清瀬市(7)

市長に渋谷金太郎氏が就任。

これにより,かつての埼玉県和光市(田中茂市長,平成元年~平成13),EM開発機構お膝元の沖縄県うるま市(旧具志川市,知念恒男市長,平成10年~21年)に続き,全国でも稀な「EM市長」が舵取りを行う自治体となりました。

平成23年  6月 定例会

◎ 市長(渋谷金太郎君)

平成23年第2回定例市議会の開会に当たりまして、私の所信を申し上げたいと思います。
 4月24日に行われました統一地方選挙におきまして、星野前市長の後を受けて、私が市長としてこの4年間の市政を担うことになりました。各市議会議員の皆様のご協力をいただく中で、市民の皆様の負託にこたえてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(中略)
 5点目は、都市農業と商工業の活性化を図ることであります。
 都市化とともに農地が減少する中で、市内では野菜栽培を中心に都市農業が盛んであります。清瀬産野菜として「霜あてほうれん草」と「ベータキャロット」を3年間研究し、既に市場に出荷されていますが、今年度はそのPRに努めます。今後も、「農のある風景」を守りながら、新鮮でおいしい清瀬産野菜の生産を支援するとともに、学校給食での取扱量をふやすなど、地産地消の推進に努めていきます。また、畜産農家の牛ふんや落ち葉などをEM菌を使った有機質堆肥として有効活用できるよう検討したいと考えております。

◆ 第18番(斉藤正彦君)

 星野前市長の後継者として渋谷市長が誕生しましたが、議員のときにはEM菌の活用や柳瀬川回廊の整備等の実績をつくってきたと思います。選挙戦や所信表明では、さらなる夢を形に、「手をつなぎ 心をつむぐ みどりの清瀬」や、水と緑の美しいまちづくりの推進を図っていくと言っております。
 これから、通告に従って質問いたしますが、最初は担当部長に答弁していただきます。その後に、新市長の意気込みをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◆ 第1番(鈴木たかし君)

 続きまして、放射能にクリーンなまち・清瀬についてご質問いたします。
 放射能は極めて低い数値でありながらも、時時刻刻と放射線物質として降り続いております。これらは、中部大学の武田教授の言葉を借りますと、花粉のように降ってくるそうであります。これらは、場所を選ばず降り積もりますが、建物や道路などは雨風によって飛散したり水に流されたりします。また、ほうきや水でまいたりして掃除することも可能だそうです。しかし、土壌に降り積もった放射線物質は、その多くが雨によって土壌に浸透してしまい、そこで放射能を出し続けるそうであります。
 その除染に有効なのがヒマワリや菜の花なのです。ヒマワリや菜の花は、土中の放射線物質を吸い取る性質があり、報道によれば、福島県の飯舘村では、放射能の除染のために1万5,000本のヒマワリを植える実験を始めたそうです。
 清瀬市では既にヒマワリは有名でありますが、ヒマワリよりも手間がかからず自生する菜の花を清瀬市中に咲かせるプロジェクトをご提案いたします。菜の花もヒマワリも同様、その除染の効果は変わらないそうです。しかも、春になると柳瀬川や空堀川などに咲き誇る風景は、現在でも壮観であります。ヒマワリフェスティバルのように、どこか特定の畑でということではなく、柳瀬川や空堀川の河川敷、また公園、沿道の植栽、至るところに菜の花を咲かせる。もちろん、清瀬市の農産物は安全であるというアピールのためにも、春の一時期だけ収穫と収穫の間で畑が空いているところがあれば、清瀬市中の畑にも菜の花を咲かせていただくよう、農家の方々にご協力いただくということも案だと思います。
 そして、あわよくば、将来的にはヒマワリフェスティバルのヒマワリとこの菜の花の種を収穫し、清瀬ヒマワリオイルや清瀬菜の花オイルとして商品化できたらすばらしいと思います。
 春には菜の花、夏にはヒマワリの咲き誇る清瀬のまち。これは先日の市長の施政方針演説の3本の木のお話をお聞きし、イメージを膨らませたものです。
 確かに我が清瀬市には3本の木に象徴されるように、木がキーワードであると思います。清瀬という字の語源は、清らかなせせらぎ、「清」「瀬」であると同時に、木を寄せる、「木」「寄せ」であるとも思うのです。どんな木を寄せていくのか。それは市長の言うように、樹木の木である。ケヤキでもよい、また台田の桜の木でもよい。樹木としての木を寄せるまち。また、ヒマワリや菜の花のように黄色い花を咲かせる幸せの黄色の花々を寄せ集めるまち、「清」「木」「寄せ」であると思いました。そして、最終的には喜びやうれしさ、「嬉」と書きますが、「嬉」を寄せ集めるまち、「嬉」「寄せ」であるとも思います。
 そうした意味で、ぜひヒマワリとともに菜の花を清瀬のまちいっぱいに咲かせ、放射能にクリーンな清瀬のまち、喜びやうれしさの集まる清瀬のまちをアピールしていただきたいと思います。
 続けて、土壌の放射能対策として、もう一つ、一番大事なのは、その影響を最も受ける学校校庭の除染です。福島県では、校庭の土の表面を撤去したことが報道されています。その撤去した土の撤去先がなく、やむを得ず校庭の隅に積み上げられたままになっている。こうしたことから、やはり校庭の土壌は撤去ではなく除染が望ましい。しかし、学校の校庭にヒマワリや菜の花を植えるわけにはいきません。
 ここで私は、EM菌散布による土壌浄化を質問いたします。
 EM菌については、ここで改めて申し上げるまでもなく、河川浄化や農地の肥料として、行政等でも広く採用されている有用微生物群であります。その土壌浄化の効果については、さまざま議論もあるようですが、開発した比嘉教授によると、チェルノブイリの除染実績もあるとのことです。予算もそれほど高額ではないようですし、ぜひ一度、ご研究いただきたいと思います。

◎市民生活部参事(岸典親君)

 放射能による土壌の浄化についてのご質問をいただきました。
 議員ご質問の菜の花やEM菌を活用した放射能除去につきましては、1986年に発生しましたチェルノブイリ原発事故の土壌浄化の取り組みとしてお聞きしております。EM菌、菜の花の根がセシウム、ストロンチウムといった放射性物質を吸い取ると言われており、今後もぜひその効果に期待するところでございます。
 また、EM菌につきましては、ダイオキシン類の低減に向けた取り組み、また肥料に混ぜた活用方法等が知られており、市内の農家でもEM菌を牛舎のにおい消しに利用しているとも聞いております。
 しかし、現状では清瀬市の土壌は汚染された状況ではなく、今すぐ市が施策として取り組むことは難しいと考えております。市では、これからも市民の皆様が必要以上に不安にならないよう、情報を提供していくことに心がけておりますので、ご理解願えればと思います。
 以上です。

◆第1番(鈴木たかし君)

 ありがとうございます。
 やっぱり文科省、都教委の指示にということなので、私どもも国やまた都、私ども公明党はネットワーク政党ですので、同時に働きかけていきたいと思っております。
 国からの評価は高い反面、子どもへの被曝に関しては、国から随分ひどいじゃないかと言う声も反面あるということも、一応指摘しておきます。
 それから、私はさっき武谷三男という話をしましたけれども、この方は、ご存じの方もいらっしゃると思うんですが、きよせの森総合病院武谷ピニロピ理事長のご主人なんですね。この方は、先ほども申しましたように、非常に原発、もしくは核に対してはオーソリティーの方でありまして、既に2000年に亡くなられた故人の方なんですけれども、そういう方が実は清瀬市にいた、清瀬市に大変縁の深い方である。こういうことも、清瀬市は放射能にクリーンなまちであるということを訴える一つの大きなツールになってくると思うので、ぜひ放射能にクリーンなまち清瀬を訴えていただきたいと思います。
 さっき、産学連携の意味でも官学連携の意味でも、薬科大学とか、また気象通信センターもありますし、風向きとか独自に清瀬市に教えてくれたりは、もしかしたらしないのかもしれませんけれども、どういうふうな形で連携していけるのか。大林組の研究所もありますし、地震に関しましてもここは一つのスペシャリストですから、災害に強いまち清瀬を産官学連携でやっていくには本当に大きな売りになってくると思いますので、ぜひお願いいたします。
 時間がなくなってきましたけれども、先日、市長が粕谷議員の清流橋の件で、所沢市長にこれは訴えるとおっしゃっていましたけれども、この柳瀬川回廊の件も、ぜひあわせて所沢市長に言っていただければと思います。
 EM菌については、もう市長はオーソリティーでありますので、ぜひEM菌散布の件もあわせて、最後に市長にご見解を伺います。

◎市長(渋谷金太郎君)

 まず、柳瀬川回廊については、この6月議会が終わりましたら、所沢市長にお会いする予定ですので、橋の問題に加えて話をさせてもらいます。
 それから、EM菌の散布ということですけれども、6月の雑誌に比嘉先生が寄せられている文章をちょっと読ませていただきますと、予備的な成果は既にチェルノブイリ原発事故で被災したベラルーシやウクライナでも確かめられており、施用の方法によっては1、2年で完全にクリーンにすることも困難なことではありません。理屈ではなく、放射能が消えたか否かははかってみればわかることです。EMによる放射能対策には、国の了解も得ながら、近々にプロジェクトチームを発足させ、発電所内の高濃度汚染対策にも何らかのお手伝いができるように事を進めるつもりで、試験地の選定や関係者の協力をお願いしていますということでございますので、この動きについてしっかり注視していきたいというふうに思っております。
 また、8月6日には比嘉先生に清瀬市においでいただくことになっておりますから、そこの場面でもぜひこのことについてお伺いしていきたいというふうにも思っております。
 それから、ここのところ、いろいろな総会で招かれているんですけれども、農家関係の総会にも招かれまして、若手の農家の皆さん、3、4人ほどですけれども、このEMを使った農業をしっかりとさらに研究して進めて、さらに安全で安心できる作物づくりに努めていきたいと、教えていただきたいというふうにも言われておりまして、僕は農家じゃありませんので、一緒になっていろいろな形で努力していきたいと思っております。
 以上です。

平成23年  9月 定例会

◆ 第1番(鈴木たかし君)

 最後に、市民プール、学校プールにEM菌をについてご質問いたします。
 市民プール、学校プールは、シーズン終了後もそのまま来年初夏の清掃までは水を張ったままにしています。その間、プールは微量ながらも降り続ける放射線をため続け、濃縮されていきます。いわばプールは放射能に汚染された水たまりと化していくわけです。
 先般、清瀬市主催で行われたEM菌の比嘉教授の講演会では、福島県郡山市において2万ベクレルあった土壌に、EM菌をまいた地区とまかない地区とに分けて測定したところ、1か月で40%が下がり、2か月目には75%減、すなわち4分の1の5,000ベクレルまでに下がったとの実験結果が発表されていました。このように、EM菌には放射線を除染する効果があるとの発表だったわけです。
 こうしたことから、たとえ微量ながらも放射線に汚染された水たまりを放置していくことは、児童の教育環境としてはふさわしくありません。EM菌をプールに入れ、除染していただきたくお願いいたします。
 EM菌そのものは、予算的にも大変に安価なものであります。もとより、行政機関として効果の定かでないものには1円足りとも血税を使えないのはもっともなことであります。しかし、さきの比嘉教授の福島県での実験では、文部科学省の環境試料採取法に従い、放射線セシウム濃度の測定は、公的機関がその信頼度を認めている同位体研究所に依頼するなど、ある一定の信頼度は担保されていると思います。よしんば、EM菌の放射能除染効果に対し、清瀬市としてはまだ信頼するには十分でないとしても、来年のプール清掃に当たり、ヘドロを分解する等の効果は既に十分実証されていることでもあります。


◎教育部長(海老澤敏明君)

 市民プールや学校プールにEM菌の散布をというご要望をいただきました。EMは、名桜大学比嘉教授が開発した動植物に安全で有用な乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とした微生物を共生させた多目的複合微生物資材であります。このEMがプールなどの悪臭や水質汚染の原因となっている腐敗型の微生物に対し、腐敗する前に有用な微生物をふやし、発酵分解へ導くことで、生態系を壊さずに浄化するということを可能とするものであると言われております。
 こうしたプール清掃にEMを実践した学校は、環境学習サポートのための民間ボランティアの組織である環境学習ネットワークに寄せられた情報によりますと、平成21年9月現在で、全国で1,019校と発表されております。
 こうした中で、清瀬市におきましては、酪農家の方による牛舎の消臭などに効果を上げていると聞いておりますし、施設園芸研究会によるEM活性液を利用した作物の連作障害の比較、検討の試みが予定されているそうです。
 いずれにいたしましても、EMに関しましては、その効果を評価する一方で効果に疑問を投げかける研究者もおりますので、EMの使用に当たりましては、市民の共通理解が前提であると考えております。
 したがいまして、まず理解の得られやすいトイレの消臭を試みたいと考えております。プールの清掃の使用につきましては、その効果や保護者の方々の反応などを検証した中で、今後の課題とさせていただきたいと考えております。

◆ 第1番(鈴木たかし君)

 EM菌ですね。EM菌については、私がなぜこんなにEM、EMと、渋谷市長に言えと言われているわけではないんです、これは。EMについては、私は清瀬市というのは自然が何よりの資産ですね。水であり緑であり空気であり。EM菌は何を守るかというと、これはまさに自然なんです、水をきれいにします。土壌をきれいにします。空気もきれいにします。においをとりますし。そういった意味でEM菌というのは清瀬市の資産を守るためには、もちろん全国区にまだ広く公的には認められていないものかもしれませんけれども、これは間違いなく救世主に、清瀬市にとっては大事なものなんだと思うんですね。
 そうした意味で、今回のご答弁で、部長のほうからまずは実験をしてみるというお話がございました。民間の力をおかりするなりしていただいて、ぜひとも清瀬市としてはEMについては大丈夫だったと、害がなかったとか、この間言われていますEMについての害というのは、比嘉教授は数値を持ってデータ公表するんですけれども、違うとおっしゃる方は割と感情的におっしゃられる部分と、それからもう一つはEM菌というのは基本的に商売でやっていませんから、高い金額でぽんと売りつけるというよりは、ノウハウを伝授しますと。EM菌というもとの素材を利用して、後の増殖は皆さんにノウハウを伝授しますから、どんどんふやしてやってくださいというような方法をとっているものですから、もしつくり方の過程で間違ったつくり方をしてしまうと、本来の効果を発揮しない。本来の効果を発揮しないことをもって、EM菌はとんでもないとおっしゃる方もいるわけです。
 そうした意味で、今回清瀬市でもし何らかの形で実験をしていただけるのであれば、その指導にのっとって、きちっとした検証をしていただければ、ちゃんとした結果が出るものと私は思っております。
 そうしたことで、実証結果を持って、なおかつ放射能にも有効であれば、これは言うことないわけです。放射線測定の話がありましたけれども、測定というのはあくまでも高い数値を測定することでしかないわけです。防御的なものです。もし、仮にEM菌が本当に放射能を除染してくれるんだということになれば、これは攻撃ですね、放射能をとってくれるわけですから。これは、ぜひともやっていっていただきたいと思います。その上で、ぜひとも今答弁がございましたように、EMが本当にいいものなのかどうか、実験結果をぜひお示しいただければと思います。

◆ 第16番(友野ひろ子君)

 7番目、EM菌は地球を救うについて。
 この夏、EMの開発者である比嘉照夫先生が、「EMによる国づくり~現実への対応と未来像~」と題した、大変貴重な講演を清瀬市にて実践されました。以前より、我々民主クラブの時代に、現市長がまだ我々の仲間のころ、一般質問というと、必ずEMに関する質問が出るほどのご執心であったころからの訴えがありました。当然視察にも取り入れ、実際にこの目で見て、驚きと感動を覚えました。
 このたびの比嘉先生の講演は、東日本大震災の復興の最前線に名乗り出られて、多くの人を感動に打ち震わせられたと言えると思います。そして、EM菌は地球を救うことに貢献し得ると確信した人が、多く誕生したことだと思います。この地球を救う万能薬とも言えるEM普及、EM生活を、本市としては今後どう取り組んでいかれるのかをお伺いいたします。
 8番目、生ゴミ処理機について。
 生ごみ処理機を市民の方が購入したときに、3万円の補助があると思いますが、最近の普及の状態はどんなぐあいでしょうか。
 市長のEM菌による生ごみ処理が普及拡大していくようでしたら、それはそれで進めていっていただいて、これまで私など、EMのぼかしというものがあるんですが、それをまず、ぬかを買ってきて手でこねまして、日陰に干してでき上がった暁には、近所の畑を借りておられるおじいさんとおばあさんに肥料として6年間使っていただき、キュウリ、トマト、ナスなどの作物を分けてくださっていて、まさに循環型の典型的なものでした。
 ここで、おじいさん、おばあさんが高齢で畑づくりをやめられたために、処理機を購入したわけですが、市民にとっては選択肢が多くあったほうがいいと思うのですが、市販の生ごみ処理機を市民の皆さんの目に触れるところに展示していただきたいと思いますが、ご所見をお伺いいたします。

◎市民生活部長(五十嵐弘一君)

 EM菌についてご質問をいただきました。
 去る8月6日、土曜日に、EM菌の権威である比嘉照夫先生を児童センターにお招きし、「食と健康、環境を守る農業の未来像」についてご講演をいただきました。午前中の講演会でありましたが、176人の多くの方にご参加をいただきました。
 以前より清瀬市では、市内の酪農家の方がEM菌を使用し、牛舎の消臭を行い、効果が出ているとの話を聞いております。また市民団体が、EM菌などを使った植物育成や堆肥づくりを行っておりました。今回、農業団体である施設園芸研究会の小松菜部会が、今年6月より、市内酪農家の牛ふん堆肥を使用し、土壌消毒剤を使用した畑とEM活性液を使用した畑の、コマツナの連作障がいの検証を3年間の予定で行っているところでございます。今後、これらの状況等を見てまいりたいと考えております。
 以上です。

◆ 第11番(渋谷のぶゆき君)

 教育行政、校舎の改修について。
 校舎の大規模改修が実施されていない学校については、補助金の打ち切りもあり、今後、早急に対応するのは難しいということでした。大規模改修は当面難しいとしても、公平性の観点から、小規模の改修は、予算を確保して実施するように考えてもらいたいと思います。学校の施設については、設備の老朽化もあり、いまだに改善を求める声があります。今後は、老朽化した設備を新しいものに変えて、特にトイレをきれいなものにしていければと思います。
 トイレの臭気対策については、EM菌を使用しての対策は考えているとのことですが、その件も含めて市の今後の対応についてのご見解を伺います。


◎教育部長(海老澤敏明君)

 教育行政について二つのご質問をいただきました。
 まず初めに、学校施設の大規模改修工事についてお答えいたします。
 平成20年5月に発生いたしました中国の四川大地震において、犠牲者の全体の約1割を超える人たちが校舎の倒壊による犠牲者であったことから、校舎の地震補強工事を最優先して、平成22年度までに小中学校全校の校舎及び体育館の地震補強工事を終了し、今回の東日本大地震においては大きな被害がありませんでした。議員ご指摘のように、東日本大震災への対応から、国の補助金は被災地の施設整備や耐震化対策が優先となり、老朽化した校舎の大規模改修は、当面、困難になるのではないかと危惧をしております。大規模改造工事には多額の費用を要しますことから、国の補助金なくして市単独での工事は難しいと考えております。
 なお、校舎のトイレ施設の整備につきましては、施設の改修工事は早急に難しいことから、臭気等の状況を踏まえて、臭気対策として清瀬第八小学校で試験的にEMの散布を試みたいと考えておりますので、ご理解いただければと思います。

◆ 第18番(斉藤正彦君)

 予算編成につきましては、市民の皆さんが安心して生活できるまちを目指し、予算編成が行われていると思います。平成23年度予算につきましては、星野前市長のもとで編成されたと思いますが、市税のコンビニエンスストアでの料金収入業務開始や小中学校普通教室等へのエアコン設置や子宮頸がんワクチン等の助成、園庭や校庭の芝生化、待機児童の解消や教育環境の向上、農業の育成や商業の活性化等を重点施策として予算が編成されてきました。これまで前市長の中、市長を初め、我々議会も協力しながら市政運営を行ってきたと思います。星野市政を継承し、前市長の後継者として渋谷新市長が誕生いたしました。渋谷市長は議員として柳瀬川回廊の問題やEM菌の問題に取り組んできたと思います。
 また、市長になっても、市役所を中心とした3本の木の話や、手をつなぎ心をつむぐみどりの清瀬は継承し、これからの清瀬市発展のために努力をしていると思います。

平成23年  9月 建設環境常任委員会

○委員長(西上ただし君)

 EM菌の講習の件でちょっと答弁いただければと思います。EM菌の講演会。
 中澤副市長。

◎副市長(中澤弘行君)

 当初予算の中で対応させていただいておりますので。秘書広報課のほうの予算でその他の部分で講演等の謝礼が別途予算をとってありますので、その中で対応させていただいておりますので、大丈夫です。

◆委員(中村清治君)

 当初予算ということは、今の講演会の支出の件ですけれども、そうすると、講師の謝礼とかは実際には出ているわけですよね。まずそこも確認しておかなくてはいけなかったのかわかりませんけれども、そうすると、講演会というのは市民要望等もあったり、行政内部でこの企画を、緊急性というか、こういうことを早急にやったほうがいいのではないかとかということがあれば、企画広報のほうですか、その予算を持っているというのは。
 ただ、今回のは、いわゆる農業の振興に、目的も目標も議論の場も担当課があるわけです。そうすると、必ずそこからの支出は補正予算で組まなくてはいけないのではないんですか。その点について聞いたんです。もう一度お願いします。

◎副市長(中澤弘行君)

 一般的に、いろいろなそれぞれの課のところで予算編成時期に、来年こういうことをしたいということで、あらかじめ予算をとるのと、それから年度が始まっていろいろ状況によって、こういうことをしたほうがいいんだろうということが出てきますので、そういった当初予定していないところの経費について、わずかでありますが一定額を秘書関係経費のほうに報償費を予算計上しておりますので、今回については、私どもとそれから産業振興課のほうで、「食と農業」という題で、こういう時期で農業に関して、それから環境問題もいろいろと市民の方々が関心あるということで協議をさせていただきましたので、ご理解をいただきたいと思います。

◆委員(中村清治君)

 ご理解をということで言われますけれども、本来の予算の決め方というのは、先ほども申し上げましたけれども、当然所管課が予算を執行するわけですから、流用、いわゆる流用ではない、では流用ではないという見解でなければ、それはそれで今までやってきた手法だということなんでしょうから、それはそれで認めなくてはいけないのかもわかりませんけれども、今回はやはり市長の大きな政策テーマなのではないんですか。そういうことをきちっと補正で組んで、清瀬市の市長の行政報告の中にも報告される講演会のテーマなのではなかったんですか。
 今回、このことはこの程度におさめておきますけれども、やはりお金の使い方、使途の、予算の枠組みの中での使い方をもう少し明確に私はしてほしいなと思います。

◎副市長(中澤弘行君)

 予算を編成するときと、それから年度が始まって、状況変化によっていろいろな対応をしなければならない部分が出てきますので、今回の件については補正予算で対応するまでもなく一定額を、秘書広報課経費にとってありましたので、確かに内容につきましては大きな問題でありますけれども、それは今回の件については行政報告もいろいろありましたので、そこまで載せる、報告するような内容ではなかったということでご理解いただきたいと思います。

平成23年  9月 決算特別委員会

◆ 委員(中村清治君)

 それから、いわゆるEM菌の件なんですけれども、あれはかなりの金額で器械を設置したと思うんです。その設置したところの器械がどのように動いているかというのは、年間で何か報告はあるんですか、その点について。

◎副市長(中澤弘行君)

 畜産農家のにおい消しで、かなり古い話なので、私もちょっとはっきりは覚えておりませんけれども、確かにそういう器械を購入したんですけれども、今報告はいただいておりません。

◆第12番(西上ただし君)

 議案第40号 平成23年度清瀬市一般会計補正予算(第3号)、建設環境常任委員会所管部分の審査結果について報告いたします。
 また、農業振興に当たるEM菌講習会の費用についてはに対して、秘書広報課のその他講演等の謝礼として当初予算に計上しているもの。「食と農業」と題する講演で環境問題など広く市民が関心のあるものとして実施したものですとの答弁。

平成23年 12月 定例会

◆ 第1番(鈴木たかし君)

 続きまして、EM菌を使った地域ブランドの創出についてご質問いたします。
 言うまでもなく清瀬市は農業が基幹産業であります。特にニンジンは都内出荷量の半分近くを占める清瀬市の特産品の一つであります。清瀬市商工会のホームページによれば、2009年度からはベータカロチンの豊富なベータキャロットという新品種のニンジンを清瀬市の新しいブランドに育てようと取り組み始めたと書かれています。
 また、ニンジンを利用したにんじんジャムやニンジンジュース、にんじん焼酎なども開発をされ、市内各所で販売されています。
 とはいえ、そうした清瀬ニンジンの存在は、市内では大きく喧伝され知られていても、市外の方々にはまだまだ知られておらず、清瀬ニンジンブランドが確立されていない。特に、にんじんジャムやにんじん焼酎などの加工品は、清瀬市の産業振興の牽引商品とはなっていないのが現状です。
 ここで、私は、清瀬ニンジンを使った加工品が、清瀬市の産業振興のヒット商品となるための方策を考えてみました。マーケティングの基本として、顧客ニーズをつかむ、広い市場を確保する、大量に生産し単価を下げる等がありますが、今回は顧客ニーズをつかむの側面から考察いたします。
 高齢社会の現在、人々の健康志向は高く、なおかつ震災後は放射能問題もあり、健康促進の切り口は顧客ニーズの意味からも大変に重要であります。ということで、ここでいかにニンジンが健康促進に有効か、簡単にニンジンの栄養価からその健康促進効果についておさらいをしてみます。
 まず、ニンジンと言えばベータカロチンですが、ベータカロチンは、抗酸化作用があり、体の老化を防ぐ効果があります。さまざまな疾病は、体の酸化が原因と言われていますので、抗酸化作用を持つニンジンは、その予防にもつながり、若さを保つことにもつながります。
 また、ベータカロチンは、悪玉コレステロールを減少させることで、血中脂質を正常にし、動脈硬化や心筋梗塞などの予防にもなります。
 そして、ニンジンにはアルファカロチンも多く、ベータカロチンと同様、抗がん作用が期待できます。ベータカロチンは、体内で必要な分だけビタミンAに変わる特徴があります。このビタミンAは、ウイルスへの防護壁的な役割を果たす肌や粘膜を健全な状態にすることで、ウイルスの侵入を予防したり、免疫力を強化する働きがあります。
 また、ビタミンAは、DNAの遺伝子制御や細胞分裂にかかわっており、特に胎児には必要な栄養素で、妊娠初期や授乳期には必須な栄養素です。しかも、ビタミンA単体は過剰摂取の心配がありますが、ニンジンから摂取した場合はその心配が低下をいたします。
 続いて、カリウムですが、カリウムは、体の外にナトリウムを出す働きがあり、これによって血圧を下げる酵素がふえます。このため、カリウムをとると、減塩効果も高まって、高血圧の予防、改善に効果があります。
 ニンジンにはペクチンという食物繊維が多く含まれており、整腸を促し便秘解消にも効果的で、大腸がんの予防にも効果があります。このように、ニンジンは健康促進の代表的な野菜で、このニンジンを特産する清瀬の市民は、都内のどこの市民よりも健康で長生きでなければなりません。その意味で、こうしたニンジンの持つ効能をもっとアピールし、健康促進の角度から、清瀬ニンジンのジャムやジュースをセールスしていくことが重要であると考えます。
 そこで、もう一つ、健康促進、清瀬ニンジンをブランディングする上で私の提案は、かねて私が申し上げておりますEM菌でニンジンを育てようということであります。
 EM菌も、また昨今のバイオテクノロジーが見直される中、有用微生物群として、健康促進、疾病予防の効果がうたわれており、2007年現在、EMは、世界55か国で製造され、約150か国に技術情報が伝わり、15か国で国家プロジェクトとして取り組まれています。清瀬市においても、市内の農家50軒から成るきよせ施設園芸研究会は、ホウレンソウやコマツナなど、土壌消毒剤を使わずに、連作障害を防げないか、EM菌と他の資材との比較実験を始めたとも伺っております。
 EM菌の効果は、このような土壌改良のほかに健康促進効果も期待されており、その効果は、一言で言えば、ニンジン同様、抗酸化作用です。同じく抗酸化作用を持つEM菌とニンジンが、相乗効果を発揮することで、健康促進効果をより強くアピールする商品となります。つくり方も、ただ畑にEM菌を散布するだけ、もしくはEM菌の使われた堆肥を使用するだけですし、EM菌それ自体も自己培養でき非常に安価です。
 ここで重要なことは、EM菌はマーケットが広いということです。全国にEM菌愛好者は数十万人いるとも言われ、なおかつそうした愛好者たちはEM菌でつくった作物を心待ちにしている、顧客ニーズも高いのです。それらの方々にとって、EM菌でつくったにんじんジャムやジュース、果ては、焼酎などは望まれた商品と言えると思います。
 そして、もしこれがヒット商品となった暁には、商品のパッケージなどの軽作業が創出でき、仕事がない方や生活弱者の方々に、仕事を提供することもできます。地域でヒット商品をつくることは、地域雇用創出の意味でも大変重要であると考えます。
 また、高齢者の多い清瀬市として私が特につくっていきたいと思っているのは清瀬EMお新香です。EM菌は微生物ですので、その相性としては漬物として使われるのがベストマッチです。EM畑でつくられた野菜をEM菌のブレンドされたぬか床でどんどんお新香にしてしまう。それを清瀬市の高齢者の方々にお茶受けとしてたくさんお召し上がりいただき、どんどん健康になっていただくのです。結果、市の医療費負担も軽減できれば言うことなしです。
 この清瀬EMお新香は、市内の老人会にもご協力いただき、商品化する以前に、まずは各ご家庭で手づくりし、日常的に食べていただければと思っています。沖縄の方々がウコンで健康であるように、清瀬市の私たちもEM野菜で健康だと言われるようになることが、私の夢であります。
 こうしたEM菌を使った清瀬農産物ブランドを農家の方々また民間のEM菌愛好家の方々にご協力いただきながらつくっていく一助として市にもご協力いただきたいと思っております。

◎市民生活部長(五十嵐弘一君)

 EM菌を使いました地域ブランドの創出について、ご質問をいただきました。
 本市のニンジンの出荷量は、東京都内で一番であり、野菜として販売するだけでなく、ニンジンを原料にいたしまして、農業、商業の振興を図るために、にんじん焼酎やにんじんジャムなど、加工品の製造もしてきております。
 議員ご指摘のとおり、ニンジンは、栄養価が高く、健康促進効果が期待できるものです。このニンジンについて、平成20年6月、清瀬市農産物ブランド化検討委員会において、清瀬市独自のベータキャロットの商品化が図られてきたところでございます。EM菌を使いました地域ブランドの創出についてでございますが、現在、市内の農家の方が、EM菌を使用し、牛舎に散布して消臭を行っており、効果が出るとの話を聞いております。
 また、市民団体がEM菌などを使った植物の育成や堆肥づくりなども行っております。
 JA東京みらいの農業団体である施設園芸研究会の小松菜部会が、今年6月より市内酪農家のEM牛ふん堆肥を使用いたしまして、土壌消毒剤を使用した畑と、EM活性液を使用した畑のコマツナの連作障害の調査、検証を3年間の予定で行っているところでございます。これらの状況や結果を見まして、今後、EM菌等を使ったニンジンの商品化につきましても大いに期待されるところでございます。

◆ 第1番(鈴木たかし君)

 EM菌についてですが、前回の議会で、EM菌について、清瀬第八小学校のトイレで実験されるとおっしゃっていました。EM菌というと、どうしてもにおい対策、防臭効果みたいなものばかりが強調されるんですけれども、決してにおいだけではないんですけれども、清瀬第八小学校の効果はどうだったんでしょうか。

◎教育部長(海老澤敏明君)

 それから、清瀬第八小学校のEM菌ということでございますが、夏休み前ににおいの点で指摘をいただいた中で、今、夏休み中EM菌の実験を行わせていただきました。まだ現在続けておりますけれども、人の感覚にもよるんでしょうけれども、ある方によりますと若干においが軽減されたというふうにも聞いておりますので、もう少し続けたいというふうに考えております。

◆第1番(鈴木たかし君) ありがとうございます。

 EM菌については、においだけでなくさまざまな効果がうたわれておりまして、清瀬市には、愛好家の方や、また市内の農家で実験されている方もおられるので、ぜひそうした効果についてはさまざまな角度から検証をお願いしたいと思います。

◎ 教育部長(海老澤敏明君)

 次に、3点目、学校改修計画につきましてのご質問でございます。
 前回の一般質問でお答えしておりますが、平成20年5月に発生いたしました中国の四川大地震における被害状況から、校舎の地震補強工事を最優先して、平成22年度までに小中学校全校の校舎及び体育館の地震補強工事を終了したところでございます。
 今回の東日本大震災におきましては、幸いにして大きな被害がありませんでした。
 また、東日本大震災への対応から、国の補助金は被災地の施設整備や耐震化対策が優先となり、老朽化した校舎の大規模改修は当面困難になるのではないかという状況につきましては、幾つかの補正対応があったものの、大局的には変化のない状況でございます。
 そうした中で、早急な校舎のトイレ施設の整備が困難な現状から、臭気対策として第八小学校で試験的にEM菌の散布を試みたところでございます。人によって個人差はあるようでございますが、一部の方々からは改善が見られたとの報告もいただいておりますので、もう少し続けたいというふうに考えております。
 ただ、根本的な解決には施設改修しかないということも認識しておりますので、子どもたちに等しく望ましい教育環境を提供する努力をすることが教育委員会としての役割でありますので、施設整備の充実に取り組んでまいりたいと考えております。


平成23年 12月 総務文教常任委員会

◆委員(友野ひろ子君)

 市長にお伺いしますが、この集積した土をEM菌で対処することという分野はどういう知識をお持ち、知識というんでしょうか、失礼ですけれども、どうお思いになりますか。

◎市長(渋谷金太郎君)

 比嘉先生に8月にご講演いただきましたけれども、講演を聞いていただいたボランティアのグループの皆さんが実験していただいているようですので、それの様子を見てみたいと思っております。

平成24年  3月 定例会

◆ 第11番(渋谷のぶゆき君)

それから、環境行政に移ります。
 市のほうでも、いろいろな対応をされておりまして、引き続き、そうした対応を行っていただきたいと思います。
 1点だけ、落ち葉がかなり大量に出まして、この落ち葉がちょっといろいろ事情もあるし、活用は難しいというところになっていると思いますが、この落ち葉を集めて除染するということについて、例えば、以前も話が出てきましたが、EM菌をかけるなどで落ち葉を除染することはどうか、伺います。

◎健康福祉部長(小山利臣君)

 ただいまの落ち葉の除染で、EM菌ということでございますけれども、今、一部、そういうことも対応させていただいておりますけれども、大きな変化は出ていないというような状況でございます。


平成24年  9月 決算特別委員会

◆委員(中村清治君)

 簡潔に質問しますので、答弁も簡潔でお願いします。
 まず、農林業費ですけれども、事務報告書の263ページ、講演会、8月6日、児童センター、比嘉照夫さん「食と健康、環境を守る農業の未来像」という講演がありました。そして決算書を見ますと、214ページから220ページまで、この関係の支出されたと思う予算が載っておりません。予算計上なしでどのような形で、この事業がなされたのかをお伺いします。

◎企画部長(番場清隆君)

 最初にご質問いただきました講演会の費用の支出でございますが、こちらは秘書広報課所管の渉外費から5万円を支出しております。

◆委員(中村清治君)

 まず、農林業費なんですけれども、5万円流用という形だと思うんですけれども、市長、市長のマニフェストの中に、EM菌の項目が入っておりました。比嘉教授はEM菌の先駆者というか、そういう形で市長も懇意にしていらっしゃると思うんですけれども、予算の使い方と事業の組み方、何かすごく唐突に感じます。
 それと、補正なり何なりを組んで、専決処分でもいいからきちっとやられたほうが、自分自身の一つの政策の柱ですから、その辺はきちっとやってもらいたいと思います。
 ただ、その内容について、私も聞いておりましたけれども、あのとき録画と録音しているそうですので、そのときの資料をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。参考にしたいと。

  • 最終更新:2014-06-03 10:51:57

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