川越市(3)

川越市議会とEM(その3)

平成16年第3回定例会
◯戸口元夫環境部長 ごみの減量化施策に関する御質問にお答え申しあげます。
 初めに、家庭系ごみの減量施策はどういう取り組みをしているのかという御質問でございますが、本市のごみ減量施策につきましては、平成十二年度に改定いたしました川越市一般廃棄物処理基本計画に基づきまして実施しているところでございます。家庭系ごみの減量施策といたしましては、まず集団回収の促進、この集団回収を実施している団体を支援いたしまして、市民による資源化の促進を図っているところでございます。
 次に、布類の回収といたしまして、春と秋の年二回、家庭で不要となった衣類等を各地域の拠点で回収いたしまして、資源の再利用の促進を図っております。その次には、プラスチック類の分別収集の実現というような取り組みをしてまいりました。平成十三年度から一部地域におきまして、プラスチック製容器包装の分別収集を開始いたしまして資源の再生利用を推進しているところでございます。
 次に、補助事業でございますが、生ごみ処理機の購入費の補助事業、従来から行なっておりましたコンポスト容器の購入費補助に加えまして、電気式の生ごみ処理機及びEM容器の購入費の補助、これらも実施いたしまして、家庭から排出されます可燃ごみの発生抑制の促進を図っているところでございます。
 このほかにも市民のごみ減量、リサイクル意識の高揚を図るために、小学生とその保護者を対象にいたしました焼却施設等の施設見学、団体や児童・生徒を対象に いたしました環境に関する出前講座、これらのことなどを開催しているところでございます。

平成17年第1回定例会
◯戸口元夫環境部長
 次に生ごみについてでございますが、これにつきましてもやるべきことがあるんではないかという御質問でございますが、現在市民がコンポスト容器、あるいはEM容器、電気式の生ごみ処理機を購入する際に、また事業者が業務用の生ごみ処理機を設置する際に補助金を交付いたしまして、家庭、事業所における生ごみの資源化を図っております。またモデル事業でありますが、月吉町の集合住宅におきましては、御案内のとおり大型の生ごみ処理機による生ごみの資源化を促進しております。今後はこれらの事業を一層充実させるとともに、生ごみ処理の先進市等の事例等を調査・研究しながら可燃ごみの減量化、資源化に取り組んでまいりたいと考えております。

平成18年度決算特別委員会
石川(隆)委員 この委託と直営の問題についての部としてのいろんな問題意識とか、そういう話をお聞きをした。そういったことで課題として位置づけられていろいろ種々検討もされているということであるので、今後も引き続きより効率のいい内容に努めていっていただけるということで期待をしたいと、それだけ申し上げておく。
 引き続き、不用額の関係の資料もあわせて見させていただいており、ページは百五十八ページから百六十ページにかけて、これは衛生費の関係なのだが、その中でいろいろ理由として書いてあるが、中でも特に申請に伴って申請見込みが少なかったというものが幾つかある。その主なもので例えば百六十一ページの十目、環境衛生費、この中のごみ減量等推進の事業で、これは当然コンポストとかそういう関係のものが当初の見込みよりも少なかったのでということで不用額が発生したと、そういうふうに私は理解をしているが、この理解はこれでいいだろうか。

資源循環推進課長 おっしゃるとおりでございます。

石川(隆)委員 ということで、こちらの主な施策の成果に関する説明書の中で五十五ページでは、やはりその具体的な数がコンポスト、EM容器、それから電気式処理機とそれぞれ十八年の実績もいただいているが、この十八年では何基ぐらいをそれぞれ当初予定していたのか。

資源循環推進課長 ごみ処理容器につきましては生ごみ処理容器と電気式生ごみ処理機、それからEM容器などがあります。生ごみ処理容器は予算上ですと二百基を予定してございました。それと電気式生ごみ処理機が百八十基、EM容器が五十基ですが、実際に補助をした数はこちらにございますように生ごみ処理容器が五十基、EM容器が十基、電気式生ごみ処理機が百三十三基ということでございます。

石川(隆)委員 確認のために基本的なことをお聞きしては失礼だが、それぞれの補助金の内容はどんな補助になっていたのだろうか。

資源循環推進課長 生ごみ処理容器、いわゆるコンポストでございますけれども、これは一律三千円でございます。それから電気式生ごみ処理機が半額補助で上限が二万円でございます。それからEM容器が半額補助で上限が二千円でございます。

石川(隆)委員 わかりました。せっかく市の方は二百基、五十基、百八十基ということで、大いに市民の方にこういう処理機の設置をしていただきたいということで準備しているが、思いのほかにこんな格好の実績しか上がらなかった。この実績をごらんになって何でこういうふうになってしまったのか、そこいら辺の分析みたいなことはどう担当としておとりになっているか。

資源循環推進課長 生ごみ処理容器につきましての開始がコンポストにつきましては平成三年から、生ごみ処理機については平成十年から、EM容器につきましては平成十二年度から実施をしてございます。そういうことがございまして補助につきましては年々減少の傾向にあるということは確かでございます。ただ、ごみの減量と資源化ということで補助金の設定でございますけれども、できるだけPRするということで広報紙には年二回掲載しまして、ホームページでもPRはしてございます。ただ、そうした中でこういう数字が出てきているというのは、ある程度コンポストなり電気式生ごみ処理機なり、そういう意識のある方には行き届いてきたのかなという気はしております。ただ、今後まだ終了というふうには考えてございませんので、もう少しPRをしまして、新しい意識を持った方を開拓していきたいというようなことも考えてございます。

平成20年第1回定例会
◯若狭みどり議員
◯若狭みどり議員 議長に発言のお許しをいただきましたので、通告いたしました三項目につきましての一般質問をさせていただきます。
 一項目めの、環境対策の具体的取組みについてでございますが、環境問題を語るとき、最近話題になっている、南米アンデス地方の先住民に伝わる民話の「ハチドリのひとしずく」があります。ほんの数行ですので御紹介をさせていただきます。
 あるとき、森が燃えていました。森の生き物たちは我先にと逃げていきました。でも、クリキンディという名のハチドリだけは行ったり来たり、くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。動物たちはそれを見て、そんなことをして一体何になるんだといって笑います。クリキンディはこう答えました。私は私にできることをしているだけ。燃えさかる森にハチドリが一滴ずつ水を落としていく、この焼け石に水のようなハチドリの行動に対して、ほかの動物たちはいつまでも笑い続けているのでしょうか、それともやがて一匹、二匹と協力者があらわれてくるのでしょうか。
 この物語を日本に紹介したのは文化人類学者で明治学院大学教授の辻信一さんです。余りにも大きな地球規模の課題である環境問題を山火事にたとえて、どんなに小さな行動かもしれないけれども自分たちに、そして私にできることのひとしずく、一滴一滴の水のしずくを集め、ハード面や枠組みだけではなく、川越市も一生懸命にやってくれている、市民の私たちも頑張ろうと市民の皆様の心に訴え、張り合いになり、共感と実践の輪が広がるような施策の必要性を感じます。
 昨年十二月、日本経済新聞が行った行政への評価ともいえるサスティナブルシティ、サスティナブルな都市と題して全国調査をした結果が掲載になっておりました。専門家の東京大学先端科学技術研究センター教授、日本都市計画学会会長、大西隆教授は、「地方都市は環境・社会で評価を」の中で、サスティナブル都市の評価のポイントは、環境保全度、経済的豊かさ、公平や安定を含む社会安定度の側面から見たバランスである。都市と地方の格差が大きな問題になっているが、地方の経済力を底上げするような政策的な誘導、地方都市の都市環境政策などは大きく進展する可能性がある。調査は継続して行い、各自治体の改善度合いを確認できるといい。改善には各自治体の努力が必要だが、住民の声も欠かせないとしています。
 調査結果には全国ベスト二〇が掲載になっており、埼玉県内では戸田市が全国三位、所沢市が全国十位にランクインをしておりました。所沢市の当麻市長も、市長就任後の初の施政方針演説の中で、環境のよさと経済の活力を両立させながら、生活面でも安定する持続可能な都市として我が所沢市は全国十位と述べました。そこで、まず一点目にお伺いをいたします。このサスティナブルシティ、サスティナブル都市についての市の認識をお伺いいたします。
 私はこのたび課題意識を持ち、サスティナブル都市全国三位の戸田市に視察に行ってまいりました。人口約十一万人、約五万四千八百世帯の戸田市では、自治会を通して新聞、雑誌、古布、牛乳パックを資源回収しており、現在一カ月、約四百四十万円の売り上げがあります。そのうちの八割を自治会に還元、残りを平成十七年度から環境対策基金に積み立てていますが、その額は現在既に一億円を超えているそうです。この売り上げの中の工夫には、新聞紙の回収は通常ポリひもで縛るのが主流でございますが、このポリひもは工場での取り除きが必要であり、一〇〇%リサイクル可能で、ノーレジ袋にも通じ、環境負荷も低減できる紙ひもで結束をしています。現在紙類も高騰しておりますので、売却代金も増額になります。市民の皆様からお出しいただいた資源を、たとえ三十銭でも高く買い取ってくれるなら行政が工夫し、その努力を続けていきます。ごみを焼却すればCO2を排出、さらに焼却炉も傷みます。ごみにお金をかけるのではなく、ごみをお金に換えるんですと話す職員の意気込みに大変感心をいたしました。
 環境対策に費やす事業費の市の持ち出し費用を極力減らすため、市内の企業に環境に寄与する品格ある企業としての資金援助を、市はアイデアの提供と調整を行い、そしてマンパワーは市民ボランティアと、三者によるパートナーシップで環境対策を進めています。
 EM菌という農業の土壌改良用に開発された有性微生物、いわゆる善玉菌を使い、市が全面的に応援し、生ごみの堆肥化を促進、ロータリークラブが資金援助をして、市内の中学生が、川よ、よみがえれ、魚よ、もどれと口々にしながら河川浄化活動を行い、ごみ焼却施設では、化学消臭剤の五分の一の経費で済む、人畜無害と言われるこのEM菌を消臭に使用しています。
 花のまちづくり協働事業では、国道やまちの中の花植えを推進、花を植えるとまちが明るくなり市内の犯罪が半分に減少、防犯対策にも効果があったそうです。この事業費にも徹底的なコスト削減が行われていました。国道脇については国土交通省のボランティアサポートプログラムを使い、花の苗から用具の貸し出し、作業用の軍手まで提供を受けていました。
 屋上緑化には、近年ファッションの多様化や、海外での大量生産で増加傾向にある古布でフェルトを作製、管理の手間と維持費がかからないオールリサイクル素材による軽量の屋上緑化に取り組み、夏の屋上コンクリートの温度四十五度が、この緑化システムではおおよそ十度のヒートダウンで三十四度に、軽量のため、公共施設や学校の建物の劣化の進行をおくらせる効果もあるそうです。
 マイバッグは、主に女性職員が中心となり、市民の皆様に毎日使ってもらえるような工夫を徹底的にデザインに加え、一枚のバッグの素材は市内で回収したペットボトル二・五本分でつくり、イベント等に使ううちわを回収した牛乳の紙パックで作製、環境対策に賛同する市内の企業がこの費用を負担、これは保育園、幼稚園、小学校、中学校での教材としても使用し、子どもたちは自分が給食で飲んだ牛乳パックがどのように変わり再生をしたのか、目で見る環境教育になっています。環境と福祉の融合を考え、一枚五百円で販売しているマイバッグの販売権は市内の知的障害者授産施設や作業所に置き、花のまちづくり事業で使う花の育成は、園芸セラピーの治療の一環として市内の精神障害者の希望者を募集し、時給七百九円で雇用の確保をしています。希望者が多く、その需要から今後は高齢者を時給九百円での雇用も加えて、このフラワーガーデンの規模の拡大の予定もあるようでございます。
 環境クリーン室の職員が、精神障害者のお子さんをお持ちの御両親は常に、私たちに万が一のことがあったら、この子は障害手当だけでは生活をしていけないだろうと不安な毎日を過ごし、我が子の将来を思い悲しんでおられます。この花づくりの収入があれば、グループホーム等で一人でも生きていくことができますと、涙をこらえながら目頭を押さえていた姿に理想の職員像、人間像を見た思いがいたしました。
 戸田市は現在、子育て世代の人口も大きく増加傾向にあります。
 徳島県上勝町なども、高齢者中心の葉っぱビジネスでまちが活性化していることは大変有名ですが、ごみの分別は何と三十四分別、ごみ集積所は町でたった一つだそうで、町の活性化と元気さ、環境行動の連動性を痛感いたします。そこで、ごみの排出の抑制を基本にいたしながら御質問させていただきます。
 川越市の再生資源に対する回収実績とその傾向性、年間の売り払い金額をお伺いをいたします。
 三点目に、川越市におけるEM容器補助制度の過去の利用状況と、その状況に対する市の見解をお伺いいたします。
 四点目に、古布について、川越市は現在どのようにリサイクルをしているのでしょうか。
 五点目に、昨年川越市で配布したマイバッグはどのように作製し、その作製にかかる費用は幾らだったのでしょうか。
 六点目に、川越市は牛乳パックをどのようにリサイクルをしているのでしょうか。
 以上、六点をお伺いいたします。

◯久都間益美環境部長

続きまして、EMについてのお尋ねでございます。
 私どもの方ではEMの容器の補助の制度をさせていただいておるわけでございますけれども、その利用状況といたしましては、平成十四年が五十四基、十五年が五十七基、十六年が二十五基、十七年が十九基、十八年が十基、それぞれ年度といたしまして補助の交付をさせていただいたものでございます。これはあくまでも私どもの方の補助を利用していただいたケースでございますが、ごみの減量を図るためには各家庭でまずむだなものを買わないことや、不要なものを断るといったことが非常に大事となりますが、どうしても出てきてしまう生ごみを各家庭で堆肥化なりしていただくことは、大変ありがたいことと考えているところでございます。
 生ごみを処理する手段といたしましては、コンポスト容器や電気式生ごみ処理機などもございます。EMもそれぞれこの生ごみの処理には向いているのかなと考えているところでございます。この制度についてもさらに周知をしていきたいと思っています。私どもの方の環境ネットの中でもこのEM菌を利用した団体がございまして、仙波河岸の方の水質浄化のために、団子をつくって投入をして実験をやっていただいた経過もございます。

平成21年第4回定例会
◯三上喜久蔵議員
 また、今、伊佐沼の水質浄化については川越市でも取り組みをしておりますが、それ以外に荒川右岸用排水土地改良区でもいろんな角度からの水の浄化には取り組んでおります。その中で、特に大学の先生なり生徒なりも含めまして、いろんな大学が、いろんな方面から、いろんな角度から、このアオコを何とかしたいということで現在も実験をしております。
 そんな中では、アオコの持つガス胞を電気を使って破壊する、そういうような実験もしておりますし、あるいは電気分解によってそれらのガス胞を砕く、そういう事業もあります。またここ何年か地元の人たちが携わっていることとしましては、EM菌を使って泥だんごをつくり、それを伊佐沼に放流したり、あるいは支流の川にそれを投げ込んで水を浄化するというような実験も今でも行っておりますが、何せあれだけの広い沼でありますので、一朝一夕にアオコをなくすというわけにはなかなかいかないのではないかと思っております。
 また、現在は、このアオコの水をろ過するという実験が行われておりまして、ろ過した水については飲めるぐらいのきれいな水になっているそうですが、いかんせん、これにも莫大なお金がかかるということで、これを全部伊佐沼で行うということは非常に難しい、そのように思っております。
 また、荒川右岸ではそのような浄化対策を行っておりますが、市で取り組んできた浄化対策にはどのようなものがあるのか、またこの伊佐沼整備に常にかかわっている川越市伊佐沼及び伊佐沼周辺整備推進会議とはどのような会議なのか、またこの会議での主な意見等にはどのようなものがあるのか、それから県営の事業で築造する木道、それから周辺に植えますヨシ等の管理は、今後どのような形で行っていくのかをお伺いいたします。


平成24年第3回定例会
◯森 政一環境部長
 次に、これまでの本市のごみ減量の取り組みについてでございます。大きくごみの減量、資源化事業と啓発事業の二つに分けて御説明させていただきます。
 まず、ごみの減量、資源化事業のうち、ごみの分別収集につきましては、平成二年度に瓶・缶の収集を、平成七年度にはペットボトルを、平成八年度に紙類の分別収集を開始いたしました。平成十三年度に布類の拠点回収を全市域で開始し、平成十六年十月、その他プラスチック製容器包装分別収集の全市での開始、本年六月には小型家電の拠点回収及び環境プラザつばさ館での常時回収を開始いたしました。
 また、報償金、補助金を活用した施策といたしまして、昭和五十八年七月に集団回収事業報償金制度を開始したほか、平成三年度にコンポスト容器購入者補助金制度を開始し、平成十年度に電気式生ごみ処理機を補助対象に追加、次いで平成十二年度にEM容器を補助対象に追加いたしました。
 そのほかに、平成十二年度から開始いたしました剪定枝のチップ化事業は、平成二十二年度にゼロ・エミッションを目指した川越市資源化センターの稼働に伴い、土壌改良材肥え土へと拡充してまいりました。また、ごみの焼却後に排出されます灰をセメント原料やスラグ化して建設資材に利用するなどしております。
 次に、啓発事業の主なものといたしましては、昭和五十六年度に実施した清掃ポスターコンクールは、平成十七年度から3R推進とごみの散乱防止ポスターコンクールに名称を変更し、現在も継続中でございます。
 そのほかに、かわごえ環境推進員と協力して行ったマイバッグキャンペーンや、夏休み親子リサイクル体験ツアー、フリーマーケットの開催、エコストア・エコオフィス認定制度、学校、自治会等への出前講座の実施、広報川越の啓発記事の掲載など幅広く実施しております。

平成24年 保健福祉常任委員会
川口知子委員 この総合健診、スマイル健診、二十三年度になって廃止という、そういった御答弁もありましたが、非常に皆さん受診希望が高いという事業を削るということで、こういったところを削ってしまうということなんですが、やはり総合健診が皆さんに喜ばれたのは、手厚い健診体制があったからではなかろうかなと思います。特定健診だとどうしても手薄い健診にならざるを得なくて、余り受けても意味がないというようなこともおっしゃる方もおりますし、こういった健診ががん検診に特化していくということですが、であれば、特定健診等の受診率を上げるような、効果を上げるような体制を組むであるとか、がん検診に特化するというお話ありましたが、そうであればやはり相乗効果を生むような、そういった体制も検討できるかなと私は考えます。これについては、以上申し上げて終わります。
 次に、ごみ減量の推進等ということで、六十二ページの生ごみ処理機についてです。これについては、機器の購入費、補助を実施したということで、二十三年度はかなり多いなと認識をしているんですが、最近の動向というのは、これについてはコンポスト、EM容器、電気式の処理機の補助についてはどのようになっているのか伺います。

環境部参事兼資源循環推進課長 生ごみ処理機の動向ですが、まずコンポストの申請件数でいいますと、平成十九年から五年間の推移で申し上げます。平成十九年が四十三件の申請がございまして、二十年度五十六件、二十一年度四十六件、二十二年度五十七件、二十三年度が五十五件の申請がございました。それに対して補助いたしましたのが、それぞれの年度で申し上げますと、十九年が五十六件、二十年度六十七件、二十一年度五十五件、二十二年度七十一件、二十三年度六十二件の補助をいたしております。
 続きまして、EM容器の関係ですが、同じく。

川口知子委員 十九年と比較してでいいです。

環境部参事兼資源循環推進課長 いいですか。わかりました。十九年が補助基数三十六基、二十三年が四十四基です。それから、電気式につきましては、十九年百十六件、二十三年が三十七件という形になっております。この電気式につきましては、当初かなり応募は多かったんですが、だんだん節電ですとか、そういった状況等ございまして、年々減ってきているという状況がございます。

川口知子委員 この電気式の処理機については、私も、市民の皆さんから使い勝手が余りよくないんだと、なかなか元は取れないというようなこともおっしゃっておりましたし、管理が大変難しいというようなこと、EM容器もそうで、EM菌を入れたりだとか、そういった管理が難しいことから、コンポストが一番いいよというお話も伺っているんです。川越市としては、こういった生ごみ処理機の購入の補助をして広く進めているところなんですが、このコンポスト、EM容器、電気式の処理機については、正直どのようにお考えでしょうか。

環境部参事兼資源循環推進課長 非常に評価は分かれるところだろうと考えております。実際問題、ごみの減量化を進めるに当たりまして、ごみに占める厨芥類の割合というのはやはり結構な量がございますので、そういった意味での減量効果というのはある程度の効果は期待できるというふうには考えてはいるんですが、やはり、特に電気式に関しましては、要するに水分を飛ばして量を減らすというのが主な機能としてあります。その場合、においの問題ですとかそういうものを、お買い上げいただくのは大体マンションですとか、要するに上の階から下に重たいごみを持っていくのが大変だということで減量したいということで購入される方が多いんですが、なかなか扱いが大変だという点ではこのところ、あとは節電、昨年なんかにしても節電ということもありますので、電気式については余り評判はよくないのかなという印象は持っております。

川口知子委員 市民のそういった声を聞いて、電気式等々が余り評判がよくないよという、そういったお話も今ありましたが、私もそういったお話は聞いておりまして、でもここには補助を出しているということですよね。やはり、水分を含んだ生ごみをどういうふうに減量していくかというところも川越市は事業として取り組んでいるんですが、なかなかいい手立てが見つからないということで、コンポストなんかは農家の方がうまく運用されて、実際堆肥にして畑に使っているという例、私のところもそうなんですが、コンポストについてはなかなか実用性もあるということで、こういった実際の声を聞いて、やはり今後の事業に生かしていただければなと思います。実際に電気式やEM容器買われて、結局ごみにして捨ててしまったというお話を聞くんですね。なので、こういったところのやはり買った後の対応がどうなっているのかというのも、実際に補助を出すのであれば、そういったのもきっちりよくよく調べて、本当にこういった事業が川越市のためになるのかというところもよくよく検証をしたほうが私はいいと思います。これについては申し上げて終わりたいと思います。

  • 最終更新:2013-11-22 13:45:53

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