真岡市


真岡市議会とEM

質問事項と会議録(平成21年12月)
〇市長(井田隆一君) また、2度の戸別訪問を行い、地域の方々等の対話の中からおおむね理解が得られたとの感触をつかんだものであります。このことにつきましては、10月6日の芳賀地区広域行政事務組合の正副組合長会議の中で判断したものであります。
  次に、広域のごみ減量化についてであります。芳賀地区では、循環型社会形成推進地域計画の中で、平成19年度の排出量を基準として、平成26年度までに家庭系ごみ約9%、事業系ごみで約10%の減量を目標に掲げております。
  次に、各町の減量化の主な事業の取り組み状況につきましては、益子町では水切りネットと水切り器を今年度全戸に配布いたしました。茂木町では、町営で生ごみを原料の一部とした堆肥づくりを行っております。芳賀町では、民間施設での生ごみの堆肥づくりとプラスチック類の拠点回収を行っております。市貝町では、多くの微生物を含むEM菌による家庭での生ごみの堆肥づくりを奨励しております。最後に本市では、機械式生ごみ処理機の設置補助と今年度からさらに雑紙の資源化を呼びかけ、各種学級や自治会の集まる機会をおかりして減量化、資源化を周知し、市民の皆様に実践していただけるよう努めているところであります。


質問事項と会議録(平成22年12月)
〇3番(海老原宏至君) 皆さん、おはようございます。私、平成クラブ議席3番、海老原宏至です。傍聴者の皆様には、朝早くからの傍聴まことにありがとうございます。
  本日一般質問通告に従いまして順次7件質問いたします。執行者の皆様方には明快なご答弁をお願いいたします。
  それでは第1件目、五行川二宮遊水地利用計画についてでございます。五行川二宮遊水地計画については、21年6月議会に一般質問をしており、再度質問をいたします。総面積40ヘクタール、右岸11ヘクタール、左岸29ヘクタールの面積で計画されています。遊水地計画は、平成3年度に事業計画が提示されました。治山治水による国策としての県営遊水地事業として計画され、3地区、石島地区、沖地区、大根田地区であります。事業説明会の実施、また十有余年の経過と37回の説明会と議論により、平成13年度用地買収に入り、約7年間の経過後、用地買収の完了に至りました。右岸11ヘクタールについては、工事完了しております。道路の南側は池となり、北側は一部昨年度は菜の花畑となっています。左岸29ヘクタールについては、下の池となる部分の工事が実施されていますが、残りの用地は買収されたままであります。年2回の雑草の草刈りの管理をされております。また、畜産農家に貸し付けて、牧草づくりにより管理をしている状況でもあります。工事完了後は、有効利用とすることで、利用計画検討委員会の機関による利用計画図が答申されております。内容については、前回申し上げており、コミュニティー、憩いの場所等々であります。
  右岸11ヘクタールの工事完了地については、新たな観光スポットとして地域の魅力アップと除草費などの維持管理費低減を目的に、菜の花の試験栽培を実施、本年度の種をまく面積を拡大し、実施されておりますが、その内容と事業の取り組み、地域との有効利用との話し合い、特に事業の取り組みについては、平成25年度に左岸工事完了の説明と聞いておりますが、20年を経過を迎えるに当たり、完了を期待することであり、工事完了の時期についてお伺いいたします。
  第2件目、燃えるごみ減量大作戦、EM生ごみリサイクル堆肥化についてであります。真岡市ごみ収集量2万4,913トン、燃えるごみの割合は1万9,541トン、約80%を占めています。資源ごみ3,819トン、15.3%、粗大ごみ1,553トン、6.2%、燃えるごみの中には資源化できるものも多く含まれています。リサイクルできるものの2分の1が紙類であり、市では雑紙リサイクル、機械式生ごみ処理機の設置補助金制度の実施をし、雑紙の資源化や家庭から出る生ごみの水切りなど、ごみの減量化に取り組み、燃えるごみが1年間で619トン、3.1%減少しました。ごみを正しく分別し、ごみの減量化、資源化を今後さらに進めるためには、廃プラスチック類、生ごみの堆肥化により、さらなる燃えるごみの減量化が図られることと思います。
  そこで、現在真岡市と旧二宮町の地域ボランティアの方々がモニター制度による環境学習ネットワーク、資源循環モデルとしてEMボカシをつくり、生ごみの堆肥発酵肥料、土つくりに米のとぎ汁でEM発酵液をつくり、学校のプールの清掃、池の浄化、体育用具のにおい消し、地域の河川浄化、廃食油を集めてEM石けんをつくり、有機資源を有用発酵させるEM有用微生物群の働きを活用すれば、大半の有機ごみはもう一度役立つものとして生まれ変わります。EMとは、有機微生物の意味です。人畜無害の自然界に存在する微生物を抽出培養したもので、人工的に遺伝子の組み換えなどをした特殊なものではなく、EMの働きは環境汚染物質、メタン、アンモニア、硫化水素、炭酸ガス、窒素酸化物質等のガス類、汚れ、カビ、生ごみ、農薬類等を有効なものに発酵分解、無害化する働きがあります。このように、人間にも自然環境にも役立つものを有用微生物といいます。条件を整えれば、微生物同士有用な共同作業ができ、複数の役立つ微生物を組み合わせたものがEM有用微生物群なのです。
  EM生ごみ処理用バケツがいっぱいになったら、一、二週間ほど発酵させて畑で肥料として使用します。EM生ごみ堆肥をつくったときにできる溶液の底にたまった液をEM生ごみ発酵液といいます。100倍に薄めて下水、おふろ場や流しの排水口やトイレ、浄化槽の悪臭対策に有効、プランターの植物や葉面散布に使うときには1,000倍以上に薄めると生育が有効となり、生ごみをリサイクル、堆肥化することにこんなメリットがあります。食べ残しや調理くずがごみにならずに土になるため、エネルギーの浪費からエネルギー減へ、有効利用へ、ダイオキシンの発生原因とされる焼却灰の減少、EM生ごみ堆肥を繰り返し土に入れると、微生物の豊富な良質な土壌になります。EM生ごみ発酵液は、配管の詰まりや悪臭を消し、美しい花やおいしい野菜をつくり、環境に優しい資源循環の形成により、EM菌の活用は生ごみリサイクル、堆肥化が推進できれば、燃えるごみ減量大作戦は成果が図られることと思います。ごみ処理に対するコスト意識を持ってもらい、資源物の分別排出の促進、家庭ごみの減量を図り、さらに公平な受益者負担を確保する家庭ごみの有料化は、雑紙の資源化、分別促進の向上につながります。
  また、広域ごみ処理施設整備費の負担金、23年度想定でありますが、65.2%、金額にして1億8,800万円となり、24年度は10億円になるようでございます。今後さらに減量化による軽減を図るべきと思います。EM生ごみリサイクルの堆肥化の普及とモデル地区の推進により、燃えるごみの減量大作戦が図られることと思いますので、お考えをお伺いいたします。

〇産業環境部長(飯島眞一君) 海老原議員の一般質問、環境行政について順次お答えをいたします。
  まず、EM菌を使用した生ごみの堆肥化の推進についてであります。EM菌は、琉球大学の比嘉照夫教授によって発見された有効微生物群であります。このEM菌に米ぬかなどを入れて発酵醸成させたEMボカシをEMストッカーと呼ばれる密閉容器に生ごみとまぜ合わせ発酵させることにより、有機肥料が生成されるものであります。市内の消費者団体や地域の一部でも、既にEM菌を使った生ごみの堆肥化に取り組んでいただいております。
  本市といたしましては、今年度からふれあい地域づくり事業の中で、ごみ減量推進事業をメニュー化し、地域に合ったごみ減量の取り組みを支援しており、その中でEM菌を使用した生ごみの堆肥化を取り組んでいる自治会に材料費等を交付しております。また、生涯学習の一環として行っている「もおか出前講座」の中にも、EM菌のボカシづくりがあり、市民の皆様に紹介しております。EM菌を使った生ごみの堆肥化については、消費者団体や各地域で自主的に取り組んでいただき、広まっていくことが望ましいと考えております。
  次に、補助金の創設につきましては、今後地域や消費者団体での取り組み実績や効果などを見きわめながら判断してまいりたいと考えております。

〇3番(海老原宏至君) それでは、答弁に対してお伺いいたします。
  まず最初に、五行川遊水地でございますけれども、経過が20年経過ということでございますので、先ほど市長さんから県のほうへ要望をいたしますと、本当にありがたい答弁をいただいたわけでございます。ぜひとも公共事業を削減されておりまして、確かになかなか進めるのは難しい状況でありますが、ぜひ市のほうから県のほうへ強く再度要望していただいて、事業が完了できるようにお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。要望といたします。
  次に、燃えるごみ減量大作戦でございますけれども、先ほどふれあい事業の中で材料費の補助をするというような答弁をいただきました。今後ますます……モデル地区の推進については、答弁がなかったわけでございますけれども、モデル地区の推進は検討したいという答弁であったようなことなのですが、これから強力に進める場合には、モデル地区を推進してその減量化を進めるのがやっぱり基本にあると思うのですが、その辺は検討という言葉ではちょっとやっぱり減量本気で考えているのかなと、こう私感じるのですが、その辺ちょっと再度お伺いいたします。

〇産業環境部長(飯島眞一君) 海老原議員の再質問にお答えをいたします。
  モデル地区の推進につきましては、先ほどご答弁申し上げましたように、基本といたしましては、各地域の皆様の自主的な取り組みということがよろしいというふうに考えております。EM菌については、ご承知かと思いますが、嫌気性、空気を嫌う菌ということで、今真岡市で補助をしております機械式生ごみ処理機とか、それから以前補助をしておりましたいわゆるコンポストを使った堆肥化に比べると、非常に手間がかかるものでございます。そういったことから、市民の皆様、団体の皆様あるいは地域の中で、自主的に取り組んでいただくということが非常によろしいのではないかというふうに考えておりまして、市のほうでモデル地区を使って、あるいは全地区に推進するというものは、まだ様子を見て推進をしていくのがよろしいのではないかというふうに考えているところでございます。
  以上、ご答弁申し上げます。


質問事項と会議録(平成23年3月)
〇7番(七海朱美君)

  その一つとして、さらなるごみの減量化があると考えます。新しいごみ処理施設の稼働予定時である平成25年度における1市4町のごみ処理負担金の割合は、それぞれの前々年度、すなわち平成23年度のごみの排出量の割合で決定されると伺っております。したがって、平成23年度において現在も行っている雑紙の資源化、生ごみの水切りの徹底、コンポストやEM菌による生ごみの堆肥化あるいは生ごみ処理機による堆肥化等、また買い物等でマイバッグを推奨する、このようなことを積極的に行うことによって、今後の負担金の軽減につながると考えます。行政としても市民への啓発のため、何らかの取り組みをする必要があると考えますが、減量に向けてさらなる取り組みの方針があるのでしょうか、お伺いいたします。

〇市長(井田隆一君) 七海議員の一般質問に対しお答えを申し上げます。
  初めに、芳賀地区広域ごみ処理施設についてのさらなるごみの減量化についてお答えをいたします。芳賀地区の1市4町で進めております広域ごみ処理施設に係る事業費の各年度の負担金は、前々年度のごみの排出量に応じて各市、町が負担することになっておりますので、ごみの減量化は経費節減の面からも市の重要課題であります。現在本市においては市民の皆様にご協力をいただき、雑紙の資源化や家庭から出る生ごみの水切りの徹底など、ごみの減量化に取り組んでおります。また、自治会においてもふれあい地域づくり事業のごみ減量推進事業を計画していただき、地域の実情に合ったごみ減量化の取り組みをしていただいているところであります。
  平成23年度以降の減量対策と市民への啓発方法でありますが、引き続きふれあい地域づくり事業のごみ減量推進事業において、ごみ減量に関する座談会の開催事業の支援や広報紙の作成、清掃センターの施設見学会、EM菌のボカシづくり研修会など地域内で活動した場合の経費を支援してまいります。
  また、まだまだ燃えるごみの中には資源となるものが多く含まれていることから、雑紙の資源化や家庭から出る生ごみの水切り、3R運動の推進など、出前講座におけるごみ減量説明会や各種団体が集まる場所をお借りして、現物を使いながら周知啓発をしているところであります。
  なお、各種団体がごみ減量の取り組みをした場合の団体に対する補助金の交付につきましては考えておりませんが、資源ごみ回収報奨金につきましては、従来どおり自治会を通して交付してまいります。各団体では研修会、啓発活動などを実施していただき、地域に戻って地域のリーダーとしてごみ減量に貢献していただきたいと思っております。
  最後に、現焼却場の延命化のためにさらなるごみの減量化をお願い申し上げまして、答弁といたします。

  • 最終更新:2013-11-22 05:59:51

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