新座市(1)

平成11年第1回定例会

◆14番(鈴木宗孝議員)

 まず最初に、環境問題でございます。その次に経済問題、そして3番目には農業問題でございますが、本日は私の質問に対しまして農業委員長にも質問いたしますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 最初に、環境問題の1番でございますけれども、化学物質の中で史上最強とのダイオキシンの問題や環境ホルモン等の認識につきまして、お伺いをさせていただきたいと思います。ダイオキシンにつきましては毒性が非常に強いようで、実験によりますと、モルモットですけれども、青酸カリの1万倍ぐらいの毒性があるのではないかというような、そういう猛毒であるようです。そして、これはサリンの2倍ぐらいの毒性を持つという、そういうものだそうでございます。私たちは、小さな目に見えないものですので、余り実感としてはそのようなことがなかなかわからないわけですけれども、なかなかダイオキシンあるいは環境ホルモンなどにつきましては、目に見えないもので身近ではないような問題でございますが、非常に多く重大なことを含んだ問題であるということで、そういうことで今問題になっているというように私も考えております。
 今回市では、ダイオキシンの発生を少なくする条例を出されて、そのことに対しまして強い行動をしていくという市長の発言は評価できるものであります。ダイオキシン問題が出ましたときに、やはりこういう問題は素早く出されるということは、本当に評価できるわけでございます。
 しかし、この中にはやはり今までこういうふうに汚れてしまったということがあるわけです。環境庁の有害大気汚染物質モニタリング調査で、全国の中小都市、92年には0.36ピコグラムであった。それが、94年には0.2ピコグラム、96年には0.82となっているようです。市内でも現在0.8という、そういう高い濃度が出ているようです。土壌調査では、非常に高い濃度が他の水田などで出ているようでございます。また、杉戸町では、小児の死亡率や不明の病気などが大変多く出たということで、いち早く小型焼却炉やドラム缶での燃やすことをやめさせるように、それらを町の費用で撤収をしたということも前回新聞に出ておりました。
 水田のダイオキシンでございますが、これは農薬や化学肥料に含まれていたものがやはり蓄積してきたということで、現在農薬は製造も発売も禁止になっておりますが、二、三年前まで使用されておりました。その数値でございますが、数値の少なそうなところは鹿児島県の水田で44ピコグラム、あるいは福岡県、秋田県、新潟県などが62から73でございます。愛媛県とか佐賀県などはちょっと多くなりまして、81から92ピコグラムなどと高い数値が出ているようです。今問題になっております食物の中の生産の場でこのようなことも起こっているわけで、やはり非常に気をつけなければいけない問題ではないかということでございます。
 農地の汚れについては、ひどいものがあるわけですけれども、そのダイオキシンというのはベンゼン環が非常にしっかりしておりまして、非常に壊れにくい、そういう性質を持っているようでございます。太陽光で幾らか分解するようですけれども、自然の中ではなかなか分解がしにくいわけで、しかし、そういう中で私はよく有機物堆肥を使っておりますけれども、植物を分解する木こう菌の仲間、それが500種類ぐらいあるそうでございますが、このような仲間がダイオキシンやPCBなどを分解する力があるということを報じられております。このことに関しましては、これはアメリカのサイエンスで十数年前に出ていたことを、追試を、九州大学農学部近藤助教授が行い、これは真性粘菌というサルノコシカケ類の仲間で行ったわけですけれども、50日で4分の1にダイオキシンを分解したという、やはりこれは二百数十種類あるダイオキシンの中で、何をどういうふうに分解したかなかなかわからないわけですけれども、何か数分の1にしたよと、そういうことがあるわけでございます。ほかにも納豆菌の仲間バチルス、そういう菌が少しダイオキシンなどを分解するようでございますが、広く散らばったものを分解する、あるいは一般ですと、半減期が15年とも言われているダイオキシンがなかなか難しい問題になって残ってくるというふうになってくると思います。
 そのほか、環境ホルモンについてですけれども、これは非常に毒性の強いPCBやDDTや、あるいはトリブチルスズほかたくさんあるわけです。それから、一般的に少し弱い性質のものですと、農薬などにこれはマラチオンとかアルドリンとかシマジンとかほかにたくさんあります。それから、これは環境ホルモン的ですけれども、車の排気ガス、ディーゼル車の排気ガスなども非常に体に悪いわけで、そういうものを少なくすることが大切だと思います。市長はどのようにその辺をお考えか、お伺いをするものでございます。
 2番目です。ダイオキシンやごみの発生を少なくするためにどうしたらよいかということをお願いをしているわけです。これは、ごみの分別あるいは、そして分別をしたものをやはり安全や有効的に使用するというものでございます。これは先般の議員の質問に対しても、市長は積極的にこれから分別などを進めたり、有効利用も進めていくというように話されておりましたので、ぜひ幅広いことを解決をしていただきたいと思います。
 この問題につきましては、どなたでもごみはやはり出さない方がよい、あるいは少ない方がよいということはだれでもわかっておりますが、現代社会の中ではたくさんごみをつくってしまった。そして、それを消費してしまったわけです。そして、それを簡単に捨ててしまう。それは、自分の身の回りからなくなればよいという、そういう生活スタイルになってしまったわけでございます。ですので、こういうスタイルではやはり私は社会が長続きしないものであるから、こういう問題をお伺いするわけです。
 それから、分別についてでございますが、ほかの議員に対しましてもいろんな熱源にしたり、あるいは有効すべきだということをされておりましたけれども、私はそういうことも非常に大切だと思います。しかし、日本では焼却場がヨーロッパや外国に比べますと非常に小さい炉が多いわけで、10分の1ぐらいの規模、そのようなものが多いようでございまして、ダイオキシンを発生させやすい炉ということになっております。あるいは、現在のやはり自治体のこういう数からしまして、1市あるいは近場のまちだけではなかなか有効利用が、熱源などにするには、市長の言うように難しい面もあるだろうと思いますが、やはり大都市に隣接するものは広域でいろいろな面を考えていただきたいと思いますが、それはそのように思います。
 それから、ごみの中に有機物がたくさん含んでいるわけでございます。これは資料要求をお願いしておりますので、後ほど議長の方からお願いしたいと思いますが、全国的に見ましても40%ぐらいの有機物が一般廃棄物の燃焼の中にまざっているというのが通例のようでございます。この3市の焼却場でもやはりそのぐらいになっていると思いますが、やはりそれらは自治体によりますと生ごみの有効利用、堆肥化などをしているところが、試験的にですけれども、ぼちぼち出ております。やはりこれから社会に向けましたら、そういう施策を考えていくべきではないかというように思いますので、その辺はどういうふうにお考えになりますか、お願いをしたいと思います。
 それから、仕分けられた燃焼の焼却場でございますが、ご存じでありますように、焼却施設に和光市でEMを噴霧するということで、ダイオキシン発生の抑制90%を達成したというようなことが報じられております。この機械については、三菱エンジニアリングの機械だそうでございますが、もう開発、発売をさせるようでございます。一般炉にこれが改造して使えるということでございます。そして、EMを使用しますと通常の温度で燃焼させてダイオキシンは90%出ないわけでして、灰が残るわけですけれども、その灰の中にも一般の炉ですと80%以上のダイオキシンがまざるという、残物が灰でございます。その灰の中にやはり90%以上のダイオキシンがなくなるという、そういう性質の灰が残るわけです。しかも、その灰が一般によく建築材料に利用するというようなことですが、ダイオキシンを持ったものを建築材料にする一般の炉のものと違いまして、EM化をしますとダイオキシンも含まない、しかもEM化をしていきますと、その灰が非常に性質の違ったものになるようで、あるいは建築資材、コンクリなどにまぜますと周りから熱を吸収する力が出まして、マイナス25度ぐらいの温度でもそれを熱を吸収、そこまでする力が出まして、氷などを溶かす力が出てくる、力を宿す灰になるようでございます。物すごい有効性が出てくるわけで、やはり和光市の焼却場などの例は研究してみて、そして検討してみていただいたらいかがかというふうに思っております。これが環境問題の2番目の問題でございます。いかがか、お伺いをいたします。資料の方もよろしくお願いしたいと思います。
 それから、2番目、経済問題でございます。これは、まずEMを使った経済問題というようになっておりますので、最初にEMの理解ということを質問させていただきたいと思います。これは、EMにつきましては、新座市でも農業に2年ほど実験として助成をして行ってみましたが、余り成果がないということでやめてしまいました。これは、その性質ですけれども、EMについては日本でなく外国に相当広まっておりまして、国策として扱っている国が20か国、利用している国は90か国以上のようです。そして、すごい成績がたくさん報ぜられております。
 EM菌の性質ですけれども、土壌に強い改良を行える乳酸菌類があります。そして、その植物に多くのミネラルを含む養分をつくり出す酵母菌が入っております。そして、植物の質を高める性質を持たされた光合成細菌が主に入っておりまして、数十種類以上の菌の合体物だそうでございます。そのような菌によりまして、まぜられているのですけれども、その性質が超嫌気の中でよく育つという性質を持っております。そういう菌でございます。そういう菌でございまして、ですので、扱いにつきましては、一般的に今まで好気性菌や嫌気性菌が使われていましたが、非常にちょっと違った面がある菌でもございます。そういうものがEM菌でございます。
 そして、特別なやはり発酵ですけれども、常温で15度から30度ぐらいでよい発酵をします。そして、これは自らのエネルギーは失わない発酵をいたします。そして、発酵するときに一般の堆肥のつくり方は、発酵するときに熱が逃げたり、あるいは大切な木酢などいろいろな目に見えないものが逃げてしまいますが、EM菌はそのようなことで、一切含んで発酵分解されます。それが一番大きなEM菌のメリットの特徴でございます。それから、EM利用には、それに関してEMXというものがあります。これは、EM菌のいいところをたくさん濃縮したみたいなもので、数倍に濃縮されたもので、そして菌が生きていない状態のものでございます。これがEMXでございます。それから、EMXセラミックスというものがあります。これは、それらの今までの申し上げた状態をセラミックの中に力をできるだけ多く閉じ込めたものがEMXセラミックスです。そのようにできたものがあるわけでございます。そういうものがあるのがEMでございます。そして、いろいろなものに利用価値の経済価値も高くなった、そういう状態になったものがEMでございます。1番、2番でございます。
 これは、経済問題でやはり建築やあるいは車や、水回りや、そういうものにたくさん使っていったらいいではないかという問題でございます。一つの例ですけれども、まず車への使用ですけれども、これは平成8年に青森県の日産系車検場で行ったものです。車は日産ローレルで、走行距離は6万8,000キロの車です。EMXをラジエーター予備タンクに入れたり、あるいはオイルに入れたり、それからEMXセラミックをガソリンタンクに入れたりしたものです。そして、大体費用は1台7,000円ぐらいかかるわけです。結果は、一酸化炭素、COが0.3%から0.02%に少なくなります。そして、炭化水素HCは170ppmから8ppmと、93%から95%も悪いガスが減るようです。このぐらいになりますと、人体には影響ないガスの状態で、ほかのデータを見ますともっと減ったのもあります。そして、オイルが非常によく燃焼しますので汚れなくなって、5倍も6倍も汚れないでもつという、そういうふうになるようです。
 それから、建築の利用です。これは、コンクリートなどにやはりEMのセラミックなどを入れると長もちするよ、自然性が出るよという、そういうふうな状態になってきます。そういうことが起こります。あるいは、建築の中の水回りですけれども、EMは今申し上げましたように非常に幅広い力を持っておりますので、土壌改良や水の改良、あるいはその改良された水が鉄さびなどの予防力ができるというような力まで備わってくる物体でございます。それが何かこういう議場で言いまして、余りこういうところでこういうお話はないと思いますけれども、本当の話のようでございますので、私も試しております。あるいは……

○議長(青木勉議員)

 鈴木議員、農業問題にいかないと時間がなくなってしまいます。

◆14番(鈴木宗孝議員)

 はい。
 建築にはいろいろ利用価値がありますので、経済的に非常にコストが安く、効果が大きいですので、こういう問題を答弁を願いたいと思います。
 それから、農業問題です。食せる食物をつくることは農家の仕事ですが、現在大変私は余りよくなくなっているというふうに思っています。そういうのが人間の破壊、人間には60兆個の細胞がありまして、その細胞1個の中には30億のDNAが入っていまして、そのDNAもまたもっと更に細分化されて、もっとたくさんのものから成っています。そのようなことが生きているわけです。そのような中に、やはり立派な養分としていかないと、いけないわけです。そういうことから考えると、現在非常に問題ですので、私はこういう問題を投げかけております。農業委員長はどう思っているのか、お願いしたいと思います。
 それから、農業問題の2でございますが、化学肥や農薬を多用していた関係で、今のような悪い状態がやはり起こってきてしまった。ですので、それをどう改善していくかとなると、やはり私がずっと申し上げておりますように、有機農法やあるいは化学肥料を有効に使う栄養周期論、そこらをちゃんとしていかないと、農業は改善されません。ですので、農業委員長を先頭に、その辺をもう一度よく考えていただきたいという問題でございます。その辺ですので、よろしくお願いをしたいと思います。
 それから、農業問題の3番目、良品づくりには菌利用が近道です。そして、いろいろな菌がある中で、更にEMは簡単で有利なようでございます。そのようなこれは認識と、あるいはつくり方、あるいは使用法の研修会を持ってくださいという問題でございます。EM菌は超嫌気で菌の性質が一般の菌と少し違うところがあります。簡単ですが、それらのやはり研修をたくさん持ってもらうことが必要です。よろしくお願いしたいと思います。
 農業問題の4番、今社会は体も心も不安が多くなってきてしまったようです。食・農は人のもと、国のもとです。現在の破壊社会を改善するためにも、農・食を改善し、永久健康の市、まちになるような対策会議等をつくったらいかがですかということです。これは、農業問題がすべてのことに私は関係をする。そういう問題であるというとらえ方をしておりますので、こういう農業問題の中でこれを取り上げておりますが、本当は全市民でこれを行っていただく。そういうようなことでございます。そういう対策会議をつくってくださいということです。市長の前向きな答弁をよろしくお願いしたいと思います。
 以上で、私の質問を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

◎市長(須田健治)

 それでは、鈴木議員のご質問にお答え申し上げます。
 まず、第1点目の環境問題で、ダイオキシンと環境ホルモンの認識についてということでご質問をいただきました。ご指摘のとおり、人工化学物質の方では史上最強の毒物と言われておりまして、このダイオキシンでございますが、ごく微量であっても発がん性や催奇形性、生殖障害等人体に悪影響を及ぼすと指摘されておりますので、私といたしましてもダイオキシン類の汚染が全国的な広がりを見せる中で、人体への健康を根底からむしばむ事態、これは深刻な問題であると、このように認識をいたしております。
 それから、環境ホルモンでございますけれども、これは私たちの内分泌系、すなわち我々の生殖、発達、成長、行動などに中心的な役割を果たしておりますホルモンの活動の場を乱し、私たちの子孫にまで悪影響を及ぼすおそれのある外界からの有害物質と、このように理解をしております。今般精子の減少、あるいは給食の食器、カップめんの容器等の問題など、環境ホルモンに関する報道は連日のように新聞等でも取り上げられているわけでございますが、その影響は、野生生物の生態系については確認をされております。報道もなされておりますけれども、現在のところ人体、人間に対しては影響はあると言われながらも、まだ断言することはできない状況と、こういう状況でございます。しかしながら、環境ホルモンは人間に深刻な影響を及ぼすのに疑わしいものであることは変わらないという観点から、緊急な解明がなされなければならない問題であると、このように認識いたしております。
 また、ダイオキシン類及び環境ホルモン等に対する本市としての対策でございますが、環境ホルモンにつきましては、今後国、県及び各種関係機関等の調査報告あるいは研究成果、動向等を見きわめながら、正確な情報に基づきましての適切な対応を図ってまいりたいと考えております。ダイオキシン類につきましては、主に廃棄物、特に塩化ビニール系あるいはプラスチック等のいわゆる石油化学製品を焼却することにより発生をいたすわけでございます。そのため、既に公共施設における小型焼却炉の使用を全面的に廃止をいたしました。また、一般家庭の簡易焼却炉は、1月から3月の期間で無償回収を我が市は実施をいたしております。また、市内をパトロールするなど、廃棄物の野焼き等の不適正処理に対しましても指導、勧告を行ってまいりました。また、今議会には、新座市ダイオキシン類規制条例をご提案申し上げておりますので、ご議決をいただければ、本市独自に今まで法及び県条例の網にかからなかった30キログラムパーアワー以上の小型焼却炉につきましても規制対象となります。さらなる指導強化も図り、ダイオキシン類の発生あるいは飛散防止に努力をさせていただきたいと考えているところでございます。
 また、一般のこの環境中と申しますか、大気、土壌、これらの汚染実態を把握するため、ダイオキシン類の調査は実施をしておりまして、本年度も広域的かつ四季を通じた調査を実施してまいりたいと考えているところでございます。
 それから、環境問題2番目でございます。ごみ分別の徹底についてのご質問でございます。現在我が市のごみの分別収集状況でございますが、ごみ収集につきましては、平成9年の6月より5種8分別で収集を実施いたしております。可燃ごみについては週2回、不燃ごみは2週間に1回、リサイクル資源は週1回、粗大ごみは随時申し込み制により収集を行っているところでございます。
 ご指摘のとおり、生ごみの中にはリサイクルが可能なプラスチック類、あるいは紙類等の有価物も含まれていることから、今後これらのリサイクルの推進を更に図っていかなければならないと認識をいたしております。ただ、まだ国から容器包装リサイクル法のうち、平成12年4月施行のプラスチックあるいは紙製容器包装の分別収集につきまして、分別基準や運用方針の最終指針、これが示されておりません。そういった意味で、果たしてこのままで平成12年度4月からの実施ができるのかどうか、不安な面もございますけれども、我が市といたしましては、いずれにいたしましてもこの廃プラスチックごみ、これの分別収集はしていかなければならない。このように考えておりますので、3市協議をさせていただく中で、そのルートの確保、こういったものも独自にやっていかなければならないと今考えておりまして、このリサイクルの推進方策が決定次第、市民の皆様に分別の方向でお願いをしてまいりたい。現在このように考えているところでございます。
 生ごみや木や、あるいは葉っぱの有効利用につきましては、市といたしましても生ごみ処理機、これは機械式もございますし、コンポスターもございます。2種類ございまして、これらを市民が購入した場合、その一部を補助させていただいております。今後この補助制度の普及、拡大も図っていきたいと思っているところでございます。特に今はこの生ごみの分解処理機、バクテリアに食べさせることによりまして、この生ごみが消えてしまう。こういった分解処理機もいろいろな機種が出てきております。大きいのから家庭用まであるようでございます。ただ、まだ高価でございまして、全家庭に普及というわけにはまいりませんけれども、間もなくこの生ごみにつきましては、集めて燃やして灰にして捨てるという、そういったそのごみ処理の方策はする必要がなくなるのではないか、このように言われております。つまり生ごみについては、このバクテリアによるその分解処理が進みまして、入れておきますと生ごみが消えてなくなると、こういう処理機も今消滅型と呼んでおりますけれども、出てきております。どういった機種がいいか、まだ我が市でも検討中でございますが、いずれにしても試験的に導入をしていく時期ではないかというふうに考えているところでございます。もうちょっと技術革新の推移を見させていただきたいと思っているところでございます。
 次に、有効EMの理解と認識についてということでご質問をいただきました。このEM菌でございますけれども、鈴木議員からのご質問でもございましたとおり、EMとは、エフェクティブ・マイクロオーガニスムス、つまり有用微生物群と訳されております。有用微生物群、では何かということでございますけれども、これは琉球大学の比嘉照夫教授の手で専門的に進められてきた研究開発と認識をいたしております。EMとは、他の微生物資材では例を見ない多量5ヵ従属80余種の微生物を組み合わせ、タンク培養した液体であると、こういうことのようでございます。ちょっとよくわかりません。そこで、太陽熱をエネルギーに抗酸化物質やアミノ酸などを合成して、植物の生育を促す光合成細菌が主成分と、こういう要するに微生物の組み合わせによるタンク培養した液体と、こういうことのようでございます。
 そこで、認識ということでございますが、はっきり申し上げまして、いろいろな論文が今このEMにつきましては発表されております。その中の一つには、なぞの物質EMは、奇跡の薬かイカサマかと、こういうのがございます。つまり、この方の論文を読ませていただきますと、ルーツは世界救世教だと、こういうことが書かれております。非常にこの辺になってまいりますと宗教がかってまいりまして、非常に判断に苦しむというか、判断の分かれるところだと思いますけれども、この方の論文の中では、救世自然農法とEM技術と題された小冊子があるようでございます。この中で、EMが神からのプレゼントと形容されておりまして、新興宗教団体である世界救世教の教祖岡田茂吉氏、これは故人のようでございますが、この方が創始した救世自然農法の普及活動の一環である旨が明記されていると、こういう冊子等が出ているようでございます。
 そういった点からまいりますと、いろいろなこれまた学者の皆さんがEMにつきまして、琉球大学の比嘉教授はいろいろと論文も発表され、あるいは本も40万冊売れているということのようでございますし、あるいは全国的に市町村でもこのごみ処理の一形態、あるいは農業生産の一つとして取り入れているところも多いようでございますが、その反面このEMは、今申し上げましたように東京農業大学の教授でありますとか、あるいは土壌肥料学会の東京大学教授の方だとか、いろいろな方の批判、論文もまた出されておりまして、EMはイカサマだと、これが結論だという方もいらっしゃるということでございます。このEMをやると、EMボカシで非常に収量がふえたという農家はあるけれども、それはボカシにする米ぬかや畑に残っていた前年までの化学肥料が効いたか、あるいはほかの家の畑の肥料が地下水で回ってきたまでのことだと、こういうことまで言っている方もいるわけでございます。そしてまた、化学肥料をやり過ぎていた農家が突然やめてEMボカシにするとちょうどよくなるのだと、こういう論文もございます。更に、この比嘉教授がEMの主成分だと強調をしております光合成の細菌、あるいは放線菌と、こういう菌が主成分だと比嘉教授は言っているわけでございますけれども、こういった大学教授の分析では、こういった主成分は検出をされていないと、こういう論文もまた発表されているということでございます。
 そういうことでございまして、果たしてこのEMが何にでも効くかのような、万能薬のような説明を比嘉教授はされておりますけれども、その科学的根拠はいまだに示されていないという点も一つ申し上げておきたいと思っております。ただ、世界的にこのEMにつきましては、脚光を浴びていることもまた事実でございまして、朝鮮民主主義人民共和国にも普及の勢いだということでございます。本当にこれ今後どうなっていくのかというのは、もうちょっと様子を見させていただきたい、市長としてはそのように今は思っているところでございます。
 確かに鈴木議員がおつくりになっておられる野菜類、時々ちょうだいいたしますとおいしいわけでございまして、これはEMの効果か、有機農法の結果かというのはわかりませんけれども、いずれにしても大変おいしいお野菜をおつくりになっておられる。その事実は認めますが、このEM農法あるいはEMのこのボカシ等につきましての科学的根拠が示されない以上、市としてもこれ以上の見解を申し上げることはなかなか難しいと、このように申し上げておきたいと思います。
 特に、また最近では環境EMエコロジーといたしまして、環境面に非常にこのEMXという形で生活環境改善剤として売り出されている。これは販売元は限定されているようでございまして、販売価格も全国共通だと、その何%をバックマージンとして出すとか、いろいろ不明瞭なところがたくさんございます。はっきり申し上げます。そういった点では、果たしてこの商品化についてどこまでがどうかと、その成分分析等もはっきりなされておりませんので非常に難しい面もございますけれども、いずれにいたしましても現在このEM菌につきましては、比嘉教授の弁をかりれば、将来はEM菌を食糧、環境、医療、健康、資源、エネルギー、あらゆる問題解決に活用して汚染を出さない循環型環境システムが構築できると、こういうバラ色の菌でございまして、本当にそうだったらすばらしいことでございますけれども、これは比嘉教授が言っていることでございますから、これに反論をされている学者もたくさんいるということをあえて申し上げました。
 そういったことでございまして、我が市といたしましても鈴木議員からご指摘がございまして、過去に農家の方にお願いをしまして、実際につくっていただきました。EM菌を使った作物と使わないでつくった作物とその生産高はどうか、収穫高はどうか、味はどうかということでやっていただきましたが、結果といたしましては変わらなかったという結果でございます。ただ、1年だけの調査結果で、本当にそれがどうなのかというのはわかりません。長期的なもうちょっと分析結果と申しますか、お願いをしなければいけないのかなとも思っております。その点については、1回だけの、あるいは数軒の農家にお願いをしただけで結論づけるのはどうかと思います。今後の検討課題と、このようにさせていただきたいと思っているところでございます。まとめてお答えを申し上げました。
 2番目のこのセラミックの利用にもEMX、Z、大きな経済効果があると、車にもその排ガスの効果があるということでございますけれども、これははっきり申し上げて、比嘉教授が口で言われているわけでございまして、実際にどういう化学変化によって、どういう効果が上がっているのかという分析結果は発表されておりません。ですから、口だけで大丈夫なのだ、立派なのだ、これはいいのだと言われましても、なかなかそれだけでそうかというわけにはまいらないということは申し上げておきたいと思います。そういうことで、EM菌につきましては、今後とも市としても研究をさせていただきたいと思います。今後ともご指導のほどをよろしくお願いを申し上げておきたいと思います。
 それから、次、農業問題でございます。市内の農業、都市化の進む中で、今回の野菜ダイオキシン問題等を含めまして、年々農業の経営環境は厳しい状況にあるわけでございます。市といたしましても、農地の土ぼこり対策をはじめ、都市農業推進対策事業補助要綱によりまして、都市農業に対するさまざまな支援をいたしてまいりました。いわゆる戦後の食糧増産のために、長年使用されてまいりました現在の科学農業からこれをなくし、一挙に有機農業あるいは無農薬栽培、あるいは鈴木議員提唱のEM菌による農業等に転換をさせるということはなかなか難しいことだと考えております。したがいまして、引き続き鈴木議員ご提言のこのEM菌の使用を広めることにつきまして研究をさせていただきながら、きょうは農業委員会会長もお見えでございますけれども、農業振興協議会等とも協議をさせていただきながら調査研究を進めていきたいというところでございます。
 それから、この農家研修と消費者向けにも研修やPRということでございますが、今申し上げたようなところでございますので、今後ともいわゆる勉強の機会と申しますか、そういったものは必要だと思っております。市には、農業団体の代表者の皆様で組織をいただいております新座市農業振興協議会がございます。また、収穫祭等も開催いただいておりますし、農家組合長会議等も開催をさせていただいております。今後ともこういった会議等を通じまして、話し合いの場を設けてまいりたい、このように考えているところでございます。いずれにいたしましても、この有機農法等につきましては健康の問題からも勉強し、市民の皆さんにPRをしていくことも大事だと思っております。消費生活講座のテーマ等についても今後検討させていただきたいと思います。
 それから、農家向けのEMボカシづくり、あるいは使用法等の研修会、こういったものを持つべきだと思うが、どうかということでございます。この辺につきますと、先ほどお答えを申し上げましたとおり、EMボカシあるいはEM菌というもの、この有用微生物群というものが果たしてどれだけの効果が上がるのか、その科学的な裏づけはどうかというところが判明をいたしませんと、余りいい、いいというだけでこの農家向けのボカシづくりの研修会をやったりとかということが果たしてどうかというふうに市長としては考えております。今後とも無農薬で有機農法によるこの野菜農作物の生産、これはもちろんよろしいだろうと思いますけれども、それにすべてにかわってこのEMボカシがいいのだという結論づけてのこの農家向けの研修会等については、ちょっとまだそれだけの結論に至るところまで市としては検討結果が出ていないと、こういうことでございます。もうしばらくお時間をいただきまして、また改めまして農家の皆さんとの話し合いの場を設けまして、先ほど申し上げましたような農業振興協議会等との協議を進める中で、それではもう一回試験的に農家の皆さんに、こちらはEMボカシを使った作物と、こちらは同じように種をまき、同じように肥料でつくった作物と、その生産高、収穫高とか味とか、そういったものも少し長期的に研究をしていく必要もあるのではないかと思っておりますので、直ちの研修会というのではなくて、いわゆるEMボカシ等についての勉強会、こういったものについてちょっと研究させていただきたい、今の段階ではそういった状況でございます。直ちに使用法等の研修会というわけにはまいらないということでございます。ご理解をいただきたいと思います。
 それと合わせまして、永久健康の市、まちになるような対策会議をつくったらいかがかということでございますが、まさにこの考え方は私も賛成でございます。元気の出るまちづくりを推進したい。元気のもとは健康でございます。健康はやはり医食同源と言われておりまして、食べ物がまず第一ということでございます。そこで大切なのは、その健康は大切だ。食・農を改善して健康な人たちの住む、健康な体になる対策会議を設けていくということでございますが、そのもとがEMだということになりますと、これはまた問題でございますので、その辺につきましては、鈴木議員の意図が、どうもそういう意図が見え隠れするような気もいたしますので、EMをもととしたこの健康なまちをつくっていく対策会議というのは果たしていかがなものかと、このように考えているところでございます。いろいろな意味で健康であってほしい、ありたいと願うのは、これはもう市民全員の願いでもございます。そういう意味で健康について考え、健康増進、元気の出るまちをつくっていくためのいろいろな方策、方途は今後とも努力をさせていただきたいと思っております。一つのご提言と受け止めさせていただきたいと思います。

◎農業委員会会長(鈴木将夫)

 鈴木宗孝議員の農業問題についてお答えを申し上げます。
 次に、3番の関係でございますが、良品づくりに向けて有機材等の関係からも菌体利用が手ごろで近道で、いろいろな菌がありますが、EM利用は簡単で、費用もそれほどないようですが、農家向けボカシづくり、使用法等研修会を持つべきと思いますが、いかがということでございますが、有機農業、よい作物をつくるには、また有機農業を進めるためにはよい堆肥づくり、そしてまたボカシづくりが基本であると考えております。現在和光市で取り組んでおりますEM菌の生ごみ利用等は、視察研修を私どもしてまいりました。情報交換等を行っておりますが、有機材料の菌体利用の効果等による農業生産に関する研究は、これからも必要であると認識しております。安全で質のよい農作物の生産からも、この分野の調査研究に配慮したいと考えております。

◆14番(鈴木宗孝議員)

 どうも答弁をいただきましてありがとうございました。
 第1点目の環境問題につきましては、先ほども申しましたが、大分現在大きな問題となっていることに対しまして、早々と条例の制定ということで、問題を提起してもらうということで、これから市民にやはり深い認識をもってもらうということを進めてもらうという、そういう強い意志でございますので、もう再質問は余りないわけですけれども、2番目の問題です。発生を少なくするために、やはり焼却場の問題、そのようなこと、分別して生ごみの方は融合化していったらどうかというお話をしたわけですけれども、その点につきましては、これからまだ体制が整っていないから今後の問題であるというふうな先ほどの答弁でございます。これらにつきましては、やはり市民が現在の生活の中に染まって、なれ切ってしまっているわけです。そういう中で再三に、対策会議だとか、何とか会議だとかいろんな幅広い会議を持ってくださいということを申し上げているわけで、やはり私たちが生きていくにはごみを出すことも必然であります。また、それをちゃんと処理をする。あるいは、ちゃんと利用するということもやはり必要であるわけです。やはりいい社会だということで本当に表面的によくなったわけですけれども、その辺が抜けてしまったので現在のような問題になってしまったというふうに考えていますので、やはり有効な手段を見つけ出して、実験的、試験的にもやはり分別をして、有効利用を進めていただけないものかと考えております。いかがですか。
 それから、経済問題についてです。EMにつきましては、いろいろと市長も答弁書によりまして答えていただきました。しかし、内容的には全部書いてあるとおりにはなかなか理解していいのだか、悪いのだかという面を持たれた。半分よくわかって半分よくわからないみたいな、そういう理解と認識のようでございます。それに対しまして、やはりEMというものが、一般に大分長くこれは今までかかったようです。今まで18年間ぐらい社会に出てからたっているのだそうですけれども、そういうことになりまして、その中でもう10年ぐらい前から社会に出始めてきたわけですけれども、これが余りにもけた外れの力を持ったものというふうなことがだんだん専門家にはわかってきたようです。そういう中で、やはり先ほど市長が言われましたような学者が反論する。あるいは、土壌肥料学会が反論する。学者レベルの闘いというところに持ち込まれて、この有用性を問題外にして、そういう学閥的な論争に持ち込まれた。そういうような結果が、それからのEMの発展、あるいは効果が正直に伝わらない、そういう一つにもなってきたようです。
 そういうことで、それからEMについて宗教絡みでこれが使われたというふうなことが今言われましたけれども、そういうことがあったのも事実のようです。これは、比嘉先生のお話によると、EMの菌については宗教は全然関係ないのですけれども、その効果に着目をした自然農法の団体がこの菌の利用をしようというふうなことで取り入れたと、そういうことはあったようです。しかし、現在はそれらとは、そういう考えとはやはり分かれた。そういう状態で国際的にも広めているという、そういうふうになったようでございます。その辺が今言われた中で、社会でEMが何かよさそうであったり変であったりという、疑問になる一つの問題であったかなというふうにやはり思っておりますけれども、その辺は言われるとおりでありますが、そういうふうなことであると思います。
 それで、EM菌の利用ですけれども、その辺にもやはり市長の疑問の言葉が入っているわけですけれども、私は、車については、会社のデータ以外に自分の車にちゃんとやりました。それで、二百数十キロ走った車の実験を2台やっております。ガソリン車については、2,000ccの車で入れないときが12キロ台でございます。EMを入れて半月ぐらいたちまして測定したところ、リッター17.何キロと5キロ以上伸びました。オイルの汚れとか、そういうことについてはまだデータは出ておりませんが、2台の車で私はそういうことを確認しております。それから、使っておりますと、非常に車が静かになったり、滑らかになったりするような気がします。それは、車でなくてもっとがたがたしたトラクターとか、あるいはいろんなほかのバイクとか、私はもう自分の手で十数台の車にやっております。そういうところから……

○議長(青木勉議員)

 鈴木議員、質問なら質問にまとめてください。

◆14番(鈴木宗孝議員)
 はい。
 そういうことで、実際でありますので、その辺をよく確認されるように、やはり試験をしていただきたい。費用も大して、そんなにかかりません。それから、経済的に、あるいは役所なんかでもたくさんの車を使っておりますので、がたがたした、もうこれから年数が来たような車ですね、そういう車でもこれから6月に補正予算でも組んでもらって、1台7,000円か1万円で済みますので、1台か2台、あるいはバイク、その辺で古くなって間もなく捨てるようなバイクでも結構でございます。そういうところに数万円の予算を組んで実験をしてもらうと、あるいはこの排気ガスの関係は専門機関に依頼して、市のことですからすぐ結果は出ると思います。そういうことで、ぜひ実験をしてみていただいたらどうかと思います。それらを実験してもらえば、経済問題の有効性がばっちりと建築あるいは水、その辺の理解も得られるのではないかというふうに考えますので、いかがでしょうか。
 それから、農業問題でございます。これは、今市長もよいものをつくった方がよいという、あるいは農業委員長もそのようにおっしゃっていただいておりますので、現在を改善していくことがやはり今必要ではないか。そういうことでございます。農業問題につきましては、やはりこれも2番目に化学肥を少なくして有機化をしてくださいということに対しましても、そういうことは理解をしておりますので、研修やPRをすべきだと思っているという答弁でございますが、ぜひこういうことを理解をしていただきませんと、その消費者にも理解をしていただかないと、農業者もやりにくい面があるわけです。農業者だけでそれを一生懸命やりましても、なかなか消費者にそれを認めてもらわないと、農業者もやる気がなくなってしまう。ですから、これは生産者と消費者とやはり組んだ形にしていかないと、このように農業がなってきてしまったことが改善できないということで、執拗に何回にもわたってこういうふうに申し上げているわけです。この辺もぜひ進めていただきたいと思います。
 それから、3番目のいろいろな菌体利用がありますが、EMは簡単ですよ、だからEMを進めてくださいということに対しては、やはり市でもやったことを例に挙げまして、余り効果がわからないからということで少しお休みいただいていますけれども、私だけでなくて、これは大勢の方が、和光市なんかも幾らか実績が出てきているのかなというふうに思います。和光市でも恐らく初めのうちは、今の新座市みたいに使っても余りいいのだか、悪いのだかというようなことが農家の間にもあったのだろうと思います。しかし、もう4年か5年たちますので、使っているうちにやはりいいなという人も出てきていると思いますので、その辺は農業委員長も和光市の方に行って見ていただいて、やはりその辺もお話も伺っていただきまして、いろんな菌があるわけですけれども、先ほども申しましたように、EMはほかの菌とちょっと違うところは、発酵するときに自分のエネルギーを、熱を出さないために失わない発酵をします。そして、たくさんの物質に分解が確認されております。先ほど市長は、どういう科学的な内容を持っているのだかわからないと言いますけれども、EMに分解された成分というものは、非常に菌がたくさんの菌がありますので同じ養分を分解してもいろんな有効的な元素に、私の手元にある資料によりますと、40以上の元素にたくさん分解されていると、そういう元素が和光市でやりました燃焼中の炉の中にEMの養分を噴霧するわけですけれども、そうしますと化学変化の材料として結びついて、そしてダイオキシンにならないようにする、そういう材料になるわけです。非常にEMは深い力を持つわけですが、焼却炉は化学変化を起こす現場でもあります。その中で、例えば塩素系が塩化が6個ついたのがベンゼン環となるわけですが、化学変化を起こしている中で、EMの元素がベンゼン環にならないように結びついてしまって、そして悪さをしない、そういう灰にしてしまう。そういうふうな役割で、EMを使うと90%以上悪さを持たない物質になると、そういう理由でございます。それはすごく多様な元素にまで分解をされた性質の結果、そうなるわけでございます。そうなっておりますので、いろいろな幅を持ったやはり力を持つのがEMでございます。そういうことですので、もうその辺の資料については学会に発表、社会に公表もされておりますので、その辺の資料についてもよく見ていただきまして、よく考えていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。
 農業委員長にですけれども、有機化などにつきまして、やはり県の表示制度、国の表示制度がありましたり、あるいは県でも有機の対策の有機化という、そういう助成制度、そのほかを持っているようでございます。新座市でもその辺について、県とともにやはりもう少し進められますかどうか、もしできましたらお願いをしたいと思いますけれども。

◎市長(須田健治)

 鈴木議員の再質問にお答え申し上げます。
 鈴木議員のご指摘のまず第1点目の分別収集が必要だということにつきましては、私も全く同感でございますので、今後早期にこの廃プラスチック材、特に塩ビ製品の分別収集、これを徹底してやっていきたい。そのためには、やはり集めましてもそれを処分する方策、今それがないわけでございます。結果的には燃やしているということでございます。そういう意味で、この分別をして市民の皆さんに協力をいただき、分けて出していただいて集めたその廃プラスチック材、あるいは塩ビ製品をどう処分していくか、そのしっかりとしたルートの確立、これがまず第一でございますので、これに今全力を挙げていると、しっかりとしたルートができましたら、直ちに市民の皆さんに分別収集をお願いしていきたい、こういうことでございます。今後とも分別収集には努力をいたします。
 次のEM菌についてでございますが、先ほど私の方からEM菌についての見解は申し上げたところでございます。鈴木議員のご指摘のとおり、非常によくわからないけれども、効果があるという声はたくさん聞きます。和光市の市長も医師という立場からいろいろな治療にも活用をされているようでありまして、事実よくなったという方もおられます。そういう意味で、信者的になっておられる方もいるわけで、この辺については、本当にどうしてよくなったのかということはよくわからないけれどもよくなったということでございますから、本当は効くのかなというふうに思いますけれども、その辺になってまいりますと、俗に言われておりますように、薬事法で果たしてどうなのかという問題もございます。何しろ解明をされていない部分が多いわけでありまして、それが今お話あったように比嘉教授のお話では、化学肥料や農薬に代替できるだけでなく、米ならば3倍できると、ミニトマトなら10倍という驚異的な収量をもたらすのだと、こういうお話をされています。病害虫を遠ざけ、益虫を招く性質を持つ。また、土壌改良効果もあるので連作も容易だと、このほかふん尿が浮く汚水を飲料水に変えるほどの水質浄化作用もあると、コンクリートの劣化、あるいは金属のさび防止の力もあると、いろいろな効能が説明されておりますけれども、どうしてそういうふうに効くのかということは説明されていないということからしても、まだまだもうしばらくこの解明されてから我が市としてもその効能についてその恩恵に浴すると申しますか、活用を図っていく。行政としてやっていくにはそういったもうちょっとしばらく検証が必要なのではないかと、様子を見させていただきたい、こういうご回答を申し上げているところでございます。

○議長(青木勉議員)

 市長、答弁漏れがある。市役所の古い車とかバイクを使って実験してもらえないかと、それから市民の永久健康で対策会議を進められないかと、この2点。

◎市長(須田健治)

 失礼いたしました。
 市役所の車やバイクを使って実験してみたらどうかということでございます。ご指摘の点についてはわかりますけれども、過日鈴木議員からもEMXですか、Zですか、ちょっといただきました。それはどうでもいいのですけれども、いずれにしても現段階では市役所の車にそういったものを入れてどうかということについては、まだ申し訳ありません。検討をいたしておりません。今後の課題にさせていただきたいと思っております。
 それから、こういったものは、市が独自に研究をすることではちょっとないのではないかと、科学的にどうかということは、市では無理でございます。ただ、検証結果としてそのどうだったかということはわかりますけれども、それが科学的に立証されない限り、それは現代社会においては無理だと思います。感情論、あるいは心情的な部分で評価をされるべきものではないと、こういう認識を持っております。
 それから、健康対策会議でございますけれども、先ほども申し上げました。市民の皆さんが健康であってほしい。そして、元気の出るまちづくりを推進したい。市長としてはこういう考え方で行政を担当させていただいております。ただ、その鈴木議員がご指摘いただくような、提唱されるような健康についての対策会議というのはどうしてもEM菌が根底にある会議になりやすい、こういうふうに考えておりますので、それについては現段階では考えていないと、こういうふうに申し上げているところでございます。市民の健康を守るためのいろいろな会議、あるいは機会をとらえて、この健康に向けてのいわゆる協議会と申しますか、あるいは検討会と申しますか、意見交換会、こういったものはやっていかなければいけないだろうとは思っております。

◎農業委員会会長(鈴木将夫)

 鈴木議員のご質問にお答えをいたします。
 EM菌の関係につきましては、平成7年、8年と我が市でもいろいろと研究したわけでございますが、先ほど市長が申し上げましたとおり、余り手間ばかりかかって、期待するような効果が得られなかったと、そういう効果が得られる期間等も含めまして研究したわけでございますが、そういう結果が得られているわけでございます。
 それと、私も和光市の方へ行っていろいろプラント等を見せていただき、肥料の生産等につきましても見学をしてまいりました。それで、また農業生産者とも話をしたわけでございますけれども、何か和光市におきましても、余り効果はないというように感じたわけでございます。元肥として使用するならばいいけれども、何かホウレンソウなんかまいたらやけてうまく育たなかったとか、そういう話も聞いております。いずれにいたしましても、課長に聞きましたところ、5年間以上使用しないと効果が得られないと、そういう話も聞いておりますので、今後研究の課題にしてまいりたいと思います。
 それから、先ほど助成についてでございますけれども、今県では彩の国有機100倍運動推進事業というのを展開をしております。平成9年から行っているわけでございますので、この関係につきましては平成10年度、2,665万円の県の予算でございますけれども、残念ながら我が市は農業振興地域がございませんので、その対象区域に入っていないということでございます。近隣では三芳町、あの辺の何か農振地域がその対象になっているということでございます。そんな話を聞いております。
 それと、認証制度でございますけれども、この関係につきましても平成9年から行われているわけでございまして、農薬や化学肥料を削減するなど一定の要件を満たして生産された農産物を有機農産物、又は特別農産物として県が認める制度でございます。この制度によって消費者の信頼を高めるとともに、これらの農産物の生産を促進するというものでございます。対象農作物といたしましては、野菜、果樹、豆類、穀物、お茶等でございます。それで、

  • 最終更新:2015-03-16 14:55:13

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