山口県


山口県議会とEM

【 平成 9年 9月定例会-10月02日-05号 】
◆ (山本忠由君)
 もう一つ、研究に値することは、EM菌による生ごみの処理であります。実は、私も最近、EM菌で生ごみの処理を始めました。
 初めは、指導を受けずにやりましたので失敗いたしました。これではいけないと思いまして、指導をいただいてやりましたら、見事立派にできました。
 生ごみの処理は言うに及ばず、肥料にもなりますし、環境の浄化、環境に優しい極めてすぐれたよい方法と思いますが、このEM菌の処理につきまして関心がおありかどうか、お尋ねをいたします。
◎ 環境生活部長(村岡正義君)
 次に、EM菌によるごみ処理についてですが、EM菌とは、乳酸菌や酵母菌等から成る微生物のことで、これを生ごみに振りかけることにより、約十日間程度で有機肥料になることから、ごみ減量化、少資源の取り組みの一つとして有効であると考えております。
 以上でございます。

【 平成 23年 6月定例会-06月30日-05号 】
◆ (神田義満君)
 そこで、まずお尋ねしますが、鳥インフルエンザ及び口蹄疫に対する本県の家畜防疫対策について、知事の御所見をお聞かせください。
 次に、感染防止の具体的な方法についてお尋ねします。
 家畜伝染病の発生は、発生農家にとどまらず、地域全体に悪影響を及ぼすことから、その対応に当たっては、迅速な封じ込めによる蔓延防止対策がとりわけ重要ではないかと私は考えております。
 加えまして、蔓延防止対策として、これであれば絶対安心という方法を準備しておくことも必要ではないでしょうか。
 名桜大学の沖縄の比嘉名誉教授の報告によりますと、口蹄疫が発生した宮崎県での事例などでございますが、微生物を使ってのウイルスの封じ込めが最も効果的であったということでございます。
 そこでお尋ねでございますが、本県におきましても、こういう微生物を利用した封じ込め策について検討されておられるのか。もし検討されておられないのであれば、予防としての効果も期待されているようでございますので、ぜひとも検討されてみてはいかがでございましょうか、お伺いをいたします。
 以上、二件でございますが、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
◎農林水産部長(松永貞昭君) 感染防止の具体的な方法についてのお尋ねにお答えします。
 家畜伝染病は、徹底した感染防止と万一感染した場合の封じ込めが極めて重要であることから、県としましては、家畜伝染病予防法に定めてある消石灰、炭酸ソーダなどの消毒薬を用いて、農場や農場に出入りする人、車両などの消毒を徹底しているところです。
 お示しのありました微生物については、家畜伝染病予防法に定められた消毒薬ではなく、また、国や大学などの研究機関で消毒薬としての効果が科学的に証明されていないことなどから、本県では、この微生物を活用した封じ込め策を検討することは考えておりません。

【 平成 23年 8月定例会-08月31日-04号 】
◆ (神田義満君)
 さて、このたびも微生物、これが口蹄疫に対してどのような力を発揮するかということで、題名はEM菌第二号といたしました。
 三月十一日に起こりました東日本大震災は、マグニチュード九・○の超巨大地震であり、これまで万全と思われた対策もすべて無力化し、千年に一度とも言われる想定外のものとなっています。
 七月二十四日、二十五日、二十六日と東日本大震災地に行ってまいりました。そのすさまじい破壊力は、悪夢のごとくで、被災された方々にはただただ念じ入るばかりであり、心からのお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興を祈っております。
 微生物を利用したEMによる悪臭、水質汚染、その他もろもろの衛生対策はもとより、消毒液や化学物質の悪臭対策にEMが多方面で活用されました。以来、国内における地震や洪水の災害にもEMは広く活用されています。また、海外では台湾中部大地震やスマトラ島沖地震、四川大地震の際にも、悪臭はもとより諸々の衛生対策に活用されています。
 また、前回も言いましたが、宮崎県で発生しました口蹄疫について、そのときのEM菌による活躍を、えびの市の女性の市会議員さんに聞きました。牛にこれを飲ませる、ボカシをえさにまぜ食べさせる、EMで牛舎を消毒する、これはpHは三・五でございます。その結果、牛の免疫力ができる。口蹄疫にかかった豚の十メートルの距離にいた――十メートルという近くにいた牛にはその結果かからなかったということでございます。
 宮崎県のえびの市に川内川があるのですが、これを超えたら鹿児島県へ入るということで、必死になって散布したそうでございます。その結果、川内川より南へは広がらなかった。えびの市でとまった。これは私たちも周知のことでございます。地元の新聞には、この記事が詳しく載ったということでございます。これからもその市会議員さんとは情報交換を続けることになっております。
 また、韓国でも口蹄疫は随分広がりました。このときにもEM菌が大活躍をしたことは、その道では周知のとおりでございます。
 私はこのたび、東日本大震災の跡地であります気仙沼市と南相馬市に行ってまいりました。これはEMをどのように使って成果を上げているかを検証することも目的の一つでございました。
 宮城県の私の友達に平野さんという方がおるんですが、その方に電話をしました。ああちょうどいい、気仙沼市へ行こうということで、彼の車で栗駒高原から一時間半をかけて気仙沼市へ行きました。
 四トンのトレーラーに四トンのEM液を入れ、川の上流より一気に流しました。こういうことはすべてボランティアでやっております。気仙沼市では、腐敗し始めた水産物の埋却処分の悪臭対策に、また、避難所のトイレ等の悪臭対策を初め、校庭に広がったヘドロの悪臭対策やごみの集積所の悪臭対策、地域全体の臭気対策に使われました。
 また、岩手県の農家の方で、海のヘドロをかぶった田んぼにことしもお米をつくりたい、そういう要望に対しまして、EMで田んぼを浄化し、お米を植え、現在青々と茂っているそうです。その写真も先日送ってまいりました。そして、岩手県と宮城県では、知事がEMを使おうと、そういう許可を出したそうでございます。
 福島県は、まだ使うことに否定的だということでございます。
 南相馬市の市会議員さんと話をしましたときに、田んぼに塩水をかぶり、「しばらくはお米ができない、大変だ」と言っておられました。私が微生物を利用し、岩手県では、塩水をかぶった田に米を植えている話をしましたが、そのときは聞いてもらえませんでした。
 八月二十四日の山口新聞の「四季風」に書いてありました。今このようなことも起ころうとしております。
◎農林水産部長(松永貞昭君) 防疫対策の選択肢に微生物を加えることについてのお尋ねにお答えします。
 家畜伝染病は、徹底した感染防止と、万一感染した場合の封じ込めが極めて重要であることから、県としましては、家畜伝染病予防法に定めている消石灰、炭酸ソーダなどの消毒薬を用いて、農場や農場に出入りする人、車両などの消毒を徹底しているところです。
 お示しのありました微生物については、家畜伝染病予防法に定められた消毒薬ではなく、また、国や大学などの研究機関で消毒薬としての効果が科学的に証明されていないことなどから、本県では、この微生物を防疫対策の選択肢に加えることは考えておりません。
 しかしながら、個々の畜産農家が、家畜伝染病予防法に定められた飼養衛生管理基準に基づく消毒を確実に実施した上で、みずからの判断により、さまざまな対策を講じられることは差し支えないと考えております。

【 平成 24年 2月定例会-03月08日-05号 】
◆(神田義満君) おはようございます。私は、会派とことんの神田義満でございます。
 二井知事におかれましては、四期十六年、大変御苦労さまでございました。最初に県知事選挙に出られましたときに、私も候補の知事のポスターを張らさせていただきましたことを今思い出しております。大変感慨深いものがございます。
 それから、先日、私が入れましたプールを見に参りました。ある小学校のプールに昨年十二月、EM菌の液体を第一回目二百リットル入れさせてもらいました。昨年入れたときは水はまだ濁っておりましたが、その後の経過を二回見に行きましたところ、プールの水は大変きれいで、透明度もよく、変化を感じ取ることができました。春にももう一度入れます。
 第一回目のときに、小学生に微生物のお話とEM菌のつくり方の勉強会を行いました。大変興味深く勉強会に参加してくれました。六月のプール開きが大変楽しみです。プールの水を放水した後、川の魚は喜び、お百姓さんは田んぼに入った、EM菌の入った水で、おいしいお米ができるであろうと想像され、大喜びになられるだろうと今からわくわくしております。

【 平成 24年 6月定例会-06月28日-05号 】
◆ (神田義満君)
 次に、EM菌によるプール清掃についてお尋ねをします。
 ここ最近、水着入れを持って登校する子供たちの姿をよく見かけるようになりました。昼間の暑さに対し、朝晩は肌寒さが残るこの時期に、もう水泳の授業をやるような時期になったのかなあと思うのは、私だけではないと思います。
 さて、昨年の暮れに、県内のある小学校から「神田さん、プールにEMを入れてほしいのですが」との要請がありました。今、全国各地のライオンズクラブでは、EM菌による環境保全について運動が展開されており、私もその活動を通じてEM菌に関する知識を多少持っておりましたことから、快くお引き受けいたしました。今までは、私からEM菌をプールに入れさせてほしいとお願いをしても、いつも途中で断念することばかりでございましたから、その要請には大変驚きましたし、また大変うれしく思いました。
 簡単に学校での取り組みの様子について御紹介しますと、プールへのEM菌の投入は二回行います。まず、水泳の授業が行われないシーズンオフに行います。これは通常九月に行うわけでございますが、このたびは入れてくれと要請がありましたのが十一月末でございましたので、第一回目の投入は十二月に行いましたが、依頼のあった小学校のプールの容積と、真冬という時期を考慮して、これは微生物がなかなか活性化──冷たいと活性化しませんので、EM菌の希釈液を多少多目の二百リットルを投入しました。二回目は、少し暖かくなってきた四月の初旬に百五十リットルを投入しました。
 そして、六月となり、いよいよプール開きの前の清掃でございます。その日、私は別の行事への出席のため、清掃には参加できなかったのですが、手伝いをした私の息子の話を聞いてみると、例年は、プールの底や壁面についたぬめりのため、洗剤をつけてごしごしと洗わなければならず、かなり大変な作業だったそうでございますが、EM菌を投入したことしの清掃は、主なごみを取り除いた後は、ほとんど水を流すだけでよかったそうで、大幅な負担軽減に、生徒さんも先生も、皆さん大変喜んでおられたとのことでございました。
 このEM菌を使ったプール清掃については、新潟県見附市が市を挙げて取り組む環境事業「アースプロジェクト」の一環として、市内の全小中学校で行われているなど、全国でも広がりを見せております。導入した学校からは、汚泥による悪臭がなくなったことや、プールの底や壁面のヘドロやぬめりが減少し、安全に作業ができたこと、洗剤なしでも汚れが落ちやすく、清掃時間が大幅に短縮できたことで、薬品ではないので安心であるといった評価を得ております。
 また、全国では、EM菌を活用したプール清掃を通じて、洗剤の利点と問題点や、汚水が河川や海に与える影響などを学ぶなど、環境学習の一環としても、多くの学校で取り組まれています。
 私が、EM菌の投入のため、二回学校に伺った際にも、微生物の働きについて、紙芝居方式でレクチャーを行いましたほか、子供たちと一緒にEM菌の培養液づくりも行いました。二リットルのペットボトルに、EM一号、これを二十ccとえさになる糖みつ二十グラムを入れ、それから塩を一つかみ、それとお米のとぎ汁を入れればいいだけの簡単なものでございますが、子供たちもとても興味を持って取り組んでくれ、微生物に関する知識を深めてくれたものと考えております。
 このように、学校のプール清掃へのEM菌の活用は、プール清掃の負担を軽減するということにとどまらず、環境学習としての教育効果や、微生物の働きを目の当たりにできるという点では、理科の学習としても効果が期待できるなど、複数の教育効果が期待できるものです。
 そこでお尋ねしますが、本県でも、学校のプール清掃に積極的にEM菌を活用してみてはどうかと考えますが、教育長の御所見をお伺いします。
◎教育長(田邉恒美君) 学校のプール清掃にEM菌を活用してはどうかというお尋ねにお答えいたします。
 学校における環境衛生の維持管理は、文部科学省が示す学校環境衛生基準に基づいて行っており、プール水の入れかえや清掃後の排水につきましては、水質の安全性を確認した上で行うよう求められております。
 お示しのEM菌のプール清掃への使用につきましては、水の浄化手法としてのEM菌の活用がいまだ確立しておらず、また、排水後の河川等の周辺環境に対する影響につきましても予測ができないため、県教委といたしましては、その使用について現時点で推奨することは考えていないところであります。

【 平成 24年 9月定例会-09月26日-04号 】
◆(神田義満君) 私は、会派とことんの神田義満でございます。
 山本知事におかれましては、山口県知事選挙に当選され、この九月議会に元気よく登壇されました。まことにおめでとうございます。私たちも二井前知事の路線を継承されるという山本知事とともに山口県民のお一人お一人に、輝く、夢あふれる県政を実感してもらえるよう頑張っていく所存でございます。
 さて、私は、九月三日に福島に行ってきました。比嘉照夫博士の新地球を救う大変革という本を読んだからです。その中に、子供たちを放射能から守る、幼稚園での除染実験という題目がありました。
 内容は、福島県郡山市にある保育合同の私立幼稚園学校法人エムポリアム学園、これは、二○一一年六月からEMによる放射線量の低減化試験をスタートさせました。
 郡山市は、県内でも比較的放射線量の高い地域で、福島県が二○一一年四月に検査した時点では、毎時三マイクロシーベルトを超える数値を記録しました。
 市は、緊急の措置として表土のはぎ取りを行いましたが、やはりそれだけでは不十分で園内には、放射線量の高いホットスポットが点在していました。
 園児たちの健康を守るためには、除染を行政任せにするわけにはいかない。そう決意した園長や理事長らは、自分たちでできる対策を模索し始めました。
 そこで、白羽の矢が立ったのが、チェルノブイリ事故後の除染で効果を上げていたEMを使うことになったそうです。
 その結果、三マイクロシーベルトを超える数値があった放射能の数値が、今では○・一四から○・二マイクロシーベルトと低減化していたそうです。ちなみに私が行ったときには○・二という数値を示しておりました。というように、幼稚園の先生が喜々として話をしてくださいました。
 これを聞きまして、前回質問をさせていただきました東北の瓦れきの処理の問題の解決方法ですが、EMを散布し、放射能を低減していくことによって、なかなか処理の進まないこの問題は一歩前進するのではないかと思いました。
 これは、新聞の記事ですが、「汚染植物、細菌で処理、文部科学省、事業に選定」とありました。広島大学や広島国際大学などが共同で進めている放射性物質に汚染された植物を微生物や細菌の力で処理する仕組みを探る研究が、福島第一原発事故からの復興に役立つ研究として、文部科学省の推進事業に選ばれました。
 広島大学の浅原利正学長が記者会見で発表した計画では、汚染された雑木や農作物に水を加えて、機械で粉砕し、液状にして、酵素を加えて微生物で十分に発酵させる。放射性セシウムを体内に取り込む性質がある細菌を投入、細菌を特殊な吸着剤で回収後、乾燥させて厳重に保管する。残った水は、安全性を確かめた上で捨てる。
 福島県内では、現在、汚染された植物は、伐採後積み上げてシートをかぶせている。研究している処理方法を使えば、保管量を大幅に減らすことができる。研究チームには、広島の二大学と静岡大学、森林総合研究所が参加しているとありました。
 以上、震災からの復興への取り組みについて、御紹介させていただきました。

【 平成 25年11月定例会-12月04日-04号 】
◆(神田義満君) 会派とことんの神田義満でございます。
 山本知事の一日も早い復帰をお祈りいたします。
 十月には三回目でございますが、福島県に行ってまいりました。南相馬市の円明院というお寺があるんですが、そこの隣に山がございまして、EM菌による除染を行ってまいりました。七十メートルぐらいの高さがある山でございますので、四トンのEM菌を上げるのに大変苦労いたしましたが、たくさんの人数で上げまして、山のてっぺんから除染を行ってまいりました。この結果は、いい結果が出るよう楽しみにいたしております。

  • 最終更新:2014-05-17 14:13:44

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