がEM菌を使った堆肥を使ったというような報道がありました。そういったさまざまな事例を踏まえて、今後、環境、教育、そして経済課も対象になるかもしれませんが、やはりごみの量を減量して、使えるものをたくさんふやし、そして実際に使っていただく。この出口までしっかりやらないと、堆肥が山積みになって、残土みたいに残っていても、何ら今回の施策の意味がなくなってしまいますので、入り口と出口をうまくコントロールしながら、この施策を成功させていただきたいと思います。
平成21年 建設環境委員会
◯さの委員 この交付状況から数がずっと出てくるわけですけれども、「ごみけしくん」は多分15年だけが山で、あとは似たような数字でしか出てこないと。市販の生ごみ処理機器は、改良されていく部分もあるのでしょうけれども、ある一定程度の数字がずっと出ていくということで、それぞれの問題点とか、普及しない理由とか、いろいろあると思うのですけれども、今回、助成金をふやしていくということで、市としては、この「ごみけしくん」Sタイプを、ぜひ普及させたいという、そういった思いなのでしょうか。
◯大澤ごみ対策課長 そうですね。市としては、「ごみけしくん」の場合は、当然、電気も使いませんし、市と業者の方で知恵を出し合って、その当時、共同開発したという経過もあります。一番環境に優しいということで、若干の手間、今、普及がちょっと滞っているのは、手間とか、あとは虫の発生とかの問題があります。今また業者とも、攪拌の手間とか、そういうものを改良するように検討、努力しております。市としては、「ごみけしくん」を、まず第1に普及・促進を図っていきたいという考えでおります。
◯さの委員 わかりました。
環境まつり等でも、幾つか処理機が出ていて、非常に熱心に説明をしてくださって、EMぼかしとか、いろいろ私も30分ぐらいお話をお聞きしたのですけれども、やはり小金井市は、緊急非常事態宣言で実績をかなり上げましたので、かなりの方が購入されたと。状況は多分違うので、別に助成金ふやせという、そういう問題ではないのですけれども、取っかかりの部分で、何かインパクトのある言葉を持っていかないと、なかなか普及はしていかないのかなと思いますし、使われている方に、いろいろ問題点、なぜ使いにくいかという部分で、改良していただくのは、やはり大事な部分だと思いますので、使っていらっしゃる方の……、
使っていらっしゃって、やめる方っていらっしゃるのですか。そういうのはわからないですか。
◯大澤ごみ対策課長 正確な台数、やめた方というのは、把握はなかなか難しいですけれども、先ほども言いましたけれども、こちらの方で、購入者の方については、情報交換会を含めて、通知を出しております。長く、うまく使っていただけるように、毎年2回、情報交換会を実施していますので、その通知もお出ししています。使われていない方も、アンケートもとっておりますし、使われていない方も、確かに、この15年当時に買われた方の中にはいらっしゃるかとも思います。ただ、市の方でも、長く使っていただけるような努力を、今後一層してまいりたいと考えます。
平成21年 ごみ対策特別委員会
◯矢部ごみ減量担当課長 報告事項4につきまして報告いたします。平成20年度提案型協働事業報告については、資料4でございますが、概部数が20ページを超える、報告の内容になっておりますので、かいつまんで、まとめまして報告させていただきたいと思います。
この報告書は、国分寺5303の会、協働事業の団体でございますが、国分寺5303の会がまとめたものでございます。基本的にまとめたものでございます。この5303というのは、御存じのとおり、ごみ対策課の電話番号からとられているものでございます。その概要につきましては、個々の市民が家庭用生ごみ堆肥化装置を選択するのに必要な情報を得る目的で、ごみけしくんを含め代表的な堆肥化装置を数種類選んで、それらの機能等を市民の目線で各家庭の中で使用しながら、精査・評価したということでございます。また、この作業を遂行する過程で普及活動に必要なインストラクターを養成するという目的で実施したものでございます。
本年度協働事業は家庭用生ごみ堆肥化装置の本格的な普及活動をするための基礎的な段階、すなわち指導段階でありまして、ごみ対策課と意見交換をし、またその協力関係の中で5303の会が主体的に実務を担ったものでございます。
堆肥化装置でございますが、堆肥化装置には電気不要型と電気使用型がございます。電力を使うもの、使わないものがございます。今回はそれについての、手に入りやすい代表的な機種、4機種を選定して、一定期間、実際に生ごみの堆肥化に使用しながら、精査・評価を行ったものでございます。機種名につきましては、電気不要型についてはごみけしくん、EMバケツ、それからくうたくん、ごみけしくんの形の新しいもの、ここら辺です。それから電気使用型につきましては、乾燥型の大きいもの、小さいもの、それからハイブリッド形とバイオ型という形でございます。調査作業は、1期ほぼ1.5カ月として、5期にわたって15人のモニター世帯で実施して、原則として各期ごとに担当者が担当する機種を変更して行いました。各期作業終了後、担当者は日誌とかレポートを提出して、5303の会の例会で話し合って問題点等をチェックしました。
本事業の成果を要約しますと、電気不要型はいわゆるエコの観点からすぐれていますが、生ごみ堆肥化で難題とされます、におい、臭気、それから虫の発生を克服するのにはちょっと、なれと心得が必要となります。そんなことで電気使用型に比べると少々手間はかかるが、最初1.5カ月程度、1カ月半程度継続すれば、それでなれれば、それで継続できれば、以降それほど問題なく堆肥化を継続できるというふうに判断できると。
それから、一方、電気使用型は1日平均約10分程度時間を割けば、手軽に乾燥または堆肥化が可能だという、簡単な結論で申し上げましたけども、実際の中身につきましては個々かなり細かく写真入りで報告されておりますので、後でごらんいただければと思います。
今後の展開としましては、21年度はまず20年度で得た成果をベースに、平易な言葉で視覚に訴えられるリーフレットを作成し、また市民が集まる場所に出向いて生ごみ堆肥化の積極的な広報活動を行います。また、市主催のごみけしくんを中心とした情報交換会にも参加し、ごみけしくんに加えて必要に応じて堆肥化装置全般、今の電化型等も含めて、情報提供をしていくということで協働事業として進めることになっております。また、さらに市報を通じて集会参加の呼びかけ及び情報提供も行うと。
そして、放課後子どもプランにおきまして、お子さんを通じて家庭生ごみ堆肥化の普及を進めていきたい、ですから子どもの体験的な学習の中で、親子ともどもが参加できるような放課後子どもプランの中で事業を進めたい。
◯伊藤委員 私が伺いたいのは、生ごみを堆肥化させるときに一番課題になるのが塩害だと私は聞いております。それで例えばこのそれぞれの装置もそうですが、例えば西元町のストックヤードで一次発酵させて、清掃センターのところでウッドチップとまぜて二次発酵させていると。それが堆肥として農業を営んでいる方々に評価をされているかというと、ほとんどまだ評価を十分にいただいていないと。つまりそういった懸念が回避されていないというような状況が私はあると思います。
先ほど10校で、これから22年度始めるというようなお話がありましたが、例えばこのようなEM菌とかさまざまなバイオ型を含めてやった場合に、例えば植木でも家庭菜園でも何でもそうなんですけども、その堆肥を使った瞬間に枯れてしまったら信用がなくなるわけですよね。だからその辺の塩害についての情報というのはどの程度そちらの方で把握されていますでしょうか。
◯矢部ごみ減量担当課長 塩害の問題については、よくお話を伺います。それで、このごみ、今回の家庭用生ごみ堆肥化装置につきましては、大規模なものでは現状ございません。ですから家庭の生ごみ、例えばメロンの皮とか、余り大きいものはだめみたいですけど、スイカの皮ではなくてメロンの皮とか大根の葉っぱとかニンジンの切れ端とか、そういうものが中心に入って、多少、食べ物の残り物、残渣が入っても、塩分が非常に濃いということではないと思います。ただ塩分がないわけではございませんので、それについて一次発酵した後、2カ月ほど袋に入れて二次発酵して、それを庭の中に埋めるとか、プランターの土とまぜるとか、全部をそのままストレートに使うのではなくて、土にまぜる中で塩分が雨、水分等で溶けて流れますので、極端な塩害というのは発生するということは聞いておりません。
ですからそれが給食の残渣等の問題になりますと、大規模になってきますと、畑に塩の入ったもの、塩分が入ったものをまいてしまうと、畑が塩害で障害が出ることは否定できないと思いますが、その場合でも農家の畑のところでしばらく置いて、さらして、雨や風の中で塩分が抜けるということを作業をする。また処理的な工場の中で塩分を抜く作業を、発酵させて処理する方法もあると聞いておりますので、大規模な場合はそういうことも必要になるかと思いますけど、今のこの報告の中では塩分の被害が発生するということは基本的にはないようにできる、またそういうことがないようにお話、指導をこの5303の会の方ではされています。
以上でございます。
平成22年 建設環境委員会
◯やなぎ委員 わかりました。そこに今後できていく施設のトイレを使わせてもらうということですね。この問題はわかりました。
あと、もう1点、これは確認だけしておきたいのですが、きょう、視察で現地を見たときに配っていただいた姿見の池周辺整備方針の9ページなのですけれども、管理の考え方ということで、いろいろ考え方があって、なるほどというところもあるのですが、ちょっと私が気になるのは、有用微生物群等の導入です。これは、つまり外から微生物群ですから、例えば細菌なんかも含めて、どういうものがあるのかわかりませんが、いずれにしても、外から何らかの生物をこの中に入れていくということを検討されているようですけれども、そういうやり方は相当慎重にやらないと思わぬ結果を生むということがあるのです。いわゆるブラックバスの例などもあります。今は具体的にどういうことを考えていらっしゃるのか。
◯井上緑と水と公園課長 ここでうたわれている有用微生物群等による水質改善の施工ということですが、これはEM菌というのを入れまして、それによる水質の改善をしていこうという検討をするということでございます。
◯やなぎ委員 その具体的なことについての議論までは、きょうは私も準備がありませんけれども、EM菌というと、いわゆる成分解性、幾つかの自治体で生ごみの処理等に使っているものですね。それを使って例えば水質汚染物質などを分解させるという意味ですか。余り具体的に聞くつもりもないのだけれども。
◯井上緑と水と公園課長 EM菌というのは水の浄化作用もあるということで、一例として、こういう形で改善の施工をしていこうと考えているものでございます。
◯やなぎ委員 わかりました。では、これでまとめますが、今、水の浄化作用等々についても効果があるというような見解でされているようです。ただ、いろいろ巷間で言われているものの中には、実際には、科学的に検証していくと必ずしも十分な効果が検証されていないというケースもありますから、その辺は当然、市は専門家の見地をよく聞いていただいてやっていくのだと思いますけれども、いずれにしても、生態系を安易に壊すような外部からの生物の導入ということではないようなので、ひとまずその説明を受けとめておきますけれども、一定何か整理が具体的になってきた時点で、また委員会等に途中経過の報告もいただけるだろうと思いますので、その時点でまた質疑をさせていただきたいと思います。ひとまず終わります。
平成23年 ごみ対策特別委員会
◯釜我委員 せっかくこういう貴重なデータが出たわけだから、これを生かさない手はないと思いますし、アクションプランとの関係において、どのレベルまで行こうとしているのか、これは読み取る一つの大事なかぎになりますので、ぜひとも、今おっしゃったように生かしていただきたいなと思います。
それから、なるだけ「ごみけしくん」でというようなお考えについて、私は、それは同感なのです。確かに、スマートな生活の中で、電気式というのが気持ちとしてはよくわかるのだけれども、一方において、みんながそうしようねと言って一番進まないのが地球温暖化対策なのだよね。みんなでCO2を削減しようねと言いながら、一方では、学校があんなに暑いとクーラーを入れなければしょうがないよねという話になる。総論ではそうなのだけど、各論でいくと、どうしてもそうならない。私は、学校のクーラーの問題では申し上げているのだけれども、それはやむを得ない状況だけれども、それに匹敵するだけの緑の確保、新たな緑の創出、こういうこともあわせて事業としてやっていかなければいけないだろうと申し上げているのだけど、この生ごみの処理に当たっても、「ごみけしくん」、あるいはコンポスターで処理していくというのは、基本的には正しいだろうと思います。ぜひとも、そういう方向で、今後とも、極力そういう形での市としての誘導は正しい方向だろうというふうに思います。
それで、1点お伺いしたのですが、「ごみけしくん」などでつくったものは堆肥でほとんど使用されていますね。自家利用で。ところが、電気式でやられたものは、かなりの量が生ごみとして排出されています。これを何とか使い用はないのでしょうか。市としては掌握できるわけだよね。だから、こういう生ごみの乾燥型でも堆肥化して使いたいというところはあると思いますので、ぜひそういうところで活用するという方向で、市として工夫してみるべきではないでしょうか。
◯大庭ごみ減量担当課長 そうですね。今、釜我委員御指摘の部分ですが、私は、このアンケート結果を見るまでは、可燃物に一番捨てられているのかなと思ったのですけど、使われている方も多いということですが、まだまだ利用実態としては、可燃ごみに捨てられている方がいらっしゃるということです。
それで、今、アンケートをやっている協働事業者が、障害者の方の市民活動団体を探してきて、そこの畑で、実際に「ごみけしくん」とかEMバケツ、乾燥型のものを入れて、堆肥になるかどうか、実験をしてみました。実験をして15日ぐらいで土に戻るというようなことも聞いておりますので、来年度については協働事業という形ではやらないですけれども、市民活動団体との協働というのは今後も続いていく形になりますので、例えばお使いにならない方、お金をかけて乾燥していただいた方については、市の方で集める、収集ということではなくて、清掃センターにお持ちいただくようなことをして、またそれを有効利用してみたいというふうには考えております。
◯釜我委員 それはいいことだと思いますね。ぜひとも、そういう形で、せっかく補助金まで出してやっているわけですから、その成果物は、ごみで燃して、またエネルギーを使って、CO2を出してなんてするよりは何倍もいいわけですから、ぜひ、今御答弁があったような方法で御努力をお願いしたいと思います。
終わります。
平成24年 ごみ対策特別委員会
◯高瀬委員 落ち葉等、抜いた草というのがどうなのかなというのがあったので、お願いします。
それと、あともう1点だけですが、頻度の見直しの方ですけれども、生ごみについて、処理機の普及・啓発を推進するということは先ほどからお話が出ておりましたけれども、同処理機の生成物が燃やせるごみとして排出されないように公共施設を利用した拠点収集と自治会や大型集合住宅の協力を得て戸別収集を行う等検討するということで、先ほど釜我委員からも、できたものを回収する必要があるのではないかということであったのですけれども、自治会とか大型集合住宅の協力の戸別収集を行うというところのイメージを教えていただければなと思うのです。
それとあわせまして、その収集したものがその後どのように使われていくかというのがひとつ考えておく必要があるのではないかなと思うのです。家庭で生ごみ処理機を使う場合も、「ごみけしくん」のようなものもあればEM菌を使ったバケツでやっているようなものがあれば、土壌改良用微生物製剤とか、いろいろあると思うのです。それと、本当に乾燥するだけのものというものもあったりしますので、それを拠点収集とか戸別収集を行う中で、それの集めたものの次をどうやって使っていけるのかというところまで検討の中で教えていただけたらなというふうに思っております。わかればお願いします。
◯小澤ごみ減量推進課長 こちらの生ごみ処理機については補助制度もありまして、使っている方というのはこちらでも把握できますので、それにつきまして、例えば拠点を設けて、そのところに持っていってもらうとか、曜日とかを決めてですけれども、そういう形になるかなと思います。まだ詳しいところは検討中ですが、そのような形。そんなに戸別収集するという量ではないと思いますので、拠点などを利用していけたらなというふうには考えています。
◯高瀬委員 「ごみけしくん」だったり、EM菌だったりで、資材が違っていたりすることもあると思いますので、回収するときにはそれが一緒にならないような方法が必要なのかなとは思うのですけれども、拠点にしろ、戸別収集にしろ、何らかの形で集めて、今おっしゃっていただいたように、それをごみとしないで、せっかくつくったものをまた次に生かしていける仕組みが必要だと思っています。
これから説明会もやっていかれるということですので、そのときにあわせて、できたものもこのような形で回収することができるのです、もし多くなった場合にはこちらに持ってきてくださいというようなことがあわせてアピールできれば、さらに利用できる人がふえていくのではないかと思います。今回、バケツで生ごみのまま集めるという形もこれから進めるわけで、いろいろな形でやっていくわけなのですけれども、それぞれが自分に合った、継続して続けられるような方法にチャレンジしていくという意味では、すごくよかったと思うのですけれども、生ごみを集めるのと同じように、生成物についても、御家庭の中で処理し切れないものについては集めるというところで、ぜひこの説明会にあわせて、最初は拠点でも構わないと思うのです。そのような形でぜひ進めていただきたいと思いますが、一言だけお願いできますか。
◯大澤環境部長 先ほども答弁させていただきましたが、普及率とか、使用している方、また、再度アンケートとかをとる必要もあると思います。そういうお声を参考にして、進めてまいりたいと思います。
◯高瀬委員 あと、バケツのことも続けてお聞きしてよろしいでしょうか。
こちらは要するに、基本は戸別で集めるということでよろしいのでしょうか。何かそれが望ましいというように書かれてはいるのですけれども、資料9の2ページのところで、モデル事業の検証として、排出方法については戸別に排出することが望ましいというところがありますけれども、今、10世帯以上でまとまったところで進めましょうということでの提案になっていますが、回収については戸別ということの確認でよろしいのでしょうか。
◯小澤ごみ減量推進課長 新町の地区の現状としては、戸別で行ったほうが、そこのところに出しに行く手間といいますか、労力もないし、例えばバケツについても、拠点でやりますと、空になったバケツが置いてあるという形になりますので、戸別のほうがいいのではないかと考えました。
ただ、10軒程度、今度の事業の推進にもあるのですけれども、その中でどうしても拠点の場所が、例えば設定できて、管理ができるということであれば、そこはお話をいただいて、そのほうが皆さん御利用ができるということであれば、そういう形で拠点に出していただいてもいいと思いますが、空になったバケツだとか、そういうところは心配があるので、新町の例をとると、戸別のほうがいいだろうと書かせていただきました。
- 最終更新:2013-11-25 12:53:49