盛岡市(2)
盛岡市(1)からの続き
平成15年 12月 定例会
◆34番(高橋比奈子君)
次に入らせていただきます。
資源循環の出したものを使うということをお話ししてまいりました。4つほど質問です。
都南の生ごみ、これを集めているものは、今減農薬栽培の取り組みとかが非常に進んでおりますし、また、都南農協でもいい取り組みをしております。全戸に PR すべきと思いますが、いかがでしょうか。
それから、下水道のリサイクル、これは利用率、どれぐらい盛岡市内でリサイクルしたものを使われているんでしょうか。
それから、紙の方、リサイクル紙、グリーン購入も含めて利用率が上がっているのか。
それから、水もリサイクルをする時代です。ダムの取水の見直しのお話がありましたけれども、これからは飲み水のみ浄水にして、水は例えば有用微生物を使って具志川市立図書館などは10年間リサイクルしていて、飲み水にもできるというシステムもつくっていると、こういう時代になってきております。ですから、取水という面ではこういうリサイクルの水というシステムも考えるべきと思います。ダムから取水をふやす時代ではなくなると思うんですが、市長のお考えを伺います。
◎環境部長(清水一郎君)
循環型社会に向けての御質問にお答えをいたします。
盛岡市は地区環境施設組合、都南分のごみ等を処理しているわけですが、ここで堆肥を製造しております。ここでつくられている数量でございますが、14年度の販売実績が598トンというふうに伺っております。そのうち、盛岡市内で使われているのが約10%に相当する57トンということのようでございます。
それから、下水道汚泥の関係でございますけれども、下水道汚泥を原料とするのり面の緑化基盤財などにつきましては、グリーン購入法におきましては可能な限りは行政が率先して使用するように定められておりますが、その際には経済性とか品質、供給の安定性等を考えながらリサイクル製品を使っていくということになろうかと存じております。その中で、下水道汚泥を原料にするリサイクル製品は、他の有機質の肥料と比較いたしますとコストの差はそんなにないというふうに存じておりますが、今年度は盛岡市の場合は、盛岡南球技場におきまして芝生の肥料といたしまして約7.5トンを購入して利用しております。また、16年度は融雪剤としての利用も含めまして15トンほどの利用を予定しているというふうになっております。
それから、公共事業全体での下水道汚泥の利用でございますが、主に緑化基盤財になろうかと思いますけれども、肥料と違って、コスト面の問題からほとんど使用されていないのが実態であろうというふうに思います。
今後につきましては、公共事業の中で下水道汚泥を原料にするリサイクル製品の活用がルール化されて使われるようになるかどうか、この辺について検討してまいりたいと存じます。
◎市長(谷藤裕明君)
それでは、今部長の方からもお答えをさせていただいた部分と関連しますが、注水利用のシステムということで、ダムとの関連の中で率直に言って研究したことはございません。そういうことで、研究は十分ではございませんので、他の先進事例等も情報収集して研究を進めてみたいとは思いますが、あわせてこのシステムを導入していった場合に、利点もあるわけでありますけれども、あわせて発生の汚泥の処理だとかまたは造成コストの問題とか、水の処理装置の設計基準だとかさまざま制度面で問題もある部分もありますので、慎重に研究を進めてまいりたいと思います。
平成15年 12月 教育福祉常任委員会
◆(高橋委員)
シックハウスについてなんですが、5人ぐらいのお子さんがいらっしゃるということで、シックハウスの場合は、換気だけではなくて、ホルムアルデヒドなどを有用微生物で実際に減らしている事例がかなり出ていますので、そういうことも研究されていくべきだと思うんですが、今のような実際の実例としてのシックハウス対策を研究されて今後進められるというお考えがないか、お伺いしたいと思います。
◎(学校教育課長)
シックハウス、シックスクールについてお答え申し上げます。
今御指摘いただきましたとおり、5人の子供が学校ということよりは、そういう化学物質という部分でちょっと不調を訴えているということがございましたが、それから以後、取り立てて悪くなったとか、また新たにということはないわけでございます。ただ、学校の方で今年度調査した結果、ある程度ホルムアルデヒドが基準を超えている学校も少しあったということで、何はともあれ、まず何といっても換気が一番ということでございますので、まず換気、それからあと、薬剤師の方々に御協力をいただきまして、基準を超えているところに行っていただき、学校そのものよりは、むしろ教室にある備品あるいは教材とかから出ている可能性の方が強いということもございますので、そこら辺、特定はなかなか難しいという話でございますが、疑いのあるものについては排除するとか、あるいは今後購入する場合については、成分をよく見ながら、そうでないものを買うということで現在進めているところでございます。
◆(高橋委員)
それでは換気するだけと除くというだけですので、今お話ししましたのは、実際に化学物質過敏症の方が、建設をする場合、ここは学校の建設にかかわっていますのでお話ししますけれども、ホルムアルデヒドとかを出す場合の接着剤とかそういうものがあるわけですね。こういうものに有用微生物群を入れて、確実にそういうものが出ないという実例の発表や、それから、長野に引っ込んで、化学物質過敏症で全く外に出られないという人たちの改善例とか、そういうものがかなり化学物質過敏症の関係団体から発表されているんですよ。こういうものを解決策として取り入れるべきではないかという御質問です。
◎(教育部長)
ホルムアルデヒドあるいはそういったような化学物質でございますか、それらに有用微生物が効くということの実例あるいは改善例等、資料等を収集いたしまして、研究してみたいと考えます。
平成15年 12月 建設常任委員会
◆(伊藤委員)
それから、次の、市の単独事業での岩手公園の池の水質浄化活性液投入委託料119万9,999円、まあ120万円ですけれども、これは毎年やっているんだろうとは思いますけれども、たまったままの池ですから何ともならないからこういうことやる以外ないと思うんですけれども、これは将来どのように考えておられるのか。
◎(公園みどり課長)
それから、2つ目の岩手公園の池浄化の話でございますけれども、これは具体的に言うと池の浄化ということでEM菌を投入している予算でございます。EM菌につきましては、平成13年度に地球環境・共生ネットワークいわてというところがボランティアでEM菌を投入してございまして、14年度から盛岡市が予算を組んで投入をしてございます。15年度も引き続きやってございますけれども、そういうことで池の浄化ということで、今まで岩手公園についてもヘドロの除去等、しゅんせつ等いろいろやってきてもなかなか池がきれいにならないということでずっとやってきたわけですけれども、14年度から先ほどお話ししたとおりEM菌を投入して浄化をしているというところで、その結果を今調べておるところでございます。
◆(伊藤委員)
それは今までのお話で、このEM菌というのは初めて聞いたんですけれども、今後どうしようとしているのかというところもお聞きしたかったわけですから、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
◎(公園みどり課長)
EM菌につきましては、先ほどお話ししたとおり14年から進めてきておりまして、来年やることも含めまして今検討中なんでございますけれども、いずれそうやって今水質検査も並行してやっておりますので、その結果を見て引き続きやるかやらないかというのは検討したいというふうに思っております。ただ、今の調査結果、水質検査から見ますと、EM菌を投入することによって池の水がきれいになったかならないかというのは、正直言うと今の水質検査の結果からは結論は出ていない状況でございます。したがいまして、できれば来年もやって3カ年ぐらいやって結果を評価したいというふうに今のところ考えてございます。
◆(伊藤委員)
現段階そういう方法しかまず浄化する道といいますか、方法がないがゆえにおやりになっている。そこは理解するんですけれども、私の聞きたいのは、あの池をじゃどうするんだと、根本的な話なんですよ、今後どうするかというのは。出口もなし、入ってくるところもない池というのは大体、はっきり言ってよどみっ放しなんでしょう。私は別に土木工学も何もわからないですけれども、中津川など別にそんなに遠くないですよね。毎年そういうようなことをやっていくのが得策なのか、埋め立ててしまうのがいいのか、これはちょっと乱暴な話なんですけれども、ですから大体選択肢ははっきり言って3つぐらいですよね。中津川の方に通路をつくって浄化に努めていく方が将来のために得策なのか。私はこの3つ目の方が得策ではないのかなとは思うんですけれども、ただ、素人が何言うかと言われるとそれまでですから、ですから今後というのは、私は舌足らずで申しわけございませんでしたけれども、そういうようなことを含めての今後なんですよ。ここ二、三年はその薬で何とかして結果を見ると言いますけれども、そういうことも含めてお聞かせいただきたいと、こういうことです。
◎(公園みどり課長)
池の浄化については今までもいろんな策をやってきてございます。先ほど言ったとおりしゅんせつということで池の泥をさらったりしていますし、その前は池の流入ということで池に入る水を多くするということで、実際岩手公園の池の水は中津川から取水をして、市役所の裏を通って池の方に投入しておるわけですけれども、それらについても毎年管を掃除しながらしゅんせつ量を今、国土交通省から許可されている流量をできるだけ多く入れるということで努力もしてきております。つまり水をいっぱい入れるということも今まで進めてきていますし、それからもう一つは、池の水がよどむということを解消するために、それぞれ桜山神社のあの辺、桜山の商店街と言うんですかね、あそこのちょうど鳥居のあるところ辺にポンプもつけて水が循環するようなシステムもつくったりして、今までも浄化については努めてまいったわけでございます。ただ、一定程度は改善されたとはいえまだあのような状況で余り見ばえのよくない状況だということで、今回テストケースとしてEM菌を入れて、それであの池が浄化になるのであればいいなということで今回取り組んだわけでございます。ですから、このEM菌によってすべて、結果がまだはっきり出ていませんので、どうともこうとも言えないわけですけれども、今後ともいろんな手法を使いながら池の浄化については進めてまいらなければならないというふうに思っておるところでございます。
◆(伊藤委員)
最後にしますけれども、取水はわかりましたけれども、出ていく方はあるんですか。
◎(公園みどり課長)
出る方はサンビル側の方から、今入るところは岩手日報の裏から水が入っていまして--警察側の方ですかね--それが一つは鶴ケ池の方に、いわゆる南の方に、鶴ケ池の方にずっと行って、ホタルの里を越えて中津川に一つは流れ出しています。それから、もう一つは、亀ケ池をぐるっと回りまして桟橋店舗のところを回ってサンビルの前から道路側溝に流れているということでございます。ですから、その流れをできるだけつくっていくということを今までも取り組んでいますし、とは言いつつも全部がきれいに入れかわっているという状況はないもので、先ほど言ったとおりEM菌を投入して水質浄化もあわせて図って今調べているということでございます。
◆(嶋貫委員)
認識が低いので教えてください。ただいまの課長さんの答弁で池の活性化でさまざまな施策を今日までやってきたと、そうしますといつごろからどのような形で水質の活性化をやられてきたか。これが1つ。
それから、14年度のこれですから、現段階でまだ結果がわからないというのは、今年度中にわかるということでいいんですか。その辺。
3つ目、これは失礼な話になるかもしれませんが、地球環境・共生ネットワークいわてというこのNPOの、個人名でなくその構成を教えてくれませんか。大学の先生とか何とかそういう形で。
◎(公園みどり課長)
いつごろからというのはちょっと詳しい資料を持ってきてございませんけれども、岩手公園のしゅんせつをやったのはたしか平成二、三年ごろから四、五年かけてやった経過がございます。それから、池の流入量をふやすということについては、たしか平成9年、10年、11年、12年ですかね、流入量をふやすのと、それから池の流れをつくるというのはそのころにやってございます。その後に、民間の業者が空気でぼこぼこやって浄化するというふうなことも1年ぐらいやったことがございますし、これは当然民間業者にただでやってもらったやり方ですけれども、そういうのもやりまして、EM菌については先ほど言ったとおり平成13年にボランティアでやってもらって、14年から市がやり出したということでございます。
それから、14年度の結果については一応水質調査もやってございますので、その結果も出ているわけですけれども、その見た結果では余り水質の状況については変化がないという結果でございました。したがいまして、例えば前に比べてよくなっているということであれば、当然このEM菌によってよくなっているという結果が出るわけですが、水質検査の結果余り変化がなかったということでございますし、今年度も状況としては余り変化がないようでございます。したがいまして、その変化がないことが逆に--逆な言い方で変なんですけれども、一定程度効いていて余り変化がないのか効かなくて変化がないのかというその辺も含めまして、正直言うとよくわからないところがございまして、そういうことで、最終結果ではございませんがそういう状況に今なってございます。
それから、最後にNPO法人の地球環境・共生ネットワークいわてというところでございますが、スタッフ何人いるかというの私ちょっと正確な数字押さえておりませんが、有用微生物群ということのようでございますが、いわゆる人間に害のない有用な微生物がそういうヘドロを増殖させて食べて、それで水がきれいになるという仕組みのようでございます。そういう仕組みで、これの代表をやっているのが琉球大学の比嘉照夫先生なそうでございます。余り私も、ちょっと手元に資料を持ってきていないのでわからないわけですが、そういう方がこの有用微生物群で水質浄化等をやるということで、中心になってやっている方でございます。
平成16年 12月 定例会
◆ 10番(佐々木信一君)
次に、ことし4月から電動生ごみ処理機とコンポストへの補助金を打ち切ったわけでございますが、電動生ごみ処理機の補助は始めてから日が浅く、十分に普及したとは言いがたいと思われます。電動生ごみ処理機は高額であり、補助を受けるためにはコンポストに比べて2回市役所に足を運ばなければならないという手続の面倒くささは確かにあったとは思います。しかし、ごみ減量・資源再利用を掲げ資源循環型社会を目指そうとしている盛岡市にとって、コンポストや電動生ごみ処理機を広く普及することは、ベストではないが当面の施策としてその価値はあったと思います。よって、改めてお聞きをしますが、補助を打ち切った理由をお知らせをください。
この項の3つ目として、旧市内の生ごみ対策についてお尋ねをします。
以前にも何回か要望してまいりましたし、ほかにも多くの議員の皆様方も同趣旨の発言をなされています。平成16年度の地区清掃懇談会の資料から、15年度市の年間のごみ排出量は12万5,547トン、家庭系7万2,820トン、事業系5万2,727トンで、家庭系、事業系とも微増、また、ごみ収集や処分等の直接的な経費は29億4,300万円、清掃施設や車両の減価償却費など15億100万円、合計で44億4,400万円がかかっているという報告でございました。昨年度は家庭系で1人1日690グラムのごみの排出量で、今後1人1日100グラムのごみを減らそうと呼びかけておりました。
しかし、平成23年の目標は、そうした中で1人1日680グラムとしていましたが、この数字は何としても納得できないものでございます。7年後にわずか10グラム減ということでございます。この数字はどのような見通しで目標設定をしたものでしょうか、お知らせください。
さらに、最近の市の御答弁には、モデル地区を選定し生ごみ処理を実験的に行うという御発言がありましたが、具体的な計画についてお知らせをください。
この項の最後ですが、以前にも要望したように、家庭や事業所から排出される生ごみの処理についてお尋ねをします。
現在、都南地区では、盛岡・紫波地区環境施設組合が家庭において週2回、事業系については許可業者が収集し、高速堆肥化処理施設で堆肥にしています。私も2度ほど視察に行き、堆肥の供給は農家や一般の方々に市価よりも安い値段で販売しているというお話を聞いてきました。
そこで質問をいたします。盛岡・紫波地区環境施設組合の堆肥の現在の需要と供給状況についてお聞かせをください。
全国的にも生ごみ処理についてはさまざまな取り組みが報告をされています。堆肥に還元するほかに、EMを使いペレット状にする方法や炭化にする方法などを耳にしています。地域において町内会、自治会を軸に資源回収に力を入れるとともに、各家庭で消費生活を見直しながら家庭からの生ごみを少なくする取り組みを強めることも当然大切なことです。しかし、盛岡市を中心として近隣の町村を巻き込み、生ごみ処理の具体的展望を見出すことは大変重要だと考えるものです。盛岡市として将来展望を見据えて、家庭系、事業系の生ごみ対策についてどのようなビジョンを抱いているのかお示しをください。
このままの状態で推移すれば、クリーンセンターはこの先何年まで稼働可能なのかもあわせてお知らせをください。
◎ 環境部長(清水一郎君)
次に、生ごみ処理機に対する補助金打ち切りの理由についてでございますが、生ごみ処理機の補助につきましては、その普及を図る上での奨励的意味合いで、コンポスト容器は平成4年度から、電動生ごみ処理機は平成11年度から補助金を交付してきたものでございます。平成15年度末までの総計は、コンポスト容器が6,474基、電動生ごみ処理機が1,452台となっておりますが、年々その補助件数が減少し補助の開始年度と平成15年度とを比較しますと、コンポスト容器は3,365基に対して194基、電動生ごみ処理機は355台に対して142台と大幅に減少しており、今後もその申請件数は減少していくものと見込まれましたことから、ある程度は普及が図られ所期の目的を達したものと判断いたしまして、補助制度を廃止したものでございます。御理解を賜りたいと存じます。
次に、平成23年度のごみの排出量の目標設定についてでございますが、家庭系ごみの680グラムという数値は、平成13年度に廃棄物対策審議会において審議された将来的ごみの予測量をもとに、ごみ減量資源再利用推進会議やパブリックコメントによる市民からの御意見をお聞きして策定した、盛岡市ごみ減量化行動計画に掲げられている家庭系ごみの平成23年度における排出量の目標値でございます。この計画は平成12年度を基準として、過去のごみの量の推移から平成23年度のごみの量を予測し、その予測量の1割以上を減量するということを基本方針といたしまして、目標値を設定したものでございます。
具体的に申し上げますと、平成23年度の予測量784グラムの約13%に当たる104グラムを10年間で減量することを目標として680グラムとしたものでございます。ごみ減量化行動計画ではこの目標を達成するため、1人1日100グラムのごみを減らそう、をスローガンに掲げ、ごみ減量に取り組んでいるところでございます。
次に、地域における生ごみ処理についてでございますが、家庭から出る生ごみを持ち寄っていただき、公共施設などに設置する業務用の電動生ごみ処理機で処理し、できた堆肥を地元に還元するなどの方策を考えているところであり、電動生ごみ処理機の設置可能な公共施設などや、地域の御理解、御協力、運営方法など条件の整備が必要となりますが、その具体化に努めてまいりたいと存じます。
次に、盛岡・紫波地区環境施設組合が生産しております堆肥の現在の需要と供給状況についてでございますが、過去3年間の販売量を申し上げますと、平成13年度は674トン、平成14年度は598トン、平成15年度は539トンと年々少なくなってきております。この状況について組合では減反、農業従事者の高齢化、後継者不足等から大口の購入者が少なくなってきているのが主な原因というふうに分析しており、農協等と連携し販売の促進に努めているものの、需要の確保に苦慮しているとのことでございます。
次に、生ごみ対策についてでございますが、事業系の生ごみにつきましては、食品リサイクル法により食品関係事業者には年間排出量の削減、再生利用などの取り組みが義務づけられておりますことから、今後の成果に期待しているところでございます。家庭系生ごみの堆肥化によるリサイクルにつきましては、家畜排せつ物法の施行により、家畜排せつ物の堆肥化が促進されてまいりますことから、生ごみの堆肥化につきましてはその供給先に限界があると考えられ、その方法による資源化は将来的には難しいものと考えております。生ごみの資源化につきましては、ガス化などの新しい資源化技術の進展や経済性などを見きわめながら検討していく必要があるものと存じております。
(この間の議論,省略)
◆10番(佐々木信一君)
やっぱり前向きな発言ではないようにどうしても思うんですね。確かに補助金を今回の行財政改革で切っちゃったんですが、どさくさに何らかで切られたという感じがやっぱりしてどうにもならないのです。仙台では2万5,000円補助していますし、青森各県では2万円以内でやっていますし、それからEMボカシ、コンポストも含めて2,000円から3,000円という形で継続をしてやっていることは、共同は共同で並行してやればいいんですよ。仙台では大きいこともあって泉区とか太白区とかで共同施設の中でモデル地区をつくってもう既に始まっていますし、そういうのはもうすぐにやらないと皆さんの目に見えない、並行してやっていく中で、最後はやっぱり生ごみをどうするかというところにぶつかると思うんです。今お話を聞くと、多分第四次総合計画の10年の中では計画はないのではないかと思うのですけれども、本当に将来的に先駆けてやっていくということは、合併も含めて広域を巻き込んでいろいろな知恵をつけながら積極的にやっていくようなお考えが感じられないのですけれどもいかがでしょうか。
◎環境部長(清水一郎君)
電動生ごみ機の補助を打ち切った理由については先ほど申し上げたとおりでございますが、いずれ共同で、地域で進めていくといったことが必要だと考えておりますし、それから生ごみに限らず最近では野焼き禁止等の関係で剪定枝等も大分ごみとして出される状況がございます。そういったものを含めて有機性の廃棄物全般について、やはり何らかの措置は必要というふうに存じておりますので、検討の時間をいただきたいというふうに存じます。
◆10番(佐々木信一君)
ぜひそういう生ごみ減量、さっき数字で私がよくわからなかったんですが、23年度の減量1人当たりのところの数字が、仙台市では100グラム減で8年後だか7年後でやっているんですが、具体的に見ると地区清掃懇談会の資料等をスライドで見せていただいたんですが、10グラム減しか予定はなくて、100グラム減らそうという、数字の中で何か姿勢、積極的に減量しようという姿勢がさっきの御発言、回答からも感じられませんでした。ぜひ、一つ要望は、共同モデル地区を早期に四次の最初のあたりでやっぱり立ち上げて、1カ所と言わず2カ所ぐらいでモデル地区をやりながら、当面コンポスト、EMボカシも含めた生ごみ処理機についてはもう一度検討していただきたいというふうに思いますがいかがでしょうか。
◎環境部長(清水一郎君)
いずれ、生ごみの電動処理機につきましては、個人に対する補助ということもございます。それから、財政状況ももちろんございます。そういうことも含めまして復活は難しいというふうに考えております。なお、モデル地区の関係につきましては実現に向けて鋭意努力してまいりたいと存じます。
平成17年 3月 建設常任委員会
◆(嶋貫委員)
以下、質問が項目合わなければ取り下げます。公園みどり課長さんにお聞きしますが、前に、ある大学の先生を中心に亀ケ池かな……、鶴ケ池か、池の周辺のモデル的な事業の整備事業をやった、ちょっと名称、忘れたんですが、その結果は現在どんなふうな結果になっているか。いいですか、この質問合いますか。ちょっと教えてもらえますか。もう少し言います。環境の関係から池に、いずれ予算を計上して、大学の先生からの意見を聞いて2年間そのことをやりたいと考えているというような御答弁をいただいている。目の前のそこの池の周辺だったというふうに記憶しておるんですが。
◎(公園みどり課長)
ちょっと質問のあれなんですが、EMの話でしょうか。(嶋貫委員「そうです」と呼ぶ)岩手公園の池の浄化ということで、EMを投入するということで、実は3年ほど取り組んでまいりました。初年度についてはボランティアでやっていただきまして、15、16ということで、市でEMの投入をして池浄化に取り組んでまいりました。その経過については、16年度は調査費というんですか、検査の費用がなかったもので直接市の職員が検査をしたわけですけれども、その結果については、正直言うと調査結果からは、EMによる池の浄化になっているかどうかはっきりしないという結果でございました。
◆(嶋貫委員)
それでは、一つ非常に素人が単純な質問をしますけれども、前、立場は違っても、今、県議会に行っている阿部静子議員さんが掃除の話ね、随分して、半分以上の議員は賛成して、手伝うかという、これは単に冗談話ではなくて、やはりそういった浄化について、実際上その池がどうなのかというのは、これは目の前の問題--目の前というか、多くの市民の通ることでもあるし、そういった単に清掃管理とか環境美化ということでない、もっと含んだ観光でもあり、また、歴史的なものでもあり、いろんな角度からあるので、課長さんお一人が云々じゃないんですけれども、予算の面もあるんでしょうが、実際上実務担当責任者として、その池自体は所見としてはあんなものですか。いわゆる大体、一定の池としての湖沼、沼としての関係で問題ないのか、中身的には、その辺だけ伺っておきたい。
◎(公園みどり課長)
池をきれいにするということで、岩手公園の鶴ケ池、亀ケ池、浄化ということでずっと今までも取り組んできたわけでございます。古くは一挙の池のしゅんせつから始まって、それから池の水をふやすということや、それから池の流れをつくるとか、そういうことでいろいろ取り組んでまいりましたが、なかなか思うようにいかないということでございます。全国の池を見ますと、特にお堀を見ますと、そんなにきれいなお堀はなかなかないわけでございますけれども、やっぱり岩手公園、盛岡の観光地としてできるだけ池をきれいにしたいということで、さまざま取り組んできたわけでございます。そういうことでいろいろ取り組みをやってはきましたけれども、私どもとしてもなかなか思うように成果が上がっていないというのが正直なところでございまして、できれば、EMだけとは限らないわけですけれども、これからもいろんな浄化策を検討して、導入できるのであればそれらも進めながら、できるだけ池をきれいにしてまいりたいというのが現状でございます。
平成18年 3月 予算審査特別委員会
◆(千葉[健]委員)
ありがとうございます。ぜひそうしてみんなで、もう行政だけじゃなくて、市民も巻き込んだ、そういうような体制づくりをお願いしたいと思います。
フォーラムの中で一番問題になったのは何かといえば、私は、池の問題だったと思います。池が、やっぱり魚が大量に死ぬということから、住民が、これじゃだめだということで、6年間にわたって、EM菌を投入したり、炭を敷設するなどして努力してきたというようなことですが、それはそれなりに効果はあったと思いますが、絶対的な、いわゆる全窒素あるいは燐、そういう浮遊物が徐々に蓄積して、現在、深いところで2メートルに及ぶいわゆるヘドロ、富栄養素が蓄積しているという状況だ、これがわかったと。これをこのままにしておけば、近い将来必ず鳥にも、それから植物にもいろいろな影響を与えていくだろうと懸念もされているわけですね。
そういう状況からして、部長も御出席なされたわけで、そういう面の質問もあったと思いますけれども、改めて高橋委員が環境部にお聞きしたら、公園みどり課と相談をしながら進めますというようなお話を賜ったんですが、都市整備部公園みどり課としてどうお考えか。
◎(公園みどり課長)
ヘドロ対策につきましては、しゅんせつも必要であろうと考えますけれども、しゅんせつには莫大な経費もかかりますことから、今直ちに実施できるというような状況ではありませんので、御理解願いたいと思います。
ただ、御指摘のありましたように、トータル窒素、トータル燐、これが池に沈降している可能性というものは確かに強く懸念されるというような報告もございましたし、最近のところでは、この24年間で最深部で20センチぐらい浅くなっているというような報告もございました。そういう中で、沈降ヘドロについては、成分について今回確認できなかったのでというような提言もありましたので、これについては環境部の方とも協議しながら、相談しながら、調査についての検討を進めてまいりたいと思います。
◆(千葉[健]委員)
ありがとうございます。
もし、この前やったのは何年前かわかりませんけれども、かつては住民総出で泥さらいというんですか、そういうことをやってきたという古老たちの話も伺います。そういう意味から言えば、やっぱり行政だけであれをやろうとすると、恐らく何十億円かかるのではないか。何しろ、何メートルのヘドロを全部、池全体を掃除するといったら、これは大変なことだと。だから私は、ふだんから言うように、行政と住民が一緒になって、例えば、もしあれくらいの面積であっても、地域の中学生、高校、あるいは地域の大人たち一緒に、みんなで平成の大どぶさらい、例えばね、こんなふうにして、みんなで一緒に--歴史に残るですよ、そしてどぶを払おうと。ことしは本池まで行かないから、上の方だけやろうとか、部分的にやりながら、そういう企画をして、もう一回水をきれいにする、動植物に優しい水質をつくっていくというようなことをやっていけないものかと思うんでございますが、部長さん--御栄転おめでとうございます--どうお考えでしょうか。
◎(都市整備部長)
先日の高松の池のフォーラムに参加させていただきました。その中で、非常に皆さんの地道な努力といいますか、高松の池にかける意気込みをひしひしと感じ取ったわけでございますが、千葉委員さっきおっしゃったように、フォーラムの中で一番問題になったのは、やはりその高松の池の浄化、特にもしゅんせつをできないかというような、これが一番手っ取り早くていい方法だということで、その中で私がお答えしたのは、わかりますが、非常に莫大な費用がかかるということで、やはり今、委員おっしゃったような、しゅんせつまでのいろいろな努力を一緒に、新たに協議会をつくってやろうというようなお話がございました。これも、もう課とも一緒になって、もろ手を上げて賛成しております。
そういう中で、いろいろな情報を交換しながら、どこまで我々が財政負担ができるのかというような、そういう検討までできるのではないかというぐあいに考えますと、いきなりしゅんせつということではなくて、今言った、継続をしながら、どういう方法があるのか、あるいは少しずつやっていけるのかというようなことも、ぜひ大学の先生、生徒、あるいは皆さんの地元の方々、その人たちの力をかりながら考えていきたいと思います。
しゅんせつは最大の武器ではございますが、それまでには何とか研究してまいりたいというぐあいに考えますし、応援してまいりたいと思います。
◆(守谷委員)
関連。
しゅんせつに関して、昨年の9月の一般質問で私取り上げまして、やはり莫大な費用がかかるというお話が出ました。今も莫大な費用と課長さんもおっしゃったし、部長さんもおっしゃった。ところで、試算はしているんですか。
◎(公園みどり課長)
高松の池は大変大きな規模で、ちょっと当てはまるかどうかというのはまだ確かめてございませんが、岩手公園の亀ケ池、鶴ケ池で平成2年から6年にかけてバキュームで吸い取るようなしゅんせつをしたことがありますけれども、それを面積比率というような形で単純に試算しますと、高松では5億5,000万円ということになりますが、その当時と、また産廃に対する取り扱いとか、物価の変動等もあると思いますので、これよりははるかにかかるのではないかと。詳しくはまだ試算できてはおらないんですが、この程度でございます。
◆(佐藤[妙]委員)
千葉委員さんのお話のとおりで、フォーラムに高松の池で参加いたしましたが、今、韓国映画で「力道山」ってやっています。それで、それが高松の池が、桜の咲いているところがなっていますので、もし時間がありましたら見ていただきたいと思いますけれども、すばらしい景色ということで、高松の池はすばらしいところだと思います。
今現在、岩手大学の先生方から、OBの方から、いろいろな方たちが入ってフォーラムをつくってやっていますけれども、すばらしいことだと思います。前、阿部静子議員さんがどぶさらいということで、亀ケ池、鶴ケ池はもう話をしましたけれども、実現成らずにEMの方に変わりましたが、弘前城、弘前は、やっぱりそういう堆積が多いということで、多分15億円か幾らかかったと思うんですが、それをくみ上げてきれいにしたということがある。あちこちでそういうことがあると思いますので、お金のことになるとなかなか市で全額ということは大変でしょうけれども、ぜひ民間の力をかりながら、何かいい方法を考えていただければいいなと。せっかくいいものを持っていますので、その辺のところについてよろしく、何か考えていますか、回答を助役さんからよろしくお願いします。
◎(助役)
力道山の主人公2人が自転車で高松の桜並木の下を走るというのは、私もあそこは感動--あそこはですね--いたしました。
それで、今のお話ですが、ほかの委員会の席でも答弁申し上げたと思いますけれども、市民の安全の確保、これはやはり重金属等、ちょっと有害なものも入っているという可能性がありますので、それを市民の手でというのは、直ちにというのはなかなか難しいかもしれません。そういう意味で、専門的・技術的な問題があるというふうに申し上げたと思います。やっぱりそういう意味で、市民の安全と、それから環境の保全と、その両面で何ができるのか考えていきたいというふうに思います。
平成18年 12月 定例会
◆ 42番(千葉健一君)
最後に、高松公園並びに蛍の里づくりについてお伺いします。ことしは、明治39年に高松の池に桜1,000本が植樹されてからちょうど100年目を迎えました。はるかに寛永年間、築堤から340年間、折々の時代に熱い思いを込めて継承されてきた高松の桜並木は、今に生きる私たちのシンボルでもあります。ことしは、岩手公園100年記念行事が華々しく展開される中で、改めて100年の歩みを実感いたしましたが、一方では全国さくら100選の高松の池は、同じ100年でもひっそりとして何と寂しいことでしょうか。明治の人々の偉業や遠く江戸時代の高松の池の築堤について、市民に対して啓蒙していただきたいと思います。結いの心ではぐくまれた桜植樹の意義を新たにするためにも、来年の春には地域住民の方々と桜植樹100年祭を大々的に実施していただき、先人たちをしのび、今後の旧競馬場と連動した植樹計画を進めようではありませんか。御見解をお伺いします。
8月上旬、高松の池に蛍の群落が発生しました。7年間マコモの移植、炭の敷設、EM菌の投入など、心を寄せ合いながらやむことなく、疎むことなく行動してきた地域住民の蛍再生の願いが今やっと実りかけてきたのだと感慨無量のものがあります。全国的にも町を挙げて蛍の里づくりに取り組んでいる自治体もありますが、いずれも観光客でにぎわっていると伺いました。行政と市民が協力し合いながら高松の池を蛍の里に、そして市内の河川にも多くの蛍が飛び交う風景を描きながら、市民ぐるみでロマンあふれるまちづくりを夢見ていますが、市として市民運動を後押しし、盛岡の夏の風物詩をつくり上げるお考えがないか、御所見をお伺いいたします。
◎都市整備部長(新沼正博君)
高松公園と蛍の里づくりについてお答えいたします。
高松公園の桜植樹から100年を記念した行事を実施したいとのお話は、地元の皆様からもお聞きしており、市といたしましても何らかの形で応援をし、一緒になって盛り上げていきたいと考えております。
また、旧競馬場跡地に整備を進めております公園ゾーンの植栽計画につきましては、桜のプロムナードの計画などもございますが、今後地域の皆様と相談しながら具体化してまいりたいと考えております。
次に、蛍の里づくりについてでありますが、高松公園を初めとして、いずれも地域の皆様が中心となって熱心に取り組んでおられるものであり、市といたしましても蛍が生息できる自然環境の保全を図るなど、関係機関とも連携しながら支援してまいりたいと存じます。
平成20年 3月 定例会
◆23番(千葉健一君)
生ごみは、約40%ということでございます。したがいまして、今日の温暖化防止、CO2削減、これに生ごみをどう処理するかによって大きくかかわってくる、環境問題とかかわってくる問題だと思うんです。そういう意味で言えば、やはり市民協働の力で生ごみ処理をどうするかという問題が問われるわけでございます。当局のみなさんは、これまでもいろいろ地区懇談会であるとか、いろいろ生ごみ、もちろんごみ問題削減について地域で取り組まれてきているわけでございますが、いつも思うのは、一方的に市はこういう目標を立てましたと、こういうふうにやりましょうと、今年度はこれを重点的にやりますと、一方的な伝達で終わっている。市民の多くの方々の中には、絶対生ごみを出さない。自家、例えばEMボカシなどでは簡単に肥料、堆肥できますから、庭先や畑にそれをまく。そういうことで生ごみ処理に本当に努力している人たちがたくさんいるわけですよ。私は、あのような懇談会等はもう少し市民の声が、市民に響くような、そういう懇談会にしていって、そして取り組みを示唆するというか、やらなくてはならないんだというような立場に市民の皆さんが一人一人が立つような、そういう指導が望ましいなと思いますが、いかがでございますか。
◎環境部長(岩野光進君)
市民の方々への自発的な行動の促し方というふうなことでございますけれども、本当に市民の方々には大変熱心にごみ問題に取り組んでいただいているものというふうに考えております。懇談会におきましても、清掃懇談会、そしてごみ減量資源化再利用の懇談会、それぞれ26地区で開催をしておりまして、熱心な討議をしていただいております。特に生ごみについてもそういった話が出ます。ぜひ今後も、そういった懇談会の席での積極的な御意見もたくさんいただいておりますので、そういったことを生かすような取り組みもこれからも工夫してまいりたいと考えております。
平成22年 3月 予算審査特別委員会
◆(千葉[健]委員)
ぜひ先ほどのごみ減量ともかかわりますけれども、まず一つは、対策としては、先ほども言いましたように生ごみを減らしていくことだと思うんで、生ごみ減少のための堆肥化等については各家庭がすごく努力しているんですよね。例えば最近はEMボカシを使った簡易な方法だとか、そういういろんな方法について、もう少しやはりこれありきだけでなくて、多様な市民からの提言を受けて、それを奨励をしていくとか、そういう方法を考えて生ごみを減らしていただくということを願いながら、今申し上げた簡易の折り畳みネットを各町内会等に配付する計画はありませんか。
◎(千葉環境部次長)
収集効率を上げるためにもやはりきちんとした形で集積したほうがいいという御見解だと思いますが、現在路上として露天、簡易ネット等で出していただいています集積場所が市内で約3,000カ所ございます。3,000カ所に対して、少しずつではありますが、補助制度を実施しておりますが、やはり路上の場合、非常に狭隘な道路もありまして、設置場所等の問題もございます。
ただ、委員御指摘のとおり、この補助制度についてはいろいろまだ御存じない町内会さんもありますので広く進めてまいりたいと思っております。ただ、全体に設置することにつきましては経費の問題もあってなかなか難しいのかなと考えております。
平成24年 12月 定例会
◆3番(櫻裕子君)
最後に、高松の池を含む高松公園の環境整備について伺います。去る11月10日、地元の市民ボランティア団体、高松公園と親しむ会が主催した植樹会に参加しました。これは、高松公園の芝水園西側に市が管理するニセアカシアの伐採跡地に、ツツジやカエデ、ブナなど14種類の苗木を植え、里山づくりを目指そうとするものであります。当日は、公園みどり課の課長さんにも参加いただき、大変ありがとうございました。参加した大勢の子供たちが、自分たちみんなで守りたい、植えた木の成長が楽しみと語るなど、この盛岡の宝とも言える高松公園の清らかな水を送るための豊かな森づくりを次の世代にしっかりと引き継いでいくのが私たち大人の使命であると強く感じました。
そういった観点から、幾つか質問をさせていただきます。まず、先人の遺産である風光明媚な高松公園の森を目にするとき、全体的にまだまだ荒廃した森が存在しています。多分民有地が多いのではないかと察しますが、市としてこの地を観光資源として将来的にどのように整備されていかれるのか伺います。
次に、現在進められている旧競馬場跡地の公園ゾーン整備に当たり、現高松公園とスムーズに連動した市民に親しまれる一体的な公園として整備していただきたいというのが地域住民の願いです。新旧の公園を散策できるように、高松一丁目の池入り口から新公園に至る市道の拡幅や色彩に富む舗装などの工夫が求められますが、どのようにお考えでしょうか。
次に、北山トンネル掘削により、かつて高松の池に注入していた水路は断絶し、現在は県がトンネル地下から水をくみ上げて送っていると伺いました。ところが、ことしは雨が降らず、8月ごろには全く水が送れない日々が続き、蛍の餌であるカワニナなどの死滅が懸念されました。安定的な水の供給が望まれますが、岩手県と協議し、新たな水源確保に取り組んでいただきたいのですが、御見解を伺います。
あわせて、高松の池の浄水化のために、新公園側からの水源供給が必要と思いますが、見通しと対策について伺います。
高松の池は、農業用水として使っていた昭和30年代までは、毎年池の水を落として汚泥を処理し、フナやウナギなどを捕獲していたと聞きました。ところが、市が管理するようになってからは、そのような作業は行われておりません。したがって、現在はヘドロが相当蓄積していると考えられます。現在はどのような状況にありますか、伺います。
3年前に高松公園と親しむ会が魚群探知機で池に生息する魚の数を調査しました。このときは、池の満水面積およそ10.5ヘクタールのうちの4分の3の調査でしたが、魚が移動することや探知機の死角があることから、あくまでも概数ではありますが、コイの数が3,960匹ほど確認されております。全体を調査すれば、およそ6,000匹を超えると想定されております。ここで疑問となることは、コイの増殖により高松の池の水質汚染とどうかかわっているのか、コイの数が池に与える影響はどのようなものなのかということです。専門家によりますと、水量からいって酸欠ぎりぎりの状況ではないかとの見解を示されました。それだけではなく、近年池に生息するエビや小魚が極端に減ってきており、これはふえ続けるコイの食性やふんが池の富栄養化を促進させ、プランクトンの発生を抑えることから、池の魚が生存できない状態になっているのではないかと指摘する向きもあります。ふえ続けるコイをどう間引いていくか、ヘドロ対策として抜本的なしゅんせつの必要性を考えますが、今後の取り組みについて伺います。
◎ 都市整備部長(藤島裕久君)
高松公園の将来的な整備についてですが、高松公園は江戸時代につくられたため池を今に生かし、春の桜を初め、夏のボート、秋の紅葉、冬はかつてのスケートから近年は白鳥と、豊富な自然環境を有していることから、風致公園として都市計画決定したものであり、今後ともその環境保持を念頭に四季を通じて市民に親しまれ、観光にも寄与する公園の整備に取り組んでまいります。
次に、高松の池入り口から新公園に至る市道についてですが、池周辺の市道は公園の園路としての機能と生活道路としての機能をあわせ持っているものであります。部分的に拡幅等が望ましいと思われる箇所があるものの、園路としては望ましくない通過交通を誘引するという懸念もあることから、整備に当たっては慎重に検討する必要があるものと存じております。
また、色彩に富む舗装についてですが、新旧公園の一体的な利活用の観点からも有効な手段と考えられますことから、議員の御意見も参考に、今後の整備の中で計画してまいります。
次に、新たな水源の確保についてですが、北山トンネルの築造に当たっては、施行者である岩手県が事前に高松の池への湧水量調査を行い、従前以上の水量が池に送水されるような施設を整備していただいたところですが、かつての湧水が枯渇している状況が見られるほか、降雨状況によって送水量が大きく変動するなど、課題があるものと存じております。今後は、市としても現況の確認を行いながら、想定した水量が送水されているかなど、岩手県とも必要な協議を行ってまいります。
また、池の浄水化についてですが、高松公園と親しむ会の活動の一環として、芝水園上流部へのヨシの植栽や木炭の設置、EM菌の投入など、浄化に向けた取り組みを行っていただいているほか、市といたしましてもバイパス管路の設置や沈砂池の設置などの取り組みを行っているところでございます。
また、新たな水源確保については、地形等の制約から困難な状況にあるほか、旧競馬場跡地からの水源供給につきましても、地下水の継続的なくみ上げによる地盤沈下が懸念されますことから、現在の流入水を有効に活用する方策について引き続き調査研究してまいります。
次に、池のヘドロについてですが、これまで同一地点で継続的な調査が行われていないことから、正確な堆積量は把握しておらないところですが、高松公園と親しむ会の調査報告書によれば、昭和55年から平成16年までの24年間で、池の最大水深が20センチ浅くなっているということが報告されており、相当量の泥が堆積しているものと推察されます。
次に、かつての環境を取り戻せないかについてですが、議員御質問のコイの生息数調査がマスコミ等で報じられたことや、コイが雑食性で低酸素環境に対する耐性が高いことなどは承知しているものの、生息数の実態、そういうコイが環境に与える影響など不明な点が多いことから、その調査研究がまず第一であると存じております。
また、抜本的なしゅんせつについてが、池の浄化には効果的な手法であると存じておりますものの、費用の観点や池の水をもとに戻す際の水量の確保を考慮すれば、実施は困難であると存じております。
いずれにしましても、現在の高松の池の水質につきましては課題があるものと存じておりますことから、他の浄化方法についても研究し、高松公園の環境整備に努めてまいります。
- 最終更新:2015-03-12 04:43:49