宮崎市

宮崎市議会とEM

平成5年第6回定例会

◯簗瀬健市君

 まず、ごみ減量対策についてであります。本市は、平成二年度よりごみ減量対策推進本部を設置し、ごみの一〇%減量市民運動を展開し、以来、毎年のごみ総排出量が平成三年度は十七万七千トンから十六万四千トン、平成四年度は十六万四千トンから十五万五千トンと着実に減少傾向にあり、まことに喜ばしい限りであります。市民の皆様の御協力と行政の最先端で御苦労されている方々に対し、この場をかりて敬意を表する次第であります。
 しかし、ごみ減量対策の一環として本市が推進している生ごみ処理器無償配布事業の支給実績は、平成三年度が七千五百台、平成四年度が五千六百台、平成五年度が三千台程度と年々減少しつつ、伸び悩み傾向にあります。減少の原因は、PR不足、不潔感、悪臭、ウジ虫、その他が考えられるが、当局はどのように分析されているか答弁を求めます。
 また、琉球大学教授の比嘉教授が開発された有効微生物群による生ごみ発酵堆肥化、通称EM処理法が最近商品化されていますが、比嘉教授の著書によると、EM菌、すなわち有効微生物群の活用によって地球上の環境汚染問題は公害を出すことなく解決でき、また農業に応用すれば、EM有機肥料によって耕す必要もなく、今の農業後継者不足時代でも労力を軽減し、高齢者でも十分農作業がやれ、収量も増加し、病害虫のない高い品質の農産物の生産が可能であり、今の地球上の人口が百億になっても十分食糧問題は解決できる。さらに、医療分野にまで応用できる代物で、まさに一石二鳥、いや、三、四鳥の効果が期待できます。本市の推進する生ごみ堆肥化事業の台所での生ごみ処理と花のまちづくり運動、また河川浄化対策、農業分野などの応用についてどのような見解を持っておられるか、市長及びそれぞれの担当部長の答弁を求めます。


◯市長〔長友貞藏君〕

私からごみ減量問題についてお答えをいたしたいと思います。
 市民生活の向上や経済活動の活発化等によってごみはふえ続け、全国の自治体がこのごみ減量問題を緊急の課題として種々対策を講じているところでございます。本市におきましても、平成三年度からごみ減量係を設置し、本格的にごみ減量とリサイクル運動を積極的に展開するとともに、事業系ごみにつきましては許可業者に移行するなど、市民や事業所の皆様の御理解と御協力をいただき、ごみの減量化に一定の成果を上げているところでございます。さらに、市、事業者、市民の責務を規定し、事業者、市民に対し、市の施策への協力及び相互に協力する等、ごみの減量化、資源化を骨子とした条例改正を本年九月市議会に御提案申し上げ、御賛同いただき、十二月一日施行されたところでございます。
 これまでごみ減量対策の一つとしまして、生ごみ処理器、簡易焼却炉用原材料の支給等により自家処理を推進しているところでございますが、このうち生ごみ処理器は現在約一万五千基の普及を図っており、この器材が使用できる環境条件を満たす世帯への普及は順調に進んでいるところでございます。
 御質問にありましたように、最近、河川や土壌などの環境浄化に効果があると話題になっております通称EM菌と言われる有効微生物群の活用が生ごみの発酵処理においても短期間で堆肥化でき、においやウジ虫対策としても有効であるとして、これらの導入を図っている自治体もあるようでございます。この有効微生物群の活用は、狭いスペースでも堆肥化が可能となるようでございますので、これまで進めてきました生ごみ処理器の利用ができなかった世帯への普及を図ることによってさらに減量化が期待できるものと考えられますので、モニターによる有効性の調査研究などを行ってまいりたいと考えておるところでございます。
 なお、他の問題につきましては、それぞれ担当から答弁をさせたいと思います。

◯農政部長〔後藤忠男君〕

 お答えいたします。
 環境行政の中でごみ減量対策のうち、EM菌を利用して農業にどのように取り組むのかという趣旨だったろうと思いますが、EM菌は、作物生産に有効な乳酸菌、酵母菌、光合成菌等の微生物群を組み合わせて培養したもので、種類によりまして、土づくりや悪臭防止、品質向上等の働きを示すものがございます。中でも畜産におきましては、家畜のふん尿及び畜舎に散布することによりまして、悪臭防止、堆肥化促進、害虫発生防止にも効果があるとされております。また、土壌改良剤として使用いたしますと、保水力、施肥効果の向上、雑草、害虫の抑制が図られ、その結果として収量の増大、低農薬、省力化が期待されると聞き及んでおります。本市におきましても、新聞報道で紹介されました後、早速高城町での使用事例の調査を行いますとともに、市内畜産農家四戸に対して試験的に使用させたところでございます。また、宮崎市畜産振興連合会員を対象にEMの講演会を開催しましたところ、新たに十一名が取り組みをしているところでございます。今後は一般農家への普及、啓蒙も図りながら、環境に優しい農業を推進するため、EM剤はもとより、ほかの微生物剤をも組み合わせた農法推進を検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。

◯簗瀬健市君

 生ごみの問題ですが、ただいま答弁で大変有効であるという理解をされたと思いますが、ここで、岐阜県可児市の例を紹介してみます。生ごみは現在まで臭いと思われていましたが、よく考えてみれば、生ごみもほんの少し前までは私たちが口に入れた食べ物であり、また腐敗さえしなければ、臭くも不潔でもない。栄養分たっぷりのエネルギー源でして、EM処理で発酵堆肥化することによって香ばしい漬物のようなにおいがする。私も今、台所の横で家内に協力していただいて実験をしているところですが、大変においもなく、不潔感がないように処理できるようになっております。ぜひこれも取り組んでいただきたいと思います。今まで厄介者扱いにされておったわけですけど、すばらしい作物のエネルギーに変化することがわかりまして、連続的に使用しても障害がなく、環境の浄化にも役立ち、ぜひこれは早急に取り組まれるようにお願いします。農政部長からも、今後取り入れて検討しながらやっていくというような答弁だったかと思いますけど、ぜひこれは今後の農業問題にも大きく貢献するものじゃないかというふうに考えておりますので、ぜひ取り組み方をよろしくお願いしておきたいと思います。

◯簗瀬健市君

 今回は主に環境問題、救急医療体制について質問いたしてまいりましたが、本市の目指す快適なまちづくりにとって今後重要な課題ばかりでございます。EM技術の導入による効果は大きいものがあり、また高齢化社会での救急体制の充実も、質問を通じて提言しました趣旨に沿って実現しますよう、行政当局の積極的な取り組みを期待して、すべての私の質問を終わりたいと思います。

平成6年第2回定例会

◯赤木和男君

 次に、ごみ問題についてお伺いいたします。
 第一点が、EM菌使用の生ごみ処理のモニター制度の反響と今後の見通しをお聞かせいただきたいと思います。第二点に、透明排出袋の啓発は具体的にどう進めていかれるおつもりか、以上二点についてお伺いいたします。

◯環境事業部長〔守田達朗君〕

 EM菌についてのモニターの反響と今後の見通しにつきましてお答えいたします。
 ふえ続けるごみ対策の一つといたしまして、平成三年度から生ごみ処理器の支給による自家処理の推進をしているところでございます。現在までに約一万五千器余りの普及を図っており、この器材が使用できる環境条件を満たす世帯への普及はこれまで順調に進んできているところでございます。
 最近話題になっております通称EM菌と言われる有用微生物群の活用が、生ごみの発酵処理において短期間で堆肥化され、においやウジ対策としても有効であるとして、全国的にこれの導入を図っている自治体がふえてきております。EM菌の活用でこれまで進めてきた生ごみ処理の衛生的かつ効率的利用が図られ、さらに狭いスペースでの堆肥化も可能になるようでございますので、本市でも、これまでの器材が利用できなかった世帯への普及によって、さらに減量化が期待できるものとして、現在双方の有効性について一月下旬から三月下旬を目途に、小学校五校とモニター三十八名によって試験調査を行っておるところでございます。モニターの方々によりますと、悪臭がない、ハエやウジがわかない、衛生的であると、試験途中ではございますが、期待どおりの評価を得ているところでございます。最終的には総合的なモニターアンケートの集計結果、あるいは報告会の状況を見まして、効果が確認された段階で広く各世帯への普及啓発を図ってまいりたいと考えております。

平成6年第4回定例会

◯日野輝生君

 次に、ごみ問題について伺います。経済の高度成長や生活水準の向上等により全国的にごみがふえ続け、ごみ戦争とまで言われる中で、その対策に各自治体頭を痛め、追われる中で、我が宮崎市ではいち早く情勢を把握され、全国に先駆けてごみ減量対策推進本部を設置をされ、また、ごみ減量係も新設をされる中で「ごみ一〇%減量作戦」を提唱、本格的なその対策が市民、事業者と一体となっての草の根的市民運動が展開をされる中で、その成果は顕著にあらわれ、平成三年度より減量化を三年間連続達成されたことは、ほかの自治体に見受けられないと言われるだけに、我が市の成果を高く評価いたすとともに、この現実からもこみ行政の困難度を増してくることが予想されるところであります。現状維持すら難しい状況の中でもさらに工夫を重ねて、ごみの適正処理、減量化を推進できるよう、なお一層の努力と対策が必要であるうと考えまするが、今後の取り組みについてどう行われるのかお伺いをいたします。

◯環境事業部長〔松元 正君〕

 ごみ問題についてお答えいたします。
 御案内のように本市におきましては、ふえ続けるごみに対処するため、お話にもありましたように平成二年六月にごみ減量対策推進本部を設置し、「ごみ一〇%減量」を合い言葉にごみ減量とリサイクル運動に積極的に取り組み、事業者や市民の皆さんの御理解と御協力をいただき、一定の成果を上げてきているところでございます。しかしながら、平成五年度の実績を見てみますと昨年度に比べわずかな減量にとどまっており、今後人口の増加や景気の動向によりましては、ごみの量が増加傾向に転ずることも予想されますことから、さらにごみ減量とリサイクルの取り組みの充実が必要と考えているところでございます。このようなことから、これまでの取り組みの充実、拡大とあわせまして、事業系ごみの減量とリサイクル化の推進、簡易包装の全市的運動の展開、有用微生物群の活用による生ごみの自家処理の推進、さらにはごみ袋の透明化の実施、生ごみの水切りの徹底など市民の皆様や事業者の方々のさらなる御理解と御協力をいただきながら、より一層積極的なごみ減量とリサイクル運動の展開を図ってまいりたいと考えております。

◯日野輝生君

 それから、ごみ問題に移らせていただきますけれども、減量化対策として、平成六年度は新たな取り組みとしてEM菌を使った生ごみ処理器の普及促進やごみ出し袋の透明化、事業所におけるリサイクルの推進など積極的に事業を展開されるとのところでありますが、人口の伸びや、またシーガイアの全面オープンに伴う観光客の増加等見まして、また世界少年野球大会などイベントの開催、さらに景気も回復基調にあるところから、今後ごみの増加が予想されるところでありますが、ごみ処理経費の節減や環境美化センター、たらのき台不燃物理立場の延命化を図るために、さらにごみ減量とリサイクル運動の推進を図られるように要望いたしたいと思います。

◯湯地 洋君

 次に、ごみ減量化については関係部課の職員の皆さんの御努力により年々進んでいると考えますが、最近、市民の間にも中だるみの感があるように感じられますが、今後どのように取り組みを展開していかれるおつもりかお尋ねします。


◯環境事業部長〔松元 正君〕

 次に、ごみ減量の今後の取り組みについてでございますが、平成三年度から本格的なごみ減量とリサイクル運動に取り組み、市民の皆様や事業者の方々の御理解と御協力によりまして、平成三年度、四年度と順調に成果を上げてきておりますけれども、五年度の実績を見ますと、昨年度に比べてわずかな減量にとどまっており、さらなる取り組みの強化が必要であると考えております。したがいまして、今後、有用微生物群の活用による生ごみの自家処理の拡大、事業系ごみの減量化を初めごみ袋の透明化、生ごみの水切りの徹底など、市民の皆様や事業所の方々とともに新たな運動の展開を図り、なお一層ごみ減量とリサイクルの推進に努めてまいりたいと考えております。

平成6年第6回定例会

◯外山良治君

 EM菌使用生ごみ処理器についてお伺いをいたします。国際植物栄養科学会会長、日本土壌肥料学会会長の東京大学教授茅野充男氏は、環境新聞の中で「EM菌使用は科学的根拠はない」と断言し、その効果がはっきりしていないこと、また、特定宗教団体の布教活動も取りざたされていること、家庭にかかる負担は、EM発酵剤を使用した方が労力、経済面から考えると決して効果的ではないこと、世帯当たり年間五千円とし、平成四年度で試算をいたしますと七百七十四キログラムで、家庭でのEM処理コストはトン当たり六万四千六百円にもなり、通常処理コスト、トン当たり一万八千二百五十二円と比較すると約三・六倍にもなること等々の考え方から慎重さに欠けたのではないかと思いますが、答弁をお願いいたします。

◯環境事業部長〔松元 正君〕

 次に、EM菌と宗教団体とのかかわりに関してでございますが、本市における有用微生物群発酵剤の活用の目的は、市民の皆さんに生ごみを衛生的に処理していただくことを最大の目的として実施しているものでございます。また、EM菌の有効性についてでございますが、EM菌は環境浄化や農業生産性の向上等にも効果があると言われていますが、これらへの有効性は別といたしまして、生ごみの処理につきましてはこれらの利用が有効であるとの情報の中で、岐阜県の可児市を初め鹿児島、熊本市など各地の自治体や市民団体で活用、あるいはそれを目的とした取り組みが行われているようでございます。当市におきましては市民の方々にモニターとして試験をお願いし、同様の報告があったところでございます。

◯外山良治君

 それから、ごみの問題ですね。コンポスト、いわゆる室内型、地上型こういうものを市民に約二万器、十一万分の二万ですから、随分普及したことと思います。四千五百トンの減量効果があったと、これは本当に推計ですね。ところが、私の場合には具体的に行政効果がどう上がったかということの指標というのをやっぱり数字であらわさなければ納得しません。乾ごみ組成どう変化をしているか、年々なぜ悪化をしてるんですか、環境部長。一般家庭ごみ、直営収集車、なぜ年々増加をしてるんですか、根拠というものは全くないわけでしょう。年々直営収集車の燃やせるごみ増加をしておきながら、かつ組成分析をすると、厨芥類が平成三年一三%であったものが一五%、二%も増加をしておる。地上型、コンポスト関係の行政投資額六千万かけてるんですよ。環境部長、これは追跡調査をして、六千万の行政投資額、これは仮にほかの減量施策項目と比較しますとですね、例えばリサイクルセンター、二千六百万の補助をしておりますね。再資源化、恐らく平成六年度これは七千トンぐらいになるでしょう。二千六百万の行政投資で約七千トンの資源回収、これと比較してごらんなさい、六千万の行政投資、EM菌等の室内型というのが一千三百万の行政投資しておきながら、行政効果というのはわかりませんということですね、追跡調査もやったことがない、これは平成三年度以降、室内型、地上型合わせてどういうふうな使用になっているのかという追跡調査をして、その上に立った問題点がどこにあったのかと、じゃそれに対してどう対応するのかと、こういう計画というものをですね、部長、お立てになるつもりはないかどうか答弁をお願いします。
 それから、リサイクル率についてもですね、私たち社会党は分別と再資源化、これがごみの減量化の基本だという視点から訴えてまいりました。ところがどうですか、家庭ごみは当時、平成三年ごろ八二%あったものが現在では八〇%、事業系ごみ、これも六七%あったものが六五%、年々悪くなっておる、改善されるどころか悪化しておると、特に事業系ごみがリサイクル率が悪い。ちなみに、綾、高岡九二%、国富九五%、清武九二%のリサイクル率であります。これについてどうお考えになっているのか、部長の再答弁をお願いします。
 それから減量効果、これ、まあいいですわ。
 EMの室内型の対応について、全国的にも流行しておるというような答弁でございました。ところが、これは最近いろんな週刊誌等でもマスコミ等でも、そしてまた「月刊廃棄物」等でも環境新聞等においても、この効果というものが疑わしいというような形で報道されておりますね、御存じでしょう。この東大教授はこう言っております。私は専門的にこれが効果があるとかないとかそういうことを言う知識もありませんから、例えば東大教授はこういうふうに言っております。茅野氏ですね、「EM菌のみならず、この種の資材が次から次へと世に宣伝され、いつか消えていくという歴史が繰り返されています。それによって利益を得る人がいるのでしょうが、多く見聞することは、自治体が有力者の力に押されて税金を使ってこれを導入し、住民に配布もしくは流布するという例で、このような科学的根拠の乏しいものを税金で導入し配布することは大きな問題と考えております」というふうに述べておられます。これは十分効果等々を今後十分検討して調査して、またいつかの議会、任期もそうないわけですが、質問をしていきたいというふうに考えます。

◯環境事業部長〔松元 正君〕

 生ごみ処理器関係のことで、これらの利用につきましては、今後減量効果についての追跡調査などを行いながら効果的な使用方法の啓発に努めてまいりたいというふうに考えております。
 また、資源化率のことにつきましても、あらゆる機会を通じまして市民の方々や事業所の方々に分別を徹底を図っていただくように、また、先ほども申し上げましたような、今年度モニターとして実施をしておりますごみ出し袋の透明化などによってさらに減量化に努めてまいりたいというふうに考えております。

平成7年第4回定例会

◯下郡 徹議員

 次に、有機農業についてでございますが、この有機農業の実践につきましては、全国に数多くの農法のスタイルがあり、私も実践しておる者の一人でございますが、米におけるアイガモ農法あるいは酵素・微生物を使いました農法、当市でごみの減量化に取り組んでおられますEM菌を使いましたEM農法もその一つではございますが、いずれの農法も自然のリサイクルの中で生産する自然環境と共生した農業ということもでき、自然環境を守るという観点から、また、農薬の使用を極力少なくすることで、農家の健康を守り、食生活上、安全なものを提供できるという観点からしましても、平均気温、日照時間、降水量など、全国上位にランクされる農業の自然環境の備わった本市では、有機農業の普及を図られるべきだと思います。
 そこで、この農業の普及、育成につきましては、次の二点におきまして、行政の果たす役割は大きいものがございます。
 一点目は、実践農家の視察などを通じ、また、講習会等の開催により、自然環境共生型農業の理解を深め、組織づくりを行うことでございます。
 二点目は、農産物が見た目の判断が難しく、中身での勝負ということもございまして、ガイドラインが準拠されていない農産物が同じように出回りますと、生産農家の苦労が報われない点にあります。

平成12年第4回定例会

◯児玉清人環境部長

 次に、宮崎市の可燃ごみの今後の見通しについての御質問と、今後の減量化の対策についてのお尋ねでございますが、南部環境美化センターの平成十一年度の搬入実績は、九万三千七百二十三トンとなっております。今回の計画では、過去の実績をもとに推計を行い、推計値に対し五%の削減目標を設定し、目標年次となります十一年後の平成二十三年度の本市の可燃ごみの量は十万一千二百三トンといたしたところです。年平均の増加率では〇・六七%になります。これまでも可燃ごみの減量化を図るために、平成三年度からは厨芥類を堆肥化する地上型生ごみ処理器を、平成六年からは有効微生物群を活用した屋内型の生ごみ処理器を希望者に無料で支給しております。平成九年度からは家庭用電動生ごみ処理機の購入にも補助を行っているところでございます。また、簡易包装の推進や生ごみの水切りの推進など、減量化に向けた取り組みを行っておりますが、今後とも減量化の推進と減量意識の高揚を図ってまいりたいというふうに考えておるところでございます。

平成14年第6回定例会

◯内藤泰夫教育長

 まず、環境教育についてお答えします。
 教育委員会では、現在までに大淀川学習としての位置づけで取り組んできました優しい心をはぐくむ環境学習推進事業を中心にしながら、大淀川流域子どもサミットへの参加や総合的な学習の時間における三R運動の実践など環境学習に積極的に取り組んできたところでございます。また今年度は、新たに環境学習を推進する一環といたしまして、鏡洲小学校にエコスクール整備事業を導入しまして、新エネルギー活用型の太陽光発電装置を整備したところでございます。現在、鏡洲小学校におきましては、データ計測装置を使って太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換できることを学ぶ体験的学習や郷土学習として鏡洲地区の自然を調べる学習、また、学校給食の残さいをEM菌で堆肥化しての草花栽培などに取り組んでおるわけでございます。また、本市全体が取り組んでおりますISOの推進など、宮崎市におきましては、すべての学校で環境教育を積極的に実践しているところでございます。今後、学校に風力発電、太陽光発電装置を設置することにつきましては、鏡洲小学校の状況も踏まえ、また、経済効果等も考慮しながら、今後関係部局とも協議しながら、さらに研究してまいりたいと存じます。


平成15年第1回定例会

◯内藤泰夫教育長

 環境にやさしい学校施設としてのエコスクールのお尋ねでございますが、本市におきましては、議員も述べられたとおり、鏡洲小学校が平成十二年度に国からエコスクールパイロットモデル事業の認定を受けまして、校舎改築にあわせ太陽光発電装置を整備したところでございます。現在、鏡洲小学校におきましては、太陽光発電装置のデータ計測機器を使って太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換できることを学びます体験的学習を初めといたしまして、環境教育の一環として鏡洲地区の郷土の自然を調べる学習や、学校給食の残さいを有用微生物群で堆肥化しての草花栽培などを積極的に実践しているところでございます。加えまして来年度は、省エネルギーについて、学校や家庭、地域の中で計画や目標を立てまして、児童みずからが実践して振り返ることができますよう、財団法人省エネルギーセンターの省エネルギー教育推進モデル事業についての取り組みも検討しているところでございます。今後のエコスクール充実につきましては、太陽光や太陽熱等自然エネルギーの生きた教材が活用できまして、教育上大変有意義であると考えますので、鏡洲小学校の実践状況も踏まえまして、また整備にかかる事業費や経済効果等も考慮しながら研究してまいりたいと存じます。

平成22年第1回定例会

◯加藤忠芳副市長 お答えをいたします。

 現在、合併特例区交付金を活用した地域づくり事業といたしまして、地区の親睦と連携を深めるために、各自治公民館の枠を超えて行っておりますスポーツ交流や防災訓練、歩こう会など、さまざまな取り組みを支援をする自治公民館連絡協議会地区活動支援交付金事業や、各自治公民館運営のため補助金を交付をする自治公民館運営事業等がございます。また、地域コミュニティ活動交付金を活用した事業といたしましては、地域福祉に係る独居老人生きがい創設事業や、環境に係るEM拡大液製造機購入及び大淀川支流河川浄化推進事業、そのほか、高木兼寛生誕百六十年記念祭、そして、高岡まちづくり委員会運営事業の四事業がございます。


  • 最終更新:2014-05-12 12:59:51

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