川越市(2)

川越市議会とEM(その2)

平成10年第3回定例会
◯桑山静子議員
 大きな二つ目でございます。各種ガン検診に対する市の考察でございます。部長は、私が二度目におたずねしたいことをお答えいただいてしまいました。川越でも引き続いて実施してゆきたいというお答えでございました。この発見率についても数値を示していただきました。私も調べてみました。平成九年度のことですけれども、大腸ガンについては発見率が五・九%です。人数で言っていただいたんでちょっとわかりにくかったんで、私も調べてみました。五・九%です。この行政予算に対して一人当たり使ったお金が二千百三十七円です。二位が子宮ガンであります。子宮ガンについては四・七%、行政費用は一人につき六千九百円、乳ガンは二・七%、行政費用は一人につき三千四百二十四円、四位が胃ガン、行政費用、一人について四千五百円、一・九%、五位が肺ガン、行政費用、三千七百九十二円、〇・七%、なぜ私がこういう数字を調べたかと申しますと、やはりガン検診に異論ありということが巷で騒がれてきたという中で、私は関心を持ったことでありましたので調べてみました。
 そして、先ほど申しあげたように、厚生省の学術研究班がどういう結論を出したかと言いますと、胃ガン、大腸ガン、子宮の経ガンについては有効と結論づけた。そして乳ガンについては触れるだけの触診について有効性を示すデータが出てこない。そして肺ガンについてはX線と他の検査をやってますけれども、明らかに有効のデータが出てこないと、その検証したものを自治体とか医師会に報告をしているということを知りました。
 和光市の話が出ました。ご存じのように川越市の舟橋市長は節電市長として、弁護士として法曹界にも全国に名をはせておられると思います。和光市の田中市長はEMの市長として、医学分野では医学博士でもあり、大脳生理学の分野でも全国に名をはせているとうかがっております。その田中市長がなぜ全国に先駆けてそのような措置をとったのか疑問に思います。このことについて御高察をうかがいたいと思います。

平成11年第3回定例会
◯桑山静子議員
 私が初めて議員にさせていただいて、それは平成三年六月のことでありました。ここに登壇したときはほんとうに足が震えてドキドキしてました。みなさんも初めて登壇なさった方は、そのお気持ちよくわかります。私は平成三年六月、主婦として台所のごみを眺めておりましたから、資源ごみの活用ということでコンポストの有効利用と今後の取り組みについて真っ先に取り上げました。そのときはやはり私の頭の中にあったのは、ごみの減量のことだけしかありませんでした。時代はずいぶん変わったなと思っております。そして年を追って私は生ごみに対する執着がありますので調べてみました。平成三年十二月に学校給食の残食、残滓について何とかならないかということを質問させていただきました。給食もりっぱな学校教育の一環であるということを前提に一般質問をさせていただきました。そしてコンポストのことがあきらめきれずに平成四年の九月に再びコンポストのことについて一般質問をしました。そのときの私の訴えたいことは、夏場になるとにおってしまう、このコンポストが廃棄物になったらたいへんだ、そういうことで違う方法で生ごみのリサイクルができないか、そういうことを平成四年の九月にやらせていただきました。そして平成八年三月にEMを使った生ごみの有効利用、そしてそれを行政と市民の連携でやってゆこうということを訴えて一般質問をさせていただきました。そして、きょう再び生ごみのことについてやらせていただくわけでございます。前段が長くなって恐縮です。
 厚生省がごみ収集の有料化について本腰を入れてくるということを新聞記事で見ました。中身についてどの程度掌握なさっておられるかをおたずねしたいと思います。また、ごみ有料化の動きは県内ではどのように広がっているか。川越ではこのことについて庁内討議をしたことがあるのか。市の生ごみの推移をどのように分析しておられるのか、過去五年間の数値をもとに市長部局、教育委員会部局でのお答えをいただきたいと思います。また新聞で、新しくなられた環境部長、そして課長ともども清掃車に乗ってごみの現状をつぶさに勉強した、そういうことが新聞に載っておりました。御感想をお聞かせいただきたいと思います。

◯桑山静子議員
 生ゴミのリサイクルがいろんな角度から検討されて実施されていますけれども、自治体がいろんな形、たとえば生ゴミを電気ゴミ機、それからコンポスト、そういうシステムでなく違うシステムで動き出している自治体はあるのかどうか、お聞きしたいと思います。
 それから、私がお聞きしたいのは、学校の給食の残食をもっと生かせないかということでありました。いまの部長の御答弁ですと、小学校は横ばい、中学校は増加の傾向をたどっている。その裏を返せば、子供たちがいろいろわがままを言って食事を残す家庭の食生活にも問題があるんではないか、それが尾を引いて学校の給食のほうにもいってしまっているんではないか。平成十年度で二十五万二千キログラムも生ゴミが出ている、これはたいへん由々しきことではないか、そう思っております。そういう意味でも、特に学校の給食現場における生ゴミの対策はたいへん重要ではないか、そう思っておりますけれども、このことについて教育長はどういうふうにお考えになられるか、おたずねをしたいと思います。
 そして川越ではコンポスト、電気ゴミ処理機ということを続けたいと、そうおっしゃっておりますが、一時取りあげられましたEMによる生ゴミの処理補助はどうなってしまったのか、そのへんが気になるところでありますので、おたずねをしたいと思っております。

◯高梨耕治環境部長 桑山議員さんの二回目の御質問に御答弁申しあげます。生ゴミのリサイクルを今後どのように考えてゆくつもりか、実施されている自治体も増加していると聞くが内容を承知しているかということでございますが、市民や事業者への啓発として、学校や保育園から排出される生ゴミの一部を自家処理している自治体がございます。現在私どもが把握している所は、所沢市、加須市、春日部市、狭山市、鶴ヶ島市、吉川市など六市でございます。この始めた背景にはゴミの減量化、資源化はもちろん、開発的な面が大きいと考えられます。
 次に、生ゴミのリサイクルを今後どのようにしてゆくかという中で、EM菌による生ゴミの処理についてということのおたずねがございました。生ゴミの対策につきましては、どのくらい発生源で処理する努力をしたかということだと思います。家庭で、地域でできることは極力進めるという姿勢こそが大切であると考えております。その生ゴミの有効利用の一つとしてEM菌を利用した方法があります。各地域におきまして市民の皆様が取り組んでいる状況は承知しております。したがいましてバケツやEM菌の補助については、今後、生ゴミ全体の処理を考える中で検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

平成11年第4回定例会
◯桑山静子議員
 環境保全に関する民間への補助もどのように変わったか、私は興味がありましたので調べてみました。コンポスト、電気生ごみ処理機、EM堆肥化、太陽光発電、生け垣補助の五項目について資料をいただきました。トータルで平成五年では八百万、平成六年で四百万、平成七年で四百三十九万、平成八年で四百万、平成九年で一千四十万四千円、平成十年、一千三百七十八万三千円、いずれも決算額でございます。平成十一年の予算では一千八百六十一万を出すという計算になっておりまして、環境保全への取り組みが数値の上ではっきり出ていることがわかりました。太陽光発電について拾い上げても、平成九年スタート時には三百三十八万、平成十年には一千万、平成十一年には一千四百万と予算面でも上昇しております。そこで本題に入らせていただきます。


平成10年度決算特別委員会
環境政策課長 コンポスト、いわゆる生ゴミ処理容器ですが、これはご家庭で生ゴミを堆肥化していただくためには量的にもたいへんかっこうなものだと思っています。したがいまして、当初の目的は一万基ということでしたが、今後もこれについては生ゴミ対策の一環として補助を進めてゆきたいと考えております。
 それから、耐用年数はご指摘のとおり六、七年でございます。平成三年度に事業を開始しましたので、中にはそういった声もあってこんどは更新の問題がございます。来年度あたりは新規の申請とそういった更新の問題を視点に置いて、引き続き生ゴミの処理を進めてゆきたいと考えております。

桑山委員 平成十年度の決算から消えてしまったということでさみしい思いをしているものがあります。それはEMの堆肥化、EMの補助です。この間もある方からEMの土壌でつくったお米をちょうだいしました。とてもおいしいお米でした。そういう意味でも土壌改良といった中でのEMへの関心が高まっております。したがってこれも引き続き市の施策として大いにPRをしていただきたいと思っていたのですが、平成十年度の決算ではどのようになっているのでしょうか。

環境政策課長 有用微生物群を使ったEM菌の関係ですが、平成十年度については補助はしてございません。これについては過年度にモデル事業を展開しましたところ、臭気の問題、虫の発生の問題等いろいろな問題が出まして、他市の状況も見守ってきたわけですが、これは生ゴミを減量化してゆく、または堆肥化をしてゆく一つの施策というふうにとらえまして、新年度からはそういう形で考えてゆきたいと思っております。

桑山委員 ぜひ存続をさせていただきたいという気持ちです。

平成12年第4回定例会
◯桑山静子議員
 項目四つ目でございます。給食残飯の新たなリサイクルについてであります。生ごみのリサイクルについてはいろいろ新たな方策がとられてきています。コンポストから始まり電気生ごみ処理機まで、私も過去に何回か生ごみリサイクル策を取り上げました。その一つに、EM処理と農家とのタイアップを力説させていただいた記憶があります。
 先般の川越市の農業を考える集いでも、農家の方からこのシステムの強化を訴えておられました。ただ思うに、塩分の問題とか、たい肥の成分が不安定という面もあり、農作物の収穫にどの程度寄与できるか私なりに疑問はあります。給食の残滓については、過去に私も含め多くの議員からの御指摘があったような記憶もあります。その有効なリサイクル方法について模索しているのが現状ではないかと思っています。いま川越ではどんな問題を抱えているのか、他の自治体で抱えている問題や新しい試み、有効活用している自治体はどのような取り組みをしようとしているのか、そんな視点でおたずねをしたいと思います。
 初めに、学校給食上でいう生ごみという捉え方についてであります。二つ目は、小・中学校合計で年度別の生ごみの廃棄量はどのくらいあるか、それは一人あたりどのくらいの量になるのか、また年度別で特筆すべきことはあるのかどうか、おたずねをしたいと思います。
 米飯給食を川越でも積極的に採り入れているようですけれども、子供たちの反応はどうか。どのぐらい実施しているのか、どのようなルートで子供たちの目の前に出てくるのか、そしてどのような始末をされているのか、おたずねをしたいと思います。生ごみのたい肥化は経費の上でも私は好ましいと思いますけれども、小・中学校の取り組みはどうかについておたずねをしたいと思います。

平成13年 厚生常任委員会
○質  疑
佐藤委員 請願の趣旨は三項目にわたっているが、第一の、「市民の協力を得て、ごみの減量・資源化を徹底し、施設規模の縮小に努めること」に対して市は現在どういう努力をされているのか、ないしはどういう状態になっているのか。

環境部次長 幾つかの項目がありますが、実際に実施しているのは集団回収で、従来は子供会、PTAを中心に実施してきたわけですが、少子化の影響を受けて若干減少傾向にありました。それを昨年、かなり力を入れた結果集団回収事業についても若干増加の傾向にございます。
 また、布類の拠点回収ですが、これは従来は実施されていなかった事業で、昨年度から実施しております。これらについても目標年度までには目標の数値を達成すべく努力しております。今年度も昨日の日曜日、そのまえの日曜日と二日間にわたって布類の拠点回収をさせていただきました。
 さらに、生ごみの堆肥化ですが、いわゆるコンポストについては、当初の予定では一万基を目標として補助をしてまいりましたが、すでに目標の一万基は超えておりまして、引き続き補助をさせていただいております。電気式生ごみ処理機についても昨年度から補助事業を実施しておりまして、本年度も引き続き基数を増やした形で事業の展開を図っております。またEM菌を利用した生ごみの処理についても、昨年度よりその容器類の補助を開始しております。こちらについては目標の基数には達しておりませんが、EM菌についても引き続き実施をしてゆきたいと考えております。
 これらの事業によって、最終的には新清掃センターの稼働時、平成十八年までには一万四千五百六十トンの減量化を図ってまいりたいと考えております。

倉嶋委員 循環型の社会という視点から望ましいのは、土に還るものはできる限り土に還してゆく、有機物については戻してゆくことです。先ほどEM菌の話も出ましたが、生ごみの処理についても行政として考え方の整理をすべきだろうと思います。たとえば加工食品などは、成分が予測もつかないものになって処理がむずかしい。ところが野菜なら野菜のように、素材そのものであれば土に還りやすく、循環型になりやすいという対応の仕方があると思いますので、それらについてもう少し踏み込んだ考え方をぜひ持っていただけたらと思います。

環境部次長 ご指摘の点は念頭に置いて進めてゆきたいと思いますが、ただ、これは私の個人的な見解ですが、現在食品の六〇%は輸入品です。そして搬送の間にはハーベスト処理がされておりますので、これを堆肥化することによって、農薬なりハーベストの成分がさらに凝縮されるのではないかという見解があります。宮田先生などもそういったご見解をお持ちですので、それが一番心配されるところです。自分たちが有機農法でつくったものを堆肥化して元に戻すということであればいいんですが、ハーベスト処理したものをさらに凝縮した形で堆肥をつくってしまう、というところの疑念がどうしてもぬぐい去れないと個人的には考えております。ただ、ご指摘の点については検討を進めてゆきたいと思っております。

平成12年度決算特別委員会
○質  疑
岩崎委員 初めに、減量・リサイクル促進・推進について、いろいろな取り組みをされているが、特に生ごみの処理関係がこれからの課題にもなってくるということで、平成十二年度においても決算の中で報告をされている。コンポストが四百基、EM容器が百三十四基、電気式処理機が二百台ということで実績も上がっているが、実際に市民のみなさんからどのくらい要望があった中でこれだけの機材をいろんな形で補助をされたのか。市民のリクエストの状況をお聞かせ願いたい。

環境部次長 いわゆる庭に置くコンポストですが、これは事業年度がかなり長くなっておりますので、十二年度の予算に対しては、ちょうど市民要望にこたえられたのかなと思っております。
 電気式の処理機ですが、これはいま注目をされている関係から人気がありまして、約一・五倍の申し込みがありました。そのため十三年度は若干この補助基数を増やしていただきました。
 またEM菌ですが、再募集はしたんですが、残念ながら予算的には余ってしまったということです。したがって私どもとして、生ごみ処理について、市民要望に対して若干不足だったかなと思われるのは電気式の処理機でございます。

桑山委員 いろいろな施策でごみの減量・リサイクルをやっておられるということですが、市民が一生懸命減量に努力をしても、そのあとどうバックアップするかが大きな問題になってきていると思います。
 たとえばコンポストとかEMはある程度自区内処理ができる人が申し込んでいて、電気式処理機はマンションとか、狭い所でごみ減量に協力したいという人が多く希望しているのではないかと思っています。
 そこで、電気式処理機でできた生ごみを廃棄物としてしまうと何にもならないので、電気式処理機を実践している人が、生ごみが出たときにどういう問題を市のほうに持ってきているのか。処理に困っているから何とかしてくれとか、埋める所がないから何かいい方法はないかとか、そういう要望は出ているのでしょうか。

環境部次長 電気式処理機の補助についてはまだ始めたばかりですので、そういったご相談は受けておりません。電気式処理機は大きく分けて乾燥型と堆肥をつくる型の二方式ございまして、見ていると、けっこう乾燥型のものを買われている方もいるようです。生ごみの堆肥化を図るものについては、プランターとか家庭菜園等でお使いいただいているのかなと考えております。今後補助を続けてまいりますといろいろな問題が出てまいりますので、そのへんの用途先というか、けっこう地域の方もいらっしゃいますので、そのへんのところは考えてゆきたいと思っております。

桑山委員 いい意味で、いい所に還元できるような方策を早急に立てていただきたい。そして生ごみを処理する場合には、こういうものは入れてもらっては困るとか、そういう啓蒙啓発をしっかりやっていただきたいと思っております。

平成13年度決算特別委員会
環境部次長 まず、減量・リサイクル促進・推進事業ですが、まず布類の拠点回収事業がございます。これは、いわゆる集団回収事業で回収していただくのが私どもとしては一番、地域のコミュニティ等に役立ちますので、そちらを推進しているのですが、どうしても、たまりすぎてしまうとか、集団回収事業が実施されていない地域、また自分のうちで着ているものを集団回収で出してわかるのはいやだという方もおられました。それらを補完するために、促進事業の一環として、衣替えの春と秋の時期に、布類の拠点回収事業を実施しました。春が五月二十日、二十七日、六月三日、六月十日、秋が十一月と十二月にかけて、合計九日間実施し、約九十トンの回収ができました。
 リサイクル促進のもう一つ代表的な事業として、生ごみ処理機の補助事業があります。コンポスト、EMのぼかしで処理する容器、最近かなり普及してきた電気式生ごみ処理機の、購入費に対する補助でございます。コンポストについては、相当長い年限補助をさせていただきましたが、空き地等をもっていない方にはなかなか普及がむずかしく、EMぼかし、電気式生ごみ処理機のほうに多少移行して補助を展開しております。こちらも、家庭菜園等にそのできあがった肥料を利用しているという話も聞きますので、これらについても今後も推進していきたいと考えております。
 啓発の事業としては、リサイクルのポスター、これは夏休みの子供の宿題として、ポスターコンクールを実施しております。多い年で五千、少ない年で二千ぐらいの応募をいただいて、受賞作品を西文化会館で表示し、その後、東清掃センターとリサイクルセンターを結ぶ通路に掲示して、そちらを見学していただく児童に見ていただいております。
 啓発事業のもう一つの事業として、夏休みに親子で参加していただく施設見学会の参加を募って、小畔の里から焼却場、リサイクルセンターを見ていただいたあと、リサイクルセンターの一角を借りて、牛乳パックを利用した物入れとか、ことしの例でいうと粗大ごみから出た木材を利用してちょっとした収納ケース等をつくっていただくようにしています。これは夏休みの間、二日間実施しており、親子で楽しみながら、リサイクル事業の施設の見学、また夏休みの宿題にもなるということで、好評を得ております。


平成15年第1回定例会
◯桑山静子議員
 最後の項目となりました。生ごみの減量対策についてであります。川越の庁舎の正面に電子掲示板があります。「ごみ処理がピンチです。現在、市清掃センターでのごみ処理が非常にきびしい状況です。使い捨て商品の使用を控える。食材のむだを省く。分別を徹底するなど、一人一日百グラムの減量に御協力をお願いします」という言葉が出てまいります。ちょうど信号の所ですので、それに見とれておりますと追突される、そういうような心配もありますが、みなさんはこの文言をご覧になったことがおありでしょうか。ぜひ傍聴者のみなさんも帰りがけに見ていっていただきたい、そう思っています。私は、効果を深めるために、できたら一階のロビーにでも掲げていただいたほうがよかったのではないか、そう思っております。
 そこで私も、このことについて思い起こせば、コンポスト補助からEMぼかしの堆肥づくり、その補助、そしてどうしても実現させたかったミニ太陽光発電、そして風力発電の設置でありました。夢がかなえられなかったという思いもあります。そこでおたずねをしていきたいと思います。
 初めに、川越市の生ごみの現状をどう分析しておられるか。生ごみを取り巻く市民生活はどのように変わってきているか。そして市の生ごみの施策はうまくいっているかどうか、おたずねをしたいと思います。ごみの減量策、特に生ごみを国や県では新年度予算にどう盛り込んでいるのか、施策についてはどうか。そして生ごみを介して農家との連携は進んでいるかどうか、おたずねをしたいと思います。本来ならば私の所属する環境審議会、廃棄物等減量審議会で煮詰めればいいことですけれども、その機会もなくなりましたので、あえてこの壇上でおたずねをいたす次第でございます。一回目の質問とさせていただきます。

◯高梨耕治環境部長 表題五、生ごみの減量対策についてお答え申しあげます。
 川越市の生ごみの現状をどう分析しているかというおたずねでございます。川越市の生ごみの現状でございますが、ここ十年間の湿ベースで見てみますと、ごみの組成の中でも常にトップで、ごみの約半分が生ごみという状況でございます。しかし、ごみ問題が深刻化し、地球環境問題が取り上げられてまいりました昨今では、市民の方の意識も変わり、コンポスト、電気式生ごみ処理器、EM容器などの生ごみ処理機器を購入して、少しでも生ごみの減量に協力しようという家庭が増えてきていますが、まだまだ根本的な解決がなされてないのが現状でございます。
 先般、生ごみ処理機器についてのアンケートを実施しましたところ、補助制度につきましてはおおむね好評でございましたので、今後もこの生ごみ処理機器の普及を基本としながら啓発活動を行なっていきたいと考えております。
 次に、生ごみの減量策を国や県ではどう新年度で盛り込んでいるかというおたずねでございます。環境省では施設整備への国庫補助事業を充実していくということでございます。また、埼玉県の新年度予算につきましては、ごみ散乱防止、廃棄物の不法投棄対策などをおもなものにしております。
 次に、生ごみを介して農家との連携は進んでいるのかというおたずねでございます。平成十三年度からJAと協賛いたしまして、地元自治会の協力のもと、集合住宅に生ごみ処理器を設置いたしまして、できた堆肥を農家の方に利用してもらうという、環境保全と循環型農業の融合を狙いとする事業に取り組んでおります。この事業は市民、農家、JA、県、市が連携をとりながら進めているところでございます。また、公共施設から排出される生ごみを堆肥化する計画がございますので、農家の方やJAとの連携をさらに密にしながら、事業を展開できるよう研究してまいりたいと考えております。以上でございます。

◯桑山静子議員 
 そして、生ごみ減量の一つのテーマでもあります事業系の生ごみのことであります。家庭系や事業系の生ごみ減量施策は今後どう進められるか。たとえば一昨日ですか、経済部長が、県緊急雇用創出基金補助事業と七つの事業を示されました。その中に事業系ごみ全面有料化普及啓発委託事業ということで九百二十四万九千円を示されました。この事業というのはどういう事業なのか、おたずねをしたいと思います。
 また、みなさんもすでにお使いになっていると思いますけれども、市のオリジナルのトイレットペーパーに引き続いて、私はごみの減量は水分を切ることにあるとそう思っております。トイレットペーパーに引き続いて、オリジナルブランドの水切り袋をつくって市民に啓蒙啓発活動をなさったらどうか、そう思っておりますけれども、この水切り袋についての御考察もうかがいたいと思います。
 そして、今後ますます自治体を苦しめていくのではないかと、紙おむつのことがあります。紙おむつの焼却が大きな問題になっています。市は今後どのように対策を進めていくおつもりなのか、おたずねをして、私の二回目の質問とさせていただきます。

◯高梨耕治環境部長
 次に、家庭系や事業系の生ごみ減量施策については今後どのように進められるのか、また、ディスポーザーについての考察はというおたずねがございました。川越市では家庭から発生するごみの減量につきましては、平成三年度よりコンポスト、さらに電気式生ごみ処理器、EM容器などの購入費補助を行なっております。その総数は一万二千三百器を数え、かなり各家庭に普及してまいりました。今後もこの生ごみ処理機器につきまして、さらに普及するようPRしていくとともに、広報等を通じまして水切りの実施をお願いいたしまして、さらなる生ごみの減量に努めてまいりたいと考えております。

平成14年度決算特別委員会

関口委員 ご答弁は弁財天の所だと思うが、そのもっと手前にコンクリートで埋め立てられた所があるので、ぜひ一度現地を見ておいていただきたい。
 それから、いまお話をいただいた弁財天の池は、非常に大切な、珍しい、昔を残した形の湧水なので、できれば上のほうから泥が流れ込まないような措置を、上のほうは喜多院さんの持ち物だと聞いているが、せっかくきれいにしていただいているので、雨のときに泥などが流れ込まないようにしていただければと思う。
 それから二百二十五ページ、減量・リサイクル促進・推進の項目で、EM容器等生ごみ処理機器に対する購入費の補助事業はいつごろから取り組んでいるのか。

環境業務課長 家庭用の生ごみ処理については、コンポストが平成三年度から、電気式処理機が平成十年度から、EM容器は平成十二年度から補助をしております。コンポスト、EM容器は庭のあるお宅、あるいは畑等の土のある所で使っていただくもので、平成十四年度のEM容器の補助基数は五十四基となっております。ちなみにEM容器については、平成十二、十三、十四年度の三年間で二百五十七基の補助をさせていただいております。

関口委員 EMについては私も多少勉強をさせていただいているが、もっと真剣に取り組んでいただければ、伊佐沼や新河岸川のヘドロを取り除いて、その浄化に効果があるのではないかと思っている。EMの今後の取り組みについてはどのように考えているのか。

環境業務課長 EM容器の取り組みは平成十二年度からということですので、今後PRに努めて拡大を図っていきたいと考えております。

関口委員 近くの例だが、上尾の鴨川は、昨年半年間実施して環境浄化の実績をあげているが、この調査なり情報交換はされているのか。

環境業務課長 たいへん不勉強で申しわけありません。上尾については研究をしておりませんので、鴨川の状況について調査をさせていただきたいと思います。

関口委員 他にも瀬戸内海等多くの事例があるし、さらに二〇〇二年一月二十九日から三十一日まで、幕張メッセでEMエクスポが開かれ、講演会等多彩な催しものがあったが、今後研究をされて赤間川からヘドロをなくしていただきたい。「新河岸川を守る会」もあるし、一緒に取り組みたいという市民の気持ちもある。これら団体との連携を図りながら、浄化に向けた取り組みを最後にお願いして、質疑を終わりたい。


  • 最終更新:2013-11-22 13:45:19

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