昭島市

平成 7年  6月 厚生委員協議会

◎清掃課長 

 昭島市生ごみ堆肥化容器購入補助金交付要綱の一部改正についてご報告させていただく。
 生ごみ堆肥化容器や生ごみの減量対策として、平成4年4月1日より 130リットル型1種類を市内の金物店のご協力をいただき補助してきたが、3カ年を経過した本年3月末で 681基のご利用があった。この間1基では完全に堆肥化するまでもう1基必要とか、あるいは堆肥化したものが下から取り出せたらとか、あるいは 130リットル型1基だけの対象では家族の人数に応じて選択できないなどのご意見もあった。今回これらのご意見を参考として、お手元にご配付させていただいている資料だが、コンポスト容器ということで3種類、従来は 130リットル型1基だったが、今回少し小型の 100リットル型、また 120リットル型--これは下に引き出しというか扉がついている。こういうような3種類に対象範囲を広げるということで今回補助金交付要綱の一部を改正し、実施を本年7月1日からとするものである。市民の皆さんには広報紙、チラシなどでPRをしてまいるが、なお今後もほかのこれらの容器が市民の皆さんの多くに普及するよう調査も進めてまいりたいと思う。いずれにしても、今後のごみ減量化に向け、努力してまいりたいと思う。
 以上、簡単な説明で恐縮だが、ご報告とさせていただく。

◆宇山委員 

 コンポストだと、やはり地面と接していないところだとだめである。高層住宅だとやはりその辺のところがなんか最近いいのができているという--においがなくて、そしてやはり同じように堆肥化できるのがあると伺っているのだが、そういうことの研究なり検討なり、ほかのところの調査なんかをされたことがあるか。私はぜひそれもやっていただきたいと思っているのだが、いかがか。

◎清掃課長 

 ただいまのご質問だが、集合住宅とか庭のないご家庭といったところから、私どもとしてもこれらについて容器がどのようなもので、実際に使われているのか、あるいはそういった実際に使われている方のご意見からということで、市内に1件--今のご指摘のお話の中では国分寺市でも開発したという話も聞いていて、それらの方が昭島市内で1基購入されたという方のところにお伺いしていろいろご意見もお聞きした。これらについてはテクノスターコンポプランタンという名前になっているが、これらは集合住宅の皆様には使用していただける部分があるのだが、高熱性の菌のため冬場の温度管理が難しいとか、虫がわいてしまうとか、それから生ごみを大きいまま処理容器に入れると処理ができなくなってしまって細かく刻まなければならないとか、いろいろなお話もある。確かに集合住宅、庭がない部分でご使用になるには適している部分があるが、その方のご意見等ではなかなかそこまではそういった虫がわくとか、においが多少するとか、水に濡れたまま生ごみを処理容器の中に入れてしまうと菌が死んでしまうとか、完全に水を切らなければだめだとか、いろんなお話があった。そういった意味で、私どもこれらの集合住宅向けのものについては今回の補助対象から外させていただいた部分もある。また、EM菌を使っての専用容器というような肥料専用容器というのがある。これらについてもいろいろ調べさせていただいたが、集合住宅で使用していただけるのだが、場合によっては悪臭が発生しやすいとか、あるいは取り扱いが難しいとか、例えば生ごみを入れてしばらくたっても体積の1割ぐらいしか減らない、体積がほとんど減らないという状況があって、これもやはり生ごみの水切りをしてふたをしないと雑菌が混じってしまうということもいろいろと調べさせていただいたところのご意見をお聞きしたので、今回補助対象になっていない。

◆宇山委員 

 今、二通り言われたのだが、そのほかにももしかしたらあるかもしれないし、それぞれ虫がわかなかったり、いろいろ聞いたこともあるし新聞等で見たこともあるのだが、ちょっと今記憶がはっきりしないのでぜひほかのところもそういうのを--実際、今集合住宅がふえているのでいろいろ研究されていると思うので、そういったことでは引き続きぜひ調査をあわせてしていただいて、できるだけ私たちも資源化をも含め減量していかなければいけないわけだから、そういった面では市民が全体で取り組まなければならないことだから、ぜひそういうことで研究、検討していただきたい。

平成11年  3月 一般会計予算審査特別委員会

◆臼井[忠]委員 

 市内の農家で、今EM菌という菌を使って土壌の改良をやってるのが流行ってきていると思うんですよ。三多摩でも、あっちこっちでEM菌を使って土壌の改良をやろうとしております。つまり、無農薬野菜ですよ、それが流行ってるんですけれど、ご存じですか。

◎産業経済課長 

 大変申しわけないんですけれど、EM菌についてはよく存じてませんが、本市におきましても有機農業については推進してまいるつもりでおります。

◆臼井[忠]委員 

 もう十何年前からやってるんですよ。市の職員で、名前は言いませんけれども、EM菌を使っていろんなものを栽培しているんですよ。やっているんですよ。10年ぐらいかな、その人。私の身近な人で、EM菌というのはもうすごい研究してるんですよ。このEM菌というのは、アメリカで盛んに今やられてるんですよ。中国へ渡って、中国でも将来EM菌をやろうということで、今土壌の改良をやってるんですよ。そうでないと、有機栽培ができないんですよ。日本の農業は、やがて燐だとか、今までの肥料ではだめになっていくということが言われてるんです。ぜひ研究、全然やってないのかな。実は、うちの兄貴がやってるんですよ、今、もう十何年。すごいですよ、EM菌やって、私のところもEM菌をもらって今度土壌を改良しようと思ってるんですよ、私のうちも。植木ね、野菜じゃなくて植木も非常に土壌改良できると。それがいいかどうかはわからないけれども、一つの、だから地方では大手スーパーが一遍にそういうところの野菜を買い占めにかかるんじゃないかと言われてるんです。今、スーパーが土壌改良された無農薬野菜を売り出しているんですよ、コーナーで。そういう時代ですよ。小さい農家ではできないから、大農家と提携してやろうというスーパーがあるんですよ。だから、昭島の農業もそういう話をしてると思うんだけれど、担当では全然聞いてないの?
 長くなって申しわけないけれど、その職員の人もその人と会って話をしたいなんて言ってますよ。友達が小さな、本職は農家じゃないけれど、ちょっと畑を耕して、やっぱりEM菌やってるんだよね。成果はどうかわからないけれど、今後恐らく中国や、アメリカではかなり中心になってきているそうですよ。だから、研究する値があると思うんだけれど、私のところに来れば情報を入れますよ、ちょっとやる気あるかどうかね。

◎生活環境部長 

 課長と同様、私もきょう初めてお聞きする内容でございますので、大変恐縮でございます。多分、職員はいろんな書物で学習をしてるんだろうというふうに思いますけれども、大変申しわけございません。
 先ほど、中島委員さんからご意見としてありました、いわゆる剪定枝の堆肥化の問題で、今少し調査、研究などを進めておりまして、これがうまくいきますとかなり有効な堆肥になるだろうと、こういう期待もこれは一面持っているわけでございますので、そうしたこととあわせて調査、研究をさせていただきたいと存じます。
 以上でございます。

◆臼井[忠]委員 

 EM菌というのは一つの液体なんだよね、それを発酵させるんだよ、まいて。そうすると、ふえていくんですよ、菌が。土壌をつくる場合に、堆肥をつくる場合にどんどんそういうのでふやすんですよ。だから、かなり金のかかる仕事なんだ。そんなに易しい仕事じゃない。土をつくるというのは、有機農法というのは一朝一夕にできない問題だと、口ではよく有機野菜、有機野菜と口では言うけれど、そんなにたやすいものではないですよ。だから、ぜひ大いに研究していただきたいと思うんです。

平成14年  3月 予算審査特別委員会

◆佐藤委員 

 今、論議になっておりました生ごみ処理機の問題なんですけれども、これはこれとして昨年の予算審査のときに、こういう方向でやるべきだということで、集合住宅などでの生ごみ処理についても行うべきだということで提起した経緯がありますから、これはこれでよろしいんですが、私はお金がなくて、あるいはお金をこういうことに使うのはもったいないと思っている方などが、集合住宅に住んでいる方をも含めて、生ごみを堆肥にしていくということで、どうやったらその機械を使わないで処理ができるかということを今実験をやっているんです。2月から実験をやっていまして、それで今、毎日毎日2月から、けさもそうでしたけれども、出た生ごみは出たときにすぐ処理して、そして家庭のお勝手のところに生ごみはもう本当に瞬時でそこからなくなってしまうというやり方をとっています。それで、一度も2月からきょうまでの間で生ごみを捨てるということをやらないで済んでいます。
 どういうふうにしているかといいますと、一定の大きさの、できるだけ大きい段ボールがいいんですけれども、そこに土を入れて、その土に、出たごみをすぐ持っていって埋めるわけですね。埋める、次のところ、次のところ、こっち側がいっぱいになったらここ、ここ、大体1週間かかってもとのところに埋めるときには、もう1週間前に出た生ごみは全然ないという結果がわかったんです。それでそれをずっと実験しているんですけれども、これで3月終わっても恐らく段ボールはちっともふえないんですよ。だから恐らく半年ぐらいまでいってもふえないのではないかと。つまり生ごみというのは90%水なんですね。細菌で発酵していきますと流動化しますよね。流動化したものが蒸気で熱が上がりますからどんどん出ちゃうんです。ですから、全くきれいに処理できちゃう。しかもお勝手の方はごみはすぐ移されてしまうから、お勝手はくさいなんていうことは全くこの間味わったことがない。そして、生ごみを処理するところでも腐ったごみを入れようとしないから全然くさくない。そして、あとのところ毎日ほじくって空気を入れてあげるんですけれども、それで、くさいことはくさいんですけれども、鼻についていやという感じの悪臭ということは全然ない。こういうことを普及していけば生ごみを燃やすということはなくなると私は思うんですよ。
 私はそういう意味で、どういうふうにしたらいいのかということで、教えてくれというなら教えてあげますよ。そのマニュアルで市民に訴えて、生ごみは燃すごみとして出さない方向に行くべきじゃないかというふうに思うんです。
 そのことが一つと、それから、そうすればエコセメントなんかを進めていくことはむだ遣いということになるので、そのことを徹底的にやってエコセメント化の方向をやめるということへ方針を立てるべきではないかというふうに思いますので、お聞きしたいと思います。

◎ごみ減量課長 

 ただいま大変貴重なご提言をいただきました。私どもとしましても、今まで住民説明会をする中では、やはり市民の皆様方の工夫とかそういったものもお聞きしているわけです。また、これから市広報等を通しまして、そういったことで得た情報につきましては、市民の皆様にも実践していただけるような内容については、またPRもさせていただくというような形で取り組みをさせていただきたいと思っております。
 ただ、その問題が即エコセメント事業の見直しにつながるかという点でございますけれども、その辺につきましては、やはり今、三多摩で380万の市民の方々が毎日出しているごみを、どのような形で整理をしていくかということは、やはり緊急かつ大きな課題でございます。そういった視点も、今、委員がご指摘のような視点も持ちつつも、やはりすべてが堆肥化できるという見通しというのもなかなか難しい状況もあるかと思いますので、あらゆる方策を併用しながらごみの減量と資源化に取り組んでいく必要があるのではないかというふうに考えております。やはり今現在、処分組合の方では、エコセメント事業につきましても、そういった各種の取り組み状況、そういったものによって減量されているということも行われておりますので、そういったことを前提にしながら事業計画そのものを見直しをしているというような状況でございますので、そういった動向に注視しながら、市としても適切に対応してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。

◆佐藤委員 

 今のことをまた繰り返しする必要はないんですけれども、私の実験では、もう本当に生ごみを燃やさない方向に進めていくことができるという確証を得ている。それで、塩分なんかがあるから堆肥にできないんじゃないかというような意見の方もいるんですけれども、昔は人ぷんを畑にまいて肥料にしていたんですよね。それから、堆肥を農家でつくる場合でも、馬に踏ませた堆肥と人ぷんを混ぜて、また寝かせてという形で堆肥をつくってやってきた長い経験があるわけですから、その中にも全部塩分というのは含まれていると思うんですね。ですから、余り塩分のことは心配にならないということになっていきますと、各戸でできた肥料を、例えば半年なら半年、段ボールがいっぱいになったから、少しその中から肥料の分を出してあげようということになれば、あとそういう回収方法を、今度は市民との協働で市役所もともに働くと言っているんですから、その回収の方法を考えて、堆肥として使う場合にどうしたらいいのかということの研究とかということを農協にお願いしたり、あるいは東京の試験場にお願いしたりというふうなことでいけば、そういう方向に行けば、もう生ごみは燃やすという方向はなくて済むというふうに、私は確信持って訴えることができると思うんですね。
 そういう点からすれば、それとエコセメントとは別問題だということを、大体言うこと自体がもうこれは、あほったらしい答弁なんだ。だから、それは違うと、やはりそういうことを徹底的に究明した中で、エコセメントの問題の方向性のことについても検討してみましょうというのが筋じゃないですか。

◎環境部長 

 今日のいわゆる私どもごみの有料化を機会に、21世紀の資源循環型社会の形成へ向けて、少しずつ市民の皆さんの協力をいただきながら努力をしていくということでございまして、究極のところ、ごみゼロ社会を目指すといったことになるわけでございますが、実際問題としてはごみがゼロになることは現実の問題としてあり得ないわけでございます。佐藤委員ご指摘の、例えば近年、EM菌を利用した、いわゆる有用微生物群などが農業分野でも見直されておりますし、またそれが家庭でも生ごみの堆肥化ということで利用されるというようなことだと思いますけれども、これの各一般家庭での普及についても、いろいろな角度から私ども研究していく必要があるのではないかと考えております。
 また、二ツ塚処分場の問題につきましては、平成24年まで、あと12年でいっぱいになってしまうような状況の中で、少なくとも埋め立ての半分の焼却灰はエコセメント化していこうと、そういった計画でやっておりますので、それについてはぜひご理解いただきたいと思います。


  • 最終更新:2015-04-14 15:32:34

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