港区

平成24年度決算特別委員会

◯委員(鈴木たかや君)

  よろしくお願いいたします。
 まず、環境清掃費では、古川の水質の問題について質問させていただきます。
 いよいよオリンピック、パラリンピックの東京開催も決まり、我が港区においてはお台場でトライアスロンが開催されると聞いております。そこで気になることが、お台場の海の水質です。東京都も本腰を入れて水質改善等に乗り出すのではないかと思いますが、せっかくのチャンスですから改善をして、その先も子どもたちが気軽に海で遊べるような環境がつくれたら、すばらしいと思います。もっとも、そのためには水質だけではなく、人工リーフ等の遠浅のボトムなどの必要性も出てきますが、今回の質問は、その海に流れる古川の水質浄化についてです。
 中央区では、日本橋川の水質改善のために、EMだんごを使った取り組みをしていると聞きました。EMだんごとは、有用微生物群EMを使い、泥の中に取り込んだだんごで、これを水中に投下することによってEMだんごが川底に沈み、水の中で崩れていくことで、EMだんごの中のEMが水の中に飛び出して、微生物環境のバランスを整えながら、安定した浄化作用を発揮するものとされています。これは中央区以外でも、さまざまな場所で使用されていて、ことしの夏には鎌倉市の由比ヶ浜でも地元の中学生たちによって投入されたそうです。
 この水質改善の取り組みで、よいと思った点は、今述べた2つの事例はもとより、ほかの例でも、子どもたちをはじめ地域の人やさまざまな人が手軽にかかわれる点です。全てを行政に任せるのではなく、実際に自分たちも活動にかかわることで愛着も湧き、川を大切にする気持ちが芽生えるのではないかと思っております。
 そこで質問ですが、このEMだんごを使った取り組みを、区内を流れる古川で使用してはいかがかと考えます。そもそもEMだんごそのものに否定的な見解もあると聞いております。EMだんごに関する区のお考えをお聞かせください。

◯環境課長(亀田賢治君)

  都心部におきましても、日本橋川、神田川などで、NPO法人、地域の皆さんなどによりEMだんごが投入されている事例は承知してございます。お子さんをはじめ、さまざまな方が参加できる地域主体の環境イベントとして実施されており、環境への意識啓発につながる手法は参考になるものと考えております。しかしながら、委員ご指摘のように、専門家の間ではEMだんごの効果を疑問視する声もあり、賛否はさまざまでございます。また、泥を河川に投入することから、いずれはしゅんせつの必要が生じることもあり、広島県、福島県では、高濃度の有機物が含まれる微生物資材を河川や湖沼に投入すれば汚濁源になるとの見解を出してございます。
 しかしながら、古川の水質浄化につきましては、平成23年3月に策定した、緑と水の総合計画におきまして、重点事項と位置づけており、区は、平成25、26年度で、古川の水質について汚濁原因の特定、水質改善手法について調査いたします。お尋ねのEMだんごの手法についても、あわせて調査してまいります。

◯委員(鈴木たかや君)

  よろしくお願いいたします。古川に関しては、私も生まれて45年間、この地で生活をしておりますが、昔、僕が子どものころよりは少しはよくなっているのかなという気もしていますが、よくなったり、悪くなったりしているのではないかと思います。ただ、父の話などを聞いていますと、子どものころには川に入って魚をとって遊んだということですので、当然、本来あるべき姿はそのような姿ではないかと思います。ぜひ魚が古川に戻ってくるような環境をつくっていっていただけたらと思います。


  • 最終更新:2015-03-17 10:12:20

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