岩見沢市

平成4年 第4回定例会


◯常本浩作君

 第1点、ごみ処理、一般・産業廃棄物について、お伺いいたします。
 ごみ収集の改善策について。
 現在岩見沢市においては、一般家庭のごみについて、燃えるごみ、燃えないごみの分別収集を行っておりますが、その一方で、ごみ減量化を掲げて、地域に紙類の燃えるごみの焼却施設及び、一般家庭には、生ごみのコンポスト化のための底のないポリバケツをあっせん、補助をしてきました。その補助件数が、それぞれどのくらいに達したのか、また、それが当初の目的どおり、ごみ減量化の目的をどの程度達成されたのかをお伺いします。
 次に、ごみ収集の方法でありますが、当市は単に日にちを指定して燃えるごみ、燃えないごみを分けて収集していますが、ごみの入れ物、袋には特に指定がありません。行政視察等で訪れた本州の都市では、ごみを入れて出す、ごみのごみ袋が指定され、ごみ袋にその旨印刷がされているもの、中身が見える半透明のもの、それら両方を兼ね備えたものもありました。
 また、この袋が有料で市民に配布されているとのことでしたが、当市の収集方法も改善する必要があると考えますが、市としてごみ袋も含め、どのように考えているのか、お伺いします。
 人間は食するものから排泄するものまで、すべて自前で賄うのが原則、ごみも例外ではないと考えますが、さらなる減量化、ごみ収集の有料化も含め改善策をお答えください。
 家庭による生ごみのコンポスト化について。
 当市において、家庭による生ごみのコンポスト化を、補助金を出して進めているところでありますが、コンポスト化のポリバケツを家の外の土の中に埋めて行うため、アパート、マンションの住民は埋める場所がない。庭、畑などがない狭い住宅用地の住民も埋める場所がない。冬季間は雪の下になり生ごみを入れられない、入れるにしても除雪が大変だ等の欠点があります。
 私は学者ではありませんので、詳しく説明はできませんが、ある資料によると、これらの欠点が解決できることになります。
 EMと名づけられた自然界の肥沃な土壌の中に生息し、作物の生産に役立つ微生物の培養液、エフエクティブ・マイクロオーガニスムス、有効微生物群の頭文字をとった略語ですが、研究開発を進め、現在製造されているEM2号は、光合成菌、放線菌、酵母菌など、10属80種以上の有効微生物群が生存した培養液で、1ミリリットルの中に100億の微生物が生存しており、このEM2号をベースに光合成細菌主体のEM3号、乳酸菌主体のEM4号があるそうです。
 EMの働き、EMに含まれる微生物群の主な働きを説明している時間がありませんが、このEMを組み合わせて使うことで、今の欠点を解決できることになります。いわゆる現在進めている生ごみのコンポスト化を、もう一歩進めることができます。
 底の5から10センチに網を敷いた、ふたつきポリバケツを使用し生ごみを入れ、このEM2号、4号の100倍液を5日ないし7日に1回、湿める程度にかける。網の下にたまった液肥は、50から100倍にして、養分として植物にかける、におい消しや消毒としてトイレや流し台に流す。生ごみは、取り出し口から出して、肥料として鉢にバラバラかける。植木には50から100センチ間隔で掘って入れると、EMを使った生ごみのコンポスト化の一例ですが、このEMは、ほかにいろいろな使い道があります。
 市として、いろいろ研究されていることと思います。一つの例を挙げさせていただきましたが、いろいろ説明をすると時間がかかりますので、やめておきますが、この微生物の培養液、EMを使用することによって、今の生ごみのコンポスト化の欠点を解決できること、ごみの減量化の促進にも役立つと思いますが、このEMを使ったごみ処理を取り上げる考えがないかどうか、今のコンポスト化のための底なしポリバケツのみの補助、助成だけでなく、このEMのほか、いろいろな方法がたくさんあると思いますが、これらの方法にも補助、助成の枠を広げることができないか、質問いたします。

○市長(能勢邦之君)

 御提案がございましたEMということについてでございますが、お話を聞いておりまして、いろいろな便利なものができてきたなというふうに感心をしながら、お話を伺ったんでございますが、ことしの5月からコンポストの普及が始まって、先ほど申しましたようなことでございます。
 今考えておりますことは、1年ほど経過した段階で、コンポストを入れていただいた御家庭の皆様方に、アンケート調査でしてみたらどうかということは実は予定をいたしておりまして、その際、臭気だとか効果とか、容器の使いやすさ加減とか、そのほかいろいろ問題も含めて御意見を伺ってみたいと、そういった御意見をもとにして、改善の努力をやってまいるということにいたしたいと思うんでございますが、そうした中でアパートやマンションといった埋める場所がない、コンポストを設置する場所のない御家庭で、使用できるというようなコンポストのことや、あるいは御提案、もちろんいただきましたEMについても含めてやらせてもらいますが、そのほかの処理、発酵処理についても、いろいろあるようでございます。
 そういったことを含めて、いろいろ研究をしてまいりたいというような、そんなことでおりまして、その際、御提案のようなことをも含めて検討させてもらいますが、お話がございました補助、助成制度をということ、そのそういうことをやらせていただいた研究の結果、検討の結果、その判断させていただくということで、御了解賜りたいと存じます。
 それから産業廃棄物についてということでございますが、産業廃棄物については、これはもうPPPと申しますか、排出事業所自体が始末をしなければならないという大原則で今、制度的というか、義務づけられているわけでございまして、それから、さらに申しますと産業廃棄物の行政というか、仕事の行政の事務分担につきましては、都道府県知事ということに、これは実はなっておるのが現状でございます、制度的な関係でございますが、そういったことがあるわけでございますが、岩見沢市内の産業廃棄物について申しますと、平成2年に民間の産業廃棄物処理場ができたわけでございます。それ以降、平成2年以降は市の一般廃棄物の最終処理場、処理センターで産業廃棄物の処理ということはいたしておりません。市内に現在、4ヵ所ほどの産業廃棄物の処理場があるようでございますが、話を聞いてみますと、当面、十分余裕があるというようなことのようでございます。


  • 最終更新:2015-03-13 09:18:02

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