柏市

平成11年  第4回定例会(11月定例会)

◆ 3番(小林敏枝君)

 環境行政についてです。ごみの減量と生ごみ、落ち葉、剪定ごみの堆肥化を一緒にします。12月1日のかしわ広報でごみ事情報告が載っておりました。前年度に比べて家庭系のごみが349トン減少し、総ごみ量では柏市民1人当たり4グラムの減量でした。クリーン推進課の大変な御努力に敬意を表します。国は21世紀に向かい循環型の社会を構築しようとしています。12月1日の朝日新聞によると、農水省より生ごみの残飯の一定割合をリサイクルする義務づけが提案される予定です。柏市でもコンポスト、EM容器、ごみ処理機などに補助金を出し、7,600世帯でごみの減量と堆肥化をしております。今後は生ごみを焼却するのではなく、いかに資源化して循環させることが必要です。例えば市営住宅、公共の施設にごみ処理機を設置するとか、デパート、スーパーや飲食店に働きかけるなど具体的な対策が重要だと思いますが、いかがでしょうか。落ち葉、剪定ごみの堆肥化です。これも新聞によりますと、野田市では枯れ草や剪定した枝をリサイクル施設で堆肥化し、市内の農家に配るという報道がありました。これはごみの減量と農家への援助という効果があります。野田市では枝草などを焼却しないで堆肥化すると2週間分のごみの減量が可能と算出しております。大変よいことだと思います。柏市では現在燃やしていると聞いておりますが、野田市のような計画はお持ちでしょうか。また、このような堆肥化についてのお考えをお聞かせください。それから、プラスチックの資源化です。容器包装リサイクル法の制定に伴い12月より事業系のプラスチックが分別回収されることになりました。柏市では家庭系のプラスチックごみは以前より分別されています。年間7,600トン近くを長野、市川市、栃木県鹿沼の3カ所で処理しております。その処理費用は年間5億円強となっております。柏市では容器包装リサイクル法によって費用の問題も含めてどう変わるのでしょうか、お聞かせください。デポジット制です。これまで市民ネットワーク・かしわでは、デポジット制を要望してきました。今回政友同志会さんより意見書が提出されました。ぜひこの制度の導入を要望いたします。廃食用油リサイクルについて。廃食油はごみとして燃やせば焼却炉を傷める原因となり、水に流せば水質汚濁、下水処理場では浄化能力を低下させると言われております。柏市では食用油は使い切ると指導していますが、実態は、公明党の田中議員も言われているとおり、使い切っている家庭は約1割です。あとの9割の家庭では、布や紙などにしみ込ませごみとして出しているのが現実です。我孫子市では年間40トンの廃食油を月に2回の資源回収日に回収し、粉石けんなどにして学校の給食室や公共施設で使用しております。京都市では220台のごみ収集車などのディーゼル車に使用し、回収量は前年比の4倍、100トンと新聞で報道されました。私も8月の選挙ではこの廃食油をリサイクルした燃料で選挙カーを走らせました。柏市でもごみ減量とCO2削減ということからモデル地区を設定し、柏市の資源回収日に回収するというシステムをお考えいただけないでしょうか、お答えください。フロン対策についてです。環境庁、通産省は、地球温暖化の原因の1つである代替フロンHFCを使った製品の廃棄が2000年以降急増すると見られるため、その体制づくりを急いでいると言われています。柏市ではフロン回収機を所有しているとのことですが、その使用状況及び今後の対応についてお聞かせください。大堀川の魚と市内の松葉の測定について。ダイオキシンについて10月に生活クラブ生協で柏市内の10カ所でクロマツの古い葉を採取し、カナダの測定機関に送り調査してもらっております。来年1月には回答がある予定です。ダイオキシンが大きな問題となっておりますが、柏市でも身近な素材を使って調査することが重要だと思います。例えば大堀川の魚とか。柏市においてはこの問題についてどう対応されるのか、お聞かせください。


◎環境部長(槌屋勝嘉君)

 環境行政について6点お答えいたします。第1点目、生ごみの堆肥化、落ち葉の剪定ごみの堆肥化についてでございますが、生ごみにつきましては、一般家庭に対して実施している生ごみ処理機購入者への補助事業を継続していくとともに、集合住宅への業務用生ごみ処理機の導入が図れるよう補助要綱を見直すなど、家庭でできる生ごみの堆肥化、減量化を進めてまいります。また、食品廃棄物のリサイクルにつきましては、食品廃棄物再商品化法、こういったものの法制度が検討されているところでございます。この動向を見ながら私どもといたしましても事業所から排出される生ごみにつきましての堆肥化を検討してまいりたいと思います。次に、剪定した枝の活用につきましては、現在財団法人みどりの基金が市内の公園から発生する剪定枝のチップ化を図り、マルチング材として緑の広場に敷くなどの処理を行っておりますが、今後私どもといたしましては、造園業者やシルバー人材センターから清掃工場に搬入されている剪定枝について、これらについてもリサイクルできるよう検討を進めてまいりたいと思います。ただ、私どもが行う場合には排出者みずからがリサイクルするものとは異なりまして、あくまでも廃棄物の処理の一環ということになります。したがいまして、廃棄物処理法の制約等こういったものがございますので、これらの点について慎重な対応を図ってまいりたいというふうに考えております。2点目といたしまして、プラスチックごみの処理につきましては、平成12年度からの容器包装リサイクル法完全施行により家庭系、事業系プラスチックごみを一括して同法の適用を受け、できるだけ早い時期に対応してまいります。これにより今までプラスチックごみの資源化という大きな課題が大幅に解消されるとともに、リサイクルの推進と経費の節減が図られます。具体的には、同法は市の役割として収集、圧縮、保管をし、これを日本容器包装リサイクル協会を通じて再商品化事業者に引き渡すことによりまして、この事業者において材料化、高度還元等リサイクルされます。ここにかかわる経費のうち市の方の負担は今6%というふうに見込まれております。こういった点で大幅な経費の節減が見込めます。なお、現在同法適用の条件であります圧縮保管施設の用地を市で確保し、家庭系プラスチック処理を委託しております柏市一般廃棄物処理業協同組合にこの施設の整備を要請しているところでございます。このようなことから、平成12年度当初、これは施設整備が整わない状況になっておりますが、できるだけ早く法の適用を受け、プラスチックの分別、資源化が実現できるよう全力で取り組んでまいりたいと考えております。3点目、デポジット制でございます。これらにつきましては、田中議員さんにもお答えしましたとおり、省資源、循環型社会、ぽい捨て、環境美化、こういった点で私どもとしましては有効な制度というふうに判断をいたしております。なお、今まで全国各地でいわゆるローカルデポジット制度がソフトドリンク缶を中心にいろいろ試行されたところでございますが、残念ながら今までの実施または実験結果を検討してみますと、やはり製品が全国的な流通システムで販売されておりまして、地域外からの流入や小売店での手間やストックのスペース等の関係から定着が困難だというのがほとんどの結論でございます。このようなことから、現状ではやはり法的な規制、こういったものがなければ難しいのではないかというふうに考えております。私どもといたしましても今後とも関係機関にデポジット制実現のための要望をしてまいります。4点目、廃食用油のリサイクルでございます。この点につきましては、過日田中議員にお答えしたところでございます。また、御指摘のように使い切るという御家庭は約10%ということでございました。私どもといたしましては、家庭内から外に出さない排出抑制を今後とも推進していくことが何よりも大切と考えます。しかしながら、実践されていない実態も直視する必要があろうかと存じます。家庭でできる浄化対策につきましては、平成3年3月に策定をいたしました柏水環境プラン、これが12年で計画期間が満了し、新たな計画を策定する時期に来ております。この中で廃食用油の対応を位置づけてまいりたいと考えております。また、これらの新たな計画策定とあわせまして、廃食用油のリサイクルについて各自治体や各団体の取り組み等についても調査検討してまいります。5点目のフロンガスの回収についてでございます。私ども平成7年7月から家庭系の冷蔵庫を対象に清掃工場において回収を実施し、平成9年6月からは事業系の冷蔵庫について、これらにつきましては一般廃棄物処理業協同組合の所有する回収機を利用して各社で実施しております。事業系については、市と同組合との協定により市が処理経費の一部として1グラム10円を負担しております。回収量の累計は平成11年10月末現在、家庭系が7,338台で132.2キログラム、事業系が2,474台で291.65キログラム、合計9,812台、423.85キログラムとなっております。6点目、最後の御質問でございますが、御提案の松葉等身近なところにおけるダイオキシン類の測定についてでございますが、御案内のとおり、国では平成9年度にダイオキシン類の総合パイロット調査といたしまして、資料の採取、分析、解析等技術的な事項を検討するため、大気、それから水質、土壌、それから植物、これは松の葉等ございます。及び動物、これはドバトということになっておりますが、ダイオキシン類の濃度の調査を実施しているところでございます。私どもといたしましては、国のこのような研究の動向を見きわめ、今後の対応について検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

平成14年  第1回定例会(3 月定例会)

◆ 10番(市村衛君)

 環境部長に第二清掃工場とごみ減量についてお伺いいたします。スラグの引き取りについては市長に聞きましたので、第二清掃工場の機種選定については前議会で採択されました。しかし、新清掃工場は採算を度外視した選定で、柏市の財政事情ではごみ発電の採用は必要と考えますが、環境部長の考え方をお伺いいたします。次に、ごみ減量施策ですが、コンポストやごみ処理機利用の追跡調査はどのようにされているのか、お伺いいたします。下水道部長にも伺っておきますけれども、ディスポーザーについて、この普及により生ごみが相当減量して堆肥化できるものと考えますが、いかがでしょうか。

◎ 環境部長(槌屋勝嘉君)

 次に、コンポスト、生ごみ処理機利用の追跡調査についてでございます。現在市では、機械式コンポスト容器、EM容器などの生ごみ処理機については、年間約800基ほどの補助を実施してきているところでございます。御指摘の追跡調査につきましては、毎年各年度の補助金を受けて購入された方々の約3割程度、大体200軒程度になろうかと思いますが、これらの御家庭を対象に、使い勝手や減量効果などのアンケート調査を実施してきております。これらのアンケート調査によりますと、約4割の御家庭で5年以上利用していただいているとの結果が出ております。次に、ディスポーザーの普及についての御質問でございます。ごみを資源として安定的にリサイクルしていくためには、環境への負荷やリサイクルコストなど総合的に判断していく必要がございます。特に排出段階での分別のよしあしが中間処理や再生段階での手間に大きく影響するため、私どもとしましては、今まで市民の皆様にはかなりのきめ細かな分別をお願いをしてきているところでございます。御指摘のディスポーザー方式の生ごみ処理機につきましては、生ごみを即座に粉砕し、処理できることから、ユーザーの利便性はあるものの、現段階では下水道処理への影響や、あるいは堆肥としての品質など、検討すべき課題を多く含んでいると考えております。また、柏市では議員御案内のとおり手賀沼がございます。これらの汚濁は、生活排水によって大きな原因になっているというような形で、私どもは従前から市民の皆さん方へは家庭への汚れがなるべく外へ出ない工夫といたしまして、家庭でできる浄化対策の実践について御協力をお願いしてきているところでございます。適正な排水処理装置のないディスポーザー使用されますと、特に公共下水道の未整備地域では河川などの公共用水域へ排水が流れ、汚濁負荷量の増加になりますので、私どもはこれまで使用の自粛をお願いしてきたところでございます。また、汚濁河川などを抱える市町村で組織する全国生活排水対策重点地域指定市町村連絡協議会、これは全国224の市町村で構成されておりますが、この協議会におきましても毎年環境省と国土交通省へディスポーザーの使用の制限について、私ども要望活動を行ってきているところでございます。以上です。

◆ 3番(小林敏枝君)

 市民ネットの小林敏枝です。会派を代表して質問させていただきます。よろしくお願いします。まず、環境行政についてです。生ごみのリサイクルについてですが、柏市であとごみ減量とリサイクルできるのは、生ごみと雑紙だけではないでしょうか。生ごみのリサイクルについて、2月に取手の生ごみ資源化モデル事業を見学しました。この事業がスタートするまでの6年の間、造園業を営む御夫妻によってEMによる生ごみの堆肥化の普及活動が進められている中、EM処理された生ごみに困っていた家庭に対し、自主回収を始め、当初は100世帯ぐらいでしたが、平成13年に230世帯に広がり、そのことに市が注目し、ごみ減量化を進めるため、昨年の9月から10月にかけ地域で説明会を開催し、ことし1月には620世帯が賛同し、モデル事業としてスタートしました。回収方法は、各家庭に配布された密閉容器に生ごみを入れたEMぼかしを振りかけ保管し、1週間に1度、ごみステーションに置かれた大型バケツで回収されます。取手の元清掃工場跡地の一部で通気性を考慮したワイヤーメッシュボックスに入れられ、ビニールハウス内で発酵させる方法です。電気や燃料を全く使わないのが特徴であり、印象的でした。電気によるごみ処理機の堆肥化は多くのところで行われていますが、取手のように自然に優しい処理の仕方は循環型社会には大切ではないでしょうか。柏市も北部地域における農業の活性化を図り、都市型農業への取り組みがされようとしています。また、上利根地区を対象に新しい農業生産法人への設立の助成を進められています。千葉県も安全で新鮮なおいしい千葉県産の農林水産物の供給など、消費者の視点に立った千葉ブランドの確立を目指し、減農薬、無農薬など環境に配慮したちばエコ農業産地の指定を考えています。ぜひ北部で自然に優しい有機栽培による特色ある都市型農業を推し進めるためにも、取手のような生ごみの回収資源化の取り組みについてのお考えをお聞かせください。

◎環境部長(槌屋勝嘉君)

 環境行政について3点お答えします。初めに、生ごみリサイクルについてでございますが、この生ごみのリサイクルにつきましては、議員御承知のとおり、堆肥化、飼料化、ガス化などさまざまな方法を用いて全国各地で取り組まれているところでございます。しかしながら、この生ごみのリサイクルは大変難しく、特に都市化している30万都市の本市に合った取り組みということが見られていないのが現状でございます。このため、私どもといたしましては各家庭や地域での生ごみリサイクルを基本に、生ごみ処理機購入者への補助や業務用の処理機を使ったモデル事業を実施してきたところでございます。今後これらの施策を進めてまいりたいと考えております。

平成14年  第2回定例会(6 月定例会)

◆ 26番(渡部和子君)

 次に、環境行政について。ごみ減量への取り組みについてお伺いいたします。市民の方から生ごみの処理に必要なEMボカシを、市役所や出張所などで手に入るようにできないかとの声が寄せられました。我孫子市では、福祉作業所でつくっているEMボカシを市役所や支所など市内13カ所で1世帯1カ月1袋につき無料で配布しています。柏市でも、生ごみ処理機をより一層普及するためにもぜひ取り組んでいただけないでしょうか、お伺いをいたします

◎ 環境部長(浅羽大嗣君)

 ごみ減量の取り組みといたしましてのEMボカシ菌についてお答えします。柏市では、現在生ごみの減量を図るためにEMボカシ菌によります生ごみ処理機、それからコンポスト及び機械式生ごみ処理機の購入に対する補助金を行っております。この補助制度は、EM容器、コンポスト容器、機械式生ごみ処理機など、あくまでも処理容器あるいは機械本体を対象にしているものでございまして、ボカシの購入や機械式処理機の電気代などにつきましては、補助は行っておりません。ちなみに、補助の額は容器の購入の2分の1、最高3万円まで、EMコンポスト容器について1世帯当たり年間2基まで補助を行っております。なお、EMボカシ菌が手に入りにくいということでございますが、現在市内では増尾第二作業所が主体になりまして、酒井根、藤心、南部、光ケ丘、増尾など市内9カ所の近隣センターで取り扱っていると聞いております。ほかにも市内農協やホームセンター等においても販売されております。なお、生ごみの減量につきましては、これまでと同様、家庭用生ごみ処理機の普及や集合住宅、町会単位での減量を基本に推進してまいりたいと考えております。以上でございます。

◆26番(渡部和子君)

 環境行政についてなんですけれども、我孫子市ではEMボカシ配布の登録者1,400人いるんですね。この間、この補助金の制度を利用して設置をされたEMボカシ利用の処理機は、例えば柏と我孫子を比較いたしますと、平成9年から10年で柏ですと874基、我孫子ですと1,648基、実に我孫子は2倍も多くこの処理機が普及しています。私この原因の1つには、このEMボカシを無料で配布しているということもあるのではないかと思います。これは、福祉作業所でつくっておりますので、この製品の販路を拡大するということともつながっておりますし、柏市でも一部行われておりますけれども、これはぜひ福祉作業所の方とも話し合いを持ちながら検討をしていただきたいと思うんです。これは、再度お伺いをいたします。

◎環境部長(浅羽大嗣君)

 我孫子の普及につきましてお話があったわけでございますが、EM菌自体は、議員さんも御承知のとおり、非常に安い金額であるわけですね。それよりも、多分一般家庭では土に埋めるなどしなければならないということで、集合住宅ではなかなか使用できないというのが柏の普及できない理由かと思います。なお、福祉作業所の販路拡張につきましては、私どもでも十分協議していきたいと、そのように考えております。以上でございます。

平成16年  第3回定例会(9 月定例会)

◆ 6番(橋口幸生君)

 次に、EM菌を取り入れた環境行政についてお伺いいたします。EM菌を活用した環境保全の運動が各地に広がっております。私たちの身の回りにある漂白剤や合成洗剤、確かにこれらを使用すれば、しつこい油汚れやカビなどが簡単に落とせて便利ですが、その洗浄力が人の皮脂まで奪い体内へ浸透して皮膚障害や肝障害、アレルギーの原因ともなっております。また、川や沼の汚染を引き起こしております。汚染物を浄化する有用微生物群、EM菌はこれらを解決する可能性を持っております。各学校のトイレでは悪臭等の市民相談も多数私のところに寄せられております。EM菌をトイレで使用した場合、便器に汚れがつきにくくなるばかりでなく、不快な悪臭も消し去ります。阪神大震災の仮設トイレのにおい対策としてEM菌を使った結果、驚くほど臭気が消えたとの報告もあります。柏市での環境教育の一環として、各学校のトイレ等で使用すべきと考えますが、御見解をお伺いいたします。

◎学校教育部長(河嶌貞君)

 それでは、私の方からEM菌を活用した教育活動について御答弁申し上げます。EM菌を活用した教育活動は今全国的に見受けられるようになり、柏市内におきましても柏第一小学校のPTAがトイレの消臭等にことしから利用を始めております。沼南町では大津ケ丘第一小学校の総合的な学習の一環としまして、プールの浄化、池の浄化、トイレの消臭などに取り組んでおり、特にプール清掃の際に藻の発生や落ち葉の堆積が全く見られないといった成果を聞いております。このようなことからEM菌は河川や沼の浄化等も含む環境教育の教材として有意義な面が認められております。また、EM菌には環境問題の解決の可能性があるということも報告を受けております。しかし、EM菌を利用するためには、EM菌を一定温度以上に保ち数週間培養するという過程が必要となります。柏第一小学校におきましてはPTAのグループが校内で培養しております。また、沼南町では地域住民のグループが培養を行い、町教委を通じまして全校に配布する活動に取り組んでいると聞いております。いずれにしましても培養過程におけるバックアップに大きな力が必要となってきます。今後各校の環境教育に参考になるようEM菌を利用する意義、培養のノウハウ及びEM菌を利用した指導課程の工夫等、実践校の取り組みを各校に紹介し、各校の理解を図ってまいりたいと思います。以上です。

平成17年  第1回定例会(2 月定例会)

◆ 7番(林伸司君)

 議案62号、柏市心身障害者福祉作業所条例です。今回沼南町の2施設が入るということですが、定員に対する入所状況というのはどうなっているのか、お聞きしたいと思います。作業所ということですので、現在の柏市の作業所とそう変わる点はないかと思うんですけども、何か特色があるのかどうか、お聞きしたいと思います。

◎ 保健福祉部長(益田武一君)

 それから、62号の関係でございますが、14名程度でございます。作業所の特色というのは特にございません。通常の作業所で、例えば軽作業として少女コミック雑誌の折り込みの封入ですとか、今現在やっていることなんですけども、割りばしの袋入れですとか、を入れて、おしぼり、ようじと一緒に袋へ入れることとか、額縁の裏にひもをつけることですとか、それから薬メーカーの下請、薬品の中にパンフレットを入れるとか、それからEMぼかし、それから畑作業とか、そういったことを行っておりまして、特に特色があるというのは私の方は聞いておりません。これが、これらが引き続きできるように調整するというお話は伺っております。

平成17年  第2回定例会(6 月定例会)

◎経済部長(会澤隆君)

 道の駅しょうなんとフラワーパークについての御質問にお答え申し上げます。まず、トイレの臭気対策ということでございますけれども、道の駅しょうなんのトイレにつきましては合併浄化槽を設置し、処理しておりますけれども、臭気の質としては浄化槽の原水特有のにおいでございまして、主に油脂分、油分による腐敗臭とし尿臭でございます。そこで、臭気対策といたしましては、EM菌が酸素を出して油も分解する効果があるということから、平成15年11月から試験的に原水槽にミスト状にしまして添加してまいりました。現場サイドから臭気が減ってきたというような報告もございましたけれども、EM菌によるものかは不明でございまして、浄化槽点検業者からは臭気及び油脂分に大きな変化はなかったという報告がその後上がってまいりました。このため、昨年12月、平成16年12月に終了しております。このため、今年度の対策といたしましては、4月から原水槽清掃をこれまで2カ月に1回でございましたけれども、毎月行うことといたしております。さらに、浄化槽処理水槽への油分、油脂等の流入を極力減らすということを試みましたところ、現在のところ臭気の状況が減っているという報告を受けております。今後の経過を見守っていきたいと考えております。

平成17年  第3回定例会(9 月定例会)

◆ 35番(小泉文子君)

 次に、環境教育について伺います。環境教育は、今や一人一人の大きな課題となっていることは承知のとおりであります。環境問題を考える場合、最も大切なことは自然とのふれあいにあります。自然とのふれあいの中から環境への感性を高め、今あるすばらしい自然を一人一人がどうかかわって守っていくべきかを教え、実際に実践に結びつけていかなければならないと思います。以前地域協働プロジェクトとしての生物による川の浄化というテーマでワークショップがあり、そこに来ていた栃木県の足利市立葉鹿小学校では、地元を流れる一級河川の彦谷川の調査から初め、最後には今までの活動にPTAが協力し、全校体制の中でEMぼかしづくりや米のとぎ汁EM発酵液のつくり方を教わり、NPOとも連携していく中で、環境問題に対する意識が高まったそうです。旧沼南地区の小中学校12校では、EMを取り入れた環境教育をしていますが、合併を期に柏市の小中学校もぜひ取り組んではと思いますが、御見解をお聞かせください。

◎ 教育長(矢上直君)

 次に、EM菌を取り入れた環境教育に関する御質問にお答えいたします。旧沼南町の小中学校で地域住民のグループが培養したEM菌をプールや池、トイレ清掃などに活用しているということを認識しております。今年度その取り組みについて柏市内の全小中学校に照会しましたところ、旧沼南町のすべての小中学校と柏第一小学校、酒井根中学校の計14校でEM菌を取り入れた活動を実施しているところでございます。特に柏第一小学校では、PTAがトイレの消臭などに昨年度から活用しております。主な活用としましては、トイレの汚れ除去や消臭などに取り入れている学校が12校あり、また排水溝の浄化などでは7校、その他に池やプールの清掃、堆肥づくり、植物栽培などに利用しております。それらの活動を通して、環境問題や身の回りの美化に対する関心の高まりや環境改善に向けた取り組みを期待しているところでございます。EM菌の効果につきましては、実践校に聞きましたところ、トイレ清掃やプールの浄化で効果があった。池がきれいになった。落ち葉などの分解が早いなどの報告を聞いております。しかし、学校によってはまだはっきりした効果が確認できないなどの声も聞かれているところでございます。今後ともEM菌の効果や実践校の取り組みの様子を見守りながら支援していきたいと考えております。以上でございます。

◆ 35番(小泉文子君)

 それから、EMの環境教育なんですが、私も率先してEM活性液を我が家で使わせていただいていますけど、おふろに入れてもおふろが体に、入浴剤のかわりになって暖まるし、そのまま排水、流せば排水もきれいになる。また、いろんな消臭作用があります。また、犬とか猫がいるうちにはわんちゃんや猫ちゃんにもすごく、1滴水に入れて飲ませると健康になるって。EM自体がわからない方が多いと思いますので、各学校にEMのいろんなことを提供してあげて、やはり環境は子供のころから環境教育になじませるのが大事だと思いますので、ぜひ各学校にEMの効果とか、そういうのを働きかけるべきだと思いますが、再度お尋ねいたします。

◎教育長(矢上直君)

 EM菌でございますけども、学校によってかなりいろいろ効果が見えるというところとよく効果があらわれているのかどうかというのががわからないというとこの調べたことあるわけですけども、例えば同じトイレで清掃、浄化についても効果があるというところと効果がないというところあるわけですので、それは量によるのか、そのやり方に問題があるのかわかりませんが、そういうところを少し研究させていただきたいと思います。以上です。

平成17年  第4回定例会(11月定例会)

◎経済部長(会澤隆君) 私から2点お答え申し上げます。まず、道の駅しょうなんのトイレの臭気対策の状況についてでございますけれども、現在までの臭気対策としてはEM菌を原水槽にミスト状にして添加する方法と原水槽清掃を今年度の4月から毎月1回に変更いたしております。これによりまして浄化槽処理槽への油分の流入を極力減らしてまいりました結果、改善が図られております。しかし、天気のよい日あるいは週末、連休のときなど来場者の多いときにはまだ臭気が発生していると現場サイドから報告を聞いております。御指摘もありましたけれども、これからの対策としては現在の自然排気の臭突管、これを改良いたしまして管を高くし、電動ファンといいますか、こういったものをつけまして強制排気する方法、それからグリストラップ、油の分離槽というんですか、これの改良等を検討していこうということでおります。


平成18年  第1回定例会(3 月定例会)

◆ 35番(小泉文子君)

 EMについてですが、EMとは英語のエフェクティブ・マイクロオーガニズムスの頭文字を組み合わせてつくった造語の有用微生物群の略語で、自然界に存在する微生物群の中から作物生産に有効な乳酸菌、放線菌、光合成細菌など、10属80種以上の微生物群を複合培養した液体です。EMの働きを一言であらわすと抗酸化作用ということで、文字どおり酸化を防ぐという意味です。食べ物が腐ったり、鉄がさびたり、コンクリートが老朽化してもろくなったり、物が劣化していくのは、有害微生物が働いて酸化を進めるからです。私たちが病気になるのも、体の中の活性酸素の働きが酸化するのが原因です。EMには物を酸化させない、物を腐らせないという抗酸化物質をつくり出すとともに、有害微生物を抑える働きを持っております。沖縄県うるま市では平成11年にプロジェクトチームを発足し、環境に優しいいやしのまちづくりの理念のもと、EMを活用したまちづくりを進めており、これまでプロジェクトチーム発足以前からEMに関する活動が盛んな地域であり、行政においては地域住民へ環境浄化への意識の高揚を図るため、EMによる環境浄化モデル地区を立ち上げ、生ごみの堆肥化及び廃油の石けんづくり等を推進し、また市内養豚農家へEM活性機を散布し、豚舎から出る悪臭の軽減、市役所では市民へEM活性機の無料配布を行っております。市立図書館では、EM浄化法導入の処理水と中水利用で、水道料金が1年間120万を予定していましたが、約6万円で済んでいるということです。また、EM環境浄化モデル地区では、63自治会のうち37自治会の各公民館に300リットルのEM活性機のタンクを置き、市民に無料配布やEMの講習会を開いたところ、ふだん出てこなかった高齢者が参加し、コミュニティづくりにもなっています。もちろん教育現場や福祉施設でも活用されており、環境に対する意識の高揚が図られています。昨年の議会でも質問しましたが、現在高柳児童センターの裏に設定されているEMの機械では、1回で200リットルの活性液しか取り出せません。現在市民に月1回200リットル、教育委員会に毎月第4週に小学校10校、中学校5校に200リットル配布しておりますが、これ以上学校に配ることはできない状況にあります。また、ボランティア団体が定期的にEM活性機を作成し、河川浄化として川に放流しており、また市民に差し上げ、それを清掃に使ったり、消臭にも使い、家庭の排水管から流し、河川をきれいにしております。これらの活動は、環境に優しく、ごみの減量化にもつながっており、その方たちの運動が住民に波及し、環境問題に興味を持つ方から、ぜひ取り組みたいとの団体も出てきております。今の状況では、この機械1基ではどうにもなりません。市長も市民協働と言っており、柏市第四次総合計画中期基本計画の中にも、手賀沼保全活用プロジェクトの中に、市民が主体となり、手賀沼及び河川環境の浄化を意識する取り組みの推進とありますが、市民が中心となり、ごみ減量や環境保全に率先して取り組もうとしている現状を見ると、現況以上の設備が必要と思いますが、御見解をお示しください。

◎環境部長(池下和彦君)

 お答えいたします。EMなど3点についてのお尋ねでございます。まず、EMについて、この活用につきましては、平成15年度市民団体の要望を受けまして、旧沼南町において、培養装置を設置いたしました。以後EM菌等の原材料を行政が負担し、EMかわせみの会を中心とした市民活動により進められてきたところでございます。現在は、主に市内の小中学校でトイレの清掃や、また都市排水路の浄化活動のために活用されております。この使用範囲の拡大ということでございますが、それに当たりましては、教育委員会との連携をよくとって、これまでの浄化の効果、あるいは環境学習の効果などを十分検証いたしまして、また学校現場の意向も踏まえながら進めていく必要があろうかと考えております。一般市民の皆さんからも、EM活用液使用についての要望が多くあると聞いておりますので、新たな市民活動への事業展開も期待しているところでございます。


  • 最終更新:2014-05-31 05:34:36

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