清瀬市(1)

平成11年  3月 定例会

◆ 第6番(渋谷金太郎君)

(前略)
次に、具体的提案を含んで、資源循環型社会づくりに向けた教育についてお尋ねします。中学校すべてに給食残滓の堆肥化処理機が設置されているわけですが、その堆肥は今も処理機メーカーが引き取っているのでしょうか。もしそうであるならば、なぜ学校教育の身近なところでの環境教育、資源循環型社会教育の実践に踏み出さないのだろうか、大いに疑問が出るところであります。財団法人科学教育振興会では、ミミズによる生ごみの分解、生態系の連鎖を目で確かめる、その教材を開発しています。ちなみに、私の幼稚園では、4歳、5歳のクラスの子供たちが、残した給食をEMぼかしであえて、EMバケツに入れて発酵させております。そうして、いっぱいになったところで畑に持っていき、土に戻して、また、それをプランターに入れて草花を栽培しております。環境教育はだれかの問題ではなく、基本的に一人一人の問題です。身近なところで環境問題解決のための具体的行動を起こしていくのが基本です。学校教育の中で、見学やテキストを読むといった環境教育に加えて、せっかくつくった堆肥を利用した資源循環型教育をなぜ進めていかないのか、ご所見をお伺いします。
(中略)
さて、最後のダイオキシン対策、ダイオキシン抑制の具体的施策についてお尋ねをします。
 まず1点目、大気調査、土壌調査に取り組んでいくわけですけれども、それに加えて市民の健康を守るために、スーパーやお店で売られている魚肉類のダイオキシンの調査もするというのもいかがでしょうか。実際に食べているわけですから、そういった市民の健康全般についても、ダイオキシン量について調査をするということはいかがお考えでしょうか。
 続いて2点目、2月1日に清瀬市ダイオキシン類対策委員会が設置されたわけですけれども、2月20日に所沢市ミューズで「21世紀の環境を考える」、副題「ダイオキシンの抑制と健康」のテーマで比嘉先生の講演会がありました。所沢市、所沢商工会議所、所沢青年会議所の後援を得て、地球環境共生ネットワーク埼玉が主催し、所沢市長、和光市長も出席され、講演を熱心に最後まで聞いていかれました。比嘉先生は、講演の中で「ダイオキシン問題の解決の方法、技術はでき上がった、あとはそれを使うかどうかだけの問題です」と言い切っておられました。そして、会場の外にはこの開発ご案内のパンフレットが置かれていました。今回で3回連続してダイオキシン抑制のEM技術を僕は取り上げてきていますが、重ねて際立つ、卓越した特性を解説します。
 低コストで容易な設備導入、ダイオキシン抑制システムを導入するに当たっては、従来の設備を変更する必要はありません。従来の設備にあわせて容易に基本的システムを導入することができます。本システム導入の有効性、メリット、1つ、焼却灰中のダイオキシンが90%以上抑制、理論値では99%以上抑制、2つ、従来の施設で従来どおりの運転が可能、3つ、焼却灰のリサイクル化が可能、4つ、焼却炉の寿命が延長、5つ、低コストでの設備導入が可能、6つ、ダイオキシンその他のガスの発生量を測定、これは排ガスよりサンプリングし、ダイオキシン測定装置によるダイオキシンその他のガスの発生量測定、中央センター、メーカーデポ等で本システムを管理していくので、安心して焼却作業を進めていくことができます。このシステムは数千万円から数億円で導入が可能なわけです。すぐに所沢市の産廃処理業者の営業を停止させることが可能であるならば、その方法をとるのが一番ベストだと思います。営業を停止させてもう燃やさせないといったことが可能であるならば、それをまずとるべきであります……。

◎学校教育部長(岩崎英次君)

 おはようございます。
 教育問題についてお答えをさせていただきたいと思います。
 第1点目にいただきました環境教育の推進の最近の成果についてということでございます。今年度は市の教育研究奨励事業に1校、1グループが環境教育の研究主題に取り組んでまいっております。先だっての2月26日に市の健康センターにおきまして、清瀬市教育研究奨励事業の成果の報告会を実施したところでございます。そして、1年間の成果を報告していただいたところでございます。そういった中で、具体的には児童が環境問題を主体的に考え行動できるビデオ教材の作成や活用について研究を進めたグループ、また、学校として校内研究のテーマで環境教育に取り組んだ学校では、直接的に自然とかかわる体験活動、ごみの行方や自然が主体的に学べ、学習の形で学んでいく実践、ごみ拾いや環境に優しい商品探しなどの体験的な学習を通して、地球環境問題にまで考えを発展させていったというような、授業の展開の研究を進めていただきました。具体的な成果といたしましては、落とし物が少なくなったり、物を大切にする心が育ってきている。ごみに対しての意識や関心が高まってきた。学年が進むにつれまして、環境問題への興味、関心が広がった等々の成果を報告いただいたところでございます。
 2番目に、循環型社会づくりに向けた教育についてということでございます。渋谷議員ご指摘のように、循環型社会づくりという言葉は、これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄といった一方通行型の社会から、環境により優しい循環型社会への移行を目指し、東京都の施策として叫ばれている言葉として受けとめておるところでございます。本市におきましても、基本的にはこの考え方に基づきましてもろもろの施策を展開しているところでありますが、教育委員会といたしましても、この理念に基づいた環境教育の推進に取り組んでいるところでございます。循環型社会づくりを実現するために、子供たちのみならず、大人も含めた社会全体の生活スタイルを問い直し、環境に優しい生活スタイルを確立する必要があるというように認識しているところでございます。このような視点に立ちながら、今後とも環境教育の推進に努めてまいりたいと思っておるところでございます。
 それから、ごみのリサイクルの問題で中学校に設置された堆肥の機械でございますが、これは年間に約3トン半ぐらいの量が出ます。一部の農家の方にも使用をしていただいておりますし、あるいは校内でも花壇だとかいろいろな場面で使用しておりますが、何分にも量が多いために使用し切れないというような状況がございまして、一部は業者に引き取っていただいている状況もございます。これにつきましては、もっと農家の方等に普及をして、使っていただくような努力をしていきたいというふうに考えております。
 それから、生命の教育についてでございますが、自他の生命の尊重は教育の根幹をなずものであり、教育活動を展開する上で欠くことのできない視点でございます。しかしながら、現代社会におきましては、現実と非現実、あるいは生と死の境界が目に見えなくなってきている。このような現実があるんじゃないかというふうに、いろいろな事件を通してみますと考えるわけでございます。子供たちが、生命の尊さや命の大切さ等を実感してとらえなくてはならない状況がうかがえるわけでございます。また、小動物や虫などの生き物と直接的に触れる機会が少なくなってきております。日常生活の中でも、命あるものを身近に感じる機会も減少してきているのが実態ではないかと思います。心豊かな児童生徒を育てる心の教育を推進する上で、命の大切さを学ぶ教育の充実は重要な柱でありまして、自然体験や生活体験を豊かにし、その中で命の大切さを実感させる教育を一層進める必要があるというふうに認識してございます。

◆第6番(渋谷金太郎君)

 途中でしたので、産廃処理業者を営業停止させることが可能であるならばそれがベストなんですけれども、しかし、燃やさざるを得ない状況にあるわけですから、できるだけそこから発生するダイオキシンを抑制させるといったことが、まず取り得るべき措置ではないかなと思います。所沢市、三芳町、新座市、3市でしたでしょうか。その会議にオブザーバー参加をさせてもらえるといったようなお話がありましたけれども、そうした席、もしくは直接的に、こうしたEM技術の導入を産廃処理業者に要請をしていかないかといったことを所沢市に要請をしていただきたいというふうに思います。このEM技術の汎用性というのは、農業や環境浄化、水質浄化といった基本的なところから、医学にも利用されたり、最近では車の排気ガス、これを完全燃焼をさせることによって、二酸化炭素、CO2の発生を抑制したり、あるいは燃費を向上させたりする効果があるというふうに報告例が出てきております。
 僕は今バスを動かしていますから、そこにこの報告にあらわれているダイオキシン抑制に使われているEMZとEMZセラミックスを車の燃料タンクの中に入れたり、あるいはオイルの中に入れたりして、今後その状況を調査してみたいというふうに思っております。今までの燃料とその距離についてはデータをとってありますから、同じ車でそれを使ったことによってどういう効果が確かめられるか、それを確認したら市の公用車等でお使いになりませんかということをお尋ねしたいと、次にまたここに来ることがあればですけれども。
 そういうことで、この技術の汎用性は非常に高いものがある。排ガスは単にダイオキシンだけに限らず花粉症なんかも、杉花粉だけでなくて、ディーゼルの排ガスがともに影響をし合って花粉症が圧倒的にふえているということですから、そうしたことについても重々ご検討しながら、騒ぐことがまず大事ですけれども、その次に具体的な解決策に踏み込まなければならない。そうしたことから考えても、ぜひとも所沢市の産廃処理業者の方々に、数千万円から数億円ですから……。信用金庫の支店長のお話を聞いたことがありますけれども、産廃処理業者の会社とだったら安心してつき合える、つまりそれは倒産しないということです。あるいは、それだけ利益を上げているということでありますから、絶対にその程度のお金は出せるというふうに私は思います。そうして、市民の皆さんに喜ばれた方が、本来ならば燃やさない社会がいいわけですけれども、しかし、今、現状をできるだけ改善していくために、その要請をしていっていただきたいというふうに思います。ご答弁をお願いします。
 それから、教育は国家百年の大計、国家どころか地球人間社会が生き残っていくかどうかといったところの大計でありますので、今後ともいい教育環境づくり、あるいは教育内容をより改善していくということのために尽力をしていただきたいというふうに思います。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

◎市民部長(山脇新一郎君)

 EMの効果につきましては、私も比嘉先生の講演を聞かせていただきまして、本当にこれが効果があるのであればすばらしいというふうに思っております。また、2月20日の講演会には所沢市の市長さんも参加されたということで、当然担当のセクションにそういう話が行っているのではないかなというふうに思っておりますけれども、私どもが行政を越えまして直接そういう産廃の施設に要請するということは、これは難しいというふうに思っております。逆の立場になりましても同じだと思うんです。所沢市と川越市、狭山市、三芳町で現在連絡会議を持っておりまして、そこへのオブザーバー参加を再要請させていただいておりまして、これはその会議が持たれたときに、所沢市からほかの自治体にそういうお話をしていただけると。そこが難しいということになった場合には、所沢市、清瀬市、新座市、それに三芳町を含めた新たな3市1町の連絡会議の設置について検討したいというご返事をもらっておりまして、その結果はまだいただいておりませんけれども、やはりそういう場で私どものこういった状況も踏まえながらお願いをさせていただくということが、手続としては一番よろしいかなと思っておりますが、このEMの技術導入、効果につきましては、事務レベルで情報提供はさせていただきたいと思っております。

平成11年  6月 定例会

◆ 第12番(しぶや金太郎君)

次の質問です。大井競馬場では、約800頭、日量約24トンの馬ふんをEMで処理をしています。そして、においがなく、使いやすいこの馬ふんは、約500軒の農家で堆肥として利用されているそうです。また、川崎市高津区の住宅密集地の一角に、乳牛16頭を飼育し、さらに約120頭のポニー、ヤギ、羊などを飼い、牧場を経営している農家があります。EMボカシをえさにまぜて与えており、水っぽかったふんが締まり、においも気にならなくなり、乳質も向上しているとのことです。また、この堆肥により作物がよくとれ、におい対策から始まったEM技術が、さまざまな効果を生んでいます。こうした都会の酪農の例を見れば、清瀬市の酪農農家の振興は可能であると言えます。それについてはまず情報提供しながら関心を持ってもらうことが手始めだと思います。その一つの情報源として、EMによる畜産ガイドブック、ビデオは極めて有意義な価値を持っています。そのガイドブックの中では、先ほどの話とは別の10軒の優良事例が紹介されており、悪臭、ハエの軽減、乳質、乳量の向上、繁殖、病気の軽減、コストの軽減などの著しい効果が報告されています。
 その中で、茨城県猿島で50万羽の採卵養鶏場を経営している社長は、平成7年からのEMの導入の経緯について、次のように報告しています。岩井市役所農政課が公害対策の一環として開催したEM講習会、EM実施者現地見学会に参加し、実際のEM効果、畜産農家と耕種農家との連携等を見て、猿島台地の農業の再生を見据えて導入に踏み切ったと述べています。行政が指導してやっているところはあまた出てきています。清瀬市の農業を守り、発展させることは、清瀬市の緑と澄んだ空気を守ることにもなり、清瀬市の個性あるまちづくりを進めていくことになります。結果として、快適な市民生活を築いていくことにもなります。ガイドブックを通して、積極的に情報提供していかないかをお尋ねします。
 大きな3つ目、下水道維持管理であります。
 平成8年12月の下水道使用料改定の際に提出された管渠維持管理経費の決算の見込み推計では、平成8年度は2,095万円でしたが、実際には2,631万円、約540万円ほど多かったわけです。平成10年度の見込みは4,537万円となっていますが、平成10年度予算が6,248万円で計上されましたから、この平成10年度の決算の数字は恐らく見込みを上回っているでしょう。平成11年度予算では4,079万円ですので、平成8年度での見込みは4,668万円、これを約600万円下回りました。経費節減の努力がうかがわれますが、一般的には設備が古くなっていけばその維持管理のコストはいや応なく増大していく傾向があります。そして、それは使用料を上げる要因にもなります。そこで質問です。公共下水道の清掃費はメートル当たり1,000円から1,400円かかると聞いていますが、汚水排水管の詰まりの発生件数、その原因、状況についてご説明お願いします。さらに、今後の汚水管の清掃について、問題になることやコストについて、どう予測されているのか、お尋ねします。
 下水道についての2つ目の質問です。先週私は群馬県北橘村役場を訪ねてまいりました。この村では、農村型汚水処理場の真壁地区550世帯に、処理場の汚泥軽減と下水管清掃の経費節減のため、各家庭の台所から、村役場が配ったEM活性液を6日に1回流してもらっているそうです。福井県上中町、千葉県一宮町の取り組みを参考にして昨年6月から始め、ちょうど1年が経過したところで、排水口の汚れとにおいがなくなり、ハエもいなくなってきているとのことです。排水管の中の固形物は付着しているがふわふわしており、すぐ取れるそうであります。処理場の汚泥についてはまだ効果を確認できていないとのことでした。また、自発的に取り組んでいる飲食店の九州と北海道のラーメン屋さんの例では、残飯はEMボカシで処理し、排水口に米のとぎ汁EM発酵液を流し、店内にはEM希釈液を散布している。その結果、浄化槽にこびりついていた油もほとんどなくなり、悪臭もないと報告しています。私の家では、家内が所沢市で開かれたEM助成会議をきっかけとして、米のとぎ汁発酵液を昨年からつくり始め、台所や植木などにまいています。
 さて、この米のとぎ汁発酵液をつくるのにコストはほとんどかかりません。捨ててしまっている米のとぎ汁を捨てずにためて、そこにEM液を2、3滴たらし、砂糖を1つまみ入れ、3日ぐらいおけばでき上がりです。
 そこでお尋ねします。汚水の排水管の詰まりの防止のために、この米のとぎ汁EM発酵液を排水口から流していくことの調査、研究、実験を、商工会、商店会や自治会などに呼びかけて取り組んでいかないかお尋ねします。重ねて申し上げますが、予算はほとんどかかりません。
(中略)
最後です。6つ目、ダイオキシン対策です。
 何遍も質問しておりますが、和光市清掃センターの視察は可能になりましたでしょうか。もし受け入れが整っているとすれば、同センターのダイオキシン抑制EM装置の調査研究のための視察を柳泉園関係者がすることを、清瀬市担当者から要望してもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎市民部長(山脇新一郎君)

 初めに、農業振興の関係のご質問でございますが、1点目の農業資材につきましては、これまでプラスチック系のマルチフィルムが多く使われておりますが、ご質問にもありますとおり、最近環境への負荷が少ない自然循環型の製品として何点か開発されております。これらの製品につきまして、東京都の研究機関により、畑における分解、崩壊性、適応性について試験が行われておりまして、それぞれの製品により保温性や透水性が違うため、作物への適合性やコストなどを考慮した上で導入をという報告も出ております。今後はさらに詳しいデータなどを取り寄せ、農家の方に情報提供をしてまいりたいと考えております。
 なお、コストの一部助成につきましては、新たに助成制度を設けることは難しいと考えておりまして、現在実施しております有機農業の一環としての堆肥助成の中で総合的な対応を検討したいと考えております。
 2点目の、畜産農家の振興のためにEMガイドブックやビデオを提供してはということでございますが、岩井市役所にその後の経過を伺っておりますが、その効果等につきましてさらに内容を検討し、その後の対応を考えたいと思っております。
 次に、和光市清掃センターのご質問でございますが、和光市清掃センターでは、昨年三菱エンジニアリング及びEM機構が、約3,000万円をかけましてダイオキシン抑制EM実証テストを実施しております。この実証テストは既に終了しており、その後は書類として残されているだけで、視察を受け入れる状況にはないとのことでございます。テストの結果といたしましては、焼却灰及び飛灰には相当の効果が見られましたが、排ガス中のダイオキシンは数値のばらつきがあったとも聞いております。したがいまして、今後は柳泉園組合とも共同で研究してまいりたいと考えております。

◎建設部長(新井正夫君)

 汚水管の詰まりの状況と今後の予測コストについてでございますが、埋設管は古いものの中には付着物が多くなってきておりますで、管路及び公共桝の清掃につきましては、これまで毎年度清掃区域を決めまして維持管理を行っているところでございます。過去3年間の管路の清掃に限って申し上げますと、管路あるいは公共桝の清掃の維持管理費用でございますが、約2,740万円となっておりまして、平均で年間約910万円となったところでございます。今年度予算では870万円で、今後も財政状況によりまして変わりはしますけれども、しばらくの間はこのような予算規模で推移していくものと思っておるところでございます。
 次に、EM発酵液を下水道管の清掃等に取り組んではいかがたというような質問であるかと思いますが、私どもも群馬県の北橘村にお聞きしてみたわけでございますが、ここでは、しぶや議員がご指摘のとおり、550軒の家庭でEM液を1週間に1回100CC、1年間使用しました結果、管渠の油等に有効であったとの話は聞いているところでございます。ただ、費用につきましては、これは処理費用だと思いますけれども、約370万円を要することとなりまして、たとえ清瀬市にこれを当てはめて試算してみますと、年間で約1億7,800万円ぐらいを要することとなってしまいます。今後の対応といたしましては、費用効果の面やあるいは維持管理費との比較は研究してみる必要があると思っておりますが、現在の財政状況からいきますとなかなか難しいのではないか、このように思っているところでございます。
 それと、米のとぎ汁のEM発酵液を排水から流したらどうかというご質問でございますが、清瀬市におきましては、これは皆さんご承知のとおり、流域関係の10市で汚水を清瀬処理場で処理しているために、清瀬市だけでこのような形を行ってみることもよろしいかとは思いますが、最終的には清瀬の流域処理場の方に行くというような関係がございまして、流域下水道本部や関係市が協力することが必要ではないか、このように思っておるところでございます。

◆第12番(しぶや金太郎君)

 予想していたとおりのお答えなんですけれども、財政がないのはわかります。ですから、トイレについては、そういう市民の声があるということを理解しておいていただければ結構です。
 横断歩道については協議していただけるということで、よろしくお願いします。
 3つ目ですけれども、河川管理上、私は管理のことは聞いておりません。散策を楽しむためにということで、そういう市民の声があるということを聞いているわけですから、その辺についてお答えしていただければ結構であります。
 それから、汚水の排水管に1億円以上金がかかるというふうにお話しされましたけれども、それは私が言っているのは米のとぎ汁EM発酵液であります。EM拡大活性液ではありません。2合でも3合でも炊いたとぎ汁を2回ぐらい、これを捨てずにたらいにためて、そこにためたものをEMの1リットル2,000円のあれをちょこっとたらして、砂糖をちょっと入れる。これで2、3日発酵させるわけです。それを排水口から流す。だから金はかからないでしょう。手間だけはかかるんです。果たしてそんなことをやって効果があるのか、そんなばかなことをやっていられないや、そう思うところの心の面倒くささと、それからこれは実労働です、そこだけなんですね。だから、それをいろいろなところへ行って調べてきて、それだけで汚水の排水管が詰まったり、普通だったら油が石けん化みたいになっちゃって、固まっちゃうのが防げると言っているんだったら、これはこんなすごいことはないじゃないですか。だから、それを調べて、私はいろいろなところへ行って調べてきて、どうもこれは本当だということで、実際にそういうことを一緒に呼びかけたりしてやりませんかということをお話ししているのでありまして、もう4年間もしゃっべってきていますから、そろそろちょっとやってみようかなという気持ちになっていただければいいなと思っておりますので、決してあわてませんけれども、継続は力なりですから、何遍でも私は行きますので、その都度調べてきて、確かなことを確認しながらいきますので、よろしくお願いします。
 それから、EMの畜産ガイドブックの方ですけれども、「市民の生き生き生活をつくる清瀬市農業」という実施計画書が出されました。「市民はより安全で新鮮な農産物とともに、環境に優しい農業を求めている。清瀬市農業が地域住民とともに発展していくためには、環境に配慮した農業を推進し、農地を保全していくことが必要である」というふうに書いていただいて、「有機栽培や減農薬栽培は手間やコストがかかる割には収量が上がらないという課題もあり、その推進のために基礎的な研究や栽培情報、技術、ノウハウの交換を促進していく。同時に消費者に対し、有機、減農薬栽培の現状についての情報提供と、農家と市民のお互いの理解を深める意見交換の場を積極的につくっていく」とか、土づくりの推進では、「同時に家畜排泄物の堆肥化を推進し、耕種農家の有機肥料として積極的な活用を推進する」と21ページに書いてあるわけですよ。「耕種農家の有機肥料として家畜排泄物の堆肥化を推進する」ですよ。具体的な提案をしているんですよ。この畜産ガイドブック、畜産農家に広がるEM技術、都市の中でやっているんですよ。だから、こういう住宅街でやっている酪農家があるわけですよ。においを少なくすることができる。それを優良な堆肥にすることができる。畑に持っていけば有機農法の支援にもなる。だから、土、牛乳はよくなるし、よくなった牛乳でアイスクリームとかチーズとか、清瀬市の酪農でもしかしたらつくれるかもしれないじゃないですか。だから、そういう推進をこういったものを通して、以上です。

◎市民部長(山脇新一郎君)

 EMガイドブックにつきましては、私はやらないとは申し上げておりませんで、岩井市役所にもお聞きしまして、有効な面、それからそうでない面ということをお聞きしておりますので、そういったものをさらに研究させていただきまして、清瀬市に合った形の中で取り入れられればご相談をしながら、そういう方法に持っていきたいということでございますから、ぜひご理解いただきたいと思います。

◎建設部長(新井正夫君)

 人道橋の関係でございますけれども、これにつきましては、先ほど河川管理上橋をかける必要がないというご答弁を申し上げたのは、これは誤解されてはいけないんですけれども、東京都に今回再度要望すると同時に問い合わせをしたんです。そしたら河川の管理の上からは東京都としてはそういう考え方はございませんということでございまして、そういう市民要望が前からあるわけでございますから、我々としても引き続きそれについては要望していくというような考え方でございます。
 それと、あとEMの関係でございますけれども、これは、私どもも福井県の上中町水道課、こちらの方から資料をいろいろいただきまして、勉強させていただいております。この中で、確かにしぶや議員言われるように、これは非常に手間がかかると思います。例えば、クリーン桝を点検してからEM原液にとぎ汁を入れそういう形の中でいろいろと手間がかかるというようなこともございますし、まだ勉強も資料的なものを見たばかりでございますので、今後よく研究はさせていただきたい、このように思っております。

◆ 第19番(布施哲也君)

3番目には、下清戸三丁目の悪臭問題について伺います。この悪臭は、残念ながらEM菌では解決できません。つまり、悪臭の原因は牛の飼育によるものではなく、産業廃棄物である枝あるいは葉、あるいは樹木の根や幹の処理によるものであるからです。最近の取り組みを伺います。

◎ 市民部長(山脇新一郎君)

 次に、石井畜産のご質問でございますが、石井畜産の指導につきましては、昨年12月28日に改善方につきまして詳細に話し合っておりまして、悪臭の発生源は大量の枝葉処理時におけるチップ臭と断定しておりますが、近隣地域における臭気の成分データの要望がございまして、去る2月より人による感覚臭気、化学調査としてアセトアルデヒド、ノルマルヘキ酸等、5検体の臭気成分の分析を測定中でございます。約半年間程度データを集める中、再度改善指導方につき話し合いをしたいと思っております。

◆第11番(三田きよ子君)

 それではご報告いたします。
 陳情第10号 柳泉園組合のごみ焼却炉建設に関する陳情の審査の内容について報告いたします。
 陳情者の佐藤さんがお見えでしたので、休憩をして趣旨説明を受けた後、会議を再開して、質疑・意見を受けました。
 長谷川委員からは、同じような内容で柳泉園にも陳情が出ているのかとの質問が出され、山脇市民部長から、陳情はなかったが、議会の中で同趣旨の問題でのやりとりはあったとの答弁がありました。
 石井委員からは、負担金はどのようになっているのか、建設工事について実情と違うと言っているが、事実関係を示してほしいとの質問が出され、金子生活環境課長からは、負担金の将来予測はもらっている。工事については、平成9年7月23日から平成13年12月25日の工事期間であること、性能発注方式をとっているので、プラント全体と実施設計も含めて発注している。現場でつくっていく部分と発注先の住友重工の工場でつくっている部分でのでき上がりで換算しているので、差異はないとの説明がありました。
 しぶや委員からは、EM菌を後から取りつけることはできないのかとの質問が出され、金子生活環境課長からは、そういう考え方はないとの答弁がありました。
(後略)

平成11年  9月 定例会

◆ 第12番(しぶや金太郎君)

 この9月2日に、私の幼稚園に栃木県小山市にある自治医科大学の学生5人が来園しました。将来医者となる女子学生の皆さんで、環境医学の観点から教育の分野でどのように取り組みがされているかを調査していたところ、幼稚園児が生ごみリサイクルに取り組んでいるということをEMジャパンのホームページで知り、ぜひ見学させてほしいと連絡があり、訪れてきたわけです。彼女は、地方の田舎の医者の少ない町や村のお医者さんになる人たちです。老婆心ながら、人間を肉体だけから診るのではなく、心、さらには魂を持つ人間としてとらえていってほしい。見えない世界を見ることを大事にしてほしいと話をしました。
 EMという微生物も、人間の目では直接的には見えません。しかし、見えないところですばらしい働きをしている。お互いに支え、生かし合う、共生共存の世界がここから見える。子供たちがそうしたことを自然と感じ取ってくれればいいと期待していますと、ざっと、そんな話をしてから子供たちの活動を見てもらいました。そして、子供たちが遊ぶがごとく喜んで給食の残しとEMぼかしをまぜている姿を見て、感動して帰ってくれました。お礼の手紙もきのう届きました。
 ここで少し脱線しますが、もう間もなくキンモクセイの香りが漂ってきます。このキンモクセイの香りを、ある子は、これはトイレのにおいだという子がおります。キンモクセイから離れてトイレになっちゃう。殊さら芳香剤あるいは無臭を追及する結果がこのようなってきている。本物から遠ざけてしまう。ところで、このEMの生ごみ堆肥にも当然においはあります。問題は発酵のにおいか腐敗のにおいか、つまりは、人間の体にとっていいにおいなのか、それとも悪いにおいなのか、こういうことをかぎ分けていく。つまり人間のにおいをかぐとか、触るとか、味わうなどといった、五感の働きを高めていく教育が今大事だと思います。この感じるという感性のとらえが、神戸市の少年の言う透明な存在につながっていくんだと思います。あるいは、この前の全日空の、飛行機を操縦したい。あれはバーチャルリアリティーの世界の中で暮らしてくるからああいったことになっていってしまう。本物を感じるということが抜け落ちていってしまっているから、ああいう事態に陥ってきているわけです。
 それにぴったり合うかどうかわかりませんけれども、私の幼稚園の事例では、僕なんかだめだから、僕なんかだめな人間だから死んじゃった方がいいんだという子がいました。これをずっとどうしようかどうしようかと思っていましたが、この生ごみリサイクルを始めて、この子がEMぼかしと食べ残しのぐちゃぐちゃの作業を通して、生き生きとした活発な子に変化していきました。これはたった一つの事例ですけれども、私の幼稚園であった事例です。ですから、生ごみの堆肥化には、リサイクルの意義以上に、人間の心とか、感性とかに訴えていく。そして、人間を解放していく力があるんだというふうに私は思っております。
 さて、話を元に戻して、こうしてわずかなことでも資源循環型社会づくりに向けて先駆けて取り組んでいこうと、医大の学生たちが環境医学の実習としてそれを見にきてくれる、こんなうれしいことはありません。また、先生たちもさらなる意欲がわいてくる。さきがけという政党はなくなってしまいましたが、いわゆる先駆けるところ、まちには人が集まってきます。生ごみリサイクルの先駆けのまち山形県長井市のレインボープランの生ごみ処理施設、長野議員が報告していましたが、 5,014世帯の生ごみ約 1,300トンを堆肥化する、そのプラント施設をこの夏見てきました。農家の人も、それでつくったジャガイモはできがいいと言っておりました。清瀬市も、資源循環型社会を目指すとダイオキシン条例案に盛り込んでいるわけですから、この生ごみのリサイクルに本格的に取り組んでいただきたい。
 では、質問いたします。昨日布施議員が取り上げておりましたけれども、においの問題となってきた石井畜産を、民主クラブは8月視察しました。悪臭は改善され、少なくともその日は不快なにおいはしませんでした。朝起き会という、毎朝5時に集まっている団体がそのそばにありますけれども、その集まっている方に聞いたところ、4年前とか以前に比べたらずっと改善されてきているという話でした。その石井畜産は、13年間にわたって堆肥化の事業を進めてきて、においの改善に努力してきた。もし、生ごみの堆肥化をするなら協力したいと語っていました。こうした市内の関係各団体に呼びかけて、生ごみの自区内処理に向けて実験区を設けて、モデル事業を展開していけないかをお尋ねします。答弁は、においで問題になってきた石井畜産ではできない。当然の答弁でしょうから、私は生ごみの堆肥化のモデル事業について主眼を置いて質問をしているということです。
 今回質問の答えを聞いていますと、「研究したい」、「検討したい」の答弁が出ておりますけれども、この4年間私はずっとそれを聞いてきました。その場合には、何を研究したのか、EM以外にどんな方法があるのか、それぞれの長所、短所は、コストの比較は、堆肥の特徴は、堆肥の受け入れ先の農家について、農業団体と相談したり、そうしたことがあるのかなどという研究内容の中身について、具体的成果をお答えお願いします。
 昨年6月、EM女性会議第1回フォーラムイン関東が、 420人以上の参加者で所沢市で開催されました。そこでEMの米のとぎ汁発酵液のつくり方や利用方法について、4人の女性から発表がありました。ペットボトルに入れて3、4日かけて発酵させた液を使って、食器洗い、トイレ、おふろの掃除、床ふき、洗濯、ニワトリや犬に飲ませたり、花や野菜にかけたり、それはもう日常生活の革命、台所の革命みたいなものです。私は、またまた家内と一緒に参加しておりましたので、早速家内はEMの米のとぎ汁をつくるようになりました。それで、枯れかかったクンシランにまけばクンシランに花が咲くし、今はオリヅルランが元気よく咲いております。EMを使った米のとぎ汁発酵液のつくり方の講習会を、消費者センターなどで企画しないか。もうこれは長野議員がごみ友達とやるということでありますので、それよりさらに積極的な回答をお願いしたいと思います。

◎市民部長(山脇新一郎君)

 生ごみの自区内処理の関係でございますけれども、これは以前にもご提案いただきまして、私も将来的にはそういうふうになっていくべきだというふうに認識しておりますけれども、これを完璧に実施していくということになれば、いろいろな問題がございまして、それをいかに克服していくかということでございます。したがいまして、この議会でもご答弁しておりますように、団地等で試験的に実施させていただきまして、その実績をもとに市全体に拡大していきたいというふうに考えております。
 それから、EM菌の関係でどういう対応をしてきたかということでございますけれども、農業団体等につきましては、私どもも情報として申し上げておりまして、現にEMの講習会にもそういった方たちが参加しております。印象をお伺いしますと、長くかかるということがかなりネックになるということでございまして、もうちょっと開発されて、たくさんEMぼかしの発酵ができるとか、経費が安く済むとか、そういうふうになってくれば、清瀬市の農家におきましても大いに取り入れられるというふうには考えております。
 それから、柳泉園組合に対する要望もいただいておりましたので、EM菌を使った焼却方式といいますか、そういう考えについても検討していただくよう、柳泉園組合の助役の方にはお話はさせていただいているところでございます。
 それから、消費生活センターでこのEMの関係の講習会というご提案でございますけれども、ご承知かと思いますけれども、消費生活センターには運営委員会という組織がございまして、消費生活センターの事業展開につきましては、この運営委員会で計画し決定しておりますので、運営委員会の方にご提案をさせていただきたいと思っております。

◆第12番(しぶや金太郎君)

 総合学習について、質問を続けます。
 自己発見から自己尊重につなげて自分探しの旅を助けるためのものとして、工夫が必要となってきている。ところで、学級崩壊が起きているクラスで、子供の主体的な体験活動を重視する生活科の時間には授業が成立していることが明らかになっている。ということは、この総合学習の具体的実践の内容によって、学級崩壊に歯どめがかかったり、あるいは教育が再生されていくのか。逆に授業が崩壊していってしまうのか、大変な分かれ道になっていくと聞いております。2002年には学校教育は爆発するんじゃないかなという恐れを抱いている教育関係者もいます。さて、この総合学習について、清瀬市内の小中学校がどのような準備、計画作成に知恵を絞っているのか、その進捗状況等についてお伺いしたいと思います。
 それから、総合学習の中でぜひ環境教育を一つの大きなテーマとして取り組んでいってもらいたいというふうに私は思います。教育技術法則化運動代表の向山先生は、町田市の教育委員会での教務主任研修会で話をしたとき、川の汚れを調べ、空き缶を回収しようという、これまでの環境教育は大きな問題がある。第1は、環境問題が大変深刻な問題があるということを正確に伝えていないことだ。つまり、人ごとのような受けとめ方になっている。第2は、リサイクルをすることで解決するような錯覚を与えていることである。古雑誌を集めるようなことは大切なことだが、環境問題の解決策ではない。誠実な教師であるなら、こんなに大問題なのにまだ解決策はないんですと言うべきなんです。このような深刻な環境問題に明かりをともしたのがEMなのである。何もない真っ暗やみに初めて明かりがついた。そうだ、この方面の努力をしていけばいいのだと、人々に行き手を指し示し、希望を与えたのがEMであるというふうに書いています。
 では、具体的に実践している学校はどうなのか。成田市の小学校15校、10校でこのEMによる環境教育に取り組んでいるわけです。中学校は、5校あるそうですが、まだ実験の域を出ていない。しかし、小学校ではこうして生ごみのリサイクルをもう授業の中に、環境教育として取り組んでいるわけです。これは平成7年、平成8年と、2カ年にわたって、千葉県から環境学習拠点校として指名されたことから始まっているらしいんですけれども、その教育長のあいさつがここにあるんですけれども、向台小学校でも早速全職員一致して意欲的に研修に取り組んできた。そして、とにかくジレンマに陥ると言われる環境学習を、未来を開く環境学習にしていきたいと考え、思い切って新しい試みとして、EMによる給食残飯処理を全学級で取り組んできております。これからの環境学習は、地球の危機を認識するだけではなく、このような積極的な実践力を身につける学習が望まれることと認識しています。これは成田市の教育長の言葉です。ですから、総合学習についての進捗状況と、さらにもう一つ突っ込んで、環境教育に対するどういった見解を持っているのか、積極的なご答弁をお願いします。できれば、教育長にお答えをお願いします。
 以上でございます。

◎学校教育部主幹(堂免國好君)

 お答えいたします。
 ただいま2002年に向けての総合的な学習の時間についての取り組みについてということでございますが、本市でただいま取り組んでいる状況を報告させていただきます。平成10年12月に、平成14年度から完全実施される新しい学習指導要領が告示されました。続いて、平成11年6月3日に、平成12年度から平成13年度の移行措置に関する内容が示されました。平成14年度からは総合的な学習の時間が、小学校、中学校ともに教育課程に位置づけられるわけですが、その準備段階として、平成12年度及び平成13年度につきましても、各学校の実情にあわせて総合的な学習の時間を加えて教育課程を編成することができることになりました。これまでも総合的な学習の時間という言葉を繰り返してきましたが、この総合的な学習の時間のねらいを簡単に申しますと、1つ目に、みずから課題を見つけ、考え、主体的に判断し、解決する力、2つ目に、情報の集め方、調べ方、報告の仕方の学び方や考え方、3つ目に、問題解決や探究活動に主体的、創造的に取り組む態度、4つ目に、自己の生き方についての自覚のための対応、5つ目には、各教科等で身につけた知識や技能を子供自身が創造化していく、こういうことが挙げられます。総合的な学習の時間の検討につきましては、現在各学校でねらいを明確にし、学校の実態に即して内容を研究しております。
 例えば、学校周辺の自然と親しむ、環境を考える方法で検討している学校や、学校農園に関する体験活動やボランティア活動に視点を当てて検討している学校などがございます。また、教務主任会では、総合的な学習の時間を先進的に研究している学校を訪問し、その成果や課題について研究を深めております。
 環境教育についてでございますが、本市では環境読本を作成いたしまして指導を行っておりますし、これからもこのことについては引き続き取り組みを続けていきたいと考えております。今回の新しい教育課程は、総合的な学習の時間のみならず、各学校はその特色を生かして編成、実施することが求められております。そのため、各学校では、今までの学校の教育活動の見直しや、子供の実態、保護者や地域の実態を十分把握し、教育課程を編成するように現在検討しているところでございます。教育委員会といたしましても、各学校の特色ある教育課程編成実施に向けて適切な指導、助言に努めてまいりたいと存じます。
 以上でございます。

  • 最終更新:2014-06-02 15:13:54

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