摂津市(1)

摂津市議会とEM(その1)


平成17年  6月 定例会(第2回)

◆辻議員 おはようございます。順位に従って一般質問を行います。
 初めに、EM菌の活用について、環境センターにおける活用について質問いたします。
 このEM菌は、琉球大学農学部比嘉照夫教授が自然界の微生物を発見され、光合成細菌、酵母菌、乳酸菌、発酵系状菌、グラム陽性の放線菌など80余種を選び、糖蜜で培養させたものがEM菌であります。
 これは、健康や環境を改善させるものです。悪臭の除去、汚水の浄化、農業や畜産、家庭菜園や家庭での利用など、幅広く効率よく使われております。今、自治体においても自然環境を守るためにEM菌を活用されているところが多くなってきています。
 本市においても、今、環境センターで試験的に使用されていますが、この取り組み状況はどのようになっているのか、ご説明をお願いいたします。
 次に、クリーンセンターにおける活用について。北海道恵山町では平成10年から恵山地区クリーンセンターでし尿処理施設の悪臭対策にこのEM菌技術を活用して悪臭が軽減し、ハエの発生も抑制された実例があります。
 現在、摂津市クリーンセンター周辺の住民の方より、この摂津市クリーンセンターの悪臭の改善要望がされておりますが、悪臭改善対策として摂津クリーンセンターでもこのEM菌技術を活用してはどうかと思いますが、ご答弁をお願いいたします。
 次に、その他の市の施設における活用について。これは、福井県敦賀市にある若狭松下電器株式会社のトイレの悪臭に悩む清掃班の方の体験であります。
 昼夜3交代で働く従業員約900人が使用するトイレが27か所、便器の数にして136基あります。5人の清掃班ではしつこい汚れと臭いを消すために化学洗剤とたわしで耐えておりました。毎月の洗剤購入費は4万円を超えておりましたが、このEM菌を使用することによって、EM菌を使うごとに便器やタイルの汚れが落ちやすくなり、清掃時間は以前より20%短縮できたと聞いております。経費は、EM菌と糖蜜で約1か月2,600円と、経費削減ができたそうであります。
 また、小・中学校のプールの清掃では、塩素や中性洗剤などを使用しなくても、このEM菌を使用すると安全にプール清掃ができる。また、大阪の道頓堀川でもEM菌で浄化計画をされ、実施された結果、4か月で2万トンのヘドロが消えました。透視度も1メートル以上になりました。小さなボラの大群はもとより、60センチから100センチのコイが多数泳いでおり、悪臭は全くなく、亀も数種類となってまいりました。また、大腸菌も1cc中1,000個以下になったと、成果が上がっていることが報告されております。
 本市において、教育施設、本庁庁舎のトイレ及び水路、河川などで一度活用されてはどうか、お考えをお願いいたします。

◎前田生活環境部長 EM菌の活用についてのうち1番と3番につきましてご答弁申し上げます。
 質問番号1の(1)の環境センターにおけるEM菌の活用についてでございますが、環境センターのごみ処理施設は、受入供給設備から燃焼設備、排ガス処理設備、通風設備、灰出し設備、廃水処理設備等で構成されています。その中で、受入供給設備でありますごみピットからごみの臭いが発生いたします。
 そのため、設備的にピット内の空気ができるだけ外に漏れないように、ピットのプラットホームの入口と出口にエアカーテンを設置しております。また、ごみピット内の空気を燃焼用空気として押し込み送風機により焼却炉内に送り込み、臭気成分を熱分解するようにしております。さらに、これまでは消臭剤噴霧装置により化学薬品の消臭剤等をごみピット内に噴霧してきました。
 ご質問のEM菌につきましては、主に乳酸菌群、酵母菌群などの各種有用微生物を複合培養されたもので、環境に優しく、人の体にも害がなく、消臭効果が高いとの他の清掃工場で活用されていることを知りまして、本市環境センターで本年1月下旬からEM菌の活用を試行いたしております。
 また、このEM菌は、消臭効果のほか、汚水の浄化や植物や野菜の発育をよくする効果もあるように聞いております。
 現在、環境センターでは、種菌を購入しまして、それを一次培養し、さらに二次培養しまして、さらにそれを2倍希釈する形で噴霧装置によりごみピット内に噴霧いたしております。
 今のところ、施設見学の市民の方や現場の職員の多くから、以前よりは臭いが減少したと言われております。
 今後も継続して培養の仕方や希釈倍率等、効率的で効果的な活用の方法をコスト面も含めて、さらに試行、検討を深めていきたいと考えております。
 次に、質問番号1の(3)のその他の施設における活用についてでございますが、環境センターの検討結果と他市での活用方法や活用実績を研究しながら、環境面で他の施設でも活用できないか、情報を提供してまいりたいと考えております。

◎山脇土木下水道部長 摂津市クリーンセンターにおけるEM菌の活用についてでありますが、クリーンセンターにおいては、脱臭装置を設け、臭気対策に努めているところでございますが、近隣住民の皆様からは一層の臭気抑制を求められており、市としてもより効果的かつ経済的な方法を模索しているところでございます。
 このような状況にあって、今年5月に環境センターから約10リットルのEM菌の提供を受け、浄化槽汚泥貯留槽内で試験的に使用したところでございます。これは同貯留槽内の修繕工事に伴い、内部を空にした状態で1日2リットルずつ5日間散布し、臭気抑制の効果を試したものでございます。その結果、従事しております職員の感覚では、ふたをあけた瞬間の臭いが若干緩和されたように感じたということでございます。
 貯留槽内の容量が80キロリットルあり、散布量や散布の方法について十分な知識もなく、実験的に実施したものであり、また、嗅覚に個人差がある中で効果が確認されたという段階ではございませんが、今後、さらに試験使用し、また、先進自治体の実情なども調査し、クリーンセンターにおいて十分な効果があり、かつ経済的であるということが確認されれば、今後、その導入に向け検討したいと考えております。
 なお、隣接する吹田市の正雀処理場でも下水処理水の一層の浄化を図るため、EM菌を含む種々の方法について調査・検討すると伺っております。今後、吹田市とも協議し、臭気抑制のためのよりよい方法について検討してまいりたいと考えております。

◆辻議員 では、2回目の質問をさせていただきます。
 先日、私は5月30日に山梨県身延町というところに峡南衛生組合という施設がございまして、ごみ処理施設とし尿処理施設を視察に行ってまいりました。ここは、平成14年6月、EMごみ施設、そして、16年3月、し尿処理施設に活性液を使用開始されまして、大きな成果を上げておりました。
 私も摂津市のし尿処理、また、環境センターの状況についてはよく知っておりますけれども、あの独特な臭いが全くなかったんです。普通の商社の事務所を訪れているような、そんな施設でありました。そのように大きな成果を上げておりました。
 また、昨年12月にスマトラ沖地震で発生いたしました津波により、南タイ地域は深刻な被害を受けました。琉球大学農学部比嘉教授の指導のもとにタイ国でEM菌を製造、そして、タイ赤十字社の要請を受けてEM7トンを無償提供し、これを陸軍専用機で輸送し、現地の政府機関を拠点にして、消防車などを活用して遺体収容施設となった寺院などでこのEM散布ボランティアが活動を展開しました。
 遺体鑑別作業を進める医療チームや現地住民は、EMにより悪臭、衛生状態が改善されたと、その効果に驚かれました。この様子は、ロイター通信社を通じてアメリカでも大きく報道されました。
 また日本でも、先の阪神・淡路大震災のときに、また、昨年の福井県洪水水害にこのEM菌を散布し、被災地域で衛生・悪臭問題をクリアされた等、実績があります。
 答弁では、EM菌の活用の取り組みについて、コスト面も含めて試行、検討を深めるとのことですが、私が峡南衛生組合ごみ施設の視察時に所長いわく、「職員の健康面から見ても、今までの化学系殺虫剤を使用するよりも微生物のEM菌を使用するほうが職員の健康管理上安全であることから、経費よりも職員の健康面を重視して導入いたしました」という報告がありました。
 このように、職員の健康面からもいいと思われますが、本格導入のめどはどうなのか、これについてお聞かせください。
 クリーンセンターにおける活用でありますけど、今、ご答弁いただきました。吹田市ともよく協議して、臭気抑制のためによい方法について検討してまいりたいと考えておりますとの答弁をいただきました。どうか、机上の検討ではなく、体を使い、現場に入って体験をし、実験して頑張ってもらいたいと思います。
 昨日も人間基礎教育のやりとりがありましたけれども、思いやり、奉仕、感謝、あいさつ、節約とあります。どうか、このクリーンセンターの周辺の住民の方を思いになってお願いしたい。市長にも立派な標語をいただきまして、私の地域でも、一歩でありますけれども、この感謝の気持ち、思いやりの気持ちが自治会の中にも見られてまいりました。
 もう一つ、私はここに勇気という言葉を入れていただきたいな。思いやり、奉仕、感謝、あいさつ、節約、これを職員が実行する勇気、これをひとつお願いしておきたいと思います。ということで要望しておきます。
 その他の施設の活用について、他市での活用方法や活用実験を研究しながら、環境面で他の施設でも活用できないかと情報提供を考えておりますと答弁いただきました。
 摂津市は、自然がない市であると言われております。(仮称)摂津山をつくろうと提案された議員もおられます。しかし、安威川南地域においては、いまだ稲作で利用されている水路が多く残っております。しかし、住宅開発で汚水の排水路となり、悪臭が目立っている水路もあり、市民からは水路を埋めてほしいと要望されている地域もありますが、地球温暖化の問題で大阪府は、ヒートアイランド対策の基本方向の中で、風や緑、水による冷却作用の活用を挙げております。
 本市は、公共下水道の普及とともに水路の埋め立てを計画されているが、この水路が気温を下げるための大きな役割を果たすから水路を残すべきと思いますが、そのためにも情報提供をしっかりされるように要望しておきます。

◎前田生活環境部長 環境センターにおけますEM菌の活用についてでございますが、臭気の問題につきましては、ごみの搬入量やごみ質及びごみの滞貨の状況によりまして季節的な変動がございます。また、気候条件によっても発生の状況が異なりますので、今後も継続して培養の仕方や希釈倍率及び散布の方法や頻度等を試行し、ご指摘の職員の健康面にも着目しまして、導入に向けてさらに検討を深めてまいりたいと考えております。


平成17年 10月 定例会(第3回)
◆村上議員 順位に従って一般質問をさせていただきます。
 初めに1、EM菌を使用した悪臭軽減・水質等の環境改善への取り組みについて、(1)環境センター、クリーンセンターにおける試行的な活用の取り組み状況についてですが、21世紀は環境の時代と言われております。その中で、環境改善におきまして、EM菌は多種多様に活用されつつあります。このEM菌は、人工的につくり出したものではなく、乳酸菌や酵母、光合成細菌など、昔から地球上の自然界に存在した微生物を活用したもので、EM菌に含まれる80種類以上の微生物のほとんどは、私たちが日常の食事等において口にしている酒やみそ、チーズなどの発酵食品に使用されているものと同じでございます。
 また、安全性につきましても、財団法人北里環境科学センターのマウス試験において報告されております。このEM菌は、約25年前から農業の土壌改善として活用され始め、その後、ヘドロや悪臭を減らす働きがあるとして水質などの環境改善への活用事例が広まっております。我が摂津市におきましても利用者が増え、活用範囲も広がりを見せておりますが、環境センター、クリーンセンター付近の市民から、最近は悪臭がかなり軽減されているとの声を聞き、環境浄化に真剣に取り組んでおられることは大変評価できることだと思っております。環境改善に対し、両センターでは本年からEM菌を試行的に活用し、検討を行われておりますが、その後の進捗状況についてお聞かせください。

◎前田生活環境部長 ご質問番号1の(1)の中で、生活環境部に関します環境センターのEM菌を使用した悪臭軽減の環境改善への取り組みにつきまして、ご答弁申し上げます。
 環境センターのごみピットからのにおいにつきましては、設備的にピット内の空気ができるだけ外に漏れないように、ピットのプラットホームの入口と出口にはエアカーテンを設置しております。また、ごみピット内の空気を燃焼用空気として押し込み送風機により焼却炉内に送り込み、臭気成分を熱分解するようにもしております。さらに、これまでは防臭剤噴霧装置により、化学薬品の消臭剤等をごみピット内に噴霧してきました。
 ご質問のEM菌につきましては、主に乳酸菌群、酵母菌群、光合成菌群などの各種有用微生物を複合培養されたもので、環境に優しく人の体にも害がなく消臭効果が高いと他の清掃工場で活用されていることを知りまして、本市環境センターで本年の1月下旬からEM菌の活用を試行いたしております。
 現在、環境センターでは、種菌を購入し、それを1次培養し、さらに2次培養して、それを3倍から5倍に希釈する形で、噴霧装置により日勤時に1時間に1回、夜勤時に2時間に1回、ごみピット内に散布いたしております。今のところ、施設見学の市民の方や現場の職員の多くから、以前よりにおいが減少したと言われております。臭気の問題につきましては、ごみの搬入量やごみ質及びごみの滞貨状況により変動がございます。また、気候条件によっても発生の状況が異なりますので、四季を通じての培養の仕方や希釈倍率及び散布の方法や頻度などを試行いたしております。現行ではコスト的にもこれまでの化学薬品の消臭剤等の購入経費の範囲内で賄えるのではないかと見込んでおります。今後も継続して現場の職員の健康にも着目しながら、効率的で効果的な活用の方法を検討し、できるだけ早い時期に本格的に導入できるよう取り組んでまいりたいと考えております。

◎山脇土木下水道部長 クリーンセンターにおけるEM菌の試行的な活用の取り組み状況についてでございますが、クリーンセンターにおいては、近隣住民より一層の臭気抑制を求められていることから、本年、試行的にEM菌を投入し、その効果の確認や具体的な使用方法について検討しておるところでございます。これまでの経過でございますが、本年8月中旬にし尿貯留槽及び浄化槽汚泥貯留槽にEM菌を培養したEM活性液をそれぞれ約1,000リットル投入し、以降10月上旬までEM協会からの供与分も含めまして、各槽に1日平均40リットル程度投入いたしてまいりました。その結果、従事する職員のほか、出入りする業者も臭気がかなり弱まったという感想であり、また投入前後に実施した人の嗅覚による測定結果においても、臭気指数が低下しておりました。このことから、EM菌による臭気抑制効果は確認されたものと考えております。
 EM協会の説明では、貯留槽内においてEM菌の勢力が他の菌よりも優勢となれば臭気抑制の効果があらわれるが、劣勢になれば効果は薄らぐということでございます。このため年度内は臭気抑制効果を持続させるために、最小限必要な日々の投入量や冬場を迎えて効果や投入量の変動がどの程度あるのかといったことを確認したいと考えております。今後の活用につきましては、本年度の試行結果を踏まえ、費用対効果や本市の財政状況、さらには臭気の状況や周辺への影響など、総合的な観点から考慮し判断したいと考えているところでございます。

◆村上議員 2回目の質問をさせていただきます。
 1のEM菌を使用した環境改善についてでございますが、現時点では施設見学の方や現場の職員の多くから以前よりにおいが減少したと言われたとのご答弁がありました。人工的につくった化学薬品より自然界に存在している微生物を活用するほうが環境にも現場の方への健康面にも優しいと思いますので、今後、四季に応じた希釈倍率、散布方法、散布量等検証していただき、コスト削減も考慮しながら本格導入に向けEM菌を活用し、住んでよかったと、そう言っていただける摂津市のまちづくりに向けた取り組みの一つとしてさらに進めていただきますよう、よろしくお願いいたします。

平成18年  3月 定例会
◎森山市長
また、ごみの減量化としまして、これまで試行しておりました剪定枝のチップ化を本格的に開始し、公共施設をはじめ市民団体に活用していただくことで、資源循環についても推進してまいります。さらに、環境センターにおきましては、悪臭の軽減や害虫駆除のため、従来の化学薬品よりも環境に優しく効果も高いEM菌の使用に切り替えてまいります。

平成18年  3月 建設常任委員会
◆野原委員
 それと、続きまして、ガランド水路親水施設管理事業に関しましてでございますが、たまたま私、日曜日にテレビを見ていたときに、テレビで河川の親水に関してのテレビをやっておりまして、そこで摂津市のガランド水路に関しましては、前回お聞かせいただきましたような、光合成の形で藻がふえると。それは、どうしても下のフィルターとかその辺に巻きつくので、なかなか経費がかかるんで、清掃をきっちりやっていかなあかんと。今、ご説明を受けましたような形で、それで流す水量を日を決めてとめて、それでそういう清掃費を浮かしていこうという形のことはお聞かせいただいたんですけど。そのときに、今、四国の愛媛県で、えひめAIというような形の、これはきっちり私もわからないんですけれども、そういうことの情報をどういう具合に得られているか。また、炭素繊維とか水草とか、そういうものを流す、また置くことによって、水をきれいにするというような、今、資料のとり方もされているのか。そのときに一番聞いたら、前回でもありましたように、塩素でやるのが一番簡単な方法であるけれども、それが飛散することによって、市民にいろんな形の甚大被害を与えるのはどうかと思われるという形なので、一番の目的というのは、生活水を再利用できるという形のもので、一応、前回お聞かせいただきましたように、国の方からもそういう形で表彰されていると。これは、水を流して、本当にそれを巡回するという形の、1つのこれは一番いいパターンで、毎日流したらいいけど、今の摂津市の現状では、そういういろんな取り組みで、何とかそれをとめないような形で再生しようという、最大の努力をなさっているのは理解できるんですが、これはやっぱり、水を満々とたたえた形で、そういう形ができないのか。今のような形、とめるという事業じゃなくて、またほかのEM菌なり、こういう形の、今、言いましたえひめAIみたいな、そういうのを研究されて、それをどう、やはりそれを実験するには、またそれなりの資金は必要かと思いますが、これは費用対効果の問題で、これは試す価値があるという形でやるんなら、きっちりやられた形で、やっぱりガランド水路は水を満々とたたえた形で、市民の憩いの場として再生できるような形の取り組みをお願いしたいと思いますので、この辺のお考え方をお示し願いたいと思います。

◎宮川土木下水道部次長 
 あと、ちょっと私、そのえひめAIという内容のものは、ちょっと今、初めてお伺いする内容なんですけれども、私どもも、下水道の方で担当しておりますし尿の関係、クリーンセンターの方でEM菌を今使って試行しているという状況でございます。このEM菌につきましては、私も非常に興味を持っておりまして、いろいろ聞いてみますと、何にでも効くといいますか、オールマイティな性格を持っている部分がございます。先だっても京都の国際会議場で、そのEM菌のそういう発表がございました。その折に、ちょっと参加させていただいたんですが、広島の平和公園の横に流れております太田川というところがございます。この分につきましても、非常にヘドロが堆積してというような状況があったと。その報告の中では、EM菌でその部分が解消されましたと、こういうふうな話を伺っております。ですから、私どもも、一度EM菌をどういうふうな形で使えるものか、考えてまいりたいと。大阪の方でも、道頓堀川の方で、EM菌を大量にまかれたことで、臭気等も非常におさまっていると。ただ、私どもで残念なのは、これだけの量をほりこめば確実に効きますよと。その費用の予算が確認できないところ。そして、それだけ投資して、本当に効くのかどうか。これはもう非常に私どもとして、その予算を計上するに当たりましては、試行で大きな費用を投資する。結果が出ればいいですけれども、結果が出ないという状況の中では、非常に取り組みにくい状況にあろうかなと思います。ただ、EM菌は非常に身近なところに話題も出てますし、いろいろ取り組んでおられる方もございます。環境センターの方でもお使いになってますから、そこらの状況等いろいろ確認させていただいて、ガランド水路にも効果があるかどうか、そのあたりは一度、何らかの形で試してみたいなとは考えております。ですから、私どももそういうもので抑制できて、費用対効果の中で、今までの投資額よりも、その部分で抑えられるということが確証できれば、そういうふうな方向に取り組んでまいりたいと、このように考えております。

平成18年 10月 民生常任委員会
◎紀田生活環境部参事 チップ化処理の活用についてということでご質問いただいておりますが、このチップ化につきましては、平成16年、17年度と一応試行を行うということで、1か月間そのチップ化機械のリースを受けまして処理いたしております。おおむね各年度100トン程度のチップ化を行っておりまして、16年度につきましては、主に公共施設、公園であるとか、それ以外のプランター等の利用をいただくということで活用しております。
 17年度につきましては、公共施設と、あと自治会の会員さん等に対して、会員さんがそのプランターをされておられる場合に提供したり、それ以外の自治会で管理されておられる集会所周辺の防除用ということで、自治会に配付というようなことで活用しております。
 平成18年度からは、試行をあけまして本格稼働するということで機械を導入しておりまして、5月に導入しておるんですが、この間、おおむね120トン程度の処理をしておりまして、普及、せっかくつくったやつが利用されなくて眠っているということも問題になりますんで、できるだけ利用を見込める範囲でチップ化処理をしていくというような方針で、当面300トンを目標ということで取り組んできたんですが、若干まだ半分以下という現況にございます。
 あと、さらに活用方策といたしましては、自治会にも幅広く、今後、利用いただくということにあわせて、学校給食の残菜であるとか、それとチップと、あとEM菌等を混合しながら、堆肥化できないかというような試行も行ったりしておりますが、そういった利用の拡大についても工夫しながら処理してまいりたいというふうに考えております。


平成18年 10月 建設常任委員会
◎石川下水道業務課長 クリーンセンター管理事業の中で平成17年度の内容と作業内容の改善ということについてお答えさせていただきます。
 平成17年度につきましては、クリーンセンター管理事業8,500万円のうち正雀処理場に対する維持管理負担金と整備負担金、これが6,290万円程度ございます。これについては正雀処理場に対する負担金ということで維持管理負担金としては処理量が減ってるということで年々低下をしてきております。
 整備負担金につきましては、平成15年度に吹田市の方で行われた工事に対する負担金が発生してるということで前年より若干増加しております。
 そのほか修繕料、これにつきましては各機械の整備計画というものをつくっておりまして、これに基づきまして計画的に修繕を行っているという状況でございます。
 その他、クレーン点検委託料からセントルクポンプの維持管理委託料まで、これはクリーンセンターの諸施設の委託料ということでございまして、これについては毎年維持管理するのにこういった委託料が発生してるということで、金額的には大きな変動はございません。
 消耗品費の関係で前年より増えておりまして、これは2年に1回、脱臭瀘材を交換するということで平成17年度はその交換をしているということで、前年度より増加しております。
 アルバイトの賃金でございますけども、これにつきましては平成16年度にクリーンセンターで職員2名を配置しておりますけども、平成17年度につきましては職員が1名になっているということで、その分、アルバイトの時間を延長しているということで前年より増加しております。
 作業内容の改善ということでございますけども、平成17年度より臭気対策としてEM菌を試行的に使いました。結果的にEM菌による脱臭効果が認められるということで17年度、18年度、今現在もEM菌をし尿貯留槽、それから浄化槽汚泥の貯留槽に投入して臭気の抑制を図っているところでございます。

◆本保委員 それでは、今、ご質問させていただきました分につきましてのお答えをいただきまして、それを受けまして2回目の質問をさせていただきたいと思います。
 まず、クリーンセンター管理事業の方ですけれども、今、ご説明をいただきまして正雀処理場のEM菌の使用などで臭気の抑制を図ったりとか、さまざまな観点で事業の内容については改善と向上を図っているというご説明をいただきました。

◆野原委員
 それと、ガランド水路は、私も議員にならせていただきまして1年過ぎまして、前回も質問させていただきました。あそこの地区は、やっぱしあのガランド水路ができて、町並みもすごくきれいになって、やっぱしその景観という意味ではすごくプラスになったという形で、あのガランド水路、これは下水の再利用という形で国の方からもそういう表彰をいただいた、すばらしい施設であります。これは、水を流して初めてそういう形の施設が有効に活用されているという形で、費用はかかるということで、今、山口参事の方から説明がありました。18年度からは土・日は水はとめて、そういう光合成で苔の生える分を抑えてその清掃に費用を抑えていきたいという形は、理解は十分できるんです。
 また、地域の方も清掃に年4回出ていただいて、200人ほど参加していただいて、地元みんなでそういう形のものを取り組まれているとは思うんですけど、この取り組みをその地域だけじゃなくて、その清掃という形のものを自治振興課なんかとも連帯しながら、もう少し輪を広げた中でそういう清掃活動を全市的な形で取り組んだ形で、そういう清掃費用を何とか安くあげれるような形で、やっぱし水は絶えず流してもらうと。藻が発生することに関して、去年も言わせていただきましたEM菌とか、えひめAIとか、そういうような形のものも研究されつつ、今後対応していただきたいので、その辺の見解をもう一度お聞かせ、多分難しいとは思うんですけど、各清掃の形の膨らませ方というのか、そういう形の呼びかけをして、何とかそこはやっぱし摂津の1つのメイン、木村委員も前回言われておりますように、摂津には丘も山も何もないと。唯一、ああいうところで本当に摂津に誇れる施設があそこだけなので、そこを何とか全市的に、全市民的にあそこを守っていこうというような形の取り組みを下水だけじゃなくて、これは全庁的な呼びかけの中でそういう形を何とか再生していくような考えをお持ちかどうか、そこをお聞かせいただきたいと思います。

◎宮川土木下水道部次長 まず、ガランドの件につきまして、ご答弁申し上げたいと思います。
 ガランド水路、非常に私どもも今のメンバーの中で意識強く見守ってる状況にございます。そのような中でせせらぎに処理水を流すというような状況の中で光合成によります苔の発生が非常に多く、ここに一番の苦慮をしているという状況にございます。
 地元の美化会等のご協力も得まして良好な状況をできるだけ維持できるというふうな取り組みも年を通して行っているという状況でございます。
 こういうふうな活動の中で市民全体に対して、そういうボランティア活動といいますか、取り組みができないかと、なかなか私どももそれは願うところではあるんですが、なかなか難しいところもございます。
 私もガランド整備につきましては、当初からかかわっておりましたけれども、本市にはやはりそういう市民の方々のお力添えをいただく内容としましては、やはり公園ですとか、あるいは河川、こういうあるいは道路、いろんなところでの状況があろうかと思います。
 今、私どもの内容ではございませんけれども、大阪府の方ではアドプト・ロードですとかいうふうな形の流れで市民参加による公共施設の維持をお願いしている部分もあるという状況でございます。
 ですから、こういう状況の流れがもっともっと市民全体にしみわたるような状況にあれば、こういう流れも含めまして、いろんな活動が発生してくるんではないかなと、このあたりにつきましては自治振興課、自治会等、あるいは市民任意団体等の関係もございますので、そのあたり再度、自治振興課にも確認してまいりたいと、こういうご意見をちょうだいしたという流れでご説明申し上げたいと思います。
 また、ガランドのせせらぎに対する苔対策ということで、以前よりEM菌ですとか、えひめAIのこの内容をご指摘というか、その内容を教えていただいている状況にありますが、この分につきましても非常に、私どもとしましても興味は非常に持ってます。
 EM菌に対しましても、今、クリーンセンターで、あるいは環境センターの方で取り組んでおられる内容もお伺いしておりますし、土木下水道部でかかわっておりますクリーンセンターで使っているという流れの中では私も使っていきたいという思いは非常に多くございます。
 ただ、定期的に安定した形での供給というのが非常に大事なところでして、効果が出るまでの辛抱強さ、この部分の活動が大変だというような話を伺ったりしております。
 ことしは土・日の水をストップさせることで苔の発生の抑制ができないかということを試してみました。EM菌につきましても非常に紫外線のきつい折に発生するものですから、このあたり来年度、一応本腰を入れてみたいなというふうに考えるところでございます。

◆本保委員 公共下水道の格差是正については、やはり今もお話をいただきましたけれども、まだこんなふうにしていこうという明確な改善対策というものはとられていないように思います。財政上の問題もあると思います、当然ね。そういったこともあると思いますけれども、やはり今後とも以南の公共下水道の普及率に向上ということにつきましては、市民の皆さんに不公平感を残さないように、しっかりと取り組んでいただきたいというように思いますので、要望といたします。
 あと、ガランド水路の方ですけども、今、お答えをいただきましたけれども、府と中央処理場の方に確認をしますということでございましたけれども、ぜひこれ、府とまた中央処理場の方に、本市としましてしっかりとこういったことがあると、本市においてはこういうふうに水を使ってるんだということで、親水事業というものも大阪府の方で注目をされている事業でもあると思いますので、その辺はしっかりと提言をしていっていただきたいと思いますので。夏になりましたら、やはり何らかの対策はとっていただいて、今、野原委員の方からもご提案がありましたけれども、EM菌の方ですね、公明党の方もしっかりと、いつもEM菌の活用ということを本会議で申し上げておりますけども、こういったことも費用がかかるという点ということもあるかとは思いますけれども、しっかりといろんな方法をやっぱり試していくということでEM菌の方もやはり前提としましては、なかなかずっとやっていくということについては無理かもしれないんですけれども、当面、一定期間を定めて、においがする季節を中心に、やはりきちんと対応策をとっていただきますように、これも要望としておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

平成18年 12月 定例会
◎福元教育総務部理事 環境政策につきまして、本市の学校での取り組みについてご答弁を申し上げたいと思います。
 本市の小・中学校では、総合的な学習の時間を中心に環境教育に取り組んでおります。味生小学校での打ち水体験、三宅小学校や柳田小学校でのEM菌づくり、第二中学校での校区環境調査などをはじめ、ごみやリサイクルの問題からセミの抜け殻調査、あるいはプールのヤゴ調べなども行っております。
 また、大阪府都市整備部下水道課や本市土木下水道部の出前講座を利用しました下水道をはじめとする水環境についての学習や、大阪ガスのエネルギー環境教育プログラムの出前授業を利用した地球環境問題や省エネ、ごみ減量問題の学習を行った学校もございます。そんな中で、大阪府教育委員会が委託授業として計画されております環境教育推進モデル地域事業を来年度、本市が取り組むこととなりました場合には、環境教育に関する実践研究を行う推進実践校を小・中それぞれ1校を指定しまして、市全体の環境教育を推進してまいりたいというふうに考えております。
 本事業は各校での環境教育を系統立て、他の学校との交流や連携を図ることで発展させるためにも重要な事業であると考えております。
 今回ご指摘の子ども向け環境家計簿、子どもエコライフチャレンジや、割り箸を使わずに持ち歩き用のお箸を使うマイ箸などの取り組みなど、環境教育の実践事例報告や環境に関するさまざまな事業、コンクールや利用できる出前講座などについて、小・中学校の環境教育の中で活用していけますように、引き続き各校に情報提供をしてまいりたいと考えております。
 今後も児童・生徒が地球規模で生じている環境問題について考え、環境の保全やよりよい環境の創造に向け、身近なところから具体的に実践する態度を身につけるよう努めてまいりたいというふうに考えております。

平成19年  3月 建設常任委員会
◆野原委員 それでは、再度の質問をさせていただきます。
 それと、7番目のガランド水路の件に関しまして、前回からもお願いしてた部分なんですけど、EM菌とか、えひめAIとか、要するに藻対策というんか、そういう形のものはどういう具合に推移されてるのか、そのところをお聞きしたいと思います。

◎宮川土木下水道部次長 7番目のガランド水路のせせらぎ清掃にかかわりまして、以前よりEM菌ですとか、えひめAI、このあたりの話は報道もされておりますし、非常に私も興味といいますか、関心を持っておるところでございます。
 ただ、今のところですね、非常に費用対効果が全くわからないという状況です。EM菌におきましては、それを見つけられた先生のお話の中では、どんどん使いなさい、使えば使うほどいいんですよと。ただ、効果がわからんというところが一番のネックかなと。
 もう1つは、それを培養する手間ですね。それと、またそれを散布するに当たっての手間、ここら辺がちょっと、今、非常に私も悩んでいるところでございまして、効果が出るか出ないか、ただ投資もしなければならないところがありますから、投資をしますと、やはり一定のどの程度の状況変化があったかと、こういうところも観察していかなければならない状況かなというふうに思っています。
 ですから、効果は別にしまして、19年度、私どもの所管の中でクリーンセンターの方で培養していただいてますから、その部分の一部をお分けしていただくような形、材料費は当然ガランドの管理費の方から支払うとしましても、一度、そういう取り組みから始めてまいりたいと思います。
 ただ、結果をすぐに求めるわけでなしに、長期的な対応となろうかとは思いますけれども、そういうふうな形で検討も加えていきたいなと、このように考えております。

  • 最終更新:2013-11-20 13:43:05

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード