山梨県

山梨県議会とEM
1996.12.11 : 平成8年12月定例会

◯竹越久高君
 次に、EM菌等の効果についてであります。
 家庭の生ごみの処理にコンポスターが普及してきましたが、このところ、EMぼかしを使う方法が広がっています。
 有用微生物群を意味するEMは商品名ですが、小ぬかなどとまぜ合わせてEMぼかしをつくり、これを生ごみにかけて発酵させたものを堆肥として有効利用しようというものであります。
 排出される生ごみの減量化のために、それを普及し、助成をしている市町村が幾つもあると聞いており、さまざまの団体がぼかし処理に取り組んでおります。
 しかしながら、EMの肥料としての有効性が強調される一方で、これを疑問視する見解が示され、せっかく熱心に取り組んできた方々に戸惑いが出ております。
 市町村も普及・奨励していることでありますので、EMなどを利用した有機物肥料の使用について農業試験場などで研究し、適切な指導と助言をしてほしいと存じますが、いかがでしょうか。

◯知事(天野 建君)
次に、EM菌等の効果についてであります。
 微生物に富んだ有機質を農地に施すことは、土壌の肥沃度や保水性などを高め、作物の生産性を向上させる上で重要なことであります。
 近年、県内の幾つかの市町村におきましては、家庭から出される生ごみの減量化の対策として、微生物による堆肥化に取り組んでおります。
 総合農業試験場におきましても、EM菌などを含めた微生物による生ごみの堆肥化の促進や悪臭の抑制などについて試験を始めたところであります。
 また、国におきましては、有用微生物資材の評価方法について検討する方向にあると伺っております。


  • 最終更新:2013-11-20 12:53:27

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