小金井市(8)
小金井市議会とEM(その8:H23.02)
2011.02.04 : 平成23年ごみ処理施設建設等調査特別委員会(2/4) 本文
◯鈴木ごみ対策課長補佐
次に、報告事項(3)HDMシステムの検討状況についてに関しましてですが、申し訳ありません、資料の訂正がございます。2枚目の、1月7日に実施いたしました第6回の協議記録についてですが、上から2段目の日時の箇所、平成22年1月7日となってございますが、正しくは平成23年でございますので、訂正をお願いいたします。お手数をお掛けしまして誠に申し訳ございません。
それでは、資料の説明に戻らせていただきます。この間、平成22年12月14日の協議において、新たに少人数で実施方法等について検討する会議を設定することを決定しまして、その第1回の検討会を平成23年1月7日に実施いたしました。その際の協議記録と参考資料を提出しております。詳細につきましては、資料をご覧ください。
なお、この平成23年1月7日の第1回検討会の後、平成23年1月21日に第2回の検討会を実施しておりますが、今回、資料提出には間に合わなかったことから、次回の当委員会に提出させていただきます。
当日、協議した内容ですけれども、HDMを推進する会さんの方から、建設する施設の概要について、今後、提案をいただいて、それを受けてごみ対策課が検討すること、それから、収集運搬に際しては軽トラックを使用することが望ましいということなどを確認しております。次回、第3回の検討会は平成23年2月15日、火曜日に開催する予定となっております。
◯板倉委員 2点、伺いたいんですが、一つは、HDMシステムの実証試験についての、これは会議録とまではいかないんですが、資料が二つ出ております。それで、平成23年1月7日の第6回の方を、今、見ているんですが、確認事項は1、2、3とあるんですが、検討事項がありますね。添付されている資料には、実証試験計画表(案)というのがあって、設計の予算要求が今年の9月の定例会、住民説明会はその前の4月から行うというふうになっていて、裏面にいくと、工事の補正予算が平成24年9月、実証試験開始が、平成25年2月ということで、今がちょうど平成23年年2月ですから、2年後というふうに、このスケジュールではなっているんですが、この計画表は、まず部局が作成したということでよろしいですね。それで、検討事項の(2)と(3)について、この平成23年1月7日の導入検討会ではどのような議論が行われていたかというのが分からないので、ご説明いただきたいんです。まず、それが1点目ですね。
次に、関連して、それぞれ平成23年度の一般廃棄物処理計画がつくられるようになると思うんですね。HDMシステムの実証試験については、当然、その中に新たに実施する施策として入れていくことになると思いますが、その点は、今、どのように議論されているでしょうか。
◯板倉委員 まず、最初にお話ししました、第6回の検討会、平成23年1月7日についてですが、スケジュール、あるいは住民説明会の方法などについては、この会の方たちといっしょに議論していただきながら進めていくことになると思うんですが、私も、このスケジュール表を見ながら、随分先になっているなという思いは持っています。要するに、実際に行われるのは2年後ということですから、もっと圧縮できないかなというのは率直に思ったところなんです。それで、私、市の方の対応がどうなのかなと、一つ思っているのは、ごみ対策課から本日出されている、生ごみを分別収集した場合のその方法と課題についての裏面に、生ごみ分別収集の課題というのがありますね。これを読むと、この課題というのはごみ対策課がまとめている課題だと考えられるんですけれども、項目が幾つかあって、6番目に、一般的に生ごみ堆肥化事業では生ごみは宝で資源として扱い、意識改革を行っている。しかし、HDMの場合はどのような理由付けとするか検討の必要があるというふうに書いてあるんですね。私、ここに、今のごみ対策課の、非常事態宣言と言われながら意識が弱いのではないかなという思いを持っているんです。堆肥化ではなくてHDMの場合は、ごみ減量、生ごみを減らすという取組なんですね。そのシステム自体を把握しているのかなという疑問を持ったのと同時に、これから先も、まだどれぐらい続くか分かりませんが、他市に、先ほどの部長の答弁ですと、現在お願いしているところに引き続きお願いすることで交渉していますよという話でしたね。そこでは、ごみ減量を進めてきたのに小金井市のごみを受け入れるわけでしょう。だから、小金井市自ら搬入するごみの量を減らすのが、私たちがまず取り組まなければいけない最大の課題ではないですか。だから、その中で、生ごみはまず、なるべく持ち込むのを減らしましょうということで、HDMシステムの実証試験をまず始めましょうということを、小金井市議会は全員一致で陳情を採択しているわけですね。なのに、理由付けをどうするかという検討の必要があるというこの書き方自体が、ちょっと私、なぜこういうふうになるのか疑問です。
そこで伺いますが、HDMシステムは、私、述べたように、そのような経過のもとでやっていく必要があるんでしょう。生ごみの減量のためにやるのではないですか。その点は、担当課はどのように考えているでしょうか。ここの意識の欠如があるのではないかと疑問を持っています。
だから、計画のスケジュールについても、もっと前倒しをして早くできるようにしなければいけないのではないか。当然、住民説明会をして、住民の理解も得なければいけないし、そこで暗礁に乗り上げた場合にどうするかという対応策をとっておかないと、他市に対して失礼だと思うんですね。そこのことが、今、問われているんだろうと思います。その点についていかがですか。
次に、担当課の方では、平成23年度の一般廃棄物処理計画の中には、このHDMシステムの実証試験については、加えていく、のせていくという意識のもとでいますか。当然、廃棄物減量等推進審議会で議論しなければいけませんから、多分、そのことを言われているんだろうと思うんですけれども、問題は、市の方がどういう姿勢で、その審議会に説明するかという姿勢が問われますね。私たちは、平成23年度の施策として入れていかなければいけないと考えているので、審議会の皆さん、お願いしますというふうに諮問するのか、その姿勢がどうなっているかです。市の方の姿勢はどうでしょうか。
◯鈴木ごみ対策課長補佐 板倉委員のただいまの、1点目の質問に関してなんですが、生ごみ堆肥化事業に関しましては、一般的に、生ごみは宝ということで、資源として扱っているというふうにこちらに書いてあるんですが、実際に、循環型社会を目指してリサイクルを繰り返しやっていくという中には、生ごみ堆肥化につきましては、生ごみから堆肥を製造するということで、そういった理由付けというか、説明としましては、その辺りの持っていき方があるんですけれども、このHDMの場合は、どうしても、消滅させるというような形になっておりますので、ここで書いてある課題というのは一般論の課題ということでもあるんですが、ただいま、市内で、生ごみ堆肥化事業で堆肥を製造しているような状況の中で、HDMとなると、明らかに、今の循環型社会のリサイクルというような観点からは、理由付けというのができないかなというふうに考えておりますので、そういった意味で検討の必要があるというような形で、課題として挙げさせていただいております。
◯柿崎ごみ対策課長 それでは、再質問の2点目につきましては、HDMシステムにつきましては、前回の当委員会でもお答えさせていただいているところではございますけれども、そのHDMシステムという固有の名称を使って、果たして、一般廃棄物処理計画の中にそれを入れるのはどうなのかということで、我々市の方とすれば、それをひっくるめて、生ごみの減量についての新たな施策を実証実験するというような形で書かせていただいているところでございます。
◯板倉委員 まず、HDMシステムですけれども、先ほど私が述べたような方向での、要するに、他市に持ち込むごみの減量のためにも、少なくとも生ごみは持ち込む量を減らしていく。そのために、議会でも陳情が出されていて、全員一致で採択をしたHDMシステムの実証試験、これは有効だと。だから、堆肥化というリサイクルの流れではないけれども、他市に持ち込むごみの量を減らすという観点から、HDMシステムの実証試験は必要だと、その認識に立っているかどうか。だとすると、その観点で、この課題については、書き方についてはまた変わってくるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。その観点でいくと、計画自体もなるべく前倒しで行えるように、具体的に考えていくというふうにならざるを得ないと思います。その点についていかがなのか。その点をもう一度確認して伺いたいということです。
だからこそ、平成23年度の一般廃棄物処理計画の中に、名称はどういうふうにいうかは別としても、このような取組は必要性があるということで、担当課からは市議会の方にちゃんと投げ掛けていくものであるという点は確認しておいてよろしいですか。
最後、粗大ごみの受付の聞き方ですけれども、相談を受けた方は、実は、茶だんすなんですよ。これは、その方は使えると言っているんだから、リサイクルできると思うんですね。要するに、たまたまそのときに、電話で答えられた業者の方が聞きそびれたのか、マニュアルがちゃんと入っていなかったのかどうか、その点が、私、ちょっと疑問で、ちゃんと徹底していただきたいと思います。その点は要望しておきます。
HDMシステムについては、もう一度再質問です。お願いいたします。
◯深澤環境部長 今、板倉委員の方でおっしゃいますとおり、確かに、小金井市自体の特殊事情がございます。そういう部分で、他市にお願いしているごみを減らすという一つの手だてといたしまして、HDMシステムということにつきましてのご提案をいただいているところです。そういう部分で、ここに、課題という形で書かせていただいているのは、あくまでも小金井市の特殊事情というものがございます。そういう中で、本来、ごみ処理に当たっては、やはり循環型社会を目指すというのが一つございます。そういう部分で、小金井市の特殊事情の中で、ごみを減量していかなければいけないという観点から、そういう部分では、ここに書かせていただいているとおり、ごみのHDMシステムの場合には、どのような理由付け、確かに、小金井市は特殊事情として、ごみ減量の一つの手だてという位置付けの中での部分でございますので、本来的には、ごみ処理に当たっては、循環型社会を目指すというのが大前提だと思っているところです。
◯渡辺(ふ)委員 それでは、HDMシステムのことでなんですけれども、これについては、私も久喜市、それから朝霞市、それと似通った形での滋賀県の甲賀市でしたか、いろいろと見学させていただきました。本当に、思ったよりも臭気が少ないということで、これならというふうに思って、今までも進めていただきたいという思いでまいりました。そういった中で、ちょっと、最近なんですけれども、専門家の方のお話も伺うことがありまして、その中で、場所の選定というのはとても大事だという話をお聞きしました。例えば、どの地域も、久喜市にしても、やはり、周りが住宅街ではなくて、田んぼや畑のある、そういう中での施設である。また、朝霞市にしても、やはり間があいているというような、また、高い建物に周りを囲まれているという場所ではないというようなこともありました。また、もちろん、甲賀市にしても、山の中というか、そういう中での場所の選定がありました。
そう思ったときに、私もこの蛇の目跡地がいいのではないかと非常に思っているんですけれども、蛇の目跡地の場合は、ちょうど、周りを高い建物に囲まれていて、風が通り抜けるとかというところではないということとか、そういうことを考えると、果たして、本当にこれが、早くつくったのはいいけれども、それから撤回してくれというわけにはいかないなというふうに、やはり、つくるとなると、非常に経費もかかりますし、一回つくったら、すぐこれは失敗だったということにはならないのではないかなと思うと、また、長く使ってもらいたいシステムでもあるというふうに思っておりますので、やはり、急ぐよりも、確かに、今のごみ減量は大事だと思うんですけれども、いろいろな形でごみ減量も進めながら、このHDMシステムの建設場所、それから、最終的に長く使っていけるところにということを考えていくということが必要なのではないかと思いまして、専門家の方のお話を伺う中で、そういったことも、私は、非常に懸念を持ち始めているところです。
ですから、よく検討していただき、このHDMシステムが悪いということではないんですけれども、蛇の目跡地でつくることについては、もう一度よく検討していただいたり、また、住民の方の意向というのも最優先をする中で建築していくことが必要かなと思いました。やはり、失敗はできないものでもありますし、今後、長く使っていける、そういうきちんとした建物をつくっていただくということを最優先にしていくことが大事ではないかなと思いましたけれども、ちょっと、その辺につきまして、部局のお考えをお知らせください。
◯片山委員 関連。渡辺(ふ)委員のおっしゃるHDMシステムの件なんですが、これは実証施設ということで、今、検討されているかと思うんですけれども、そういった意味で、私は、先ほど板倉委員の質問にもありましたが、スケジュールとしては、早急に始めた方がいいと思っているんですが、これは、つくったとしても、どのぐらい使っていく、どのぐらいの実証期間でやっていくのか、そういった期間のことについてのお考えをお聞かせください。
◯深澤環境部長 渡辺(ふ)委員からの場所の問題、また、これを進めていくには住民のご理解をというご質問でございます。その辺の問題については、今回、このHDMシステム自体をやるとしますと、ごみ処理施設なのか、肥料化施設なのかということで、今まで議論はされてきたのかなと思ってございます。そういう部分で、この施設をつくるという場合は、どうしても準工業地域以上の用途がないとできないという形になります。そういう部分になりますと、現状、小金井市の中で用途地区上で建てられるという想定をすると、やはり、どうしても、現時点では蛇の目跡地になってしまうのかなというところがございます。
ただ、他地区でやっている部分については、用途がないところ、無指定地区という部分がございます。そういう部分で、渡辺(ふ)委員が先ほどご紹介していただいたとおり、かなり広大な土地、畑の真ん中とか、そういうところに多くつくられているのかなというところでございます。
また、もう一点が、結局、他地域でやっているところについては、これも何回も答弁させていただいているんですが、既存の建物を利用しているというところがございます。小金井市自体で、既存の建物でできるかという形になると、現時点ではそういう施設がないわけです。そうなると、どうしても建てなければいけない。建てるに当たっては建築確認を取らなければいけないという形になります。そういう部分で、現時点でやるとしたら蛇の目ミシン跡地しかないのかなというような状況です。もちろん、こういう施設を建てるに当たりましては、計画をする前に、やはり、地元住民のご理解はいただかなければいけないというのがもちろんございますので、そういうところは慎重に対応していきたいなというふうに思っているところでございます。
また、片山委員の関連質問でございます。そちらの方のご質問に対しましては、今回、実証試験という形になります。そうなりますと、通常、実証試験という形になりますと、1年間というふうには思っているところでございます。
◯斎藤委員 この計画表(案)を見せていただきました。その前に、今、HDM方式に関して、蛇の目跡地しかないという部長の答弁なんですけれども、二枚橋も私は当然検討できるのではないかなと思っています。ここで2年間、処理施設を建設するスケジュールがずれていますから、実際、工事が始まるのが、恐らく平成29年ぐらいからになりますので、その間、二枚橋の土地は解体工事さえ終われば十分使えるだろうと思っていますし、施設も、今ある現存施設の全てを解体しなくても、このHDM方式であれば、一番北側の細い敷地の部分、言ってみれば、昔、プールがあって部分、あの辺に建てても可能性があると私は思いますので、蛇の目跡地しかないというふうに言わないでください。逆に、蛇の目跡地は庁舎建設ですから、実際、工事が始まるのは早くなる可能性がありますので、次の計画とあわせた考え方で言えば、私は、二枚橋の方が可能性が高いというふうに思っています。それに対してご答弁があればいただきたいと思います。
それから、前からもそうなんですけれども、HDMの施設をつくるときに、既存の建物であればいいけれども、新たに新築すると確認申請が必要だということなんですが、既存の建物を使う、例えば、それが元々倉庫だったとしますね、倉庫からごみ処理施設に用途が変わるわけですから、これはこれで、確認申請が必要なんです。用途によっては、用途変更しても確認申請が要らないものもあるわけですけれども、確認申請が必要だということであれば、それは同じだということでお考えいただければと思います。
◯渡辺(大)委員
したがって、行政の側が、余り地元をないがしろにして進み過ぎると、後でとんでもないことになるというのは、野外ステージという、ああいう施設ですら全部壊れてしまうんです。ましてや、廃棄物処理施設の場合には、取り返しがつかないことになるだろうと思っていまして、私はちょっと、そういう点で言うと、まだ適切な情報は全然、地元に提供されていないと。何のことだかよく分からないという人も相当数に上っているということがありますので、先ほど、斎藤委員は二枚橋というお話をされました。私も二枚橋が適切なのかなと思っているんですけれども、その場所などの件も、全然、地元に情報を出す段階で、どんどん、決定しているんだとか、それしかないんだという言い方をされていくのは、私は、とんでもないことが待ち受けているのではないかと懸念を抱かざるを得ないんですね。HDMに関しては、是非、実証実験施設も含めて、適切に導入なども検討していただきたい、大変重大なテーマであります。であるからこそ、ちょっと、進め方その他に関しては、よほど慎重にやっていかないと、全く逆の結果になるのではないかと思っています。蛇の目の会の理事会でも、つまり、こういう話があるわけです。つまり、本体のごみ処理施設の話自体が、まだ雲をつかむような話で、何も決まっていないと。そういう中で蛇の目跡地に持ってきて、それで既成事実化するのではないですかと。こういうような懸念すら、またそこで再燃しているわけですね。ということを考えると、私は、やはり、相当なデリカシーを持って進めないと、非常事態なんだから言うことを聞けみたいな、そういうやり方をすると、とんでもない結末を迎えるのではないかなということで、すごく懸念をしております。現にそういう声が出ておりまして、絶対反対だと、こういうことも、隣に住んでいるマンションの住民の方も言い始めていますから、このままいくと相当厳しいのではないかなと思っていまして、そういう点で言うと、今日、環境部長が蛇の目跡地しかないんだと。そこまで、行政の中のどのレベルで決定されたことか分かりませんが、そういう話を、地元にまだ十分な情報が行き渡っていない段階でされたこと自体も、大きな混乱を招くのではないかなと懸念せざるを得ない状況が、既に地元で出ているということだけは情報としてお伝えして、いろいろな点でよく配慮されてやっていく必要があるのではないかなということです。もし、ご感想なり、先ほどのご答弁について、手直しするか何かあればお答えいただきたいと思います。
◯深澤環境部長 私の答弁の仕方のところで、ちょっと違うのかなと思ってございます。といいますのは、先ほど、既存の建物というのは、結局、他市、また他地域でやっているところの施設自体では、大体のところが無指定地域というところで、建物が建てられない場所のところについて、既存ある建物を再利用して、以前は別の方式で処理をしていたものが、HDMシステムを採用しているというような形で、既存施設を利用してHDMシステムをやっているという現状でございます。その中で、結局、小金井市でもしもやるとしても、用途地区上は準工業地域以上と地区指定が入ります。無指定地区があるわけではないですから。そういう中で、結局、確かに小金井市自体では、準工業地区というのは、蛇の目ミシン跡地、二枚橋焼却場跡地、それとJRの電車庫、この3か所しかないわけです。そこ以外のところの倉庫ということになると、これは用途地区上当てはまりませんので、そういう意味で、私は答弁させていただいたというふうに思ってございます。
◯篠原委員 HDMシステムの実証試験について、今後進めるについての案がここで示されたわけなんですけれども、当面の実証試験に関わる世帯数を、200世帯弱のところから始めて、ここで、最大世帯数600世帯を目標に拡大していこうということで、始めるということなんですが、先ほどからの議論で、1年間やってみるという話があるわけなんですけれども、この機械の処理能力からいけば600世帯ぐらいまでということ、これはこの説明で分かるんですけれども、しかし、その対象地域が、本町一丁目、六丁目、中町三丁目、中町四丁目、貫井南町三丁目、6,856世帯ということ、これは、1年間の期間しかないから、これだけの広い地域の6,800世帯の中で呼び掛けても、600世帯しか行かないだろうという計算でなっているんですか。それとも、私が言いたいのは、600世帯を1年間の目標で設定するのに、これだけ多くの世帯数の中でしか理解をいただけないものだと。約11分の1ですか。そういうことでこのように設定したんですか。というのは、今後、市として、この方式を取り入れていくんだという方向がもしあるのであれば、約11分の1の世帯でしか認めてもらえないようなものを、何で実証試験していかなければいけないんだという、この効率の問題から、もっと考え方を変えたらいかがかと思うんです。例えば、本町一丁目の1,900世帯なり、本町六丁目の1,114世帯、この中で600世帯を確保するんだという目標とか、そういうだけの世帯が確保できるのであれば、今後、実際にやっていくについては一定の効果が上がってくると思うんです。だから、この実証試験というのは、この機械を実証するためだけのものなのか、この方式を取り入れることによって、どれだけの理解を得て、どれだけの世帯数を確保できるのか、それも実証していくんだという観点がないと、ただ、実験しただけだということで、それだけではあまり意味がないと思うんです。その実証試験だったら、やってみていいところがあるんだから、いいものだと分かっているんだから。では、小金井市でそれをやってみようというのであれば、どれだけ市民に受け入れられて、協力してもらえるのかということで、地域をもっと狭くして、その中で600世帯を確保できる。例えば、60%ぐらいはいく、何十%は確保しようとか、せめて50%はここで確保していこうとか、そういう目標とかいうものを持って、これは実証ということは、実際、それが市の作業として、やっていく事業として可能かどうかということも含めてやるべきだと、私は思うんです。これだけで、10分の1以下のパーセントで満足して、これでうまくいったと。では、それを実際に始めて、ほかの人たちにどれだけ今後広がっていくんですかということを言われたら、どうしますか。そこまで実証できるんですか。私は、この機械は悪いとは言わない。だけれども、この実証試験の対象地区から、それから、対象のパーセントというのは、あまりにも、ただやってみようというやり方で甘いと思う。
◯稲葉市長 このHDM方式に関しては、私も非常に悩んでおります。まず、HDMという特定の名前のついたものを市として扱うのは、ちょっとつらいなという思いがあります。そういう意味で、先ほど来、廃棄物減量の計画の中でも、扱いに苦慮するというのはあります。
それから、議会で全会一致で上がっているというのも、我々にとっては大変なプレッシャーにはなっております。そして、これを実証としてやるということなんですけれども、もう篠原委員が言われるように、実証の段階は超えているんだろうと思っております。あえて小金井市が実証しなければならないという状況なのかどうかというのも一つあるだろうと思っております。その中で、1日1トンなのか、500キログラムなのか、1トンなのか0.5トンなのか、特定の数をやる、そのための施設をつくって数年間使う、数年間しか使わないということになると、果たして、費用対効果の面でどうなのかという面があります。費用もどのぐらいかかるのかと、担当には私も聞いているところなんですけれども、限られた期間ということになると、非常に高いものになるだろうと思っております。
◯片山委員
この実証試験の検討会なども見ながら、課題の方を見ると、こちらの、例えば集合住宅の生ごみ分別収集、2番目ですね、いろいろ課題があると書いてあるんですけれども、こちらについてなんですが、課題についての解決方法というか、既に、こちらのHDM推進会が出している、1月7日の資料、こちらには、ごみ対策課案としては、ポリ袋による排出というふうに書いてあって、これは、今、既に行っている方法と同じなわけですが、どうして、こういった課題というふうに書かれているのかなと思っています。
また、1番目にも、3,300を超える処理機の利用ということなんですが、こちらは、これからまた増えていくということが望めないということなので、これは、それにかわる方法としてのHDM方式ということでの検討があるかとは思うんですが、これは、家庭での処理とはちょっと違う方法ということで考えて検討されているのではないかと思うんですが、このとらえ方について、ちょっとお聞きしたいと思っています。
それから、こちらの、生ごみの堆肥化事業との違いの利点、欠点の整理というふうなことなんですが、これは、利点については、これまで実証が出ていたかと思うんですが、欠点についてというのは、どのようなことを考えていらっしゃるのか。そして、次の「腐敗しやすく悪臭発生源」といった文面があるんですが、こちらについて、これは収集頻度に留意する必要があるということなんですけれども、こちらも、1月7日資料では、対策案としては、週2回収集ということで、これも現状と同じだと思うんです。そして、収集運搬コストが割高となるということなんですが、こちらについても、どうしてこういったことになるのかなと思っているんですが、いかがでしょうか。
そして、生ごみは宝といった表現については、先ほど質問もありましたので、こちらは抜いておきますが、最後の、意識啓発は継続的に必要であるということなんですけれども、こちらについては、別にHDM方式に限らず、こういった減量についてなどの啓発は継続的に必要なものであるので、別にここに限っての課題ではないと思っているんですが、先ほど、一般的な課題というようなおっしゃり方がありましたが、既に出されている資料、検討されている会議での資料と合わせながら、こちらを作成されていると思いますので、そういった整合性が気になるということで質問させていただきます。
◯鈴木ごみ対策課長補佐
それから、3番目のところの欠点について、生ごみ堆肥化事業との違い、欠点のところで、これは先ほども申し上げたかと思うんですけれども、やはり、堆肥化事業に関しましては、意識の高い方が参加していただいていて、今度新たにHDMをやるということで、生ごみを分別収集するということになると、リサイクルというような形で、こちらの方でお話を持っていくことが難しいということで、そういったことを踏まえまして、分別収集に関しては、この欠点に当たるのかなと考えております。
◯鈴木ごみ対策課長補佐 一番最初に言われました、継続的にというところがどうなのかということなんですが、こちらにつきましても、特に一般的な考え方ということで、こちらとしては、ここのところに載せているつもりでございます。
それから、あえて課題とするのがどうかというのが、ポリ袋で集めるということ、臭気が様々な課題があるというのは、おっしゃるとおりだとは思うんですが、一応、今はHDMの収集に当たっては、市としましても、バケツの中にポリ袋、一応、両方併用するような形では考えております。
◯片山委員 大体お答えいただいたのであれなんですが、今、ずっとお聞きしていると、課題として、こうやってあえていろいろと挙げて、なるべくやりたくないなという気持ちがすごく伝わってくるような課題の挙げられ方なんですが、よく聞いてみますと、そういったことでもないなと思うんですね。これは、市長の答弁から、先ほどお聞きしても、いろいろな疑問というか、このHDMを進めていく上でのいろいろな懸念があるようですけれども、この課題の書き方としては、私は、これは、こういった形で挙げていくものではないということは、きちんと区別して、もう少ししっかりとらえた方がいいのではないかなと思っています。
今、質疑で大体分かりましたので、また、これから検討会の方々と協議を進めていかれると思いますので、そのときには、余りこういった、本来的な課題ではないようなことについてうんぬんするのではなくて、しっかりとした協議を進めていただければと思っております。
◯森戸委員 1点目は、HDMの問題ですが、ちょっと、市長と議会の、非常にそごというか、先ほどの答弁を聞いていて、うん、なるほどと思ったんですが、市長としては、もう実証というところは終わっていると、さっきおっしゃったんですね。実証が終わっているとしたら、(不規則発言あり)まあ、思いますでも終わっているでも同じかなと思うんですが、ということは、もう実証ではなくて、やるんだったら本格的にやるんだという意味なんでしょうか。この陳情が出たときは、市街地の中でHDM方式をやった場合に、臭気の問題だとか、いろいろ、問題が出るので、そういうことも含めて実証試験をやってみようではないかということで、議会としては意思を決定したわけですね。意思を決定してから1年たつんですけれども、市長はもう、実証は終わっているんだというところで、私たち議会は、実証でやってみるべきだというのと、非常にそこで落差があるわけです。したがって、担当の方も、どうしても市民の皆さんと向かい合うと、市長の意向もあるし、一方で議会の意向もあるし、市民の皆さんの意向もあるし、挟まれてしまっているのかなと。ですから、市民の方に向かうと、担当課は歯切れの悪い回答しかできないということなんだろうと思うんですね。そこは、もし実証が終わっているとしたら、それを飛び越えて建設の方向で向かうということも含めた検討になるのかどうか、市長の真意を聞いておきたいというのが1点です。
それから、2点目は、今日、先ほど渡辺(大)委員もおっしゃったんですが、HDMの実証施設で蛇の目工場跡地しかないということになると、いろいろなハレーションが起こるのかなと思うわけです。聞くところによれば、この2月の中旬ぐらいに、関係する周辺の市民の皆さんと意見交換するんですか。何か、説明を聞きたいということで、市の方が出向かれるという話も聞いているんですが、その辺りの経過についてはどのようになっているのか伺いたいと思います。
(中略)
それから、スケジュールの面でも、先ほど来議論がありました。これでいくと、平成25年2月に完成するということになると、これから1年ですから、蛇の目跡地に庁舎をつくるということになると、理論的に合わないわけです。しかも、そのときには、これはどうするんですか、リサイクル事業所含めて、ちょっと検討しないと、もうだめだと思うんです。これから蛇の目跡地に庁舎を建設するという方針が決まりました。これも、市の計画で言うと、答申案で平成27年で終了すると。そうすると、あと4年間でリサイクル作業所の問題をどう解決するのかということもはっきりさせなければいけないわけですね。その点も含めて、どういうふうに考えていらっしゃるのか。単体の生ごみのHDMだけで言えば、このスケジュールということになるんでしょうけれども、これに付随して、今、全体的にいろいろなことを考えなければいけないではないですか。そこをどうするのかということについて伺いたいと思います。
◯稲葉市長
何か、篠原委員に答弁したことと同じ答弁で申し訳ありませんが、私の今の、HDM方式に関しては、そういう考え方ですが、担当も一生懸命頑張っておりますし、市民団体の人たちも本当に熱心で、どうすればいいのか、ちょっと、私も考えてみたいと思います。
◯森戸委員 HDMの問題で、市長自身が決断できないという中で、担当課と市民の皆さんが、いろいろと協議をされているというのは、両方にとっても非常に苦しいところだと思うんですね。ですから、私は、やはり、もう少し、次回まででもいいと思うんですが、市長の方向性をはっきりさせるべきだと思います。そのために、部局は、どうしたら最小限の費用で、きちんと市民に応えられるものができるのか、私は、これを検討していくべきだと。そして、市長に説得力のある対案をしっかり示して、市長が、それならいいだろうというものをつくっていかない限りは、多分、これは市民の皆さんが一生懸命やっていらっしゃるということに比較すると、失礼な言い方かもしれないけれども、いろいろなことが空回りしているような感じなんですね。市民の皆さんにとっても、一体やる気はあるのかという話になっているわけで、市長、きちんと担当課に指示して、市長が納得できるものを持ってきなさいという指示を出すべきなんです。その対案で、市民の皆さんと一緒にもう一回考えるということがないと、市民からは、ここに出ているような、いろいろなすばらしい提案を出されているわけです。それは、やはり、市民に対して失礼な話で、そこはきちんとしていただけないかと思うんです。その点でどうなのか伺いたいと思います。
◯深澤環境部長 1点目の、HDMの関係でございます。もちろん、今、森戸委員がおっしゃったとおり、この事業を進めるに当たっては、一定のそういう材料はそろえなければいけないかなと思ってございますので、その辺は早急に、費用対効果等も含めまして検討させていただきたいと思います。
2011.02.16 : 平成23年第1回定例会(第2号) 本文
◯14番(森戸洋子議員) 非常に漠然とした言い方だったんですが、私はごみを半分に減らすぐらいの目標を持って施政方針では臨んでほしかったと思います。生ごみが徹底して分別をされれば、現在1万5,000トンのごみ処理量、これを7,500トンまで減らすことが数字的に見るとできるんです。それは今年の広域支援の状況を見ても、例えば一つの施設で、もしお願いできればですよ、十分にやれるだけのものになっていくわけです。今、私たちが求められているのは、そういう取組を求められているということではないでしょうか。この間、第一中学校や第二中学校、第一小学校で市民の皆さんの努力によって週1回の生ごみの投入活動が始まっています。夏休みの生ごみの投入活動や、また東児童館用地内での町会有志の皆さんの減量活動、生ごみ電動処理機を利用している世帯の乾燥生ごみの個別収集とそれを利用した堆肥化の取組など、大変市民の皆さんのご協力をいただいて減量化が進んでいるわけです。これをどれだけのスピードと幅を広げていけるのかどうか。これが私は今年の最重要課題だと思っております。あわせて、市民から提案があったHDM方式、実証試験施設による生ごみ減量化についても検討を更に進めることが必要だと思います。市長、改めてその点での見解を伺いたいと思います。
◯市長(稲葉孝彦) 分別の徹底というのは、できるだけ市民の方々のご協力を願っていきたいと思っています。生ごみの別途処理に関しては、かなり難しい問題をはらんでいくなと考えております。まず一つは収集体制の問題、処理方式、そして最終処分をどうするのかということであります。最終処分まできちんと道筋がつかなければ、これはスタートできないということであります。ただ、今、私たちがすべきことは、平成23年度以降も安定した処理ができることをまず基本に据えて、これが確立した段階で、またごみの新たな減量施策に取り組んでいくということになるかなと考えております。
◯22番(斎藤康夫議員)
まず、ごみの問題であります。新ごみ処理施設の建設問題で、私もかねがね申し上げておりました非焼却施設の検討であります。二枚橋焼却場跡地を新処理施設の建設地として決定を、小金井市としてはしているわけでありますけれども、調布市、府中市の両市の理解を頂くことが、いまだにできていないという状況で、私はその問題を打破する、解決するための一つとして、非焼却、燃やさずにごみを処理するというシステム、これを導入することが有力な解決方法ではないかと考えているところであります。
そして、小金井市議会も、HDMという生ごみの処理施設、これの実証施設をつくってはどうかという陳情を採択いたしました。そのシステムと、私は、炭素化というもう一つの非焼却施設、これを組み合わせることによって、今後、小金井市が行う新しいごみ処理施設としての現実的な選択肢の一つだというふうに考えておりまして、また、この炭素化と我々が言っているシステムは、立川市でも廃プラスチックの処理の実証試験をやっておりまして、一時は出てきた排ガスの問題が基準値をオーバーするという話もあったんですけれども、実は検査自体にミスがあって、実際は全て基準値以下であるということが、その後判明しておりまして、私もほっと胸をなでおろしているんですけれども。
もともと生ガスが非常に低い基準の、いろいろな基準値の低い数値をあらわしていますので、焼却施設の膨大な排気ガスの量と、絶対値からすれば、絶対に少ないということは初めから分かっていたことですけれども、なかなか表現の仕方の一つとして、不適切であるとは思っていますけれども、それにしても基準値は全て基準値以下であるということで判明をしています。
そこで、小金井市が本気でこのごみ処理問題に取り組んでいるということを他市に示すことも、非焼却施設を検討する、実証するということで示すことができるのではないかなと思います。
今日の新聞ニュースで、国分寺市が清掃センターの延命化の工事をすると。小金井市の計画がなかなか進まないから、こういう調査の予算を計上したという報道もありました。小金井市はもうそろそろ、このごみ処理問題に、どう対応していくのか、明確な形で、他市の皆さんに発信することも含めて、明確にしなければいけないというふうに考えておりますので、是非非焼却施設の検討、そういった実証試験を行うべきということに関して、お答えいただければと思います。
もう1点は、広域支援でごみを受け入れていただいている他市の皆さんに、感謝の気持ちをということで、施政方針の中にも一定の感謝の言葉というものは記載されておりますけれども、この場で改めて市長から他市の皆さんへの感謝の気持ちを述べていただければと思います。お願いします。
◯市長(稲葉孝彦) ごみ問題に関して、また、この非焼却ということで、何人かの議員の方々からご質問を頂いております。そのような中で、答弁は同じになってしまうかと思いますけれども、一つは、繰り返しになって申し訳ありませんが、平成23年度を含めて、安定的な、まず処理を確立することが第一だなというふうに思っています。
基本的な考え方は、今まで示してきた内容を踏襲する形が基本的にはございます。そうすると、処理方式に関しては、やはり共同で行うところと意見を一致させなければならないなというのは、一つはございます。できるだけごみを減らしていくということで、非焼却も含めて考えていく必要はあるだろうと思っていますが、現時点においては基本的な今までの考えを踏襲させていただき、平成23年を含めて、安定的な処理ができた段階で、あとはどう、更に減らしていくかというのを考えることになるかなというふうに思っております。
- 最終更新:2013-11-25 17:55:18