東村山市(3)

東村山市議会とEM(その3)

平成20年東村山市議会3月定例会
○市長(渡部尚君)
  次に、ごみ減量対策についてお答えします。現在行っております生ごみ対策事業は、生ごみ減量化処理機の購入に対する補助事業と生ごみの資源化事業であります。補助事業の内容は、生ごみ電動処理機、EM容器、コンポスト容器、及び抗酸化溶液配合バケツの購入に対する補助であり、また、資源化事業は、市営住宅における生ごみ資源化実験と小学校2校に設置した生ごみ処理機による生ごみと剪定枝を使用した資源化実験、及び生ごみ集団回収事業となっております。生ごみ集団事業については、これまで収集処理を行ってきた業者が事業から撤退することになりますが、20年度の生ごみ集団回収事業を継続するため、現在、鋭意、業者の選定作業を進めているところであります。今後につきましては、補助事業や資源化事業の事業効果を見きわめ、かつ費用対効果や環境負荷の検証などを行い、循環型社会への推進に向けた事業展開を図ってまいりたいと考えております。

第4回 平成20年9月18日(決算特別委員会)
○北久保委員 次に移ります。
  349ページ、同じです。生ごみ減量化処理機等購入補助事業費とありますけれども、この補助事業の実態と、今後の方針についてお伺いいたします。
△当麻ごみ減量推進課長 補助事業の実態との御質疑ですが、ごみ排出者における生ごみの減量、及び資源化を促進することを目的とし、電動生ごみ処理機、及び発酵、その他の方法により、生ごみを有機物資材として資源化するEM容器、コンポスト容器、及び生ごみ集団回収に使用する抗酸化溶液配合バケツの4種類につきまして、購入費の一部を補助しています。
  平成19年度の補助事業内容内訳は、電動生ごみ処理機99基、EM容器36基、コンポスト9基、抗酸化溶液配合バケツ48基の補助を行っています。
  今後の方針とのことですが、平成20年3月に補助規則を、平成23年3月31日まで延伸を行っています。今後、これらを踏まえた中で、一定の補助継続を行っていきます。

平成21年東村山市議会12月定例会
○資源循環部長(西川文政君)
  続きまして、落ち葉、剪定枝の関係でございますが、まず、無料とした経過でありますけれども、平成14年10月に、個別収集がスタートした際、落ち葉、剪定枝、草など、3袋、あるいは3束まで無料で収集するということにいたしました。その理由といたしましては、落ち葉が通年ではなく、季節なものであること。また、緑化保護の観点から、保護に努める必要性ということで、無料化しております。また、当市よりも先に有料化を実施しておりました団体が、当時6市ございましたが、各市とも無料で収集していたということを参考にしながら、当市におきましても、無料でスタートしております。
  次に、先ほどの落ち葉、剪定枝、草の腐葉土化のお話ですが、落ち葉等を利用することにつきましては、ごみの減量にもなりますし、家庭内で腐葉土をつくり、生き生きとした有機の土にかえることで、土壌も豊かになり、樹木等に良好な環境を提供することにつながるという、よい御指摘と考えております。
  市では、現在まで、集合住宅やマンション等で、庭のない方でも、手軽に有機化できるコンポストやEM容器、抗酸化バケツにつきまして、一定の補助を行ってまいりましたが、御指摘の落ち葉、剪定枝、あるいは生ごみを含めた、自家処理方法や有効活用につきましては、自家消費できる範囲、あるいは個人消費を基本にして、今後、ごみ見聞録やごみ講座等を通じて、ごみの減量・資源化の観点から、啓発活動に努めてまいりたいと考えております。

平成22年東村山市議会6月定例会

○11番(奥谷浩一議員)
  生ごみの集団回収や堆肥化についての一般質問は、御案内のように、昨年、平成21年1年間だけでも、6月に伊藤議員、9月に佐藤議員、12月に田中議員と、なおかつ、3月の代表質問では、共産党の保延議員、変えよう……の佐藤議員と、毎回のように取り上げられていますし、非常に皆さんの思いが高い課題でもあります。
  東村山市第4次総合計画基本構想の答申をいただきました、平成22年4月にいただきました。この中で、「基本目標3 みんなでつくる安全・安心とうるおいを実感できるまち」、その中の2で、「地球環境にやさしい循環型社会を形成する」という環境の話と、障害者雇用、先ほど、大塚議員もおっしゃっていましたけれども、福祉を融合した形で「東村山リサイクルフラワー・グリーン構想」というのを提案させていただきたいと思います。
  具体的な内容といたしましては、埼玉県戸田市では、生ごみのバケツ、約19リットルと、EMボカシのセットを家庭に無料貸し出しを行い、各家庭で1次発酵をしてもらって、このリサイクルフラワーセンターに持参すると、花の苗24鉢と交換する事業をされています。
  ちなみに、登録者は600名を超えられたそうです。
  家庭から出る生ごみを、リサイクルフラワーセンターで堆肥化して、障害者と高齢者で花の苗を栽培しています。生ごみと花の苗を交換することによって、燃やすごみを減量し、環境に負荷を与えない循環型社会の形成を図るとともに、花のまちづくりを推進しておられます。
  また、障害者雇用は、週に100名と、環境と福祉の融合を図っておられます。
  この戸田方式を、東村山版に変えて、花の苗という話を家庭の主婦の方にしたんですけれども、御意見をいただきまして、花の苗だけだったら食べられないので、野菜の苗も入れてと言われました。うちの妻ですけれども。その苗も、この東村山版に変えました、そこは。野菜の苗を選べるようにしてくれということなので、そうすると、東村山リサイクルフラワー・グリーンというのが入りますが、構想として進めていくことを提案します。
  (1)現在、「生ごみの集団回収事業」として実施しています、生ごみ堆肥化事業は、ごみ資源化のシンボル的な事業ではありますが、所管の努力にもかかわらず、参加世帯が伸び悩んでいるという状況でございます。
  東村山市では、十数年来、生ごみの堆肥化事業を実施してきましたけれども、3つの点、入り口である回収、堆肥化する処理、最後のでき上がった堆肥を使用するという、この出口の3つの工程を確立することが今まで課題だったということであります。
  提案させていただきました戸田方式だと、生ごみがぐるぐる東村山の中で回りますので、自区内処理がまずできる。ほかの千葉まで持っていかなくていい。このすべての工程が解決できるんではないかと考えるんですけれども、いかがか、お伺いします。

○資源循環部長(西川文政君) 私のほうから、リサイクルフラワー・グリーン構想の関係のお答えをさせていただきます。
  御質問にありました、戸田市のリサイクルフラワーセンターにつきましては、温室が3棟、堆肥室、管理棟などを建設し、生ごみの堆肥化と8万ポットの花を育てているとのことでございます。
  生ごみの堆肥化につきましては、NPOと協働で実施し、堆肥化に必要なバケツは無料で貸し出し、現在、1,100個のバケツの貸し出しをしているとのことでございました。
  経費につきましては、建設費などの初期投資が約2億3,000万円、運営費につきましては、毎年、人件費や事務費などで4,800万円程度を見込んでいるとのことでございます。
  当市では、生ごみの堆肥化を、生ごみの集団事業を通して実施しており、22年度の事業にかかわる経費につきましては、約330世帯で140万円程度を予定しております。これを、仮に、世帯数1,200世帯とした場合には、おおよそ560万程度の経費になるかなと考えております。
  このことから、戸田市の取り組みは、生ごみの堆肥化事業の一つの方向性を示したものとして高く評価できるところでございますが、同じ手法を当市に取り入れるには、コストのみならず、堆肥の安全性の確保、花の栽培技術の習得、また、花や堆肥の販売ルートの確保など、解決しなければならない問題が多くあると考えております。

○市長(渡部尚君)
  大きな2点目であります、東村山リサイクルフラワー・グリーン構想について、市長の考えをということでございます。
  奥谷議員の御提案では、リサイクルフラワーセンターを建設していけば、環境と福祉の融合を図ることができ、さらに、活性化にもつながるという御提案でございまして、一石二鳥にも三鳥にもなる、大変すばらしいものだと思ったところでございます。
  実は、当市でも、かつて、環境と障害福祉の融合、結合を図るべく、現在のリサイクルセンター、今は、建てかえが課題になっているわけですが、開設当時には、障害者の方に作業を担っていただくということで、当市在住の早稲田大学の寄本勝美先生の著書にも御紹介いただくなど、全国的に非常に注目を浴びて、結構視察も来ていただいた、そういうこともございます。
  しかしながら、先ほど所管から答弁申し上げたように、戸田市の事例をそのまま当市に当てはめるということについては、幾つか解決しなければならない課題もあることも事実でございまして、今後、戸田市の例も参考にさせていただきながら、生ごみの減量施策について検討していきたいと考えているところでございます。
  昨日も、島崎議員や北久保議員から、地域における環境美化ということで、花いっぱい運動等のお話をいただいたところでございまして、その苗は、一部ちろりん村等で栽培をされているものでございますので、ちろりん村で、例えば、生ごみからつくられた堆肥の活用等ができないのかどうなのか、その辺は、1部の問題ではないので、2部、3部とわたりますけれども、関係所管と今後、協議・検討をしていきたいと考えております。

○11番(奥谷浩一議員)
  2つ目の大きな、東村山リサイクルフラワー・グリーン構想で、所管のほうから御答弁をいただきまして、まず、建設費で2億3,000万円ほどで、運営費で毎年4,800万円ぐらいかかる、そのまま当てはめたらこういうことになりますよということで、現在、シンボル的な生ごみの回収をやっていますけれども、それは、平成22年度は330世帯で140万円ということで、金額的には全然違うではないかというお話だったんですけれども、この生ごみの集団回収は、なかなか伸び悩んでいます。それで、毎年、100世帯ずつプラスするために予算を組んでいますけれども、これは、なかなか伸びない。なおかつ、シンボル的なものとして残しているだけというような意味合いというか、感じもするんです。
  今の答弁の中で、技術的な問題、安全性、販売ルートというふうにあります。コストの面は置いておいて、技術的な面について言いますと、実際、戸田市のほうも、そういう技術がなかったので、ディズニーランドから花づくりのプロをスカウトして成功させたいという事例があるんですけれども、昨日来の答弁で、東村山の農業の中で、花の苗というのは非常に、都内でも有数な技術を持っておられるという答弁があったと思いますので、そういった人たちの技術を伝承させてもらってやることも可能ではないか。
  また、販売ルートというお話がありましたけれども、これは販売しないんですね。生ごみを持っていった人が、その花の苗をもらって帰ってくるだけなので、どこにも販売をしないので、自分で家で生ごみを堆肥化、1次発酵させたものを持っていけば、花をもらえる。私は、プラス野菜ということを入れましたけれども、そういうことなので、販売ルートも関係ない。
  コスト的に言いますと、これは、いろいろ考え方があると思うんです。一つには、今言った、丸々言った2億3,000万円というのが、プールの改修費、不思議なんですけれども、何でかな。別にこれを、プールのやつをやめてこっち使えとは言いませんけれども、それぐらいの金額なんだよというイメージね、イメージとして。
  また、平成22年の予算の、ごみ運搬処分経費のところで、可燃系の廃棄物の熱処理、灰溶融資源化運搬委託料、何と1億4,020万9,000円かかっているんです。ということは、灰にしたやつを持っていく処分だけでそれだけのお金をかけているんですよ。だから、2億3,000万円が高いか、安いかというお話ではなくて、燃やしたものを、もう一回そこで処分するためにそれだけのお金をかけるんだったら、そうではなくて、生ごみを減らして、ちょっとでも燃やせるものを減らすほうが、灰も減るし、環境にもいいし、いいんではないかなという提案なんです。
  例えば、この経費、2億3,000万円かかる。新たにつくるのは大変だということになりますと、例えば、今、東村山の中で花の苗をつくっている農家の方がおられます。そこに御提案して、ちょっとそこの場所をお借りして、そういうふうに持っていくとか、そうすると、地元の産業も上がってくるだろうし、いろいろな考え方があると思うんですよ。所管としては、そういう考え方というのはわかります。資源循環部としては、やはりごみの処理ということで考えているから。
  ただ、言えるのは、この生ごみいっぱい、花いっぱいのまちづくりのところで何を言っているかというと、ごみは宝だと言っているんですよ。ごみを、ごみとして考えているから、そういう発想になるんだと思うんです。やはり、ここは、市長の決断なんですよ。市長のリーダーシップ、それが大切だと思うんです。
  先ほど来、かつてやっていたけれども、今はそうではないよというお話があったんですけれども、温故知新、古いものを温めて、新しいシステムに変えていく、やはり、これは市長の考え方だと思うんですけれども、その辺のところを、もう一度市長にお聞かせいただきたいと思います。
  北久保議員のきのうの質問の中でも、自治会で掃除して、ボランティアで掃除したんだけれども、花の苗が足りなくて、みんな自腹払っているんでしょう。ちろりん村でちょっとはつくっているかもしれないけれども、この自治会の人、ボランティアに来てくれた人が60名ぐらいいるとおっしゃったではないですか。その60名の人が、家庭の生ごみを今言った方式でやれば、1,440鉢入ってくるんですよ。それだけで、そこのところはみんな花だらけになるではないですか。きのうの島崎さんの質問ではないけど。だから、全部が融合されているんですよ。一つ一つの部署の縦割りではなくて、総合的に判断するのは市長しかいないので、そこのところをもう一回思いを聞かせていただきたいと思います。

○11番(奥谷浩一議員) 
  もう一つ、先ほど、ごみのほうでは、基本的には、個人がやってくれればいいということで、ちゃんとやっている人いるんですよね。ミニハウスだより。リサイクルショップが出しています、22年6月1日号です。この中に、ちゃんと今言ったやり方で、EMボカシ使って、これは男性の方ですけれども、何か男性のほうが、ごみの分別や堆肥づくりは、男がやるとうまくいく。徹底する性なんでしょうかと書いていますけれども、大体うちでもそうです。私のほうが徹底していますね。
  花と野菜の会に相談をということで、リサイクル率約44%の東村山、ごみの減量も、多摩地区で3位、ごみ減量に熱心な地区の東村山市民になりつつありますということで、この中で一番トップの面は、3位ではだめなんだ。1番でなければだめなんです、1番。ちゃんとこれ、皆さん、もらっていますね、全戸配布ですから。ごみ減量を目指せ、多摩№1、1番でなきゃだめなんです。市長、これ、ぜひ取り入れていただいて、家庭でもやっています。でも、これを全市的に広めていく、これが政策だと私は思いますので、そこをぜひ御決断いただきたいと思います。



  • 最終更新:2013-11-25 12:39:11

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