島根県


島根県議会とEM

平成7年6月定例会(第3日目) 本文 1995.06.26
◯十五番(内田敬君)
 ごみ減量作戦の切り札として、EM菌などの有用微生物群を利用した生ごみの堆肥化の試みに取り組んでいる自治体や市民グループ、自治会が全国的にふえております。
 例えばEM菌は、米ぬかにまぜて生ごみの入ったポリバケツに振りかけると、菌の働きにより一ヵ月で堆肥になるというもので、でき上がった堆肥は、鉢植えや家庭菜園の肥料のほか農家などに供給することもできます。
 コストや回収ルートなどを調査し、効果があればマニュアルにまとめ市町村に普及奨励をしてはいかがですか。
◯環境生活部長(佐藤孝男君)
 次に、EM菌など有用微生物群による生ごみの堆肥化についてでありますが、現在生ごみ堆肥化の技術開発は急速に進み、住民の方々による実践活動も数多く見受けられるところであります。
 県内においては、二十五市町村で堆肥化容器の購入費助成が実施されるなど、生ごみの堆肥化が推進されているところであります。
 県といたしましては、地域リサイクルシステム推進事業の一環として、今後市町村等が実施する生ごみ堆肥化について支援を行うなど、この普及を図ってまいりたいと考えております。

平成7年6月定例会(第5日目) 本文 1995.06.28
 第十は、一昨日の一般質問に関連して、再確認の意味を含めてお尋ねをいたします。
 内田議員の「ごみ減量作戦の切り札として、全国的に取り組みがふえているEM菌を調査し、市町村に普及する考えはないか」との質問に対して、佐藤環境生活部長は、EM菌など有用微生物群による生ごみ堆肥化については、地域リサイクルシステム推進事業の一環として、今後市町村等を支援していく旨の答弁がありました。
 御承知とは思いますが、EM菌は、その有効性について論争があるところであります。ちなみに、本年四月開催された日本土壌肥料学会でも、はっきり効果はないと発表されております。また、この四月、日本作物学会でも限界突破はないとされたものであります。このような状況の中で、あたかもEM菌を推奨するような発言と受け取れましたが、県としての見解を伺って、私の一般質問を終わります。(拍手)
◯環境生活部長(佐藤孝男君) 一昨日の内田議員の質問についての私の答弁がEM菌を推奨するように受けとめられるとのお尋ねですが、御承知のように、ごみの減量化、再生利用を図り、廃棄物循環型社会を構築していくことは極めて重要なことであり、紙、瓶などの資源ごみ回収のほか、生ごみの減量化、再利用を推進していくことが必要となってきております。
 このため県といたしましては、地域リサイクルシステム推進事業の一環として、市町村等が実施する生ごみの堆肥化についても支援を行うなど、効果的にごみの減量化、再利用を図っていこうというものでございます。
 現在、有用微生物群などを利用した生ごみ堆肥化の技術は急速に進歩しており、御指摘のような特定の有用微生物群のみによる生ごみの堆肥化を念頭に置いたものではありません。

平成24年2月定例会(第5日目) 本文 2012.03.01
◯珍部芳裕議員 民主県民クラブの珍部芳裕でございます。
(中略)
 質問の最後に、EM菌の活用についてお尋ねしたいと思います。
 よくEM菌という言葉を耳にすることがあると思いますが、EM菌のEはeffectiveのE、MはmicroorganismsのMですので、和訳すると、有用な微生物たちという意味になります。その名のとおり、よい働きをしてくれる微生物たちが共存することで、よりパワーを高め、健康づくりから暮らしの中の衣食住、農業や園芸、水環境の浄化に至るまで効果を発揮するとして、近年さまざまなところで活用されています。
 私の知る範囲では、特に水質の浄化に役立つという話を多く聞き、出雲市では小中学生や高校生によるEM菌を活用した河川浄化のボランティア活動や、最近では屋外プールの浄化にも効果があるとして、いろいろなところで活用されると聞いております。
 つくるのも難しくなく、活用も簡単、なおかつ河川などの水質浄化にもつながるということで、活用例も年々ふえてきているとのことですが、県内ではどのような取り組みが行われていると把握されているのかお尋ねいたします。
 また、県はこのEM菌に対してどのようなものであると認識し、今後どのような活用をしていくと考えているのかお伺いをいたします。
 以上で私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
◯環境生活部長(伊藤修二) 私からは、EM菌を用いた取り組みと認識、今後の活用についてお答えをいたします。
 EM菌の使い方といたしましては、米のとぎ汁や生ごみを発酵させて液体肥料や堆肥をつくったり、また水質浄化を目的に米ぬかや糖みつとまぜまして、土で固めてだんご状にいたしましたEMだんごにしまして河川に投入するなど、いろいろな形態で使用されております。
 県内の事例につきましては、詳細は把握しておりませんが、先ほど議員から御紹介もありましたように、出雲市や安来市を始め県内各地の河川などで、住民団体や学校等によりまして、EMだんごなどを用いた活動があるというふうに聞いております。
 次に、認識と今後の活用についてでございますが、EMだんご等の水質浄化効果につきましては、科学的には十分確認されていない状況でございまして、環境省におきましても、現在EM菌による水質浄化を推進している状況にはございません。県といたしましても、現状では環境省と同様に、こうした活動を特には推進はしておりませんが、国や他県の動きを含めまして、引き続きその動向は注視をしてまいりたいと、このように考えております。

平成24年_農水商工委員会(10月3日)  本文 2012.10.03
◯浅野委員
 前にEM菌というのを発明した沖縄大学の何だか教授が、宗教団体も片棒担いで一生懸命やってる、まだ言っとるわけだが、その人の話出たときに、四国の松山だったかいな、何かあの辺の山は私が受けて、農林省はEM菌なんか言わんのだけえ。今ごろは知らんよ、当時は。安来市は行政で金出いとる。そこで、あの人は土壌の改良せないけんので、EM菌でどこや松くい、守っとうからあそこは、学者なんていうのは理論的なことばっかり言うもんだから、私は相手にせんわけだが、ところが、そういう土壌であるということになると、どげしようもないわな。全部土壌改良して、EM菌でどんどんどんどん、仮にEM菌がよかったにしても、ならへん。そうなってくると、もうここらあたりでどうするかということを決めんといけんだないかな。

  • 最終更新:2013-11-24 21:35:31

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