朝霞市(1)

朝霞市議会とEM(その1)

平成 6年  6月 定例会
◆ 10番(三田一義君)
 2点目、当初はうーんとうならさせた「混ぜればごみ、分ければ資源」という実に明快な的を得た標語を、今も目にするわけでございますが、これがどれだけ人の心を打ち、その気にさせる効果があるか否かはさておきまして、社会の流れ、文化の様式、環境の変化と、ごみの多様化に伴い、どこもごみ問題には頭を痛めておるわけであります。
 ごみは、いつの時代にあっても必ず出てくるわけで、また、出さないわけにはいきません。これまでは、出されたごみをどう対処するかの方法に比重が大きくかかってきました。減量化、資源化に懸命に取り組んでいる中、なかなか決定打が出ないままで来ておるわけであります。これまでも、市はプロジェクトチームを編成し努力をされてきており、昨年、一般廃棄物処理計画も示され、近い将来、リサイクルプラザの整備も予定されておるわけですが、今ここで再び原点に立ち返り、ごみの分別以前の問題、つまりごみを最小限にする減量対策に視点を置き、さらなる検討を積み重ねていくときではないかと思うわけであります。どのような方法が有効なのか、どのようにしたら減らすことが可能か。今後における対策について、抱負なり構想なり、環境部長にお伺いをいたします。
 そこで、環境保全の機運の高まる中、ことしも東京晴海におきまして廃棄物処理展が行われ、ごみ処理関係企業を初め 300社近い企業からの出品展示があり、人、人、人の熱気で大変に盛り上がっておりました。
 既に御存じのことと思いますが、沖縄県具志川市の図書館では、汚水の再利用システムをつくって、年間 120万円ほどかかっていた水道代が6万円にできたと。ごみ処理においては先進市と言われている岐阜県可児市におきましては、1年でおよそ15%ものごみの減量化に成功をしたと。年間3億円かかっていたものが 1,800万円の節約ができたとか、千葉県あるいはまた山口県においても、かなりの成果が上がっているようでありますが、これらは、今盛んになってきたEM菌を使っての成果だそうでございます。このEMにまつわる話題は、首をかしげたくなるものから感心するほどのものまで、話題には事欠きません。隣の和光市は、市長みずからが先頭に立って、今EMに取り組んでいるという。EM、有用微生物群というんだそうでありますが、このEMを開発したある教授の書かれた本の一部に、こんなふうにあります。
 「EMが環境汚染の解決に役立つのは、坑酸化物質を生成する有用発酵型、または合成型の嫌気性微生物の働きによるもので、このような嫌気性微生物は人間にとって迷惑千万な汚染物質が大好きなのです。(中略)平成4年にこの原理を応用し研究に取り組んだのが可児市であります。EMぼかしを生ごみが出るたびに10グラムないし20グラムほど蒔き、密閉、やがて発酵して有機肥料となるのであります。ぼかしは腐敗菌の活動を抑えるため、嫌なにおいはなく、家庭菜園や植木にやれば土の中で有用な微生物が繁殖し、農薬や化学肥料なしですくすくと育つようになります。また、EMぼかしをかけた生ごみから出た液を 100倍くらいに薄めて作物にかけ、肥料とでき、その液を台所の流しやトイレ、ふろ場の排水口に流すと、管の内部にこびりついた汚れを分解、EMの効果が下水道をきれいにし、河川の汚れを浄化する。このようにいいことづくめということがわかったので、可児市ではEM熱が高まり、全国へのEM発信基地のような存在になっています。」と書かれていました。
 難しいことは私にはわかりませんけれども、もう一方の方法といいますのは、バイオによって生ごみの大部分を水と炭酸にして空気中に分解するという気中分解の方法をとっておるわけであります。残飯とか魚の骨などはおよそ2日間で消滅、リンゴの皮、大根、バナナの皮などは四、五日で消滅してしまうという方法であります。生ごみはほとんどこの方法でなくなってしまう。
 前者は、堆肥としても利用価値が生まれますので、畑や土地、庭がある場合には、堆肥型として極めて有効な方法であります。後者は、土地を持たなくても、生ごみ処理には消滅型として絶好の方法であると考えます。いずれにいたしましても、将来の減量化対策には、両者とも検討に値する一つの方法であると思うのでありますが、執行部としてこれらをどのようにとらえておられるのか、お伺いをいたしたいと思います。

◎環境部長(中村茂君) 第2点目のごみ問題についてお答え申し上げます。
 まず(1)からお答え申し上げます。
 年々ふえ続けるごみの減量化、再資源化につきましては、種々の施策が考えられますが、いずれにいたしましても、目標が達成されれば、ごみの減量化、適正処理、ひいては処理処分経費の節減、最終処分場の延命化など、ごみ処理全般にわたって広範囲に寄与するものでございます。このようなことから、市民、事業者、行政が一体となって相互協調を図りながら、減量化、再資源化を推進しなければならないものと認識いたしております。これらの施策を推進し、所期の成果を上げるためには、何よりも市民の方々の御理解と御協力が不可欠であり、機会あるごとにその必要性を訴えていくとともに、行政にあっては従来にも増して横の連携を密にし、各種施策を積極的に推進してまいりたいと考えております。
 次に、(2)の生ごみの減量方策についてお答え申し上げます。
 現在、家庭から排出される生ごみの減量方策の一環としてコンポスターを促進しており、一定の成果をおさめてまいりました。しかしながら、敷地の問題、腐敗臭等の問題もあり、利用者が徐々に減少している現状にございます。御質問の減量化機器は、いずれもスペースもとらず、アパート世帯でも手軽に利用できる大変便利な機器であると認識いたしております。
 特に、EMぼかしを使用いたしました堆肥生産型は、庭がなくてもアパート等のベランダでも手軽に生ごみを堆肥化でき、腐敗臭も少なく有効な方法であると考えており、堆肥の需要と供給のバランスの問題がございますけれども、導入に向け検討してまいりたいと考えております。
 一方、生ごみ消滅器は、堆肥生産型と違い、有機質を水分と二酸化炭素または炭酸というふうに分解いたしまして、生ごみの残骸がほとんど残らないというもので、減量化方策としては大変すぐれておりますが、コストも高く、技術的にも開発途上で、改良を重ねている段階とも聞いております。しかしながら、このような機器が技術的に確立され、コストダウンが図られれば、画期的なことであり、今後も注意深く見守ってまいりたいと考えております。
 また、減量機器につきましては、このほかにも有効な方法も考えられており、今後、関係部課、特に商工農政課等と連携を図りながら、積極的に検討してまいりたいと考えております。

平成 6年  6月 定例会 (資料)
閉会中の継続審査申出書(総務常任委員長)
 本委員会は、下記の事件についてさらに審査を要するものと決定したので、審査終了するまでの間、会議規則第104条の規定に基づき、閉会中の継続審査の申し出をします。

2 三田一義
 2 ごみ問題について
  (1) 年々増え続けるごみ。この減量化、資源化についてはこれまでも種々の取り組みをされてきていますが、環境部長の今後の抱負なり、構想をお伺いしたい。
  (2) 減量化が叫ばれて久しいが、「生ごみ減量化機器」が話題になっている昨今、EMぼかしと言われる堆肥生産型と、生ごみ消滅型とがある。どちらの方法も決して悪くないと考えますが、執行部としてはどのように捉えていますか。今後の考え方を伺います。

平成 7年  9月 定例会
◆ 10番(三田一義君)
  (4)ごみの減量化推進とリサイクルプラザについてでございますけれども、平成14年を目途としてのごみ処理基本計画の2年目に入ったわけでありますけれども、我が市が独自でできる最大限のごみ減量化のための努力目標は、どんなことでありましょうか。また、通告を出した後に、リサイクルプラザについての全員協議会が持たれましたけれども、詳細についての説明はございませんでしたので、確認を含めてお尋ねをいたすわけでありますけれども、この(仮称)リサイクルプラザの具体的な施設内容につきましては、どういう形態なのか。不用品の補修や再生品の展示等ということをお考えになっているようですけれども、こうしたことは、市民との接点をどのように考えておられるのか、具体的にお伺いをいたしたいと思います。
 また、昨年6月議会で、各地で話題となっているEM菌による減量化等を私は提言をいたしたわけですけれども、その後、執行部はいろいろと御努力を重ねられていることは、私もある程度は存じておるわけですが、EMに対する対応、今後どのように進めていこうと考えているのか、伺いたいと思います。
 ちなみに、御存じかもしれませんけれども、岐阜県可児市の状況については、昨年の6月議会で詳しく申し上げましたが、今現在千葉県我孫子市が、市民と行政、そして生産者、この三位一体となったEM導入による生ごみの処理の実績を上げているということを耳に挟んでおります。老婆心ながら一言お知らせしたわけですけれども、このEMに対する市長の決意のほどをお伺いしたいというふうに思っております。

P.76 ◎ 市長(塩味達次郎君)
 次に、リサイクルプラザの件でございますが、ごみの減量化、再資源化を促進するため、現在クリーンセンター敷地内に旧管理棟を利用して、暫定的ではございますが、小規模なリサイクル展示場をオープンすべく準備を進めているところでございます。恒久的なリサイクルプラザにつきましては、さきの全員協議会において御説明申し上げましたとおり、クリーンセンターの隣接地に設置したいと考えております。
 このプラザは、リサイクルの意識啓発を図る観点から、家庭から出た不要な家具類等の展示、あっせん、リサイクル工作室はもとより、コンポスト、EMぼかしなどによる身近な生ごみ処理の実演、また、啓発パネル、再生商品等の展示、紹介など、ごみの意識啓発に関する総合的な施設にしたいと考えております。
 なお、EMにつきましては多方面にわたり調査研究を行っており、生ごみの減量化方策の一環として、指摘されている問題点の完全な解決を見るまでは、待っておられないという事情等を考えますと、ぜひとも今後進めたい施策の一つであると考えております。現在、生ごみの減量化方策として、コンポストの補助制度を促進しておりますが、年々利用者が減少している現状にあり、今後におきましては、EM容器なども含めた補助制度の見直しを検討してまいりたいと考えております。

◆ 10番(三田一義君)
 4番目は、このリサイクルプラザの件につきましては、よく内容がまだ見えてこないんですけれども、EMのことも市長から詳しく御答弁をいただきましたが、こういった点もリサイクルプラザにおいて実演をしながら、あるいは市民にEMの扱い方等も説明なされるようにもいたしましたので、どうか減量化に対する問題、あるいは朝霞市でできる減量化対策がどんなことができるのかということを、ぜひこのリサイクルプラザにおいて具体的に、来た市民の方々にわかりやすく納得のいく方法でひとつ接していっていただければ、このリサイクルプラザのつくった意義というのがあろうかというふうに思うわけです。そもそもこのリサイクルプラザも国の施策で出てきたものでございますので、市としては何が一体できるのかというところにひとつ視点を置いていただいて、どうか減量の施策の大もとをここでひとつ策を練っていただきたいなというふうに思うわけです。今後、業者側も、缶なんかも全部業者が処理というふうになってきてるわけですから、そういった点も、市民との折衝で、これからどのようなごみの施策が可能なのかということも御説明いただきながら、本当にあのリサイクルプラザができて、ごみの減量あるいは扱い方等について、よく理解できたというふうな施設にしていただきたいなというふうに思うわけであります。

平成 7年 12月 定例会
 それから、リサイクルプラザの内容なんですけれども、これは平成7年9月の議会の中で同僚議員の質問にお答えをしております。これを見ますと、リサイクル展示場、これが中心になってまいりますよね。そのほかに意識啓発を図るような何かそういう展示だとか、あるいはまたコンポストだとかEMぼかしなどによるそうした実験ですか、生ごみ処理の実演だとか、あと展示、啓発パネルの展示、こうしたものがリサイクルプラザの内容として考えられているという、こういうお答えが出ておりました。
 ここで私、予定地も変更になったわけですし、限りある敷地の中で、あのもともと考えたリサイクルプラザですよね。今度それが一応白紙に戻ったわけですよね。そこで私お願いをしたいんですけれども、せっかくといいますか、白紙に戻ったわけですから、リサイクルプラザの内容をもっと、本当に後々に後悔をしないような本当に充実したものにつくっていただくような考えはないものかどうか。どうも今、執行部が考えているような内容ですと、本当に何か中途半端といいますか、どこにでもあるような内容といいますか、早い話が家具なんかの粗大ごみを修理して、そこへ展示する、これが何かメーンみたいな、そういうようなちょっと受けとめ方をしているわけなんですけれども、せっかくつくっていただくわけでありますから、もう一度このリサイクルプラザの内容を再検討をして、本当に今先進自治体でも今すばらしいものがどんどん出てきておりますので、もう一回内容についても再検討をしていくような、そうした考えに立っていただきたいというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
 例えば、板橋区なんかにはエコポリスセンターという何かすばらしいものができたそうです。本当に環境リサイクル講座、リーダー養成講座、リサイクル工房の開設、パネル展、セミナーの実施、こうしたことを初めとして、いろいろな環境問題などに対する図書、文献の閲覧、貸し出し、エコロジー相談、本当に幅広い、子供から大人までが楽しみながら学び、体験できる施設、こんなようなものが今先進自治体にはできてきているそうなんですけれども、もう一回中身を再検討していただく、ぜひそれをお願いしたいんですけれども、いかがでしょうか。

◎環境部長(中村茂君)
 内容の充実につきましては、先ほど篠原議員からもお尋ねの中でございましたけれども、今、全国の自治体にいろいろないい施設がございます。特に我々、今注目いたしていますのは、宮城県の仙台市の方で大変すばらしい施設ができ上がったと聞いております。特にリサイクルプラザ等につきましては、リサイクルについての意識啓発が主でございますので、幅広い層、特に子供たちに遊び感覚の中からリサイクルを学んでいただくというのが私たちは一番重要ではないかというふうに思っています。したがいまして、今後施設立地については条件整備を十分図りながら、その用地の選定をしてまいりますけれども、内容についてもできるだけいいものにしたいというふうに考えております。

平成 8年  3月 定例会
◎ 市長(塩味達次郎君)
 また、生ごみ処理容器購入費補助事業につきましては、EM容器を新たに追加するとともに、電動生ごみ処理機につきましては、市民の皆様にモニターとなっていただきまして、その結果により検討したいと考えております。

平成 8年  3月 定例会
◆16番(石原茂君)
 次に、コンポスト、生ごみ処理容器の維持についてにつきましては、平成6年度82基、平成7年度は平成8年2月末で80基交付し、平成8年度はコンポスト 100基、EM容器は補助制度を設け 400基予算計上し、補助額は両方の容器とも 3,000円を予定しているとのことでございました。

平成 8年  6月 定例会
◎環境部長(金子好隆君)
 続きまして、ごみの減量化推進について御答弁申し上げます。
 現在減量化推進につきましては、地域リサイクル活動推進補助金及び生ごみ処理容器購入費補助金のほか、資源ごみの分別、アルミ缶、ペットボトルの再資源化、牛乳パックと再生トイレットペーパーの交換等、減量化、再資源化に関する各種施策を実施しております。平成8年度におきましては、新たな施策といたしまして、生ごみ処理容器にEM容器の補助を追加し、さらに市民の方24人を公募し、電動生ごみ処理機のモニターを5月より始めたところでございます。また、啓発事業として、広報掲載及び市役所1階通路でのパンフレット等による啓発活動と、毎年5月30日のごみゼロの日と10月のリサイクル月間には、のぼり旗、懸垂幕を掲げ、啓発に努めております。本年は、ごみゼロの日に、ごみに対する認識、啓発を図る目的でクリーンセンター見学会を実施、開催したところでございます。

平成 8年  9月 定例会
◆4番(福川鷹子君) 午後一番の質問に入らせていただきます。 ごみの減量化、資源化について。
 私が一主婦として今一番気になることは、ごみ問題のことです。買い物をすると包まれてくるごみ、食品を乗せているプラスチックトレイ、料理の後に出る生ごみ等々、これらのごみをどうすれば減らすことができるのでしょうか。
 市会議員になる前から個人的に取り組んでまいりました市からのコンポストを庭の片隅に置き、生ごみの処分をし、紙類は庭の小さな缶で燃やしております。家庭でやれることはと努力してきたものの、このようなことだけではなかなか難しいのが現状です。市民全員が真剣に考え、取り組んでこそ、効果あるものとなります。最終処分場を市で保有していない当市としては、ごみの減量化、再資源化が急務と考えられます。
 朝霞市で出るごみの量は、平成2年度2万 9,194トン、平成5年度3万 2,117トン、平成7年度3万 4,098トンと、確実にふえ続けています。それに対して、埼玉県では埋立処分場の残余容量が極端に減少しています。最終処分場を持たない当市は、中間処理の焼却灰を県の寄居町三ケ山の埋立処分場を初め、各地の民間施設に搬出して処分しています。廃乾電池等、有害金属に至っては、北海道の鉱山に搬出しているありさまです。廃乾電池については、販売店のリサイクルシステムが確立されていて、店頭回収をしています。このようなシステムを推進普及すれば、乾電池等有害金属も減少するのではないでしょうか。
 大変前置きが長くなりましたが、本題に入りたいと思います。
 当市においても、ごみ問題については、先輩諸兄氏が既に朝霞市廃棄物減量等推進審議会を持たれ、答申が出ております。その骨子は、1、有料化、2、リサイクルプラザの建設、3、生ごみの減量、4、分別方法の見直し、5、事業系ごみの5点です。本日は、この答申の進捗状況をお尋ねしたく、順序不同でお聞きいたします。
 将来的には、ごみの有料化もいたし方ないようにも思えますが、有料化に移行するまでにまだまだするべきことが多々あるのではないでしょうか。近隣与野市においては、当市同様最終処分場を持たず、早くからごみの減量化とリサイクルに真剣に取り組んでいるようです。市役所にはごみ対策推進本部を設けているとともに、有識者でごみ対策市民委員会を組織しています。そして、月2回の特定曜日をリサイクルデーとして、紙類、瓶類、缶類の資源ごみを分別回収を徹底している現状であります。
 また本題からそれてしまいましたが、本題に戻します。
 1、ごみの分別収集の見直しについて。
 ごみの回収については、現在可燃ごみ、不燃ごみの区分により、可燃ごみについては週2回、不燃ごみについては、資源をごみを含めて週1回回収しているのが現状です。しかし、ごみの減量化、再資源化の徹底を図るには、ごみの分別の見直しが必要ではないでしょうか。すなわち区分を可燃ごみ、不燃ごみ及び資源ごみまたは粗大ごみと3分類とし、資源ごみの回収日を独立させていただくようにお願いいたします。資源ごみとしては、新聞、雑誌、段ボール、牛乳パック、布類、不燃物については、瓶類、缶類、ペットボトル、プラスチックトレイ、プラスチック、瀬戸物、ガラスと完全分別収集ができないものでしょうか。
 蛇足のようですが、昨今のカラス対策について、分別用のかごを無料で配られているのと同様、防護ネットを配布していただくわけにはいかないものでしょうか。防護ネット一つでかなりの効果があるようです。
 次に、ごみの減量化、ごみのリサイクルについてですが、かなり重複するところがありますのでまとめて申し上げます。
 生ごみの減量化については、生ごみ肥料化容器コンポストの配布をさらに推進すべきだと思います。隣の和光市では、生ごみのリサイクルをまちぐるみで取り組んでいます。家庭から出る生ごみを堆肥にして、農家が野菜づくりに使うというシステムです。このようにまちぐるみで生ごみの減量に努めていきたいものです。マンションや団地については、共同コンポストを空き地等に置き、使用するようにすれば、まだまだ生ごみの減量化が図れるのではないでしょうか。
 次に、不燃ごみについてですが、不燃ごみも、ごく一部を除き、資源ごみとして再利用ができるものがほとんどです。
 缶類について言えば、スチール缶、アルミ缶に分別すれば再利用が可能です。スチール缶、アルミ缶のリサイクルの現状については、スチール缶の再資源化率は、平成3年度50.1%から平成6年度69.8%に、アルミ缶については、平成3年度43.1%から平成6年度61.1%に、それぞれ飛躍的に伸びています。
 瓶類については、昭和二、三十年代の物のない時代は酒屋さんが回収したものですが、流通経過が多様化するに従って影が薄くなってしまいました。このように、瓶類についてはほとんどリサイクルすることができます。効果的な店頭回収の方法を検討願いたいものです。
 さらには、今問題のペットボトル、プラスチックトレイ等は、業者による店頭回収の推進を図れば、効果のよい回収及び再利用ができるのではないでしょうか。
 資源ごみの紙類については、古新聞等は従来どおりとし、古紙類の利用促進を図るためのシステムづくりを検討してほしいです。例えば、再生紙を利用するユーザーに補助金を出すというのはいかがでしょうか。
 次に、粗大ごみについて。
 電気製品は電気店、家具類は家具店にと、下取り交換がスムーズにできるよう制度化し、補助金を交付するのはいかがでしょうか。それでもなお出る粗大ごみについては、先日の審議会の答申にもあるとおり、廃棄物再利用の促進の場として、リサイクルプラザの建設を促進してはいかがでしょうか。
 リサイクルプラザについては、さきに篠原議員も触れられましたので、ここでは割愛させていただきます。
 第3次朝霞市総合振興計画に再資源化施設の予定が入っておりますが、この施設はどのような施設で、いつごろ完成するのでしょうか、お尋ねいたします。
 そのような施設ができるまで、市の公共機関、例えば公民館等に常設のリサイクル展示室を開設し、使用可能なものについてはこの場で交換会を開催し、粗大ごみの減量にリサイクル展示室の開設をお願いいたします。
 最後に、こちらも最近ふえ続ける事業ごみについてですが、それぞれの料金を徴収しているようですが、その適切な料金の見直しあるいは法人ごみについても検討が必要ではないでしょうか。
 これで1回目の質問を終わります。

◎ 環境部長(金子好隆君)
 さらに、本年度より、生ごみのより一層の促進を図るため、EMぼかし容器購入の補助、電動生ごみ処理機のモニター制度を実施いたしたところでございます。

◆4番(福川鷹子君) 生ごみの一層促進を図るために、EMぼかし容器を今出していただいているということですが、そのEMぼかしとはどういうものですか。

◎環境部長(金子好隆君) EMぼかし容器による生ごみ減量につきましては、まずEMぼかしでございますが、EM菌と米ぬか、コーヒーかす、糖蜜などをまぜ合わせ、発酵、乾燥させたもので、生ごみを密閉のぼかし容器に入れた際、1キログラムに対してぼかしを10から20グラムを目安に振りかけ、これを繰り返し、生ごみが8分目程度になったら一、二週間を置きまして、甘酸っぱいにおいがしてきたらでき上がりで、畑、庭、プランター等で堆肥として利用できるごみの減量方法でございます。これにつきましては、現在このぼかし容器でございますが、2組が一つのセットになりまして 5,100円。これ、EM菌も入っております。これを 5,100円で、補助金を 3,000円。ですから、市民の方には 2,100円を出してもらってその容器を購入してもらっているというのが、実態でございます。

◆4番(福川鷹子君) ありがとうございました。
 EMぼかしは、今どれくらい市民に普及されているのかお聞きしたいのと、それから、事業所から出るごみ、法人ごみの有料化は検討しているかどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。

◎環境部長(金子好隆君) EMぼかしは、平成8年度から始めまして、現在まで 150人に利用していただいております。

平成 8年  9月 定例会
◆ 26番(八巻勝夫君)
 次に、二つ目のごみ対策について伺います。
 まず一つは、環境部がことしから取り組み始めましたEMの取り組みですが、このEMの市民への広がりはどうなっているのか、お伺いをしたいと思います。
 そして、市の方でもいろいろ指導していると思います。したがいまして、その指導はどんな指導をなさったのかということもあわせてお聞かせをいただきたいというふうに思います。
 2の2点目ですね。行政管轄施設の落葉、剪定枝などの資源化の考えはありますか。
 これも至って簡単です。剪定をした枝、学校の周辺の剪定、公園の剪定、またそのほかいろいろ公共施設がございますから、これらの剪定をした枝なり、秋になれば落ち葉が落ちますから、その落ち葉の堆肥化など、やればできるんではないかなというふうに思います。
 ただ、残念ながら朝霞市の最大の欠点は、そういうものをつくっても朝霞市の行政自体、みずからがその使い道を持っていない。ほとんどすべてこういうその点については、下請的ないわゆる業務委託をしているんで、使えない。じゃ、どこへ使うのかということになると、例えば緑ケ丘通線のあの道路に植えてある街路樹の肥料なり、さらには農家との話し合いでもって、和光市等では既に取り組まれているわけですけれども、農家の肥料として使っていただくとか、いろんな活用の方法はあるんですけれども、そういう面では直接使用する手段を持っていない今の行政機構の中で、何らかの形で民間に協力をしていただくような努力も必要だと思うんですが、その辺についてはどうお考えなのか、お伺いをしておきたいと思います。

◎環境部長(金子好隆君) ごみ対策について、1点目のEMの市民への広がりについて御答弁申し上げます。
 生ごみの減量化、再資源化方策の一つとして平成3年度より開始したコンポスト容器による生ごみ処理容器購入費補助金制度につきましては、多くの方々に御利用いただき、一定の成果をおさめてきたところでございます。しかしながら、敷地や腐敗臭等の問題もあり、年々利用者が減少しているのも現状でございます。
 そこで、さらに一層の生ごみの減量化、再資源化を図るために、平成8年度より従来からのコンポスト容器に加え、新たにEMぼかし容器にも補助金を交付することとし、4月から現在までで 150人の方々に御利用いただき、徐々にではございますが、市民の皆様に広がりを見せてきております。このEMぼかし容器による生ごみの減量は、庭がなくても御家庭のベランダ等において手軽に生ごみを堆肥へと処理でき、コンポスト容器に比べ腐敗臭も少ないので、大変有効な方法であると考えております。
 今後におきましても、広報紙等によるPR、啓発活動に努め、さらなるごみの減量化を図ってまいりたいと考えております。

◆ 26番(八巻勝夫君)
 2点目のEMの関係ですけれども、これは再度再質問させていただきたいと思うんですが、この2点目のごみ対策の1、2合わせてEM処理ができると思います。木の葉の処理も剪定枝の分についても、これわざわざ焼却場へ持っていって、金をかけて燃すんじゃなくて、再資源化する方法を地道にやはり行政がやってほしいと思うんですよ。市民にいろんな再生だとか、資源化だとか、またいろんなごみ対策の問題をいっぱいアピールするだけじゃなくて、一番アピールして効果があるのはやって見せるということですから、行政が実際にやって市民に見てもらうという手だてとしては、やはり一つの手法としてこれはもう大事なことだと思いますから、ぜひ検討してほしいと思うんですが、このEMの市民への広がりのところで、どんな指導をされたのか。話によると、市民農園なんかでも使っているとかという話も聞くんですが、いずれにしてもだけど、この使い方をきちっと適切に指導しないと広がらないと思いますし、場合によっては迷惑も起きる可能性もありますから、そういう面で指導の内容についてもう一度聞かせてください。

◎環境部長(金子好隆君) 2点目のごみ対策のうち、EMぼかしの指導はどのようにしたかということでございますが、これは一応申し込みを受けたときに「EMボカシを始める方々へ」というパンフレット、こういうチラシがございます。これ読んでもらえれば、改めて指導するような難しいそういうあれではございませんので、その容器を渡して指導しているということでございます。

平成 9年  3月 定例会
◆8番(井島伊三雄君)
 さて、 (1)のごみの減量化、新年度からこのごみの減量化や資源化を図ってということが新たに打ち出されて、予算化もされているわけでありますけれども、その具体策をお尋ねしたいわけであります。
 4月から容器包装リサイクル法が施行されまして、資源としての缶、瓶、ペットボトルの分別収集が義務づけられてくるわけであります。減量化とそれから分別収集には何といっても市民の協力がなければ進まないわけであります。そのための対策、あるいはPR、こういうものが本当に十分に行われてきているのかどうか、こうした対応策についてお聞かせを願いたいと思います。
 同時にまたごみの問題にかかわる問題として生産から流通、販売、消費に至るまで企業責任による減量、あるいはこのリサイクルを義務づけるこういうことも大変大事なことだというふうに思うんです。こういう点で実効あるものにするためにはどのような市としての働きかけや対策を進めてきているのか、この点についてもあわせてお答えをいただきたいというふうに思います。
 それから、 (2)の半透明ごみ袋の導入ということですが、これも導入に向けて新年度から試行したいということであります。この点についてはいつからどんな形で具体的に試行ということですから1年間ずっとやるのか、あるいはどんな方法で具体的に進めようとしているのか、この点についてお聞かせ願いたいというふうに思います。
 それから、 (3)として試行後のお話ですからこれは現在どういうふうに考えているのかわかりませんので、お尋ねをしておきたいということと、市民の中からも半透明のごみ袋を試行後には有料化されるのではないか、こういう心配が多くの市民から私も聞きました。そういう点から伺うわけでありますけれども、例えば全国でも確かにごみ袋等を含め有料化した自治体もございます。しかし、ごみは有料化しますと確かに最初の時点では減るということであります。しかし、すぐまたもとに戻ってしまう、ますますふえてくる、こういう実態であります。有料化がごみの減量につながらない、あるいはまた資源化が後退をしてしまう、そして不法投棄こういう問題も出てくる、こういうふうにいわれているわけであります。
 したがって、何よりもごみの減量化を図ること、この点については有料化ではなくて、リサイクル、資源化ここにどれだけ力を入れていくのか、対応していくのかここがやはり私は基本だというふうに考えるわけであります。

◎ 環境部長(金子好隆君)
 1点目のごみの減量化、資源化の具体策につきましては、現在本市ではごみの減量化、再資源化の施策といたしまして集団資源回収団体、生ごみ処理容器購入者への支援活動を初め、資源物の分別収集、紙パックと再生トイレットペーパーの交換事業等リサイクルに関する各種施策を展開しております。さらに平成8年度よりEMボカシ容器購入者への支援、電動生ごみ処理機のモニター制度、粗大ごみの中から再利用可能な家具類を修理し、無料であっせんするリサイクルギャラリーを実施したところでございます。それに加えて本年4月から容器包装リサイクル法が施行されることに伴い、クリーンセンター内に飲料容器再資源化施設を設置し、より一層の減量化、再資源化を図ってまいります。


  • 最終更新:2013-11-26 05:13:35

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