神戸市

2000.09.22 : 平成12年第3回定例市会


◯6番(溝端和比己君)

 私は,公明党神戸市会議員団を代表して,平成11年度公営企業各会計決算及び関連議案について,市長並びに関係当局に質問をいたします。

 まず,初めに下水道事業会計についてお伺いいたします。
 本市は下水道事業に先進的に取り組み,特に平成11年度には水洗化の人口普及率は97.6%まで整備がなされたこと,また近代下水道制度 100年記念「甦る水 100選」建設大臣賞を,ポートアイランド及び垂水処理場が受賞される運びとなったことなど,関係当局の各位のご努力をまず評価したいと存じます。
 しかしながら,さまざまな経営努力にもかかわらず,決算状況は大変厳しく,累積赤字は 185億 7,000万円となっており,民間企業と同じく血のにじむような経営改善にさらに真剣に取り組むべきときであると考えます。
 そこで,今後の経営改善策の1つとして,EM技術の導入・検討を提案させていただきたいと存じます。
 現在,環境浄化技術もさまざま開発されており,その中にEM技術があります。EMとは,有用微生物群との意味で,光合成菌・酵母菌・乳酸菌など昔から食品加工などに使われていた有用微生物の複合体のことであり,近年環境分野で有効活用に注目が集まっているバイオ技術の1つであります。本市の活性汚泥方式も微生物の活用をするものでありますが,自然発生の菌であるのに対し,EMは,無数にある微生物の中から活性水及びpH 3.5以下の強い酸性状態でも生存可能な80種をピックアップ・カップリングした有用微生物群であります。主たる菌が嫌気性のため,曝気にかかる電気代の節減,強い抗酸化力により施設の耐久年数の長期化,汚泥量の減量など経費節減・経営改善化にも大いに資する可能性があると考えられています。
 既にこの技術を用いた沖縄の施設あるいは茨城県の守谷町では,電力料が20分の1に軽減されたり,20から30%の汚泥の減量ができたとの結果も出ております。
 さらに,先般行われた九州・沖縄サミットでは,外務省から参加各国代表に,プレスにも,ビデオで世界をリードする先端技術として紹介され,韓国釜山では大型処理場でも利用されていると仄聞しております。
 現在の施設を変更することなく活用でき,安心な水環境を低コストで創出できる可能性のあるEM技術の導入に向け研究・検討すべきであると考えますが,市長のご見解をお伺いいたします。

◯助役(鶴来紘一君)

 私の方から,EM技術それから港湾関係についてお答えを申し上げます。
 EM技術導入については今,溝端議員がご指摘のとおり,その技術を使用することによる設備の腐食の防止,あるいは施設の耐用年数を長くすることができる,それから下水を処理した後に出ます汚泥のいわゆる少量化,この辺が効果があるということで我々も聞いておりますし,ご指摘のとおりだと思います。
 現実に今この技術を使っております──ご紹介がありましたが,特に山形県の鶴岡市の処理場ではヘドロ状物質の発生の抑制──これは1年間だけやったようでございます。それから,ご指摘の沖縄の本部町の下水処理場での臭気対策にこのEM技術を導入したということでございまして,実は神戸市においても,平成5年にいわゆる脱水汚泥の臭気を防止するということで,効果があるかどうかということで実験的にやったことがあるわけなんです。ただ,これはその効果というのは顕著に出てまいりませんでしたので,採用には至らなかったというような経緯がございます。それから以降,大分このEM技術も進歩しているんじゃないかというふうに思われますので,今後調査・検討していきたい──研究をしていきたいというふうに思っております。

◯6番(溝端和比己君)

 ただいま詳細にわたりご答弁いただきましたが,全体的に検討・研究するという点については,積極的に前向きな研究・検討をお願いしたいと思います。


2005.12.22 : 平成17年第4回定例市会

◯14番(大かわら鈴子君) 私は,日本共産党議員団を代表して,市長に数点お伺いいたします。


 最後に,兵庫運河のボートパーク構想について伺います。
 兵庫運河は,身近なウオーターフロントとして地元の人にも親しまれており,貴重な観光資源の1つにも位置づけられています。運河の水をきれいにしようと,NPOの方と子供たちがEM泥だんごを投げ入れたり,さまざまなイベントが計画されたりと,活性化に向けた取り組みが行われています。
 その兵庫運河に,ある日突然浮き桟橋が設置され,プレジャーボートが何隻も係留しているという事態が発生しました。びっくりした付近の住民が問い合わせたところ,活性化策の1つとしてボートパークの計画があるとのことでした。不法係留のプレジャーボートに場所を提供して,自分たちで管理してもらおうと,みなと総局とボート所有者らによって進められていたものです。
 しかし,地元の人たちには何の説明もされておらず,その後,住民の間で騒音やごみ,違法駐車,安全性などさまざまな問題や不安が出され,PTAや自治会など地域ぐるみの反対運動が起こりました。その結果,別の場所に移動されましたが,その地域でも周辺の皆さんが反対されています。現在,ボートはその場所からも移動されていますが,浮き桟橋は設置がされています。
 そもそも活性化を言いながら,この件に関しては,地元周辺の皆さんには何の説明もされず進めてこられました。兵庫運河の活性化には,地元の皆さんの意見を大切にし,一緒に取り組むという姿勢が絶対に必要です。ボートパークについては,地元の合意が得られなければ,場所等計画変更をするべきだと思いますが,いかがでしょうか。

2008.10.01 : 平成20年決算特別委員会第2分科会


◯分科員(岡島亮介)

 次に,5番目でありますが,公共施設におけるごみの減量・資源化の取り組みについてであります。
 学校の給食センター等では,食品リサイクル法の関係もありまして,生ごみ処理機や,あるいは有用微生物群の活用などによって,ごみの減量・資源化の取り組みを行っているところであります。市役所でも一事業者として,地球温暖化防止の観点からも第2次CO2ダイエット作戦により,本庁,区役所において,ごみの減量・資源化に取り組んでおり,ISOやKEMSにより進行管理を行っていると聞いていますけれども,一事業者として神戸市を考えた場合,さまざまなごみを排出しており,量としてもかなりのものであると考えます。このようなことから,民間施設・事業者のごみの減量・資源化を促進するためにも,さきに質問した低公害車の導入と同様に,公共施設における生ごみ処理機やバイオ技術の活用など,機器や技術の率先導入を行い,その効果や指標などを幅広く紹介をし,紙やごみや缶等,既に行っているリサイクルの強化も含め,公共施設におけるごみの減量・資源化を一層図るべきと考えます。すべてを環境局で行うことは無理と思いますけれども,方針を示したり指導を行うなど,環境局としてその姿勢を示すべきと考えますがいかがでございますか,ご質問いたします。



  • 最終更新:2014-11-10 13:50:58

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