町田市(2)

平成 6年 6月定例会(続き)

◆8番(川島龍子)

 通告に基づきまして、生活者ネットワークの一員として一般質問を行います。
 先ほど37番議員さんによって、この町田市のごみ対策が本当に深刻な事態に陥っているということが話されたわけですけれども、私は、今回は台所を預かる市民の立場で、生ごみの減量をとことん協力したいという市民の立場で一般質問をさせていただきたいと思います。
 まず、第1番目のごみ減量についてでございます。
 生ごみの減量と有効利用を図るために、1988年度から新規事業として実施されております、この生ごみ堆肥化容器の頒布事業については、私たち生活者としての義務として、いろいろな立場で、この頒布事業に協力をしてきたという経過があります。
 経過を振り返ってみますと、1983年に市民団体が生ごみの有効利用とごみ減量を目的として、生ごみの堆肥化容器の実験を開始しました。実験者を募り、まず68基を購入し、1カ月間、生ごみの減量と効果を調査し続けました。1985年に、この請願を提出しまして修正、採択されたわけですけれども、この後に行政側の方で1986年、調査費の予算をつけていただき、生ごみ堆肥化容器60基を購入し、一般市民のモニターを募り、この容器の性質、実効を調査しました。モニターの応募者は大変多く、抽せんで町田全域から約50名を選出したわけですけれども、87年にも引き続き実験を行いました。
 一方で他市の状況調査も行われ、88年には実験効果もよく、市民が購入しやすいようにと頒布価格2,500円とし、150台の予算が計上されて、市民に町田市の広報で知らされたわけでございます。そして、ことしも5月の広報で、この頒布については知らされております。新型も出まして、三つの型の容器が市役所の方でも展示されているのはもうご承知のとおりだと思います。
 モニターに使われた容器も含め、現在、確認できる台数が5,438基、その数だけが設置されているということです。市民が個人で購入されている方もいらっしゃるということで、約5,500から6,000基は町田市内に存在していると思われます。
 そこで、質問をいたします。先日、ごみ減量課の方にお伺いしましたところ、この生ごみ堆肥化容器のアンケート調査を行ったとお聞きいたしました。この生ごみ堆肥化容器の評価はどのようなものであったのか、その結果をお知らせいただきたいと思います。
 2番目の質問としては、購入時には大変すばらしいチラシが添付されて、配達されるわけですけれども、本当に有効に使われているかどうかをチェックするのは、やはり行政の役割だと思うわけです。後追い調査というのは、どのようになさっているのか。ここ二、三年の具体的な件数と内容を教えていただきたいと思います。
 3番目に、町田市は13万世帯に達しようとしておりますが、この地上式、地中式生ごみ堆肥化容器の頒布の目標、つまりどのぐらい頒布して終わりにするか、何年くらいまで続けるおつもりなのか、そのような目標があるとすればぜひ教えていただきたい。一例として申し上げれば、松戸市で戸建ての3割を上限と考えて頒布を打ち切るということが報告されております。
 4番目についてですが、EM菌については、先日の2番議員さんからのご質問でいろいろとご答弁され、現在は研究段階であるということでした。それだけ市としては効果を期待できると考えていらっしゃるのだと私はお受けいたしましたけれども、このような効果を期待されているとすれば、行政の役割は何なのか。また、実行に移していかれるためのいろいろなプログラムがあると思いますので、その点についてお伺いいたします。

◎市長(寺田和雄)

 お答えをいたします。
 最初に、ごみ問題でありますが、一つは、生ごみの堆肥化についてのお話であります。
 生ごみ堆肥化容器について、目下それの利用拡大に努めているところであります。町田市の場合には、団地が相当ございまして、なかなか団地では土地の状況、住宅の住まい方等で非常に難しい点もあろうと思いますが、戸建ての住宅地の場合には、当然可能性があるわけでありますから、さらに一層努力をしたいと思っております。ただ、特に何%ぐらいまでという目標を立てているということでもございませんけれども、現行制度をさらにPRをしてまいりたいと思います。
 それから、分別の関係でありますが、現在、町田市は5分別収集を行っているところでありますけれども、今、さらにこれを具体的に何かを分別するというところはまだまとまっておりませんけれども、ただ、今までにもお話を申し上げてきておりますように、次なる減量の大きな目標は、お話にもありましたように、紙と生ごみの関係が双璧だろうと思っております。
 紙については、新聞等は大分古紙回収等で消化をされているようでありますが、まだまだ雑誌等について、一般ごみに相当入ってくるということもあるわけでありまして、この辺が一つの課題かなと。それからまた、地域でいろいろ、これらの地域団体が古紙の回収等に努力しているところは、それなりの成果が上がっておりますけれども、地域によってはなかなかそういう運動がないというところもあるようでありますから、その辺も問題だろうというふうに思います。
 EM菌の関係については、今までにもお話を申し上げておりましたように、現在、研究委員会がスタートしておりますから、さらなる研究を期待をしているところであります。
 なお、この件に対しましては、さらに担当の助役からお答えを申し上げます。

◎助役(牧田秀也)

 生ごみの関係でございますが、その中で堆肥化容器、いわゆるコンポスターの効果について、また、その評価でございますが、この生ごみを減量化して、いわゆる生ごみの中で水分が、45から50%ぐらいが水分だというふうに言われているわけでございまして、これを燃すには、それなりのエネルギーが必要なわけでございます。そういう面で、これを減量化し、土に返すということと、このコンポスターということで、市民の方々がごみに対する意識を持っていただけるということでの効果も、市民意識の高揚ということで思っておるところでございます。
 そこで、2点目の市民の後追い調査の関係でございますが、91年の10月に200世帯のアンケート調査をいたしましたが、回収率が58%でございました。その後、92年の12月にも300世帯、アンケート調査を行いました。回収率が65%、翌93年の11月には、地中式の堆肥化容器100世帯についてアンケート調査をさせていただきました。こちらの回収率は65%でございました。
 この3回のアンケート調査の結果によりますと、容器を使用した感想では、よかったという回答をいただいた方が92%、そこで容器の使用により、生ごみを出さなくなったという人の中で、全く出さないという方が50%、それから2番目に出す量が減ったという方が42%というような状況になっております。それで、この施設、容器がよくなったという人の理由でございますが、においの問題と虫がわくということがよくなかったという方の、その利用の状況でございました。
 それから、何%までというパーセントまではなかなか難しいわけでございますが、昨年度末で市で配付をいたしましたコンポスターが5,310個という数になっているわけでございますが、例えば今、約12万世帯のうち、60%ぐらいが戸建て住宅だとしますと、そのうちの例えば40%ぐらいだというふうに計算をすれば、3万2,000個ぐらいの方々が利用をしていただけるわけですが、これを特にその数値ということは掲げてございませんが、次にお答えをさせていただきますEM菌等につきましても、あわせて生ごみの減量に努めていかなければいけないというふうに思ってございます。
 いわゆる生ごみの関係でございますけれども、今、ご承知のとおり、燃やせるごみと燃やせないごみという形で回収をしているわけでございますが、その燃やせるごみのうち、生ごみについては、やはり先ほどもお話をさせていただいたとおり、水分等が多いわけでございまして、これの処理を考えていく中で、また、庭等が限定がされる市民の方々に、この生ごみの減量について研究をしていかなければいけないということで、EM菌についての講演会を7月3日に市が主催で開催をして、まず研究をしていきたいというふうに思ってございます。
 そういうふうな中で、それぞれの実験、また、実施をした状況等を踏まえて、市民の方々にご協力をいただけるように諸施策を展開してまいりたいというふうに思っているところでございます。

◆8番(川島龍子)

 大体わかりましたと申し上げておきますけれども、一応私たちの方では、やはり税金を使って、そして補助している以上は、この後追い調査というのはぜひやっていかなければならないと思うわけなんです。それで、むだにならないような、このコンポスターであってほしい。また、その利用が、さらにごみ減量につながるということになれば、さらにいい結果になるわけですから、ぜひこの後追い調査については検討していただきたい。また、使い勝手の悪い人たちには、どんどんこちら側からの提案を、市民の非常にうまく使っている人たちの提案がどんどん応用されていくようにしていっていただきたいと思います。
 もう一つだけ、ごみ減量についてご質問いたします。先ほどいろいろな研究段階である。EM菌についても研究段階であるとか、あるいは調査をしていくということでありましたけれども、いつごろからこういうEM菌についての調査が始まるのか。それについて大変興味を持っておりますので、お答えいただきたいと思います。

◎助役(牧田秀也)

 EM菌の関係については、7月3日に先生に講演をしていただいて、市民ホールがいっぱいになるほど市民の参加をいただきたいと思いますが、そういうふうな中で広く市民の方々の先生に対する質問等もあると思います。そういうものを踏まえて対応していかなければいけないというふうに思っておりまして、その講演会の後、庁内にも、今、研究会もつくっておりますけれども、そういうものを踏まえながら対応していきたいということで、お尋ねの先まで答えられませんが、そういう状況でございますので、ご理解いただきたいと思います。

◆8番(川島龍子)

 大体わかりましたけれども、私たちとしましては、このEM菌とコンポスターが非常に有効に利用されていく。コンポスターのマイナス部分を埋めるような形として、EM菌が使われるということを期待しておりますので、早急に研究なさっていただいて、私たちの利用に拍車がかかるようにしていただきたい。あるいはモニターの用意もしておりますので、ぜひ調査も積極的に参加していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

◆29番(古宮杜司男)

 議長の指定で最後になりました。私の責任じゃございませんから、しばらくつき合っていただきたいと思います。

 1枚繰りまして、公園費。公園緑地管理費、砂場管理委託料。
 第1点は、劇薬の塩素以外に消毒方法はないのか。
 今、脚光を浴びておるEM菌の使用は考えないか。今度の定例会で環境部と下水道部、一体になってこれを検討します、EM菌を。大変前進の答弁を得たね。だったら、こういうことにも、お互いに縦割りでなくて、検討する必要はないか。

◎助役(牧田秀也)

 私の方から、公園緑地管理費の関係についてお答えをさせていただきますが、砂場の滅菌の関係でございますけれども、昨年度はご承知のとおり、砂の入れかえという形で、この砂場の対応をさせていただきました。あわせて、この砂場には看板の設置もいたしたところでございますが、砂場で遊んだ後は手を洗いましょうということと、犬、猫は砂場に入れないでくださいという看板も設置をさせていただいたところでございます。
 そこで、今年度は、この砂の入れかえについては、入れかえるために現在入っております砂の処分先の確保、また、コストの割には効果が薄いというような結果も出ているわけでございまして、そこで滅菌の方法としては、砂の火炎滅菌、砂を焼いてしまう。また、熱処理によるところの滅菌だとか、化学合成薬品によるところの消毒、抗菌砂、それからオゾンによるところの滅菌、あるいは砂場をネットで囲んだり、シートをかぶせて犬、猫が入れないようにとか、いろいろな方法があるわけでございますが、しかし、現段階ではまだ実験の段階だというふうに思っておりまして、プールや水道水の滅菌に使用しておりますところの次亜塩素酸ナトリウムを使って消毒滅菌をしてまいりたいというふうに思います。
 これは7月から10月にかけて、1砂場12回ほど実施をしたいということでございますが、その方法は表層30センチから40センチほど掘り起こしまして、この水溶液を全面に散布をする。1平米当たり200CC、これを散布した後、5分後に、この砂を敷きならした後、さらに同量の散布をして行うという滅菌を行う予定でございます。しかし、安全性を考慮する中で、塩素消毒後の残留塩素は1PPM以下にしたいということで進めているところでございます。
 そこで、EM菌の使用はなぜ考えないのかということでございますが、先ほど述べさせていただいた幾つかの方法もあろうかと思いますが、研究の段階だというふうに思っております。
 そこで、このEM菌については、現在、ごみの減量という切り口から研究をさせていただくわけですが、この間も答弁をさせていただいたとおり、そのものが下水道に流れるということもあるわけですから、また、いろいろの面で化学的な化学技術職員をもって研究をさせたいというふうに思います。

平成 6年環境企業常任委員会

◆古宮 委員

 大西委員から再三質疑が出たけれども、35ページのモニュメント、部長の言葉の中に、説明、答弁の中についに出てこなかった。このモニュメントをつくる理念だね。理念によってデザインが違う。このモニュメントをつくること、私は賛成だ。賛成だが、なぜ賛成かというと、町田市を先頭とした町田市の抵抗によって、水銀を含んでおった乾電池から水銀がなくなったということ、これが不滅の業績ですよ。もし町田市の抵抗がなかったら、あのまま偽っている。僕は、銀座の御成門の四つ角にある松下本社に乗り込んだんだからね。
 それで、その全国に何十億個と出ておる水銀を含んだ、水俣病に象徴される恐ろしい水銀が残る。それがなくなるきっかけをつくったのは町田の抵抗だよと。その理念が、この構想の中になければならない。そして、あなたのおっしゃるリサイクルにつながればプラスアルファと、僕はそういうふうにとらえるのよ。いいかね。
 ところが、予算説明会の部長の説明で、ある議員が、500万円という設計費が要るのか。これは大西委員がおっしゃったとおりで、要るのか、どこに頼むんだよ、だれに頼むんだよと言ったら、あなたは、通常の、普通の設計屋に頼みますと言った。普通の設計屋に頼むのに、500万円も出さなければ、こんな設計できないの。
 なぜ私はこういうような大きな声を立てるかというと、何百万個というところのあの大量の乾電池を一つ一つ分別したのは、市長でもなければ、市議会議員でもなければ、あなた方でもないの。30万市民が何十年となくやった。それがあれだけたまったのであって、市は集めて回っただけだよ。
 だから、市民に対して、30万円なら30万円の懸賞金をかけて、市内には物すごいデザイナーがおるの。30万円なら30万円、広報で出して、こういう理念、こういう趣旨を持った、そして高さは大体これくらいに抑えてください。その設計だな、モニュメントのデザインを募集するんだよ。そうしたら、すばらしいものが出てくるよ。あなた方は、本当はつくるだけの頭があるけれども、あなた方がつくってしまえば議会からやられるから、それで、なぜそういうような発想はなかったかと、僕はそれを聞きたい。
 それは、繰り返すけれども、当時の30万市民が、みんなが一つ一つ分別してくれたから、あれだけの大量に上って、全部これは市民参加の業績だよ。よって、水銀がなくなったということなの。だから、その記念塔を建てるので、これを見てくださった市民の皆さん方がデザインしてください。30万円の懸賞をかけましょうと言ったら、立派なデザインが返ってくる。なぜそういう発想がなかったか。
 次は、37ページの2号焼却炉廃熱ボイラー水管交換工事費で4億3,000万円がある。ここでお尋ねしたいのは、4億3,600万円というような巨費をかけてやる工事の保証期間は何年か。
 私は機関車の運転手の免許を持っているから、この水管というものが今1,200本入っていて、機関車の中では何百本という水管が入って、放熱しているんだよ。僕はこれに詳しいんだよ。だから、地震が来れば、そこに亀裂が入るんだよ。だから、交換しなきゃならない。しかしながら、こういう4億円とか5億円とかいう工事には、これはメーカーが保証しなきゃならないんだよ。保証期間をとっておるかどうか。これが第2点。
 第3問は、これで終わりますけれども、私が聞いたところでは、これは何課長の分担になるかな。リサイクル文化センターを見学した人がまず驚くのは、あの説明会場に掲げられた、あのコンピューターの操作、あれを見ると、うわっ、すごいな。町田のリサイクル文化センター、ボタン一つで全部動いている。そうじゃないのよ。私は、あなた方のお許しを得て中に入ったの。そうしたら、何百トンと入ってくるピットにたまっている、あの大量の腐ったごみをくわえて焼却炉に入れているのは、職員がやっているじゃないの。職員が朝から晩まで3交代でやっているのよ。
 そこで、私が言いたいのは、あの巨大なピットの中に、何年間となく堆積されたごみの中から、物すごい有害毒素が、ガスが発生しているというんだよ。たった3人か4人かの職員は、1年じゅうそれを吸っているということなんだよ。それを、私が言いたいのは、今度比嘉教授が市民ホールに来る。あのEM菌を定期的にじょろでまいたら、その毒素は全部消滅するということを聞いているんだよ。それが本当にできるかどうか、それを聞きたい。

◎環境部長

 最初のモニュメントの設計に関しましてのご質問ですが、いわゆる水銀がゼロになったという取り組みにつきましては、お話し申しましたように、いろいろモニュメントだけではなくて、町田市の取り組みにつきましても、文章としてそこに表示をしていきたいというお話を申し上げております。その中で、その水銀ゼロの製造に取り組まれているということについては触れさせていただきたいというふうに思っています。
 それから、いわゆる市民公募でデザインなり設計をやってみようということの発想は持たなかったのかというご指摘です。私ども庁内でも、いろいろな検討をした結果、このような形にお願いをしているわけでして、その中では、若干そういうご意見もありました。いろんな募集をして、市民の中からそういう発想を集めてみよう。そういう中で、それじゃ、どれを選ぶかというところが、また非常に難しい部分にもなるだろうということで、結果的には一定の設計を行える業者に一応お願いをしていきたい。
 ただ、その中では、今まで申しましたような市の方で考えているモニュメントの意味合い、そういうことを十分含んだ中での設計を考えてほしいということでお願いしていこうということになったわけでございます。
 それから、廃熱ボイラーの保証期間というのは2年ということです。新しく改造工事を行った後、2年間保証を行っていきたいということです。
 最後、ごみピットから有害のガスが発生して、私どもの職員がそれを毎日吸っているのではないかというご指摘があるわけですが、私ども、健康診断は年に1度、職員は行っておりますし、今までの12年間の経過の中では、特に職員にその問題で健康を害したというふうな状況というのはあらわれておりません。ですので、平常といいますか、日常の作業の中で、そのような心配はないというふうに考えております。
 ただ、EM菌を使って、さらに脱臭といいましょうか、そういう点での効果、そういうものについては、今までもお話し申し上げておりますように、EM菌に関して、今研究会が庁内にできておりますので、これらをさらに続けていくと思いますので、そういうことの方向づけが出ました段階で取り組んでみたいというふうに思っております。

◆古宮 委員

 追加で1件。あなたがどんなに説明しても、このモニュメントの設計委託料500万円は、私は了解できない。なぜかというと、岡本太郎とか、ああいうような、あの人しかできないようなものをつくるような著名な人にちょっとデザインしてくれないかと言うんならば、500万円払っていいけれども、普通の設計屋に、これは、あなたがどんなにしたって、僕は理解できない。
 それから、不測の事態に備えて、これが一つのでき上がったモニュメントとするな。どのような化学反応で有毒物がその中から流れ出るかわからない。そこで、その地上から必要な高さをとって、そしてそれに下の方につけておけば、それから漏ったものを分析すれば、すぐ有害物、そういうような発想があるかどうかということなのね。
 それから、最後のEMは、これは僕は埼玉県から、都内は赤坂プリンスホテルから全部講演会に出席して聞いたんだけれども、巨大なプールの水の浄化にEMを使って、そのppmを分析したら、すばらしい効果が出ているの。
 ただ、EM菌からつくった米ぬかのようなボカシ、あれでごみ減量、これは大きな効果がありますけれども、それだけではなくて、水質浄化に対して大変な効果を上げているらしいんだよな。おれは学者じゃないから、らしい。そこで、その点を追跡していって、こういう今部長がおっしゃったガスの消化、こういうようなこと、浄化についても利用できるんじゃないかという余地があるかどうかを積極的にしてもらいたい。それを私は要望しておく。

◆古宮 委員

 全然問題が違うんだけれども、本会議の質問だったな。井上議員の質問だったと思うけれども、牧田助役は「はい、EMのボカシは使いたいと思います。しかし、聞くところによりますと、生ごみにEMのボカシをあれしたら、手でまぜなければならないそうですね」なんて言った。あれは、だれがああいう答弁の知恵をつけたか知らぬけれども、そんなまぜる必要はないんだよ。おれのところなんかまぜずに使っているんだから。生ごみをさっと入れる。残飯ですからね。それにさささっと振りかけて、それでまた入れる。全然手が汚れない。しかもあれは全くにおいがしないから、その点を認識されたい。
 そして、うちのこの本庁舎の玄関に置いているあのコンポストの容器は、あれは1世紀おくれているよな。あんなものはだめなんだ。だから、多摩市が補助制度を踏み切った。ところが、町田市は補助制度があるんだよね。だから、あのコンポストの容器に、あれを追加すればいいんだよ。補助制度をわざわざ今から議会に諮ってつくるんではなくて、もう補助制度があるから、その機種、その容器だけを要綱に追加すればいいんだから。そういう用意があるかどうか。EM用の容器だよ。

◎環境部長
 EM菌によりましての堆肥化といいますか、そのものについては、確かに一定の容器があるのが都合がいいというふうに我々は承知しておりますが、申しましたように、7月3日には比嘉先生においでいただいてのご講演もございますし、また市民の関心も一層高まるんだろうと思います。そういうものを受けて、また私どもの庁内での研究会等もありますので、そういうことでいろいろご議論し、またできたらその容器も、町田市独特のものをつくったらどうかなんていう意見もちょっと聞いておりますので、いま少し研究をさせていただいて、取り組みたいというふうに思っております。

平成 6年総務常任委員会

◎農政課長
 それから、当然堆肥づくりというのは、各農家でやると大変なんですけれども、そうは言いながらも、今いろいろ聞いてみますと、街路樹から出て困っている落葉を、市の方で委託する業者と農家と提携して、自分のところに持っていって堆肥をしたり、いろいろ皆さん工夫してやっていられる方が多くなってきているようです。その辺、やはり負担が多過ぎるとできませんので、先ほどと同じになりますけれども、何とかいい方法を考えていきたいなと思っております。
 あと、リサイクルセンターの中にある生ごみの堆肥プラント、あれは、今まで、きれいな生ごみがなかなか集まりにくいということで、うまく機能していないようです。この間のいろいろの一般質問等でも出てきましたように、今までのコンポスターにかわってEM菌のことも研究されているようですし、その辺は特にうちの方と関連して、うまく集めたものを直接畑にというのはなかなか難しいようですけれども、一時期それの簡単な処理工程をして、畑に戻すような方法、そういうことでは今、環境部と一緒に家庭ごみ、生ごみをどう農業に生かすかで相談をしているところでございます。

平成 6年12月定例会

◆2番(井上勉)

 通告に基づきまして、自民党の3番手議員として一般質問させていただきます。
 今回は項目も大変少なく、テーマも絞ってありますので、市長のお考えをじっくり聞きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 市民ホールの将来的構想とEM菌の普及状況について質問させていただきます。

 次に、EM菌の普及状況についてお尋ねいたします。
 このEM菌については、6月の定例会で質問させていただきました。本来ですと、一、二年の経過と成果を見て質問しなければならないんですが、私自身、7月3日に行われました琉球大学比嘉照夫氏の講演を聞き、少し疑問も残り、また、市の対応にも疑問が残ったのであえて質問させていただきます。
 6月の定例会での私の質問に対し市長は、EM菌に対し、大変関心が持たれているところで、市でもEM研究会を組織し、研究に取り組んでいるところであり、比嘉教授の講演を聞き、一層市民に周知啓蒙に取り組みたいとの回答をいただいたわけであります。では、市長は、この講演をお聞きになり、どのように受けとめられたか、お聞かせいただきたいと思います。
 また、その講演後、行政としては、どのように取り組まれてきたでしょうか、これもあわせてお尋ねいたします。
 過日行われましたごみフェスタや町田市農協主催の農協祭においても、市民グループや農協職員がEMのボカシや発酵容器の販売を積極的にしており、家庭から出る生ごみ等が処理できるよう、一生懸命多くの市民に呼びかけていました。少しでも町田市のごみ減量化が進むよう努力しているのです。そんな市民のグループや市農協の活動に対し、行政はどのように考えているか、お聞かせいただきたいと思います。
 最後に、大戸小学校で使用しました中型処理装置についてお尋ねいたします。この前のお答えでは、9月に処理した肥料を取り出すということでしたが、その成果はいかがだったでしょうか、ご報告をお願いいたします。

◎市長(寺田和雄)

 なお、EM菌等については、今なお研究をしていただいているところでありますが、具体的な内容は牧田助役からお答えをいたします。

◎助役(牧田秀也)

 2点目のEM菌の普及状況のお尋ねでございますが、これについてお答えをさせていただきますけれども、去る7月に行われました講演会につきましては、広く市民の皆様方に環境問題に対する関心を広めていただいた、また、その関心の高さ、熱意を大変感じたところでございます。ただ、この講演会の中で予定になかった、灰レベル大学と称する団体の飛び込みの事例発表がございまして、大変残念であり、申しわけなかったというふうに思っておるところでございます。
 そこで、今後の取り組みでございますけれども、この講演会を機にいたしまして、市内の各団体等において実践が行われているわけでございますけれども、生ごみの活用、農業、畜産への活用、また、下水道への影響等々の情報交換などを中心に、この研究会を設置をして現在に至っておりますが、そのような中で、ご承知のとおり、この講演会を機にいたしまして、町田市の農協さんで、この生ごみの処理容器を販売もしていただけたということで、ことしの10月現在で3,000個の容器が販売された。
 また、それまでは、このEMボカシというものを市民のグループが実費でお分けをしていたというような限定をされた活用の状況でございましたけれども、このEMボカシについても、農協さんの方で販売が開始をされたということで、こちらの方も6,000個ほど販売がされているようでございまして、そういう面では効果があったというふうに思ってございますが、現在、まだ農業、畜産における臭気対策等々について、農協さんともともども調査研究を進められているという状況でございます。
 なお、この研究に当たって、いわゆるEM菌というのが嫌気性だ、空気を嫌う、好まない菌であるということと、下水道においては、いわゆる好気性といいましょうか、曝気、空気を送っての微生物群によるところの活性汚泥法によって処理をしているわけでございますから、それらのEM菌によるところの液肥を台所やトイレ等で使用して、清掃、汚泥の流出をさせるというような用途の方法もあるわけでございまして、これが処理場に対する影響について研究もいたしたところでございますが、私ども、職員が直接研究をしているところでございますけれども、その結果といたしましては、下水処理場においての負荷が増大をする。いわゆるEM菌を含めた汚泥が入ってくるわけでございますから、そういう面では負荷は増大いたしますが、菌によるところの化学的な問題点等々はないというような結論に達しておるところでございます。
 そこで、今後の考え方、対応の仕方でございますけれども、ご承知のとおり、このEM菌を、以前から生ごみの堆肥化容器ということでコンポストの頒布もしているわけでございますが、こちらの方も現在まで6,400個ほど販売がされております。この生ごみ堆肥化の容器の活用に当たってのEM菌で処理をした堆肥と申しましょうか、それの併用というようなことも意見もいただいておるところでございまして、今後もいま少しく研究を続けてまいりたいという状況でございます。
 以上です。

◆2番(井上勉)

 次に、EM菌でありますが、EM菌といいますか、生ごみ、要するにごみ問題ですか、大きくなりますと、EMに端を発したごみ問題というような形も生まれてくるんじゃないかと思います。生ごみにかかわらず、紙、缶、瓶等のリサイクル事業が大変難しい時期に来ているのではないかと思います。市でもリサイクル事業に対し、事業や市民団体に補助金や奨励金を支払っているわけですね。また、分別収集によって、いわゆる逆有償という金を支払って、その継続に努めているわけです。
 そういう中で、生ごみ、EMを含めた考え方の中で、今後はごみの処理の有料化というようなものを考えていかなければならない時期が必ず来るのではないかと思います。諸般の新聞によりますと、ごみの減量、あるいは焼却灰の100%再利用とか、青梅でもし尿処理の民間委託ですとか、立川の事業所のごみ処理を軽減するというような感じの記載もされています。また、家庭用ごみ処理機の販売の補助体制もとっている市も幾つかあります。例えば家庭用のごみ処理機の値段なんですが、今ですと10万円前後と大変高価なものになっていますけれども、これでも少しでも負担して、各家庭の中でやっていただきたいというのが行政の中の本当の心じゃないかと思います。
 滋賀県の長浜市では最高で2万5,000円、東京都三鷹では2万円、千葉の松戸市では1万5,000円と大体10万円前後に対してのこのような負担をしているわけです。こういう中で見ますと、今、ごみの情勢、あるいは生ごみを考える分岐点に来ているのではないかと思います。そういう中で、今後、このEMの研究も含めながら、ごみ対策といいますか、そういった形の中の将来的なものがお考えがございましたら、お聞かせいただきたいと思います。
 また、大戸小学校の有機肥料の成果なんですが、大変喜ばしいことだと思います。学校の残飯処理の費用が800万ほど年間かかっているわけです。その中で事業所体系、あるいは民間委託の中でやっているわけですけれども、食べ物の残飯を捨てるのに大変費用がかかり、前回の一般質問でもさせていただきましたけれども、皆さんで残さないでやるというような教育姿勢というのが大変重要になってくると思うんですが、そういう中で800万もの経費をかけて、その処理をしているわけです。
 そういう中で、これからの取り組み方としても、今後、各学校でそのような発酵装置を使ってやっていきたいというようなことに関しては、これ自体も500万という高価なものなんですけれども、その金額の差というんですか、500万という高価なものが果たしてこれから各学校に普及させていいものか、その辺、また、ちょっとご意見がございましたら、お聞かせいただきたいと思います。
 以上です。

◎助役(牧田秀也)

 環境問題、将来のごみに関する構想についてのお尋ねでございますが、ご承知のとおり、町田市においては昭和57年から5分別収集という形で行わせていただいておりまして、その中で、その資源化ということで、毎週、各地1回、瓶、缶の回収等もやっているわけでございますが、加えて、この4月からは家具類の再利用、それに発泡トレー、ペットボトル、牛乳パック等々の資源化に当たっているわけでございますが、このような都市生活、生活様態の変化に伴いまして、ごみを取り巻く環境問題が国を挙げて今研究、方向の模索をしているときだというふうに思ってございます。
 そこで、町田市でも、焼却炉において、いわゆる高熱を排出をいたしますプラスチック系統が悪影響を及ぼし、環境面においても悪影響を出すものがあるわけでございますけれども、先般、私も埼玉県の桶川市というところで通産省の外郭団体でございますが、数年前から廃プラスチック、ごみの中のプラスチックを油化するための研究プラントが設置をされておりまして、数年研究しているわけでございますが、今年度で一定の方向が出てきたということで、たしか新聞等によりますと、平成7年から、このプラスチック、紙袋だとか、いろいろなものが今生活の中にあるわけでございますが、これらを油化するというためのプラントの建設についての助成方途も見受けられるというような状況でございます。
 この桶川市でやっておりました実験のプラントの結果から申し上げますと、ランニングコストについては、その集めてまいります廃プラスチック、ごみの中のプラスチックでございますが、これを油化する、その油を売却することによってランニングコストを賄えるというようなところまで出てきているようでございますが、これらの状況等を十分今後見ていかなければいけないというふうに思ってございますが、町田市の中でも町内会、子供会さんを初め地域の方々のご協力を大変いただきまして、燃やせるごみのうちの10%にも当たる資源化をやっていただいているわけでございますが、現在、まだまだ市が収集しております燃やせるごみの中の半数を超える紙の部分があるわけですね。
 そこで、この紙を何とか燃やさないで再利用、再資源化できないかというふうなことを含めまして、先般、この紙の問題について幅広く調査研究をしていただこうということでの検討委員会も設置をさせていただきました。そういうふうな中で、昨今の市場の中で、この紙を回収をするルートが相当狭められたと申しましょうか、地域によっては新聞販売店においても回収をしない地域も町田市内にもございまして、これらのことについて、まずは検討をさせていただこうということでございます。
 そうすることによって、この燃やせるごみの減量化に相当寄与するのではなかろうかというふうに思ってございますが、都市生活の中で消えることのない生ごみ問題もございます。これについては、先ほどお答えさせていただいたとおり、堆肥化、また、EM菌等々の活用について進めてまいりたいと思っております。
 お尋ねの中にもございました、それぞれの電器メーカーの中で、電気を利用しての生ごみの堆肥化なり、また、水と空気に分けてしまうというような機械もあるようでございますが、今のところ、これらの技術開発をもう少しく見てみたい。それより今困っているのは、まずは紙を何とかしたいということが現在の状況でございますが、今るる申し上げましたけれども、近年の中でごみに対する方向というものが相当変わってくるのではなかろうかというふうにも思っておるところでございます。
 以上です。

◆2番(井上勉)

 また、EM菌につきましては、ごみ、リサイクル問題というのは広域になるわけでありまして、EM菌が、私も、実際に農業に従事し、使ってみて、毎日毎日のごみにボカシを振りかけ、1年近く取り組んできたわけです。それが自分自身がやって、あるいはナスとか、キュウリなどにやって、それが果たしていいものかというものの成果というものが実際のところまだわからないのが現状であります。これには何年かの取り組みが必要というのかもしれません。
 また、前回の一般質問のときにも私も言いましたけれども、飽きないでやるというところに、言葉で言えばあれですけれども、面倒くさい面が非常に多いというような逆のところもあります。今、コンポストの普及ということで、市の方で6,400ほど補助して使っていただいているというような大型容器になりますと、1日の残飯をそこにばしっと捨ててしまえば、ふたをしてしまえば、半月や1カ月は大丈夫だという状況の中で、それを取り出すときににおいがあったり、不便を感じているところがあると思います。
 そういう中で、本当にこれがいいというものが、いろんな形の中、あるいは使う家庭、事業所、そういった形の中で随分違った考え方で受け取られてくるように思われます。また、このような家庭用の生ごみ処理機ですと、集合住宅地では、要するにコンポスト化というような形の中では扱えないわけであります。そういう中で普及をさせているんだと思いますけれども、今後、ありとあらゆる、今、助役がおっしゃったような転換期、あるいは一歩進んだリサイクル活動というのが出てくると思いますので、EM菌に関しては、引き続きまた行政の中でも、あるいは市の方の町田農協の方の指導に対してでも、継続的にしていただいて、ごみの減量化を意識するというんですか、市民感情というんですか、そういったものを行政として大きい目で見ていただければ大変ありがたいと思います。
 また、実際に一、二年しまして、その成果が出た時点でお話しできるかとも思いますので、一生懸命それに取り組んでやっていきたいと思いますので、また、よろしくお願いしたいと思います。
 市長には、先ほどの忠生地区の導入があり得るか、お考えの中でひとつお聞かせいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

◎助役(牧田秀也)

 ごみの問題につきましては、いろいろ深く考えていけば考えるほど虚しくなるというんでしょうか、そんな感じがするところがございます。やっと方向も、まだまだ議論がされてきたような段階でございますが、いわゆる瓶、缶、ペットボトル等を含めた包装容器の問題が国の方でも議論がされてくるということになってきたわけでございます。
 ことしの夏は水不足で大変暑い夏でございましたが、毎週毎週市民の税金をかけての回収をする中で、一方では拍車をかけて製造するというようなことがあるわけでございまして、このEM菌を初め環境問題、ごみの問題については、先ほどもお話をさせていただきました紙の関係につきましても、やはりたゆまず環境問題、資源の大切さ、ごみの問題については意見の交換、また、議論をしていかなければいけない問題だというふうに思っておるところでございます。

◆2番(井上勉) 

 また、ごみ問題に関しては、今回、EMという形で取り上げましたけれども、本当に広域にかかわってくる大きな社会問題ということで、今後、一層行政も我々も一生懸命で努力しなければいけないと思います。私も不惜身命の気持ちで今後議会活動をしまして、こういったことに対しても一生懸命取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

  • 最終更新:2015-04-15 09:49:57

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