小金井市(9)


小金井市議会とEM(その9:H23.03)

2011.03.03 : 平成23年建設環境委員会(3/3)  本文
◯田頭委員 平成21年4月「小金井市環境マネジメントシステム」が策定された。ここでは「小金井市環境方針」を定め、地球規模の環境問題に対応するため、あらゆる面での環境配慮を優先した地域づくり「小金井市環境基本計画」の実現を基本理念とすると定めてある。
 環境マネジメントシステムの対象は市民・事業者・教育機関と広範であり、項目も多岐にわたる。基本方針にあるのは、CO2やダイオキシンといった環境に負荷を与える要因の改善だけではなく、持続可能な循環社会の実現や環境マネジメントに係る情報を関係機関に向けて広報していくとある。循環社会という視点では、まずごみの発生抑制、再利用を促進して、ごみの減量と資源の循環が小金井市にとっては最優先課題である。生ごみのHDMシステムの実証実験を求める陳情が、議会では全員一致で採択された。ごみ問題への指摘はごみ処理施設建設等調査特別委員会で審議されることから、当委員会では多くは上がらなかった。しかし、持続可能な循環社会を目指し、有害物質を削減し、資源を循環させるという環境マネジメントの視点からも、ごみ行政へのチェックは必要不可欠である。今後は、環境マネジメントシステム、環境基本計画、地球温暖化対策地域推進計画等の諸計画の中でも、ごみの減量だけでなく、レジ袋の削減やマイ箸、マイカップの普及などにも発生抑制や再利用への数値化としての目標設定が必要である。

2011.03.07 : 平成23年ごみ処理施設建設等調査特別委員会(3/7)  本文
◯鈴木ごみ対策課長補佐
 引き続きまして、報告事項(5)HDMシステムの検討状況についてご説明いたします。前回、2月4日の当委員会に提出できませんでした、1月21日に実施しました第2回検討会と2月15日に実施しました第3回検討会の協議記録と参考資料を提出しております。詳細につきましては資料の方をご覧ください。
 なお、第3回検討会の後、3月1日に第4回検討会を実施しておりますが、今回の資料提出には間に合いませんでしたことから、口頭で概要を報告させていただきます。3月1日の協議では、前回、2月15日の協議内容を踏まえ、テント方式やプレハブ方式で建物を建設していくことはコスト高となることから、HDMで使用する機具を使用した大型の処理機を導入してはどうかという新たなご提案を頂いたところです。設置場所としては、蛇の目ミシン跡地の空き缶処理施設部分か、ペットボトル処理施設を一部撤去するか、もしくは増築することで対応できないかということで、次回、検討会を3月25日に予定しておりますが、その際、現地の視察を予定しているところでございます。
◯露口委員長 これから順次議題とするところですが、新たな資料を今日配付させていただきましたということと、それからまたHDMに関しましても、市民団体の方たちからの資料が今日、皆さん方のお手元に届いております。あわせてそういったことも、少し読み込みの時間をとらせていただきたいという提案がありましたので、委員長としてはおおむね20分休憩させていただきたいんですけれども、よろしいでしょうか。板倉委員、どうですか。
◯板倉委員 35分までお願いします。
◯森戸委員
 それから、2点目はHDM方式についてなんですが、今日、説明がありました。3月1日に話合いを行って、そこでもある程度の意見が出されて、3月25日にまた行うということで、実は私たちのところには、この検討をなさっている方々から一定の方針の変更ということで文書を頂いております。1トンの処理というのはなかなか難しいということから、200キログラムのもので、機械を使ったものにできないかということで、これならば1,000万円以下のもので攪拌槽を設置することができるということなんですけれども、この点は市の方も多分聞いていらっしゃると思うんですが、今後、どういうふうに対応をなさろうとしているのか伺いたいというのが2点目の問題です。
◯遠藤委員
 また、2点目なんですけれども、HDMに関しての費用対効果ということで、1,000万円以下というような提示がされているというふうに、私たち議員だけですか、部局の方にも資料としてお手元にあるのではないかなというふうに思いますが、今現在、緑町の市長がお住まいのマンションで生ごみの収集を、一定の市が収集するという形ではない方法で処理をしておりますね。それから、貫井南町の貫井住宅でもやっております。また、今回新たに東町でも東児童館で町会の方々を中心にして始めていらっしゃるというふうにお聞きしておりますが、それぞれの投入件数とか量ですね、大体、貫井住宅ですと何割ぐらいの方が投入していらっしゃるかというようなことが分かれば、教えていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いします。
◯鈴木ごみ対策課長補佐 森戸委員の2点目のHDMに関する質問についてお答えいたします。まず、この装置につきましては、2月15日に実施しました第3回検討会の中で、当日、フォレスト社の社長さんがお見えになっていまして、そこで装置としてこういうものがあるということで紹介があったものでして、その中で費用が税込みで945万円になるというお話だったんですが、その装置自体が屋根が必要になったりで、あるいは密閉をしていない装置ですので、どうしてもにおいの心配がありますので、既存の建物に入れる必要があるだろうと考えております。確かに、建物を建設するのに比べますと、費用の方は大分かからなくなるかなと思うんですが、そういったことがありますので、会の方でも建物を建てないという形で今、方針転換されておりますので、一応この装置について基本的にこれから考えて検討していきたいと思っております。
 それから、関連で遠藤委員から頂いたご質問で、生ごみ処理機の件ですけれども、現在、市で設置しております生ごみ処理機ですが、件数と大ざっぱな量についてご説明いたしますと、貫井団地の方が利用者が今、大体50人程度で、月平均800キログラム程度、それからグリーンタウンが利用者が70人で、月450キログラム程度、それからパークファミリアの方では利用者が30人程度で、月大体200キログラム程度を処理しているということでございます。それから、東児童館の方なんですが、こちらは計量しておりませんので、量についてはちょっと分かりかねるんですが、登録者としまして今、25人前後が利用されているということでございます。
◯森戸委員
 それから、HDMについては大体費用が945万円なんですが、密閉ではないと。私もちょっと資料を頂いたら、こうやって見ると密閉みたいに見えるんですけど、これは密閉ではないんですね。これはふたをするなどして密閉はできないんですかね。ちょっと写真を、こういうものですよね。これはやはり屋根があるところでやらないといけないということなんですね。これだと可能性がちょっと出てくるのかなということなんですが、これを導入するに当たっては一者随意契約という形になるんですかね。もしやるとしたら、HDMシステムということで固定しているじゃないですか、契約上を含めてどういうふうになっていくのか、ちょっと早い話かもしれませんけど、伺っておきたいと思います。
◯遠藤委員
 またそれから、HDMのことについて伺いました。それぞれ件数と量なんですけれども、パーセンテージとしてそこにお住まいの方々の多くが参加をしているという状況ではないなということは、今までも質問させていただいて分かっているところではあるんですが、一定のそういう地域地域での努力を図っていく、努力をしていく、積み重ねていくということは必要になってくるのではないかなというふうに思います。先ほども申し上げましたけれども、費用対効果でといったところで、かなり転換した発想の提案をなさっているということで、これは意見にとどめておきたいと思うんですけれども、一定の方向性としては個人的にはよろしいのではないかなというふうな、いい取組になるのではないかなというふうに感じました。ただし、一者随意契約ということもありますので、そこら辺をどういうふうに判断するかということなってくると思うんですが、これは意見として受け止めておきたいと思います。
◯深澤環境部長 HDMの関係でございます。こちらにつきましては、先ほど来、委員の方からもご質問を頂いているとおり、市民団体さんの方から今回新たなご提案を頂いているところです。システム自体は同じなんですが、やり方の問題なのかなというふうに考えているところなんですが、今回ご提案いただいているのは、今までは平地、コンクリートの上で処理をしていくというものが、入れ物の中で処理をするというふうな形になってございます。そういう中で、これは密閉されていない、ふたがないという形になります。ふたがないというのは、この写真等を見てみますと、上で攪拌をすると、縦横に攪拌機が動くというような形になってございます。そういう部分で、ここにはふたはできないのかなということで、これは雨水を防ぐための屋根が必要だという形になります。ただ、この話のものについては、今まで1年間にわたって当委員会の中でも一定議論いただいているわけなんですが、そのような形で、屋根を付けるという形で、密閉はされていないことがございます。そういう部分では、やはりHDMシステムをやっていくに当たっては、どうしてもにおいの問題が解決されていないというところが同じ状態のような形になってございます。そういう部分で、この機械を入れてやるにしても、やはり何らかの形で建物が必要なのかなというふうに考えているところです。ここを新たにご提案いただいてございますので、今後、そういう部分ではまた十分検討していく必要があるというところでございますので、今までご提案いただいているものと、単なる器の中でやるのか、平置きでやるのかというところの違いなのかなというふうに考えているところです。そのような形でお答えをさせていただきます。
◯渡辺(大)委員
 それから次に、HDMの件なんですけれども、新しい考え方がHDM実証テストを推進する会の方々から示されたということで、先ほどの部長の答弁だと、これからいろいろ検討してみようというところなのかなというふうに思っているんですが、ちょっと初歩的な質問で恐縮なんですが、結局、この間ずっと、こういう条件をクリアしていないと建ちませんよというような話をいろいろ積み重ねてきましたよね。相当規模が小さいものにここで提案が変更になっているんですけれども、これぐらい相当小規模なものになったとしても、これまでの、こういう用途のところじゃないと建ちませんよとか、いろいろありましたよね。こういう規制関係は全然変更はないと、やはり準工とか工業地域とか、そういう用途関係の規制は、処理量が、日量が思いっきり減ったことに伴っても、全然変更はないということなんでしょうか。それとも、これぐらいの規模だと、例えばそういう規制から少し外れてくるのか、ちょっとそこら辺のところだけ。先ほど深澤部長がおっしゃったのは臭気の問題を引き続き挙げておられましたよね。コンパクトになることによって、これまでいろいろなされてきた答弁の中で、もしここの条件はこういうふうになりますということで、ほかにもし変わる部分があれば、今日はそこのところまで教えておいていただけますか。今後どうするかは検討されると言うので、将来的なことまでは今日は伺いませんけれども、ちょっとそこら辺の諸条件で、こちらは同じだと思っておけばいいのか、ここが変わるというところなのかだけはちょっと教えてください。
◯深澤環境部長
 また、2点目のHDMの関係でございますが、今まで議論していただいたのが1トンの処理をしていこうという形でご提案いただいている中で、今回は200キログラムというような形になっている中で、用途の規制等がどうなのかという部分でございますが、5トン未満については都市計画の位置付けが必要ないということは以前からちょっと答弁はさせていただいている中で、今回、1トン、また200キログラムという形になったとしても、その辺の都市計画はもちろん必要ないというところもありますが、ただ、ごみを処理していくという施設の中では、まだきちんと調べてはいないんですが、用途の規制等については変化はないのかなというふうに思ってございます。工場等の中で、通常、自分の事業所から出ているごみ処理については特段届出等は必要なく、自己処理という形になるのかなというふうに思っているんですが、ただ、これを市がやるという形になると、単独施設になりますので、そういう部分ではやはりいろいろな用途等を気にしなければいけない分野だと思いますし、既存施設を使ってどうのこうのということになったとしても、用途変更等は必要になりますので、処理量が変わったからといって、用途等の規制等が変わるかといったら、変わらないのかなというふうに今日の時点では答弁させていただきます。
◯渡辺(大)委員
 それから、いわゆるHDM方式に関して、今、深澤部長の方からご答弁がありまして、本日時点では用途その他、処理量が減ったからといって、これまでと余り変わらないんだというお話でありました。二枚橋の解体撤去、更地化が終われば、少なくとも小金井市はそこに相当大きな敷地は、権利はあるわけですから、そういったところで、200キログラムと言わず、もう少し大々的に、全市の生ごみを処理できるぐらいのものができないかなというふうに私は考えているんですけれども、しばらく時間がかかる中で、運動を進めていらっしゃる方々は一刻も早く何らかの形で動かしたいという、こういうことでいろいろ工夫されているんだろうなと思います。小金井市全体を見渡してみると、まちのど真ん中に中央線が貫かれて、高架下に膨大なスペースが生まれているんですよね。それで、例えば小金井電車区のところとか、あと市内を見ると、東京農工大学の北側のところとか、要するに、幅は余り広くないんですけど、ただ、これぐらいのものだったら、どう考えても入りますよね、今、提案されている200キログラムのものは。中央線の高架下でできれば、本当は小金井市的には一番いいんだろうなというふうにも思ったりして、いつも高架下を見ているんですけれども、今日時点の深澤部長の答弁ではそう簡単な話ではないんですよということなので、今日時点ではそのご答弁を受け止めておいて、ちょっとまた次のごみ処理施設建設等調査特別委員会の私が委員になるかどうか分からないんですが、是非行政側としても市民の皆さんの熱意を受け止めて、一番望ましい形で、またもし設置するなら、近隣住民対応は間違いなくやらなければいけないことで、そこら辺も十分配慮しながら、建物の中に入れるんだからいいだろうということではなくて、やはりそれはそれできちんとした近隣対応は要ると思うんですが、何らかの形で市民の皆さんの熱意が形になるように、なお引き続き努力は求めておきたいなと思います。
◯斎藤委員 1点だけ、HDMに関して質問させていただきたいと思います。今年になって2回の会議が持たれて、その結果ということでしょうかね、今日、HDM実証テストを推進する会の方から新たなご提案を頂きました。HDMに関しての実証、何を実証しなければいけないのかということのまず1点は、生ごみ分別の市民のご理解と協力、それから戸別にしろ、ごみの出し方という形が、排出者側、市民の側からの問題としての実証、それからそれを受けて、HDMというごみ処理の方法としての実証もしなければいけないと。答弁で、HDM方式で生ごみを処理するということ自体は他の自治体でも行って、これは確立されているんだというようなご答弁も頂いていて、ただ、その方法に関して、ホイールローダーを使って攪拌するという方法に関しては、正直言いますと、私はちょっとまだこのシステムが成熟していないなという印象を持っていたんですけれども、今回、HDM実証テストを推進する会の皆さんから出されたこの方式、形は小さいけれども、本来、こういう形でメカニック的な形で攪拌できる方法がいいんだろうなというふうに思っているんですね。この委員会でも視察をしました甲賀市の、あれは堆肥化のシステムということで若干違うんですけれども、こういう形で攪拌するということに関しては同じなんですね。長さは20メートルぐらいありましたかね。物を攪拌しながら、奥に少しずつ送っていってという形での方法、写真を見ると、それにちょっと近い形になっているのかなと。小金井市がこれを実証段階ではなくて、実際にごみ処理のシステムとして導入するとなれば、イメージ的にはこのような装置の巨大化、もしくは複数の形で設置するのかなというふうに思っていまして、その意味では今回出されて非常に興味深く見させていただいております。ただ、これを導入するに当たって、先ほど環境部長の答弁もありまして、これを入れるにしても、これを入れるための建物ということであれば、やはり建築の確認申請も必要でしょうし、その前にその敷地の確保ということが、テーマというか、課題としては同じことが残るのかなという形で、今回、この提案をされたことによって、比較的HDM方式の実証の実施に関して2歩も3歩も前に進んだということには、ちょっと残念ながらならないのかなという気がしているんですけれども、ただ、先ほど言いましたように、こういうメカニズムとしては、こちらの方がホイールローダーで人為的にかきまぜているというよりは、システムとしては熟成してきているのかなという気がいたします。
 そこで、提案といいますか、この委員会も今日が多分最後の委員会で、来年度は新たな委員の構成になるかと思うんですけれども、そしてまた、もしかしたら市長も替わられている可能性も絶対ないとは言えないわけで、稲葉市長の前で余りそういうことを言うのは申し訳ないですけれども、それによってはHDM方式の実証の方向も変わる可能性もあるわけです。ただ、建設場所に関しては、前回の委員会の中でも私は1か所ではなくて、複数の場所があって、行政がやる気になれば、すぐにでも私はできるというふうに思っておりまして、前回、環境部長も同等だったと思います。ただ、市長がまだそこまでの理解に至っていないとおっしゃったんでしたか、実施をするための踏ん切りがまだついていないんだというような話でありまして、これは市長次第なんですよね。ここで年度がかわる、市長も次の委員会の間までには選挙というものがあって、稲葉市長が選挙を通ってきた後には、HDM方式の実証に関してどうするおつもりなのか、この際、ちょっとお聞きしておきたいと思っておりまして、それによってはそれぞれの市民の皆さんの市長選挙に対するその臨み方も変わってくるのかなと思いつつ、是非明確なご答弁を頂ければと思います。
◯深澤環境部長 HDMシステム自体について、今、斎藤委員がおっしゃいましたとおり、ごみの処理の仕方そのものについては、確かに久喜宮代衛生組合等の現状を見ますと、このごみ処理はできるというふうに思ってございます。そういう中で、小金井市でこの実証試験という形、この実証というのは、あくまでも、私が今まで答弁させていただいている中で、小金井市域の中でこの処理ができるかどうかというところが大きな問題なのかなというふうに思っているところでございます。そういう中で、今回、8回目の導入検討会の中でも資料として市の方から出させていただいているとおり、このシステムをやるに当たっては、どうしても臭気対策等の中では建物を建てていかなければいけないというところで、建物を建築するに当たっては、どうしても臭気対策を含めたものという形になると相当の金額がかかってしまうというふうなことから、新たに導入検討会の皆様の方から建物を建てなくてもというような形になっているわけなんですが、現状のご提案いただいている攪拌機というのが、密閉されていないという形になると、どうしても建物を建てていった中で、その中におさめていくと、その中で処理をしていくという形は変わらないのかなというふうに思っているところです。そういう中で、費用対効果等を考える以前に、やはりごみを処理していくということではなく、早く言えば、市民の方からごみを出さない、出すのを減らしていただく、例えば必要な分だけ購入していただくとか、食べきるとか、そういう分野もこれから市民の方にご理解していただいて、最終的にごみを処理していかなければいけないというところについて、今後もその辺を市民の方に分かっていただくような周知の仕方をしていきたいなというふうに思ってございます。
◯稲葉市長 HDM方式に対して、前回の委員会で私の考え方を申し上げさせていただきました。特段変わっているということにならないわけですけれども、どういうふうにしてごみの減量をしていくかというのは、やはり常に考えていく必要があるなと思っております。その中でHDM方式がちょっと現実的に現在やるとすると、前回まで示されてきた方法ではかなり難しい問題があるなというふうに申し上げてきました。私が非常に悩むところ、同じ答弁になるかと思いますけど、一つは、市民団体の方々が非常に熱心に取り組んでいらっしゃるということ、それから、議会は全会一致で陳情を採択したということがございます。そういう意味で非常に苦慮するわけですけれども、果たして市民の協力がどれだけ得られるかというのは、非常に難しいところだなというふうに考えています。近隣市で生ごみ処理のモデル地区をつくりまして、これは対象が2万4,516世帯で、協力いただけたのが172世帯という数なんですね。これが現実だなと思っているのは、私が住んでいるマンションのことをこの前、例に出しました。125世帯で大体20世帯ぐらい。24時間いつでも投入できると言って、ごみステーションの横に置いてありながら、どなたも有料のごみ袋で出すという現実なんですね。私はもっとやっていただきたいというふうに考えているわけですけど、なかなかご協力は得られない。それをきちんと分別して果たして出していただけるかということ、今、申し上げたとてつもない数字の乖離というのが一つあります。それとあと、収集の方法もそうですし、においの問題、場所の問題等々、かなり難しい問題があるなというのが、私の最初からのこの問題に対する考え方でした。ただ、やらなくていいということにはならないなと思っています。一番いいのは、各家庭でやっていただくのが一番いいのかなと思っています。いろいろな方式で市も今、ごみ減量に取り組んでいますが、これは非常にコストが高くつくということが逆にあります。それでもやらなければならないということになるわけですけれども、何年か前、2年ぐらいになるかと思いますけれども、学校の生ごみ堆肥化、肥料化のコストはどのぐらいかと言ったら、トン当たり30万円ぐらいという数字が出てまいりまして、渡辺委員の資料請求ですか、ちょっとどきっとしたことがありますけど、この取組、いろいろな取組をしていますけど、かなり高くつきます。これは覚悟しなければならないことかなと思っているんですけど、HDM方式に関しても私自身がこれを完全に否定するものではありません。そういう意味で、どう実現できるかというのも考えていかなければならないなと思っていますけど、今、申し上げたように、かなりハードルは高いなという思いを持っています。今、東町の東児童館でやっているわけですけど、どのぐらいの方がどのぐらい利用していただけるのかなというのもあったりすると(「稼働率は何パーセント」と呼ぶ者あり)さっき報告がありました。ただ、こういう形でやっていっても、そこまで持ってくる、本当に協力していただける方には感謝しなければならないなと思っているんですけど、余り関心のない方にも関心を持っていただかなければならない状況だなと思っています。生ごみの処理に関して、HDM方式も含めて、今後の検討課題とさせていただきたいなと思います。
◯斎藤委員 明確なご答弁は頂いていないんですけれども、ただ、生ごみの分別収集となると、市長がおっしゃった問題は確かに出てくると思います。それから、小金井市が国分寺市と共同処理をすると言ったときに、小金井市側から一方的に国分寺市に対して生ごみの分別収集ということを強制することはできないので、非常に難しいところはあります。それと、方法の一つとして、HDM方式と、もう一つ、同じところで重層的に設置できるという意味でいえば、非焼却方式の、仮にですが、私は炭素化と、生ごみ以外のものは炭素化、生ごみも含まれた可燃ごみ、今、我々が燃やすごみで出しているものも炭素化で、それから生ごみの分別のご協力いただけたごみに関してはHDMという形で、ある程度融通をきかせたというか、必ず分別しなければいけないという形でなくても、HDMプラス炭素化という形での非焼却方式というものは、可能性としては十分あると思っていまして、そのことを二枚橋の跡地で進めていくということが、調布市、府中市の皆さんへのご理解のもとにも私はなるんだということで考えております。この委員会は2年の一番最後の委員会になるわけですけれども、次の委員会構成の中で、私は一人会派なので、恐らくごみ処理施設建設等調査特別委員会の委員にさせていただけるんだろうというふうに、ほかの議員の皆さんにもお願いをするところなんですけれども、そういうスタンスで今後も取り組んでいきたいというふうに思っております。
 特段答弁は、あればあれですけれども、もし何かありましたらご答弁いただければと思います。
◯片山委員 HDMのことでお聞きしたいんですが、こちらもかなり協議が進んでいるようで、次の協議の結果をまた聞いていきたいと思っているところなんですが、今回、そんなに詳しいことはまだ確定されていないと思うんですけれども、ちょっと参考にお聞きできればと思っています。
 まず、新たに提案されている機械についてなんですけれども、こちらは945万円ぐらいというようなお話がありましたけれども、これは買取りという形なのか、レンタルという形でやるのか。
 これはどこが提供されるような機械を想定されているのかということなんですが、フォレスト社が持ってきたものかと思うんですが、そこがつくっているわけではないと思うんですけれども、どういったところのものになるのかがお分かりになればと思います。
 あと、200キログラムということなんですが、200キログラムの場合は対象の世帯数は大体どのぐらいが想定されると思っていらっしゃるのか。
 そして、この検討を進めていくに当たって、やはりどういうふうな形にするのかを早く決めて、実証を早く進めていくためには、どういうふうな形で分別収集を進めていくのかということも早くに検討していかなければならないと思っているんですが、またどういった世帯に説明していくのかとか、いろいろな検討するべきことがあると思うので、実証を進めるまでにやらなければならない準備がいろいろとあると思うんですね。ですので、今後も早目に協議を進めながらお願いできればと思っているんですが、今のことについてお願いします。
◯野見山委員
 また、他市へお願いしている広域支援問題が解決しても、ごみ減量は続けていくべき課題であり、とりわけ生ごみを大量に低コストで減量していくにはHDMシステムの確立が求められており、ごみ処理基本計画にきちんと位置付けるべきである。
 蛇の目跡地に置かれているリサイクル施設は、中間処理場の更新へとあわせて、地元と十分協議し、リサイクルプラザの方向性を今から確立してほしい。これができない場合の対応も早急に計画化してほしい。
 生ごみは費用対効果を考えてHDMシステムの導入をすべきである。
◯片山委員 新ごみ処理施設建設に関して、この2年間でほとんど進展がなかったのは大きな問題である。進展しないのであれば、ごみ減量の方策と資源循環についてもっと思い切った施策を打ち出すべきと考える。
 特に市民から出されている様々な提案については、精力的に研究し、実践すべきであると考える。また、部局からももっとアイデアを提案すべきであると考える。
 特にHDMシステムに関する進捗状況は、余りにも緩慢であると考える。市民から提案され、陳情が採択されて1年がたとうとしているのに、協議の進み方が遅過ぎる。もっとスピードを上げて検討すべきであった。
 生ごみの堆肥化事業についての検証、今後の分別収集の検討については、多少調査・研究が進んだかと思う。今後も継続して調査すべきと考える。
◯森戸委員
 HDM方式による実証施設の設置については、設置する周辺住民の理解は不可欠であり、設置場所を十分に検討し、実現に向けて努力することを求める。


  • 最終更新:2013-11-25 17:59:35

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード