白岡町→白岡市

平成 7年  第9回(12月)定例会

◆14番(仲丸教子君)

 通告に従いまして一般質問を行います。

 まず最初に、生ごみの堆肥化とリサイクルについてお伺いいたします。ごみの減量対策は、どこの自治体でも大きな問題になっております。当町のごみの量は、昨年度約1万2,000トンであり、そのうち可燃物が約1万トン、そして人口の増加とともに増えております。減量対策には、いろいろな方法がありまずけれども、堆肥化するのも一つの方法であり、有機質肥料として農業生産に利用できるようにするのが有効な方法であると思います。ここ数年来、全国各地で生ごみにEMボカシ肥をまぶし、堆肥化する方法が試みられております。
 最初に、取り組んだのが岐阜県可児市だそうですが、人口9万人の市で年間約2,000トンの減量に成功しているそうでございます。その後、各地でこの方法が取り入れられておりますが、その実践例を見てみますと、第1にこの方法を実践してくれるモニターを募り、そこでつくったボカシあえを自治体が回収する。そうすればマンション住まいの世帯でもこれに参加することがでぎる。そして、それを粉砕、乾燥させて肥料として利用しやすい形にする。さらに、その後その肥料を一般家庭や農家に配布をするという方法でございまして、入り口の生ごみを出す家庭から出口の肥料として利用する農家までのリサイクルシステムを確立することができれば、ごみの減量化に効果を発揮することがでぎるというものでございます。
 ここで一番問題になるのは、住民の参加をどこまで期待できるかということでございます。PRに力を入れ、モニターを少しずつ増やしながら、容器やボカシ肥への補助などを取り入れながら進めていくならば、成果を上げることができるのではないでしょうか。今私たちは、何でも出して燃やしてしまえばいいという風潮の中で暮らしております。自分では気がつかずに地球環境を悪化させ、そして悪影響を与えているのだと思います。次の世代を担う人々に青い地球を引き継いでいく責任が私たちにあり、ささやかな取り組みでもこれを発展させていくことが、これからの方向であると思いますが、どのようにお考えでしょうか。

◎ 町長(荒井宏君)

 ただいまのご質問にお答えいたします。
 まず、生ごみのリサイクルの問題でございますが、確かにご指摘のとおりでございまして、全部燃やしてしまうということは大変な課題でございますし、また衛生組合の方でかなり施設を増設いたしましたけれども、もう間もなくそれが満杯になると、こういう状態でございます。私ども、子供の頃というか若い頃は、全部ごみは堆肥にしてそれで土壌へ還元すると、そういう制度でございました。これは東京のし尿さえも運搬してきて肥料に使ったと、こういう時代があったわけでございまして、大地に還元していくことが一番の自然な条件だと存じます。
 ただ、問題は石油化学製品ですね。例えばビニールでありますとか、そういうものが非常にたくさんできまして、これは腐らない。したがって、それを混ぜて出された場合には、どうにもならないというのが現状でありまして、私も実はこれに対しましてはかなり早くから関心を持ちまして、衛生組合に岸君がいる頃、これは何とかごみのリサイクルとして堆肥化して農家に還元する、農地に還元すると、それを「検討しろ」と言ったことがあるのですが、そのときに調べてみました関係につきましては、施設につきましては各メーカーによって構造が違いますけれども、大体億単位の、これは集合で処理する場合ですよ。億単位の資金がかかるという問題がございました。
 それから、第2点目は、一定量の生ごみを確保しなければならないということで、ごみを出す家庭に対して堆肥にならないようなごみを生ごみと混ぜないように、これを徹底するということで座談会を開いたり、あるいは堆肥化専用の紙袋を各戸に配布するというふうなことが必要であったわけであります。それから、収集につきまして、専門の日を決めまして、その日に出してくださいと、これを徹底する必要があったわけでございます。
 それから、3点目は、でぎたものの分析でございますが、これは非常に土壌改良に適するかというものを検討する必要がありまして、肥料であるならば窒素、燐酸、カリの3要素の成分を明示するし、それから土壌改良にする場合は不足成分があるかどうか、そういうものを検討する必要があるということでございまして、利用者の確保ですね、使っていただく農家の確保のためにもきちんとしたものをつくらなければならない。それから、使う方の側でございますが、昔は堆肥を幾らでも散布したわけですけれども、最近は化学肥料が重点でありまして、散布機等を使って簡単にまいてしまう、それが現状であります。したがって、散布する方法をどうするかということを徹底しないと、使う側が引き取ってくれない、こういう問題点があったようでございます。それで衛生組合としてあそこでやるということについては、一時見送ったわけでございます。

 今回EM菌を使って堆肥化をするということにつきましては、新しく発見された方式でございまして、いわゆるボカシをつくりまして、それを生ごみに加えてビニールの袋などで密封状態にして10日ぐらいで腐敗臭のない、においのない、良質な堆肥ができるということになっております。また、このものを使いますと、野菜の生育がよくなったりあるいは味もよいというふうなことで、効果が宣伝されておりますが、一方で大学の農学部教授の権威者によりますと、EMボカシをつくる段階で米ぬかとか油かす、魚粉を加えておりまずけれども、これは昔から肥料として使われておりまして効果があることがわかっておりまして、EM菌が植物の生育を助長するという効果ではないと、こういうことを言われております。

 また、今年日本の土壌肥料学会で発表されたところによりますと、東窟大学の農学部の教授が1年かけまして、EM菌の分析あるいは農場で実地試験したEM農法によって野菜を栽培試験をいたしましたが、宣伝しているほどの効果はないと、こういうふうなとが言われておるようでございます。

 それで現在、仲丸議員さんからご質問ありましたこの生ごみの問題につぎましては、和光市、それから秩父市などで取り組んでおりますが、その結果を見てから進めた方がいいのではないかというふうに考えております。生ごみを堆肥化するということにつきましては、これは昔からの農耕のあれでございまして、有機物の補給でありますとかあるいは肥料効果、土壌改良効果、そういう点におぎましては、非常に効果があるわけでございますので、今後EM菌の効果等を見まして、コンポストというふうなものを購入する補助制度等も検討して、でぎるだけ皆さん方のご協力をいただいて燃やすごみを少なくして、そして土壌に還元すると、それによって地力を維持し、農業生産を確保するというふうな方向をとりたいと存じます。
 ただ、これにつぎましては、住民の方々のご理解とそれから仮にコンポストでつくったものを集めてどういうふうにするかというのも一つの方法でありますが、今の手法によりますと米ぬかを非常にたくさん使って、そして製品という形にしておるようでございますが、米ぬかの確保という点につぎましてもいろいろ問題があろうかと思うのでありまして、ご趣旨は非常にいいことなので今後とも進めなければならない問題でございますが、よく状況等を調べましてそれで検討させていただぎたいと、かように存じます。方向としては、当然灰の捨て場ももうなくなりますから、生ごみはできるだけ堆肥化をしてそれで大地に還元すると、これが将来の大ぎな方向ではないかと、かように存じております。

◆ 14番(仲丸教子君)

 第1点目の生ごみのリサイクルの問題につきましては、町長も趣旨として今後の方向としては当然こういうことだとお認めになりながらも、EM菌そのものの効果がどうかというふうなご指摘もございました。私は、化学者ではございませんので、EM菌そのものについて効果があるのかどうか、ここで議論をする立場にございませんけれども、先ほどの町長のご答弁の中にもありましたように、米ぬかですとか糖蜜ですとか、あとはもみ殻燻炭を入れるのも最近出てきているようでございますが、そのようにそこヘ一緒に混ぜているものには確かに効果があるということは、これはすべての方がお認めになっていることでございます。

 それから、この方法、EM菌ではなくてもよろしいのですが、微生物、有機微生物を入れて行う堆肥化の方法ですが、これは今までの考え方と違いまして各家庭ででぎるということで、家庭で第1次処理をして、既にそこで堆肥になっているというのが今までと大いに違うところだというふうに考えております。
 前期の議会の文教厚生常任委員会でも、生ごみの堆肥化ができないかということで視察も行ってまいりましたけれども、堆肥化の方法もさることながら、生ごみの分別収集を全住民を対象に一気に行うということを私たちはどうも前提に考えていたために決め手を打ち出せなかったのではないかと、このように今私は振り返っているわけでございます。先ほどの町長のご答弁にもありましたが、和光をはじめといたしまして日立、我孫子、平塚、東村山、また遠くは福井県あるいは仙台などなど各地で取り組まれておりますモニター制度、この方法を取り入れて私の家庭でこれをやってみましょうという、そういう意欲のある方々をモニターにして、そして取り組んでいくならば、もちろんこれにはもう大変なPRが必要でございますが、無理なく取り組んでいけることと住民の自主性が生かされるという方法であろうというふうに思います。ぜひ検討をし、その方向で進むように進めていただければというふうに考えております。

 第1点目の生ごみのリサイクルの問題につきましては、町長も趣旨として今後の方向としては当然こういうことだとお認めになりながらも、EM菌そのものの効果がどうかというふうなご指摘もございました。私は、化学者ではございませんので、EM菌そのものについて効果があるのかどうか、ここで議論をする立場にございませんけれども、先ほどの町長のご答弁の中にもありましたように、米ぬかですとか糖蜜ですとか、あとはもみ殻燻炭を入れるのも最近出てきているようでございますが、そのようにそこヘ一緒に混ぜているものには確かに効果があるということは、これはすべての方がお認めになっていることでございます。


 それから、この方法、EM菌ではなくてもよろしいのですが、微生物、有機微生物を入れて行う堆肥化の方法ですが、これは今までの考え方と違いまして各家庭ででぎるということで、家庭で第1次処理をして、既にそこで堆肥になっているというのが今までと大いに違うところだというふうに考えております。
 前期の議会の文教厚生常任委員会でも、生ごみの堆肥化ができないかということで視察も行ってまいりましたけれども、堆肥化の方法もさることながら、生ごみの分別収集を全住民を対象に一気に行うということを私たちはどうも前提に考えていたために決め手を打ち出せなかったのではないかと、このように今私は振り返っているわけでございます。先ほどの町長のご答弁にもありましたが、和光をはじめといたしまして日立、我孫子、平塚、東村山、また遠くは福井県あるいは仙台などなど各地で取り組まれておりますモニター制度、この方法を取り入れて私の家庭でこれをやってみましょうという、そういう意欲のある方々をモニターにして、そして取り組んでいくならば、もちろんこれにはもう大変なPRが必要でございますが、無理なく取り組んでいけることと住民の自主性が生かされるという方法であろうというふうに思います。ぜひ検討をし、その方向で進むように進めていただければというふうに考えております。

◎町長(荒井宏君)

 ただいまの第2回目の一般質問にお答えをいたします。
 先ほども申し上げましたように、生ごみを燃やしてしまうということは、資源の浪費というふうに私ども昔は考えておりました。これを堆肥化して土壌に還元するということは、農耕の基本であったわけでございます。ただ、有機物の分解の過程には、細菌の繁殖が必要でありまして、そのためには窒素分が必要であるということで、堆肥をつくります際には普通の生ごみあるいはわらとか、そういうものに対しまして、人ぶん等をかけまして、それで堆積をしておいて腐熟をさせると、こういう経過をとったわけでございます。

 問題は、分解の促進ということでありまして、そのためにEM菌等が開発とか発見をされたようでございますが、先ほどご質疑がございましたように、住民の方々のご協力をいただいて、そしてできるだけ分別収集をして、腐るもの以外は別にすると、腐らないものは全然別にすると、こういう体系をとらなければならないわけでございまして、集合でやる場合には非常に難しい問題もできるわけです。したがって、このモニター等をお願いして、そして個人でいわゆるボカシというものを、これをつくっていただくということが一つの方法かと存じます。
 これにつきましては、先ほど申し上げましたように、前にも一応検討させまして、また現在も検討させておるわけでございますが、いろいろ問題点もございますので、資源を有効に大地に還元すると、こういうことは私も全くその必要を認めておりますので、今後ともほかの状況等を調査させながら町内でモニター制度を導入して、そしてできるだけごみに対する関心を高めていただくという方向をとりたいと存じております。
 なお、それをでぎましたものを収集してどう配布するかという問題等につきましても、いろいろまだあるわけでございますが、方向としてはやたらに燃やしてしまわないで、有機物として土壌に還元でぎるものはでぎるだけ有効に活用するという方向で今後とも検討進みますので、よろしくご協力をお願い申し上げます。

◆14番(仲丸教子君)

 3回目の質問をさせていただきます。

 第1点目の生ごみのリサイクルの問題につきましては、まだ執行部当局は半信半疑のようでございますが、まず最初に大がかりな全体のシステムをつくるのが非常に困難だといたしましても、先ほどご答弁の中にありましたように、コンポストには補助をしていぎたいという町長のご答弁がございましたので、この白岡町内でもこのEM菌の入っているボカシ肥を使って堆肥をつくり、それを家庭の庭とかあるいは菜園などに利用している方々が既にいらっしゃいますので、そういう方々がお求めになる密閉バケツ、ボカシあえをつくるときのふたを密閉して下から液肥をとるようになっているのが最近開発されておりますので、そういう密閉された容器ですとか、それからそれにふりかけていくボカシ肥ですとか、そういうものへの補助制度というのは、コンポストとあわせてとっていくことが十分可能ではないかと思うのです。
 栗橋町などで伺いますと、何年か前から行政サイドが一生懸命このボカシ肥をつくって皆さんにお配りして、おいしい野菜がとれるよということを宣伝しているようでございますので、当町としてもぜひコンポストとあわせてその辺もご検討いただければと思います。
 私も一住民として何とか、行政サイドからいえばごみの量を減らすということですが、住民サイドからいきましても地球環境を汚染していかないという、そういう環境を守るという観点からしても、この運動を進めていきたいというふうに考えておりますので、ぜひご指導、ご助言・助成をお願いできればというふうに思っております。

◎町長(荒井宏君)

 第1点の生ごみのボカシ利用者の問題でございますが、町内でもそういう方々がいらっしゃるというふうなことでございますが、でぎるだけ緊密な連携をとりまして今後どういうふうにするか、いわゆる助成制度等についても検討してまいりたいと思います。
 ただ、問題点は、ボカシでつくりましたものをどこへ処理していくかということが問題だと思うのでありまして、今までの何によりますと衛生組合等で集めて、そしてそれに米ぬかを入れまして新しい製品みたいなものにするわけです。乾燥させてやるわけですが、そこまではまだでぎませんので、ひとつ現実に実際おやりになっていらっしゃる方々と調査をいたしまして、できるだけのご援助を申し上げて、ごみの減量ということに関連して助成制度を検討してまいりたいと、さように存じております。

平成 9年  第4回( 6月)定例会

◆ 8番(小野田憲司君)

  第2点目は、生ごみのリサイクルということでお伺いいたします。私は平成4年、6年定例会におきまして生ごみ問題に関する一般質問をいたしました。内容的には生ごみの早期堆肥化に向けた機器の導入と環境教育の一環として児童生徒に循環型社会、理化学的な理解を地域の学校から発信してはいかがなものかという内容であります。1回目はバクテリア利用を、2回目はEM菌による堆肥化の質問であります。同僚議員からも生ごみに対する一般質問もあり、文教厚生常任委員会においても視察研修を行い、報告書で意見をのべ生ごみに対する見解を示しました。

  バクテリア利用の町長答弁は、有機物を分解させて処理することは焼却より合理的であるが、機器選定と経費等コスト面でわからないが先進校の状況等を調査し、現実に導入可能であれば試験的導入も検討したいという考えを示しました。EM菌による質問の際は、蓮田白岡衛生組合でも約2,000万円ぐらいの攪拌乾燥機を購入して各学校の給食の残飯を収集してし尿焼却灰とまぜて堆肥化をして必要な方々に分けたい、そのような企画を持っているというものであります。教育次長も、この企画を一日も早く実現して学校現場との連携ができたらよいと思うとの答弁でありました。
  また、町長は全部焼却の方向に回って不合理であり、焼却物の中に石油化学製品が入っており害の及ぶことの懸念を示し、分別収集とリサイクルの体制づくりを確立していかないと、地球環境も含めて極めて心配だとのことであります。時間的な経緯とともに実施している学校、自治体等かなり増えている今日、機械設定や経費、成果等情報量が多く、執行部における調査の障害はなくなってきているよう思われます。
  改めて濱田町長、岡安教育長にお聞きをするわけでありますが、循環型社会の構築に向けてどのようなお考えをお持ちかご所見をお伺いしたいと思います。

◎ 教育長(岡安正治君)

 小野田議員さんの生ごみリサイクルについてお答えいたします。
  近年、地球の温暖化、オゾン層の破壊、熱帯雨林等の減少など地球的規模の環境問題や都市化のほかに生活様式の変化に伴うごみの増加、水質汚濁、大気汚染などの都市生活型公害問題は地球環境にさまざまな影響を与えておることはご承知のとおりでございます。経済白書によりますと、私たちの「緑の宇宙船地球号」は、近い将来相当危機的な状況になるだろうと予制しております。この解決に向けた対策には、規制、技術、教育の三つの方法があるといわれております。この規則にしても技術にしても、結局のところ私たちの意識が変わらない限り積極的な対応は困難であります。そこで小野田議員さんのご所見のとおり、学校教育での環境教育が重要になってまいります。

  そこで、現行の学校教育におきましては、その重要性にかんがみ、全教科、全領域等において指導内容を充実しているところであります。白岡町の小中学校では、主として社会科、理科、生活科、家庭科や道徳、特別活動等で指導しているところでございます。小野田議員さんのご所見のとおり、教育現場からの環境教育の実践活動としてバクテリアやEM菌を利用して堆肥化し、学校園の肥料にしてリサイクルすることは、体験的な学習を通して生ごみを考えさせる環境教育という観点で大変有意義なことと存じます。学校でリサイクルできる生ごみとしては、家庭科調理実習の残菜や学校給食の残飯などがございます。町内の学校給食の残飯量は小学校で1日1校につき20キロから40キログラム、中学校で10キロから30キログラムになっております。この学校給食の生ごみのリサイクルにつきましては、小学校では生活科や情操教育の一環として飼育小屋で小動物の飼育活動がされておりますので、調理の際出る残菜をえさとして飼育委員会の児童によって利用されることもございます。
  また、毎日大量に出る学校給食の生ごみは、以前からガソリン代等の経費をお支払いして週2回近隣の養豚業者に引き渡して、リサイクルとしてご利用していただいているところでございます。町内の小中学校におきましては、児童・生徒の発達段階に応じて生ごみリサイクルを含めた環境教育に関する学習が行われております。例えば、小学校では4年の社会科において「ごみと住みよい暮らし」という場面で、ごみ調べを通して処理の仕組みやその仕事に携わる人々の働きに関心を高め、生ごみの再利用について調べ、環境センターの見学など体験的な学習を通して問題を追求することとともに、環境保護の大切さに気づかせる指導をしております。また、5年の家庭科において「ごみの始末と不要品の活用」という場面などで学習をしております。
  また、中学校でも南中学校を平成7年度から白岡町教育委員会の環境教育指定校として委嘱し、研究を進めていただいておりますが、試験的に生ごみのリサイクルに取り組んでくれるよう学校長と協議を進めようと考えております。そして、その成果を小中学校の教育現場でさらに役立てていこうと思っております。小中学校におきましては、小野田議員さんのご所見のように、生ごみリサイクルを含めた環境の教育の授業実践や飼育委員会活動などを通して、学校から出る生ごみなどをそれぞれの実情や実態に応じて創意工夫をし、環境教育を充実する立場から利用する方法を検討するよう指導したいと存じます。
  さらに、学校と地域社会との連携を図り、条件や諸事情に応じて学校の特色を生かし、学校行事やPTAの活動を通してごみゼロクリーン作戦、資源回収、落ち葉の腐葉土づくり、リサイクル啓発運動などを積極的に進めていただいておりますことも小野田議員さんの体験を通してご存じのことと存じます。
  教育委員会といたしましても、環境教育推進委員会を組織し、児童生徒が関心を持って環境問題に取り組めるように環境教育ビデオの制作を進め、授業に役立つようバックアップしておるところでございます。おかげさまをもちまして、地球を守ろうシリーズのビデオ、「カン子のリサイクル」が、昨年度NHK浦和放送局長賞を受賞いたしまして、高い評価をいただいておるところでございます。今後とも生ごみのリサイクルにつきましては、各小中学校の実情に応じて実施し、環境教育に役立てていただくとともに、PTA保護者の皆様や地域社会と連携し、循環型社会に向けての啓発をしてまいりたいと存じますので、よろしくご指導を賜りますようお願いいたします。

◎町長(濱田福司君)

 小野田議員さんの生ごみリサイクルの関係でございますが、生ごみは家庭ごみの中でも特に大きな割合を占めておるわけでございます。かつて生ごみといえば野菜の切れ端や魚等の生ごみがたくさん出てまいるわけでございますけれども、しかし、グルメというか飽食の時代と言われる時代は、昔の日本の発展途上国などではごみと言えないような使い残しや食べ残しのごみが多く出されております。ごみの量はますます増加しておるわけでございます。また、ごみのリサイクルにつきましては、生ごみをはじめとして空き缶、空き瓶、それから古紙、それから牛乳パック、古着等があります。町内の小中学校のPTA、それから子供会、各種団体におきましても、資源回収実施団体として登録いただき、古紙などを回収し、資源のリサイクルを推進しておるところでございます。
  当町の生ごみに対するリサイクルにつきましては、白岡町生ごみ処理容器購入費補助金交付要綱を制定いたしまして、平成8年4月1日から実施しておるわけでございます。家庭から排出される生ごみの減量化を図るため、生ごみ処理容器の購入を、堆肥化した生ごみを自家処理する方に対して予算の範囲内で補助しています。補助金の限度額につきましては、購入した費用の2分の1以内とし、限度額3,000円としておるわけでございます。平成8年度中の申請件数は59件、83基ありまして、金額は総額で11万8,400円となっておるわけでございます。
  最後に、この補助制度につきましては、広報などを通しまして普及啓発を図ってまいったところでございます。以前の議会におきまして、ご質問で環境センターに攪拌乾燥機を購入いたしまして学校給食の残飯等を利用した堆肥化のお話でございますが、環境センターでも導入を検討したわけでございますが、各学校における分別収集の問題、堆肥を利用する方への配付などを検討する部分も多く現在に至っておるわけでございます。また、環境センターは、平成6年にごみ焼却施設を新しくいたしましたが、まだ古い施設も財政的な理由で取り壊しを行っていない状況でございます。生ごみの処理は、一部事務組合の蓮田白岡衛生組合で処理しており、今後組合と行政及び学校等一体となって取り組む必要がありますので、蓮田市とよく協議をいたしまして組合に働きかけていきたいと存じますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

◆ 8番(小野田憲司君)

  それから、生ごみの問題ですが、先ほど教育長さんあるいはまた町長の方からもご答弁いただきまして、まして学校の方では環境ビデオの問題、あるいはまた各指定校についても、生ごみの研究を課題としたいというような形で積極的なご意見伺いましてありがとうございます。ただ、やはり私思いますのは、生ごみの場合、総重量の2割が灰として残るわけですね。そうしますと、やはり今の生ごみという一つの観点の中のリサイクルですが、ほとんど最終処分場の問題に絡んでそこに持っていくというような形でやっぱり生ごみをどちらかというと分別する、あるいはまたいろいろな形で再生利用を図るということがごみ全体量の量を少なくする、あるいはまたリサイクル循環型社会を形成するに至っては非常に重要な課題かと思われます。
  それで、いろいろな関係で生ごみが増えますと、ご案内のように焼却量も増大しますし、また近年いろいろ問題になっているカラス等も生ごみがえさとなって集まってくる、そしていろいろな農作物にもどちらかというと被害を及ぼすというようなことが現実的に行われているわけでございまして、先ほどの中で組合の中とも、組合ですから白岡町の単独で云々というようなわけにはいきませんし、十分に理解をできるわけですけれども、乾燥攪拌機の導入あるいは計画というものをやっぱり行政の継続性という中でぜひ組合の委員の方々あるいはまた町長の方からも協議をしていただきたい、かようにお願いをするわけでございます。

  また、先ほどごみの全般の説明の中で58件、83基、11万8,400円、上限額で3,000円補助をしたというようなお答えございましたけれども、たしかこれはコンポストではないかなと思うわけでありますが、生ごみの再生に関しましては、コンポストでやる場合と、あるいはまた先ほど申しましたバクテリアとかEM菌、そのような処理方法があるわけでございます。また、いろいろな今ニュース等で聞きますと、家庭用でも5万円から10万円で生ごみを処理できるものもあると、そして自治体によりましては、その中の何割かを補助するというようなこともございます。最近の中では、横浜の場合ですが集合住宅内にそこで搬出される生ごみを試験的に再処理するといいますか、そのような形で横浜市が踏み切ったというようなニュース等も聞いております。どうかこのごみ、特にこれ全体の環境問題でございますが、ぜひともいろいろな形で情報量も多くなっているわけですから対応していただきたい。そこで、ごみに関しましては行政の継続性ということで町長どのようなお考えかということを再びお聞きをいたしまして、第2回目の質問を終わらせていただきます。

◎町長(濱田福司君)

  それから、生ごみの処理の関係でございますが、先ほど小野田議員さんの方から種々その方法もお聞かせいただいたわけでございますが、これはやはり社会的な大きな課題でございます。行政といたしましても、これからその生ごみの環境問題にあわせまして十分検討してまいりますので、よろしくご指導のほどお願い申し上げたいと思います。

平成 9年  第8回(12月)定例会

◆13番(遠藤健二君)

  最後に3点目の質問は、豚舎からの悪臭に対する問題であります。
  蓮田市にあります養豚場から出る悪臭によって、西地区の住民が大変嫌な思いをさせられていることは町もよくご存じのことと思います。発生源が蓮田市の業者であっても、迷惑しているのが白岡町民であるため、当町の議会でもたびたび取り上げ、対策を要望してきました。しかし、要望し始めて以来悪臭が弱まった感もなく、一向に改善の兆しが見えてきておりません。白岡町の環境整備に責任を持つのは役場しかありませんし、町長も変わったことですので、再度実効のある対応を求めるものですが、いかがでしょうか。

◎ 生活環境課長(渡辺義夫君)

 それでは、遠藤議員さんからの、3番目の質問の、蓮田市の豚舎から発生する悪臭対策についてお答えいたします。
  豚舎からの悪臭につきましては、かなり以前から白岡町の西地区の方々から、ふん尿のにおいがすると、町の方にも連絡を受けてございます。養豚場のある場所は、行政区域が蓮田市ということで、苦情が白岡町にあった場合には蓮田市の生活環境課に連絡をいたしまして調査と対応をお願いしているところであります。
  蓮田市からの報告によりますと、養豚業者の方からも、悪臭については付近の住民から再三連絡があり、業者としてもできる限りの努力をし、改善を図っているとのことでありました。

  また、蓮田市、白岡町、養豚業者、白岡町西地区の住民の代表者等による話し合いが過去2回ほど実施されておりまして、悪臭防止について協議を重ねてまいりました。その結果、養豚業者も家畜排せつ物利用施設の整備、また、EM菌を使った悪臭防止対策等を実施しているところであります。
  この家畜排せつ物利用施設の整備についてでありますが、これにつきましては、豚のふん尿を水道水をまいて清掃し、勾配により自然に貯留槽に入れていくものです。そして、そこでまた処理をいたしまして、肥料として欲しい農家などに還元しているというものでございます。
  この施設は、平成5年度に蓮田市農政課の協力をいただき、県の補助と蓮田市の補助を得まして整備したもので、平成6年4月から稼働している施設であります。これにより、においの改善が図られているという報告をいただいております。

  また、EM菌を使った防臭対策でありますが、豚舎に散布する方法とえさへの投与が考えられ、これによりアンモニア、硫化水素、トリメチルアミンなどの悪臭に効果があるようでございます。養豚業者からは、平成7年5月から9月まで豚舎にEMボカシを散布した結果、においが和らいだようで、住民からもその旨報告をいただいております。また、平成8年は、このEMボカシを3月から6か月間床への散布とえさへの投与を計画し、悪臭防止について努力をしているとのことであります。
  今後とも、養豚業者は行政や地元の方々と話し合いを設けて悪臭対策に努力していきたいとのことでありますので、悪臭に対する指導等について引き続き蓮田市と連携を図り対応してまいりたいと思います。

◆ 13番(遠藤健二君)

  あと、3点目の豚舎の問題でありますが、西地区の住民の皆さんからこれまで本当に、蓮田市にも白岡町にもいろいろ苦情があったということは私も聞いております。それに対して、蓮田市の方は、大抵業者には指導したと、そして業者の方は鋭意努力していると、こういう言い方でありました。しかし、私はこれだけでは足りないと思うわけなのです。なぜならば、今でもこの寒い時期であっても、元荒川へ行くと本当に鼻を押さえたくなる、こういう状況で果たして改善が図られているのだろうかと。確かに、県の補助事業も受けて、浄水槽もつくったということも聞いておりますが、それが効果が上がっていないと言わざるを得ないわけなのです。住民が求めているのは、あそこから豚舎はどこかへ行ってほしいということではなく、あくまでもあのあまりにもひどい悪臭を抑えて少なくしてほしいということですので、ぜひその点を白岡町の方から蓮田市へも正確に伝えていただきたいと思います。
  実は、この今回の質問に当たって、私も、いつもただ悪臭をなくせなくせと言っているのもどうかなと思いまして、何かいい国や県の制度がないのだろうかということで調べておりましたら、10月の日本農業新聞に、国の外郭団体が浄化槽や強制発酵装置をリースで貸し出しを行うと、そしてその貸し出しに当たっては3分の1を補助するということで、本人は3分の2の負担でいいからぜひ活用してほしいという、広告のような記事が大々的に出ておりました。こういったものも素早く、蓮田市の方で気がついていなければ白岡の方からこういう制度はどうでしょうかという問いかけをしてもいいのではないかと思います。
  また、これも私ごとですが、土曜日に、秩父市にお住まいの関根さんという方を訪ねました。この方は、横瀬市で現在黒豚70頭ぐらいを飼育しておられる方ですが、先日、確かNHKテレビか何かにお出になって、クロレラを活用して豚のし尿を豚に飲ませてしまう。こういうやり方をしている人なのです。ですから、し尿が一滴も外へ出ないのです。こういうやり方を考えた人なのですね。そのお父さんと息子さんと2人でやっているわけなのですが、30年前にお父さんがそういう装置を考えついて、クロレラを使ったそういう浄化装置が全国にも広がっているのですが、まだいろいろ不備があったと。これは、クロレラという藻を食べてしまうミジンコが非常に発生してしまって、そういう不備もあったのですが、息子さんがやっとこのたびそういうミジンコが発生しないクロレラの水槽といいますか、そういうものをつくられて、その中に常時豚のし尿が流れている。ですから、その中で自然にアンモニアあるいは硫化水素などが分解される、しかもこのクロレラは大豆の38倍の蛋白質を持っていると言いましたか、しかも光合成は高等植物の中では100倍もあるということ、非常に私も勉強不足で知らなかったのですが、すぐれたそういう植物らしいのですね。それを、その息子さんがやはり引き継いで、しかもそのクロレラという緑の藻が食べられなくて済むような装置をつくったということで、何かタイの方からも4件、ぜひつくってほしいという申し込みが、多分テレビの放映を通じてだと思うのですが、あったそうです。

  その豚舎は非常にそばに寄っても、本当に近くに寄らない限りは気にならない、少々のにおいは当たり前のことですので。本当に、その日に出かける前に、蓮田の豚舎の前を通ってにおいをかいで行ったのですが、全く違うということもわかりました。中には、そういう実験もされている養豚業者の方もいらっしゃいます。努力してもなくならないのだということは、今の時代ですからないと思うわけなのです。EM菌を、先の課長の説明でも、まいているとおっしゃいますが、やはり週2回程度のEM菌の散布で果たして効果があるのか、しかも浄化槽をつくっても、その浄化槽の中が、ふたがあいていれば全部においは外へ出てしまう。そういった面も含めて、蓮田市に考えてもらいたいというのが、私の率直な願いでもあります。
  白岡町にある豚舎ではないということは重々承知しているわけですが、しかし、住んで、迷惑をこうむっているのが白岡町の住民自身なわけですから、町としても鋭意努力していただいて、本当に効果の上がる対策を蓮田市がとられるように要請をしていただきたいと思います。

◎町長(濱田福司君)

  それから、豚舎の悪臭の関係でございますが、先ほど遠藤議員さんの方からもいろいろと他の養豚業者の例もお聞きいたしました。これから養豚業者も、今までかなり皆さんにご迷惑をかけていると、それなりの努力をして改善に努めていることは事実でございますので、これからご提案いただきましたことにつきましても、蓮田市とともに、また再度養豚をやられている方にお話を申し上げまして、さらなるご協力をいただけるように努力をしてまいる所存でございます。よろしくどうぞお願いいたします。

平成10年  第3回( 9月)定例会

◆ 14番(仲丸教子君)

  次に、第3点目の生ごみの堆肥化についてお伺いいたします。
  今環境問題は、大きな関心を呼んでおりますが、ごみの問題もその1つとなっております。燃やすことによって大気や水や土壌を汚染し、農作物や魚介類、家畜などあらゆるものに影響を与えています。また、最終処分場のある草P.100
津や小野町、さらにその周辺で生活している人々に対して、私たちは加害者の立場になっております。したがって、ごみは極力燃やさないように、また燃やす量を減らすための対策に一層力を注がなければなりません。

  ごみと一口に言いましてもいろいろありますが、今回は生ごみの堆肥化について質問いたします。生ごみを堆肥にして燃やさないようにすることは、いろいろな自治体で取り組まれております。EM菌を利用しているところもあれば、家畜のふん尿を混ぜて堆肥化しているところもあります。方法はいろいろですが、生ごみを燃やさず土に還元する、このことが基本です。
  また、農業サイドから見ますと、化学肥料を使わず、土に優しい農業で、安全な作物をつくり、地域の消費者に提供することは、農業を守り地域住民の健康を支える一助にもなることです。生ごみの堆肥化に当たっては、消費者の理解と協力が必要であり、そのための啓発活動も必要です。また、農家の受け入れ態勢も必要であり、地域循環型のシステムをつくり上げるのには、大きな熱意と努力が必要となります。しかし、今それが求められている時代でもあります。ぜひ実現を望むものですが、いかがでしょうか。

◎生活環境課長(渡辺義夫君)

 それでは、仲丸議員さん3つ目のご質問の生ごみの堆肥化についてお答えいたします。
  生ごみは、家庭ごみの中でも特に大きな割合を占めております。かつて生ごみといえば畑などに有効活用されておりましたが、グルメとか飽食の時代と言われる現在は、使い残しや食べ残しのごみが非常に多く出されており、ごみの量は年々増加しております。また、ごみの減量化、資源化ということで、蓮田市白岡町衛生組合廃棄物減量等推進審議会において検討していただき、過日組合管理者にその答申がなされたところであります。この答申の中では、現行の4分別から資源ごみ等に配慮した6分別とするもので、あわせてごみの減量化を図るものとなっております。
  当町の生ごみに対するリサイクルにつきましては、家庭から排出される生ごみの減量化を図るため、生ごみ処理容器を購入し、堆肥化した生ごみを有効活用する方に対しまして、予算の範囲内で補助しております。また、今年度から電気式の生ごみ処理機を購入した方にも補助対象範囲を広げまして、推進しているところでございます。
  また、最近では、生ごみと家畜のし尿等を活用した堆肥化センターなどの施設ができつつあります。学校などにおいても堆肥化の機械を導入し、給食の残飯等を活用した堆肥をつくりまして、園芸等の肥料として活用したり、農家に分けているところもあるようでございます。しかしながら、衛生組合で生ごみの堆肥化を実施することについては、まず生ごみの中に異物が入らないようにするため、分別の徹底及び収集方法の再検討、施設建設に係る用地の取得を含めた財政負担の検討、堆肥の有効活用の促進、そして悪臭などの公害対策の検討など、多くの問題点や課題が考えられます。このように課題も多いわけですが、仲丸議員さんご指摘のとおり、生ごみの有効活用をすることがごみ焼却の減量にもつながりますので、これからのごみ行政の大きな課題の1つでもあります。
  21世紀を間近に控え、今の子供たちによりよい環境を残すためにも、生ごみのリサイクルシステムの確立は避けて通れない課題だと思っております。今後、蓮田市及び蓮田市白岡町衛生組合とも連携を図りまして、調査研究をしていきたいと考えております。

平成11年  第4回( 6月)

◆21番(遠藤健二君)

 通告に従いまして、3点にわたって一般質問を行います。
  まず第1点は、豚舎の悪臭対策についてであります。
  梅雨の時期に入りましたが、毎年この頃から冬まで、元荒川に隣接します西地区の住民は蓮田市にある山口畜産からの悪臭で悩まされることになります。この問題につきましては、地元の住民から長年にわたって、白岡町や蓮田市へ苦情が出され、また白岡町議会の一般質問でも再三取り上げられてきたところであります。

  こうした声に応えて、町の生活環境課と蓮田市の農政課でもそれぞれ努力され、県の補助事業で浄化槽の整備やEM菌の散布を行ったり、エンザイムの経口内投与などを実施させてきました。しかし、そうした努力にもかかわらず、嫌悪感をもたらせるにおいがなくなることはありませんでした。改めて、これまでにどのような臭気対策がとられてきたのか、また今後どのような臭気対策を講じようとされているのか明らかにしていただきたいと思います。
  さらに、その中の1つであります、光合成細菌を使った臭気対策につきまして、住民の中にどれだけ効果があるのかという疑問があります。光合成細菌の活用につきましては生活環境課でもご承知のことと思いますので、その効果についての認識のほどを伺いたいと思います。
  次に、2点目の防犯灯の増設の問題につきまして伺いたいと思います。

◎生活環境課長(渡辺義夫君)

 それでは、遠藤議員さんご質問の、1番目の豚舎の悪臭対策についてお答えいたします。
  この悪臭対策につきましては、平成7年1月20日に第1回目の話し合いが行われまして、その後毎年1回のペースで話し合いが続けられております。この話し合いの出席者は、蓮田市からは山口畜産、地元貝塚の自治会長さん、それから行政から農政課と生活環境課でございます。また、白岡町からは佐藤議員さん、それから西地区の行政区長さん、そして役場から生活環境課が集まりまして実施しているものでございます。

  悪臭につきましては、話し合いの結果、山口畜産の努力もありまして、以前と比較いたしますと大分成果が上がり、においの方もかなり緩和されてきたと聞いております。その理由の1つといたしまして、遠藤議員さんも直接山口畜産にお伺いしてご存じと思いますが、話し合い以前は年間120件ほどの苦情があったようですが、平成5年度に家畜排泄物利用施設を整備いたしまして、このときはあまり緩和されなかったとのことで、その後EM菌をえさに混ぜることにより、においが緩和される、エンザイムという製品を使用したことによりまして、ある程度の成果を上げてまいりました。それにより、現在苦情件数もかなり減ってきたとのことであります。
  また、昨年12月、杉戸家畜保健衛生所と蓮田市農政課におきまして環境保全状況事情聴取と指導の際、光合成細菌によります臭気対策応用例を説明し、今年の2月に試供品として2リットル入りボトル2本を配布したとのことであります。その後、3月にも10本配布し、定期的に散布してもらっております。これによりまして、大分においの方も緩和できるものと期待しております。
  この光合成細菌は、太陽エネルギーを利用して生育する細菌で、地球上に広く分布し、あらゆるところに生息できる細菌です。環境条件によって多面的機能を発揮し、自然界における炭素、窒素、硫黄の循環に大きな役割を果たしております。このように光合成細菌は悪臭防止に大きな機能を果たすことがわかり、最近多くの方面で利用されてきていると言われております。この物質を小まめに散布することにより、なお一層悪臭が緩和されるものと大いに期待しているところでございます。今後も、定期的に畜産業者や地元の方々と、そして行政も交えましていろいろな情報交換をいたしまして、この悪臭対策の解決に向けまして努力してまいりますので、遠藤議員さんにおかれましても今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げたいと思います。


  • 最終更新:2015-03-17 09:05:59

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