塩竈市



塩竈市議会とEM

平成20年第2回定例会会議録(第124巻)
○13番(佐藤英治君)(登壇) ニュー市民クラブ佐藤英治です。
(中略)
次に、EMによる生ごみのリサイクルについてご質問いたします。
平成7年の容器包装リサイクル法によって、劇的なる減量がされ、不燃物に
おいても減量化が進んでいるものと理解しております。しかし、可燃物は、人
口減少の中でも世帯数が余り変わらない点もあろうが、ほとんど減量が見られ
ない状況であります。
可燃物に生ごみの占める割合は20数%と言われておりますが、今、この生ご
みの対策としてEM、いわゆる有用微生物群と言われるものの活用をすれば、
においもなく、自分の庭や小さな畑などで有機栽培が可能であります。
EMは、ご存じのとおり、今や学校のプールに活用されております。塩竈市
におきましても、月見小や二小のプール清掃がされておりまして、大変すばら
しく、なおかつ簡単に清掃ができることと、もう一つは、海へ流しても全く、
今までは洗剤を使って何日もかけてごしごしと掃除していましたけれども、こ
れによって、もう短時間、二、三時間で清掃が終わるという、しかも、海の浄
化にも役立つという大変なものであります。
今、生ごみにおきましても、市の清掃工場で生ごみは燃やされております。
時には、梅雨時期とか雨の多いときなどは燃えませんから、油をかけて焼却し
、しかも、それを残廃処理しております。年々埋め立て地は膨れ上がっている
のであります。しかし、EM菌により、肥料となり、すばらしい農産物をつく
ります。土に返し、その土は豊かな栄養源に生まれ変わるのであります。
今、行政として取り組んでいるのが、七ケ浜町であり、町民に補助金を提供
して、ごみの減量だけでなく、環境対策や土壌の活性化に活用しているとのこ
とであります。本市としてEMの活用をどのように考えているのかお伺いいた
します。
○市長(佐藤 昭君)
(中略)
次に、環境に関するご質問でありました。 
EM菌活用による生ごみのリサイクルという話でありましたが、ちなみに塩
竈市におきましては、エコオフィスプランというものを策定をさせていただい
ております。例えば市役所内にはごみ箱を基本的には置かない。資源物はすべ
てリサイクルをさせていただくというような取り組みでありますし、極力燃や
す量を減らそうというような取り組みであります。
それぞれの年度に目標を掲げて取り組んでまいりましたが、現在、ほぼ目標
が達成されつつある状況にあります。今後、ますます地球温暖化対策等のため
には、このようなリサイクルというのが大変大きな課題になると思っておりま
す。今後ともさまざまな取り組みを深めてまいりたいと考えておりますが、そ
ういう中で、議員の方から生ごみの減量化というご質問でありました。
ちょっと本市の取り組みをご紹介させていただきたいと思います。 
本市では、これまで生ごみの減量化の一環といたしまして、コンポスト式の
生ごみ処理機の普及に努めてまいりました。平成3年度から平成17年度までの
普及実績1,468件であります。補助金総額が355万円に上っております。
ご質問のEM菌は、乳酸菌、酵母菌、光合成細菌などを言い、安全で安心で
あり、農業分野での土壌改良を初め、悪臭や水質汚染などの防止効果があると
いうことで注目をされております。本市におきましても、議員の方からご紹介
をいただきましたとおり、第二小学校、月見ケ丘小学校のプールの清掃にEM
菌を使用させていただき、一定の成果が確認をされているところであります。このEM菌を生ごみのリサイクルにというお話でありました。
先ほど申し上げましたように、今まではコンポスト式に特化した形で生ごみ
のリサイクルをさせていただいてまいったわけでありますが、今後はこの生ご
みに対するEM菌の普及を引き続き図るために、例えば出前講座のメニューに
取り組むでありますとか、あるいは市民や町内会の方々にその効果を目で確か
めていただくというようなことも必要ではないかなというふうに考えておりま
す。そのような取り組みを深めながら、その効果的な利用と普及を検討させて
いただきたいと思います。
○13番(佐藤英治君)
(前略)
あと次に、EMのお話ですけれども、本当にこれはまだまだ行政としてはこ
れからいろいろ検討していただければいいと思います。しかし、やっぱり生ご
みというのは、食べて食べられないというか、その部分を生ごみといってやっ
ているんですけれども、本来はいい原料なんですね。その原料を、今日本は焼却というやり方で処理していますけれども、BDFにしたって、あるいはまた、バイオ燃料だって、20年前、10年前は全くわからなかったんです。
しかし、これが活用して、ああ、こうしようというように流れてきています。これも私は地球温暖化という流れだと思います。石油が180円、200円になる。これも地球温暖化の私は流れだと思います。
(中略)
きょうは私多賀城の農業委員会の委員長さんにお話ししてきました。直接ビ
ニールハウスに入りまして、35分ほどお話ししてきました。農業委員会の委員
長さんは、一生懸命です。
土を愛しています。農業を愛しています。そして、このEMをやっているんで
す。鈴木邦彦さんという、名前を出しても立派な方なので、その方がこれにす
ごく驚いているんです。
普通はいろいろな有機肥料を入れると、2年か3年でだめになっちゃうんで
す、そこの土地が。ところが、EMは10年たっても生きていると。全く生産が
変わらない。そして、今名前をつけて商店、スーパーに出していますけれども
、「すごいですね」と。「どうやっているんですか」と。そういうふうに今、
多賀城の農業委員会も「どのぐらいいるんですか、鈴木さんだけですか」と言
ったら、「いや、もう相当多くなっています」と。そういう本当にすばらしい
なと。ぜひこれが今どんどんふえています。この時代のそういうすばらしい技
術なり知恵を本当に活用すれば、僕は塩竈市は光ってくるんじゃないかなとい
うふうに思っております。
(中略)
ちょっとしゃべり過ぎですけれども、最後にEMの生ごみにおきましても、
塩竈市で生ごみを、これにおいもしないですから、生ごみを集めたら大和町な
り大郷町とのその生ごみを、あの土のあるところに、豊かな有機肥料になるた
めに関係を持って、行政的な改善をして、広域的な関係を持って、そして、で
きた農産物は塩竈市で2割ぐらい安く買えるような、そういうような生きたサ
イクルを、それも広域的にやれるんじゃないかということを述べながら、行政
の、先ほど何点か質問した部分ありましたけれども、そこら辺についてまずお
答えお願いします。
○市長(佐藤 昭君)
(前略)
EM菌については、決してやらないという話ではないわけでありますが、た
だ、それぞれの方の思いがあるのかと思います。決してこれは押しつけるもの
ではなくて、いいと思う方々はどんどん活用していただきながら、実は、宮町
水路にもボランティアの方に何回かEM菌をまいていただきました。私も心な
しか昔に比べて少しにおいが緩くなったのかなというような気もいたしており
ますし、また、ボラの稚魚が数多く戻ってきているという状況もございますが
、そういった効果もあるのかなと思っております。さまざまな方にご検証いた
だきながら、ご活用いただければと思います。
○13番(佐藤英治君) 教育長のお話、本当にぜひ学校での取り組み、あるい
はまた、教育長の考え方、十分にわかりまして、問題はこれからやっぱり地域
なりPTAに、そこら辺の趣旨をより一層お話しいただいて広めていただけれ
ばと思っております。
あと次に、EMに対してはなんですけれども、これはやっぱりまだまだ、私
は今回提起いたしましたけれども、私もこれはことしの2月にやって、今生ご
みを1カ月半自分の家でやってみました。そして、自分のあの猫の額のような
庭にやりましたけれども、全く臭くないんです。
コンポストが、今塩竈市の、いわゆる補助としてやっていますけれども、今
やだれも見向きもしなくなってきた。その要因を十分加えながら、やっぱりE
Mは、私は個人的な問題としてではなく、やっぱり真剣に行政としてこれが生
ごみの対策としてなるのかならないのか、BDFだけじゃないよと、もっとも
っと人間の知恵というものはあるんだよということを、私は今すぐやれとかじ
ゃないんです。
ただ、七ケ浜町さんではきっちり環境課でやっております。そして、海と農
産物の活性化もやっていると。そういうことを私は何もそういう次元で言って
いるんではないんで、本当に塩竈市の20数%の生ごみをむだにしないと。これ
はリサイクル可能なものだからという意味で提起しています。ゆっくりご検討
いただければと思っております。

平 成 21 年 第3回定例会(第129巻)
○7番(東海林京子君)
次の質問は、EM菌の活用について質問します。 
EM菌を知らない人はまだ大勢います。知っている人は少しずつですがふえ
て、活用について友達や地域の人に教えて、その広がりが高まっています。E
M菌は有用微生物群のことで、土や水を浄化し、環境の汚染を減らして、生き
物や植物が住みやすい環境をつくります。EMはごみ減量にも一翼を担ってい
ます。家庭の台所や病院、大型レストラン、ホテル、学校給食、食品加工場か
ら出る生ごみが栄養たっぷりの堆肥に生まれ変わったり、それを畑に使うこと
によって土を豊かにして、安全で健康によいおいしい野菜をつくることもでき
ます。
廃油を利用してEM石けんをつくることもできます。学校のプールの清掃やペ
ットのにおいの緩和や、ダニの発生を抑えたり皮膚病の予防にもなります。E
M菌は、一口で言えば暮らしを助ける微生物で、物の酸化を防ぐ抗酸化作用を
持つ有用微生物なのです。隣の七ヶ浜町では、行政が主体的にかかわって学校
プールや役場のトイレの清掃、漁協では漁網の消毒、悪臭除去対策や、また介
護現場でのふろ、トイレ、台所、ふとんなどに米のとぎ汁のEM発酵液を散布
して悪臭の除去に役立てています。このように、コストもかからず、安全で活
用の広いEM菌を本市でも活用して、環境を守り、気持ちよく生活できる環境
にまず公共の職場から取り組んでいただきたい。本市でも学校のプールなどで
実験済みのところもあると聞いていますが、成果のほどはいかがでしょうか。
○市長(佐藤 昭君)
EM菌の活用についてお答えをいたします。 
学校でのEM菌の活用についてでございます。市内の四つの小学校で既にE
M菌を活用したプール清掃を行っておりますが、これは、EM菌がプール内の
ヘドロを分解しプール清掃の労力が軽減されること、また薬品を使用しないた
め環境にも優しいことから、今後とも引き続き取り組んでまいりたいと考えて
いるところであります。
また、一般家庭へのEM菌の普及についてであります。昨年10月から「環境
に優しいEM石けんをつくりませんか」をテーマとして、NPO団体の協力を
いただきながら出前講座を7回開催し、77名のご参加をいただいたところであ
ります。また、近年、EM菌は発酵させる働きがあることから短期間で生ごみ
を上質の発酵肥料に変えることができることで、EM生ごみ処理を行っている
家庭も市内でもふえているところであります。今年度は県の補助制度を活用し
EMの有効活用についてさらに啓発を図ってまいりたいと考えております。
○7番(東海林京子君)
それから、EM菌の問題、プール清掃の問題。これはどこの団体がやってく
れたのかですね。
学校でそういう予算をつけてるのかどうなのか。予算は必ず、今まで塩素系の
洗剤を使ってやったわけですから、予算的にはかなり使わなくなるだろうし、
それから安全性も高まってくるわけですね。そういう点では全部の学校がその
ようになるように。ただ、どこで指導してこのようになったのかですね。本当
にいいことだからさっさとやっていただきたいとは思いますけれども、そうい
うことが今まで私たちもわからなかったんで、ぜひそういうことも教えていた
だきたいなというふうに思います。
EM菌は私も使っていますけれども、家庭で本当に使えるんですね。例えば
私は金魚鉢なんかにも入れるんですけれども、それから、ふろのたて返しのと
きなんかも必ず入れます。そうすると次の日はきれいなおふろになっていると
いうこともありますし、これは絶対環境の問題とかそういうことを考えると全
家庭にでも広めていっていい問題だと思います。七ヶ浜町なんかはほとんど行
政で行ってますね。特にあそこは漁協がありますから、漁協の漁網を、普通海
岸なんかに干していると非常に臭いんですね。それから虫もつくというような
ことで、漁協が
一生懸命になってやっているということですが、塩竈あたりはそういうことを
やっている業界はないのかどうなのかですね。これを例えば排水口なんかにも
流すと非常にいい効果が出るということもありますので。塩竈のプールは下水
道に入るんだから余り問題ないのかなというふうに思いますけれども、たまた
ま塩素系の洗剤をそのまま七ヶ浜では流してたのかな、海に直行してしまうと
。そうすると海もやっぱり汚れてしまう。それもなくなったということで大変
喜んでいるわけですから、いいものはどんどん推し進めていただきたいなとい
うふうに思います。
またお答えをお願いします。 
○教育委員会教育部長(渡辺誠一郎君) 教育委員会におけるEM菌の活用についてのご質問がありました。
プールの清掃というお話でしたが、まず先ほど市長の答弁にもありましたとおり、小学校では4校を中心にプールの清掃にEM菌を使っております。それに先立ちまして、実は塩竈にNPO法人がございまして、その方を中心に講師をお願いして、子供たちにEM菌の活用方法、効果等々について講義、学習の機会を設けております。そこでできましたEM菌をプールの清掃のときに使うという形をとっております。それから、プールのみならず給食等についても使えないかということで、現在、給食の現場の方々と一緒に検討しているという
内容になっております。以上です。
○7番(東海林京子君)
それから、EM菌のNPOの方が今やっててくれてるということですけれど
も、これ本当に全市にですね、もうどんどんこういうのが取り上げられてきて
、最近は皆さん環境の方にもかなり関心を持ってますので、家庭にも広まるし
、いろんな事業者にも広まっていくんだろうというふうに思います。いいもの
はどんどん市の方でもやっていただきたいなと思います。

  • 最終更新:2014-01-18 07:09:58

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